令和3年9月17日 午前10時00分 開 議

 山  科  幸  子  決算特別委員長      植  松     宏  副委員長

◎出席委員(16名)
 1番   齋  藤  俊 一 郎 委員       2番   高  橋  弓  嗣 委員
 3番   滝  口  公  一 委員       4番   元  木  十 四 男 委員
 5番   東 海 林  克  彦 委員       6番   三  宅  一  人 委員
 7番   植  松     宏 委員       8番   片  桐  勝  寿 委員
 9番   山  科  幸  子 委員      11番   河  村     豊 委員
12番   原  田  利  光 委員      13番   細  矢  俊  博 委員
14番   浅 野 目  幸  一 委員      15番   佐  藤     直 委員
16番   清  野  忠  利 委員      17番   白  井  健  道 委員

◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

元 木 正 史
教  育  長
武 田 庄 一
選挙管理委員会
委  員  長

斎 藤 吉 則
代表監査委員
菅 原 繁 治
農業委員会会長

芦 野 耕 司
副  市  長
高 橋 重 俊
総 務 部 長

半 田   薫
市民生活部長
鈴 木 敬 一
健康福祉部長

石 垣 有 一
経 済 部 長
小 松 伸一郎
建 設 部 長
兼 水 道 部 長

深 瀬 弘 之
会計管理者
佐 藤 明 彦
消  防  長

佐 藤 慎 司
教 育 次 長
青 柳   昇
総合政策課長

安 達 利 也
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
岡 田 光 弘
財 政 課 長

井 澤 志都香
監 査 委 員
事 務 局 長
岡 田 正 樹
農 業 委 員 会
事 務 局 長





◎事務局職員出席者職氏名
太 田   修
事 務 局 長

菅 井 美奈子
事務局長補佐
森 谷 賢 司
議事係長

黒 坂 育 実
主    任
井 上 雄 貴
副主任

井 上 正 宏
兼 務 書 記
辻 村   充
兼 務 書 記



◎本日審査した案件

議第58号 令和2年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第59号 令和2年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第60号 令和2年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第61号 令和2年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第62号 令和2年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
議第63号 令和2年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
議第64号 令和2年度東根市水道事業会計決算認定について
議第65号 令和2年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
議第66号 令和2年度東根市公共下水道事業会計決算認定について


  ◎開     議

○山科幸子決算特別委員長 皆さん、おはようございます。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は16名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

  ◎議第58号 令和2年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について外8件

○山科幸子決算特別委員長 決算特別委員会に付託なりました、議第58号から議第66号までの9議案につきましては、去る8月31日の本委員会において、詳細な説明がありました。
  また、一般会計の歳入につきましては、去る9月7日の本委員会において、慎重に審査を行い、一般会計の歳出及び各特別会計の決算につきましては、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
  これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

