第　１　回　定　例　会　会　議　録
令和５年２月２７日　午前１０時００分　開　会

　　　　　　髙　　橋　　光　　男　議長　　　　　　　原　　田　　利　　光　副議長

◎出席議員（１５名）
　１番　　　福　　永　　邦　　幸　議員　　　　　　　２番　　　
　３番　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４番　　　滝　　口　　公　　一　議員
　５番　　　元　　木　　十 四 男　議員　　　　　　　６番　　　東 海 林　　克　　彦　議員
　７番　　　三　　宅　　一　　人　議員　　　　　　　８番　　　植　　松　　　　　宏　議員
　９番　　　片　　桐　　勝　　寿　議員　　　　　　１０番　　　山　　科　　幸　　子　議員
１１番　　　高　　橋　　鉄　　夫　議員　　　　　　１２番　　　河　　村　　　　　豊　議員
１３番　　　細　　矢　　俊　　博　議員　　　　　　１４番　　　浅 野 目　　幸　　一　議員
１５番　　　佐　　藤　　　　　直　議員　　　　　　１７番　　　原　　田　　利　　光　議員
１８番　　　髙　　橋　　光　　男　議員

◎欠席議員（１名）
１６番　　　清　　野　　忠　　利　議員
◎説明のため出席した者の職氏名
土　田　正　剛
市　　　　　　長

半　田　　　博
教　　育　　長
武　田　庄　一
選挙管理委員会
委　　員　　長

古　谷　利　明
代表監査委員
菅　原　繁　治
農業委員会会長

芦　野　耕　司
副　　市　　長
石　垣　有　一
総　務　部　長

岡　田　光　弘
市民生活部長
鈴　木　敬　一
健康福祉部長

太　田　　　修
経　済　部　長
深　瀬　弘　之
建　設　部　長
兼上下水道部長

高　橋　愛　子
会計管理者
佐　藤　明　彦
消　　防　　長

安　達　利　也
教　育　次　長
青　柳　　　昇
総合政策課長

安　達　好　浩
庶　務　課　長
併選挙管理委員会
事　務　局　長
本　間　和　史
財　政　課　長

牧　野　美和子
監　査　委　員
事　務　局　長
岡　田　正　樹
農 業 委 員 会
事　務　局　長





◎事務局職員出席者職氏名
佐　藤　慎　司
事　務　局　長

高　橋　真伊子
事務局長補佐
森　谷　賢　司
議事係長

黒　坂　育　実
主　　　　任
井　上　雄　貴
副　　 主　　 任

大　江　剛　史
兼　務　書　記
辻　村　　　充
兼　務　書　記




◎議　事　日　程

　議事日程第１号
　　　　　　　令和５年２月２７日（月）　午前１０時　開　会

　日程第　１　　会議録署名議員の指名
　日程第　２　　会期の決定
　日程第　３　　諸般の報告
　日程第　４　　北村山公立病院組合議会議員の補欠選挙
　　　　（議　案　上　程）
　日程第　５　　議第　１号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第８号）の専決処分の承認に
ついて
　日程第　６　　議第　２号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第９号）の専決処分の承認に
ついて
　日程第　７　　議第１７号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第10号）
　日程第　８　　議第１８号　令和４年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）
　日程第　９　　議第１９号　令和４年度東根市公共下水道事業会計補正予算（第３号）
　日程第１０　　議第２９号　東根市教育委員会委員の任命について
　　　　（説明・質疑・討論・表決）
　　　　（議　案　上　程）
　日程第１１　　令和５年度施政方針表明
　日程第１２　　報第　１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告について
　日程第１３　　議第　３号　東根市情報公開・個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例の
制定について
　日程第１４　　議第　４号　東根市特別職に属する者の給与に関する条例の一部を改正する条例の
制定について
　日程第１５　　議第　５号　東根市保育の実施に関する条例等の一部を改正する条例の制定に
ついて
　日程第１６　　議第　６号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する
基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
　日程第１７　　議第　７号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の
一部を改正する条例の制定について
　日程第１８　　議第　８号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める
条例の一部を改正する条例の制定について
　日程第１９　　議第　９号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
　日程第２０　　議第１０号　東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の
制定について
　日程第２１　　議第１１号　指定管理者の指定について
　日程第２２　　議第１２号　指定管理者の指定について
　日程第２３　　議第１３号　北村山消防指令事務協議会規約に関する協議について
　日程第２４　　議第１４号　ＰＦＩ事業方式による東根市学校給食センター維持管理運営等包括
業務委託事業契約の締結について
　日程第２５　　議第１５号　市道路線の廃止について
　日程第２６　　議第１６号　市道路線の認定について
　日程第２７　　議第２０号　令和５年度東根市一般会計予算
　日程第２８　　議第２１号　令和５年度東根市国民健康保険特別会計予算
　日程第２９　　議第２２号　令和５年度東根市東根財産区特別会計予算
　日程第３０　　議第２３号　令和５年度東根市介護保険特別会計予算
　日程第３１　　議第２４号　令和５年度東根市市営墓地特別会計予算
　日程第３２　　議第２５号　令和５年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
　日程第３３　　議第２６号　令和５年度東根市水道事業会計予算
　日程第３４　　議第２７号　令和５年度東根市工業用水道事業会計予算
　日程第３５　　議第２８号　令和５年度東根市公共下水道事業会計予算
　　　　（説　　　　　明）
　日程第３６　　予算特別委員会への議案付託
　　　　（散　　　　　会）


◎本日の会議に付した事件

　議事日程第１号に同じ。



　　◎開　　　　　会

○髙橋光男議長　皆さん、おはようございます。
　　ただ今から、令和５年東根市議会第１回定例会を開会します。

　　◎開　　　　　議

○髙橋光男議長　本日の会議に欠席の届出がありましたのは、16番　清野　忠利議員です。したがいまして、出席議員の数は15名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
　　本日の会議は、議事日程第１号によって進めます。

　　◎会議録署名議員の指名

○髙橋光男議長　はじめに、日程第１　会議録署名議員の指名を行います。
　　会議録署名議員には、７番三宅一人議員、８番植松宏議員、９番片桐勝寿議員、以上、３名を指名します。

　　◎会期の決定

○髙橋光男議長　次に、日程第２　会期の決定を議題とします。
　　今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。
　　議会運営委員長　14番浅野目幸一議員。
　　　〔浅野目幸一議会運営委員長　登壇〕
○浅野目幸一議会運営委員長　おはようございます。
　　議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果について、ご報告申し上げます。
　　本日、招集なりました第１回定例会の会期につきましては、去る２月21日午前10時から第４委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
　　その結果、会期は本日から３月17日までの19日間とし、その間の会議などについては、別紙会議予定表のとおりであり、議案の取扱いについては、令和５年度予算関係議案を予算特別委員会に付託して審査すべきものと決定なりました。
　　以上で、議会運営委員会における協議の結果についての報告を終わります。
○髙橋光男議長　お諮りします。
　　ただ今の議会運営委員長の報告のとおり、今期定例会の会期は、本日から３月17日までの19日間とすることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、今期定例会の会期は、本日から３月17日までの19日間とすることに決定いたしました。










