令和3年3月19日 午前10時00分 開 議
清 野 忠 利 予算特別委員長 原 田 利 光 副委員長
◎出席委員(15名)
1番 齋 藤 俊 一 郎 委員 2番 高 橋 弓 嗣 委員
3番 滝 口 公 一 委員 4番 元 木 十 四 男 委員
5番 東 海 林 克 彦 委員 6番 三 宅 一 人 委員
7番 植 松 宏 委員 8番 片 桐 勝 寿 委員
9番 山 科 幸 子 委員 10番 高 橋 鉄 夫 委員
11番 白 井 健 道 委員 13番 原 田 利 光 委員
14番 浅 野 目 幸 一 委員 15番 佐 藤 直 委員
16番 清 野 忠 利 委員
◎欠席委員(2名)
12番 河 村 豊 委員 17番 髙 橋 光 男 委員
◎説明のため出席した者の職氏名
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土 田 正 剛
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市 長
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元 木 正 史
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教 育 長
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武 田 庄 一
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選挙管理委員会
委 員 長
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斎 藤 吉 則
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代表監査委員
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菅 原 繫 治
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農業委員会会長
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間木野 多加志
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副 市 長
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芦 野 耕 司
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総 務 部 長
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半 田 薫
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市民生活部長
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石 垣 和 彦
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健康福祉部長
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石 垣 有 一
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経 済 部 長
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小 松 伸一郎
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建 設 部 長
兼 水 道 部 長
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佐 藤 広
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会計管理者
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菅 原 正 行
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消 防 長
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佐 藤 慎 司
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教 育 次 長
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鈴 木 敬 一
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総合政策課長
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安 達 利 也
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庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
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岡 田 光 弘
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財 政 課 長
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井 澤 志都香
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監 査 委 員
事 務 局 長
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加 藤 光 伸
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農 業 委 員 会
事 務 局 長
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◎事務局職員出席者職氏名
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高 橋 重 俊
