第 3 回 定 例 会 会 議 録
平成30年9月20日 午前10時00分 開 会

      加  藤  信  明 議長         橋  ひ ろ み 副議長

◎出席議員(18名)
 1番   片  桐  勝  寿 議員       2番   山  科  幸  子 議員
 3番   高  橋  鉄  夫 議員       4番   白  井  健  道 議員
 5番   河  村     豊 議員       6番   原  田  利  光 議員
 7番     橋  光  男 議員       8番   細  矢  俊  博 議員
 9番   今  野     孝 議員      10番   浅 野 目  幸  一 議員
11番   阿  部  綾  子 議員      12番   清  野  貞  昭 議員
13番   森  谷  政  志 議員      14番   佐  藤     直 議員
15番   秋  葉  征  士 議員      16番   清  野  忠  利 議員
17番     橋  ひ ろ み 議員      18番   加  藤  信  明 議員

◎欠席議員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

元 木 正 史
教  育  長
武 田 庄 一
選挙管理委員会
委  員  長

斎 藤 吉 則
代表監査委員
工 藤 喜惠治
農業委員会会長

伊 藤 孝 次
消  防  長
間木野 多加志
副  市  長

古 谷 利 明
総 務 部 長
浅野目   勇
市民生活部長

梅 津 佳 之
健康福祉部長
石 垣 裕 之
経 済 部 長

東海林 克 彦
建 設 部 長
兼 水 道 部 長
天 野 政 実
会計管理者

芦 野 耕 司
教 育 次 長
高 橋 重 俊
総合政策課長

石 垣 有 一
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
石 垣 和 彦
財 政 課 長

半 田   薫
監 査 委 員
事 務 局 長
柴 田   昇
農 業 委 員 会
事 務 局 長





◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 浩 之
事 務 局 長

青 木   満
事務局長補佐
菅 井 美奈子
議事主査
兼議事係長

齊 藤 晋 平
副  主  任
松 山 朋 美
主     事

早 坂   康
兼 務 書 記
森 谷 賢 司
兼 務 書 記



◎議 事 日 程

 議事日程第1号
       平成30年9月20日(火) 午前10時 開 会

 日程第 1  会議録署名議員の指名
 日程第 2  会期の決定
 日程第 3  諸般の報告
 日程第 4  請願(1件)の委員会付託
    (議 案 上 程)
 日程第 5  議第63号 財産の取得について
 日程第 6  議第73号 東根副市長の選任について
 日程第 7  議第74号 東根市教育委員会委員の任命について
 日程第 8  議第75号 人権擁護委員候補者の推薦について
    (説明・質疑・討論・表決)
    (議 案 上 程)
 日程第 9  報第6号 損害賠償の額の決定についての専決処分の報告について
 日程第10  議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 日程第11  議第54号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第12  議第55号 平成29年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第13  議第56号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につい
           て
 日程第14  議第57号 平成29年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第15  議第58号 平成29年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第16  議第59号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定につい
              て
 日程第17  議第60号 平成29年度東根市水道事業会計決算認定について
 日程第18  議第61号 平成29年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
 日程第19  議第62号 東根市税条例等の一部を改正する条例の制定について
 日程第20  議第64号 市道路線の認定について
 日程第21  議第65号 河北町の公の施設の設置について
 日程第22  議第66号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第2号)
 日程第23  議第67号 平成30年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
 日程第24  議第68号 平成30年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
 日程第25  議第69号 平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 日程第26  議第70号 平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算(第2号)
 日程第27  議第71号 平成30年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)
 日程第28  議第72号 平成30年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
    (説     明)
 日程第29  決算特別委員会への議案付託
 日程第30  予算特別委員会への議案付託
    (散     会)

◎本日の会議に付した事件

 議事日程第1号に同じ。


  ◎開     会

○加藤信明議長 皆さん、おはようございます。
  ただ今から平成30年東根市議会第3回定例会を開会します。

  ◎開     議

○加藤信明議長 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、出席議員の数は18名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
  本日の会議は、議事日程第1号によって進めます。

  ◎会議録署名議員の指名

○加藤信明議長 はじめに、日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員には12番清野貞昭議員、13番森谷政志議員、14番佐藤 直議員、以上3名を指名します。

  ◎会期の決定

○加藤信明議長 次に日程第2 会期の決定を議題とします。
  今期定例会の会期につきましては、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。
  議会運営委員長、5番河村 豊議員。
   〔河村 豊議会運営委員長 登壇〕
○河村 豊議会運営委員長 おはようございます。
  議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告申し上げます。
  本日招集なりました第3回定例会の会期につきましては、去る9月14日午前10時から第4委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
  その結果、会期は本日から10月22日までの33日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、決算及び予算関係議案をそれぞれ特別委員会を設置し、付託して審査すべきものと決定なりました。
  以上で議会運営委員会における協議の結果についての報告を終わります。
○加藤信明議長 お諮りします。ただ今の議会運営委員長報告のとおり、今期定例会の会期は本日から10月22日までの33日間とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、今期定例会の会期は本日から10月22日までの33日間とすることに決定いたしました。



