令和6年3月19日 午前10時00分 開 議
高 橋 鉄 夫 予算特別委員長 清 野 康 隆 副委員長
◎出席委員(17名)
1番 森 谷 俊 委員 2番 深 瀬 明 理 委員
3番 工 藤 み ど り 委員 4番 清 野 康 隆 委員
5番 山 本 和 生 委員 6番 福 永 邦 幸 委員
7番 滝 口 公 一 委員 8番 元 木 十 四 男 委員
9番 東 海 林 克 彦 委員 10番 三 宅 一 人 委員
11番 植 松 宏 委員 12番 高 橋 鉄 夫 委員
13番 河 村 豊 委員 14番 原 田 利 光 委員
15番 橋 光 男 委員 16番 佐 藤 直 委員
17番 片 桐 勝 寿 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
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土 田 正 剛
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市 長
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半 田 博
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教 育 長
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松 田 智 志
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選挙管理委員会
委 員 長
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古 谷 利 明
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代表監査委員
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菅 原 繁 治
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農業委員会会長
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芦 野 耕 司
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副 市 長
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佐 藤 慎 司
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総 務 部 長
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矢 萩 宏
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市民生活部長
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岡 田 光 弘
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健康福祉部長
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東海林 浩 司
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経 済 部 長
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深 瀬 弘 之
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建 設 部 長
兼上下水道部長
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牧 野 美和子
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会計管理者
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安 達 好 浩
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消防長
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安 達 利 也
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教育次長
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青 柳 昇
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総合政策課長
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本 間 和 史
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庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
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間木野 教 子
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財 政 課 長
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伊 藤 亨
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監 査 委 員
事 務 局 長
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岡 田 正 樹
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農 業 委 員 会
事 務 局 長
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◎事務局職員出席者職氏名
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鈴 木 敬 一
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事 務 局 長