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事務局長
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菅 井 美奈子
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事務局長補佐
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森 谷 賢 司
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議事係長
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齊 藤 晋 平
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主 任
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黒 坂 育 実
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主任
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井 上 正 宏
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兼 務 書 記
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辻 村 充
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兼 務 書 記
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◎本日審査した案件
議第27号 令和3年度東根市一般会計予算
議第28号 令和3年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第29号 令和3年度東根市東根財産区特別会計予算
議第30号 令和3年度東根市介護保険特別会計予算
議第31号 令和3年度東根市市営墓地特別会計予算
議第32号 令和3年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第33号 令和3年度東根市水道事業会計予算
議第34号 令和3年度東根市工業用水道事業会計予算
議第35号 令和3年度東根市公共下水道事業会計予算
◎開 議
○清野忠利予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
ただ今から予算特別委員会を開会します。本日の会議に欠席の届出がありましたのは、12番河村豊委員及び17番髙橋光男委員です。したがいまして、委員の出席数は15名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
◎議第27号 令和3年度東根市一般会計予算ほか8件
○清野忠利予算特別委員長 はじめに、予算特別委員会に付託なりました議第27号 令和3年度東根市一般会計予算についてでありますが、歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑につきましては、去る3月9日の本委員会において、十分審査が尽くされましたので、質疑を省略したいと思います。これに、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、質疑を省略することに決しました。
次に、議第27号 令和3年度東根市一般会計予算の歳出の全部及び議第28号から議第35号までの8議案については、去る3月9日の本委員会において、それぞれ所管ごとの分科会に付託して、慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告をお願いしたいと思います。
◎総務文教分科会委員長報告
○清野忠利予算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 9番山科幸子委員。
〔山科幸子総務文教分科会委員長 登壇〕
○山科幸子総務文教分科会委員長 おはようございます。
予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で総務文教分科会に付託されました令和3年度予算に関する審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月10日及び11日の両日、午前10時から第3委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、東根市一般会計予算第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費、2目広報広聴費の広報広聴事業及び総合アプリ配信事業についてであります。
これまで議会として必要としている方に必要な情報を伝えるため、多種多様な手段による広報について、提案、要望してまいりましたが、新年度から本市においてもLINE公式アカウントの運用が始まります。スマートフォンを保有する年代も幅広くなり、ウェブやアプリ等の利用実態把握に用いられる指標において、月間利用者8,400万人を超えるとされるLINEの活用によって、情報発信力の向上が期待されます。当面は新型コロナワクチン接種の予約などに活用するとのことでありますが、運用開始の主な目的である緊急情報の発信とともに、本市の新たな情報発信手段として、今後の機能拡充も含め、積極的な活用を要望いたします。
また、LINEの運用を開始することで、市総合アプリ東根リビングの在り方の検討についても、あわせて要望いたします。
次に、4目財産管理費の財産管理事業についてであります。市公用車の多くは本事業により、適正な維持管理と計画的な更新が行われているとのことであります。委員からは、公用車の電気自動車化についての意見があり、更新の際にはこれまではハイブリッド車など、環境に配慮した車の導入を基本としてきたとのことでしたが、ゼロカーボンシティの表明を契機とし、発電時の環境負荷を踏まえ、多様な車種の導入について、検討を要望いたします。
次に、5目企画費の定住促進事業及び東根移住促進事業についてであります。定住促進事業は本市への転入促進を図る事業であり、様々な加算制度を設けながら、幅広く利用された結果として、人口増加につながったものと思います。委員からはゼロカーボンシティを表明した環境先進都市として、環境分野における加算措置の検討についての意見がありました。
