令和２年第１回東根市議会定例会　２月２７日　議事日程　第１（議案説明・表決）

第　１　回　定　例　会　会　議　録

令和２年２月２７日　午前１０時００分　開　会

　　　　　　細　　矢　　俊　　博　議長　　　　　　　髙　　橋　　光　　男　副議長

◎出席議員（１８名）

　１番　　　齋　　藤　　俊一郎　議員　　　　　　　２番　　　高　　橋　　弓　　嗣　議員

　３番　　　滝　　口　　公　　一　議員　　　　　　　４番　　　元　　木　　十四男　議員

　５番　　　東海林　　克　　彦　議員　　　　　　　６番　　　三　　宅　　一　　人　議員

　７番　　　植　　松　　　　　宏　議員　　　　　　　８番　　　片　　桐　　勝　　寿　議員

　９番　　　山　　科　　幸　　子　議員　　　　　　１０番　　　高　　橋　　鉄　　夫　議員

１１番　　　白　　井　　健　　道　議員　　　　　　１２番　　　河　　村　　　　　豊　議員

１３番　　　原　　田　　利　　光　議員　　　　　　１４番　　　浅野目　　幸　　一　議員

１５番　　　佐　　藤　　　　　直　議員　　　　　　１６番　　　清　　野　　忠　　利　議員

１７番　　　髙　　橋　　光　　男　議員　　　　　　１８番　　　細　　矢　　俊　　博　議員

◎欠席議員　（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	元　木　正　史	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	斎　藤　吉　則	代表監査委員
工　藤　喜惠治	農業委員会会長	菊　池　忠　芳	消　　防　　長
間木野　多加志	副　　市　　長	石　垣　裕　之	総　務　部　長
浅野目　　　勇	市民生活部長	芦　野　耕　司	健康福祉部長
小　松　伸一郎	経　済　部　長	半　田　　　隆	建　設　部　長兼水道部長
佐　藤　浩　之	会計管理者	高　橋　重　俊	教　育　次　長
石　垣　有　一	総合政策課長	安　達　利　也	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
佐　藤　慎　司	財　政　課　長	牧　野　美和子	監　査　委　員事　務　局　長
柴　田　　　昇	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


梅　津　佳　之	事務局長	青　木　　　満	事務局長補佐
菅　井　美奈子	議事主査兼議事係長	齊　藤　晋　平	主　　　　任
黒　坂　育　実	主任	井　上　正　宏	兼　務　書　記
森　谷　賢　司	兼　務　書　記

◎議　事　日　程

　議事日程第１号

　　　　　　　令和２年２月２７日（木）　午前１０時　開　会

　日程第　１　　会議録署名議員の指名

　日程第　２　　会期の決定

　日程第　３　　諸般の報告

　　　　（議　案　上　程）

日程第４　　議第１９号　令和元年度東根市一般会計補正予算（第５号）

日程第５　　議第２０号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）

日程第６　　議第２１号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）

日程第７　　議第２２号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第２号）

　　（説明・質疑・討論・表決）

　　（議案上程）

日程第８　　令和２年度施政方針表明

日程第９　　議第　１号　訴えの提起についての専決処分の承認について

日程第１０　　議第　２号　東根市監査委員条例等の一部を改正する条例の制定について

日程第１１　　議第　３号　東根市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１２　　議第　４号　東根市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１３　　議第　５号　東根市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１４　　議第　６号　東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１５　　議第　７号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１６　　議第　８号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１７　　議第　９号　東根市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１８　　議第１０号　東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について

日程第１９　　議第１１号　東根市都市計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について

日程第２０　　議第１２号　指定管理者の指定について

日程第２１　　議第１３号　指定管理者の指定について

日程第２２　　議第１４号　指定管理者の指定について

日程第２３　　議第１５号　指定管理者の指定について

日程第２４　　議第１６号　損害賠償の額の決定について

日程第２５　　議第１７号　市道路線の廃止について

日程第２６　　議第１８号　市道路線の認定について

日程第２７　　議第２３号　令和２年度東根市一般会計予算

日程第２８　　議第２４号　令和２年度東根市国民健康保険特別会計予算

日程第２９　　議第２５号　令和２年度東根市東根財産区特別会計予算

日程第３０　　議第２６号　令和２年度東根市介護保険特別会計予算

日程第３１　　議第２７号　令和２年度東根市市営墓地特別会計予算

日程第３２　　議第２８号　令和２年度東根市後期高齢者医療特別会計予算

日程第３３　　議第２９号　令和２年度東根市水道事業会計予算

日程第３４　　議第３０号　令和２年度東根市工業用水道事業会計予算

日程第３５　　議第３１号　令和２年度東根市公共下水道事業会計予算

　　　　（説　　　　　明）

日程第３６　　予算特別委員会への議案付託

　　　　（散　　　　　会）

◎本日の会議に付した事件

　議事日程第１号に同じ。

　　◎開　　　　　会

○細矢俊博議長　皆さん、おはようございます。

　　ただいまから令和２年東根市議会第１回定例会を開会します。

　　◎開　　　　　議

○細矢俊博議長　本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、出席議員の数は18名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　本日の会議は、議事日程第１号によって進めます。

　　◎会議録署名議員の指名

○細矢俊博議長　はじめに、日程第１　会議録署名議員の指名を行います。

　　会議録署名議員には、11番白井健道議員、12番河村　豊議員、13番原田利光議員、以上３名を指名いたします。

　　◎会期の決定

○細矢俊博議長　次に、日程第２　会期の決定を議題とします。

　　今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。

　　議会運営委員長　12番河村　豊議員。

　　　〔河村　豊議会運営委員長　登壇〕

○河村　豊議会運営委員長　おはようございます。

　　議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告を申し上げます。

　　本日招集なりました第１回定例会の会期につきましては、去る２月21日午前10時から第４委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。

　　その結果、会期は本日から３月19日までの22日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、令和２年度予算関係議案を予算特別委員会に付託して審査すべきものと決定となりました。

　　以上で議会運営委員会における協議の結果についての報告を終わります。

○細矢俊博議長　お諮りします。

　　ただいまの議会運営委員長報告のとおり、今期定例会の会期は、本日から３月19日までの22日間とすることにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。

　　したがいまして、今期定例会の会期は、本日から３月19日までの22日間とすることに決定いたしました。

令和２年東根市議会第１回定例会会議予定表


月　　日	曜	会　　議　　名	開議時刻	場　所		議　　　　　　事
２月27日	木	本　　会　　議	午前１０時	議　場		・開　会・会議録署名議員の指名・会期の決定・議案上程（補正予算）　説明・質疑・討論・表決・議案上程　説明・予算特別委員会への議案付託
		予算特別委員会	本　会　議終　了　後	議　場		・予算議案概要説明
２月28日	金	休　　　　　　　　　会
２月29日	土
３月１日	日
３月２日	月
３月３日	火	本　　会　　議	午前１０時	議　場		・会派代表質問
３月４日	水	本　　会　　議	午前１０時	議　場		・市政一般に対する質問
３月５日	木	休　　　　　　　　　会
３月６日	金
３月７日	土
３月８日	日
３月９日	月	本　　会　　議	午前１０時	議　場		・総括質疑・常任委員会への議案付託
		予算特別委員会	本　会　議終　了　後	議　場		・付託議案審査　分科会設置及び議案の付託
		総務文教常任委員会	予算特別委員会終了後	第３委員会室		・所管事務調査について
		経済建設常任委員会		第１委員会室
		厚　　生常任委員会		第４委員会室
３月10日	火	予算特別委員会総務文教分科会	午前１０時	第３委員会室		・付託議案審査
		予算特別委員会経済建設分科会		第１委員会室
		予算特別委員会厚　　生分科会		第４委員会室
３月11日	水	予算特別委員会総務文教分科会	午前１０時	第３委員会室		・付託議案審査
		予算特別委員会経済建設分科会		第１委員会室
		予算特別委員会厚　　生分科会		第４委員会室
３月12日	木	総務文教常任委員会	午前１０時	第３委員会室		・付託議案審査及び所管事務調査
		経済建設常任委員会		第１委員会室
		厚　　生常任委員会		第４委員会室
３月13日	金	休　　　　　　　　　会
３月14日	土
３月15日	日
３月16日	月	休　　　　　　　　　会
３月17日	火
３月18日	水	各常任正副委員長打ち合わせ	午後１時30分		各　室	・付託議案審査報告について
３月19日	木	予算特別委員会	午前10時		議　場	・分科会委員長審査報告　質疑・討論・表決
		本　　会　　議	予算特別委員会終了後		議　場	・委員長審査報告（条例・事件決議　予算議案）　質疑・討論・表決 ※委員会提出議案上程　説明・質疑・討論・表決・閉　会

