令和２年第１回東根市議会定例会　予算特別委員会　３月１９日

令和２年３月１９日　午前１０時００分　開　議

　清　　野　　忠　　利　　予算特別委員長　　　　　　原　　田　　利　　光　　副委員長

◎出席委員（１７名）

　１番　　　齋　　藤　　俊一郎　委員　　　　　　　２番　　　高　　橋　　弓　　嗣　委員

　３番　　　滝　　口　　公　　一　委員　　　　　　　４番　　　元　　木　　十四男　委員

　５番　　　東海林　　克　　彦　委員　　　　　　　６番　　　三　　宅　　一　　人　委員

　７番　　　植　　松　　　　　宏　委員　　　　　　　８番　　　片　　桐　　勝　　寿　委員

　９番　　　山　　科　　幸　　子　委員　　　　　　１０番　　　高　　橋　　鉄　　夫　委員

１１番　　　白　　井　　健　　道　委員　　　　　　１２番　　　河　　村　　　　　豊　委員

１３番　　　原　　田　　利　　光　委員　　　　　　１４番　　　浅野目　　幸　　一　委員

１５番　　　佐　　藤　　　　　直　委員　　　　　　１６番　　　清　　野　　忠　　利　委員

１７番　　　髙　　橋　　光　　男　委員

◎欠席委員（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	元　木　正　史	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	斎　藤　吉　則	代表監査委員
工　藤　喜惠治	農業委員会会長	菊　池　忠　芳	消　　防　　長
間木野　多加志	副　　市　　長	石　垣　裕　之	総　務　部　長
浅野目　　　勇	市民生活部長	芦　野　耕　司	健康福祉部長
小　松　伸一郎	経　済　部　長	半　田　　　隆	建　設　部　長兼水道部長
佐　藤　浩　之	会計管理者	高　橋　重　俊	教　育　次　長
石　垣　有　一	総合政策課長	安　達　利　也	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
佐　藤　慎　司	財　政　課　長	牧　野　美和子	監　査　委　員事　務　局　長
柴　田　　　昇	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


梅　津　佳　之	事務局長	青　木　　　満	事務局長補佐
菅　井　美奈子	議事主査兼議事係長	齊　藤　晋　平	主　　　　任
黒　坂　育　実	主任	井　上　正　宏	兼　務　書　記
森　谷　賢　司	兼　務　書　記

◎本日審査した案件

議第23号　令和２年度東根市一般会計予算

議第24号　令和２年度東根市国民健康保険特別会計予算

議第25号　令和２年度東根市東根財産区特別会計予算

議第26号　令和２年度東根市介護保険特別会計予算

議第27号　令和２年度東根市市営墓地特別会計予算

議第28号　令和２年度東根市後期高齢者医療特別会計予算

議第29号　令和２年度東根市水道事業会計予算

議第30号　令和２年度東根市工業用水道事業会計予算

議第31号　令和２年度東根市公共下水道事業会計予算

　　◎開　　　　　議

○清野忠利予算特別委員長　皆さん、おはようございます。

本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席数は17名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　◎議第２３号　令和２年度東根市一般会計予算ほか８件

○清野忠利予算特別委員長　はじめに予算特別委員会に付託なりました議第23号　令和２年度東根市一般会計予算についてでありますが、歳入の全部及び第２条から第５条までの質疑につきましては、去る、３月９日の本委員会において、十分審査が尽くされましたので、質疑を省略したいと思います。これに、ご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、質疑を省略することに決しました。

　　次に、議第23号　令和２年度東根市一般会計予算の歳出の全部及び議第24号から議第31号までの８議案については、去る、３月９日の本委員会において、それぞれ、所管ごとの分科会に付託して、慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告をお願いします。

　　◎総務文教分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長　はじめに、総務文教分科会委員長　９番山科幸子委員。

　　　〔山科幸子総務文教分科会委員長　登壇〕

○山科幸子総務文教分科会委員長　おはようございます。

　　予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で総務文教分科会に付託されました令和２年度予算に関する審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る３月10日及び11日の両日、午前10時から第３委員会室において、総務文教分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、東根市一般会計予算第２款総務費について申し上げます。

　　第１項総務管理費、２目広報広聴費の「ホームページ管理事業」及び「総合アプリ配信事業」についてであります。

　　市ホームページは、シティプロモーションの一環となるものであります。どのような人が閲覧しているのかということがわかる、アクセスポイントの分析などを通して、より魅力のあるものにしていくよう要望いたします。