また、このコロナ禍において、一過性のものかもしれませんが、東京からの転出超過が数か月にわたり継続しており、今後人口減少が避けて通れない課題となる中、移住先として選ばれるためにも、本市の魅力発信について、要望するとともに、地方都市が等しく課題として抱える移住・定住施策のさらなる推進について、要望いたします。
次に、企画費のホストタウン推進事業についてであります。新型コロナウイルスの影響により、1年延期となった東京オリンピック・パラリンピックも開催に向け、不安材料が山積しており、その動向が注目されます。新年度においては、パラリンピック応援ツアーを実施し、10組20名の方々の参加費用の一部を助成するとのことであります。
また、ホストタウンとして、ゴールボール及びシッティングバレーボールの選手団を事前合宿や事後交流などで受け入れるために、準備を進めているとのことであります。人と人との接触機会の低減と、このような交流の両立に向けては、様々な対策を講じなければならず、その苦労ははかり知れませんが、人々の中にレガシーとして残るものになることを期待するとともに、選手団が競技に集中できる環境づくりについても要望いたします。
次に、14目災害防災対策費の(仮称)西部防災センター整備事業についてであります。本事業は令和元年7月に更新されたハザードマップにおいて、更新前まで、指定緊急避難所としていた施設が浸水想定区域に位置付けられたことを契機に、整備に向けて動き出した事業であります。委員からは質疑の中では、対象となる地域においては、待望の施設であることや、施設の性質上、本来の目的である有事の際の施設利用に加え、長期にわたる平時の際の利用方法、特に地域住民の生活の資質の向上に資するような利用方法について、意見、要望がありました。令和2年7月豪雨で得た教訓をもとに、施設全体が持つ機能の充実に加え、多くの市民に活用されることで、頻発する自然災害によって高まっている市民の防災意識を地域全体の防災力の向上につなげることができる施設になるよう、要望いたします。
次に、第9款消防費について申し上げます。第1項消防費、3目消防施設費、消防施設事業についてであります。本事業において、防火水槽や消火栓、消防団へ配備される小型動力ポンプ等について、毎年度計画的に整備を行っているとのことであります。委員からは積載車が未配備となっている消防団への早急な対応や老朽化した警鐘台の撤去に伴う、ホース乾燥塔の整備について、要望がありました。
また、消防団員のほとんどが被雇用者であるという現状や就労形態の多様化により、入団が難しいことなどを理由に、消防団員数が減少している現状に鑑みたとき、常備消防の強化が急務であるとの意見もありました。今年に入り、県内各地において、死亡者が出る住宅火災が続いており、本市においても、2件の発生、3名の尊い命が失われております。引き続き、消防体制の充実強化、火災予防に向けた取組の推進について、要望いたします。
次に、第10款教育費について申し上げます。はじめに、第2項小学校費、1目学校管理費、小学校管理事業及び第3項中学校費、1目学校管理費、中学校管理事業についてであります。新年度は教育現場において待ち望んだ校務支援システムを導入するための予算が計上されております。導入されるシステムは人事異動による負担感を軽減するため、県内でも利用割合の高いシステムを検討しているとのことであります。このシステム導入により、授業以外にも様々な校務を担っている教職員の負担軽減につながることを期待いたします。
次に、第3項中学校費、4目学校建設費、神町中学校増築事業についてであります。本事業は教室不足により、仮設校舎を利用している神町中学校の校舎を増築するものであり、新年度においては、実施設計等に着手するとのことであります。委員からは、学区内の住宅整備の動向や今後の人口予測も踏まえた整備について、意見がありました。増築する教室数の見極めには、学区内への転入、転出の状況や毎年度東桜学館中学校に進学する一定数の児童についても、考慮する必要があるとのことでありましたので、慎重な検討を要望いたします。
最後に、第4項社会教育費、4目文化振興費、東根の大けやき環境整備事業についてであります。昨年12月降り続いた雪の影響により、国指定特別天然記念物の大ケヤキの枝折れが発生しました。新年度は枝折れ箇所の緊急対策及び今後の維持管理に向けた調査委託を行うとのことであります。委員からは大ケヤキは樹齢1,500年以上の老木であり、幹の空洞化が懸念されていることから、設置されているワイヤーロープについて、研究してほしいとの意見がありました。郷土の宝である大ケヤキについて、今回行われる調査結果を踏まえ、これまで以上に慎重な維持管理について、要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました2議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。以上、総務文教分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
◎経済建設分科会委員長報告
○清野忠利予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 10番高橋鉄夫委員。
〔高橋鉄夫経済建設分科会委員長 登壇〕
○高橋鉄夫経済建設分科会委員長 おはようございます。
予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で、経済建設分科会に付託されました令和3年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月10日及び11日の両日、午前10時から第1委員会室において、経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計予算について申し上げます。
第6款農林水産業費、第1項農業費、3目農業振興費の有害鳥獣農作物被害防止対策事業についてであります。
委員からは、猟友会の会員が高齢化し、減少している。会の活動を支援するため、様々な情報提供や働きかけをお願いしたいといった意見があり、当局からは猟友会の支援として、機材の準備、資格者の拡充などについて、農協とも情報を共有しながら進めていきたいとの答弁がありました。
また、委員からは箱わななど、比較的免許取得が容易な道具については、研修会を設けるなど、一般農家が活用しやすい手だてを検討していただきたいといった意見がありました。
