第 1 回 定 例 会 会 議 録
平成30年2月28日 午前10時00分 開 会
加 藤 信 明 議長 髙 橋 ひ ろ み 副議長
◎出席議員(18名)
1番 片 桐 勝 寿 議員 2番 山 科 幸 子 議員
3番 高 橋 鉄 夫 議員 4番 白 井 健 道 議員
5番 河 村 豊 議員 6番 原 田 利 光 議員
7番 髙 橋 光 男 議員 8番 細 矢 俊 博 議員
9番 今 野 孝 議員 10番 浅 野 目 幸 一 議員
11番 阿 部 綾 子 議員 12番 清 野 貞 昭 議員
13番 森 谷 政 志 議員 14番 佐 藤 直 議員
15番 秋 葉 征 士 議員 16番 清 野 忠 利 議員
17番 髙 橋 ひ ろ み 議員 18番 加 藤 信 明 議員
◎欠席議員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
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土 田 正 剛
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市 長
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元 木 正 史
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教 育 長
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武 田 庄 一
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選挙管理委員会
委 員 長
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斎 藤 吉 則
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代表監査委員
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工 藤 喜惠治
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農業委員会会長
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伊 藤 孝 次
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消 防 長
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間木野 多加志
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副 市 長
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古 谷 利 明
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総 務 部 長
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奥 山 茂
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市民生活部長
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梅 津 佳 之
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健康福祉部長
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石 垣 裕 之
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経 済 部 長
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東海林 克 彦
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建 設 部 長
兼 水 道 部 長
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眞 木 知代美
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会計管理者
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芦 野 耕 司
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教 育 次 長
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高 橋 重 俊
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総合政策課長
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石 垣 有 一
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庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
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石 垣 和 彦
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財 政 課 長
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半 田 薫
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監 査 委 員
事 務 局 長
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東海林 浩 司
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農 業 委 員 会
事 務 局 長
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◎事務局職員出席者職氏名
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佐 藤 浩 之
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事 務 局 長
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井 上 正 宏
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事務局長補佐
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菅 井 美奈子
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議事主査
兼議事係長
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齊 藤 晋 平
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副 主 任
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松 山 朋 美
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主 事
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早 坂 康
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兼 務 書 記
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森 谷 賢 司
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兼 務 書 記
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◎議 事 日 程
議事日程第1号
平成30年2月28日(水) 午前10時 開 会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
(議 案 上 程)
日程第 4 議第 1号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第8号)の専決処分の承認につ
いて
日程第 5 議第 2号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第9号)の専決処分の承認につ
いて
日程第 6 議第23号 財産の取得について
日程第 7 議第24号 財産の取得について
日程第 8 議第25号 東根市名誉市民について
日程第 9 議第26号 東根市名誉市民について
日程第10 議第27号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第10号)
日程第11 議第28号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
日程第12 議第29号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)
日程第13 議第30号 平成29年度東根市介護保険特別会計補正予算(第4号)
日程第14 議第31号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
日程第15 議第41号 東根市教育委員会教育長の任命について
(説明・質疑・討論・表決)
(議 案 上 程)
日程第16 平成30年度施政方針表明
日程第17 議第 3号 東根市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定
める条例の設定について
日程第18 議第 4号 東根市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について
日程第19 議第 5号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第20 議第 6号 東根市国民健康保険給付基金の設置、管理及び処分に関する条例の一
部を改正する条例の制定について
日程第21 議第 7号 東根市税条例の一部を改正する条例の制定について
日程第22 議第 8号 東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基
準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
日程第23 議第 9号 東根市大平山みはらし霊園の設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例の制定について
日程第24 議第10号 東根市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定につ
いて
日程第25 議第11号 東根市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
日程第26 議第12号 東根市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する
基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
日程第27 議第13号 東根市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営
並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果
的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制
定について
日程第28 議第14号 東根市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防
支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定
める条例の一部を改正する条例の制定について
日程第29 議第15号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について
日程第30 議第16号 東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について
日程第31 議第17号 東根市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について
日程第32 議第18号 指定管理者の指定について
日程第33 議第19号 指定管理者の指定について
日程第34 議第20号 指定管理者の指定について
日程第35 議第21号 指定管理者の指定について
日程第36 議第22号 指定管理者の指定について
日程第37 議第32号 平成30年度東根市一般会計予算
日程第38 議第33号 平成30年度東根市国民健康保険特別会計予算
日程第39 議第34号 平成30年度東根市東根財産区特別会計予算