平成30年東根市議会第3回定例会会議予定表
月  日
会  議  名
開議時刻
場 所
議      事
9月20日
本  会  議
午前10時
議 場
・開  会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・請願(1件)の委員会付託
・議案上程(事件決議・人事案件)
 説明・質疑・討論・表決
・議案上程
 説明
・決算特別委員会への議案付託
・予算特別委員会への議案付託
決算特別委員会
本 会 議
終 了 後
議 場
・決算議案概要説明
予算特別委員会
決算特別委
員会終了後
議 場
・予算議案概要説明
9月21日
休         会
9月22日
9月23日
9月24日
9月25日
本  会  議
午前10時
議 場
・市政一般に対する質問
9月26日
本  会  議
午前10時
議 場
・市政一般に対する質問
9月27日
休         会
9月28日
9月29日
9月30日
10月1日
本  会  議
午前10時
議 場
・総括質疑
・常任委員会への議案付託
予算特別委員会
本 会 議
終 了 後
議 場
・付託議案審査
 質疑
総務文教常任委員会
予算特別委
員会終了後
第3委員会室
・所管事務調査について
経済建設常任委員会
第1委員会室
厚  生常任委員会
第4委員会室
10月2日
休         会
10月3日
10月4日
10月5日
10月6日
10月7日
10月8日
10月9日
10月10日
決算特別委員会
午前10時
議 場
・付託議案審査
 質疑
・分科会設置及び議案の付託
月  日
会  議  名
開議時刻
場 所
議      事
10月11日
決算特別委員会総務文教分科会
午前10時
第3委員会室
・付託議案審査
決算特別委員会経済建設分科会
第1委員会室
決算特別委員会厚  生分科会
第4委員会室
10月12日
決算特別委員会総務文教分科会
午前10時
第3委員会室
・付託議案審査
決算特別委員会経済建設分科会
第1委員会室
決算特別委員会厚  生分科会
第4委員会室
10月13日
休         会
10月14日
10月15日
総務文教常任委員会
午前10時
第3委員会室
・付託議案審査、請願審査、
 及び所管事務調査
経済建設常任委員会
第1委員会室
厚  生常任委員会
第4委員会室
10月16日
休         会
10月17日
10月18日
10月19日
各常任正副委員長打ち合わせ
午前10時
各 室
・付託議案審査報告について
10月20日
休         会
10月21日
10月22日
決算特別委員会
午前10時
議 場
・分科会委員長審査報告
 質疑・討論・表決
予算特別委員会
決算特別委
員会終了後
議 場
・付託議案審査
 討論・表決
本  会  議
予算特別委
員会終了後
議 場
・委員長審査報告(決算・条例・事件決議   補正予算・請願)
 質疑・討論・表決
※委員会・議員提出議案上程
 説明・質疑・討論・表決
・閉  会


  ◎諸般の報告

○加藤信明議長 次に日程第3 諸般の報告を行います。
  はじめに、平成29年度決算健全化判断比率・資金不足比率について、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」第3条第1項及び同法第22条第1項の規定により、事前に配付しております資料のとおり、市長から報告がありましたので、ご了承願います。
  次に、平成29年度ふるさとづくり寄附の運用状況について、「東根市ふるさとづくり寄附条例」第8条の規定により、事前に配付しております資料のとおり、市長から報告がありましたので、ご了承願います。
  次に、教育委員会事務の点検及び評価報告(平成29年度事業分)について、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第26条第1項の規定により、事前に配付しております資料のとおり、教育委員会教育長から報告がありましたのでご了承願います。
  次に、監査委員から報告がありました、平成30年5月分から7月分の例月出納検査結果の報告及び各課等に関わる定例監査結果の報告について、その写しをお手元に配付しておきましたのでご了承願います。
  次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職・氏名を一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
  以上で、諸般の報告を終わります。

  ◎請願の委員会付託

○加藤信明議長 次に日程第4 請願の委員会付託を議題とします。
  今期定例会で受理した請願は1件です。この請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、総務文教常任委員会に付託をします。



請 願 文 書 表

平成30年第3回定例会
受理
番号
受 理
年月日
件   名
請 願 者
紹介議員
付託委員会
14
平成30年
9月13日
「核兵器禁止条約について、政府が締結することを求める」意見書の提出に関する請願書
村山市中央2−3−2
共立社北村山生協地域理事会
議長 元木 ユキ子
村山市楯岡五日町14−1
原水爆禁止北村山地区実行委員会
実行委員長 須藤 和幸
今野 孝
山科幸子