令和５年東根市議会第１回定例会会議予定表
月　　日
曜
会　　議　　名
開議時刻
場　所
議　　　　　　事
２月27日
月
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・開　会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・一部事務組合議会議員の補欠選挙
　（１件）
・議案上程（専決処分の承認、補正
　予算、人事案件）
　説明、質疑、討論、表決
・議案上程
　説明
・予算特別委員会への議案付託
予算特別委員会
本　会　議
終　了　後
議　場
・予算議案概要説明
２月28日
火
休　　　　　　　　　会
３月１日
水
３月２日
木
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・会派代表質問
３月３日
金
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・市政一般に対する質問
３月４日
土
休　　　　　　　　　会
３月５日
日
３月６日
月
３月７日
火
３月８日
水
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・総括質疑
・常任委員会への議案付託
予算特別委員会
本　会　議
終　了　後
議　場
・付託議案審査
　分科会設置及び議案の付託
総務文教常任委員会
予算特別
委　員　会
終　了　後
第３委員会室
・所管事務調査について
経済建設常任委員会
第１委員会室
厚　　生常任委員会
第４委員会室
３月９日
木
予算特別委員会
総務文教分科会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査
予算特別委員会
経済建設分科会
第１委員会室
予算特別委員会
厚　　生分科会
第４委員会室
３月10日
金
予算特別委員会
総務文教分科会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査
予算特別委員会
経済建設分科会
第１委員会室
予算特別委員会
厚　　生分科会
第４委員会室
３月11日
土
休　　　　　　　　　会
３月12日
日
３月13日
月
総務文教常任委員会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査及び所管事務調査
経済建設常任委員会
第１委員会室
厚　　生常任委員会
第４委員会室
３月14日
火
休　　　　　　　　　会
３月15日
水
３月16日
木
各常任正副委員長打合せ
午前１０時
各　室
・付託議案審査報告について
３月17日
金
予算特別委員会
午前１０時
議　場
・分科会委員長審査報告
　質疑、討論、表決
本　　会　　議
予算特別委
員会終了後
議　場
・委員長審査報告（条例、事件決議、　予算）
　質疑、討論、表決
※委員会提出議案上程
　説明、質疑、討論、表決
・閉　会






　　◎諸般の報告

○髙橋光男議長　次に、日程第３　諸般の報告を行います。
　　はじめに、去る令和４年12月26日に、高橋弓嗣議員から、また、同年12月28日に齋藤俊一郎議員から、一身上の都合により議員を辞職したい旨の届出があり、地方自治法第126条の規定により、12月28日にこれを許可しましたので、会議規則第148条第２項の規定により報告いたします。
　　次に、議会運営委員の選任についてでありますが、先ほど報告しました議員の辞職に伴い、ひがしね市政クラブより１月１日付で会派解散届が提出されました。
　　これに伴い、１月20日に９番片桐勝寿議員より、議会運営委員の辞任願が提出されたことから、議院運営委員会内規第２条第３項の規定により、後任の委員に、10番山科幸子議員を委員会条例第８条第１項の規定により、１月27日に指名しましたので、ご了承願います。
　　次に、常任委員の所属変更についてでありますが、１月27日に高橋鉄夫委員より、総務文教常任委員会から厚生常任委員会へ、佐藤直委員より、経済建設常任委員会から厚生常任委員会へそれぞれ所属変更の申出がありましたので、委員会条例第８条第３項の規定により、同日これを許可しましたので、ご了承願います。
　　次に、監査委員から報告がありました、令和４年10月分から12月分までの例月出納検査結果報告、各課等に関わる定例監査結果報告、財政援助団体監査結果報告及び指定管理者監査結果報告について配付しておきましたので、ご了承願います。
　　次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職・氏名を一覧表にして配付しておきましたので、ご了承願います。
　　次に、今期定例会に提出されました陳情３件について、議会運営委員会における協議の結果に基づき、その写しを配付しておきましたので、ご了承願います。
　　以上で、諸般の報告を終わります。

　　◎北村山公立病院組合議会議員の
　　　補欠選挙

○髙橋光男議長　次に、日程第４　北村山公立病院組合議会議員の補欠選挙を行います。
　　先ほど報告しました議員の辞職に伴い、本市議会選出の議員に１名の欠員が生じているため、北村山公立病院組合規約第５条第３項の規定により行うものであります。
　　お諮りします。
　　選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第２項の規定により、指名推選の方法を用いることとし、議長において、指名することにしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、選挙の方法は、指名推選によることとし、議長において指名することに決しました。
　　直ちに指名をします。
　　北村山公立病院組合議会議員に、４番滝口公一議員を指名します。
　　お諮りします。
　　ただ今指名した４番滝口公一議員を、北村山公立病院組合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、ただ今指名した４番滝口公一議員が、北村山公立病院組合議会議員に当選しました。
　　ただ今当選した４番滝口公一議員が議場におりますので、本席から会議規則第32条第２項の規定により告知します。