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高 橋 真伊子
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事務局長補佐
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森 谷 賢 司
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議事係長
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太 田 雅 美
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副 主 任
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井 上 雄 貴
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副 主 任
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斎 藤 直 子
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兼 務 書 記
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辻 村 充
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兼 務 書 記
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◎本日審査した案件
議第22号 令和6年度東根市一般会計予算
議第23号 令和6年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第24号 令和6年度東根市東根財産区特別会計予算
議第25号 令和6年度東根市介護保険特別会計予算
議第26号 令和6年度東根市市営墓地特別会計予算
議第27号 令和6年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第28号 令和6年度東根市水道事業会計予算
議第29号 令和6年度東根市工業用水道事業会計予算
議第30号 令和6年度東根市公共下水道事業会計予算
令和6年東根市議会第1回定例会(予算特別委員会) 討論通告書
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番 号
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発 言 者
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発言の種別
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要 旨
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1
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河村 豊
委 員
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反対討論
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1.議第22号 令和6年度東根市一般会計予算について
第8款 土木費 第2項 道路橋りょう費 5目 道路関連施設費 道の駅整備事業2,830万6千円について、その前提となる市民や議会の意見、事業費などを積み重ねたこれまでの計画が大幅に変更される予定であるにもかかわらず、議会に対する説明もなく、市民の意見聴取をする機会も設けられておらず、当該事業が含まれる令和6年度東根市一般会計予算には反対する。
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◎開 議
○高橋鉄夫予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
本日の会議に、欠席及び遅刻の届出はありません。したがいまして、委員の出席数は17名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
◎議第22号 令和6年度東根市一般会計予算外8件
○高橋鉄夫予算特別委員長 はじめに、予算特別委員会に付託なりました、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算についてでありますが、歳入の全部及び第2条債務負担行為から、第5条歳出予算の流用までの質疑につきましては、去る3月7日の本委員会において、十分審査が尽くされましたので、質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。したがいまして、質疑を省略することに決しました。
次に、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算の歳出の全部及び議第23号から議第30号までの8議案については、去る3月7日の本委員会において、それぞれ所管ごとの分科会に付託して、慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告を願います。
◎総務文教分科会委員長報告
○高橋鉄夫予算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長、11番植松 宏委員。
〔植松 宏総務文教分科会委員長 登壇〕
○植松 宏総務文教分科会委員長 おはようございます。
予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました、令和6年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月8日及び11日の両日、午前10時から第3委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計予算のうち、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費、1目一般管理費の人事管理事業についてであります。
本事業は、職員の人件費が大半を占める事業であり、会計年度任用職員を含む職員の状況、定数の考え方、健康管理についてなど、確認を行いました。
委員からは、定年年齢引上げに伴う今後の定員管理について、質疑がありました。