　　◎諸般の報告

○細矢俊博議長　次に、日程第３　諸般の報告を行います。

　　はじめに、監査委員から報告がありました令和元年10月分から12月分までの例月出納検査結果報告、各課等に関わる定例監査結果報告及び財政援助団体の監査結果報告について、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。

　　次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職・氏名を一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。

　　次に、議員の派遣についての報告でありますが、地方自治法第100条第13項及び会議規則第168条の規定により、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。

　　以上で、諸般の報告を終わります。

　　◎議　案　上　程

○細矢俊博議長　次に、日程第４　議第19号から、日程第７　議第22号までの４議案を、一括して議題とします。

　　◎提案理由の説明

○細矢俊博議長　これから、提案理由の説明を求めます。

　　土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　おはようございます。

　　令和２年東根市議会第１回定例会に提案いたします案件について、ご説明を申し上げます。

　　今定例会に提案いたします案件は、専決処分の承認１件、条例の一部改正10件、事件決議事項７件、補正予算４件、当初予算９件の計31件であります。このうち、補正予算につきましては、先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。

　　議第19号　令和元年度東根市一般会計補正予算（第５号）についてでありますが、第１表　歳入歳出予算補正の歳入については、決算見込み等に基づく国県負担金等の調整、ふるさとづくり寄附の増加に伴う給付金等の増額、財政調整基金繰入金の減額による財源調整を行うものであります。

　　歳出については、ふるさとづくり寄附の増額に伴う基金積立金及びＰＲ事業経費の増額、国庫補助の追加内示に伴う神町小学校改築事業費の増額、事業の決算見込みに基づく各種事業費の調整等を行うものであります。

　　第２表　繰越明許費については、道路改良に係る社会資本整備総合交付金事業及び、神町小学校改築事業を令和２年度に繰り越して執行するため、設定を行うものであります。

　　第３表　地方債補正については、財産管理事業の財源調整による追加及び神町小学校改築事業の増額による限度額の変更を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ24億4,044万7,000円を追加し、予算総額を235億1,578万2,000円とするものであります。

　　次に、議第20号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）についてでありますが、前年度の実績確定に伴う調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ704万7,000円を追加し、予算総額を47億6,734万8,000円とするものであります。

　　次に、議第21号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）についてでありますが、決算見込みに基づく調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ1,700万円を減額し、予算総額を20億1,486万3,000円とするものであります。

　　次に、議第22号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第２号）についてでありますが、決算見込みに基づく調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ153万2,000円を追加し、予算総額を５億75万5,000円とするものであります。

　　以上、先議分として提案理由を申し上げましたが、原案のとおりご可決くださいますよう、よろしくお願いいたします。

○細矢俊博議長　次に、財政課長に補足説明を求めます。

　　佐藤財政課長。

　　　〔佐藤慎司財政課長　登壇〕

○佐藤慎司財政課長　おはようございます。

　　議長の指示により、一般会計及び特別会計補正予算につきまして、補足してご説明を申し上げます。

　　議案書31ページをお願いいたします。

　　議第19号　令和元年度東根市一般会計補正予算（第５号）について、ご説明申し上げます。

　　先ほど市長より、補正額と補正後の予算総額につきまして説明がございましたので、私からは、それ以外の項目について、ご説明申し上げます。

　　34、35ページをお願いいたします。

　　第２表　繰越明許費では、社会資本整備総合交付金事業と神町小学校改築事業の２件につきまして、総額で18億4,603万6,000円を令和２年度に繰り越すものでございます。

　　第３表　地方債補正では、新たに１件の追加並びに１件の限度額の増額の変更を行うものでございます。

　　次に、事項別明細の歳入についてご説明を申し上げますが、歳入につきましては、歳出事業の実施見込みによる予算額の増減がほとんどでございますので、それ以外の主なものについて、ご説明申し上げます。

　　39ページ、40ページをお願いいたします。

　　19款寄附金１項１目総務費、寄附金において、ふるさとづくり寄附金の実績見込みにより、６億2,900万円増額しております。

　　20款繰入金１目財政調整基金繰入金では、3,161万4,000円を減額し、１項３目市立小中学校建設基金繰入金では、２億25万6,000円、４目ふるさとづくり基金繰入金では、6,728万3,000円をおのおの増額しております。

　　23款市債１項５目教育費では、神町小学校改築工事に伴う学校教育施設等整備事業債を12億8,900万円増額しております。

　　次のページ、41、42ページをお願いいたします。

　　歳出につきましても、本年度のこれまでの実績による決算見込みを踏まえた事業費の増減となっておりますので、主なものについてのみ、ご説明申し上げます。

　　２款総務費１項１目一般管理費では、後ほど議案でご説明申し上げますが、入札談合事件により訴えの提起を行ったことから、顧問弁護士委託事業を339万5,000円増額しております。

　　47、48ページをお願いいたします。

　　５款労務費１項１目労働諸費では、この度倒産いたしました大沼百貨店の本市在住の元従業員への当面の生活資金として、暮らし安全資金貸付金を120万円増額しております。

　　49、50ページをお願いいたします。

　　10款教育費２項４目学校建設費ですが、本年度の国庫補助金の追加に伴い、神町小学校改築事業を18億1,603万6,000円増額しております。

　　以上で、一般会計予算についての説明を終わらせていただきます。

　　次に、議案書53ページをお願いいたします。

　　議第20号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）についてでございますが、こちらも事項別明細書にてご説明申し上げます。

　　56、57ページをお願いいたします。

　　昨年度の実績確定に伴いまして、歳入を704万7,000円増額するとともに、歳出におきまして、県に対する償還金を同額、増額するものでございます。

　　続きまして、議案書58ページをお願いいたします。

　　議第21号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）についてご説明申し上げます。

　　61、62ページをお願いいたします。

　　最上川流域下水道（村山処理区）の維持管理負担金が確定しましたことから、歳入歳出それぞれを1,700万円減額するものでございます。

　　議案書63ページをお願いいたします。

　　議第22号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第２号）についてご説明申し上げます。

　　66、67ページをお願いいたします。

　　本年度の実績見込みによりまして、歳入において徴収保険料を153万2,000円増額するとともに、歳出におきまして、山形県後期高齢者広域連合へ同額を納付するものでございます。

　　以上で、補正予算の補足説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○細矢俊博議長　以上で、提案理由の説明を終わります。

　　ここでお諮りします。

　　ただいま議題となっております４議案については、会議規則第37条第３項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。

　　よって、委員会付託を省略することに決しました。

　　◎議第１９号　令和元年度東根市一般会計補正予算（第５号）

○細矢俊博議長　これから、議第19号について質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　ここで、暫時休憩します。

　　　午前１０時１７分　休　憩

　　　午前１０時１７分　開　議

○細矢俊博議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　次に、議第19号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、議第19号　令和元年度東根市一般会計補正予算（第５号）について、採決をします

　　議第19号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。よって、第19号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第２０号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）

○細矢俊博議長　次に、議第20号について質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　　　質疑もありませんので、これで終わります。

　　ここで、暫時休憩します。

　　　午前１０時１８分　休　憩

　　　午前１０時１８分　開　議

○細矢俊博議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　次に、議第20号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、議第20号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第４号）について採決をします。

　　議第20号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。よって、議第20号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第２１号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）

○細矢俊博議長　次に、議第21号について質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　　　質疑もありませんので、これで終わります。