  ◎総務文教分科会委員長報告

○山科幸子決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長、8番片桐勝寿委員。
   〔片桐勝寿総務文教分科会委員長 登壇〕
○片桐勝寿総務文教分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました議案の、審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月8日及び9日の両日、午前10時から第3委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、一般会計のうち、2款総務費1項総務管理費2目広報広聴費の広報広聴事業について申し上げます。
  市政情報の発信については、必要な人に必要な情報を届けるため、市報やホームページ、SNSなど、様々な手段を活用しております。また、登録を行った方に直接メールマガジンが配信される「ふるさとメールマガジン」も活用しております。委員からは、他の広報媒体と比べた認知度や、委託料の費用対効果について質疑があり、執行部からは、「導入した当初は、先進的で効果的な広報手段であったが、活用から15年以上経過していることや、市公式LINEアカウントの運用を開始したこともあり、LINEによる情報発信の機能強化も含め検討していきたい。」との答弁がありました。
  時代の移り変わりとともに、様々な媒体が登場し、それに伴い、情報の受け手となる市民の皆様にも、その活用や入手手段に対する意識に変化が生まれるため、時代に合った効果的な広聴広報について、継続した検討を要望いたします。
  次に、2款総務費4項選挙費3目選挙執行費の山形県知事選挙事業について申し上げます。
  今年1月24日に執行された山形県知事選挙は、コロナ禍における本市初の選挙となり、投票者のみならず、投票、開票に携わる全ての方々に関し、徹底した感染防止策が講じられました。委員からは、「このような状況下において、密を避けるために、期日前投票期間の最後の3日間、さくらんぼタントクルセンターに投票所を1か所増設した中、期日前投票者数が増加したことは、一定の評価に値する。」との意見がありました。
  誤りのあってはならない選挙事務にあって、入念なチェック体制を構築するため人員を割いてきましたが、人と人との接触機会を減らすことが求められるコロナ禍においては、同様の体制確保と感染防止の両立が求められます。引き続き、有権者の意思を表す機会となる選挙執行のため、ご尽力をお願いいたします。
  次に、2款総務費6項監査委員費1目監査委員費の監査委員事業について申し上げます。
  監査委員の職務として、地方自治法に規定された定例監査や財政援助団体等監査を実施しており、そのうち、学童保育所については、令和2年度から以前より頻度を高め、隔年で実施しているとのことであります。委員からは、「学童保育所について、団体によっては取り扱う金額が数千万円に上るため、毎年度でもよいのではないか。」という意見や、団体の職員に対する経理事務の徹底について要望がありました。
  今後も、公正な行財政運営の確保のため、一般行政事務や財務事務の管理及び執行について監査を行い、適正な指導をしていただくなど、よろしくお願いいたします。
  次に、9款消防費1項消防費2目非常備消防費、非常備消防事業について申し上げます。
  消防団員数の減少は全国的な課題であり、本市においても同様の傾向にあるとのことであります。委員からは、「消防団員の確保に向けた具体的な手だてはあるのか。」といった意見があり、執行部においては、「消防団員の処遇改善や勧誘方法などについて、消防団と連携しながら具体的な検討を進めている。」とのことでありました。
  今後も、消防団員の確保に向けた継続的な議論を要望するとともに、火災や自然災害が発生した際に、効果的に活動できるような体制づくりについて、併せて要望いたします。
  次に、10款教育費2項小学校費2目教育振興費、小学校ICT教育推進事業(GIGAスクール)及び、3項中学校費2目教育振興費、中学校ICT教育推進事業(GIGAスクール)について申し上げます。
  文部科学省が発表した構想に基づき、令和2年度において、児童生徒1人1台端末と全ての学校の大容量高速通信ネットワークの整備が完了し、授業への活用が始まっております。委員からは、ICT教育の推進に当たって、授業で使用する機器活用に関する知識の取得や、使用するソフト、コンテンツに関する質疑があり、「児童生徒が端末に慣れるため、毎日端末に触れる学習を行っているほか、教育委員会と学校、教職員が一体となり、定期的に研修等を開催し、ハード、ソフトの両面において有効に活用している。」との答弁がありました。
  GIGAスクールは、新たな時代における学校教育のスタンダードであり、学校だけでなく家庭学習での活用も前提として導入された待望の機器であり、さらなる学習力向上につながることを期待いたします。
  次に、10款教育費2項小学校費4目学校建設費、小学校仮設校舎リース事業及び、3項中学校費4目学校建設費、中学校仮設校舎リース事業について申し上げます。
  教室不足解消のために借り上げている仮設校舎は、令和2年度をもって、東根中部小学校は15年目、神町中学校は9年目を迎えました。委員からは、「神町中学校は校舎の増築が決まり、仮設校舎解消の目途が立ったが、東根中部小学校は目途が立っておらず、先を見据えた具体的な計画を持つべき。」との意見がありました。
  人口動態や児童数の推移と他の要素の見極めによるところが大きいと思いますが、子どもたちが毎日過ごす場所であり、自然災害が多発する中、より安全・安心な環境とするため、東根中部小学校仮設校舎の早期解消について要望いたします。
  次に、10款教育費5項保健体育費2目体育施設費、体育施設等運営管理事業について申し上げます。