執行部からは、「職員定員管理計画」については、定年年齢引上げを想定した計画となっているが、具体的な採用計画については、定年年齢引上げ移行期間における高齢層職員数の動向や、業務量の増加などにも柔軟に対応していくとの答弁がありました。
計画的な職員採用のほか、現在働いている職員の中に、休職中の職員もいると聞くため、引き続き職員の健康及び精神衛生管理について、ご尽力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
次に、第1項総務管理費、2目広報広聴費のSNS情報発信事業についてであります。
令和3年度から運用を開始した市公式LINEアカウントについて、友達登録数が1万8,000を超える重要な情報発信手段の1つと捉えております。
委員からは、令和6年度予算で対応を予定しているリッチメニューの機能追加に関し、質疑がありました。
執行部からは、母子健康手帳アプリや市報のデジタルブック版、観光情報などの表示を追加する予定であるが、これから詳細を決定していきたいとの答弁がありました。
LINEは、若い世代への情報発信手段の1つとして高い効果が期待できるため、機能の検討に当たっては、若手職員をはじめ、庁内からの意見について十分に反映していただくよう要望します。
次に、第1項総務管理費、10目情報管理費の情報管理事業についてであります。
現在、自治体情報システムの標準化、共通化として、令和7年度末までに、ガバメントクラウドを活用した標準準拠システムへの移行を目指していることは、ご案内のとおりであり、その対応に必要な予算について、本事業に計上されております。
委員からは、情報管理事業を含む、10目情報管理費の予算額の財源内訳について、国県支出金と一般財源の額がほぼ同額であり、今後もこの状況が続くのかどうか。また、標準化に伴うデータの移行にかかる費用について、予算額の根拠とした見積額の適正性について、質疑がありました。
執行部からは、標準化に係る国庫補助金については、初期の導入に係る経費など、対象となる範囲が決まっており、導入後については、まだ国の考えが示されていない。また、データ移行にかかる費用については、本市と同様の状況に置かれた県内外の自治体と情報交換しながら、適正なものであると捉えているとの答弁がありました。
歩掛があるものと異なり、システム関連費用については、その適正性が不透明と感じる部分もあるため、引き続き、情報交換しながら進めていただくよう要望します。
次に、第1項総務管理費、14目災害防災対策費の地域防災事業についてであります。
地球温暖化に起因するとされる猛暑や豪雨などの異常気象に伴い、自然災害が多発する中、防災力向上に向けた取組は、その重要性が増しております。
委員からは、先の能登半島地震において、課題の1つとして挙げられた水やトイレに関する備蓄の状況について、質疑がありました。
執行部からは、食料については、避難者が3日間過ごすことができる量の確保を進めており、トイレについては、凝固剤を約1万1,000セット備蓄しているが、増量の必要性を感じているとのことでありました。
災害備蓄については、本市地域防災計画の被害想定に基づき、必要な備蓄品の確保を進めておりますが、この度の能登半島地震における教訓を踏まえ、備蓄計画の検証を要望します。
次に、第9款消防費について申し上げます。
第1項消防費、1目常備消防費の消防指令業務共同運用事業についてであります。
令和7年4月1日から開始する北村山三市消防本部における指令業務の共同運用に向けて、令和6年度は、通信指令センターの整備工事と、寄宿舎を設けるための庁舎増築工事を行うとのことであります。
委員からは、整備に向けたスケジュールのほか、共同運用を行う中での人員体制について、質疑がありました。
執行部からは、運用開始に向けた検討を行っている協議会において、三市消防本部より、一定の人数を派遣することが決定しており、勤務体制などの詳細は、現在調整中であるとの答弁がありました。
限られた職員数において、運用開始に向け、多くの課題があると思われますが、市消防本部独自の事務、共同運用の事務、いずれも支障なく運用できるよう期待します。
次に、第10款教育費について申し上げます。
第1項教育総務費、2目事務局費の確かな学びを支える学力向上事業についてであります。
本事業において、小中学生の基礎学力向上を図るため、本市教育委員会が独自に任用している「学力向上支援員」にかかる予算が計上されております。
委員からは、令和6年度において実施する学力向上支援員の体制強化に関し、質疑がありました。
執行部からは、学力向上支援員14名のうち2名について、年間180日の配置から30日増やし、210日にする方針であり、学校から、そのために、どんなことに取り組み、どんな成果を上げていきたいか、要望を集約しているとの答弁がありました。
日数を増やして配置する予定の2名の効果を見極めたうえで、その結果が良好である場合は、ほかの12名の拡充についても要望いたします。
次に、第4項社会教育費、1目社会教育総務費の集会施設等開設整備事業についてであります。
本事業は、市内の自治組織が地域における社会教育の推進に必要な集会施設の開設、改善を行う場合に、補助金を交付する事業であります。
委員からは、令和6年度から、空調設備の設置等について、制度の対象に追加されることに関し、その手続等について質疑がありました。
執行部からは、これまで実施してきた開設、改善と同じ補助事業に対象を追加したもので、手続についても同様である、また、当該補助金の交付規程に基づき、8月末までに申請のあったものについて、次年度に向けて予算要求するとの答弁がありました。
昨年の猛暑を踏まえ、熱中症対策として、空調設備の設置を検討する自治組織が増えることが予想されるため、できる限り地区の要望に応えていただくよう要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました2議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、総務文教分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
◎経済建設分科会委員長報告
○高橋鉄夫予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長、10番三宅一人委員。
〔三宅一人経済建設分科会委員長 登壇〕
○三宅一人経済建設分科会委員長 おはようございます。