　　◎議　案　上　程

○髙橋光男議長　次に、日程第５　議第１号から日程第10　議第29号までの６議案を一括して議題とします。

　　◎提案理由の説明

○髙橋光男議長　これから、提案理由の説明を求めます。
　　土田市長。
　　　〔土田正剛市長　登壇〕
○土田正剛市長　おはようございます。
　　令和５年東根市議会第１回定例会に提案いたします案件について、ご説明を申し上げます。
　　本定例会に提案いたします案件は、報告事項１件、専決処分の承認２件、条例の一部改正８件、事件決議事項６件、補正予算３件、当初予算９件、人事案件１件の計30件であります。このうち、専決処分の承認、補正予算及び人事案件につきましては、先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。
　　議第１号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第８号）の専決処分の承認についてでありますが、国の出産・子育て応援事業について、速やかに給付を行うため、12月26日付で専決処分を行ったものであります。
　　この結果、歳入歳出予算にそれぞれ5,268万円を追加し、予算総額を253億8,631万1,000円としたところであります。
　　次に、議第２号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第９号）の専決処分の承認についてでありますが、市道及び公共施設の除排雪事業費を緊急に確保する必要が生じたため、２月２日付で専決処分を行ったものであります。
　　この結果、歳入歳出予算にそれぞれ１億7,000万円を追加し、予算総額を255億5,631万1,000円としたところであります。
　　次に、議第17号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第10号）についてでありますが、第１表歳入歳出予算補正の歳入については、普通交付税の追加交付や決算見込みに伴う国、県支出金の調整のほか、ふるさとづくり寄附金の増額などを行うものであります。
　　歳出については、国の補正予算に伴う農村地域防災減災事業及び社会資本整備総合交付金事業を新たに計上するほか、ふるさとづくり寄附金の基金積立金や、返礼品報償費等の増額、決算見込みに伴う各事業費の調整を行うものであります。
　　第２表繰越明許費については、畜産振興事業などの４事業を令和５年度に繰り越して執行するため、設定を行うものであります。
　　第３表地方債補正については、事業費の追加及び変更に伴う限度額の変更を行うものであります。
　　この結果、歳入歳出予算にそれぞれ10億9,235万5,000円を追加し、予算総額を266億4,866万6,000円とするものであります。
　　次に、議第18号　令和４年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）についてでありますが、第１表歳入歳出予算補正については、保険基盤安定負担金の交付決定及び事務費の増に伴う財源及び事業費の調整を行うものであります。
　　この結果、歳入歳出予算にそれぞれ984万3,000円を追加し、予算総額を49億8,859万7,000円とするものであります。
　　次に、議第19号　令和４年度東根市公共下水道事業会計補正予算（第３号）についてでありますが、国の補正予算に係る事業費の増額及び国の交付決定に係る事業費の減額を行うものであります。
　　この結果、資本的収入に7,528万9,000円を追加し、予算総額を10億4,290万3,000円とし、資本的支出に7,237万8,000円を追加し、予算総額を13億3,056万4,000円とするものであります。
　　次に、議第29号　東根市教育委員会委員の任命についてでありますが、北村陽子委員が令和５年３月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を東根市教育委員会委員に任命するため、議会の同意を求めるものであります。なお、本人の略歴につきましては、参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。
　　以上、先議分として提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては担当部課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご承認、ご可決、ご同意くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
○髙橋光男議長　次に、議第１号及び議第２号並びに議第17号及び議第18号の４議案について、財政課長に補足説明を求めます。
　　本間財政課長。
　　　〔本間和史財政課長　登壇〕
○本間和史財政課長　議長の指示により、補足してご説明申し上げます。
　　はじめに、議案書３ページをお願いいたします。
　　議第１号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第８号）の専決処分の承認についてであります。
　　８ページ、９ページをお願いします。
　　こちらは、昨年度末の国の二次補正で可決いたしました出産・子育て応援交付金に係る事業でございますが、妊娠期から出産、子育てまで一貫して行う伴走型支援と経済的支援を一体として実施する事業であります。
　　早急に給付事務を進める必要があったことから、12月26日付で専決処分を行ったものであります。
　　補正の内容につきましては、妊娠届出時５万円、出生届出時５万円を給付するもので、今年度については４月１日の届出まで遡って交付することとなっております。事業費は5,268万円、財源は国３分の２、県６分の１でありまして、市の負担は残り６分の１であります。
　　次に、10ページをお願いいたします。
　　議第２号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第９号）の専決処分の承認についてであります。
　　15、16ページをお願いいたします。
　　補正の内容につきましては、２款１項４目財産管理費にて、公共施設の除排雪経費として2,000万円の増額、８款２項２目道路維持費にて、市道分として１億5,000万円の増額、合わせて１億7,000万円の増額であります。財源については、財政調整基金繰入金を増額しております。
　　次に、49ページをお願いいたします。
　　　議第17号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第10号）です。
　　52ページをお願いいたします。
　　第２表の繰越明許費の設定でありますが、畜産振興事業から中学校長寿命化改良事業までの４事業について、設定の上、令和５年度に繰り越して執行をするものであります。
　　６款畜産振興事業は、本楯地域畜産クラスター協議会による畜舎整備に係る国の補助事業ですが、国の補正予算採択により、２億700万円を増額の上、全額繰越するものであります。
　　８款社会資本整備総合交付金事業の現年分については、市道野川小原線工事費、国補正予算分については、事業採択に伴う市道蟹沢谷地線等の工事費の繰越であります。
　　10款中学校長寿命化改良事業は、神町中学校受変電設備改修工事において、部品の一部の調達が困難な状況であることから、事業費を繰り越すものであります。
　　第３表地方債補正につきましては、福祉施設整備事業から学校教育施設等整備事業までの各起債事業において、事業の決算見込みによるもの及び国の補正予算採択によりまして、限度額の変更を行うものであります。
　　次に55、56ページをお願いいたします。
　　事項別明細の歳入ですが、ほとんどが歳出事業の財源調整となっておりますので、それ以外の主なものについてご説明申し上げます。
　　12款の普通交付税は、国税増収に伴い、物価高騰対策として臨時経済対策費が加算されまして、7,835万7,000円の増額補正です。
　　16款国庫支出金２項１目総務費国庫補助金、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は、国が定める事業の地方負担額を基に、新たに1,616万1,000円追加配分されるものであります。これにより、今年度本市に対するコロナ臨時交付金は、合計で５億6,456万4,000円となる見込みであります。
　　57、58ページをお願いします。
　　19款寄附金１項１目総務費寄附金のふるさとづくり寄附金は、寄附金収入が20億円まで伸びる見込みとなったことから、７億円の増額補正であります。その他、個人及び法人からいただきました寄附金の実績に合わせて、歳入を計上しております。
　　20款１項１目財政調整基金繰入金は、財源調整により減額、３目のふるさとづくり基金繰入金は寄附金の伸びに合わせて、返礼品報償などの財源のための増額であります。
　　６目公共施設等総合管理基金繰入金は、神町小学校増築事業の財源調整による減額です。
　　59、60ページをお願いします。
　　23款市債は、事業の決算見込みによるもの及び国の補正予算採択による財源調整のため、起債額の変更を行うものであります。
　　61、62ページをお願いします。
　　歳出でございます。
　　歳出につきましても、多くが決算見込みを踏まえた事業費の増減となりますが、その他主なものについてご説明申し上げます。
　　２款１項５目企画費ふるさと納税特産品ＰＲ事業及びふるさとづくり基金管理事業は、ふるさと納税の伸びに合わせた基金への積立金と返礼品報償費やサイト使用料などの増額補正です。
　　同じく５目結婚新生活支援事業は、主に結婚新生活における家賃補助ですが、申請件数の増加に伴い600万円の増額です。財源は国費を財源とした県費３分の２です。
　　14目災害防災対策費は、補正額ゼロ円で財源内訳として国費と一般財源を250万円組替えしておりますが、これは12月補正予算で計上した災害備蓄品の購入費用について、今年度の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の充当額の調整を行うものであります。
　　以下、複数の款項目でこれと同様に、各交付金事業の執行状況に応じて、今年度のコロナ臨時交付金の充当額を増減させて、財源調整を行っております。
　　63、64ページをお願いいたします。
　　３款１項６目介護施設整備事業の3,823万2,000円の減額は今年度予定していた介護施設の整備が令和５年度に改めて申請することとなったことによる減額です。
　　２項２目保育所事業及び子どものための教育・保育給付事業は、実績見込みに基づく民営の保育所と認定こども園の保育給付費の増額です。
　　４款２項１目東根市外二市一町共立衛生処理組合事業の2,741万3,000円の減額は、計上分の負担金算定の実績に基づく減額補正です。
　　65、66ページをお願いします。
　　６款１項４目畜産振興事業は、先ほど繰越明許費の設定で申し上げました畜舎整備に対する補助でありますが、申請事業者の事業費の見直しにより、２億700万円を増額して繰り越し、財源は全額国費を財源として県費となります。
　　５目農村地域防災減災事業国補正予算3,589万4,000円は、国補正による県営土地改良事業負担金の新規計上であります。
　　７款１項１目新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時基金管理事業5,000万円は、新型コロナウイルスの影響を受けて、地域経済変動対策資金の融資を受けた中小企業者に対する来年度以降の利子補給及び補償料補給の財源とするため、昨年度に引き続き、基金に積立てを行うものであります。
　　２目商工業振興費緊急経済対策事業は、燃料費等高騰対策支援金の実績見込みに基づく9,700万円の減額です。
　　67、68ページをお願いいたします。
　　８款２項３目社会資本整備総合交付金事業は、現年度分を国の交付金決定に合わせて4,000万円の減額と、国補正予算分を国の補正予算採択に伴い、市道蟹沢谷地線などの道路改良事業費1,555万6,000円の新規計上です。
　　10款２項３目小学校施設維持事業313万5,000円は、新年度からの小学校クラス数に応じた設備整備費用の増額補正です。
　　次に、71ページをお願いいたします。
　　議第18号　令和４年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）であります。
　　74、75ページをお願いします。
　　補正の内容は、歳入については、低所得者の保険料軽減や低所得者数に応じた支援制度であります保険基盤安定負担金の額確定、及び事務費の増に伴う繰入金の増額、歳出では、事務費及び負担金確定に伴う基金積立金の増額補正となります。
　　以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○髙橋光男議長　次に、議第19号について、上下水道部長に補足説明を求めます。
　　深瀬上下水道部長。
　　〔深瀬弘之建設部長兼上下水道部長　登壇〕
○深瀬弘之建設部長兼上下水道部長　議長の指示によりまして、補足してご説明を申し上げます。
　　議案書の76ページをお願いいたします。
　　議第19号　令和４年度東根市公共下水道会計補正予算（第３号）についてご説明をいたします。
　　この補正につきましては、第２条令和４年度東根市公共下水道事業会計予算（第４号）に定めた資本的収入及び支出の予定額の補正となります。収入において、第１款資本的収入の既決予定額に7,528万9,000円を加え、10億4,290万3,000円とするものであります。
　　支出におきましても、第１款資本的支出の既決予定額に7,237万8,000円を加え、13億3,056万4,000円とするものであります。
　　また、条文記載の資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額につきまして、291万1,000円を減額し２億8,766万1,000円に、過年度損益勘定留保資金につきましても、同じく291万1,000円を減額し、3,313万3,000円に改めるものであります。
　　77ページをお願いいたします。
　　補正予算実施計画書（第３号）にて、詳細についてご説明をいたします。
　　はじめに、資本的収入についてであります。
　　１款１項１目建設改良費ですが、令和４年度の国の補正予算に係る事業費の増額及び令和４年度国当初予算の交付決定に係る事業費の減額の差引額である3,910万円を増額し、６億1,990万円とするものであります。
　　また、１款５項１目国庫補助金につきましても同様に、国交付金関係事業費の増減による差引額3,618万9,000円を増額し、２億668万9,000円とするものであります。
　　資本的支出につきましても、資本的収入と同様の理由から１款１項１目管路建設費に6,237万8,000円を増額し、６億3,535万円に、１款１項２目管路改良費に1,000万円を増額し、2,410万2,000円とするものであります。
　　以上で、補足説明を終わります。よろしくお願いします。
○髙橋光男議長　以上で、提案理由の説明を終わります。
　　ここでお諮りします。
　　ただ今議題となっております６議案については、会議規則第37条第３項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　よって、委員会付託を省略することに決しました。