  本市の社会体育施設は、指定管理者制度により指定管理者となった団体等が持つノウハウを生かした管理運営が行われているところです。委員から、中央運動公園野球場の利用件数について、「コロナ禍による施設の利用制限中ではあるが、他の施設に比べて利用者が少ないようであり、これは野球場のサイズに起因しているのではないか。」との意見がありました。
  執行部からは、「野球場としての広さと機能は十分に備えている。」との答弁がありましたが、今後は、施設のPR強化はもとより、利用者のニーズを的確に把握しながら、多目的な利用の可能性を研究するなど、利用促進を図るよう要望いたします。
  次に、東根財産区特別会計について申し上げます。
  財産区の円滑な運営等を目的に設置された特別会計でありますが、令和2年度は、模範林収益分収金の収入がありました。これは、東根財産区内に山形県が造林している杉の木を伐採し、販売で収益を得た場合は、山形県と当該財産区で分収するという契約に基づくものであり、この歳入の有無については、杉の木の生育状況や市場における木材需要に左右されるとのことであります。
  コロナ禍で、子どもたちが森と親しむ事業が実施できなかったとのことでありますが、それらの取組のほか、ゼロカーボンシティを表明した本市として、森林に力を与えるような取組の実施について要望いたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました2議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、総務文教分科会における、決算審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○山科幸子決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長、12番原田利光委員。
   〔原田利光経済建設分科会委員長 登壇〕
○原田利光経済建設分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件は、審査するため、去る9月8日及び9日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、一般会計のうち、第6款農林水産業費第1項農業費3目農業振興費、さくらんぼ生産農家等支援事業について申し上げます。
  本事業の一つである、チャレンジネット販売支援事業は、ネット販売未経験者の農家の方のホームページ作成、ネット販売への挑戦を支援するものであります。10件の申請があったとのことです。新たな販路の開拓、販売促進につながることから、委員からは、「きっかけとしては大きな意味があったのでは。」と評価がありました。一方、「目を引くホームページを初心者が作成することは難しく、更なる工夫も必要。」との声もありました。
  今後も、本市の農産物が消費者の目に触れ、販売効果がより発揮できる方策を講じていただくよう要望いたします。
  次に、9目農業経営基盤強化促進対策費、高生産性農業構造確立推進対策事業について申し上げます。
  令和2年度より見直しが図られた本事業は、農地の借り手に対し推進費を交付するものであります。令和2年は合計154人が交付対象となり、約71haの農地が有効に活用されたことの報告がありました。
  中山間地の農地の貸し借りについては、少ない状況が続いているとのことでありますが、農業委員、農地利用最適化推進委員とともに、農地の集積を通した農業の担い手の育成、遊休農地の未然防止に努めていただきますようお願いいたします。
  次に、10目ブランド戦略推進費の農産物海外販路拡大推進事業について申し上げます。
  新型コロナウイルス感染症の影響により、渡航はできなかったものの、現在のエージェントやアンバサダーなどの国内外の関係機関の協力の下、タイとシンガポールにおいて、東根のフルーツのプロモーションが滞りなく行われたと報告がありました。
  海外への販路拡大だけでなく、新型コロナウイルス感染症収束後のインバウンドにもつながる取組であると考えられることから、引き続き、事業の推進をお願いいたします。
  続いて、第7款商工費第1項商工費第2目商工業振興費、コワーキングスペース運営事業についてであります。
  本事業は、地域振興や就業支援及び起業支援の促進につながる事業であり、令和2年度は1,924名からの利用があったとのことです。委員からは、「県内においても、テレワークの環境が整った自治体が出てきている。本市のコワーキングスペースを利用された方は、問題なく仕事を行うことができた。と聞いている。」と、事業を評価する意見がありました。コロナ禍において、テレワークができる環境は、人を呼び込み、大きなメリットとなることから、環境の整備の運営に一層努めていただきますようお願い申し上げます。
  続いて、第8款土木費について申し上げます。
  はじめに、第2項道路橋梁費第2目道路維持費、市道除排雪事業についてであります。
  近年にない豪雪となった令和2年度は、全域を一斉除雪した回数が9回にも及び、例年の平均稼働数の約2倍であったとの報告がありました。また、行き止まりの道路については、除排雪に大変苦慮するところであり、市道認定がされていない路線についても、住民サービスの観点から除雪を実施しているとの説明がありました。委員からは、「満足度の高い除雪の実施及び費用削減のため、雪押し場のさらなる確保が必要ではないか。」といった意見がありました。
  今後とも、委託業者、地域住民の協力の下、円滑な除排雪事業に取り組んでいただきますようお願いいたします。
  次に、第4款都市計画費1目都市計画総務費、生垣設置奨励事業についてであります。
  本事業は、景観の美化と緑化を図ることを兼ね、新しい生け垣を設置する方に補助金を交付するものでありますが、近年の実績は1件、2件にとどまっているとのことであります。維持管理が必要になることや、住宅の小規模化から生け垣を設置する方が減少していることが要因と考えられますが、委員からは、「本事業の見直しを図るべきでは。」という意見が出されました。
  緑豊かな住環境と街並み、景観の形成にという目的から、要望がある限りは、本事業を継続していきたいとの答弁がありましたが、本事業の在り方について十分に検討していただくよう要望いたします。