総務文教
常任委員会




  ◎議 案 上 程

○加藤信明議長 次に日程第5 議第63号から日程第8 議第75号の4議案を一括して議題とします。

  ◎提案理由の説明

○加藤信明議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。
   〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 おはようございます。
  本日ここに平成30年第3回定例会を招集するにあたり、これから4年間にわたる市政運営に関する所信の一端を申し上げます。
  去る8月26日に執行されました、東根市長選挙におきまして、議員の皆様をはじめ、多くの市民の皆様の温かいご支援のもと、無投票当選により、6期連続で東根市政のかじ取りという重責を担わせていただきますことは、「信なくば立たず」の言葉のとおり、これまで5期20年間の実績に対する、議員並びに市民の皆様からの信頼や支持の表れであるとともに、今後4年間の市政運営に大きな期待が込められたものと受けとめております。これまでにも増して、身の引き締まる思いと、与えられた責任の重さを痛感しているところであります。今後とも私の政治信条であります、「誠実・公正・実行」を基本理念とし、県内で最も勢いのあるまちと評される東根市を、もっともっと豊かなまちに前進させるべく、全力を傾注してまいります。
  さて、私は市長就任以来、「民間の経営感覚での市政運営」、「民でできるものは民で」という考えのもと、市民目線による不断の行財政改革を断行してまいりました。そこで生み出された財源と実行力、政治力をもとに多様化する行政ニーズに対応し、都市としての欠かせない社会資本整備はもちろんのこと、特に力を入れて数多くのソフト、ハードを問わない子育て支援の施策を実行してきたところであります。社会資本整備については、県内でもいち早くPFI事業を導入し、消防庁舎、学校給食センター、大森小学校、そして市民待望の公益文化施設「まなびあテラス」を完成させ、財政の平準化と市民サービスの向上の、双方に資するものとなっております。
  県内自治体において、近年これだけの施設整備を行ってきた自治体はなく、これらの事業を行ってきてもなお一部事務組合や公営企業など、全てを含めた将来負担すべき負債を、その地方公共団体の財政規模に対する割合で表す将来負担比率は、平成29年度決算において11.6%であり、県内13市で1番低い数値となっております。このことは、これまでの20年間市政運営を担ってきた私にとって、市民の皆様に誇れるものと自負しております。
  子育て支援施策については、「子育てするなら東根市」を標榜し、先駆的に導入してきた子どもの医療費助成、休日保育等の多様な保育サービスの提供、保育料の負担軽減などのほか、遊びを通して生きる力を学ぶ「遊育」という概念のもと、屋内の遊び場を併設している「さくらんぼタントクルセンター」や、屋外版の遊び場である「あそびあランド」を整備し、保護者の財政的な負担軽減のみならず、心身ともにたくましい子どもの成長を願い、子育て環境の充実を実行してまいりました。現在、子育て支援をまちづくりの柱と据える自治体は数多くなってきておりますが、本市はその先進性と特色において優位にあると確信しております。
  そして、私が究極の子育て支援と位置付け、誘致に取り組んだ、県内初の併設型中高一貫校「東桜学館」が、平成28年4月に開校したことは誠に感慨深いものでありました。同校の開校によって、まなびあテラスとともにまちの中心が形成され、両施設の相乗効果により、にぎわいの創出だけでなく、風格のあるまちづくりが一層進んだものと考えております。これらのことが相まって、本市は県内で唯一人口が増加している自治体であり、今年3月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した将来推計人口でも、2030年において、県内で東根だけが4万7,885人に増加すると予想されており、まちづくりの成果が目に見えて表れております。
  また、今年3月に公表された地価公示において、商業地の最高価格が平成10年の市長就任時は県内13市のうち12番目でありましたが、今や県都山形市に次いで2番目となり、これらの各種数値がトップランナーとしての東根市を象徴していると実感しており、喜びに堪えないところであります。
  しかしながら、これらの結果におごることなく、また満足せず、本市が持続的発展を遂げていくため、今後4年間において次の施策を実行してまいりたいと考えております。
  まず、「国道48号の高速化」であります。今年3月に創設された国の制度で、平常時、災害時を問わず安定的な輸送を確保するため、国土交通大臣が、物流上重要な道路輸送網を「重要物流道路」として指定し、機能強化や重点支援を実施するとされたところであります。
  ご案内のとおり、国道48号は太平洋側と日本海側を結ぶ大動脈でありながらも、連続雨量が180mmを超えると事前通行制限になり、交通の脆弱さの解消が課題となっております。私は以前から関山除雪ステーションから作並除雪ステーションまでの約12km区間のバイパス化について提唱しており、本市の重要要望事業として各方面に働きかけを行ってまいりました。
  この度の「重要物流道路」制度はこのバイパス化という私の考えを大きく前進させるものであり、その先の地域高規格道路指定へのステップにもつながるものであります。
  今週末の23日には国土交通省職員の視察を受け、要望を行うほか、12月には仙台市、天童市とともに高速化整備に向けた総決起大会を本市で開催する予定であります。国道48号の重要物流道路指定の実現は私に与えられた最大の使命との強い信念のもと、豊富な人脈と行動力をもって、これまで以上に強力に活動してまいります。
  次に、「教育によるまちづくりのさらなる推進」であります。私は、教育の振興は地域を絶やさないという信念のもと、これまで数々の施策を実行してまいりました。
  その1つである、県立東桜学館の誘致は究極の子育て支援であるとともに、世界に羽ばたく有為な人材を育むことができるという意味において、教育によるまちづくりにも大きく寄与するものであります。また、同校においては外国語と理数科に力を入れていることもあり、市立の学校に教育格差が生じないようALTを増員したほか、各学校への学力向上支援員の配置や教員OBによる学習支援ボランティアを派遣するなど、教育現場でのマンパワーの充実と市全体における教育の質の向上を、継続的に図っているところであります。
  平成32年には、新しい神町小学校の開校が控えております。このような、子どもたちの学力を支える施設整備はもちろんのこと、今後とも教育環境全般の充実をさらに推進してまいります。教育は一朝にしてならず、地道な努力の継続が子どもたちの学力向上につながり、今後の東根市を支える底力となるのであります。
  加えて、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録や、ドイツ連邦共和国インゲルハイム・アム・ライン市との海外友好都市締結を見据えた「国際交流の推進」は、国際性豊かな子どもたちを育てる意味においても、今後も推進していかなければならない施策であると考えております。
  私は、「国道48号の高速化」と「教育によるまちづくりのさらなる推進」は、本市の持続的な発展を実現する、次なる一手になると確信しております。
  今後の人口増加策を考える上で、仙台市民を呼び込むことは必須であり、交通に支障がなく、通勤圏内で子育てしやすく教育水準が高いとなれば、仙台市民は必ずや東根市を選ぶはずであります。本市においても、人口予測では2030年を過ぎると人口が減少に転じるとされておりますが、2つの施策の実現により、人口増加も夢ではないのであります。これからの4年間においては、この大きな2つの施策に力を入れて実行してまいりたいと考えております。
  また、私が当初から行ってきた「さくらんぼにこだわったまちづくり」の集大成と言っても過言ではない、東根さくらんぼのGI保護制度登録は、ブランドイメージの定着と、農家所得の向上に、大いに貢献しております。今後とも、より一層の知名度向上を目指していくとともに、グローバリゼーションを追い風に農作物の海外輸出や6次産業化の推進など、攻めの農業を展開してまいります。
  ほかにも、地域の均衡ある発展に寄与する市内道路網の整備、本市の産業や経済の発展を見据えた基盤整備と商工業の振興、「子育てするなら東根市・長生きするのも東根市」を推進する福祉の向上など、市民の目線に立ち、本市に誰もが住みたい、住み続けたくなる各種施策に全力で取り組んでいく覚悟であります。市政を預かる上での要諦は「次代を展望する力」、「課題解決に向けた有言実行」だと考えております。これまでの20年間、私はこの2つの柱に、先行きが不透明な時代を乗り越え、市民の皆様とともに本市発展の礎を築いてきたと考えております。これからもこの姿勢に変わりはありません。4万8,000人の市民のリーダーとして、躍進する東根市をさらなる高みに導くため、全身全霊をかけて邁進していく所存であります。
  結びになりますが、議員各位、並びに市民の皆様の絶大なるご理解とご協力をお願い申し上げ、私の6期目のスタートにあたっての所信表明とさせていただきます。
  さて、本日提案いたします案件についてご説明申し上げます。
  本定例会に提案いたします案件は、報告事項1件、決算認定9件、条例の一部改正1件、事件決議事項3件、補正予算7件、人事案件3件の計24件であります。このうち、議第63号 財産の取得について及び人事案件3件につきましては先議をいただきたく、はじめにご説明申し上げます。
  はじめに、議第63号 財産の取得についてでありますが、ロータリー除雪車を取得するため、地方自治法の規定により提案するものであります。
  次に、議第73号 東根市副市長の選任についてでありますが、間木野多加志副市長が平成30年9月25日をもって任期満了となることから、引き続き同人を選任するため、議会の同意を求めるものであります。
  次に、議第74号 東根市教育委員会委員の任命についてでありますが、赤木雄一委員が平成30年11月11日をもって任期満了となることから、引き続き同人を任命するため、議会の同意を求めるものであります。
  次に、議第75号 人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、植松美智子委員が平成30年12月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を推薦するため、議会の意見を求めるものであります。
  なお、各人の略歴につきましては、それぞれ参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。
  以上、先議分としての提案のご説明を申し上げましたが、詳細につきましては担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決、ご同意くださいますようお願いを申し上げます。
○加藤信明議長 次に議第63号について、財政課長に補足説明を求めます。
  石垣和彦財政課長。
   〔石垣和彦財政課長 登壇〕
○石垣和彦財政課長 議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。議案書の21ページをお願いいたします。
  議第63号 財産の取得についてでございます。取得する財産につきましては、ロータリー除雪車1台になります。予定価格が条例に定める2,000万円を超えることから、地方自治法の規定によりまして議決をお願いするものでございます。
  取得予定価格は2,030万4,000円。取得の相手方につきましては、昭和建機株式会社になっております。参考資料の27ページに契約書の写しを添付しております。
  以上で補足説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 以上で提案理由の説明を終わります。
  ここでお諮りします。
  ただ今議題となっております、議第63号及び議第73号から議第75号までについて、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  したがいまして、議第63号及び議第73号から議第75号までは委員会付託を省略することに決しました。
  次に、議第63号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
  ここで暫時休憩します。