　　ここで、暫時休憩します。

　　　午前１０時１９分　休　憩

　　　午前１０時１９分　開　議

○細矢俊博議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　次に、議第21号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、議第21号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）について採決をします。

　　議第21号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。よって、議第21号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第２２号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第２号）

○細矢俊博議長　次に、議第22号について質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　　　質疑もありませんので、これで終わります。

　　ここで、暫時休憩します。

　　　午前１０時２０分　休　憩

　　　午前１０時２０分　開　議

○細矢俊博議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。

　　次に、議第22号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、議第22号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第２号）について採決をします。

　　議第22号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。よって、議第22号は原案のとおり可決されました。

　　◎議　案　上　程

○細矢俊博議長　次に、日程第８　令和２年度施政方針表明及び日程第９　議第１号から日程第35　議第31号までの28議案を一括して議題とします。

　　◎令和２年度施政方針表明

　　◎提案理由の説明

○細矢俊博議長　これから、令和２年度施政方針表明及び提案理由の説明を求めます。

　　土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　本日、ここに令和２年東根市議会第１回定例会において、新年度予算を始め、重要案件の審議をお願いするに当たり、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。

　　この夏、東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されております。６月８日には、市役所前から大ケヤキまでの区間を聖火ランナーが駆け抜け、大会に向けた機運を盛り上げながら、本市の魅力を広く発信いたします。先の大会から半世紀が経過し、再び日本で開催されることとなった今大会に、日本国民の多くが胸の高鳴りを覚え、様々な思いを馳せているものと思います。

　　本市においても、参加国との交流の促進や地域の活性化、観光振興等を図るべくホストタウン登録を行い、ドイツハンドボール代表チームキャプテンの招聘や、同国プロリーグチーム、ＥＨＶアウエの強化合宿を受け入れ、シッティングバレーボールドイツ男子代表チームによる強化合宿、国際親善試合の開催など、関連する取り組みを進めてまいりました。

　　また、昨年10月には、オリンピック・パラリンピックの開催を契機とし、障害の有無などにかかわらず、誰もが安心して暮らすことができる「共生社会」の実現に向けた取り組みを加速すべく、「共生社会ホストタウン」登録を受けたところであります。

　　４月には、ゴールボールドイツ男子代表チームによる事前合宿を予定しており、期間中、日本代表チームとの親善試合や、市民と交流する機会を創出してまいります。パラリンピアンとの触れ合いを通し、競技の難しさや楽しさを肌で感じ、障がいや障がい者スポーツに対する理解を深めるとともに、多様性について意識し、認め合うきっかけとなり、心のバリアフリーが促進されるものと期待しております。

　　新年度においては、こうした取り組みに加え、東の杜におけるバリアフリー化工事や、地域公民館におけるトイレ改修工事、段差解消工事など、施設のバリアフリー化を推進するとともに、公共施設等の長寿命化計画の策定にあたり、ユニバーサルデザインの視点を踏まえた検討を進め、共生社会の実現に力を入れてまいります。

　　さて、昨年10月、本市の人口は４万8,000人を達成いたしました。山形県内において、人口増加が続いているのは本市のみであり、人口減少が大きな問題となっている中での達成に、県内はもちろん、全国から注目を浴びております。

　　これまで進めてきた都市基盤の整備や、他自治体に先駆けて取り組んだ子育て支援、教育によるまちづくりなどの各種施策が、多くの方々に支持され、住みたいまち、住み続けたいまちとして、選ばれる結果であると思っております。

　　また、人口増加には、工業の振興による就労機会の確保や市民所得の向上も、大きく寄与してまいりました。

　　これまで、工業団地の造成や企業の誘致などを実施し、近年は、企業奨励補助の実施や、工場立地法による緑地等の面積率の緩和をし、企業が設備投資を行いやすい環境の整備を進めてまいりました。

　　こうした努力が実を結び、平成29年の工業製造品出荷額等は、県内ではじめて首位を獲得するに至りました。

　　農工一体のまちづくりを目指し、本市発展の礎を築いてきた先人の労苦と先見性、そして、ニーズを捉えた近年の各種施策や、企業による自助努力が一体となり、勝ち得た結果であります。このように、昨年は、本市の勢いが様々な面において、数字的にも裏付けられた躍進の年となりました。

　　また、天皇陛下の御即位により、令和の御代の幕開けとなった記念すべき年でもありました。

　　この歴史の変わり目にあたり、私が市長に就任してから、平成とともに歩んでまいりました20有余年を振り返りますと、万感胸に迫るものがあります。

　　私が市長に就任して以来、政治信条である「誠実・公正・実行」や「市民との協働による市政運営」などの基本理念のもと、さくらんぼにこだわったまちづくりなど、本市の強みを活かした取り組みを進めてまいりました。

　　また、時代の潮流を見極め、子育て支援や交流、教育、環境などの分野における取り組みを重点的に推進するなど、先人が築き上げた基礎を磨き、進展させ、結実させたものが「平成」の時代であったと思い返しております。

　　「ひがしね」を「県内で最も元気と勢いのあるまち」と評されるまでに成長した姿で、新たな時代につなぐことが出来ましたことを、非常にうれしく思うとともに、先人の労苦に対する感謝の念や私の信条や姿勢、これまでの様々な取り組みが確かなものであったとの思いを強くしているところであります。

　　新たな「令和」の時代は、ＩＴ技術の進歩などの第４次産業革命の進展、社会のグローバル化、価値観の多様化に伴う社会構造の変化など、新たな潮流への対応が求められる時代となってまいります。

　　また、人口減少や少子高齢化、環境問題、そして多くの方より選ばれ続けるまちの創造に向け、次の時代へつながる計画の策定に全力で取り組んでまいります。

　　では、新年度の主な重点施策について、第４次総合計画に掲げた体系に基づき、概要を説明いたします。

　　はじめに、「だれもがやすらぎと充実、しあわせを実感できるまち」について、申し上げます。

　　本市が、これまで重点的に進めてきた子育て支援施策は、全国的に少子化、人口減少が進む中にあって、若い世代をはじめとした多くの方より支持され、注目いただいております。「子育てするなら東根市」は、今やすっかり定着し、子育て環境の整った本市のイメージが人口増加の大きな要因となっております。

　　新年度におきましても、幼児教育・保育の無償化の実施や、市独自施策である「副食費等補足給付事業」の実施等を通し、子育て世代の経済的負担の軽減を図ってまいります。

　　また、年齢や障がいの有無、言語、文化の違いにかかわりなく、全ての市民が、安全に安心して暮らすことができる「共生社会」の実現を目指すとともに、令和４年度の開園を目指し、新たに整備を進める（仮称）東根こども園については、公設公営により、障がいを有する子どもや、医療的ケアにも配慮した施設として、実施設計や造成工事など、本格的に事業を着手し、ソフト・ハード両面にわたる子育て支援策を推進してまいります。

　　高齢化の進展は年々加速しており、団塊の世代が75歳以上となる、いわゆる「2025年問題」が、いよいよ間近に迫ってきております。こうした中において、高齢者が生きがいを持ち、自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう、環境を充実させていくことが重要であります。

　　新年度からは、理学療法士を新たに１名配置し、個々の高齢者が抱える課題を解決するための指導・助言を行い、在宅生活の継続を支援してまいります。

　　また、地域福祉計画や老人福祉計画、及び第８期介護保険事業計画の策定を進める中で、地域や関係機関との連携のもと、市民の皆様が「長生きするのも東根市」をより実感できるよう、地域包括ケアの推進や、介護予防施策の充実を図ってまいります。

　　台風による浸水被害をはじめ、自然災害が全国各地で相次いでいる中、昨年行った洪水ハザードマップの見直しに伴い、浸水想定区域が大幅に拡大したこともあり、市民の災害に対する不安が高まっております。これら災害から市民の生命と財産を守り、安心して暮らすことができるまちづくりを推進していく必要性を改めて強く感じております。