  続きまして、事業会計について申し上げます。
  はじめに、水道事業会計についてであります。
  令和2年度は、老朽化した排水管の布設替工事を重点的に実施したとのことですが、引き続き、老朽化の状況を的確に把握し、優先順位を見極めながら更新作業に当たっていただくとともに有収率向上のため、漏水調査の継続的な実施もお願いいたします。
  また、今後の経営戦略については、人口減少や社会情勢も加味した適宜見直しを要望し、経済基盤の強化と水道水の安定供給を図っていただきますようお願い申し上げます。
  次に、工業用水道事業であります。
  今後は、工場の増設等により、受水企業への給水量が増加する見込みとのことでありますが、引き続き、効率的な運営に努められることを望みます。
  最後に、令和2年度より公営企業会計に移行しております、公共下水道事業会計について申し上げます。
  雨水事業については、市内の一部地域において集中豪雨により冠水する箇所が存在していることから、令和2年度は村山野川左岸第一排水区樋門及び管路の詳細な設計を行い、今年度より樋門工事に着手するとの説明がありました。また、汚水事業については、委員から、「受益者に対して今度とも丁寧な説明を行い、下水道の普及促進に努めていただきたい。」との要望がありました。引き続き、事業の円滑な執行をお願いいたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました4議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものだと決しました。
  以上、経済建設分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○山科幸子決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長、5番東海林克彦委員。
   〔東海林克彦厚生分科会委員長 登壇〕
○東海林克彦厚生分科会委員長 皆さん、おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました、議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月8日及び9日の両日、午前10時から、第4委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、2款総務費1項総務管理費11目市民生活費の安全・安心なまちづくり事業についてであります。
  本事業は、犯罪のない、明るいまちづくりの推進を目的として、公衆街路灯などの整備を行う事業でありますが、令和2年度は、さくらんぼ東根駅前大通りに街頭防犯カメラ1機の設置事業を新たに行ったとのことでした。委員からは、「防犯カメラの設置について、幅広く地区住民の意見を募り、市内の危険な場所への設置に向け、行政が主体となって取り組んでいくことで防犯の機運がさらに高まっていくのではないか。」といった意見が出されました。
  現状、防犯カメラの設置は、地域からの要望を受けて防犯に取り組む関係団体との協議を行い、設置場所の選定を行うとのことでしたが、事故を未然に防ぐためにも、地域の要望を聞く機会を広く設けるなど、防犯カメラ設置に向けた積極的な取組をお願いいたします。
  次に、3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。
  国が掲げる令和4年度末においてのマイナンバーカード交付率100%という目標に対し、令和3年7月末現在での本市におけるマイナンバーカードの交付率は約32%となっております。本市の取組といたしましては、令和2年度においては、会計年度任用職員の増員、申請端末の追加設置、窓口の増設などを行ったとのことです。
  より多くの方にサービスを利用していただけるよう、オンライン申請の周知や相談窓口の拡充など、マイナンバーカードの交付率の向上を目指した取組を続けていただきますようお願いいたします。
  次に、3款民生費1項社会福祉費2目社会福祉施設費のさくらんぼタントクルセンター維持管理事業についてであります。
  本事業は、さくらんぼタントクルセンターの維持管理のために必要な業務委託、修繕などを計上したものになります。委員からは、「タントクルセンターのガラス面にコーティングを施すことによって、光熱費の削減につながるのではないか。」といった要望がありました。
  執行部からは、省エネ効果を図るために、既に一部分に遮熱シートを貼り付けている旨や、「今後も情報収集を積極的に行い、より効果的な取組を検討していく。」との回答がありました。今後も、費用対効果に留意しつつ、ゼロカーボンシティの考えに則した維持管理費の削減に向けた取組を要望いたします。
  次に、1項社会福祉費6目老人福祉費の高齢者世帯雪下ろし支援事業についてであります。
  雪下ろしを自力で行うことが困難な世帯に、雪下ろし作業に要した経費の5分の4を補助するもので、上限額が2万4,000円とのことでした。委員からは、「令和2年度は豪雪の影響もあり、雪下ろし作業を何回も行わなければならず、経済的な負担が大きい中で補助額の拡充を要望したい。」といった意見が出されました。
  この度、雪下ろしに対する支援の拡充を図るため、補助金の交付要綱を見直ししたとのことですので、今後とも、社会のニーズに合った高齢者福祉施策の展開をお願いいたします。
  次に、4款衛生費1項保健衛生費1目保健衛生総務費の、こころの健康推進事業についてであります。
  本事業は、平成30年度に策定した、いのち支える自殺対策計画に基づき、自殺予防の啓発や相談支援を行い、自殺者の減少を図る事業であります。その中でも、本市では、こころの健康相談を月1回開き、臨床心理士によるカウンセリングを行っている旨の説明がありました。