　　総合アプリについても、同様の事業を実施している他自治体においては、より分かりやすく、利用しやすいものにして、登録者数を伸ばしている例もあります。いずれも本市の情報発信の手段として、なお一層工夫を加えていただくよう要望いたします。

　　次に、４目財産管理費の庁舎管理事業についてであります。

　　新年度においても、庁舎内の照明機器の更新など、適切なメンテナンスが行われるとのことであり、評価いたします。

　　なお、本庁舎は建築以来、31年がたとうとしております。庁舎の環境設備等を適切に管理するため、不具合個所の迅速な修繕を行うとともに、庁舎の長寿命化に向け、計画的な対応もしていただくよう要望いたします。

　　次に、14目諸費の「防災関連事業」についてであります。

　　迅速かつ適切な対応によって、市民の安全を確保するため、新年度から「危機管理室」を新たに設けるとのことであります。近年は、自然災害が多発し、大規模化しており、また感染症など一刻も早い適切な対応が必要とされる状況であります。「危機管理室」が中心となり、その業務にあたるとのことでありますので、大いに期待いたします。

　　また、この度の洪水ハザードマップ更新に伴って、各地域において丁寧に説明会を開催しておりますが、まだ不安を感じる市民の声もあります。災害が起こった場合に、どのようにして身を守るのか、どのように避難すればよいのかなど、なお丁寧な説明に努めてくださるよう要望いたします。

　　次に、第２項徴税費、２目賦課徴収費の「賦課事業」についてであります。

　　固定資産税に係る家屋などの、課税客体を把握するため、航空写真図を整備するとのことであります。適切な課税客体把握に資するものと考えますので、大いに期待いたします。

　　また、整備された航空写真図については、税務課の賦課業務だけではなく、多くの業務で必要とされるものではないかと考えますので、適切に利活用できますよう要望いたします。

　　次に、第４項選挙費、２目選挙啓発費の「選挙啓発事業」についてであります。

　　本市において、昨年夏に行われた参院選、市議選については、投票率が比較的高かったものの、近年の各種選挙における投票率は低い傾向にあり、大変懸念しているところであります。

　　高校生、あるいは成人式において、若い世代への啓発活動などに努めているところは評価しておりますが、投票率向上という点においては模索していることかと思います。確実な方策というものは難しいかとは思いますが、選挙公報の配布方法の工夫や、期日前投票所の増設、あるいはバスなどを使った巡回式の期日前投票所など、研究、検討を強く要望いたします。

　　次に、第９款消防費、第１項消防費、２目非常備消防費の「非常備消防事業」についてであります。

　　地域防災力の中核的役割を担う消防団について、近年は団員の確保が難しい現状となっています。地区外へ転居することによる退団や、被雇用者いわゆる会社勤めの団員が多くなったことにより、日中あるいは夜間の活動ができないケースが多くなるなど、その活動に困難を来す場合も想定されます。

　　消防団ＯＢが入団する予備消防団を設置しておりますが、個々人の能力やメリットを生かして活動する「機能別消防団・機能別消防分団」制度は団員確保という点において大変有効と考えますので、その導入について検討するよう強く要望いたします。

　　また、同時に消防団員であることに魅力を感じるように、付加価値を高め、環境を整備することも、団員確保を円滑に進める上で重要と考えますので、消防団員に対する優遇措置などについても積極的に検討するよう、要望いたします。

　　次に、第10款教育費について、申し上げます。

　　はじめに、第２項小学校費、２目教育振興費の「小学校ＩＣＴ教育推進事業」及び第３項中学校費、２目教育振興費の「中学校ＩＣＴ教育推進事業」についてであります。

　　校内ＬＡＮの整備や児童生徒、教職員のパソコンの整備など、ＩＣＴを活用し、充実した授業ができるよう環境を整備する事業でありますが、新学習指導要領の実施や、先ごろ国において打ち出された「ＧＩＧＡスクール構想」など、教育現場を取り巻く環境は、大きく、目まぐるしく変わる時期が来ているものと思います。

　　その環境の変化が子どもたち、そして先生方にとって過度な負担とならないよう、しかしながら、時流に遅れることなく、よりよい環境整備に努めてくださるよう、要望いたします。