　　こうしたことから、地域防災・減災対策をさらに充実するため、本年度策定の国土強靭化地域計画に掲げる諸施策を、計画的に実施してまいります。

　　また、新年度より、緊急事態への迅速な対応や事前防災・減災に向け、危機管理室を新設するとともに、西部地区における防災の拠点づくりについて検討してまいります。

　　また、世界保健機構が「国際緊急事態」を宣言する事態となっている、新型コロナウイルスへの対応についても、感染拡大の封じ込めと、安全で安定した市民生活の確保に向け、情報収集や国・県との連携を強化してまいります。

　　浸水対策については、計画的に雨水幹線整備を進め、被害の防止と住民の不安解消に努めるとともに、近年頻発している大雨による冠水対策として、中央地区における市道の雨水排水対策を促進する、緊急雨水対策事業を実施してまいります。

　　加えて、自主防災会に対する防災資機材の補助制度の創設や、消防団員に対する新たな活動服の貸与等を進めるほか、新年度より、犯罪防止の強化や、地域の防犯意識の醸成に向けた防犯カメラの設置を進め、防犯面からも安全安心なまちづくりの推進を図ってまいります。

　　また、手口が巧妙化する悪徳商法や特殊詐欺被害の未然防止に向け、消費生活センターにおける相談体制の充実や、関係機関と連携した消費者教育等に継続的に取り組んでまいります。

　　次に、「環境、自然、歴史、文化が調和する風格とうるおいのまち」について申し上げます。

　　世界各地で頻発する異常気象とそれに伴う壊滅的な被害により、地域温暖化への危機意識は、未だかつてないほどに高まっております。若者による、気候変動の危機を訴える抗議活動は国境を越えて広がり、社会現象にまでなっております。

　　私が市長就任当初からこうした課題に対し強い問題意識を持ち、各種施策を実施してまいりました。

　　本市は、平成13年に県内の自治体ではじめてＩＳＯ14001の認証を受け、現在もその認証を継続している県内唯一の自治体であります。

　　また、他自治体に先駆け、レジ袋の有料化、防犯灯のＬＥＤ化、公用車へのハイブリッド車や電気自動車の導入等を実施してまいりました。

　　環境先進都市として、今後も気候変動に対する強靭なまちづくりを率先して推進する必要があり、そのような思いから、去る１月31日、二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、市民、事業者と目指すべきゴールを共有し、取り組むことを表明したところであります。

　　地球温暖化を抑制するためには、一人一人の自覚と行動、そして、こうした地道な活動の積み重ねが重要であり、これは、国際目標行動であるＳＤＧｓと一体となるものでもあります。

　　新年度には、電気自動車充電器スタンドの整備に対する支援等を新たに実施し、今後も、環境負荷の低減に向けた施策を推進し、持続可能な社会の構築を進めてまいります。

　　昨年４月、芸術文化と交流の拠点施設として「東の杜」が開館いたしました。伝統文化や伝統芸能を継承する場、歴史資料から地域を学び、郷土愛を育む場、さらには、大ケヤキをはじめとする、周辺地域観光の中心的な役割を担い、賑わいを創出する集いの場として、広く市民に愛され、活用されております。

　　こうした地域の特性や景観を生かすことにより魅力を高め、「ひがしねらしさ」が感じられる、風格のあるまちづくりを進めていくため、市民とビジョンを共有しながら、第２次都市計画マスタープランを策定してまいります。

　　次に、「魅力にあふれ、にぎわいと活力に満ちたまち」について、申し上げます。

　　昨年10月、市国際化推進協議会加盟団体の代表者らとともに、インゲルハイム・アム・ライン市を訪問いたしました。この度の訪問は、相互理解と信頼を一層深め、将来の姉妹都市提携に向けて前進する、貴重な機会となりました。

　　また、市民同士の交流が新たに芽生えたことも、この度の訪問の大きな成果であります。今回の訪問をきっかけに、両市の小学生による手紙のやりとりなども始まっており、交流だけではなく、国際理解等の学校教育の観点においても同市との交流が果たす役割はますます重要となり、本市のさらなる発展に結びつくものと捉えております。

　　今年、東京で56年ぶりに開催されるオリンピック・パラリンピックにより、世界の注目が日本へと集まっております。訪日外国人客数も年々増加を続けており、国際化、グローバル化の波は一気に加速し、我々の生活に浸透してまいります。国際感覚を養い、多角的、多面的な価値観を持つグローバルな人材育成を目指し、ホストタウンとしての取り組みや、若者のパスポート取得に対する支援、インゲルハイム・アム・ライン市との交流を一層促進してまいります。

　　近年、地域や地域の人々と、多様に関わる人々を指す「関係人口」が注目されるようになってまいりました。

　　人口減少が進む地方にあっては、地域外の人材が、地域づくりの担い手となることが期待されており、地域づくりに関わる機会やきっかけを、いかに提供していくことができるかがポイントとなっております。

　　ふるさと納税制度や高い品質が国から評価されたことで登録に至った「ＧＩ東根さくらんぼ」を始め、ひがしねブランドを通した本市の魅力や情報の発信を通し、関係人口の創出による交流の促進も図ってまいります。

　　山形空港は、企業誘致や国内交流の拡大等、本市の成長において重要な役割を果たしてまいりました。

　　今後、本市がさらなる発展を遂げていくためには、山形空港の運航や機能の充実、利用の拡大に一層力を入れていく必要があります。

　　外国人観光客の数は大幅に増加しており、インバウンド観光は今後も拡大が見込まれることから、空港機能の強化による利便性の向上に向け、県との連携を強化してまいります。

　　東京便については、「羽田空港発着枠政策コンテスト」により獲得した暫定路線となっていることから、県や山形空港利用拡大推進協議会、航空会社など、関係機関との連携のもと、２便運航の継続に向けた取り組みを進めてまいります。

　　また、札幌便をはじめとする他路線についても、利用状況等を踏まえながら、さらなる利用拡大に向けた取り組みを進めてまいります。

　　昨年４月、国道48号が国土交通省より重要物流道路に指定されました。このことは、山形・仙台両圏域において、人的・物的交流を促進していく上で、大きな進展でありました。山形県と、人口100万人を超える政令指定都市である仙台市を結ぶ大動脈として、平時・緊急時を問わず、この路線が果たしてきた重要な役割、特に、東日本大震災の際に示されたその重要性に鑑みたとき、他の路線に優先して、機能強化や強靭化に取り組むべきであると確信しております。

　　この度の指定は、事前通行規制など国道48号が抱える脆弱性の解消に向けた第一歩であり、山形県や仙台市をはじめとする関係機関との連携を深め、規制区間のバイパス化の実現に向け、取り組みを強化してまいります。

　　東北中央自動車道の東根・東根北インターチェンジ間、南陽高畠・山形上山インターチェンジ間が相次いで開通したことにより、山形、宮城、福島３県の高速道路ネットワークが完成し、大幅な時間短縮と利便性の向上が図られました。

　　また、東根北インターチェンジから大石田村山インターチェンジまでが令和４年内に、さらに新庄金山道路が令和７年度までに開通されるとの報道がありました。県内における高速交通網の整備については、東北北部との経済交流・人的交流等による地域産業の発展、さらに山形空港を拠点としたインバウンド観光の振興においても、大きな効果が期待されます。これらの変更を踏まえ、アクセス性の向上に向けた、長瀞野田線や宮崎西道線延伸の早期着手を山形県に要望してまいります。

　　また、市内各地域をつなぐアクセス道や、神町駅西地域における道路環境の充実に向けた市道山形空港北線、日常生活に密着した道路の整備などを進め、都市基盤の充実を図ってまいります。

　　昨年10月より、泉郷地区において、デマンド型乗合タクシーの試行運行を行っております。今後は、試行運行の結果を踏まえ、公共交通空白地帯の解消に努めてまいります。

　　地理的表示保護制度への登録から４年目を迎える「ＧＩ東根さくらんぼ」については、市内さくらんぼ生産者の約６割の方より参加いただき、着実な定着と広がりを見せております。国内外におけるプロモーション活動等も相まって、「ＧＩ東根さくらんぼ」は年々評価が高まっております。

