第　１　回　定　例　会　会　議　録
平成３１年２月２７日　午前１０時００分　開　会

　　　　　　加　　藤　　信　　明　議長　　　　　　　髙　　橋　　ひ ろ み　副議長

◎出席議員（１７名）
　１番　　　片　　桐　　勝　　寿　議員　　　　　　　２番　　　山　　科　　幸　　子　議員
　３番　　　高　　橋　　鉄　　夫　議員　　　　　　　４番　　　白　　井　　健　　道　議員
　５番　　　河　　村　　　　　豊　議員　　　　　　　６番　　　原　　田　　利　　光　議員
　７番　　　髙　　橋　　光　　男　議員　　　　　　　８番　　　細　　矢　　俊　　博　議員
　９番　　　今　　野　　　　　孝　議員　　　　　　１０番　　　浅 野 目　　幸　　一　議員
１１番　　　阿　　部　　綾　　子　議員　　　　　　１２番　　　清　　野　　貞　　昭　議員
１４番　　　佐　　藤　　　　　直　議員　　　　　　１５番　　　秋　　葉　　征　　士　議員
１６番　　　清　　野　　忠　　利　議員　　　　　　１７番　　　髙　　橋　　ひ ろ み　議員
１８番　　　加　　藤　　信　　明　議員

◎欠席議員（なし）
◎説明のため出席した者の職氏名
土　田　正　剛
市　　　　　　長

元　木　正　史
教　　育　　長
武　田　庄　一
選挙管理委員会
委　　員　　長

斎　藤　吉　則
代表監査委員
工　藤　喜惠治
農業委員会会長

伊　藤　孝　次
消　　防　　長
間木野　多加志
副　　市　　長

古　谷　利　明
総　務　部　長
浅野目　　　勇
市民生活部長

梅　津　佳　之
健康福祉部長
石　垣　裕　之
経　済　部　長

東海林　克　彦
建　設　部　長
兼 水 道 部 長
天　野　政　実
会計管理者

芦　野　耕　司
教　育　次　長
高　橋　重　俊
総合政策課長

石　垣　有　一
庶　務　課　長
併選挙管理委員会
事　務　局　長
石　垣　和　彦
財　政　課　長

半　田　　　薫
監　査　委　員
事　務　局　長
柴　田　　　昇
農 業 委 員 会
事　務　局　長





◎事務局職員出席者職氏名
佐　藤　浩　之
事　務　局　長

青　木　　　満
事務局長補佐
菅　井　美奈子
議事主査
兼議事係長

齊　藤　晋　平
副　　主　　任
松　山　朋　美
主　　　　　事

早　坂　　　康
兼　務　書　記
森　谷　賢　司
兼　務　書　記




◎議　事　日　程

　議事日程第１号
　　　　　　　平成３１年２月２７日（水）　午前１０時　開　会

日程第  １　　会議録署名議員の指名
日程第  ２　　会期の決定
日程第  ３　　諸般の報告
日程第　４　　議会運営委員の選任の報告
日程第　５　　北村山公立病院組合議会議員の補欠選挙
　　　（議　案　上　程）
日程第  ６　　議第　１号　平成３０年度東根市一般会計補正予算（第６号）の専決処分の承認について
日程第  ７　　議第１５号　平成３０年度東根市一般会計補正予算（第７号）
日程第　８　　議第１６号　平成３０年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）
日程第  ９　　議第１７号　平成３０年度東根市介護保険特別会計補正予算（第５号）
日程第１０　　議第２７号　東根市教育委員会委員の任命について
日程第１１　　議第２８号　東根市固定資産評価審査委員会委員の選任について
日程第１２　　議第２９号　東根市固定資産評価審査委員会委員の選任について
日程第１３　　議第３０号　人権擁護委員候補者の推薦について
日程第１４　　議第３１号　人権擁護委員候補者の推薦について
日程第１５　　議第３２号　人権擁護委員候補者の推薦について
日程第１６　　議第３３号　人権擁護委員候補者の推薦について
　　（説明・質疑・討論・表決）
　　（議　案　上　程）
日程第１７　　平成３１年度施政方針表明
日程第１８　　報第　１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告について
日程第１９　  議第　２号　東根市議会の議決すべき事件に関する条例の設定について
日程第２０　　議第　３号　東根市行政不服審査会設置条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第２１　　議第　４号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条
　　　　　　　　　　　　　例の一部を改正する条例の制定について
日程第２２　　議第　５号　東根市立保育所設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第２３　　議第　６号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第２４　　議第　７号　東根市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管
理者の資格基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第２５　　議第　８号　東根市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
日程第２６　　議第　９号　指定管理者の指定について
日程第２７　　議第１０号　指定管理者の指定について
日程第２８　　議第１１号　指定管理者の指定について
日程第２９　　議第１２号　指定管理者の指定について
日程第３０　　議第１３号　市道路線の廃止について
日程第３１　　議第１４号　市道路線の認定について
日程第３２　　議第１８号　平成３１年度東根市一般会計予算
日程第３３　　議第１９号　平成３１年度東根市国民健康保険特別会計予算
日程第３４　　議第２０号　平成３１年度東根市東根財産区特別会計予算
日程第３５　　議第２１号　平成３１年度東根市公共下水道事業特別会計予算
日程第３６　　議第２２号　平成３１年度東根市介護保険特別会計予算
日程第３７　　議第２３号　平成３１年度東根市市営墓地特別会計予算
日程第３８　　議第２４号　平成３１年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
日程第３９　　議第２５号　平成３１年度東根市水道事業会計予算
日程第４０　　議第２６号　平成３１年度東根市工業用水道事業会計予算
　　（説　　  　　明）
日程第４１　　予算特別委員会への議案付託
　　（散　　  　　会）

◎本日の会議に付した事件

　議事日程第１号に同じ。



　　◎開　　　　　会

○加藤信明議長　皆さん、おはようございます。
　　ただ今から平成31年東根市議会第１回定例会を開会します。

　　◎追悼演説　　　　　

○加藤信明議長　はじめに、去る12月29日に急逝されました東根市議会議員、故森谷政志殿に対して、ここで哀悼の意を表し、ご冥福を祈り黙祷を捧げたいと思います。
○佐藤浩之議会事務局長　全員、ご起立願います。黙祷。
　　　〔黙祷〕
○佐藤浩之議会事務局長　お直りください。ご着席願います。
○加藤信明議長　ここで、14番議員から、弔意を表するため、発言を求められておりますので、これを許可します。
　　14番佐藤　直議員。
　　　〔14番　佐藤　直議員　登壇〕
○14番（佐藤　直議員）　議長のお許しをいただき、去る12月29日に逝去されました、故森谷政志議員に対し、ともに切磋琢磨してきた同期の議員として、謹んで追悼の言葉を捧げます。
　　本日ここに、平成31年第１回定例会の開会にあたり、この場で森谷さんの在りし日のお姿を思い起こすとき、あらためて深い悲しみがこみ上げてまいります。
　　顧みれば、あなたと私は平成７年の市議会議員選挙において、ともに初当選を果たしました。以来、20年余りの時間を、ともに市議会議員として、ふるさと東根の発展のため、奔走してまいりました。
このような矢先、突然の別れを迎え、あなたを失いましたことは会者定離とは申せ、人生の無常、ただ、ただ、悔やんでも悔やみきれません。まさに、痛恨の極みであります。
　　あなたは、昭和22年１月12日、東根市長瀞に生を受け、昭和40年３月に県立村山農業高等学校を卒業。その後、農業に従事されました。その傍ら、青年団の積極的な活動にも従事され、長瀞地区青年団長、東根市連合青年団長を歴任、若い頃からリーダーシップを発揮されてきました。その間、昭和45年に千代子夫人とご結婚、お子様を立派に育て上げ、ＰＴＡ会長も務められるなど、良き父親でもありました。
　　平成７年７月、その優れた統率力を請われて、長瀞地区民の推薦のもと、東根市議会議員の選挙に立候補され、見事初当選されました。議会人としてのあなたのご活躍は、誰もが知るところではありますが、総務常任委員長を皮切りに、予算特別委員長、決算特別委員長の要職を歴任し、さらには、東根市外二市一町共立衛生処理組合議会議長として、他市町議員の取りまとめに手腕を発揮されました。また、会派の代表として信望も厚く、強い信念と高い識見を持ち、新しいことにも積極的に取り組むその姿勢は、私たちの模範でもありました。
　　あなたは、「まちづくりは人づくりから」を信念として、ふるさと東根のため、未来を担う子どもたちのため、熱い思いで活動をなされていたその矢先、突然の病に倒れられ、一度は議会にも復帰されました。その後も、この第１回定例会への復帰を目指し、ご自宅で療養を続けてこられましたが、ご家族の皆様の献身的な看護の甲斐なく急逝されたことは、あなたご自身も誠に残念であったことでしょう。
しかし、あなたがこれまで残されたご功績は、これからも永遠に私たちの心に刻まれるのです。
　　私たちはあなたのお人柄を慕い、生前、市政の上に残された多くのご功績とご指導を胸に、市政発展のため、精進する所存であります。
あなたの在りし日の面影をしのびつつ、生前のご功績と、市政へのご尽力に対しまして、尊敬の念と感謝の意を捧げますとともに、ひたすら泉下の平安を心からお祈り申し上げ、追悼の言葉といたします。
　平成31年２月27日　東根市議会議員佐藤　直。
○加藤信明議長　以上で、追悼演説を終わります。
　　ここで、森谷政志議員のご遺族の方々が退席されます。
　　ここで暫時休憩をいたします。