　　◎議第１号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第８号）の専決処分の承認について

○髙橋光男議長　はじめに、議第１号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで、暫時休憩します。

　　　午前１０時３２分　休　憩

　　　午前１０時３２分　開　議

○髙橋光男議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第１号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第１号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第８号）の専決処分の承認について、採決をします。
　　議第１号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第１号は原案のとおり承認されました。

　　◎議第２号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第９号）の専決処分の承認について

○髙橋光男議長　次に、議第２号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで、暫時休憩をします。

　　　午前１０時３３分　休　憩

　　　午前１０時３３分　開　議

○髙橋光男議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第２号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第２号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第９号）の専決処分の承認について、採決をします。
　　議第２号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第２号は原案のとおり承認されました。

　　◎議第１７号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第１０号）

○髙橋光男議長　次に、議第17号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで、暫時休憩をします。

　　　午前１０時３３分　休　憩

　　　午前１０時３３分　開　議

○髙橋光男議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第17号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第17号　令和４年度東根市一般会計補正予算（第10号）について採決をします。
　　議第17号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第17号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第１８号　令和４年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）

○髙橋光男議長　次に、議第18号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで、暫時休憩をします。

　　　午前１０時３４分　休　憩

　　　午前１０時３４分　開　議

○髙橋光男議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第18号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第18号　令和４年度東根市国民健康保険会計補正予算（第４号）について採決をします。
　　議第18号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第18号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第１９号　令和４年度東根市公共下水道事業会計補正予算（第３号）

○髙橋光男議長　次に、議第19号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで、暫時休憩をします。

　　　午前１０時３５分　休　憩

　　　午前１０時３５分　開　議

○髙橋光男議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第19号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第19号　令和４年度東根市公共下水道事業会計補正予算（第３号）について採決をします。
　　議第19号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第19号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第２９号　東根市教育委員会委員の任命について

○髙橋光男議長　次に、議第29号について質疑を行います。
　　ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　次に、討論ですが、本案は人事案件ですので、討論を省略したいと思います。
　　これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、討論を省略することに決しました。
　　これから、議第29号　東根市教育委員会委員の任命について採決をします。
　　議第29号は、原案に同意することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、議第29号は原案に同意することに決しました。