　　昨年６月、豊洲市場ではじめて開催した品評会においては、１キロパック詰めの部で一席に選ばれたものが55万円の高値で競り落とされました。

　　また、５年前のタイにおけるトップセールスにおいて、私自身が当時の在タイ日本国大使館の佐渡島特命全権大使と面談し、支援をお願いしたことが縁となり、この度、ワチラロンコン国王と、シリントーン王女への誕生祝いの品として、在タイ日本国大使館から「ＧＩ東根さくらんぼ」が選定され、献上されたことは、「ＧＩ東根さくらんぼ」に対する評価の高まりを象徴する出来事となりました。

　　新年度においては、「ＧＩ東根さくらんぼブランド化推進事業」や、さくらんぼ施設の新設やグレードアップに係る取り組みを支援する、「日本一のさくらんぼ名産地生産性向上支援事業」、環境整備を図る「佐藤錦生産環境整備事業」により、生産基盤の強化に努めてまいります。

　　また、海外での販売を戦略的に進めていくための輸出戦略計画を策定してまいります。

　　海外における販売戦略に加え、インバウンド観光の高まりなどを踏まえた戦略も、重要であります。外国の方々が、東根の地で新鮮な食材や加工品を食し、その魅力をＳＮＳなどを通じて発信することで、本市を単なる通過点とすることなく、新たな訪問や本市特産品の消費拡大へと繋がる、好循環が産み出されます。本市の果物をはじめとする、地場産品の魅力を発信するとともに、海外プロモーションや将来を見据えた、コネクションづくりに力を入れ、輸出の促進や好循環の実現を図ってまいります。

　　一方で、農業従事者の高齢化や労働力不足により、耕作放棄地の増加や生産量に見合った人員を確保できないといった問題が表面化してきております。

　　これらの問題に対応するため、新規就農者の参入に向けた指導や支援を行うとともに、平成26年度に策定した人・農地プランの実効性をさらに高める、いわゆる「実質化」において、将来方針の作成や農地の集約化等の作業を行いながら、地域と一体となってこれからの本市農業を支える環境づくりに向けて取り組んでまいります。

　　また、繁忙期における、一時保育に対する支援や、仙台圏等を対象とした援農ボランティアの募集等、担い手の確保に向けた取り組みを継続するとともに、耕作放棄地への対策として、農地の集積・集約化をしやすい環境を整え、長期的な農業経営を行えるよう、農地の借り人に対する支援を強化してまいります。

　　森林については、昨年から新たに実施した森林経営管理事業により、森林所有者や森林境界の確認、森林経営に関する意向調査を行いながら、本市の森林を適切に管理してまいります。

　　工業については、消費税の引き上げによる影響や、オリンピック・パラリンピック終了後の景気の落ち込み等を心配する声も聞こえてまいります。企業奨励補助金や産業立地促進資金による支援等を通じ、県を代表する本市工業生産力の維持に努めてまいります。

　　商業については、商業活性化事業やみらい応援利子補給事業により、商店街の賑わい創出や運営に対する支援等を行ってまいりました。新年度には、電気自動車充電器スタンドの整備や、防犯カメラ設置の支援を新たに行うなど、支援の充実を図ってまいります。

　　本市は、「果樹王国ひがしね」を生かした観光地づくりを進めており、その代表的イベントである「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会」は19回目を迎えます。

　　さくらんぼ生産量日本一、佐藤錦発祥の地である「東根」を全国に発信するとともに、おもてなし日本一を目指す本大会は、多くのボランティアの支えや、たくさんのランナーからの支持により、東北最大級の大会へと成長してまいりました。

　　前回、初めて本大会の経済波及効果を測定いたしましたが、県内への経済波及効果は４億6,400万円と、大会運営費の4.88倍にのぼることが示されました。交流人口の拡大や観光の振興のみならず、県内経済の活性化にも大きく寄与していることが、数字的にも実証されたところであります。

　　この結果をより大きいものにしていくため、ランナーの安全対策やインバウンド観光の取り組みなどを含めた、より魅力ある大会づくりに努めてまいります。

　　初夏に開催するこの大会を皮切りに、夏を彩る「ひがしね祭」、秋の味覚を堪能する「た～んとほおバルフェスタ」、冬の風物詩として定着した「ひがしねウィンターフェスティバル」等、四季折々の賑わいを創出する各種イベントの実施等を通じ、本市の魅力を発信してまいります。

　　また、これまで仙台市内と東京都中央区内におけるラッピングバスにより、本市のＰＲを図ってまいりましたが、新年度から仙台圏をターゲットとして、本市の観光情報等をデザインしたラッピングトラックの運行によるＰＲを新たに実施し、観光をはじめとする本市のＰＲに努めてまいります。

　　次に、「こころ豊かな人が輝く教育と文化のまち」について、であります。

　　教育環境の整備・充実は、全ての自治体にとって重要な施策であります。私は、全国公立学校施設整備期成会会長として、文部科学省や政府関係者に対し予算確保を要望し、エアコン整備やＩＴ化推進に係る予算確保が図られたところであります。

　　しかしながら、未だ全国における整備の進捗状況は鈍く、本市のみならず、全自治体の代表として、教育環境の整備・充実に向けた要望等に努めてまいります。

　　特に、創造性を育む教育ＩＣＴ環境の構築を目指す「ＧＩＧＡスクール構想」の実現に向け、市内小中学校への高速大容量ネットワークや、児童生徒１人１台の端末整備等、学習環境の充実に取り組み、新たな時代を担う人材の育成に努めてまいります。

　　教育を通して未来を担う人材を育成し、育った人がまちをつくり、そのまちが新たな人を呼び込む、そうした好循環を生み出すべく、本市は教育によるひとづくり・まちづくりを推進してまいりました。

　　グローバル化や、急速に進む技術革新等の社会の変化を見据え、生きる力を育むための「外国語教育」の重要視や、「プログラミング教育」の必修化等の改訂を図った新学習指導要領が、新年度より順次実施されることとなっております。

　　これまで以上に、教員の資質・能力の向上が求められることから、「大けやき授業力向上プラン」を新たに実施し、授業内容や先進事例等の研修・分析、実践に向けた環境づくり等を進め、教員の担任力と教育の質の向上を図ってまいります。

　　学校給食は、児童生徒の心身の健全な成長を育む上で大きな役割を果たしており、食事についての正しい理解を深め、望ましい食習慣を養う場であるとともに、適切な栄養の摂取による、健康の保持増進を図る場にもなっております。

　　近年の物価の高騰や、消費税率引き上げに伴い、給食の質の低下を危惧する声が全国的にあがっておりますが、これまで以上に美味しく安全安心な給食を提供し、学校生活がより充実したものとなるよう、「米飯給食応援・地産地消推進事業」により、経費の一部について、新たに市が負担してまいります。

　　また、来年１月の入校に向け、神町小学校や学童保育所の整備は、順調に進んでおりますが、市民バス運行経路や通学路の変更に合わせた、新たな防犯灯の設置を進めるなど、周辺環境の整備も進め、移転に向け万全を期してまいります。

　　このように、多様な施策を展開することで、より一層、教育によるまちづくりを推進していくものであります。

　　平成28年度のまなびあテラスの整備、昨年度の「東の杜リノベーション工事」の完了により、社会教育施設の整備は一段落いたしました。

　　これからは、これまで整備してきた各種施設の適正な維持管理等により長寿命化を図り、既存施設を最大限活用していくことが重要であります。新年度には、東郷・高崎公民館のトイレ改修を進めるとともに、社会教育施設等について、共生のまちづくりの視点も取り入れながら、長寿命化計画の策定を進めてまいります。

　　まなびあテラスは、オープンから３年ほどで100万人の来館者を達成し、市内外より高い評価を得る施設へと成長いたしました。民間事業者によるきめ細やかなサービスの提供や、趣向を凝らした様々な企画展の開催、開放感のある快適な学びと創作、アートのための空間の提供などが、多くの方に受け入れられた結果であると感じております。