予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で、経済建設分科会に付託されました、令和6年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月8日及び11日の両日、午前10時から第1委員会室において、経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計予算について申し上げます。
第6款農林水産業費、第1項農業費、3目農業振興費、持続可能な農業支援事業についてであります。
温室効果ガスの削減や営農の効率化・省力化に資する農業用機械の購入や設備の整備等に対して補助する事業であり、スマート農業機械や用具等の購入等を主な対象として見込んでいるとのことであります。
委員からは、昨今の農業の担い手不足等の問題を鑑み、今後は、ICT関係の設備も含め、補助対象の拡充について意見がありました。
まずは、需要を見極めながらになるかとは思いますが、今後の事業展開に期待いたします。
次に、第7款商工費、第1項商工費、2目商工振興費、中小企業省エネ設備等導入支援事業についてであります。
市内の中小企業等が行う一定の省エネ基準を満たすエアコン、LED照明器具などの更新や、太陽光発電システム、ペレット・薪ストーブの導入に対して、費用の一部を補助するものであります。先に述べた持続可能な農業支援事業も含め、本市の目指すカーボンニュートラルの実現にもつながる重要な事業となります。
委員からは、「令和6年度の新規事業であることから、確実に周知を図っていただきたい」との要望がありました。
市報やホームページ等を活用し、事業内容について、積極的なPRをお願いいたします。
次に、第8款土木費、第2項道路橋りょう費、5目道路関連施設費、道の駅整備事業についてであります。
道の駅の整備については、これまで基本計画の策定やパブリックコメントの実施等、内外において、様々な意見を集約しながら、慎重に手続が進められてきました。
一方、当分科会の予算審査の中において、これまで示されてきた施設の配置や道路整備等の点において、変更となる部分があることが分かりました。
令和6年度は、現況測量等を進めるとのことであり、執行部からは、「道の駅については、当初の計画に掲げた施設内容や規模の変更はない。配置の面で、一部変更せざるを得ない部分については、今後も関係者と協議を進めるとともに、変更となった内容についてお示しする」との答弁がありました。
それに対し、委員からは、「市民の想いが反映された施設を整備するためにも、改めて見直しを図り、慎重に事業を進めていくべきではないか。本予算は、変更前の計画を前提とするものであり、変更となった経緯や対応等について、しかるべき手続や詳細な説明がない現状において、本予算を可決することはできない」との意見がありました。
これらの質疑応答を踏まえ、道の駅整備事業を含む第8款土木費について採決を行った結果、賛成少数により否決となったことから、本分科会に付託されました一般会計予算にかかる議案につきましては、否決すべきものと決しました。
最後に、水道事業会計予算、工業用水道事業会計予算、並びに公共下水道事業会計予算について申し上げます。
そのうち、工業用水道会計予算について、現在は13企業に給水しておりますが、施設能力に対し、平均給水量がほぼ上限近い数値であるとのことであります。
これに関し、委員から質問がありましたが、執行部からは、「施設能力については、受水企業に丁寧に説明を行っており、今後はスマートメーター等を活用しながら、適切に対応していく」とのことでありました。
3会計とも、引き続き健全な経営に努めていただきますようお願いいたします。
これらの3議案につきましては、採決した結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、経済建設分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
◎厚生分科会委員長報告
○高橋鉄夫予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長、7番滝口公一委員。
〔滝口公一厚生分科会委員長 登壇〕
○滝口公一厚生分科会委員長 おはようございます。
予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で、厚生分科会に付託されました、令和6年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、3月8日及び11日の両日、午前10時から、第4委員会室において、厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計予算について申し上げます。
第2款総務費、第1項総務管理費、11目市民生活費のうち、安全安心なまちづくり事業について申し上げます。
本事業は、犯罪の未然防止と犯罪意識の抑制を図るため、防犯啓発活動を実施する事業であります。
委員からは、令和6年4月1日施行予定の東根市犯罪被害者等支援条例に基づき、犯罪被害者等見舞金の支給について、令和6年度より新たに予算化され、見舞金額の根拠と、詳細な内容について質疑がありました。
執行部からは、他自治体の状況や、警察庁所管の「犯罪被害給付制度」の内容など、様々な調査を行った上で見舞金額を決定したとの答弁がありました。
安全安心なまちづくりを推進する重要な取組であり、市民生活に直結する安全・安心の分野については、迅速に対応していただきたいとの意見がありました。
次に、第2款総務費、第3項戸籍住民基本台帳費、1目戸籍住民基本台帳費の個人番号カード交付円滑化事業についてであります。
本事業は、住民基本台帳ネットワークシステムを基盤として、マイナンバーカード交付に関する業務を行う事業であります。
令和6年度から、マイナンバーカード交付・予約管理システムが導入されるとの説明があり、委員からは、導入することによる効果や市民への影響について質疑がありました。
執行部からは、システムの導入により、マイナンバーカードの交付を受ける際、市役所に来庁する日時等について、電話で予約を取っていたものが、24時間体制でスマートフォン等で予約を取ることができるようになる。市民の利便性向上につながるものと考えているとの答弁がありました。
市民にとってメリットがあるのはもちろんのこと、行政の事務効率化の一助になるよい取組であるため、大いに活用し、円滑な対応に努めていただくよう、委員から意見がありました。
次に、第3款民生費、第1項社会福祉費、5目地域生活支援費の日常生活用具給付事業についてであります。
本事業は、障がい者、障がい児の日常生活の便宜を図るため、自立支援用具等の日常生活用具を給付する事業であります。
委員からは、予備電源等、災害時等も活用できる品目の追加について質疑がありました。