次に、3目農業振興費、日本一のさくらんぼ名産地生産性向上支援事業についてであります。本事業は東根市と天童市が連携して協議会を設立し、従来の雨除けハウスを更新する際に、より安全性の高い施設整備を希望する団体を支援するものであります。この背景には、生産農家の高齢化や作付け面積の減少があると考えられます。近年では、作業の効率性、安全性を高めるため、樹勢そのものを割いて栽培される生産農家も徐々に増えてきているようでありますが、日本一のさくらんぼの名産地として、今後も高品質な農産物の提供を支援する取組と、さらなる本事業のPRを要望いたします。
次に、9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業についてであります。本事業は、農地の借手に対し、推進費を交付することで農地を集積し、大規模農家の育成と確保、遊休農地の未然防止を図るものです。遊休農地については、本市においても、中山間地域に多く見られ、農業従事者の高齢化や後継者、担い手不足により拡大していくことが懸念されています。今後の状況も踏まえ、本事業の継続実施強化を望みます。
続いて、第7款商工費について、申し上げます。はじめに、第1項商工費、2目商工業振興費、住まい応援事業についてであります。人口減少対策を目的とするとともに、市内住宅関連事業者を中心とした中小商工業への受注を促進し、地域経済の活性化を図ることを目的とした事業であります。委員からは快適で住みやすい東根市をアピールできる大変意義ある事業である、県の動向も注視しながら、新しい生活様式にも対応できるよう取り組んでほしいといった意見がありました。
次に、6目ブランド戦略推進費の果樹王国東根さくらんぼマラソン大会事業についてであります。令和3年度は令和4年度開催を予定している第20回大会を想定し、全国のマラソンとつながりを継続するための大会と位置付け、オンラインによる開催が予定されております。委員からは、コロナ禍において、全国的にこのような開催方法が主流になっている。来年度の記念大会へ向けて、東根市の認知度、好感度アップにつながるような大会としてほしいといった意見がありました。
次に、第8款土木費、第2項道路橋りょう費、2目道路維持費、市道除排雪事業についてであります。今期は12月の連続した降雪により、累積積雪量が200センチを超え、年末年始や1月から2月についても例年以上の降雪であったとのことであります。除雪によって、交差点部や車道と歩道の間に大きな雪の壁ができ、市民からは様々な意見が寄せられたとのことであります。委員からは、事業運営に尽力いただいたことに感謝申し上げる。一方で、除雪体制や作業方法については、他自治体の取組などを参考に研究する必要があるのではといった意見がありました。大雪に対しては、警戒はもとより、除雪業者や地域との連携を深め、市民の意見を踏まえ、今後の除雪対応に生かしていただくよう、要望いたします。
次に、第4項都市計画費、1目都市計画総務費、都市計画総務事業についてであります。今年度中に、都市計画マスタープランが策定され、来年度は印刷製本作業を予定しているとのことであります。都市計画に関して、委員からは都市計画税は目的税という形で市民から徴収しているが、市民に対して、どのような事業に使われているのかなど、使い道について理解を求めるようなPRや活動をお願いしたいといった意見がありました。
次に、第5項住宅費、1目住宅管理費、住宅管理事業についてであります。来年度より、新たに危険ブロック塀除去の支援制度を予定されているとのことであります。平成30年6月に発生した大阪北部地震において、コンクリートブロック塀が倒壊し、幼い命が犠牲となった事故を受け、ブロック塀の危険性が注目され、本市においても、通学路を中心に危険ブロックなどの調査を行ったとのことであります。委員からは、制度が実現されることは非常に喜ばしい。将来を担う子どもたちの安全確保のためにも、本事業を進めていただきたいといった意見がありました。
続きまして、水道事業会計予算及び工業用水道事業会計予算について、申し上げます。両事業ともに、昨年の4月豪雨災害の状況を踏まえ、水源地や浄水場の応急的な浸水対策整備を順次行っていくとのことであります。災害時等における危機管理の強化を要望いたします。水道事業については、従来のコンビニ収納に加え、新年度より新たにスマートフォンアプリ決済の導入を予定しているとのことであります。本市民の利便性向上が図られるよう、今後とも親切かつ丁寧な対応をお願いいたします。
また、工業用水道事業についても、引き続き事業の健全経営と工業用水の安定供給に努められることを望みます。
最後に、公共下水道事業会計予算について、申し上げます。今年度で第7期事業計画が終了し、新年度からは第8期計画に基づき、雨水事業を主として進めていくとのことであります。気候変動による内水被害などの浸水リスクが増大しており、優先すべき地域を見定め、雨水幹線など効率的な排水整備が求められます。本事業の方向性については、委員会としても、評価するところであり、快適で衛生的な都市生活を営むため、計画的な事業の推進をお願いいたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました4議案を採決した結果、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、経済建設分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
◎厚生分科会委員長報告
○清野忠利予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 8番片桐勝寿委員。
〔片桐勝寿厚生分科会委員長 登壇〕
○片桐勝寿厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で厚生分科会に付託されました令和3年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、3月10日及び11日の両日、午前10時から第4委員会室において、厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計予算について申し上げます。