　　次に、第２項小学校費、４目学校建設費の「小学校仮設校舎リース事業」及び第３項中学校費、４目学校建設費の「中学校仮設校舎リース事業」についてであります。

　　今年度中に学校施設の長寿命化計画が策定されるとのことでありますので、それを受けて仮設校舎についても当然検討がなされるものと考えますが、学区内の子どもの数は今後も少しずつではあるが増加するとの中間報告があり、教室不足は当面続くという見通しであります。

　　このような状況を踏まえ、将来を展望し、適切な判断をしていただくよう、要望いたします。

　　次に、第４項社会教育費、１目社会教育総務費の「社会教育総務事業」についてであります。

　　新年度において、七つの地域公民館、東の杜、まなびあテラス、体育施設に係る長寿命化の計画の策定業務を予定しているとのことであります。共生社会に対応するため、そして施設の長寿命化を図っていくためとのことでありますが、特に地域公民館については築年数が30年を超えるところもあります。適切な計画を策定していただき、その後の整備、管理へとつなげていただきますよう、要望いたします。

　　最後に、東根市東根財産区会計予算について申し上げます。

　　小学生を対象とした環境学習として、きのこの菌打ちや植栽事業などを行っているとのことであり、子どもたちにとっては生きた教材を使った貴重な体験となるものであります。

　　今後とも、子どもたちの環境学習に積極的に役立てていただくとともに、生育状況にもよりますが、収穫体験なども検討していただくよう、要望いたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました２議案を採決した結果、全員異議なく、原案のとおり可決するべきものと決しました。

　　以上、総務文教分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　◎経済建設分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長　次に、経済建設分科会委員長　10番高橋鉄夫委員。

　　　〔高橋鉄夫経済建設分科会委員長　登壇〕

○高橋鉄夫経済建設分科会委員長　おはようございます。

　　予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で、経済建設分科会に付託されました令和２年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る３月10日及び11日の両日、午前10時から第１委員会室において、経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　一般会計予算について申し上げます。

　　第６款農林水産業費について、はじめに第１項農業費、３目農業振興費の有害鳥獣農作物被害防止対策事業についてであります。

　　新年度は高崎地区において、イノシシ被害防止柵の設置が予定されており、被害対策強化が図られるとのことです。近年、イノシシによる被害が多発しており、防止柵設置は有効な手段と考えられます。

　　委員からは「増加するイノシシへの抜本的な対策も必要である。」との意見がありました。

　　今後とも、地元猟友会や地域と連携しながら被害防止対策に努め、さらには県に対して広域的な被害対策の検討について働きかけていただくよう要望します。

　　次に、３目農業振興費、りんご黒星病対策事業について申し上げます。

　　新年度当初予算に事業費が計上されたことは評価すべき点であります。その事業内容は、黒星病対策の知識やスキル向上を目的としたフォーラムの開催経費でありますが、事業実施にあたっては、効果的で充実した内容となるよう、十分な検討をお願いいたします。

　　黒星病の発生は、その年の天候に大きく左右されるため、予測が困難であります。薬剤防除補助については、新年度予算に計上されておりませんが、園地における被害発生状況を見極めながら、被害が発生した場合には迅速な対応をお願いいたします。

　　次に、９目農業経営基盤強化促進対策費の遊休農地解消対策事業についてであります。

　　本事業は遊休農地対策の本市独自の取り組みで、令和元年度については現在５件の申請があり、1.08ヘクタールの遊休農地が解消されたとのことであります。

　　遊休農地は中山間地域に多く見られ、今後、農業従事者の高齢化による後継者・担い手不足により、拡大していくことが危惧される中、今後とも本事業の継続実施を要望します。

　　次に、10目ブランド戦略推進費の農産物海外販路拡大推進事業及びＧＩ東根さくらんぼブランド化促進事業について申し上げます。

　　令和２年度はタイ、台湾、シンガポールにおいて、プロモーション活動や市場調査等を行う予定とのことであります。

　　また、ＧＩ「東根さくらんぼ」については、現在タイでのＧＩ登録に向け、手続が進んでおりますが、引き続き海外販路拡大の可能性を模索いただくとともに、東根産果樹等の魅力アップ、農家の所得向上、さらにはインバウンドにもつながるよう、事業の推進をお願いいたします。