執行部からは、非常時に活用できる品目は効果のあるものと考えるが、日常生活支援という観点との兼ね合いや、需要の把握など、引き続き調査を行うと答弁があり、前向きな検討について要望しました。
次に、第3款民生費、第2項児童福祉費、1目児童福祉総務費の家庭相談充実事業についてであります。
本事業は、様々な理由で子育て等に困難を抱える家庭の相談指導等を行う事業であります。
多様化する相談内容に、心身の状況等に照らした包括的な支援対応を行うため、令和6年度より、新たに臨床心理士を配置するとの説明がありました。
委員からは、臨床心理士を配置することによる効果、具体的な相談内容について質疑がありました。
執行部からは、相談機会の頻度や心理面でのケアの重要性について答弁があり、他に先駆けて令和5年度から設置したこども家庭センターの体制充実を図り、悩みを抱え、社会的に孤立する子育て家庭の伴走型支援につなげていけるよう努めていくとのことでありました。
委員からは、臨床心理士の配置による、よりきめ細やかな対応が、悩みや不安を少しでも改善できるものと期待するとの意見がありました。
次に、第4款衛生費、第1項保健衛生費、3目環境衛生費の地球温暖化対策事業についてであります。
本事業は、市全体で総合的な地球温暖化対策の推進を図る事業であり、太陽光発電システムや蓄電池の導入支援、省エネ住宅や省エネ家電の普及促進等を行う事業であります。
令和6年度からの新たな取組であるV2H設備設置に関する補助金について、また、前年度と比較し、増額されている補助金制度の実績などについて、質疑が交わされました。
委員からは、補助金の実績から、市民の関心の高さが伺えるとの意見があり、今後ともゼロカーボンシティの実現に向けて、先を見据えた予算化を要望しました。
次に、第4款衛生費、第1項保健衛生費、7目健康増進事業費のスマイル健診事業について申し上げます。
本事業は、法令で義務づけのない若い世代の市民に対し、健康診査を実施することで、生活習慣病予防や病気の早期発見を促すものであります。
委員からは、対象年齢の拡大に至った経緯等について質疑がありました。
執行部からは、かねてより検討を重ねていたこと、また、議会から提言があったこともあり、この度、実施する予定であること、また、受診率の向上のために、さくらんぼタントクルセンターでは、託児つきの健診も実施するとの答弁がありました。
委員からは、対象年代の拡大や託児の設置により、受診率の向上が期待できるとの意見があり、市民の健康づくりのため、これからも適切な事業実施をお願いいたします。
次に、特別会計について申し上げます。
はじめに、国民健康保険特別会計予算についてであります。
令和6年度においては、業務システムの標準化や審査手数料の見直し等を考慮した予算の計上となっております。
国民健康保険の被保険者は、時代とともに変化し、若年層は減少傾向、その一方で、高齢者層は増加しております。
また、被保険者数の減少、医療技術の進歩や高度化による影響で、医療費も増加の一途をたどっており、今後さらに被保険者への負担の増大が懸念されます。
医療費抑制、市民の方の健康増進のためにも、各種検診の受診率の向上、生活習慣病等の予防に一層努めていただくとともに、引き続き県と連携し、健全な財政運営をお願いいたします。
次に、介護保険特別会計予算について申し上げます。
介護サービス基盤の充実や、地域共生社会の実現に向けた「地域包括ケアシステム」の深化、推進などを基本目標に掲げる第9期介護保険事業計画の下、高齢者が安心して暮らし続けられるよう、様々な施策を展開しております。
令和6年度は、地域包括支援センターの専門職員の増員を行うとの説明があり、相談体制の充実が図られることに期待いたします。
高齢化の進行に伴い、介護サービスの需要も増加しておりますが、住み慣れた地域で自立して生活し、充実した暮らしを送るためにも、地域に密着した介護予防や重度化防止、自立向上の支援は、大変重要な事業であります。
今後も地域、関係機関と一体になり、支援の充実強化を図っていただきますようお願いいたします。
次に、市営墓地特別会計予算について申し上げます。
委員からは、管理委託の状況について質疑がありました。
引き続き、利用者等へ配慮した適正な運営を図っていただくよう要望いたします。
最後に、後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。
国民健康保険同様、医療費が増加しておりますが、被保険者数が増えていくことで、さらに医療費が増加し、後期高齢者医療制度に深刻な影響を及ぼすことが予測されます。
医療費抑制により、効果的な対策を講じるべく、先進・優良事例等の調査・研究をお願いするとともに、広域連合と連携し、安定した財政運営を望みます。
以上、意見と要望を付し、付託されました5議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、厚生分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
○高橋鉄夫予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから、各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。
ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、通告がありますので、発言を許可します。
13番河村 豊委員。
〔13番 河村 豊委員 登壇〕
○13番(河村 豊委員) 13番河村 豊でございます。
委員長の許可をいただきましたので、ただ今議題となりました、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対し、反対の立場から討論を行います。
3月11日の経済建設分科会で明らかになったことは、道の駅整備事業2,830万6,000円の前提となる市民や議会の意見、事業費などを積み重ねた、これまでの計画が大幅に変更される予定であるにもかかわらず、議会に対する説明もなく、市民の意見を聴取する機会も設けられておりません。
したがいまして、議案不可分の原則から、本事業が含まれる議第22号 令和6年度一般会計予算に反対いたします。
以下、反対する理由を述べます。
「道の駅整備事業」については、平成30年3月に道の駅(仮称)さくらんぼ東根の基本構想が策定され、令和3年3月策定の第2次東根市都市計画マスタープランに、将来都市構造として、道の駅計画地は、あそびあランドを含めた大森山公園、よってけポポラ周辺と図面入りで公表されました。
令和3年7月策定の第5次東根市総合計画には、近年多くの人々でにぎわうあそびあランドや、よってけポポラがある大森山周辺エリアに道の駅を整備するなど、交流拠点機能の強化を図るとしており、令和5年3月、東根市道の駅整備基本計画案が示され、5月1日から30日の期間でパブリックコメントが実施されました。