日程第40 議第35号 平成30年度東根市公共下水道事業特別会計予算
日程第41 議第36号 平成30年度東根市介護保険特別会予算
日程第42 議第37号 平成30年度東根市市営墓地特別会計予算
日程第43 議第38号 平成30年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
日程第44 議第39号 平成30年度東根市水道事業会計予算
日程第45 議第40号 平成30年度東根市工業用水道事業会計予算
(説 明)
日程第46 予算特別委員会への議案付託
(散 会)
◎本日の会議に付した事件
議事日程第1号に同じ。
◎開 会
○加藤信明議長 皆さん、おはようございます。
ただ今から平成30年東根市議会第1回定例会を開会します。
◎開 議
○加藤信明議長 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、出席議員の数は18名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
本日の会議は、議事日程第1号によって進めます。
◎会議録署名議員の指名
○加藤信明議長 はじめに、日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には、3番高橋鉄夫議員、4番白井健道議員、5番河村 豊議員、以上3名を指名します。
◎会期の決定
○加藤信明議長 次に、日程第2 会期の決定を議題とします。
今期定例会の会期につきましては、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。
議会運営委員長 5番河村 豊議員。
〔河村 豊議会運営委員長 登壇〕
○河村 豊議会運営委員長 おはようございます。
議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告申し上げます。
本日招集なりました第1回定例会の会期につきましては、去る2月22日午前10時から第四委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
その結果、会期は本日から3月20日までの21日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、平成30年度予算関係議案を予算特別委員会に付託して審査すべきものと決定なりました。
以上で、議会運営委員会における協議の結果についての報告を終わります。
○加藤信明議長 お諮りします。
ただ今の議会運営委員長報告のとおり、今期定例会の会期は、本日から3月20日までの21日間とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがいまして、今期定例会の会期は、本日から3月20日までの21日間とすることに決定いたしました。
平成30年東根市議会第1回定例会会議予定表
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月 日
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曜
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会 議 名
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開議時刻
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場 所
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議 事
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2月28日
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水
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本 会 議
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午前10時
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議 場
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・開 会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・議案上程(専決処分の承認、補正予算、事件決議、人事案件、名誉市民)
説明・質疑・討論・表決
・議案上程
説明
・予算特別委員会への議案付託
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予算特別委員会
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本 会 議
終 了 後
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議 場
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・予算議案概要説明
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3月1日
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木
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休 会
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3月2日
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金
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3月3日
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土
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3月4日
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日
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3月5日
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月
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本 会 議
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午前10時
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議 場
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・会派代表質問
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3月6日
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火
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本 会 議
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午前10時
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議 場
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・市政一般に対する質問
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3月7日
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水
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本 会 議
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午前10時
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議 場
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・市政一般に対する質問
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3月8日
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木
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休 会
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3月9日
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金
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本 会 議
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午前10時
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議 場
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・総括質疑
・常任委員会への議案付託
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予算特別委員会
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本 会 議
終 了 後
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議 場
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・付託議案審査
分科会設置及び議案の付託
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総務文教常任委員会
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予算特別
委員会
終了後
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第3委員会室
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・所管事務調査について
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経済建設常任委員会
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第1委員会室
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厚 生常任委員会
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第4委員会室
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3月10日
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土
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休 会
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3月11日
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日
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3月12日
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月
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予算特別委員会総務文教分科会
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午前10時
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第3委員会室
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・付託議案審査
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予算特別委員会経済建設分科会
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第1委員会室
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予算特別委員会厚生分科会