　　今後とも、多くの方に愛される施設となるよう、芸術文化の振興に努めてまいります。

　　最後に、「市民みんなで力をあわせる協働のまち」について申し上げます。

　　私が、市長に就任して以来、市政運営を行う基本姿勢として、「市民との協働のまちづくり」を掲げてまいりました。市民の声を踏まえた政策形成を進めるべく、様々な機会を通じ、多くの市民の方に参画いただく機会の創出に努めております。

　　「市長と語る日」や「市長と語る懇談会」、各地区での座談会の開催により、直接、私が市民の皆様の声に耳を傾ける機会を設けているほか、現在策定を進めている第５次総合計画や、第２次都市計画マスタープランにおいても市民会議を立ち上げ、多くの市民に参画いただきながら、計画の策定を進めております。

　　こうした地域社会の課題が複雑で多様化してきている中において、行政だけでは十分な対応が難しいケースも増えておりますが、こうした分野において、ＮＰＯをはじめとする各種市民団体の方々より、行政の重要なパートナーとして活躍いただいております。このような市民が自ら企画し、魅力ある地域づくりを進めていくための活動について、「ともに築く地域未来創造事業」により支援してまいります。

　　あわせて、今月からマイナンバーカードを利用した住民票等のコンビニ交付を開始いたしましたが、今後も、マイナンバーカードの利便性向上と取得促進に努めてまいります。

　　持続可能な市政運営を進めていくためには、安定した強固な財政基盤の確立が重要となります。

　　新年度からは、下水道事業への公営企業会計の適用に合わせ、将来にわたり安定的に事業を継続していくため、公共下水道事業の経営戦略を策定してまいります。

　　さらに、水道事業及び工業用水道事業の公営企業会計についても経営戦略を策定し、安定した経営を継続してまいります。

　　また、コンビニ収納による利便性の向上や、きめ細やかな納税相談の実施等により、本市の市税収納率は常に高い水準を維持しておりますが、ふるさと納税制度への積極的な取り組みや基金の適切かつ有効な活用、さらには、有利な補助金や起債の積極的な活用等と合わせ、今後とも歳入の確保に努めてまいります。

　　これまでも、行財政改革を不断の努力として行ってまいりましたが、今後とも選択と集中により、最少の経費で最大の効果が得られるよう努めてまいります。本年１月に山形市との間において締結した連携協約に基づき、広域的連携を強めながら、市民の利便性の向上や効率的かつ効果的な行政運営、圏域の活性化等、山形連携中枢都市圏の形成に向けて取り組んでまいります。

　　次に、令和２年度予算案の大綱についてご説明を申し上げます。

　　地方自治体の予算編成に大きな影響を及ぼす、国の令和２年度予算案につきましては、引き続き、「新経済・財政再生計画」に基づき、現下の重要な課題に的確に対応するため、前年度当初比1.2％増の102兆6,580億円で消費税増収分を活用した社会保障の充実、総合経済対策の着実な実行、歳出改革の取り組みの継続により、経済再生と財政健全化を両立させる予算となっております。

　　地方財政計画においては、人づくり革命の実現や地方創生の推進、地域社会の維持・再生等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うことができるよう地方財政の規模は対前年度比1.3％増の90兆7,400億円となりました。一般財源の主なものの内訳につきましては、地方譲与税を含む地方税収が対前年度比1.6％の増、地方交付税は2.5％の増、臨時財政対策債の発行が3.6％の減となり、一般財源総額については対前年度比1.2％増の63兆4,318億円で過去最高となったところであります。

　　本市に密接な関わりを持つ山形県の新年度予算については、「自然と文明が調和した新理想郷　山形」の実現に向けた施策展開の強化とともに、財政の健全化を目指して予算の編成が進められたところであります。

　　少子高齢化による人口構造の変化は労働力不足や税収の減少を招き、医療や介護等の高齢者向けサービスを中心とした行政需要の増にどう応えるかが今後大きな課題であります。

　　また、緊迫する海外情勢や輸出の低迷が本市の企業にも影響を与え、それらが法人市民税にも反映されるなど、さらに厳しい財政状況になっております。

　　新しい令和の時代を迎え、このような社会環境や経済状況等の変化に、引き続き的確に対応しながら、持続的に発展できるまちづくりを進めるため、令和２年が最終年となる「第４次東根市総合計画」に掲げた各種施策を推進し、行財政改革の徹底を図ることとしました。

　　このような状況の中、予算編成にあたりましては、増大する社会保障関係経費への対応と、次の世代へ過度の負担とならないよう、健全財政の堅持を意識し、基金とともに国・県からの補助金等を積極的に活用し、費用対効果に重きを置いた予算配分を行ったところであります。

　　以上の基本的な考えのもとに編成しました、令和２年度の一般会計予算案は212億2,800万円で、５年連続で200億円を超える大型予算になったところであります。

　　その概要についてでありますが、はじめに歳入予算についてご説明を申し上げます。

　　市税収入につきましては、個人の所得が増加することを見込み、個人市民税で、対前年度比2.8％の増としておりますが、法人市民税は税制改正の影響や市内企業の収益状況の厳しい見込みを反映して34％の減と見込んだところであります。

　　一方、固定資産税につきましては前年度比1.3％の増、都市計画税についても1.4％の増としております。

　　その結果、市税総額として前年度比２％減の63億2,356万8,000円としたところであります。

　　また、地方交付税につきましては、地方財政対策による増額を見込んでいることや、今年度の税収決算見込みを踏まえ、前年度比11.3％増の42億5,200万円、臨時財政対策債については、地方財政対策の状況を踏まえ、前年度比3.4％減の５億6,000万円を見込んでおります。

　　寄附金につきましては、ふるさとづくり寄附金の増額を見込み、前年度比17.5％増の10億2,000円を計上しております。

　　次に、歳出予算についてご説明申し上げます。

　　新年度は昨年度に引き続き、「第５次東根市総合計画」をはじめ、「第２次都市計画マスタープラン」等の策定経費を予算化しております。

　　少子高齢化が一層進み、社会基盤が大きく変化する中で、中長期的な視点に立ち、一層、本市を住みよいまちにするとともに、市外の多くの方々からも魅力のある居住地として選んでいただけるよう計画を策定してまいります。

　　議会費につきましては、市民の皆様に、より身近に親しみやすい議会づくりを行うため、新たに、議場でミニコンサートを開催する等の議会活性化事業を計上したほか、議員活動の効率化を目指すタブレット端末の運用経費や、開かれた議会を推進するための議会だより発行事業を継続して予算化しております。

　　総務部門につきましては、昨年度に引き続き、東京圏から本市への移住者を支援する、ひがしね移住生活応援事業について計上したほか、新たに自主防災会に対する防災資機材の補助についても計上しております。

　　また、今年開催される東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン推進に係る事業のほか、国際交流をさらに進めるために、インゲルハイム・アム・ライン市との交流事業や若者海外体験促進助成金についても計上しております。

　　犯罪抑止力の強化や、地域における防犯意識の醸成のため、これまでの公衆街路灯設置に加え、新たに防犯カメラを設置する事業について計上し、より安全で安心な生活環境をつくります。

　　民生・福祉部門につきましては、昨年10月１日から始まった幼児教育・保育の無償化に関する事業や、保育施設の副食費無償化に関する事業について計上したほか、子育て応援新５つ星事業、障がい児等の通所支援事業、大人の風しん抗体検査・予防接種事業、ロタウイルスの定期予防接種化の事業も計上しております。

　　さらに、給付の対象用具を追加した、障がい者の日常生活用具給付事業についても予算を計上しております。

　　３歳未満児の保育需要の高まりと、児童センターの老朽化に対応するために整備する（仮称）東根こども園については用地取得と実施設計、造成工事に必要な額を計上しております。

　　高齢者の福祉については、高齢者が住みなれた地域で過ごすことができるよう、いきいきサロン推進事業、高齢者社会参加促進事業を継続して予算化しております。

　　経済部門につきましては、東根の農産物のブランドイメージを高め、さらに販路を拡大させるために、ＧＩ東根さくらんぼブランド化推進事業、果樹王国ひがしねふるさと名物応援事業、農産物海外販路拡大推進事業を引き続き計上しております。