   午前10時27分 休 憩

   午前10時27分 開 議

○加藤信明議長 休憩前に会議を開きます。
  次に、議第63号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
  これから議第63号財産の取得について採決をします。
  議第63号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  よって、議第63号は原案のとおり可決されました。
  次に、議第73号について質疑を行いますが、本件は間木野副市長の一身上に関する事件でありますので、間木野副市長の退席を求めます。
   〔間木野多加志副市長 退席〕
○加藤信明議長 これから質疑を行います。ご質疑ありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、本件は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。
  これから、議第73号 東根市副市長の選任について採決をします。
  議第73号は原案に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  よって、議第73号は原案に同意することに決しました。
  ここで、間木野副市長の復席を認めます。
   〔間木野多加志副市長 復席〕
○加藤信明議長 間木野副市長に申し上げます。
議第73号については、これに同意することに決しましたので報告いたします。
  次に、議第74号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、本件は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。
  これから、議第74号 東根市教育委員会委員の任命について採決をします。
  議第74号は原案に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  よって、議第74号は原案に同意することに決しました。
  次に、議第75号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、本件は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。
  これから、議第75号 人権擁護委員候補者の推薦について採決をします。
  議第75号は原案に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  よって、議第75号は原案に同意することに決しました。
  次に、日程第9 報第6号から日程第28 議第72号までの20議案を一括して議題とします。これから提案理由の説明を求めます。
  土田市長。
   〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 それでは、先議いただきました議案以外の案件について、ご説明を申し上げます。
  はじめに、報第6号 損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてでありますが、3月に発生した市道上における事故に関して、地方自治法の規定により損害賠償の額の決定について専決処分を行いましたので報告するものであります。
  次に、決算の認定9議案についてでありますが、地方自治法及び地方公営企業法の規定により、監査委員の意見をつけて議会の認定に付するものであります。
  議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定についてから、議第59号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてまでの、7議案における各会計の歳入歳出内容は、配付しております決算書のとおりであります。なお、一般会計及び特別会計を含めた7会計の決算総額は、歳入が335億2,985万1,272円、歳出が326億4,123万9,058円となり、歳入歳出差引残額は8億8,861万2,214円となったところであります。
  市税では、市民税が5.45%の増となり、なかでも法人市民税が12.74%の増となっております。
  たばこ税、入湯税においては減となりましたが、市税全体では3.42%の増となっております。
  また、地方交付税、国庫支出金などが減額となっており、地方消費税交付金、県支出金、寄附金などが増額となったことから、前年度に比べ、一般会計における歳入は5.79%の減、歳出は5.91%の減となったところであります。
  経済情勢につきましては、緩やかな回復基調で推移しておりますが、本市においては学童保育所等の整備や神町小学校改築事業等の大型事業が継続して予定されており、また、少子高齢化による行政需要の増が見込まれるところであります。今後におきましても、財源の確保をはかるため、より一層努力するとともに経常経費の削減に努め、健全な財政運営を堅持しながら「しあわせつくる 学びと交流のまち」の実現に向け、仕事と生活の調和を意識し、積極的に取り組んでまいりますのでご理解とご協力をお願いいたします。
  次に、議第60号 平成29年度東根市水道事業会計決算認定についてでありますが、事業の経営では経費の節減等に努め、1億5,517万9,489円の純利益を計上したところであります。その結果、利益剰余金の処分について建設改良積立金として、純利益全額を積み立ていたしたく提案するものであります。今後ともさらに効率的な事業運営を行い、老朽排水管敷設替工事など、施設の計画的な更新と適切な維持管理に努め、市民サービスの向上を図りながら、上質で安定した給水に努めてまいります。
  次に、議第61号 平成29年度東根市工業用水道事業会計決算認定についてでありますが、各受水企業からの協力を得ながら、経常経費の縮減を図るなど、健全な事業運営に努め、5,263万5,746円の純利益を計上したところであります。その結果、利益剰余金の処分について、建設改良積立金として純利益全額を積み立ていたしたく提案するものであります。今後とも、より一層経営の健全化をはかりながら、工業用水の安定供給に努めてまいります。
  次に、議第62号 東根市税条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方税法の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
  次に、議第64号 市道路線の認定についてでありますが、市道路線網の見直しにより、市道4路線の認定を行うため提案するものであります。
  次に、議第65号 河北町の公の施設の設置についてでありますが、河北町路線バス東根線について、本市の区域内における路線の一部が変更されることに伴い、地方自治法の規定により提案するものであります。