　　◎議　案　上　程

○髙橋光男議長　次に、日程第11　令和５年度施政方針表明及び日程第12　報第１号から日程第35　議第28号までの25議案を一括して議題とします。

　　◎令和５年度施政方針表明
　　◎提案理由の説明

○髙橋光男議長　これから、令和５年度施政方針表明及び提案理由の説明を求めます。
　　土田市長。
　　　〔土田正剛市長　登壇〕
○土田正剛市長　本日ここに、令和５年東根市議会第１回定例会において、新年度予算をはじめ、重要案件の審議をお願いするに当たり、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。
　　コロナ禍での暮らしも４年目を迎えました。収束の兆しは未だ見えませんが、感染をやみくもに恐れた時期は過ぎ、私たちはこの１年ワクチン接種や基本的な感染対策を心がけながら、社会経済活動の幅を少しずつ押し広げる挑戦を続けてきました。
　　東根の夏を彩るひがしね祭は、３年ぶりに有観客で屋外開催したほか、秋の一大イベントであるた～んとほおバルフェスタも同じく３年ぶりに開催、東根市民立大学タントまなべ学園においては、参加者数を大幅に増員しての開催に至りました。これらは、常日頃からの市民の皆様の感染対策に対するご理解とご協力、そして、医療関係者の皆様のご尽力のたまものであり、改めて感謝申し上げる次第であります。
　　まだまだ本来の姿ではないものの、久しぶりのにぎわいを創出し、市民の皆様の楽しそうな笑顔に触れることができたことは大きな前進と捉えております。
　　感染の拡大と鎮静化を繰り返してきたこの間、私たちは様々な経験から感染症との向き合い方について、多くを学んできました。国の感染症法上の位置付けも変更されようとしております。
　　新年度においては、さくらんぼマラソン大会のリアル開催をはじめ、市民の皆様の笑顔に触れる機会を１つでも多く創出できるよう、ウィズコロナ時代のイベント等の在り方やさらなる社会経済活動の活性化に向けて、慎重かつ前向きに検討してまいります。
　　コロナ禍に加え、円安とウクライナ危機などの国際情勢に起因してエネルギー価格、食料価格が上昇し、物価全体を押し上げています。生産活動におけるコスト高の半面、円安による輸出型企業の増収など、流れは一方向ではありませんが、実質的な所得が減少し、私たちの暮らしを脅かしているのは確かであります。
　　そのため、令和４年度はひがしね子育て応援給付金支給事業や燃料費高騰対策等事業継続支援事業など、本市独自の緊急対策を実施してまいりました。これからも、市民生活と地域経済を守るという基礎自治体の責務を果たすべく、生活者の視点、働く人の視点に立ってきめ細かな対策を講じてまいります。
　　さくらんぼにこだわったまちづくりは、私が市長に就任以来、一貫して推進してきた施策の１つであります。さくらんぼ東根駅というネーミングをはじめ、東根さくらんぼとしてのＧＩ保護制度への登録など、数々の取組を実現させてきたことで、押しも押されもせぬさくらんぼのまちとしての地位を確立させたのであります。
　　この本市の宝であるさくらんぼは、昨年、大きな節目を迎えました。東根市発祥のさくらんぼは、佐藤錦が結実してから100年を迎えたのであります。先人たちの計り知れない苦労や代々受け継がれてきた生産者の方々の努力を思うと、感慨もひとしおでありました。
　　佐藤錦発祥の地として、またさくらんぼ生産量日本一のまちとして、そしてさくらんぼにこだわったまちづくりを進めるまちの長として、改めてさくらんぼへの思いを強くした年となりました。
　　新年度は、このような強い思いのもと、さくらんぼを中心とした本市の果樹農業のさらなる振興と生産性の高い産地づくりを推進するため、果樹生産に係る施設整備等の支援に取り組んでまいります。これにより、生産者の所得向上、経営基盤の強化を図るとともに、生産者の生産意欲を高め、果樹王国ひがしねのさらなる発展に向けた新たな１年目の契機とするものであります。
　　本市は平成13年の東根市環境基本条例の制定を皮切りに、環境ISO14001の認証取得、レジ袋の有料化、太陽光発電設備設置補助の創設など、時勢にかなった取組を継続して展開してまいりました。
　　そして令和２年に、県内自治体で初めてゼロカーボンシティの宣言に至るなど、環境保全に対して、積極的かつ先進的に取り組んできたことは、ご案内のとおりであります。
　　宣言後においても、そのスピードを緩めることなく、省エネ住宅普及促進補助事業を創設するなど、継続した取組を進めております。
　　このような状況の中、2050年ゼロカーボンシティの実現に向けた意識の向上と、市民、事業者、行政が一体となって見据える2050年というゴールへの道標とするため、新たに東根市地球温暖化対策実行計画の区域施策編を策定しているところであります。
　　新年度においては、この計画のもと、市民を対象とした省エネに係る制度を創設するなど、目指すべきゴールへ向かって着実に歩みを進めてまいります。
　　「豊かな環境　みんなが選ぶ　住みよいまち」これは、本市の目指すべき都市像として第５次東根市総合計画に掲げた言葉であります。この言葉が示すとおり、本市が今後も発展を続けるには、豊かな環境のまちであり続けなくてはなりません。市民、事業者、行政それぞれの一歩は小さいかもしれませんが、その小さな一歩一歩が、豊かな環境を生むことにつながり、その継続の先に2050年ゼロカーボンシティがあるものと確信しております。
　　本市を取り巻く環境は、目まぐるしく変化を遂げ、今日においては新型コロナウイルスや物価高騰を背景に、非常に厳しいものとなっております。しかし、たとえ難局であろうとも、将来を的確に捉え、愛する郷土「ひがしね」の発展を確かなものにするため、誠実、公正、実行の政治信条を胸に、全力を傾注してまいります。
　　では、新年度の主な重点施策について、第５次東根市総合計画に掲げた体系に基づき、概要を説明いたします。
　　はじめに、「みんな元気にいきいき暮らす　健やかで住みよいまち」について申し上げます。
　　本市はこれまで、子育てするなら東根市を継続して発信し、先駆的かつ充実した子ども・子育て支援策を展開してまいりました。県内で最も勢いのあるまちと評されるまでになったことが、これまでの取組が正しかったことを証明する何よりの成果であります。
　　しかしながら、全国的に少子化による人口減少が進む中、社会増のみによる人口増加は近い将来限界を迎えることは変えようのない事実であります。今後は子どもを安心して生み育て、子どもが健やかに成長できる環境づくりを進めることが、より重要性を増し、若い世代に選ばれるための大きなポイントとなると捉えております。
　　より早期に聴覚異常を発見し、健やかな発達につなげるとともに、保護者の経済的負担軽減を図るため、分娩を取り扱う医療機関で実施する新生児聴覚検査について、費用の全額助成を行ってまいります。
　　本市の子育て支援の拠点の１つであるさくらんぼタントクルセンターについて、長寿命化計画に基づく改修工事を継続して実施し、子育て支援機能の一層の充実を図ってまいります。
　　また、国のこども政策の転換にいち早く対応するため、こども家庭センターの設置等を見据えた組織体制の見直しを行います。
　　子育て世代への支援を推進するとともに、高齢者の方々が「長生きするのも東根市」を実感できるよう、高齢者福祉の充実にも引き続き注力してまいります。
　　高齢者の社会参加を促すために実施しているおでかけさぽーとタクシー事業につきましては、新年度より、利用者の立場から、より使い勝手のよい内容に見直し、住む場所にかかわらず、高齢者が社会参加の機会を等しく得られるよう支援いたします。
　　また、介護予防施策や地域における支援体制の充実を図り、住み慣れた地域でいきいきと暮らす環境づくりに、引き続き努めてまいります。
　　昨年、ひがしねこども園が開園いたしました。公設公営の保育施設として、民間での受入れが難しい障がいのある子どもや医療的ケア児の保育にも対応し、子育て分野における共生のまちづくりのための新たな一歩を踏み出したところであります。新年度はこれまでの保育の状況を検証し、年齢や医療的ケアの種類など、受入れ要件を拡充してまいります。
　　また、医療的ケア児の療育施設における受入れの拡大に向けた取組を新たに展開いたします。市内の医療的ケア児通所事業所を対象として、設備や備品整備に要する費用に係る補助制度を創設し、受入れの拡大に努め、医療的ケア児の健やかな成長を積極的に支援してまいります。
　　次に、「自然と環境を未来につなぐ安全・安心で快適なまち」について申し上げます。
　　冒頭申し上げたとおり、ゼロカーボンシティの実現に向け、取組を強化いたします。新年度は市民と一体的な取組を進める一環として、これまでの太陽光発電システムに加え、蓄電池設置への補助拡充のほか、市民生活により身近な省エネ家電への買い替えについても補助し、その普及促進と一人一人が環境に配慮した行動を取るきっかけとしていただくことなど、環境に対する意識の醸成を図ってまいります。
　　また、行政においても公用車に新たに電気自動車を導入するとともに、道路照明灯や市民体育館等の公共施設の照明について、省エネルギーかつ長寿命であるＬＥＤに切替えを進めるなど、環境負荷軽減に向けた事業に積極的に取り組んでまいります。
　　令和２年７月豪雨を教訓として、地域防災力向上のため整備を進めてきた西部防災センターが昨年９月にオープンいたしました。避難所機能や防災備蓄機能、支援活動機能などを備えた防災拠点施設として、有事の際のみならず、防災訓練や研修が可能であることから、常日頃からの市民の安心に寄与するものと期待しております。また、市民の安全安心に資するための本丸である消防力の強化については、消防指令業務を令和７年度より北村山三市一町で共同運用する体制を構築すべく、準備を進めております。災害発生時の情報の一元化や大規模災害時に広域的な連携を図るなど、相互応援体制を確立することで、本市はもとより、北村山地域全体の災害対応力強化に寄与するものであります。また、施設整備費や維持管理費等が低減され、財政上の効果も非常に大きいのであります。
　　市民生活に身近な都市基盤の整備については、市民の安全性の確保と利便性、快適性の向上に向け、継続して取り組んでまいります。新年度は、市道五間通り線の無散水消雪施設の改修に向けた事業等に着手するなど、都市基盤の充実を図ってまいります。
　　また、市民生活に密着したサービスを提供する上下水道事業については、上水道の老朽管更新や豪雨による浸水被害の防止に向けた雨水幹線の整備等を引き続き進めるとともに、下水道普及の促進を図りながら、経営の健全化に努めてまいります。
　　また昨年10月、東北中央自動車道の東根北インターチェンジ、村山本飯田インターチェンジ間が開通いたしました。この開通により、最上地域から首都圏までが高速道路でつながり、地域救急医療活動の強化や地域経済の活性化など、地域の発展に大いに寄与するものと期待しております。
　　東北中央自動車道という縦軸の道路整備が節目を迎えた今、改めて太平洋側と日本海側を結ぶ横軸としての国道48号の重要性、必要性は高まりを見せております。私が市長就任７期目に当たり、公約として掲げた国道48号のバイパス化実現に向けた思いを新たにしたところであり、引き続き強力に運動を進める所存であります。