　　　午前１０時０８分　休　憩

　　　午前１０時０８分　開　議

○加藤信明議長　休憩前に引き続き会議を開きます。
　
◎開　　　　　議

○加藤信明議長　森谷政志議員のご逝去によりまして、議席番号13番は欠員といたしますので、ご了承願います。
　　本日の会議に欠席及び遅刻の届出はありません。したがいまして、出席議員の数は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
　　本日の会議は、議事日程第１号によって進めます。

　　◎会議録署名議員の指名

　○加藤信明議長　はじめに、日程第１　会議録署名議員の指名を行います。
　　会議録署名議員には、１番片桐勝寿議員、２番山科幸子議員、３番高橋鉄夫議員、以上３名を指名します。

　　◎会期の決定

○加藤信明議長　次に、日程第２　会期の決定を議題といたします。
　　今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。
　　議会運営委員長　５番河村　豊議員。
　　　〔河村　豊議会運営委員長　登壇〕
○河村　豊議会運営委員長　おはようございます。
　　議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告申し上げます。
　　本日招集なりました第１回定例会の会期につきましては、去る２月21日午前10時から第４委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
　　その結果、会期は本日から３月19日までの21日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、平成31年度予算関係議案を予算特別委員会に付託して審査すべきものと決定なりました。
　　以上で、議会運営委員会における協議の結果についての報告を終わります。
○加藤信明議長　お諮りします。
　　ただ今の議会運営委員長報告のとおり、今期定例会の会期は、本日から３月19日までの21日間とすることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、今期定例会の会期は、本日から３月19日までの21日間とすることに決定いたしました。




平成３１年東根市議会第１回定例会会議予定表

月　　日
曜
会　　議　　名
開議時刻
場　所
議　　　　　　事
２月27日
水
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・開　　会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・補欠選挙（１件）
・議案上程（専決処分の承認、補正予算、人事案件）
　説明・質疑・討論・表決
・議案上程
　説明
・予算特別委員会への議案付託
予算特別委員会
本　会　議
終　了　後
議　場
・予算議案概要説明
２月28日
木
休　　　　　　　　　会
３月１日
金
３月２日
土
３月３日
日
３月４日
月
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・会派代表質問
３月５日
火
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・市政一般に対する質問
３月６日
水
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・市政一般に対する質問
３月７日
木
休　　　　　　　　　会
３月８日
金
本　　会　　議
午前１０時
議　場
・総括質疑
・常任委員会への議案付託
予算特別委員会
本　会　議
終　了　後
議　場
・付託議案審査
　分科会設置及び議案の付託
総務文教常任委員会
予算特別
委員会
終了後
第３委員会室
・所管事務調査について
経済建設常任委員会
第１委員会室
厚　　生常任委員会
第４委員会室
３月９日
土
休　　　　　　　　　会
３月10日
日
３月11日
月
予算特別委員会総務文教分科会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査
予算特別委員会経済建設分科会
第１委員会室
予算特別委員会厚生分科会
第４委員会室
３月12日
火
予算特別委員会総務文教分科会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査
予算特別委員会経済建設分科会
第１委員会室
予算特別委員会厚生分科会
第４委員会室
３月13日
水
総務文教常任委員会
午前１０時
第３委員会室
・付託議案審査・請願審査及び所管事務調査
経済建設常任委員会
第１委員会室
厚　　生常任委員会
第４委員会室
３月14日
木
休　　　　　　　　　会
３月15日
金
３月16日
土
３月17日
日
３月18日
月
各常任正副委員長打ち合わせ
午後1時30分
各　室
・付託議案審査報告について
３月19日
火
予算特別委員会
午前１０時
議　場
・分科会委員長審査報告
　質疑・討論・表決
本　　会　　議
予算特別
委員会
終了後
議　場
・委員長審査報告（条例・事件決議・予算議案）
　質疑・討論・表決
※委員会提出議案上程
　説明・質疑・討論・表決
・閉　　会


　　◎諸般の報告

○加藤信明議長　次に、日程第３　諸般の報告を行います。
　　はじめに、監査委員から報告がありました平成30年10月分から12月分までの例月出納検査結果報告、各課等に関わる定例監査結果報告及び財政支援団体の監査結果報告について、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
　　次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職・氏名を一覧表にして、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
　　次に、議員の派遣についての報告でありますが、地方自治法第100条第13項及び会議規則第168条の規定により、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
　　以上で諸般の報告を終わります。

　　◎議会運営委員の選任の報告

○加藤信明議長　次に、日程第４　議会運営委員の選任の報告を行います。
　　本議会の議会運営委員の定数は７名ですが、１名の欠席が生じておりました。
　　議会運営委員会については、委員会条例第８条の規定により、議長が指名することになっております。これに基づき、去る２月21日に11番阿部綾子議員を議会運営委員に指名しましたので、ご報告いたします。

　　◎北村山公立病院組合議会議員の補欠選挙

○加藤信明議長　次に、日程第５　北村山公立病院組合議会議員の補欠選挙を行います。
　　本議会から選出されている議員は５名ですが、ただ今、１名の欠員が生じております。
　　お諮りします。
　　選挙の方法については、地方自治法第118条第２項の規定により、指名推選の方法を用いることとし、議長において指名することとしたいと思います。
　　これにご異議ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、選挙の方法は指名推選によることとし、議長において指名することに決しました。
　　直ちに指名します。
　　北村山公立病院組合議会議員に、７番髙橋光男議員を指名します。
　　お諮りします。
　　ただ今、議長において指名しました髙橋光男議員を、北村山公立病院組合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。
　　よって、髙橋光男議員を北村山公立病院組合議会議員の当選人とすることに決しました。
　　ただ今、当選されました髙橋光男議員が議場におりますので、本席から会議規則第32条第２項の規定により、告知をします。