  次に、議第66号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、地方交付税及び臨時財政対策債の額の確定による調整、歳入見込みに基づく固定資産税、都市計画税の増額、地方創生推進交付金をはじめとする国・県費の内示額の確定による、国・県支出金及び市債の調整、繰越金の確定に伴う歳入調整、財政調整基金繰入金の増額補正等を行うものであります。歳出の主なものは産地パワーアップ事業などの新規計上、市道や小中学校施設などの維持修繕関連経費の増額、国・県費の内示額の確定による事業費、充当財源の調整など、増額補正を行うものであります。
  第2表 地方債補正については、臨時財政対策債の確定や、道路整備関連事業等の事業費の増加に伴い、限度額の変更を行うものであります。以上の結果、歳入歳出予算に2億5,926万5,000円を追加し、予算総額を204億2,083万円とするものであります。
  次に、議第67号 平成30年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の確定に伴う増額を、歳出については、前年度実績額の確定に伴う交付金等の償還事業の増額及び余剰金について国民健康保険財政調整基金積立金の増額を行うものであります。この結果、歳入歳出予算に1億7,806万4,000円を追加し、予算総額を46億7,506万4,000円とするものであります。
  次に、議第68号 平成30年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の確定に伴い、繰越額にあわせて基金繰入金の減額を行うものであります。
  次に、議第69号 平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の確定に伴う事業費の調整を行い、下水道維持事業等の増額により、その財源として一般会計繰入金の増額を行うものであります。この結果、歳入歳出予算に181万5,000円を追加し、予算総額を20億7,781万5,000円とするものであります。
  次に、議第70号 平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の確定に伴う歳入調整を、歳出については、前年度実績額の確定に伴う国庫及び支払基金の返還金の増額及び介護給付基金積立金の増額を行うものであります。この結果、歳入歳出予算に1億4,403万8,000円を追加し、予算総額を43億9,573万8,000円とするものであります。
  次に、議第71号 平成30年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の確定に伴い、事業費の調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算に140万9,000円を追加し、予算総額を320万9,000円とするものであります。
  次に、議第72号 平成30年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の確定に伴う事業費の調整及び広域連合保険料率の改正に伴い、医療保険料及び広域連合負担金の減額を行うものであります。この結果、歳入歳出予算から2,313万9,000円を減額し、予算総額を5億486万1,000円とするものであります。
  以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
○加藤信明議長 次に、議第62号から議第65号までの3議案について、庶務課長に補足説明を求めます。
  石垣有一庶務課長。
   〔石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長 登壇〕
○石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長 議長の指示により、補足してご説明を申し上げます。
  はじめに、条例の一部改正1件になります。
  議案書の12ページ、参考資料の1ページをお願いいたします。
  議第62号 東根市税条例等の一部を改正する条例の制定についてになります。これまで、消費税率10%を見込んで、地方税法の一部改正を行ったところでありましたが、消費税率の見直しが延期されたことにより、改正内容を削除した経過がございました。この度、消費税率の改正が来年10月に施行される見通しとなったため、今般再度改正をお願いするものであります。
  概要について申し上げます。法人市民税関係では、現行税率12.1%を8.4%に引き下げるものであります。施行期日は平成31年10月1日からとなります。
  軽自動車税関係では、消費税率が10%に引き上げられた段階で、これまで都道府県税であった、自動車取得時の自動車取得税が廃止となり、そのかわりに市町村税として自動車取得時に課税となる、軽自動車税環境性能割が新たに創設されるものであります。なお、当分の間、この環境性能割の賦課徴収は県が行い、市へ払い込むものとされ、市は賦課徴収費を県へ交付するものであります。施行期日は平成31年10月1日からとなります。
  次に、事件決議事項2件になります。
  議案書の22ページ、参考資料の28ページをお願いします。
  議第64号 市道路線の認定についてになります。市道路線網の見直しによりまして、市道岡島3号線、岡島4号線及び岡島5号線と、一本木南17号線について新たに認定するものです。
  議案書の23ページ、参考資料の31ページをお願いいたします。
  議第65号 河北町の公の施設の設置についてになります。河北町路線バス東根線の運行経路について、まなびあテラスや県立東桜学館中学校・高等学校の前を通過する経路に変更するとともに、新たな停留所として一本木中央及びまなびあテラスを設置するものです。
  以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 次に、報第6号について、財政課長に補足説明を求めます。
  石垣和彦財政課長。
   〔石垣和彦財政課長 登壇〕
○石垣和彦財政課長 議長の指示によりまして、補足してご説明申し上げます。
  議案書の1ページをお願いいたします。
  報第6号 損害賠償の額の決定についての専決処分の報告についてでございます。市道上における事故の損害賠償に係る専決処分につきまして、地方自治法第180条第2項の規定により報告するものでございます。
  次のページをお願いいたします。
  賠償の請求者につきましては、1番目にありますとおり、市内在住の女性となっております。
  2番目の原因でございますけれども、今年の3月11日に市道羽入新田線を歩行中、歩道内の集水桝の上に設置なっております、縞鋼板がずれていたことによりまして、転落しけがをしたものでございます。
  3番目の損害賠償の額につきましては、9万821円でございます。
  施設管理に関する事故が発生しましたことをお詫び申し上げます。このような事案を受けまして、施設等の安全管理について注意喚起を行ったところでございます。
  以上で補足説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 以上で提案理由の説明を終わります。なお、報第6号については、報告案件ですので、以上でご了承願います。