　　次に、「力強く魅力いっぱいの産業と交流のまち」について申し上げます。
　　農業従事者は年々減少しており、地域農業の発展のためには、新規就農者の確保が喫緊の課題であります。新年度は、その課題解決に向け、国の支援と併せて本市独自の支援策を新たに展開し、未来の本市の農業を担う新規就農者の経営基盤の強化を図るとともに、様々な制度を活用しながら、新規就農者の確保に努めてまいります。
　　また、冒頭申し上げたとおり、果樹の高品質で生産性の高い産地づくりと農業者の経営基盤強化に向けた支援や、増加傾向にある有害鳥獣による農作物被害への対策を充実させるなど、本市農業の一層の振興に努めてまいります。
　　コロナ禍の影響を最も受けた分野の１つが交流、観光であります。各種イベントや事業の実施においては、感染状況とウィズコロナを常にてんびんにかけながら、慎重な判断のもと、取り組んでまいりました。より活発な人と人との交流や誘客について等、イベント開催の在り方について、引き続き検討してまいります。
　　さくらんぼマラソン大会については、昨年まで中止やオンラインでの大会を余儀なくされてきたわけでありますが、今年は４年ぶりにリアル開催を決定したところであります。４年間楽しみにお待ちいただいた全国のさくらんぼマラソンファンが、安全に、そして安心して参加できる万全の環境を整え、20回目の記念大会参加者の皆様の晴れやかな笑顔を今年の東根市のハイライトの１つとしたい思いであります。
　　また、地域経済の活性化を図るため、今後の新型コロナウイルスの状況等を踏まえ、必要な措置について、積極的に検討してまいります。
　　さらに、新年度は市内における新規創業者への支援を拡充し、市内への新規出店等を促すことで地域経済の一層の活性化を図ってまいります。
　　今や国民に定着したふるさと納税は、本市のＧＩ東根さくらんぼを軸とした強力な「果樹王国ひがしねブランド」を背景に、毎年着実に実績を伸ばしております。今後も、ふるさと納税や各種イベント、海外への販路拡大等を通して、全国そして世界に向けてひがしねブランドを発信し、さらなるブランド力の強化を図ってまいります。
　　次に、「心豊かな人を育てる教育と文化のまち」について申し上げます。
　　ＧＩＧＡスクール構想の実現に向け、学校教育は大きな転換期を迎えております。個別最適化された学び、創造性を育む学びを推進する等を目的に進められているＩＣＴ教育にあって、今やタブレット端末は児童生徒にとって身近な学習ツールとなり、１人１台端末を活用しながら進められる授業は、当たり前の光景となりました。
　　新年度は、このＩＣＴ教育をさらに充実させるため、また今後本格導入が予定されているデジタル教科書を最大限活用する環境を構築するために、小中学校の全普通教室に電子黒板を整備いたします。視覚的に理解しやすい授業、双方向的な授業を構築することで、さらなる学びの深化を図ることができるものと大いに期待しております。
　　学校現場における急速なデジタル化を様々な形でサポートするＩＣＴ支援員の活躍の場は、前述の電子黒板の整備等により、一層増えることが想定されます。このことから、新年度においても、各学校へのＩＣＴ支援員の派遣を継続し、ＧＩＧＡスクール構想実現に向け、ハード面での整備と並行して、ソフト面での取組も強化してまいります。
　　また、令和６年の供用開始に向けた神町中学校の校舎増築工事や学校施設長寿命化計画に基づく小中学校施設の改修工事に引き続き取り組むとともに、第一中学校の校舎屋根の改修工事に新たに着手するなど、教育環境の整備充実を図ってまいります。
　　大富地区に生息し、令和３年に命名されたカクレトミヨについて、本市の新たなシンボルとして、「市の魚」に制定しました。ここに至ることとなったのも、先人たちが守ってきたその生息環境を、長きにわたり地域をあげて保全し続けてきたからこそであります。
　　市としても保全活動を継続し、カクレトミヨが市民一人一人の環境保全への意識向上のきっかけとなるとともに、末永く市民に愛される存在となることを願っております。
　　大森山公園近郊に、令和６年にオープンを予定するクロスカントリーコースの整備を進めております。ウォーキングやランニングを行うための施設として、周辺の市民体育館、グラウンドゴルフ場などと連携し、本市のスポーツ環境及び魅力の向上を図ってまいります。
　　最後に、「市民みんなの力でつくる笑顔輝く協働のまち」及び「計画推進のために」について申し上げます。
　　地域社会における課題が複雑、多様化している今日において、私が市長就任以来、市政の基本姿勢として掲げる市民と協働のまちづくりの重要性が増しております。地域が抱える課題解決への取組、あるいは本市の抱える行政課題に合致するような取組に対し、今後も「ともに築く地域未来創造事業」などを通して支援し、協働のまちづくりを実践する上で極めて重要である、地域力の維持、向上に努めてまいります。
　　また、全国の自治体と競い合っております移住施策についても引き続き注力してまいります。これまで実施してきた数々の先駆的な施策が実を結び、人口が増加してきたことはご案内のとおりでありますが、中でも周辺市町からの移住者数の多さには目をみはるものがございます。コロナ禍におけるリモートワーク等の浸透を契機に、首都圏からの地方移住が注目される中、この選ばれるまちとなった流れを、首都圏へも拡大を図ってまいります。本市の魅力あるいはひがしね移住促進事業をはじめとした移住施策等について、全国へ向け発信・展開することと併せて、地域おこし協力隊制度についても積極的に取り入れることで、関係人口の拡大、ひいては移住・定住者の増加を図ってまいります。
　　全国的にデジタル化の必要性や優位性が大きくクローズアップされ、新型コロナウイルスの存在がそれに拍車をかけております。リモート会議やキャッシュレス決済等は、新型コロナウイルスが普及を促進させた副産物として、皮肉にも今や私たちの生活にはなくてはならないツールとなり、日常に溶け込んでおります。
　　本市においても、昨年、行政手続きのオンライン化やプレミアム付商品券をデジタルで発行するなど、市民目線に立った身近なデジタル化を実施してまいりました。
　　新年度においては、口座振替手続きを市役所の窓口のみで完結させられるサービスを導入するなど、行政デジタル変革を一層推進し、さらなる市民の利便性向上や業務の効率化を図ってまいります。
　　また、ＳＮＳを駆使した情報発信をさらに充実させ、より迅速かつ便利に情報を入手できる仕組みづくりに努めてまいります。
　　これまで申し上げてまいりました各種施策を持続的に展開していくためには、安定した強固な財政基盤を確立させることが必要不可欠であります。
　　しかしながら、歳入の根幹をなす市税収入は、新型コロナウイルスの影響を拭い去るまでには到底至らず、併せて歳出は、物価高騰の影響により増大することは避けられません。
　　このように、財政を取り巻く状況には非常に厳しいものがありますが、市政の停滞はひとときも許されません。今や自治体の大きな収入源となっているふるさと納税のさらなる確保や、有利な起債の積極的な活用等により、最大限の収入確保に努めてまいります。
　　一方、歳出については、引き続き選択と集中により、事業費の重点的な配分と効率的な執行に努めることを徹底し、持続可能な財政運営を進めてまいります。
　　次に、令和５年度予算案の大綱についてご説明を申し上げます。
　　経済財政運営と改革の基本方針に基づき編成された国の令和５年度予算案につきましては、前年度当初比6.3％増の114兆3,812億円と過去最大を更新し、世界経済の不確実性が大きく増す中、新しい資本主義に向けた改革を推進し、持続可能な経済の実現を目指すとされております。
　　地方財政計画では、地方の行政サービスの安定供給や地域のデジタル化・脱炭素化の推進等の重要課題への財源確保のため、地方譲与税を含む地方税を前年度比3.8％の増、地方交付税を前年度比1.7％の増とする一方で、臨時財政対策債を44.1％の大幅減とし、一般財源総額は前年度比0.2％増の62兆1,635億円とされたところであります。
　　また、県の新年度予算は、「人と自然がいきいきと調和し、真の豊かさと幸せを実感できる山形」の実現に向けた施策の強化とともに、財政健全化と持続可能な財政運営の確保を目指し、予算の編成が進められたところであります。
　　本市におきましても、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、世界的な資材価格高騰や歴史的な物価高騰が市民生活や経済活動に影響を及ぼしており、各種支援策が急務であるとともに、増大する社会保障経費や防災、減災体制の充実、継続的な行政需要への対応も不可欠であります。
　　このような状況においても、本市の持続的な発展と将来の飛躍に向け、総合計画に掲げる各施策を推進するため、健全財政の堅持を念頭に、基金とともに、国、県からの補助金等を積極的に活用し、費用対効果に重きを置いた予算としたところであります。
　　以上の基本的な考え方の下に編成しました令和５年度の一般会計予算案は、近年の行政需要の高まりを受け、過去最高額となる242億5,800万円となったところであります。
　　その概要についてでありますが、はじめに歳入予算について説明いたします。
　　市税収入は個人の所得状況や企業収益の改善を見込み、個人市民税を前年度比で5.2％の増、法人市民税については18.9％の増とするとともに、固定資産税についても住宅着工件数の伸びを見込み、1.5％の増としたところであります。その結果、市税総額として、前年度比4.7％増の68億3,382万7,000円としたところであります。
　　また、地方交付税につきましては、国の地方財政対策や今年度の交付実績等から前年度比7.4％増の41億6,700万円、臨時財政対策債につきましては、前年度比61.5％減の１億5,000万円を見込んでおります。繰入金につきましては、ふるさとづくり基金繰入金や財政調整基金繰入金等により、前年度比20.1％増の30億9,715万5,000円を計上しております。
　　次に、歳出予算についてご説明を申し上げます。
　　議会費につきましては、議員活動の効率化を目指すタブレット端末の運用経費や、開かれた議会を推進するための議会だより発行事業を継続して予算化しております。
　　総務部門につきましては、旧神町小学校用地の今後の利活用に向けた測量調査等を行う経費を新たに計上したほか、市税等の口座振替受付サービスの導入、公衆街路灯の設置、改修経費の助成拡充、公用車への電気自動車導入についても予算化しております。
　　また、本市への移住や定住人口の確保に向けた取組として、ひがしね移住促進事業、移住生活応援事業、定住促進事業、結婚新生活支援事業を継続して計上したほか、地域防災力向上のため、地域防災事業や西部防災センターの維持管理費を計上しております。