　　◎議　案　上　程

○加藤信明議長　次に、日程第６　議第１号から日程第16　議第33号までの11議案を、一括して議題とします。
　　これから、提案理由の説明を求めます。
　　土田市長。
　　　〔土田正剛市長　登壇〕
○土田正剛市長　おはようございます。
　　提案理由の説明に先立ちまして、昨年12月29日にご逝去されました市議会議員、故森谷政志殿に対し、謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。
　　さて、平成31年東根市議会第１回定例会に提案いたします案件について、ご説明を申し上げます。
　　本定例会に提案いたします案件は、報告事項１件、専決処分の承認１件、条例の設定１件、条例の一部改正６件、事件決議事項６件、補正予算３件、当初予算９件、人事案件７件の計34件であります。
　　このうち、専決処分の承認、補正予算及び人事案件につきましては、先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。
　　議第１号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第６号）の専決処分の承認についてでありますが、冬期間における除排雪作業については、市民生活の安全確保を最優先に取り組んでいるところでありますが、既決予算で不足が生じる見込みとなった市道の除排雪事業費について、緊急に増額補正の必要があったため、１月31日付で専決処分を行ったものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ9,000万円を追加し、予算総額を211億4,387万5,000円としたところであります。
　　次に、議第15号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第７号）についてでありますが、第１表　歳入歳出補正の歳入については、決算見込み等に基づく、国、県負担金等の調整、ふるさとづくり寄附の増加に伴う寄附金等の増額、財政調整基金繰入金を減額するものであります。
　　歳出については、ふるさとづくり寄附の増額に伴う基金積立金及びＰＲ事業経費の増額、国の補正に伴う小学校へのエアコン整備工事費の計上、事業の決算見込みに基づく各種事業費の調整などを行ったものであります。
　　第２表　繰越明許費補正については、国の補正に伴う、小学校施設維持事業を平成31年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
　　第３表　地方債補正については、国の補正に伴う、小学校施設維持事業の増額による限度額の変更を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ７億5,959万9,000円を追加し、予算総額を219億347万4,000円とするものであります。
　　次に、議第16号　平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）についてでありますが、第１表　歳入歳出予算補正については、事業の決算見込みに基づく調整を行うものであります。
　　第２表　繰越明許費補正については、管渠建設事業について、平成31年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
　　第３表　地方債補正については、事業費の減額による限度額の変更を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ、3,309万6,000円を減額し、予算総額を20億5,124万7,000円とするものであります。
　　次に、議第17号　平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算（第５号）についてでありますが、交付金の額の確定に基づき、調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ839万9,000円を追加し､予算総額を44億1,316万3,000円とするものであります。
　　次に､議第27号　東根市教育委員会委員の任命についてでありますが、矢萩弘樹委員が、平成31年３月31日をもって任期満了となることから、新たに北村陽子氏を東根市教育委員会委員に任命するため、議会の同意を求めるものであります。
　　次に、議第28号及び議第29号　東根市固定資産評価審査委員会委員の選任についてでありますが、議第28号については、深瀬尚信委員が、平成31年５月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を選任するため、議第29号については、佐藤　登委員が、平成31年１月25日をもって辞職したことから、新たに原田まき子氏を東根市固定資産評価審査委員会委員に選任するため、議会の同意を求めるものであります。
　　次に、議第30号から議第33号までの人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、議第30号については、奥山實委員が平成31年６月30日をもって任期満了となることから、引き続き同人を推薦するため、議第31号については、石山陽一委員が平成30年12月31日をもって辞職したことから、新たに井ノ川弥栄子氏を人権擁護委員候補者として推薦するため、議第32号については、大類豊太郎委員が、議第33号については、板垣トモ子委員が共に平成31年６月30日をもって任期満了となることから、それぞれ新たに、岡村祐二氏、松沢孝吉氏を人権擁護委員候補者として推薦するため、議会の意見を求めるものであります。
　　なお、各人の略歴につきましては、参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。
　　以上、先議分として提案理由を申し上げましたが、原案のとおり、ご可決、ご同意くださいますよう、よろしくお願いをいたします。
○加藤信明議長　次に、議第１号及び議第15号から議第17号までの４議案について、財政課長に補足説明を求めます。
　　石垣和彦財政課長。
　　　〔石垣和彦財政課長　登壇〕
○石垣和彦財政課長　議長の指示によりまして、補足してご説明を申し上げます。
　　議案書の３ページをお願いいたします。
　　議第1号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第６号）の専決処分の承認についてでございます。
　　先ほど、市長から補正額と、補正後の予算総額について説明がございましたので、私からは事項別明細など、主なものについて説明をさせていただきます。
　　８ページ、９ページをお願いいたします。
　　歳出の８款土木費２項２目道路維持費におきまして、市道除排雪事業に9,000万円を追加しております。
　　そして歳入になりますけれども､その財源といたしまして、19款繰入金１項１目財政調整基金繰入金を9,000万円増額するものでございます。
　　今年の冬につきましては、例年になく12月に降雪の日が多く、除雪の出動回数が増えました。１月になりましても降雪が続き、多くの除雪経費を費やしたところでございます。そのため、その後の降雪に備えまして、１月31日に専決処分をさせていただきましたので、承認をお願いするものでございます。
　　次に、25ページをお願いいたします。
　　議第15号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第７号）でございます。
　　こちらにつきましても、事項別明細を主にして説明させていただきます。
　　28ページをお願いいたします。
　　第２表　繰越明許費補正では、国の補正に伴いまして、小学校施設維持事業、エアコンの設置になりますけれども、こちらについて、この度、予算化した上で２億4,710万円全額を平成31年度に繰り越すものでございます。
　　第３表　地方債補正では、国の補正予算に採択されたことを受けまして、限度額を増額いたしております。
　　次に、31ページ、32ページをお願いいたします。
　　事項別明細の歳入でございます。歳入につきましては、歳出事業費の実績見込みによる増額、減額に応じた額の調整がほとんどになっておりますので、歳出の中でご説明させていただきます。それ以外につきまして、ご説明申し上げます。
　　33、34ページをお願いいたします。
　　18款寄附金１項１目総務費寄附金におきまして、ふるさとづくり寄附金を実績見込みに基づきまして、４億4,900万円を増額しております。
　　19款繰入金では、１項４目ふるさとづくり基金繰入金を２億2,450万円増額し、１項１目財政調整基金繰入金を１億5,905万9,000円減額しております。
　　35、36ページをお願いいたします。
　　ここから歳出になります。歳出につきましても、今年度これまでの実績を踏まえまして、決算見込みに基づきまして事業費の増額、減額をほとんどしているところでございます。
　　２款総務費１項５目企画費では、ふるさとづくり寄附金の増加に伴いまして、ふるさと納税特産品ＰＲ事業におきまして１億3,874万3,000円、基金管理事業で４億4,944万9,000円それぞれ増額しております。
　　37、38ページをお願いたします。
　　３款民生費２項２目保育所費の子どものための教育・保育給付事業におきまして、保育にかかる委託料の、国が定めます公定価格の引き上げ、また、園児数の増加によりまして、5,545万8,000円を増額しております。
　　39、40ページをお願いいたします。
　　４款衛生費２項１目清掃総務費におきまして、東根市外二市一町共立衛生処理組合事業の負担金の確定によりまして、2,818万1,000円を減額しております。
　　６款農林水産業費１項３目農業振興費の園芸産地活性化支援事業では、実績見込みによりまして8,445万4,000円を減額しております。
　　41、42ページをお願いいたします。
　　10款教育費２項小学校費３目施設維持費では、国の補正予算の採択によりまして、小学校へのエアコン設置費といたしまして２億4,710万円を計上しております。
　　一般会計については、以上でございます。
　　続きまして、45ページをお願いいたします。
　　議第16号　平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）についてご説明申し上げます。
　　47ページをお願いいたします。
　　第２表　繰越明許費の補正が追加がございます。管渠建設費用になりますけれども、こちらにつきましては、民間事業者による大規模宅地開発に合わせました下水道本管を整備する事業となっております。この関連する造成工事が遅れているため、繰越明許費の設定を行うものでございます。
　　第３表　地方債補正では、歳出側事業費の決算見込みに基づきまして、限度額を減額するものでございます。
　　50、51ページをお願いいたします。
　　歳入でございますけれども、いずれも決算見込みに基づきまして増額、減額するもので、４款１項１目一般会計繰入金を1,949万4,000円減額しております。
　　52、53ページをお願いいたします。
　　歳出になります。
　　１款公共下水道事業１項１目下水道総務費で、最上川流域下水道（村山処理区）維持管理負担金が1,600万円、３目管渠建設費の最上川流域下水道建設事業負担金で1,709万6,000円、負担金額の確定によりまして、それぞれ減額しております。
　　続きまして、54ページをお願いいたします。
　　議第17号　平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算（第５号）でございます。
　　57、58ページをお願いいたします。
　　こちらにつきましては、自立支援・重度化防止等の取り組みが国の補助対象となったために、歳入におきまして保険者機能強化推進交付金を839万9,000円計上いたしまして、財源を調整するとともに、介護給付基金積立金を839万9,000円増額しているものでございます。
　　以上で補足説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長　以上で提案理由の説明を終わります。
　　ここでお諮りします。
　　ただ今議題となっております11議案については、会議規則第37条第３項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。

　　◎議第１号　平成３０年度東根市一般会計補正予算（第６号）の専決処分の承認について

○加藤信明議長　これから、議第１号について質疑を行います。ご質疑はありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで暫時休憩をします。

　　　午前１０時３４分　休　憩

　　　午前１０時３４分　開　議

○加藤信明議長　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　次に、議第１号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから議第１号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第６号）の専決処分の承認について採決をします。
　　議第１号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第１号は原案のとおり承認されました。