  次に、監査委員より決算審査意見書が提出されておりますので、その説明を求めます。
  斎藤代表監査委員。
   〔斎藤吉則代表監査委員 登壇〕
○斎藤吉則代表監査委員 議長の指示により、決算審査意見書について、ご説明申し上げます。
  はじめに、平成29年度東根市一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに基金運用状況審査意見書からご説明いたします。
  1ページをお願いいたします。
  第1の審査の対象は、平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算のほか、特別会計歳入歳出決算6件、各会計の実質収支に関する調書、財産に関する調書及び各基金の運用状況についてであります。
  第2の審査の期間は平成30年7月9日から同年7月20日までであります。
  次に、第3の審査の方法についてですが、浅野目幸一監査委員とともに、審査に付されました一般会計、特別会計の歳入歳出決算及び付属書類、並びに財産や基金の運用状況を示す付属書類等が法令に基づいて処理されているか、計数は正確かについて関係諸帳簿、証書類と照合するとともに、関係職員から説明を聴取するなどにより審査を行いました。
  第4の審査の結果でありますが、審査に付されました各会計の決算及び付属資料は、関係法令に準拠して処理されており、計数は正確であり、予算の執行についても適正であると認め、また各基金についてもそれぞれの設置目的に沿って運用されており、かつ決算における計数も正確で、その執行は適正であると認めました。
  次に、2ページをお願いいたします。
  第5の審査の概要であります。決算の総括、一般会計、特別会計、財産に関する調書につきましては、詳細を29ページまで掲載しております。ご参照いただき、説明は省略させていただきます。
  29ページをお願いいたします。
  第6、基金の運用状況についてであります。平成30年3月31日現在における運用基金の状況であります。ご参照いただき、説明は省略いたします。
  30ページをお願いいたします。
  第7のむすびについてであります。当年度一般会計における歳入は218億5,573万9,894円で、前年度より13億4,248万6,946円の減となりました。これは前年度、まなびあテラス、まなびあ公園、東根市中央運動公園整備等の大型事業が完了したことにより、国庫支出金、市債、繰入金が大幅に減少したこと、さらには地方交付税の大幅な減少などによるものです。一方で、市税、県支出金、寄附金などの大きな増加が見られましたが、特に市税や寄附金の自主財源が増えたことは健全財政を進める上で大変望ましい状況といえます。
  総務費寄附金のふるさとづくり寄附金については、総務省からの指導により、返礼品の見直しを行ったところですが、前年度より2億6,420万1,310円の増となり、見直しによる大きな影響はなかったと考えるところです。ふるさと納税制度については、問題視される要素もありますが、自主財源としての重要な収入であり、また、東根市の魅力を発信する上でも大変有効な手段であることから、今後も関係団体等と連携し、着実な努力を期待します。
  歳出は212億9,562万5,284円で前年度より13億3,773万5,777円の減となりました。これは歳入同様、まなびあテラス等の大型事業の完了が大きく影響しています。それにより、教育費において前年度より15億7,797万6,341円の大幅な減額となっています。
  この結果、一般会計歳入歳出差引残額は5億6,011万4,610円となり、翌年度繰越財源595万3,880円を差し引いた実質収支額は5億5,416万730円で、前年度より798万8,049円減少しています。
  特別会計については、6特別会計で歳入合計116億7,411万1,378円、歳出合計が113億4,561万3,774円となり、歳入歳出差引額は3億2,849万7,604円、実質収支額は3億2,848万8,604円で、前年度に比べ1億5,415万1,428円増加しています。一般会計と特別会計の純計決算額における実質収支額は8億8,264万9,334円で、前年度より1億4,616万3,379円の増となっております。普通会計における財政状況を見ると、財政力指数は0.618で前年度より0.031ポイント、経常収支比率は89.0%で前年度より4.3ポイント高くなっていますが、財政構造の安定性、硬直性は前年と同程度と判断いたします。
  実質公債費比率については8.3%で前年度より1.3ポイント低く、改善傾向を維持しております。今後、新幹線関連道路整備や神町中学校建設等に係る償還が終了することで、さらに改善が進むものと考えますが、新たに予定されている大型事業や、市庁舎をはじめとする各施設の老朽化への対応など、引き続きコスト意識を持った計画的な財政運営が望まれます。
  市税全体の収入済額は72億2,551万1,386円で、前年度に比べ3.4%の増となり、はじめて70億円を超える過去最高額となりました。これは、前年度大幅に増加した法人市民税が、さらに12.7%の増となったことをはじめ、個人市民税1.2%、固定資産税2.3%、軽自動車税4.2%、都市計画税1.6%、それぞれ増加したことによるものです。
  法人市民税については、税制改正に伴う法人税率引き下げの影響や、設備投資等の状況などから、減額となることも懸念していたところですが、個人市民税も含め増加傾向を示しています。しかし、主要企業の動向により大きな影響を受けることから、今後十分注意していく必要があります。
  固定資産税の増加は宅地分譲等による住宅の建設によるものと考えますが、それにあわせて未収金も増えていることから今後の検討事項であると考えます。
  収納状況については市税全体の徴収率が95.9%で、前年度より0.1ポイント上昇しています。徴収率の向上は普段の継続的な努力によるものと評価するところです。不納欠損額は472万4,303円で、前年度より355万7,637円減少していますが、不納欠損処分にあたっては、負担の公平性や歳入確保を基本としながら、滞納者の状況を十分に把握、判断し適切な対応を望みます。
  公有財産については、前年度において地方公会計制度に基づく固定資産台帳の整備により、錯誤等の調整を図りましたが、当年度においても二重計上や登載漏れなどによる訂正が見られました。今後も規則に則った適正管理を行うため、担当者会議等を活用した手続きの遵守をお願いします。
  また、各積立基金及び土地開発基金は、目的に沿った活用や預金利子の運用等、適正に運用されております。
  平成29年度は国際交流元年と位置付け、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録や、国際姉妹都市提携を見据えた、ドイツのインゲルハイム・アム・ライン市との交流を行い、まさしく国際化のスタートと言える年になりました。さらに、国の地理的表示保護制度に、「東根さくらんぼ」が登録されたことは、全国に向けた東根ブランドの発信はもとより、海外の市場開拓やインバウンド観光の推進に大きな影響を与えるものと確信するところです。また、まなびあテラス周辺で新たに開催された、ひがしねウィンターフェスティバルは、インターネット上でのランキングにおいても上位にランクされるなど、東根市の魅力発信に大きく寄与したものと評価いたします。