　　続いて、第７款商工費について申し上げます。

　　はじめに、第１項商工費、２目商工業振興費、商業活性化事業についてであります。

　　本事業は市内商業の活性化を目的とし、商店街などの賑わいを生み出すイベントや、共同施設の整備事業、店舗の魅力を高めるために取り組む団体や事業者を支援するものです。

　　新年度より、ＥＶ充電器や防犯カメラ設置に係る補助を追加し、内容の拡充が予定されております。

　　今後とも、商店街の活性化や魅力向上につながるような有効な取り組みについて検討をお願いいたします。

　　次に、第８款土木費、第２項道路橋りょう費、２目道路維持費、市道除排雪事業についてであります。

　　今期は暖冬の影響で雪の少ないシーズンとなり、除雪車の稼働日数が少ない状況にあります。しかしながら、近年全国的に異常気象が多発している現状にあることから、大雪に対しても十分警戒し、万全の体制を整えておく必要があります。特に今季は除雪体制の維持や安定化を図る対策が県内各地で話題になりました。

　　本市においても、関係部署や請負業者等と連携を図りながら、十分に検討を進め、今後ともきめ細やかで、思いやりのある除雪対応をお願いいたします。

　　次に、５目道路関連施設整備費の道の駅整備事業について申し上げます。

　　道の駅整備に向けて基本計画を策定する予算が計上されております。

　　今後の観光の目玉となる施設であり、その効果について期待をするものであります。

　　委員からは、周辺施設における交通渋滞解消について質疑がありましたが、基本計画策定において、十分留意をした上で検討していくとの答弁がありました。

　　新年度の基本計画策定にあたっては、国・県をはじめ、関係機関などと十分に調整を行っていただくとともに、市民の意見を取り入れる機会を設けるなど、より良い施設整備に努めていただくよう、要望いたします。

　　次に、第４項都市計画費、４目公園管理費の（仮称）大森山公園クロスカントリーコース整備事業について申し上げます。

　　委員からはトイレや更衣室について質疑がありましたが、コース自体は公園の隣に整備予定のため、現時点では既存の設備での対応を予定しており、状況をみて検討していくとの答弁がありました。周辺施設との連携を踏まえ、利用者にとって利便性の高いものとなるよう配慮願います。

　　続きまして、水道事業会計予算について申し上げます。

　　委員からは漏水調査について質疑があり、今年度調査を行った結果、28件の漏水を発見したとの報告がありました。

　　漏水の発生は事業会計に大きな影響を及ぼすことになります。健全経営を継続していくうえで、漏水調査は非常に重要な取り組みであることから、引き続き漏水調査を進めていただくとともに、あわせて老朽管の更新作業や既存配水管の維持管理についても、万全を期していただくよう要望いたします。

　　次に、工業用水道事業会計予算について申し上げます。

　　今後とも、本事業会計の健全経営と、工業用水の安定供給に努めることを望みます。

　　最後に、公共下水道事業会計予算について申し上げます。

　　現在、第７期事業計画に基づいて事業が進められており、汚水管きょの整備は令和２年度で概ね完了する見込みとなっておりますが、一部市街地においては、様々な要因により、未整備箇所が点在しております。市民の中には、下水道接続を待ち望んでいる方もいるため、できるだけ早い事業執行を要望します。

　　また、これまで汚水事業を主として進められてきましたが、新年度以降は、雨水事業を積極的に進めていくとのことであります。

　　委員からは「昨今の異常気象や、ゲリラ豪雨などの被害を考えれば、早急に進めていただくことが重要である。」といった意見がありました。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました４議案を採決した結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。

　　以上で、経済建設分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　◎厚生分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長　次に、厚生分科会委員長　８番片桐勝寿委員。

　　　〔片桐勝寿厚生分科会委員長　登壇〕

○片桐勝寿厚生分科会委員長　予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で厚生分科会に付託されました令和２年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告を申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、３月10日及び11日の両日、午前10時から第４委員会室において、厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、一般会計予算について申し上げます。

　　第２款総務費、第１項総務管理費、８目交通安全対策費のうち、交通安全対策事業、交通安全施設整備事業について申し上げます。

　　新年度は神町小学校建設に伴い、グリーンベルトの設置など通学路の整備を予定しており、また信号機の設置については関係機関へ要望しているところであります。

　　委員からは児童が安全に通学するためには、開校前の早い段階での整備が必要なのではといった意見が出されました。教育委員会をはじめとする関係機関と連携し、安全な登下校、交通事故防止に取り組んでいただくようお願いいたします。