　　◎議第１５号　平成３０年度東根市
　　　一般会計補正予算（第７号）

○加藤信明議長　次に、議第15号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで暫時休憩します。

　　　午前１０時３５分　休　憩

　　　午前１０時３５分　開　議

○加藤信明議長　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　次に、議第15号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
　　これから議第15号　平成30年度東根市一般会計補正予算（第７号）について、採決をします。
　　議第15号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって議第15号は原案のとおり、可決されました。

　　◎議第１６号　平成３０年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）

○加藤信明議長　次に、議第16号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで暫時休憩します。

　　　午前１０時３６分　休　憩

　　　午前１０時３６分　開　議

○加藤信明議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に、議第16号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第16号　平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第４号）について採決をします。
　　議第16号は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第16号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第１７号　平成３０年度東根市介護保険特別会計補正予算（第５号）

○加藤信明議長　次に、議第17号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　ここで暫時休憩します。

　　　午前１０時３７分　休　憩

　　　午前１０時３７分　開　議

○加藤信明議長　休憩前に引き続き、会議を開きます。
　　次に議第17号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
　　これから、議第17号　平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算（第５号）について採決をします。
　　議第17号は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第17号は原案のとおり可決されました。

　　◎議第２７号　東根市教育委員会委員の任命について

○加藤信明議長　次に、議第27号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　次に討論ですが、本案は人事案件ですので、討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、討論を省略することに決しました。
　　これから、議第27号東根市教育委員会委員の任命について採決をします。
　　議第27号は原案に同意することに、ご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第27号は原案に同意することに決しました。

　　◎議第２８号及び議第２９号　東根
　　　市固定資産評価審査委員会委員の
　　　選任について

○加藤信明議長　次に、議第28号及び議第29号について、一括をして質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　次に討論ですが、本案は人事案件ですので、討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、討論を省略することに決しました。
　　これから、議第28号　東根市固定資産評価審査委員会委員の選任について及び議第29号　東根市固定資産評価審査委員会委員の選任について一括して採決をします。
　　議第28号及び議第29号は原案に同意することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第28号及び議第29号は原案のとおり同意することに決しました。

　　◎議第３０号　人権擁護委員候補者の推薦についてから議第３３号　人権擁護委員候補者の推薦について

○加藤信明議長　次に、議第30号から、議第33号までの４議案について、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　質疑もありませんので、これで終わります。
　　次に討論ですが、本案は人事案件ですので、討論を省略したいと思います。これにご異議得ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。
　　これから、議第30号　人権擁護委員候補者の推薦についてから、議第33号の人権擁護委員候補者の推薦についてまでの４議案について、一括して採決をします。
　　議第30号から、議第33号までの４議案は、原案に同意することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。よって、議第30号から議第33号までの４議案は、原案に同意することに決しました。