　　また、勢いのある本市を経済面で支えている市内の事業者を応援するため、企業奨励補助事業や産業立地促進資金融資事業も計上しております。

　　観光事業については、１年を通して本市の魅力に触れていただき、リピーターを増やすことができるよう、イベント開催等に必要な額を計上しております。

　　さくらんぼマラソン大会は、全国的にも知名度が上がりましたが、さらに観光のＰＲを推進するため、地方創生推進交付金を活用したインバウンド促進事業についても計上しております。

　　農業の振興については、高齢化、担い手不足等の問題が続いていく中、新たに農業にチャレンジする方を後押しする施策として、就農ファーストステップ支援事業、人・農地プラン推進事業を継続して計上しております。

　　また、既に営農を行っている農家に対し、さらなる経営力の強化を支援するため、元気な農業経営による所得1.3倍プロジェクト事業、園芸産地活性化支援事業を計上しているほか、農村環境の保全のため、多面的機能支払交付金事業についても計上しております。

　　さらに、昨年度から始まった事業として、森林環境譲与税を財源に、森林の適正管理を目指す、森林経営管理事業を計上しております。

　　建設部門につきましては、（仮称）大森山公園クロスカントリーコースの用地を買収する経費を計上したほか、国の社会資本整備総合交付金を活用した市道五間通り線、神町駅前線、蟹沢谷地線等の改良工事や、橋りょう長寿命化対策として、若木橋補修工事を計上しております。

　　道路新設改良事業については、東根市農業協同組合東郷支所前の交差点改良工事や、六日町中ノ目２号線等の整備を進めるとともに、新たに神町西部地区のアクセス向上を図る国道13号と、市道山形空港北線の交差点改良整備に向けた調査事業に、着手してまいります。

　　また、道路維持事業、生活密着道路整備事業及び災害防除事業についても継続して予算化したところであります。

　　市営住宅の運営管理、及び都市公園の維持管理についても、必要額を継続して計上しております。

　　消防部門につきましては、消防団活動の充実と活動支援強化のため、非常備消防事業や消防団充実強化事業を継続して計上しているほか、地域防災の要となる消防団のポンプ積載車両等を更新するための経費を計上しております。

　　教育部門につきましては、新しい神町小学校が、令和３年１月から入校となることから、円滑なスタートができるよう各種物品をそろえる経費を計上しております。

　　また、学校給食において地産地消を進め、栄養のバランスがとれた給食を推進するため、米飯給食応援・地産地消推進事業を計上しております。

　　さらに、先進地に学ぶ等、教師が積極的に研究を行うことで、子どもの学力向上を目指す、大けやき授業力向上プランに係る経費を新たに計上しております。

　　教育文化施設については、社会教育施設等の長寿命化計画作成に係る経費を計上しているほか、神町小学校解体の実施設計に係る経費、市内小中学校の施設維持に係る経費を計上しております。

　　また、昨年度オープンした東の杜については、新たに、身体障がい者用の駐車場を整備する費用を計上し、共生社会の実現に向けて進めております。

　　次に、特別会計についてご説明申し上げます。

　　国民健康保険特別会計につきましては、医療給付費等の納付金が大幅に増加することに伴い、前年度比３％増の49億300万円としたところであります。

　　東根財産区特別会計につきましては、財産管理費の所要額として、150万円を計上しております。

　　介護保険特別会計につきましては、高齢者の増加に伴う介護サービスの需要増を見込み、前年度比3.5％増の43億9,600万円を計上いたしました。

　　第７期介護保険事業計画に基づいた自立支援、及び介護予防・重度化防止に向けた取り組みを引き続き行い、介護基盤の充実・強化を図ってまいります。

　　市営墓地特別会計につきましては、墓地管理の所要額として、前年度同額の180万円としたところであります。

　　後期高齢者医療特別会計につきましては、後期高齢者医療広域連合への負担金の増により、前年度比14.1％増の５億6,600万円を計上しております。

　　次に、水道事業会計について申し上げます。

　　収益的収入については、前年度比1.6％減の11億6,951万5,000円を見込み、収益的支出については、事業運営経費等に11億4,767万9,000円を計上しております。

　　また、資本的収入については4,179万9,000円を見込み、資本的支出については、老朽化対策としての配水管布設替工事や中央監視室電気計装設備更新事業等を進める経費として、８億3,257万7,000円を計上しております。

　　次に、工業用水道事業会計について申し上げます。

　　収益的収入については、前年度比1.2％増の２億2,465万3,000円を見込み、収益的支出については、２億2,293万1,000円を計上したところであります。

　　また、資本的収入はなく、資本的支出についても3,200万円を計上しております。

　　両事業における施設の維持管理に万全を期しながら、より一層の安定供給に努めてまいります。

　　次に、公共下水道事業会計について申し上げます。

　　公共下水道事業会計につきましては、効果的・効率的に経営を図るため、新年度から企業会計に移行することになります。

　　収益的収入については15億488万4,000円を見込み、収益的支出については事業運営経費等に14億6,925万8,000円を計上したところであります。

　　また、資本的収入については12億595万9,000円を見込み、資本的支出については汚水管渠の布設整備や雨水幹線整備の設計業務等の経費として12億9,264万円を計上しております。

　　公共下水道の維持管理に万全を尽くすとともに、工事を効果的に進め、安定した経営に努めてまいります。

　　今後も４万8,000人の市民のリーダーとして「躍進する東根」をさらに高めるため、迅速果敢に取り組んでまいりますので、議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、令和２年度の施政方針及び予算案の大綱といたします。

　　それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明を申し上げます。

　　はじめに、議第１号　訴えの提起についての専決処分の承認についてでありますが、本市が発注した消防救急デジタル無線整備工事に関し、受注者等が談合を行ったことから、建設工事請負契約の違約金及び損害賠償の請求に係る訴えを提起することについて専決処分をしたので、地方自治法の規定により提案するものであります。

　　次に、議第２号　東根市監査委員条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方自治法等の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第３号　東根市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、会計年度任用職員制度の導入に伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第４号　東根市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方公務員の育児休業等に関する法律の改正により、一定の非常勤職員について育児休業等の取得が可能となったことなどに伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第５号　東根市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、組織改編に伴い、行政運営に柔軟に対応するための新たな職を設置できるよう、等級別基準職務表の見直しを行うため、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第６号　東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、会計年度任用職員制度の導入に伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第７号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、国民健康保険事業の健全運営を目的に、国民健康保険税の税率改定を行うため、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第８号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、診療報酬の算定方法の一部改正等に伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第９号　東根市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、空き家等に応急措置を講ずる場合において、当該空家等の所有者等に通知することが困難である場合に対応するため、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第10号　東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、民法の一部を改正する法律による公営住宅制度の見直し等に伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第11号　東根市都市計画審議会条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、都市整備課を廃止することに伴い、所要の改正について提案するものであります。

　　次に、議第12号から議第15号までの指定管理者の指定についてでありますが、東根市立東部こども園等公の施設の管理を行わせる指定管理者の指定外４件に関し、地方自治法の規定により提案するものであります。

　　次に、議第16号　損害賠償の額の決定についてでありますが、市道管理時に発生した物損事故に係る損害賠償の額を決定するため、地方自治法の規定により提案するものであります。

　　次に、議第17号及び議第18号　市道路線の廃止及び認定についてでありますが、市道路線網の見直しにより、５路線の廃止、16路線の認定を行うため提案するものであります。

　　次に、議第23号から議第31号までの令和２年度各会計予算につきましては、施政方針及び予算案の大綱で先にその概要を申し上げましたので、説明を省略させていただきます。

　　以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては、担当部課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決、ご承認くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