  委員からは、「コロナ禍において、ストレスを抱えている方が多くいると考えられることから、LINE等のSNSを活用するなど、相談窓口の多様化、充実化を検討していただきたい。」といった意見、要望がありました。相談窓口の拡充を通して、気軽に相談できる体制づくりをお願いいたします。
  次に、特別会計について申し上げます。
  はじめに、国民健康保険特別会計についてであります。
  国民健康保険事業における市町村の役割として、被保険者の資格管理事業、給付事業、健康保険事業、保険料の賦課徴収事業などが挙げられます。
  保険給付においては、申請がなされないと一時的に高額な自己負担が生じる場合もあることから、被保険者の負担軽減のためにも、今後とも分かりやすい丁寧な周知に努めていただきますようお願いいたします。
  また、本制度は少子高齢化や社会情勢に大きく影響を受けることから、その動向を注視しつつ、適切な運営に当たっていただくようお願いいたします。
  次に、介護保険特別会計について申し上げます。
  老年人口が県内13市のうち一番低い本市ではありますが、確実に高齢化が進行してきており、要介護者・要支援者数も増加傾向にあることから、今後、ますます介護給付の増加が見込まれます。介護予防への啓発と取組の強化を併せて、住み慣れた場所で安心して暮らせる環境整備と、充実した介護サービスの提供をお願いいたします。
  次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
  令和2年度においては、7区画の返還がありましたが、いずれの区画も公募により次の使用者が決定したとの報告がありました。今後も区画の返還があった場合は、速やかに適切な対処をお願いいたします。
  最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
  高齢者の健康保持のためにも、今後とも広域連合との連携の下、健全な財政運営がなされるようお願いいたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました5議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上で、厚生分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
○山科幸子決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
  これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
  これから、採決を行います。
  はじめに、議第58号 令和2年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものであります。本決算は各分科会委員長報告のとおり、決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第59号 令和2年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第60号 令和2年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第61号 令和2年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第62号 令和2年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第62号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第63号 令和2年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第63号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第64号 令和2年度東根市水道事業会計決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第64号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第65号 令和2年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第65号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第66号 令和2年度東根市公共下水道事業会計決算認定について採決をいたします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第66号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
  なお、本委員会の審査の結果につきましては、この後の本会議において審議されることになっておりますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申合せにより、結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山科幸子決算特別委員長 異議なしと認めます。したがいまして、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過につきましては各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えることに決しました。
  次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示されました各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

  ◎閉     会

○山科幸子決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。

   午前10時41分 閉 会