令和5年7月、基本構想を踏まえ、上位計画や本市及び計画地周辺の概況アンケートなどの調査から、整備コンセプトや整備施設について再検証を行い、利用者にとって魅力的な道の駅を実現できるよう、導入する機能の整備方針などの基本的事項を定め、施設の規模や配置等を検討し、事業を推進することを目的とする東根市道の駅整備基本計画が策定されました。
計画案段階から、よってけポポラへの農産物や資材搬入のための施設管理者、運営者の車両と施設利用者の動線が交錯しないよう、利用目的の異なる車両の安全で快適な動線計画で、構内道路の整備を行うとし、交通安全上の課題、県道渋滞の懸念から、利用者にとって安全で快適な動線計画とするため、県道東根大森工業団地線の市民体育館進入路から北上する市道の整備を行いますと、図面を付して、信号設置の要望も含めた県道を安全に横断できる施設整備を関係機関と協議するとし、小型車駐車場、大型車駐車場、トイレ、センター棟、イベント広場、屋根つき休憩施設等の配置計画は、この市道整備を前提とした3案が、より詳細な図面つきで示され、最適案として決定し、作成されたイメージパースにも、この市道整備が既定路線として示されておりました。
令和4年度決算では、道の駅整備調査業務委託料1,667万7,100円を議会が認定し、令和5年度予算には、現地測量調査委託料700万円が計上されましたが、地権者との調整が進まず、実施できなかったことで、この度、全額がマイナス補正されました。
この度の経済建設分科会において、新年度の道の駅整備事業2,830万6,000円を審査した中で、計画にある市道新設について、所管課が交渉を続けてきたが、地権者側が認められないとの結論を出していたこと。連動して、市民体育館侵入路と県道東根大森工業団地線との接続部分に、信号を設置する協議を関係機関と行う前提がなくなったこと。県道東根大森工業団地線に、計画段階では、危険性が増加するとされていた入出路を新たに設置すること。予定地北側には、東側の県道、尾花沢関山線から西側に向けて、計画とは異なる形状で、市道を整備するなど、市道整備、敷地施設配置等が基本計画とは異なることが確認されました。
予算の前提となる、当初計画から大きく変更されることが議会に示されないまま、提案された本予算は、到底容認することはできません。
最後に、土田市長にご提案申し上げます。
今回のように、事業の根幹が揺らぐような計画変更がなされる場合は、議会にその内容を示し、市民の意見を再度聴取する機会を設けるとお約束いただくことであります。
そうしなければ、東根市が今後も予定しているいくつもの大事業で、この度と同様の事案が起こり得る。また、大事故が発生するのではないかという懸念を拭い去ることはできません。これまで以上に、市民が安心して安全に暮らせる市政運営を切に要望するものであります。
委員の皆様方には、議会基本条例にあるとおり、二元代表制の一翼を担い、公正性及び透明性を確保するとともに、市長、その他の執行機関による事務の執行について、監視及び評価する議会議員として、ご賛同いただきますようお願いいたしまして、私の反対討論を終わります。
○高橋鉄夫予算特別委員長 以上で、討論を終わります。
これから、順次採決を行います。
はじめに、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算について採決をします。
本予算の歳入及び第2条から第5条までは、議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については、各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、総務文教分科会委員長、及び厚生分科会委員長の報告は、「原案のとおり可決すべきもの」、経済建設分科会委員長の報告は、「原案は否決すべきもの」でありますので、原案のとおり可決すべきものとすることについて採決をします。
お諮りします。
議第22号について、原案のとおり可決すべきものとすることに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成の委員起立〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 ご着席ください。
〔賛成の委員着席〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 起立多数であります。
したがいまして、議第22号は、原案のとおり可決すべきものと決しました。
13番河村 豊委員。
○13番(河村 豊委員) ただ今、原案のとおり可決すべきものと決した議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議を提案いたします。
議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議
(案)
提 出 者 河村 豊
賛 同 者 清野 康隆
原田 利光
橋 光男
「道の駅整備事業」は、東根市が周辺都市との連携を強化し、魅力ある都市として発展していくために、「交流」や「情報発信」を行い、既存の周辺施設と効果的に連携する拠点を設置する事業として、大変重要な役割を果たすと認識し期待している。
平成30年の「道の駅(仮称)さくらんぼ東根」の基本構想策定以来、第2次東根市都市計画マスタープラン、第5次東根市総合計画、東根市「道の駅」整備基本計画(案)などに示され、パブリックコメントを実施したうえで、令和5年7月に東根市「道の駅」整備基本計画が策定された。
しかしながら、予算特別委員会経済建設分科会の審査中、市道整備計画、敷地計画、施設配置計画等が大幅に変更される状況が確認された。
大幅な変更がなされる場合は、議会にその内容を示し、市民の意見を再度聴取する機会を設けるなど、下記事項について一層の取り組みを行うべきである。
記
1.地権者とは、引き続き丁寧な協議・調整、交渉を行うこと。
2.計画の大幅な変更等が発生する場合は、議会に対して説明を尽くし、市民の意見を聴く機会を
確保すること。
3.予算執行にあたっては、効率的・効果的な執行を確保すること。
以上
○高橋鉄夫予算特別委員長 13番河村 豊委員から動議が提出されました。
ここで議事の都合上、暫時休憩いたします。
午前10時44分 休 憩
午前11時00分 開 議
◎提案理由の説明
○高橋鉄夫予算特別委員長 休憩前に引き続き、予算特別委員会を開きます。
13番河村 豊委員ほか3名から提出されました、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議案を議題とします。