○細矢俊博議長　ご苦労さまです。

　　次に、議第１号から議第15号まで、議第17号及び議第18号の17議案について、庶務課長に補足説明を求めます。

　　安達庶務課長。

　　　〔安達利也庶務課長併選挙管理委員会事務局長　登壇〕

○安達利也庶務課長併選挙管理委員会事務局長　

議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。

　　はじめに、専決処分の承認が１件になります。

　　議案書の１ページをお願いします。

　　議第１号　訴えの提起についての専決処分の承認についてになります。建設工事請負契約の違約金及び損害賠償の請求に係る訴えを提起することについて、臨時会を開催する時間がないため、地方自治法の規定により専決処分をしたものです。

　　訴えの概要ですが、平成25年に契約を締結した２件の消防救急デジタル無線工事について、受注者等が談合を行ったことが確認できたことから、違約金及び損害賠償の請求について訴えを提起するものです。議案書の３ページをお願いします。

　　訴えの相手方ですが、沖電気工業株式会社とＯＫＩクロステック株式会社の２社であります。

　　訴えの趣旨及び訴えの理由につきましては議案書に記載のとおりであり、事件に関する取り扱いについては、市の顧問弁護士を訴訟代理人に選任し訴訟を遂行してまいります。

　　次に、条例の一部改正が10件になります。

　　はじめに、議案書の５ページ、参考資料の１ページをお願いします。

　　議第２号　東根市監査委員条例等の一部を改正する条例の制定についてになります。地方自治法等の一部を改正する法律の施行に伴い、地方自治法に新たな条が加わったことから、条例に引用している条の繰り下げなど、文言の整理が必要となる３つの条例について所要の改正を行うものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　次に、議案書の７ページ、参考資料の３ページをお願いします。

　　議第３号　東根市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。地方公務員法の規定に基づく服務の宣誓については、常勤、非常勤を問わず一般職の職員を対象としているところですが、会計年度任用職員については、その任用形態や任用手続に応じた方法で行うことができるよう、別段の定めをすることができる旨を規定するものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の８ページ、参考資料の４ページをお願いします。

　　議第４号　東根市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。地方公務員の育児休業等に関する法律の改正により、育児休業及び部分休業に係る規定に、非常勤職員に関する規定が設けられ、このうち条例に委任される内容等について新たに規定するほか、文言を整理するものであります。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の13ページ、参考資料の14ページをお願いします。

　　議第５号　東根市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。組織改編に伴い、行政運営に柔軟に対応するための新たな職を設置できるようにするため、所要の改正を行うものです。改正の概要ですが、等級ごとの具体的な職務を規則に委任するため、条例においては標準的な職務を等級別基準職務表に規定をするものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の15ページ、参考資料の17ページをお願いします。

　　議第６号　東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。会計年度任用職員制度の導入に伴い、給料を支給される非常勤職員に係る具体的な補償基礎額については、地方公務員災害補償法に規定する平均給与額の例により、実施機関が市長と協議して定める額として新たに規定をするものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の17ページ、参考資料の18ページをお願いします。

　　議第７号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてになります。国民健康保険の被保険者が減少する一方で、医療給付費が増加していることに伴い、令和２年度において歳入不足が見込まれることから、事業の健全運営を目的に国民健康保険税の税率を改定するものです。

　　改正の概要ですが、医療給付費分に係る所得割の率を7.3％から8.3％に、均等割額を２万3,400円から２万6,400円に、平等割額を２万円から２万4,000円にそれぞれ引き上げるものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の19ページ、参考資料の22ページをお願いします。

　　議第８号　東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてになります。診療報酬の算定方法の一部改正などに伴い、被保険者の適用除外に係る規定及び一部負担金に係る規定を整理するほか、文言を改めるものです。施行期日は、公布の日からとなります。

　　続きまして、議案書の20ページ、参考資料の24ページをお願いします。

　　議第９号　東根市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。空家等に応急措置を講ずる場合において、その所有者等に通知をすることが困難である場合については、公示をもって所有者等への通知にかえることができるようにするとともに、緊急かつやむを得ないと認める場合においては、応急措置実施後に公示することができるよう規定をするものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の21ページ、参考資料の25ページをお願いします。

　　議第10号　東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定についてになります。不正の行為により市営住宅に入居した者に対する明け渡し請求額の算定に係る利息について、利率の根拠となる民法の法定利率の規定が改正され、市中の金利動向に合わせた変動性が導入されたことから、条例中の文言を改めるとともに、入居者の資格に公営住宅法以外の法律に規定されている入居者資格の要件が緩和される者を新たに加えるものです。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　続きまして、議案書の22ページ、参考資料の27ページをお願いします。

　　議第11号　東根市都市計画審議会条例の一部を改正する条例の制定についてになります。都市整備課を廃止することに伴い、東根市都市計画審議会の庶務を担当する課に係る表記を改めるものであります。施行期日は、令和２年４月１日からとなります。

　　次に、事件決議事項が６件になります。

　　議案書の23ページ、議第12号から議案書の26ページ、議第15号までの４議案につきましては、指定管理者の指定についての議案となります。

　　議案書の23ページ、議第12号では、東根市立東部こども園の指定管理者に社会福祉法人敬愛信の会を、議案書の24ページ、議第13号では、東根市さくらんぼタント館の指定管理者に一般社団法人東根市観光物産協会を、議案書の25ページ、議第14号では、東根市東郷学童保育所の指定管理者に東郷学童クラブ運営委員会を、議案書の26ページ、議第15号では、東根市職業訓練センターの指定管理者に職業訓練法人東根職業訓練協会をそれぞれ指定をするものです。

　　続きまして、議案書の28ページ、参考資料の28ページをお願いします。

　　議第17号　市道路線の廃止についてになります。高速道路側道の市道移管などに伴う市道路線網の見直しにより、市道蟹沢松沢線、松沢荒小屋線、白水川堤防３号線、新田三ツ屋２号線、及び西原下悪戸線の５路線について廃止をするものです。

　　続きまして、議案書の29ページ、参考資料の34ページをお願いします。

　　議第18号　市道路線の認定についてになります。議第17号同様、市道路線網の見直しにより、市道蟹沢松沢線を含む16の路線について新たに認定をするものです。

　　以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

○細矢俊博議長　次に、議第16号について、財政課長に補足説明を求めます。

　　佐藤財政課長。

　　　〔佐藤慎司財政課長　登壇〕

○佐藤慎司財政課長　議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。

　　議案書27ページをお願いいたします。

　　議第16号　損害賠償の額の決定についてでございますが、市道管理時に発生しました物損事故に係る損害賠償の額の決定について、地方自治法の規定により提案するものでございます。

　　１の損害賠償の請求者でございますが、本市在住の男性でございます。２の原因でございますが、昨年12月１日、市道の支障木伐採作業中、走行中の車両に伐採した枝が当たったことにより発生いたしました車両破損事故の損害賠償でございます。３の損害賠償の額でございますが、127万5,573円でございます。この事故を受けまして、市道維持作業における交通安全の確保について厳重に注意を行ったところでございます。

　　以上、補足して説明を申し上げました。よろしくお願いいたします。

○細矢俊博議長　以上で、施政方針表明及び提案理由の説明を終わります。

　　◎予算特別委員会への議案付託

○細矢俊博議長　次に、日程第36　予算特別委員会への議案付託を議題とします。

　　お諮りします。

　　議第23号から議第31号までの予算関係９議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり、議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細矢俊博議長　異議なしと認めます。

　　したがいまして、予算関係９議案については予算特別委員会を設置して、別紙、議案付託表のとおり審査することに決しました。

予　算　特　別　委　員　会　議　案　付　託　表

議第23号　　令和２年度東根市一般会計予算

議第24号　　令和２年度東根市国民健康保険特別会計予算

議第25号　　令和２年度東根市東根財産区特別会計予算

議第26号　　令和２年度東根市介護保険特別会計予算

議第27号　　令和２年度東根市市営墓地特別会計予算

議第28号　　令和２年度東根市後期高齢者医療特別会計予算

議第29号　　令和２年度東根市水道事業会計予算

議第30号　　令和２年度東根市工業用水道事業会計予算

議第31号　　令和２年度東根市公共下水道事業会計予算

　　◎散　　　　　会

○細矢俊博議長　これで本日の日程は全部終了しました。

　　本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１１時４０分　散　会