　　民生・福祉部門につきましては、子育て支援策として、医療的ケア児が通所する事業所の物品購入等の費用助成や、出産・子育て応援事業、新生児聴覚検査助成事業を新たに計上したほか、さくらんぼタントクルセンターの空調設備改修工事や、ＬＥＤ改修工事を予算化しております。
　　感染症対策として、新型コロナウイルスワクチン予防接種に係る経費や子宮頸がんワクチン予防接種の拡充についても予算化しております。
　　また、高齢者及び障害者への支援として、タクシー券利用に係る予算を拡充して計上したほか、各種支援や給付等に係る予算を継続して計上しております。
　　環境分野につきましては、ゼロカーボンシティ実現のため、太陽光発電の蓄電池単独設置や省エネ家電の買い替えへの助成を新規に計上しております。
　　経済部門につきましては、競争力の高い産地づくりや担い手確保を図るべく、果樹産地強化事業、新規就農者育成総合支援事業を新たに計上したほか、魅力（かち）ある園芸やまがた所得向上支援事業、佐藤錦生産環境整備事業を継続して計上しております。
　　また、鳥獣被害防止柵設置の補助要件見直しや被害農地の復旧支援など、有害鳥獣農作物被害防止対策事業を拡充して計上しております。
　　また、地域経済や事業者への支援として、商業活性化事業の内容を拡充して予算化したほか、中小企業等への利子補給、企業奨励補助事業、産業立地促進資金融資事業も引き続き計上しております。
　　観光事業につきましては、本市の四季の魅力に触れていただけるよう、イベント開催等に必要な額を計上しております。
　　また、施設の長寿命化を図るため、屋内多目的コート屋根等改修工事を予算化しております。
　　本市の農産物等のブランドイメージを高め、さらなる販路拡大につなげるため、２年ぶりのリアル開催となるさくらんぼマラソン大会経費やＧＩ東根さくらんぼに関する経費、ふるさと納税特産品ＰＲ事業等を引き続き予算化しております。
　　建設部門につきましては、国の社会資本整備総合交付金を活用した、市道野川小原線、神町駅前線、藤助新田７号線、蟹沢谷地線などの道路改良工事、野田橋、桜田橋の補修工事等を計上しております。道路新設改良単独事業では、泉郷中部線、野田郡山橋線、宿４号線などの整備を予算化しております。
　　また、（仮称）大森山公園クロスカントリーコース整備事業を継続して予算化しております。
　　また、道路照明灯のＬＥＤ化工事を予算化したほか、市民の日常生活に密接した道路維持事業、生活密着道路整備事業、除排雪事業及び災害防止対策事業についても継続して計上しております。
　　市営住宅の管理経費及び都市公園の維持管理につきましても、必要額を継続して計上しております。
　　消防部門につきましては、北村山三市一町の消防指令業務の共同運用に向けた経費を新たに計上したほか、消防団活動の充実と活動支援強化のため、消防団員の出動手当の拡充や、消防ポンプ車等の更新など、非常備消防に係る経費について継続して計上しております。
　　教育部門につきましては、神町中学校増築事業を継続して計上し、校舎本体工事を進めるほか、施設の長寿命化を図るため、第一中学校の屋根改修工事を計上しております。
　　デジタル教科書の導入に対応するため、小中学校の全普通教室に電子黒板を導入する経費を新たに計上したほか、１人１台端末や、ＩＣＴ支援員の配置などのＧＩＧＡスクール構想に基づく経費や、校務支援システム運用経費などを継続して計上しております。また、物価高騰対策として、学校給食の食材価格上昇分への支援に係る経費を計上しております。
　　また、社会教育施設長寿命化計画に基づく中央運動公園体育館の屋根改修工事に係る経費を計上したほか、体育、文化振興施策に係る予算や小中学校や公民館、東の社、まなびあテラス等の施設維持費についても、継続して計上しております。
　　次に、特別会計についてご説明申し上げます。
　　国民健康保険特別会計につきましては、医療給付費納付金等の増により、前年度比0.5％増の47億9,300万円としたところであります。
　　東根財産区特別会計では、財産管理費の所要額として200万円を計上しております。
　　介護保険特別会計につきましては、介護サービス費の減等を見込み、前年度比2.0％減の44億6,900万円を計上しております。
　　市営墓地特別会計では、墓地管理の所要額として370万円を計上しております。
　　後期高齢者医療特別会計につきましては、後期高齢者医療広域連合への納付金の減により、前年度比2.8％減の５億8,400万円を計上しております。
　　次に、水道事業会計について申し上げます。
　　収益的収入については、11億7,856万5,000円を見込み、収益的支出については、事業運営経費などに11億6,154万6,000円を計上したところであります。
　　また、資本的収入については、4,438万9,000円を見込み、資本的支出については、老朽管の更新や施設の更新などを進める経費として８億1,415万8,000円を計上いたしました。
　　次に、工業用水道事業会計について申し上げます。
　　収益的収入については、２億5,898万6,000円を見込み、収益的支出については２億4,931万8,000円を計上したところであります。
　　また、資本的支出については、施設の耐震補強などを進める経費として、1,900万円を計上いたしました。
　　次に、公共下水道事業会計について申し上げます。
　　収益的収入については14億9,359万1,000円を見込み、収益的支出については事業運営経費などに14億8,240万3,000円を計上したところであります。
　　また、資本的収入については７億8,449万円を見込み、資本的支出については、汚水管渠や雨水管渠の整備経費として10億9,473万9,000円を計上したところであります。
　　水道、工業用水道及び公共下水道の公営企業会計につきましては、施設の維持管理に万全を尽くすとともに、安定した経営に努めてまいります。
　　私はこれまでも市民の声を聴き、市民目線での施策を実行してまいりました。７期目となった今でも、この姿勢を貫くことに変わりはありません。今後とも、本市発展のため、市民の皆様の負託に対して、力の限り仕事で返してまいる所存であります。
　　議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、令和５年度の施政方針及び予算案の大綱といたします。
　　それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明を申し上げます。
　　はじめに、報第１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてでありますが、物損事故に関して、地方自治法の規定により損害賠償の額の決定について専決処分を行いましたので、報告をするものであります。
　　次に、議第３号　東根市情報公開・個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、東根市議会の個人情報の保護に関する条例の交付に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第４号　東根市特別職に属する者の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、総務省消防庁が新たに定めた非常勤消防団員の報酬等の基準に基づき、消防団の処遇改善を図るため、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第５号　東根市保育の実施に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第６号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議第７号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、及び議第８号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、国が定める基準の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第９号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、健康保険法施行令等の一部を改正する政令の公布に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第10号　東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、市民バス休石線の起点となる停留所を変更することに伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第11号及び議第12号　指定管理者の指定についてでありますが、東根市東根学童保育所及び東根市高崎学童保育所の管理を行わせる指定管理者の指定に関し、地方自治法等の規定により提案するものであります。
　　次に、議第13号　北村山消防指令事務協議会規約に関する協議についてでありますが、当該協議会を設置するため、規約を定めることに関し、協議する必要があることから、地方自治法の規定により、提案するものであります。
　　次に、議第14号　ＰＦＩ事業方式による東根市学校給食センター維持管理運営等包括業務委託事業契約の締結についてでありますが、特別目的会社を相手方とし、今後５年間の施設更新や運営、維持管理などに関する契約を行うもので、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律の規定により、提案するものであります。
　　次に、議第15号及び議第16号　市道路線の廃止及び認定についてでありますが、市道路線網の見直しにより、市道１路線の廃止及び市道８路線の認定を行うため、提案するものであります。
　　次に、議第20号から議第28号までの令和５年度各会計予算につきましては、施政方針及び予算案の大綱で先にその概要を申し上げましたので、説明を省略させていただきます。
　　以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては、担当部課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
○髙橋光男議長　次に、議第３号から議第13号まで、並びに議第15号及び議第16号の13議案について、庶務課長に補足説明を求めます。
　　安達庶務課長。
　　　〔安達好浩庶務課長併選挙管理委員会事務局長　登壇〕
○安達好浩庶務課長併選挙管理委員会事務局長
　　議長の指示により、補足してご説明申し上げます。
　　はじめに、条例の一部改正についてご説明いたします。
　　議案書の17ページ、参考資料の１ページをお願いします。