  各自治体において、人口減少や少子高齢化が大きな課題となっている中、県内で唯一人口が増加している市として、さらに活気に満ちたにぎわいのあるまちづくりのため、継続した取り組みを期待するところです。今後とも自主財源を確保し、市民福祉の向上と災害に強い安全安心なまちづくりに努められますよう期待し、一般会計及び特別会計等の決算審査のまとめといたしました。
  以下、決算審査資料等を添付してございますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
  次に、平成29年度東根市公営企業会計決算審査意見書についてご説明申し上げます。
  1ページをお願いいたします。
  第1 審査の対象は平成29年度東根市水道事業会計及び工業用水道事業会計決算であります。
  審査の期間は平成30年5月29日から同年7月20日までであります。
  次に、第3の審査の方法についてですが、浅野目幸一監査委員とともに審査に付されました決算書並びに財務諸表、付属書類が事業の経営成績及び財政状況を適正に表示しているか、計数は正確か、また事業が地方公営企業法第3条の規定の趣旨に従って運営されているかどうかに主眼をおき、関係帳票及び証拠書類との照合並びに関係職員から説明を求める等の方法により審査を行いました。
  第4の審査の結果についてでありますが、審査に付されました決算書、財務諸表は関係法令並びに会計規程に基づいて作成され、計数は正確で経営成績及び財政状況を適正に表示しているものと認めました。
  2ページをお願いいたします。
  第5の審査の概要につきましては、2ページから9ページまでが水道事業会計について、10ページから15ページまでが工業用水道事業会計について記載しております。ご参照いただき、説明は省略いたします。
  16ページをお願いいたします。
  第6のむすびについてであります。はじめに、水道事業についてであります。水道事業では給水区域内戸数、給水戸数、給水人口ともに増加していますが、年間総配水量及び年間給水量は減少しています。これは宅地分譲等による定住化人口の増はあるものの、一般家庭における節水機器の普及などによる一戸あたり使用水量の低下、さらに工業団地の企業1社が、7月より工業用水道の受水事業所に移行したことの影響と考えられます。
  有収水量は、前年度に比べ4万7,963㎥の減となっておりますが、有収率は87.6%と、前年度と同程度で推移しています。
  毎年漏水調査を実施しており、平成29年度においては164kmの調査距離で46件の漏水箇所が確認されております。引き続き定期的な調査を行い、有収率の向上に努められるよう望みます。
  収支状況については、事業収支が11億446万2,735円で、前年度に比べ2.3%減、事業費用は9億4,928万3,246円で前年度に比べ9.1%増、当年度純利益は1億5,517万9,489円で、前年度より1億467万2,565円の減となっており、経常収支比率は116.4%で、前年度より13.5ポイント下がっておりますが、依然高い収益性を維持しています。
  財政状況については、資産合計が109億7,743万8,741円で、固定資産に6,125万6,297円の減少があったものの、流動資産に同程度の増加があったことから、前年度より292万6,035円の増で、前年度とほぼ同じような状況となっています。流動資産の未収金は1億2,936万7,499円で、前年度より6,372万3,235円増加していますが、これは3月水道料金(2月検針分)の納付期限及び口座振替による収納が翌年度(4月2日)となったことによるものです。資本合計は74億908万6,478円で前年度より2.1%増となっています。これは利益剰余金の増加によるものです。負債・資本合計に対して自己資本が占める割合(自己資本構成比率)は、84.4%と前年度に比べ1.1ポイント上昇し、経営安定性が確保されています。
  建設改良費については、前年度より8,044万9,308円減となりましたが、送配水管布設替工事、減圧弁等水道施設の修繕工事など、施設の老朽化に対応した工事を重点的に実施しています。
  また、当年度においては路面復旧工事が多く、前年度に比べ5,821万4,138円増加しており、工事全体としては前年度と同程度の実施状況と考えます。今後も計画的な更新を進めるよう要望いたします。
  なお、今後の施設整備更新財源となる内部留保資金残高は8億6,444万1,702円、各積立金の状況は減債積立金が6億9,548万7,643円、利益積立金は1億3,452万3,924円。建設改良積立金は7億8,412万9,945円となっています。徴収率は88.6%で、前年度に比べマイナス6.3ポイント大きく下がっていますが、これは水道料金の納付期限の影響であり、3月水道料金(4月2日納付分)の収納額を含めて計算すると、94.7%となり、前年度とほぼ同じ徴収率を保っています。今後も継続して適切な料金徴収に努められ、さらなる徴収率の向上を期待いたします。
  工業用水道においては、平成29年7月から株式会社グリーンデリカ山形工場が受水を開始し、給水事業所が12社となったこともあり、年間給水量は292万8,332㎥で、前年度より5.3%増加しています。
  経営状況については、事業収益が2億733万9,000円で前年度より3.2%の増となっています。これは給水収益が675万840円増加したことによるものです。
  事業費用は、前年度の施設改良工事に伴う減価償却費の増加により、前年比12.9%増の1億5,470万3,254円となり、当年度純利益は5,263万5,746円で、前年度に比べ1,131万3,126円の減となっています。経営分析では自己資本構成比率が98.6%で0.2ポイント、営業収支比率が123.4%で11.3ポイント前年度よりも減少しましたが、引き続き高い数値を維持しています。
  施設利用率は、76.5%と4.2ポイント上昇しており、今後も利用率の向上を通じた安定的な事業運営が望まれます。両事業とも順調に進展し、健全な経営が確保されていると評価いたしますが、この経営状態を引き続き堅持していくため、有収率の向上はもとより、簡素・合理化に最大限の努力を傾注し、良質な飲料水並びに工業用水の安定的な供給が図られますとともに、老朽化に対応した年次的な建設改良と資金管理を十分に図り、事業本来の目的である公共の福祉の向上と産業の発展に寄与されるよう期待します。以下、決算審査資料等添付してございますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
  以上で、決算審査意見書の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 以上で説明を終わります。