第2款総務費、第1項総務管理費、12目地方バス対策費、暮らしの基盤となる地域公共交通事業についてであります。令和3年1月より、市民バス中央循環東根線の運航が新たに開始されました。委員からは、外出を控える昨今の状況により、市民バスの利用者数を懸念する声がありましたが、令和3年度の市報において、乗り継ぎプランなど、市民バスの有効な利用方法についての特殊記事を掲載する予定であり、利用拡大に向け周知を図るとのことでした。新設路線のみならず、既存路線、デマンド型乗合タクシーについても、利便性の高い移動手段として、より多くの市民に利用していただけるよう、今後も効果的な周知をお願いいたします。
次に、第3項戸籍住民基本台帳費、1目戸籍住民基本台帳費、コンビニ交付サービス事業、個人番号カード交付円滑化事業について、申し上げます。コンビニ交付サービスの開始から1年が経過し、令和3年度1月末までの利用件数は累計で1,356件になっているとのことですが、委員からは、費用対効果を考慮すると、さらなる周知が必要なのではないかとの意見が出されました。コンビニ交付サービスを利用するためには、個人番号カードを取得していることが前提となります。昨年末より、国の機関から未申請者への再度通知が送付されたことにより、全国的に申請者が増加しているようですが、コンビニ交付サービスの周知とあわせて、個人番号カードの取得促進への周知を今後も継続し、市民サービスの向上に努めていただくよう、お願いいたします。
次に、第3款民生費、第1項社会福祉費、1目社会福祉総務費の福祉推進員設置事業についてであります。令和3年1月末時点での福祉推進員の設置人員は144区、139名となっており、昨年度の同時期と比較し、設置区、設置人員ともに増えているとのことです。委員からは、コロナ禍で地域の見守りのニーズがさらに高まっている。民生委員、児童委員と一層の連携をお願いしたいとの意見のほか、福祉推進員の確保に向け、より広く呼びかけを求める声もありました。福祉推進員は地域で安心して生活できるよう、地域の福祉を推進する担い手であり、地域の見守り、声がけ活動をより充実させるためには、福祉推進員の協力は欠かせないものです。福祉推進員の全地区配置を目指し、社会福祉協議会と連携して、対策を講じていただくよう、お願いいたします。
次に、6目老人福祉費のふれあい配食サービス事業、高齢者世帯等雪下ろし支援事業についてであります。ふれあい配食サービス事業については、今年度は300名の登録があったとのことですが、委員からは栄養バランスに配慮した弁当を配達してもらえるだけではなく、安否確認もできることから、大変有意義なサービスである。利用者拡大に向けた周知を図っていただきたいとの意見がありました。
また、高齢者世帯等雪下ろし支援事業については、今期同様の大雪となった場合には、雪下ろし作業に要する経費がかさむことを懸念し、支援の充実を望む声がありました。双方とも、対象世帯の在宅生活を支える取組でありますので、より市民に寄り添った対応をお願いいたします。
次に、第2項児童福祉費、2目保育所費のうち、保育所事業についてであります。保育所事業に関するICT化は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、登園自粛や7月に発生した豪雨災害を機に導入が進められたものであります。緊急時の連絡は連絡先ごと、個別に電話をかける形で対応をしておりましたが、ICT化により、複数の連絡先への瞬時の伝達が可能となりました。保育施設からの連絡のほか、子どもの遅刻や欠席に関する保護者からの連絡についても、開園時刻を待たずに行えることから、双方の利便性が向上したとのことです。近年は天候や地震による災害が毎年のように発生しており、今後も瞬時の伝達を要する機会が出てくる可能性は十分考えられます。ICT化により、安心・安全な保育の実現、保育業務の効率化と負担が改善されるよう、事業の推進と適切な運用をお願いいたします。
次に、第4款衛生費、第1項保健衛生費、1目保健衛生総務費、重粒子線治療費助成事業についてであります。令和3年2月25日より、山形大学医学部附属病院にて、重粒子線による癌治療がスタートしましたが、公的保険の適用とならない治療費について、癌の種類、照射回数にかかわらず、一律314万円と高額な治療費がかかることから、一部を助成するものです。重粒子線による治療を行う施設は全国的にもまだ少なく、東北地方においては、山形大学医学部附属病院のみとなります。委員からは最先端の治療に対する助成は、市民にとって大変心強いものであると、評する意見がありました。治療方法の選択肢を増やし、市民がよりよい治療を受ける後押しとなることを望みます。
次に、3目環境衛生費の地球温暖化対策事業についてであります。地球温暖化対策を目的とした再生可能エネルギー導入の支援として、住宅への太陽光発電システムの設置や太陽光発電システムの設置とあわせて導入する蓄電池に対し、補助金を交付しておりますが、令和3年度よりペレットストーブ等の設置も対象に加わります。委員からは、環境に配慮したエネルギーの導入は今後増加していくと考えられる。特に蓄電池は災害時や停電時にも有効であり、今後も設置への補助を継続してもらいたいといった意見が出されました。
また、11月には環境シンポジウムが開催予定となっております。ゼロカーボンシティの実現に向け、より多くの市民が興味関心を持つきっかけとなるよう、趣向を凝らした内容の催しとなることを期待いたします。
次に、特別会計について、申し上げます。はじめに、国民健康保険特別会計予算についてであります。財政基盤の強化を図るため、財政運営が県に移行されてから3年が経過しておりますが、少子高齢化の進展や医療技術の高度化などによる医療費の増加から、今後さらに厳しい状況が続くものと見込まれます。市民の健康保持のためにも、県と連携し、安定した運営を図っていただくよう、お願いいたします。
次に、介護保険特別会計予算について、申し上げます。令和3年度は3か年にわたる第8期介護保険事業計画が開始されます。団塊世代、団塊ジュニア世代の高齢化を見据えた地域包括ケアシステムのより一層の充実や介護人材の確保、育成の強化に重点を置いた計画となっており、一人一人の状態にあったよりきめ細やかな介護サービスの提供が期待されます。
また、高齢化の進展に伴い、介護予防サービス給付費や介護予防住宅改修事業の利用件数の伸びが特に顕著であることから、予算額が大幅に増加されております。引き続き、利用者の推移を慎重に見極めながら、市民のニーズに沿った事業を展開していただくよう、お願いいたします。