　　◎議　案　上　程

○加藤信明議長　次に日程第17　平成31年度施政方針表明及び日程第18　報第１号から日程第40　議第26号までの24議案を一括して議題とします。

　　◎平成３１年度施政方針表明
　　◎提案理由の説明

○加藤信明議長　これから平成31年度施政方針表明及び提案理由の説明を求めます。
　　土田市長。
　　　〔土田正剛市長　登壇〕
○土田正剛市長　本日ここに、平成31年東根市議会第１回定例会において、新年度予算を始め、重要案件の審議をお願いするにあたり、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。
　　昨年は、市制施行60周年という節目の年にあたり、様々な記念事業を実施してまいりました。７月に開催した記念式典においては、60年の祝賀とともに、ＧＩ保護制度に登録され、世界に羽ばたく本市の財産に成長した、「東根さくらんぼ」の礎を築いた、故佐藤栄助氏と，故岡田東作氏に名誉市民の称号を授与し、その功績を讃えさせていただきました。
　　また、国際友好都市提携を見据え、交流を進めているドイツ、インゲルハイム・アム・ライン市のクラウス市長からも来賓として出席をいただき、国際交流がより一層深まることを確信したところであります。
　　さらに、ホストタウン事業であるドイツハンドボールチームの強化合宿、世界最高峰の音色に酔いしれた東根市・ドイツ友好コンサート、そしてＮＨＫハート展、子ども・子育てフェスタなど、国際色豊かで、輝く未来へ伸びゆく東根市を象徴した催しが１年を通じて展開され、これらの事業を通して、市民とともに多くの先人たちの英知と努力に敬意と感謝を表し、さらなる飛躍を誓った年でありました。
　　さて、今年は５月１日に皇太子殿下が新天皇に即位され、新たな時代の幕開けとなる年であります。約30年続いた平成の時代において、地方自治体にとっての最も大きな変化は、地方分権の進展であるといわれております。
　　地方分権改革によって、国と地方の関係は従来の上下主従の関係から対等の関係になったとされており、住民に最も身近な市町村が自己決定、自己責任のもと、地方の特性に応じた魅力ある地域づくりを進めることができるようになったのであります。まさに、自治体同士の知恵比べの始まりでもあったわけであります。
　　私は市長就任以来、この流れに的確に対応し、先を見据えた様々な施策を実行することで、住民が自治体を選ぶ時代に挑んでまいりました。
　　結果として、現在、県内で唯一人口が増加し、「県内自治体の中で最も勢いと元気のあるまち」と評価されるまでになったことは、ご案内のとおりであります。
　　この実績と評価の最大の要因となっていると自負している先駆的な子育て支援施策は、保護者の経済的負担を軽減するものだけではなく、さくらんぼタントクルセンターの「けやきホール」や，「あそびあランド」に代表される心身ともに子どもの健全育成を目的とした独自施策であり、他の自治体にも波及しております。
　　新年度は、このトップランナーとしての取り組みをさらに推し進めるべく「子育て応援　新５つ星事業」を実施いたします。高校生世代まで拡大する、子ども医療費無料化など、子育て世代の新たな負担軽減策と妊産婦に対するケアを実施し、切れ目のない支援を充実してまいります。
　　国の来年度一般会計当初予算案は、過去最大となり、初の100兆円を超えるものとなっております。歳出としては、消費増税対策や幼児教育無償化がマスコミ等に大きく取り上げられておりますが、防災・減災、国土強靱化の緊急対策も大型施策の一つであります。
　　国道48号は、東日本大震災時に緊急支援物資の輸送路としての役割を果たし、通常時も平日約9,000台の通行がある仙台圏と山形圏をつなぐ大動脈でありながら、一定雨量を超えると事前通行規制が行われるなど、脆弱性が課題となっております。私はこれまで、いつでも安全、安心に通行できるよう事前通行規制区間のバイパス化が必要であると説いてまいりました。
　　この度の国における国土強靱化の流れを逃さず、まずは、機能強化や、重点支援を受けることができる重要物流道路としての指定を、私に与えられた使命であるという強い信念を持ち、３月末に発表予定の第一次指定に向け、不退転の決意で取り組んでまいります。
　　「教育の振興は地域を絶やさない」という持論のもと、各種施策を実施している教育によるまちづくりについては、新年度において、市内全小学校へのエアコン導入や、中学生への英語検定費用の助成など、ハード・ソフト両面からの事業を展開し、様々な角度から未来を担う子どもたちへの支援をさらに充実してまいります。
　　子育て支援、国道48号の高速化、教育によるまちづくりの施策は、本市が持続的に発展するための大きな柱であると考えております。50年後、100年後の未来を見据え、躍進を続ける東根市をさらなる高みへ導くよう、今後とも全力を傾注してまいります。
　　続きまして、本年度の主な重点施策を総合計画に掲げた体系に基づき、説明いたします。
　　最初に「だれもがやすらぎと充実、しあせを実感できるまち」について申し上げます。
　　本市は、これまで「子育てするなら東根市」を標榜し、ハード・ソフトの両面から重点的に施策を展開してまいりました。冒頭にも申し上げましたが、新年度からは「子育て応援　新５つ星事業」として、高校生世代まで対象を拡大する「子ども医療費無料化事業」、予防接種助成を拡大する「おたふく風邪予防接種助成事業」や「小児インフルエンザ予防接種助成事業」、ファミリー・サポート・センターの利用会員の負担軽減と協力会員の確保増員を図る「報奨金制度」の創設、加えて妊産婦の負担や不安を解消する「産前産後ママほっと事業」を実施し、子育て支援施策のさらなる充実を図ってまいります。
　　全ての女性が輝く社会をつくることは、現内閣において最重要課題の一つとされており、女性の社会進出・社会復帰のためには、働きやすい環境の基盤整備が必要であります。とりわけ待機児童解消に向けた、児童福祉施設の整備が全国的に求められておりますが、この問題は子育て世代が多く居住するほど、一朝一夕に解消することが難しい問題であります。
　　本市においても例外ではないことから、これまで民間事業者による保育所等の整備を支援する「保育所等整備加速化事業」や、市立の既存保育施設での２歳児の受け入れ枠を増やすなどの事業を実施してまいりました。
　　新年度においては、これまでの施策に加えて、幼児教育・保育の無償化への対応も含め、東根児童センター及び本郷児童センターを統合し、３歳未満児も受け入れ可能な、東根こども園、仮称でありますけれども、2022年度開所に向け、基本設計等に着手し、待機児童の解消に積極的に取り組んでまいります。
　　市内全ての小学校区に整備している学童保育所につきましては、施設の老朽化や、需要の高まりを受け、計画的かつ迅速な整備を行ってまいりました。新年度は、2020年度の新神町小学校の完成に合わせ、敷地内に新たな神町学童保育所の整備を進めてまいります。
　　県内で最も高齢化率が低い本市ではありますが、高齢化の波は着実に押し寄せてきております。団塊の世代が75歳に達する2025年を見据え、昨年度に策定した「東根市老人福祉計画及び第７期介護保険事業計画」に基づき、元気な高齢者から介護が必要な高齢者まで包括的な支援を進めながら、高齢者にとって住みよいまちづくりを目指し、今後とも「長生きするのも東根市」の推進に努めてまいります。
　　地域に暮らす高齢者の健康と暮らしを支えるには、医療機関や介護施設だけでなく地域住民の力も必要と考えております。これまで地域の高齢者が気軽に集まって交流できる高齢者サロンの設立や運営を後押ししてまいりました。
　　また、今年度から行っている要支援者等に介護予防や生活支援活動を実施する住民主体の団体などに対する立ち上げ支援にあわせて、新年度からは運営に対する支援を実施してまいります。
　　昨年は、大阪北部地震や北海道胆振東部地震をはじめ、西日本豪雨や県内においても最上地方豪雨など災害の多い年でありました。災害から市民の生命を守るためには、防災情報を素早く、正確に提供することが重要であります。市内61カ所に設置している防災行政無線の的確な運用を行うとともに、県から今年度末に示される河川ごとの浸水想定データに基づいた新たな洪水ハザードマップを作成し、各世帯に配付したいと考えております。
　　また、この２月に愛知県豊山町と自治体間では６番目となる災害相互援助協定を締結したところであり、今後とも災害に対する他自治体との連携を深め、本市防災機能の一層の強化に努めてまいります。
　　ＩＴ社会の普及により、多様な消費形態が市民に広く浸透し、消費者トラブルの事案が複雑化、巧妙化、長期化する傾向にあります。これらのトラブルに対する相談業務の充実を図り、市民の安全で安心した消費生活を守るとともに、引き続き消費者行政の強化に取り組んでまいります。
　　次に「環境、自然、歴史、文化が調和する風格とうるおいのあるまち」について申し上げます。
　　咋年度より工事を進めてまいりました「東の杜」がいよいよ開館いたします。この施設周辺は古くから地域の中心として栄え、大ケヤキをはじめ貴重な文化財も数多く点在することから、これまで、景観に配慮した道路整備であるウォーキングトレイル事業などを実施してまいりました。
　　新生「東の杜」においては、東根城周辺の散策ルートにおける主要施設としての役割とともに、地域住民の参画を得ながらエリア全体の魅力を高め、人の流れを呼び込む活動の中心的な場所になるものと考えております。さらに、本市が推し進めている国際交流を見据え、訪日外国人の吸引力を高める和の文化の拠点としての役割を担う施設となるよう、指定管理者と協議を重ねながら、施設の機能が十分に発揮できるような運営に努めてまいります。
　　環境保全の推進につきましては、県内の他自治体に先がけて平成13年に環境ＩＳＯ14001を取得して以来、環境保全に関する取り組みを市内全体に広げて、「環境先進都市」の地位を確立していると自負しております。先駆的に取り組んでまいりました防犯灯のＬＥＤ化については、今年度に市内全域の約4,000灯の切り替えが完了いたします。今後は新規設置や修繕に対する地域への支援にシフトし、環境負荷の低減を図り、持続可能な社会の構築を図ってまいります。
　　次に「魅力にあふれ、にぎわいと活力に満ちたまち」について申し上げます。
　　平成30年の訪日外国人旅行者数が初めて3,000万人を突破したと発表されました。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に4,000万人、2030年に6,000万人という目標達成に向け、取り組みを強化しており、今後、確実に国際化の波が地方にも押し寄せてまいります。
　　本市においては、ドイツからの国際交流員の採用をはじめ、ホストタウン登録や国際友好都市提携を見据えた国際交流を本格化しているところであります。新年度は、本市が事務局を担っている東根市日中友好協会を発展的に改組して（仮称）東根市国際化推進協議会を設立し、東根市さくらんぼ国際交流協会をはじめとする各種団体や企業、個人などの協力体制を構築するとともに、インゲルハイム・アム・ライン市への訪問団の派遣を通して、本市の国際交流をさらに深化させてまいります。
　　国内の都市間交流については、新得町との友好都市提携から25周年にあたり、加えて新得町開拓120周年という節目を迎えることから、周年記念事業を実施し、市民と一体となった交流の拡大を図ってまいります。