  ◎決算特別委員会への議案付託

○加藤信明議長 次に、日程第29 決算特別委員会への議案付託を議題とします。お諮りします。議第53号から議第61号までの決算関係9議案については、議長及び議会選出の監査委員を除く全員で構成する、決算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
  したがいまして、決算関係9議案については決算特別委員会を設置して、別紙議案付託表のとおり審査することに決しました。


決 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第54号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第55号 平成29年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第56号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第57号 平成29年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第58号 平成29年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
議第59号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
議第60号 平成29年度東根市水道事業会計決算認定について
議第61号 平成29年度東根市工業用水道事業会計決算認定について


  ◎予算特別委員会への議案付託

○加藤信明議長 次に、日程第30 予算特別委員会への議案付託を議題とします。お諮りします。議第66号から議第72号までの予算関係7議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、予算関係7議案につきましては、予算特別委員会を設置して、別紙議案付託表のとおり審査することに決しました。


予 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第66号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第2号)
議第67号 平成30年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議第68号 平成30年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
議第69号 平成30年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議第70号 平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算(第2号)
議第71号 平成30年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)
議第72号 平成30年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)


  ◎散     会

○加藤信明議長 これで、本日の日程は全部終了しました。
  本日はこれで散会します。ご苦労様でした。

   午前11時16分 散 会