　　次に、第11目市民生活費のうち、安全安心なまちづくり事業についてであります。

　　令和２年度より、防犯カメラが設置されますが、検証結果に基づき、設置個所を協議したうえで１台の設置を予定しているとのことです。複数個所に設置の要望があった場合は、犯罪の恐れ、死角となる場所など、様々な問題を設置基準に照らし合わせ、警察の意見を伺いながら、協議会で選定されるとのことです。

　　委員からは、防犯カメラの設置について、台数・場所の増加の検討も含め、市民の方の要望をより詳しく調査すべきでは、といった意見がありました。

　　今後も、安全、安心に過ごせるよう、市民のニーズに寄り添ったまちづくりをお願いいたします。

　　次に、12目地方バス対策費、暮らしの基盤となる地域公共交通事業についてであります。

　　本事業は、公共交通空白地帯解消を図るため、市民バスやデマンド型乗合タクシーを運行するものであります。

　　デマンド型乗合タクシーは、泉郷地区で昨年10月より試行運行が始まっており、市民バスに関しては現在もすき間なく、最大限有効に運行しているとのことでしたが、より市民のニーズに沿うような運行と路線の新規設置・増設等の検討もお願いいたします。

　　また、利便性向上のためにも市民の意見など、年間を通して情報把握に努めていただくよう、お願いいたします。

　　次に、第３項戸籍住民基本台帳費、１目戸籍住民基本台帳費のうち、住民基本台帳ネットワーク事業、コンビニ交付サービス事業について申し上げます。

　　令和２年２月１日より、マイナンバーカードを利用した住民票等の各種証明書のコンビニ交付が開始され、２月３日には庁舎内にキオスク端末が設置されました。２月中のコンビニ交付の利用件数は68件とのことであり、今後増加していくことが予想されます。

　　更なる利用促進に向け、マイナンバーカードの取得促進と合わせて、コンビニ交付、キオスク端末についてもより広く継続的に周知をお願いいたします。

　　次に、第３款民生費、第１項社会福祉費、１目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業についてであります。

　　民生委員・児童委員の活動内容は、相談・支援、地域福祉活動、訪問など多岐にわたり、高齢化、核家族化が進む現在において、非常に重要な役割を担っています。

　　委員からは、民生委員・児童委員は担当区域によって世帯数や高齢者数に差があるが、一人当たりの担当件数に過大な地域格差が生じないよう、適正な配置に配慮していただきたいといった意見が出されました。

　　また、現在欠員が発生している地域とは情報の共有を図り、地域住民の相互の協力のもとでカバーしているとのことですが、引き続き現場の声を反映し、適切な支援等の対応をお願いいたします。

　　次に、５目地域生活支援費、日中一時支援事業についてであります。

　　本事業は、障がい者等の日中における活動の場の確保、その家族の就労支援及び日常的に介護している家族等の一時的な休息の確保を支援するものであり、今年度より利用可能な事業所が市内に１カ所増えております。

　　利用が必要な方にとって、サービスを提供する事業者が増え、選択肢が広がることは非常に有益なことであると考えますので、今後もさらなる支援の拡充を望みます。

　　次に、第２項児童福祉費、５目児童福祉施設費のうち、（仮称）東根こども園整備事業についてであります。（仮称）東根こども園は公設公営の施設であり、130人ほどの受け入れが可能であります。

　　また、障害を有する子どもや医療的ケアにも配慮した施設ということで、市民の方からの期待が非常に大きいかと思います。

　　委員からは、工期の遅れが生じ、令和４年度の開園予定が延期されるようなことがないようにとの意見がありました。今年度から令和３年度までの３カ年に係る事業でありますので、来年度以降も開園に向けて計画的に準備を進めていただきますよう、お願いいたします。

　　次に、第４款衛生費、第１項保健衛生費、１目保健衛生総務費のこころの健康推進事業についてであります。

　　昨年、こころの健康に関する専門職による相談は33件、ホームページ上でのストレスチェックは１万6,000件もの利用があったとの報告がありました。深刻な症状の方には、医療機関の受診を進めるとのことでしたが、一人の受診に長時間を要することもあり、非常にこみ合うことから医療機関を予約してもすぐには受診できず、数カ月経過してしまうような状況も多いとのことです。