　　また、友好都市である中央区や東松島市、災害援助協定を締結している朝霞市、豊山町とも交流事業等を通して、より一層友好の絆を深めてまいります。
　　国内外の交流拡大にあたって、山形空港は重要な社会インフラの一つであり、運行充実と利用拡大は、山形県のみならず、本市の発展に必要不可欠であります。東京便については、「羽田空港発着枠政策コンテスト」で獲得した暫定路線でありますが、昨年10月に2020年３月までの２往復運航の延長が示されました。
　　「県民が利用する朝晩の時間帯に運行すれば山形新幹線との共存共栄は絶対可能である」という私の考えのとおり、搭乗者数が伸び続け、今年度は機材の大型化に結びついております。今後とも同路線の固定化に向け、名古屋便、札幌便、大阪便とともに、関係機関・団体、航空会社と連携しながら、一層の利用拡大を図ってまいります。
　　また、滑走路の2,500ｍへの延長については、海外便の定期化・インバウンドの拡大につながることから、私は必要であると考えておりますが、今後、本市が持つ課題を勘案しつつ県の動向に注視してまいります。
　　次に、都市基盤の整備充実についてであります。
　　先般、昨年11月１日時点で仙台市の人口が山形県の人口を上回ったことが明らかになりました。このことは仙台市と隣接する本市にとって、ひいては村山地域全体にとって、交流や定住拡大に大きな可能性を秘めていると考えております。それゆえに、国道48号の高速化が必須であり、重要物流道路の指定について、この３月に国による一次指定がなされますが、実現に向け、私の持つあらゆる力を総動員してまいる所存であります。
　　国道48号とともに、本県と県外を結ぶ基幹道路であります東北中央自動車道については、今年度中に東根北インターチェンジが完成し、同じく南陽上山間も開通することから、福島ジャンクションを経て首都圏に直結することになります。交通の要衝としての本市の魅力がこれまで以上に高まることになり、交流や物流がさらに活発になるものと考えております。
　　今後とも市内からのアクセス性を高めるため、西部地区においては県道長瀞野田線、東部地区と東根北インターチェンジを結ぶ都市計画道路宮崎西道線延伸の早期着手を強く県に要望してまいります。
　　生活に密着する市道整備については、これまで同様、新設や拡幅、歩道設置、側溝整備などの改良工事を順次進め、市民の安全性の確保と利便性の向上に努めてまいります。
　　道路網だけではなく、市内の公共交通機関についても市民生活に直結する大切な都市基盤であります。交通弱者の足として民間バス路線を補完している市民バスについては、新年度から空白地帯であった市内南西部に路線を開設いたします。あわせて、新たな公共交通の手段としてデマンド型乗合タクシーを運行し、市民ニーズを踏まえた公共交通体制を充実してまいります。
　　次に、農林業の振興についてであります。
　　平成29年４月に国のＧＩ保護制度に「東根さくらんぼ」が登録され、３年目を迎えようとしております。昨年６月に東京築地市場で行われた品評会においては、登録初年度を上回る１ｋｇ40万円の高値が付き、着実 にブランド化が図られていると実感しております。この取り組みをさらに推し進めるべく、新年度は、首都東京の新たな基幹市場である豊洲市場を会場とする品評会に加え、登録３周年ステージアップ事業など、他産地との差別化と認知度の向上に努めてまいります。
　　あわせて、継続して佐藤錦生産環境整備事業を実施することにより、質・量ともに日本一である本市さくらんぼの生産環境充実を支援してまいります。
　　平成27年度から海外への農産物の販路拡大を目指し始動した輸出促進事業では、これまで、タイ・香港・台湾へのトップセールスやプロモーションを実施してまいりましたが、今年度はシンガポールにも活動を拡大しております。海外への農産物の売り込みは、現地で品物を買っていただくだけではなく、その先には訪日来市して美味しい本市の果物を食していただくなど、インバウンド観光にもつながると考えており、６次産業化の推進とともに取り組みを強化し、新年度においても攻めの農業を展開してまいります。
　　次に、商工業の振興についてであります。
　　今年10月に消費税が10％に引き上げられる予定であり、政府は、増税後の消費の落ち込みを防ぐための景気対策の一つとして、キャッシュレス決済のポイント還元を実施すると発表しております。しかし、市内中小小売店においては、現金決済が主流であることから、消費者が他に流れるなどの不利益を被ることのないようキャッシュレス決済機器導入に対して支援してまいります。
　　東根さくらんぼのＧＩ保護制度への登録により、ブランド力の向上が図られていることは先に申し上げたとおりでありますが、新年度は、中小企業地域資源活用促進法に基づく「ふるさと名物応援宣言」を行い、さくらんぼ農家と地元中小企業との有機的な結び付けを促進し、関連する商品やサービスの開発及び販路拡大を進めてまいります。具体的には、農協や観光物産協会などで組織する果樹王国ひがしね６次産業化推進協議会がけん引役となり、さくらんぼ長期保存の導入支援や加工品・おみやげ開発・販売などを通して、果樹園や温泉などの地域資源を生かした産業振興に取り組んでまいりたいと考えております。
　　次に、観光の推進についてであります。
　　年間大型イベントの最初を飾る「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会」は、おもてなしと参加ランナーを飽きさせない趣向が高評価を得ております。新年度も神町駐屯地と連携した取り組みのほか、コース上の安全対策に力を入れ、これまで以上に魅力ある大会にしてまいります。
　　また、本市の夏を彩る「ひがしね祭」は、動く七夕提灯行列、踊りの競演、神輿などの多種多様な催しが観客を魅了してやまない祭りに成長しております。新年度は50回の大きな節目を迎えることから、より一層、皆様とともに祭りを盛り上げてまいりたいと考えております。
　　これら２つのイベントに加え「さくらんぼ種飛ばしワールドグランプリ」「た～んとほおバルフェスタ」「ひがしねウィンターフェスティバル」の５大イベントを前例踏襲することなく創意工夫しながら開催することにより、四季を通して本市の魅力を内外に発信し、観光や交流を促進してまいります。
　　次に「こころ豊かな人が輝く教育と文化のまち」についてであります。
　　近年のグローバリゼーションの進展に伴い、世界で活躍する人材の育成は、我が国にとって不可欠であります。
　　2020年度から小学校３・４年生に外国語活動が導入され、５・６年生は教科化されるなど、国においては外国語教育の強化を図ろうとしております。
　　本市においては、今年度から小学校での外国語の時間数を増加するなど、新学習指導要領を先取りした取り組みを実施しており、加えて、ＡＬＴを２名増員し、７名体制で市内小中学生の外国語学習を支えております。
　　さらに新年度においては、中学２・３年生に対して英語検定受験支援制度を創設し、より一層の英語力向上と国際感覚育成に力を入れてまいります。
　　子どもたちの確かな学びを支えるためには、施設整備も重要であります。猛暑や熱中症対策のため、既に中学校は設置しておりますが、今年の夏に間に合わせるように、市内小学校の全ての普通教室・特別支援教室にもエアコンを設置し、施設の充実を図ってまいります。
　　また、新神町小学校については、2020年12月の校舎、屋内体育館の完成に向け、改築工事に着手してまいります。
　　平成28年11月にオープンしたまなびあテラスは、民間事業者の創意工夫による魅力的な運営が展開されており、現在の来館者は70万人を突破するなど、好評を博しております。
　　新年度からは、４月オープンの「東の杜」とともに、両施設が相乗効果を発揮し、市民の芸術文化活動を支える拠点としての役割をさらに発揮できるよう努めてまいります。
　　平成28年度にオープンした中央運動公園とグラウンド・ゴルフ場、パークゴルフ場は、市民の新たな生涯スポーツの場として活用されており、市外県外からの利用者も多く訪れ、大変な賑わいを見せております。
　　新年度は、市民のより一層の健康増進に寄与し、市スポーツ推進計画に掲げる「ひとりひとりが輝く生涯スポーツのまち“ひがしね”の実現」に向け、（仮称）大森山公園クロスカントリーコースを整備するため、調査・測量・設計に着手してまいります。
　　本市は、昨年12月に日本体育大学と「スポーツ・健康づくり推進に関する協定」を締結いたしました。同大学は、スポーツを基軸として教育や健康・福祉などの分野を中心に数多くの有為な人材を輩出している大学であります。今後、この協定に基づき、事業やイベントの相互協力、保有施設の相互利用、指導者等の派遣・交流を積極的に行い、市民のスポーツ推進・向上に努めてまいります。
　　まず、６月に開催するさくらんぼマラソン大会に同大学出身の第一線で活躍する現役選手を招聘することにしておりますので、ご期待いただきたいと思っております。
　　最後に「市民みんなで力をあわせる協働のまち」について申し上げます。
　　本市の総合計画は、市民各層からの声を反映し、市民とともに作り上げてきたものであり、協働のまちづくりの基盤となるものであります。新年度は、これまでの本市躍進の歩みを緩めることなく、確かなものとするため、「第５次東根市総合計画」の策定を市民の参画をいただきながら、本格的にスタートしてまいります。
　　協働のまちづくりは、今でこそ全国の自治体で使われている言葉でありますが、私が市長に就任して以来、先駆的に市政の基本姿勢として掲げ、推進してきたものであります。
　　この協働のまちづくりの推進には、地域の良好なコミュニティに支えられた地域力向上が欠かせない要素であります。地域が抱える課題解決や本市の行政課題に合致する様々な活動に積極的に取り組む団体等が、魅力ある地域づくり活動を実践できるよう、今後とも「ともに築く地域未来創造事業」により支援してまいります。
　　また、新年度は、市民ニーズに応えるべく、マイナンバーカードの利用により住民票や税証明書等を全国のコンビニエンスストアなどで交付するサービスを導入し、さらなる行政サービスの充実に資してまいります。
　　安定した財政基盤の確保については、特にその根幹をなす市税収入について、引き続き、高い収納率を維持していくとともに、ふるさと納税制度による寄附金についても、積極的な取り組みによる全国への本市のＰＲを行いながら、歳入の確保を目指してまいります。また、歳出については、既存事業の不断の見直しを図りながら選択と集中により、財源の重点的配分と事業費の効率的執行に努めてまいります。
　　次に、平成31年度予算案の大綱についてご説明を申し上げます。
　　地方自治体の予算編成に大きな影響を及ぼす国の平成31年度予算案につきましては、「新経済・財政再生計画」の初年度として現下の重要な課題に的確に対応しつつ、経済再生と財政健全化を両立する予算となっており、前年度当初比3.8％増の101兆4,571億円で、全世代型の社会保障制度への転換に向けて７年続けて過去最大を更新したところであります。