これから、提出者に提出理由の説明を求めます。
13番河村 豊委員。
○13番(河村 豊委員) 委員長の許可をいただきましたので、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議について、提案理由を述べます。
附帯決議の内容につきましては、ただ今配付されました資料のとおりでありますが、経済建設分科会において、審査の結果、本予算案が否決されたとの委員長報告を重く受け止め、新年度の事業執行に当たっては、議会への説明責任を果たし、理解を得た上で、今後の行政運営をより多くの市民から後押ししていただける措置を講じるべきであり、道の駅整備事業については、地権者とは引き続き丁寧な協議、調整、交渉を行うこと。計画の大幅な変更等が発生する場合は、議会に対して説明を尽くし、市民の意見を聞く機会を確保すること。予算執行に当たっては、効率的、効果的な執行を確保することなど、議会の意思を示したものであります。
委員各位のご理解とご賛同のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
○高橋鉄夫予算特別委員長 以上で、提案理由の説明を終わります。
これから、ただ今の附帯決議案について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで、暫時休憩します。
午前11時04分 休 憩
午前11時04分 開 議
○高橋鉄夫予算特別委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、附帯決議案についての討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議案について採決をします。
本案については、起立により採決をいたします。
本案に賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成の委員起立〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 ご着席ください。
〔賛成の委員着席〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 起立多数であります。
したがいまして、議第22号 令和6年度東根市一般会計予算に対する附帯決議案は、可決されました。
次に、議第23号 令和6年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第22号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第23号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第24号 令和6年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第24号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第24号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第25号 令和6年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第25号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第25号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第26号 令和6年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第26号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第26号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第27号 令和6年度東根市後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第27号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第27号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第28号 令和6年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第28号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第28号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第29号 令和6年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第29号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第29号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第30号 令和6年度東根市公共下水道事業会計予算について採決をします。
本案に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。
議第30号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高橋鉄夫予算特別委員長 異議なしと認めます。
したがいまして、議第30号は、分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
◎閉 会
○高橋鉄夫予算特別委員長 以上で、予算特別委員会に付託されました議案の審査は、全部終了しました。
なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過及び結果についての報告ですが、申合せにより、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については、各分科会委員長報告を本会議における予算特別委員長の報告に代えさせていただきますので、ご了承願います。
次に執行部に申し上げます。予算の審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。
これで、予算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。
午前11時11分 閉 会