　　委員からは受診のタイミングを逃し、苦しんでいる方を救う機会を増やしてほしいといった意見がありました。

　　相談回数の増加なども検討していただくとともに、悩みを抱えている方に、より一層寄り添った支援、対応をしていただくよう、お願いいたします。

　　次に、３目環境衛生費の環境ＩＳＯ14001事業についてであります。

　　本市は、平成13年県内の自治体で初めてＩＳＯ14001の認証を受け、今年度はゼロカーボンシティを表明するなど積極的に環境保全に取り組んでおります。

　　通常業務における取り組みの成果としては、コピー回数、用紙使用量の削減のほか、特に電気の使用料に関しては照明のスイッチの細分化、ＬＥＤ化、こまめな消灯により大幅に削減されたとの報告がありました。長期間にわたる取り組みとなっておりますが、一人一人が認識と自覚を持ち、環境先進都市として今後も地道に事業に励んでいただくよう、お願いいたします。

　　次に、特別会計について申し上げます。

　　はじめに、国民健康保険特別会計予算についてであります。

　　国民健康保険の被保険者は年々減少しておりますが、その一方で高齢者層は増加しております。

　　また、医療技術の進歩、高度化による影響で医療費も増加の一途をたどっており、国民健康保険税の税率改定など今後さらに被保険者への負担増大が懸念されます。

　　医療費抑制、市民の方の健康増進のためにも、各種検診の受診率の向上、生活習慣病等の予防に一層努めていただくとともに、引き続き県と連携し、健全な財政運営をお願いいたします。

　　次に、介護保険特別会計予算について申し上げます。

　　令和２年度は３カ年にわたる第７期介護保険事業計画の最終年となっており、次の第８期介護保険事業計画の策定に向けて介護保険給付額の見込みをより厳しく精査しているとのことです。

　　高齢化の進行に伴い、介護サービスの需要も増加しておりますが、住みなれた地域で自立して生活し、充実した暮らしを送るためにも、地域に密着した介護予防や重度化防止、自立度向上の支援は大変重要な事業であります。

　　今後も地域、関係機関と一体となり、支援の充実・強化を図っていただきますよう、お願いいたします。

　　次に、市営墓地特別会計予算について申し上げます。

　　墓地の区画返還に伴い、令和２年度に空き区画の公募を予定しているとのことです。

　　今後も速やかな対応と適正な維持管理をお願いいたします。

　　また、ライフスタイルの変化を見据えた墓地のあり方について、調査すべきではといった意見がありました。

　　最後に、後期高齢者医療特別会計予算について、申し上げます。

　　国民健康保険同様、医療費が増加しておりますが、団塊の世代の全ての人が75歳となり、後期高齢者医療制度へ移行した際にはさらに医療費が増加し、後期高齢者医療制度に深刻な影響を及ぼすことが予想されます。

　　医療費抑制に、より効果的な対策を講じるべく、先進・優良事例等の調査・研究をお願いするとともに、広域連合と連携し、安定した財政運営を望みます。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました５議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。

　　以上、厚生分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

○清野忠利予算特別委員長　以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　これから、各分科会委員長の報告に対して、一括して質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、採決を行います。

　　はじめに、議第23号　令和２年度東根市一般会計予算について採決をします。

　　本予算の歳入及び第２条から第５条までは、議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については、各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも、原案のとおり可決すべきものであります。

　　議第23号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第23号は原案のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第24号　令和２年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第24号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　ご異議がありますので、起立により採決をします。

　　議第24号は、分科会委員長の報告のとおり、決することに賛成の委員の起立を求めます。

　　　〔賛成者起立〕

○清野忠利予算特別委員長　ご着席ください。

　　　〔賛成者着席〕

○清野忠利予算特別委員長　起立多数であります。よって議第24号は分科会委員長の報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第25号　令和２年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第25号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第25号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第26号　令和２年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第26号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第26号は分科会委員長の報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第27号　令和２年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第27号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第27号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第28号　令和２年度東根市後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第28号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第28号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第29号　令和２年度東根市水道事業会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第29号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第29号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　次に、議第30号　令和２年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第30号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第30号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　次に、議第31号　令和２年度東根市公共下水道事業会計予算について採決をします。

　　本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第31号は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第31号は分科会委員長報告のとおり可決すべきものと決しました。

　　◎閉　　　　　会

○清野忠利予算特別委員長　以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。

　　なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過及び結果についての報告ですが、申合わせにより、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長報告を本会議における予算特別委員長の報告に代えさせていただきますので、ご了承願います。

　　次に、執行部の皆さんに申し上げます。

　　予算の審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

　　これで、予算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１０時４５分　閉　会