　　地方財政計画では、人づくり革命の実現や地方創生の推進、防災・減災対策等に取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方財政の規模は対前年度比3.1％増の89兆5,930億円となりました。一般財源の主なものの内訳につきましては、地方譲与税を含む地方税収が対前年度比2.1％の増、地方交付税が1.1％の増、臨時財政対策債の発行が18.3％の大幅減となり、一般財源総額は、対前年度比1.0％増の62兆7,072億円で過去最高となったところであります。
　　本市に密接な関わりを持つ県の新年度予算は、「やまがた創生」に向けた展開の強化を図るとともに、行財政運営における全分野での不断の見直しにより、自由度の高い歳出構造への転換を目指し、予算の編成が進められたところであります。
　　少子高齢化による人口構造の変化は、労働力不足や税収の減少をまねき、自然増となっている医療や介護などの高齢者向けサービスを中心とした行政需要にどう応えるかが今後の大きな課題であります。
　　平成に続く時代に向かって、こうした社会環境や人口構造の変化に的確に対応し、持続的に発展できるまちづくりを推進していくために、平成32年度が最終年度となる「第４次東根市総合計画」に掲げる各種施策の着実な推進と総仕上げを行い、施策効果の高い歳出の優先化・重点化に努め、行財政改革の徹底を図ることとしました。
　　このような状況の中で、予算編成にあたりましては、増大する社会保障関係費への対応と、次の世代への過度な負担とならないよう健全財政の堅持を意識し、基金の活用や国・県からの補助金等の積極的な活用を行い、総合計画に位置づけられた各種事業と将来を見据えた取り組みに重点的な予算配分を行ったところであります。
　　以上の基本的な考えのもとに編成いたしました平成31年度の一般会計予算案は、前年度比7.7％増の216億5,400万円で過去最大となり、４年連続で200億円を超える大型予算になったところであります。
　　その概要についてでありますが、はじめに歳入予算についてご説明申し上げます。
　　経済再生への取組みにより、所得環境は緩やかに改善し、経済の好循環を実感しつつある中、市税収入は、個人市民税で前年度比1．3％の増、法人市民税で、平成30年度の決算見込等を踏まえ2.5％の増と見込んだところであります。一方で固定資産税については、前年度比4.9％の増、都市計画税についても5.3％の増としております。
　　その結果、市税総額として前年度比3.2％増の64億5,338万9,000円としたところであります。
　　また、地方交付税につきましては、地方財政計画では増額を見込めるものの、市税収入の伸び及び今年度の決算見込みから、前年度比0.6％減の38億2,000万円、臨時財政対策債につきましては、国と地方が折半する財源不足が解消されたことから、前年度比16.5％減の５億8,000万円を見込んでおります。
　　寄附金につきましては、ふるさとづくり寄附金の増額を見込み、前年度比21.6％増の８億5,100万2,000円を計上しております。
　　次に、歳出予算についてご説明を申し上げます。
　　新年度は、「第５次東根市総合計画」や「都市計画マスタープラン」など、各分野における上位計画の策定経費を予算化しております。短期的な視点にとどまらない行政体制の構築が求められる中、新たなまちづくりの目標や理念、持続可能な社会づくりの方向性などを盛り込むことといたします。
　　議会費につきましては、議会運営の活性化及び議員活動の効率化を目指し、昨年に導入したタブレット端末の運用経費を継続計上するとともに、開かれた議会の推進として、議会だより発行事業を継続して予算化しております 。
　　総務部門につきましては、東京圏から本市への移住者を支援する、ひがしね移住生活応援事業や、マイナンバーカードを利用したコンビニエンスストア等での証明書発行にかかるシステム構築費を新たに予算化したほか、交流を進めているインゲルハイム・アム・ライン市へ市民とともに訪問する経費を計上しております。
　　公共交通につきましては、市内南西部に新たな市民バス路線を開設する経費、デマンド型乗合タクシーの運行事業を新規に予算化し、公共交通の一層の充実に努めます。
　　民生・福祉部門につきましては、冬期間における経済的負担の軽減を目的とした福祉灯油購入費等助成事業、ひとり親家庭等の子どもたちを支援する学習支援事業に引き続き取り組む予算を計上したほか、子育て応援　新５つ星事業、障がい児等の通所支援や放課後の児童対策事業、大人の風しん予防接種等の実施にかかる必要な額を確保しております。
　　また、３歳未満児の保育需要の高まりを見据え、（仮称）東根こども園建設工事の基本設計関連予算を計上したほか、延長保育及び一時預かりの特別保育事業を継続するとともに、民間事業者が行う保育所等整備に対する補助金を予算化しております。
　　高齢者福祉につきましては、高齢者が住みなれた地域で過ごせるよう、生きがい活動支援通所事業、いきいきサロン推進事業、高齢者社会参加促進事業を継続して予算化しております。
　　経済部門につきましては、果樹王国ひがしねふるさと名物応援事業を新規に計上するとともに、地方創生推進交付金を活用した農産物海外販路拡大推進事業、果樹王国ひがしね６次産業化推進事業、さくらんぼマラソンインバウンド促進事業を拡充して計上し、東根ブランド確立のための発信力強化やＧＩ保護制度などの活用を通じて、新たな需要の確保に向けて取り組んでまいります。
　　さくらんぼマラソン大会をはじめとした年間を通じたイベントがパッケージ化され、効果的な誘客が確立されつつあります。これらのイベントがより魅力的に発信され、リピーターの獲得や満足度の向上に結びつくよう事業費を確保しております。
　　農業の振興につきましては、高齢化、担い手不足など依然として厳しい状況が続いておりますが、持続可能な農業の発展を後押しするための支援施策として、人・農地プラン推進事業、元気な農業経営による所得1.3倍プロジェクト事業、就農ファーストステップ支援事業を継続するほか、園芸産地活性化支援事業につきましては、今年度より補助対象品目を拡充して予算化しております。また、農村環境の保全のための多面的機能支払交付金事業についても引き続き取り組んでまいります。
　　建設部門につきましては、（仮称）大森山公園クロスカントリーコースの整備関連経費を新規計上するとともに、国の社会資本整備総合交付金を活用した、市道五間通り線、市道蟹沢谷地線、市道野川小原線などの改良工事を行うほか、柳町橋補修工事を引き続き実施し、橋りょう長寿命化対策を進めてまいります。また、道路維持事業、生活密着道路整備事業及び災害防除事業を継続して予算化したところであります。
　　市営住宅の運営管理及び都市公園の維持管理につきましても、必要額を継続して計上しております。
　　消防部門につきましては、民間事業者が行う大規模宅地開発において、防火水槽の設置費用に対し補助を行うとともに、貯水槽整備事業を拡充して計上しております。
　　消防団活動の充実と活動支援強化のために非常備消防事業、消防団充実強化事業を継続して計上したほか、今後も消防署配備の車両や地域防災の要となる消防団のポンプ積載車両等を計画的に更新してまいります。
　　教育部門につきましては、不登校などの児童生徒に対し、きめ細やかな支援を行うため、教育相談指導員を増員して適応指導教室の支援体制を充実させるとともに、中学生の英語検定受験支援に係る経費を予算化しております。
　　また、日本体育大学連携事業経費を新規計上し、スポーツ・健康づくりの分野の向上を図ってまいります。
　　教育文化施設につきましては、公民館トイレ改修にかかる実施設計経費を新規計上するとともに、引き続き、神町小学校改築事業、学校トイレリニューアル事業、市内小中学校施設維持事業を計上したほか、４月にオープンする東の杜につきましては、指定管理者等による運営・管理費を計上しております。
　　次に、特別会計についてご説明を申し上げます。
　　国民健康保険特別会計につきましては、医療給付費等の納付金の大幅増により、前年度比5.8％増の47億6,000万円としたところであります。
　　東根財産区特別会計につきましては、財産管理費の所要額として、130万円を計上しております。
　　公共下水道事業特別会計につきましては、起債償還額の大幅減により、前年度比2.5％減の20億2,500万円としたところであります。
　　介護保険特別会計につきましては、高齢者の増加に伴う介護サービスの需要増を見込み、前年度比2.6％増の43億6,100万円を計上いたしました。
　　第７期介護保険事業計画に基づいた自立支援、介護予防・重度化防止に向けた取り組みとともに、介護予防・生活支援活動団体運営補助金を創設するなど、介護基盤の充実・強化を図ってまいります。
　　市営墓地特別会計につきましては、墓地管理の所要額として、前年度同額の180万円としたところであります。
　　後期高齢者医療特別会計につきましては、後期高齢者医療広域連合への負担金の減により、前年度比6.1％減の４億9,600万円を計上しております。
　　次に、水道事業会計についてご説明を申し上げます。
　　収益的収入については、前年度比0.9％増の11億8,876万3,000円を見込み、収益的支出については、事業運営経費などに11億6,889万4,000円を計上したところであります。
　　また、資本的収入については3,509万1,000円を見込み、資本的支出については５億4,692万円を計上いたしました。
　　次に、工業用水道事業会計についてご説明申し上げます。
　　収益的収入については、前年比1.7％増の２億2,206万1,000円を見込み、収益的支出については2億2,078万6,000円を計上したところであります。
　　また、資本的収入はなく、資本的支出については3,000万円を計上いたしました。
　　両事業における施設の維持管理に万全を期しながら、より一層の安定供給に努めてまいります。
　　今後も、私は４万8,000人の市民の先頭に立ち、持てる政治力、行政力を結集し、強力にまちづくりに取り組んでまいる所存でありますので、議員各位並びに市民の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ、平成31年度の施政方針及び予算案の大綱といたします。
　　それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明を申し上げます。
　　はじめに、報第１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてでありますが、昨年５月に発生した市道上における事故に関して、地方自治法の規定により、損害賠償の額の決定について専決処分を行いましたので、報告するものであります。
　　次に、議第２号　東根市議会の議決すべき事件に関する条例の設定についてでありますが、地方自治法の一部改正に伴い、条例の設定についての提案をするものであります。