次に、市営墓地特別会計予算について申し上げます。近年のライフスタイルの変化に伴い、合葬墓や納骨堂など、墓地の在り方や需要が多様化しております。令和3年度は無作為に抽出された市民を対象にどのような墓地が必要とされているか等について、アンケート調査を行うほか、既存の駐車場に加え、歩行が困難な方など、配慮が必要となる方が駐車できるよう、思いやり駐車場の整備を予定しているとのことです。市民の要望、意見を反映し、より利用しやすい墓地となるよう、今後とも適正な維持管理、運営をお願いいたします。
最後に、後期高齢者医療特別会計予算について、申し上げます。後期高齢者の医療費負担の引上げや新型コロナウイルス感染症による影響など、国の制度改正や社会情勢に注視し、広域連合と連携のもと、適正な運営と事業の執行をお願いいたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました5議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、厚生分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
○清野忠利予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから、各分科会委員長の報告に対して、一括して質疑を行います。
ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、採決を行います。
はじめに、議第27号 令和3年度東根市一般会計予算について採決を行います。
本予算の歳入及び第2条から第5条までは、議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については、各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも、原案のとおり可決すべきものであります。
議第27号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第27号は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第28号 令和3年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第28号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって議第28号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第29号 令和3年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第29号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第29号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第30号 令和3年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第30号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 ご異議がありますので、起立による採決をします。
議第30号は、分科会委員長報告のとおり、決することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○清野忠利予算特別委員長 ご着席ください。
〔賛成者着席〕
○清野忠利予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第30号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第31号 令和3年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第31号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第31号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第32号 令和3年度東根市後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第32号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第32号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第33号 令和3年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第33号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第33号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第34号 令和3年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第34号は、分科会委員長の報告とおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第34号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第35号 令和3年度東根市公共下水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第35号は、分科会委員長の報告とおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第35号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。
◎閉 会
○清野忠利予算特別委員長 以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過及び結果についての報告ですが、申合わせにより、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長報告を本会議における予算特別委員長の報告に代えさせていただきますので、ご了承をお願いします。
次に、執行部に申し上げます。
予算の審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。
これで、予算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。
午前10時45分 閉 会