　　議第３号　東根市情報公開個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　東根市議会の個人情報の保護に関する条例が公布され、令和５年４月１日から施行されることに伴い、東根市情報公開・個人情報保護審査会が議長の諮問に応ずる旨の規定を加えるものです。施行期日は令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の19ページ、参考資料の４ページをお願いします。
　　議第４号　東根市特別職に属する者の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　「東根市特別職に属する者の給与に関する条例別表第３に基づく非常勤の職員の報酬額について」において規定している消防団に関する具体的な年額報酬を条例に加え、また、消防団の出動報酬について、処遇改善を図るため、災害出動の場合は４時間以下を4,000円、４時間を超える場合を8,000円、また、訓練等の場合は４時間以下を2,000円、４時間を超える場合を3,500円と、出動報酬の規定を加えるものです。施行期日は、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の22ページ、参考資料の７ページをお願いします。
　　議第５号　東根市保育の実施に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　こども家庭庁設置法施行に伴う関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、これに関連する４つの条例について、所要の改正を行うものです。
　　改正の概要ですが、学校教育法などの関係法律の条項ずれによる条文の整理に加え、子どもに関する施策について、こども家庭庁に所管事務が移管されることに伴い、関係規定の整理を行うものです。施行期日は、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の25ページ、参考資料の23ページをお願いします。
　　議第６号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正により、懲戒権に関する規定が削除されたことに伴い、基準府令と同様の規定を削除する改正を行うものです。施行期日は、公布の日からとなります。
　　次に、議案書の27ページ、参考資料の27ページをお願いします。
　　議第７号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、国の基準による児童の安全の確保に関する計画の策定や、バス送迎に当たっての安全管理の徹底に係る規定を加え、懲戒権に関する規定が削除されたことから、基準省令と同様の規定を削除するなど、所要の改正を行うものです。施行期日は、一部を除き、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の30ページ、参考資料の31ページをお願いします。
　　議第８号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、参酌すべき国の基準による児童の安全の確保に関する計画の策定や、バス送迎に当たっての安全管理の徹底に係る規定を加えるなど、所要の改正を行うものです。施行期日は、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の33ページ、参考資料の35ページをお願いします。
　　議第９号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　社会保障審議会医療保険部会において、出産・育児一時金の額は、全国で一律で50万円に引き上げるべきとされたことを踏まえ、健康保険法施行令等の一部が改正されたことから、出産育児一時金の支給額について、現行の40万8,000円から48万8,000円に改正し、掛金相当分に当たる加算額1万2,000円と合わせて、総額を50万円とするものです。施行期日は、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の34ページ、参考資料の36ページをお願いします。
　　議第10号　東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
　　市民バス利用者の利便性の確保を図るため、市民バス休石線の起点となる停留所を変更することに伴い、条文に規定する起点の位置を改めるものであります。施行期日は、令和５年４月１日からとなります。
　　次に、事件決議事項についてご説明をいたします。
　　議案書の35ページ、議第11号と、36ページ、議第12号の２議案は指定管理者の指定についてとなります。
　　議案書の35ページ、議第11号では、東根市東根学童保育所の指定管理者に特定非営利活動法人大けやきフォーラムを、議案書の36ページ、議第12号では、東根市高崎学童保育所の指定管理者に高崎地区放課後子ども対策委員会をそれぞれ指定するものです。
　　次に、議案書の37ページをお願いします。
　　議第13号　北村山消防指令事務協議会規約に関する協議についてであります。
　　消防通信指令施設の集約による住民サービスの向上及び効果的な消防通信業務の運用に資することを目的に、東根市、村山市及び尾花沢市において、消防通信指令業務を共同して処理する、北村山消防指令事務協議会を設置することに関し、協議により規約を定めるため、地方自治法第252条の２の２第３項の規定に基づき提案をするものです。
　　次に、議案書の46ページ、参考資料の40ページをお願いします。
　　議第15号　市道路線の廃止についてであります。
　　白水川堤防築堤工事完了に伴う市道路線網の見直しにより、白水川堤防３号線について廃止を行うものです。
　　次に、議案書の47ページ、参考資料の42ページをお願いします。
　　議第16号　市道路線の認定についてであります。
　　市道路線網の見直しに伴い、白水川堤防３号線を含む８路線について、新たに市道認定を行うものです。路線の位置等については、参考資料の40ページから45ページまでをご参照願います。
　　以上で、補足説明を終わります。どうぞよろしくお願いします。
○髙橋光男議長　次に、報第１号及び議第14号の２議案について、財政課長に補足説明を求めます。
　　本間財政課長。
　　　〔本間和史財政課長　登壇〕
○本間和史財政課長　議長の指示により、補足してご説明申し上げます。
　　議案書の１ページをお願いします。
　　報第１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてであります。
　　２ページをお願いいたします。
　　１の損害賠償の請求者は、市内在住の女性であります。
　　２の原因でありますが、昨年11月16日、職員が公用車で山形市の国道13号あこやインターチェンジ付近の左車線を南進中に、右車線を走行しながらインターチェンジを通過しそうになった相手方車両がインターチェンジを降りようとして、急な車線変更を行ってきた際、市の車両の右後方部に接触したという車両事故であります。走行中の事故ということで、過失割合９対１となったものであります。
　　３の損害賠償の額については、市の過失割合を10％として、1万5,432円としたものであります。なお、この賠償金につきましては、市が加入している全国市有物件災害共済の適用となるものであります。
　　この度の事故は、言わば、もらい事故ではありましたが、今後とも安全運転の周知を徹底してまいります。
　　次に、43ページをお願いします。
　　参考資料につきましては、37ページになります。
　　議第14号　ＰＦＩ事業方式による東根市学校給食センター維持管理運営等包括業務委託事業契約の締結についてであります。
　　現在ＰＦＩ事業方式で実施している学校給食センターの事業終了後における新たな事業契約に関し、施設整備部分の価格が１億5,000万円を超えることから、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律、いわゆるＰＦＩ法の規定に基づき提案するものであります。
　　３の契約期間については、議決の日から令和10年３月31日までの約５年間で、４の契約金額は12億3,106万7,134円です。内訳として、（１）の施設等更新等費相当分、（２）の維持管理費相当分、44ページにいきまして、（３）の運営費相当分の３つの区分ごとに金額を設定しております。それぞれ事業期間中に賃金水準や物価水準が一定の率を超えた場合、価格の改定を行うという内容となっております。
　　45ページの５、支払い方法及び期間ですが、施設整備費については各年度ごとに、維持管理費と運営費については、現行と同様、四半期ごとに支払うこととなっております。
　　６の契約の相手方は、本事業のために事業の構成企業によって新たに設立された特別目的会社である株式会社東根スクールランチであります。
　　以上で、補足説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○髙橋光男議長　以上で、施政方針表明及び提案理由の説明を終わります。
　　なお、報第１号については、報告事項でありますので、以上でご了承願います。

　　◎予算特別委員会への議案付託

○髙橋光男議長　次に、日程第36　予算特別委員会への議案付託を議題とします。
　　お諮りします。
　　議第20号から議第28号までの予算関係９議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、配付しております議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。
　　これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○髙橋光男議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、予算関係９議案については、予算特別委員会を設置して、別紙議案付託表のとおり審査することに決しました。













予　算　特　別　委　員　会　議　案　付　託　表

議第２０号　　令和５年度東根市一般会計予算
議第２１号　　令和５年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第２２号　　令和５年度東根市東根財産区特別会計予算
議第２３号　　令和５年度東根市介護保険特別会計予算
議第２４号　　令和５年度東根市市営墓地特別会計予算
議第２５号　　令和５年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第２６号　　令和５年度東根市水道事業会計予算
議第２７号　　令和５年度東根市工業用水道事業会計予算
議第２８号　　令和５年度東根市公共下水道事業会計予算




　　◎散　　　　　会

○髙橋光男議長　これで、本日の日程は全部終了しました。
　　本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１１時４８分　散　会