　　次に、議第３号　東根市行政不服審査会設置条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、不正競争防止法等の一部を改正する法律による工業標準化法の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第４号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整理等に関する省令の施行による、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第５号　東根市立保育所設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、保育需要の増加に対応するため、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第６号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、子育て支援医療の対象を拡大するため、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第７号　東根市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令の施行による水道法施行令等の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第８号　東根市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、消防法及び関係法令に重大な違反のある防火対象物に関し、公表する制度を設けるため、所要の改正について提案するものであります。
　　次に、議第９号から、議第12号までの指定管理者の指定についてでありますが、東根市東根中部学童保育所等の公の施設の管理を行わせる、指定管理者の４件の指定に関し、地方自治法の規定により提案するものであります。
　　次に、議第13号及び議第14号　市道路線の廃止及び認定についてでありますが、市道路線網の見直しにより、市道３路線の廃止及び市道８路線の認定を行うため提案するものであります。
　　以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては、担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○加藤信明議長　ご苦労さまです。
　　次に、議第２号から議第14号までの13議案について、簡潔明瞭に庶務課長に補足説明を求めます。
　　石垣有一庶務課長。
　　　〔石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長　登壇〕
○石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長　議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。
　　はじめに、条例の設定が１件になります。
　　議案書の10ページ、参考資料の１ページをお願いいたします。
　　議第２号　東根市議会の議決すべき事件に関する条例の設定についてになります。基本構想の策定義務に関する規定が廃止されたことに伴い、引き続き、独自に基本構想を策定し、議会の議決すべき事件とするため、条例の設定について提案するものです。施行期日は平成31年４月１日からとなります。
　　次に条例の一部改正が６件になります。
　　議案書の11ページ、参考資料の２ページをお願いいたします。
　　議第３号　東根市行政不服審査会設置条例等の一部を改正する条例の制定についてになります。工業標準化法の一部改正に伴いまして、「日本工業規格」を「日本産業規格」に改めるものです。施行期日は、平成31年４月１日からとなります。
　　議案書の12ページ、参考資料の４ページをお願いいたします。
　　議第４号　東根市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてになります。放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の改正に合わせ、放課後児童支援員の資格要件に、学校教育法の一部を改正する法律により、新たに創設されました「専門職大学」の前期課程修了者に関する規定を加えるものでございます。施行期日は、平成31年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の13ページ、参考資料の６ページをお願いいたします。
　　議第５号　東根市立保育所設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。東根市立東部こども園における保育の定員を「20人」から「30人」に増やすものです。施行期日は、平成31年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の14ページ、参考資料の７ページをお願いいたします。
　　議第６号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。子育て家庭の医療費に係る負担軽減と子育て環境の一層の充実を図るべく、子育て支援医療の対象年齢を「満15歳まで」から「満18歳まで」に拡大するものです。施行期日は平成31年10月１日からとし、改正後の東根市医療費支給に関する条例の規定による医療費の支給は、平成31年10月１日以後の医療行為に係るものから適用となります。
　　次に、議案書の15ページ、参考資料の８ページをお願いいたします。
　　議第７号　東根市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。学校教育法の一部を改正する法律により、新たに創設された「専門職大学」の前期課程修了者に関する規定を、布設工事監督者の資格基準及び水道技術管理者の資格基準に加えるものです。
　　また、水道法施行規則の一部を改正する省令の施行に伴う技術士試験の第２次試験における上下水道部門の選択科目の統合によりまして、「水道環境」を削るものです。施行期日は、平成31年４月１日からとなります。
　　次に、議案書の17ページ、参考資料の11ページをお願いいたします。
　　議第８号　東根市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてになります。消防法等に重大な違反のある防火対象物について、消防機関が改善命令を行った場合に、命令内容の公示に至るまでの期間は、当該する防火対象物の危険性に関する情報について、利用者等が自ら入手して利用の適否を判断できるように、総務省消防庁において公表制度を設けたため、新たに関係規定を設けるものです。施行期日は、平成31年10月１日からとなります。
　　次に、事件決議事項６件になります。
　　議案書の18ページをお願いいたします。
　　議第９号　指定管理者の指定についてになります。東根市東根中部学童保育所の指定管理者に、タントスマイルクラブ運営委員会を指定するものです。
　　次に、議案書の19ページをお願いします。
　　議第10号　指定管理者の指定についてになります。東根市大森学童保育所の指定管理者に、大森なかよしクラブ運営委員会を指定するものです。
　　次に、議案書の20ページをお願いします。
　　議第11号　指定管理者の指定についてになります。東根市小田島学童保育所の指定管理者に、小田島学童クラブ運営委員会を指定するものです。
　　次に、議案書の21ページをお願いします。
　　議第12号　指定管理者の指定についてになります。東根市中央運動公園の指定管理者に、セントラルスポーツ東根市体育協会共同事業体を指定するものです。
　　次に、議案書の22ページ、参考資料の13ページをお願いいたします。
　　議第13号　市道路線の廃止についてになります。市道路線網の見直しによりまして、市道藤助新田７号線、神町駅前線、関山長坂線について廃止を行うものです。
　　次に、議案書の23ページ、参考資料の18ページをお願いいたします。
　　議第14号　市道路線の認定についてになります。市道路線網の見直しによりまして、市道藤助新田７号線、神町駅前線、中島新田北線、関山長坂線、関山長坂２号線、神町西25号線、神町西26号線、神町西27号線、以上の路線について新たに認定するものです。
　　以上、ご説明申し上げました，どうぞよろしくお願いいたします。
○加藤信明議長　次に、報第１号について、財政課長に補足説明を求めます。
　　石垣和彦財政課長。
　　　〔石垣和彦財政課長　登壇〕
○石垣和彦財政課長　議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。
　　議案書の１ページをお願いいたします。
　　報第１号　損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてでございます。
　　市道上における事故の損害賠償に係る専決処分につきまして、地方自治法第180条第２項の規定により、ご報告するものでございます。
　　次のページをお願いいたします。
　　賠償の請求者につきましては、１番目にありますとおり、市内在住の女性でございます。
　　２番目の原因でございますけれども、昨年の５月19日に市道神町南２号線を歩行中、市道内の窪みに足を取られまして転倒し、けがをしたものでございます。
　　３番目の損害賠償の額につきましては、45万1,106円となっております。
　　施設管理にかかわります事故が発生したことにつきまして、おわび申し上げるところでございます。
　　この事案を受けまして、施設等の安全管理について注意喚起を行ったところでございます。
　　以上で補足説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長　以上で施政方針表明及び提案理由の説明を終わります。
　　なお、報第１号につきましては、報告案件ですので、以上でご了承願います。

　　◎予算特別委員会への議案付託

　　次に、日程第41　予算特別委員会への議案付託を議題とします。
　　お諮りします。
　　議第18号から議第26号までの予算関係９議案につきましては、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり、議案を付託したいと思います。
　　これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長　異議なしと認めます。
　　したがいまして、予算関係９議案につきましては、予算特別委員会を設置して別紙議案付託表のとおり、審査することに決しました。






予　算　特　別　委　員　会　議　案　付　託　表

議第18号　　平成31年度東根市一般会計予算
議第19号　　平成31年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第20号　　平成31年度東根市東根財産区特別会計予算
議第21号　　平成31年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第22号　　平成31年度東根市介護保険特別会計予算
議第23号　　平成31年度東根市市営墓地特別会計予算
議第24号　　平成31年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第25号　　平成31年度東根市水道事業会計予算
議第26号　　平成31年度東根市工業用水道事業会計予算



　　◎散　　　　　会

○加藤信明議長　これで、本日の日程は全部終了しました。
　　本日はこれで散会をします。
　　ご苦労さまでした。

　　　午前１１時５３分　散　会