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第4委員会室
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3月13日
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火
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予算特別委員会総務文教分科会
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午前10時
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第3委員会室
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・付託議案審査
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予算特別委員会経済建設分科会
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第1委員会室
|
予算特別委員会厚生分科会
|
第4委員会室
|
3月14日
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水
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総務文教常任委員会
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午前10時
|
第3委員会室
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・付託議案審査及び所管事務調査
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経済建設常任委員会
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第1委員会室
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厚 生常任委員会
|
第4委員会室
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3月15日
|
木
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休 会
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3月16日
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金
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3月17日
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土
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3月18日
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日
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3月19日
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月
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各常任正副委員長打ち合わせ
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午前10時
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各 室
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・付託議案審査報告について
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3月20日
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火
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予算特別委員会
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午前10時
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議 場
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・分科会委員長審査報告
質疑・討論・表決
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本 会 議
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予算特別
委員会
終了後
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議 場
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・委員長審査報告(条例・事件決議・予算議案)
質疑・討論・表決
※委員会・議員提出議案上程
説明・質疑・討論・表決
・閉 会
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◎諸般の報告
○加藤信明議長 次に、日程第3 諸般の報告を行います。
はじめに、監査委員から報告がありました平成29年10月分から12月分までの例月出納検査結果報告、各課等にかかわる定例監査結果報告及び財政援助団体の監査結果報告について、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職・氏名を一覧表にして、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に議員の派遣についての報告でありますが、地方自治法第100条第13項及び会議規則第168条の規定により、お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
以上で諸般の報告を終わります。
◎議 案 上 程
○加藤信明議長 次に、日程第4 議第1号から日程第15 議第41号までの12議案を、一括して議題とします。
◎提案理由の説明
○加藤信明議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。
〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 おはようございます。
平成30年東根市議会第1回定例会に提案いたします案件について、ご説明を申し上げます。
本定例会に提案いたします案件は、専決処分の承認2件、条例の設定1件、条例の一部改正14件、事件決議事項9件、補正予算5件、当初予算9件、人事案件1件の計41件であります。
このうち、専決処分の承認、議第23号及び議第24号 財産の取得について、議第25号及び議第26号 東根市名誉市民について、補正予算並びに人事案件につきましては、先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。
議第1号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第8号)の専決処分の承認についてでありますが、冬期間における除排雪作業については、市民生活の安全確保を最優先に取り組んでいるところでありますが、既決予算で不足が生じる見込みとなった市道の除排雪事業費について、緊急に増額補正の必要があったため、1月5日付で専決処分を行ったものであります。この結果、歳入歳出予算に2億円を追加し、予算総額を219億3,792万7,000円としたものであります。
次に、議第2号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第9号)の専決処分の承認についてでありますが、市道等の除排雪作業については、既決予算及び議第1号による専決予算にて対応してまいりましたが、1月下旬からの予測以上の降雪量により、市道等の除排雪事業費を緊急に確保する必要が生じたため、2月8日付で専決処分を行ったものであります。この結果、歳入歳出予算に9,000万円を追加し、予算総額を220億2,792万7,000円としたものであります。
次に、議第23号及び議第24号 財産の取得についてでありますが、神町小学校移転改築用地として取得するため、地方自治法の規定により、提案するものであります。
次に議第25号及び議第26号 東根市名誉市民についてでありますが、社会の進展及び文化の交流に著しい功績がありました、佐藤栄助氏及び岡田東作氏に対し、名誉市民の称号を授与するため、議会の同意を求めるものであります。なお、功績につきましては、参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。
次に議第27号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第10号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、国の平成29年度の第一次補正予算が可決成立したことに伴う、土地改良事業債等の調整、各事業の実績見込みに伴う、国県負担金の調整、事業実績見込みに基づく財源調整を行うものであります。
歳出については、国補正に伴う、農村地域防災減災事業や、社会資本整備総合交付金事業を計上、事業の実績見込みに基づく、各種事業費の調整等を行うものであります。
第2表 繰越明許費につきましては、社会資本整備総合交付金事業を平成30年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
第3表 債務負担行為の補正については、東根市立ひがしね保育所運営管理事業を、平成30年度から平成34年度まで、継続して行うことから計上するものであります。
第4表 地方債補正については、事業費の増額及び事業費決算見込みによる限度額の変更を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ1億4,248万6,000円を減額し、予算総額を218億8,544万1,000円とするものであります。
次に議第28号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)についてでありますが、これは交付金、負担金、拠出金等の額の決定及び実績見込みに基づく調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ6,971万1,000円を減額し、予算総額を52億7,741万9,000円とするものであります。
次に議第29号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正については、事業の決算見込みに基づく調整を行うものであります。
第2表 繰越明許費については、管渠建設事業について、平成30年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
第3表 地方債補正については、事業費の減額による限度額の変更を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ1,251万7,000円を減額し、予算総額を20億4,387万9,000円とするものであります。
次に議第30号 平成29年度東根市介護保険特別会計補正予算(第4号)についてでありますが、決算見込みに基づく調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算からそれぞれ100万円を減額し、予算総額を39億8,359万6,000円とするものであります。
次に議第31号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)についてでありますが、決算見込みに基づく調整を行うものであります。この結果、歳入歳出予算にそれぞれ2,380万6,000円を追加し、予算総額を4億9,322万9,000円とするものであります。
次に議第41号 東根市教育委員会教育長の任命についてでありますが、元木正史教育長が平成30年3月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を任命するため、議会の同意を求めるものであります。なお、略歴につきましては、参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。
以上、先議分として提案のご説明を申し上げましたが、詳細につきましては、担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、提案のとおり、ご可決、ご承認、ご同意くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○加藤信明議長 次に、議第1号、議第2号、議第23号、議第24号及び議第27号から議第31号までの9議案について、財政課長に補足説明を求めます。石垣財政課長。
〔石垣和彦財政課長 登壇〕
○石垣和彦財政課長 それでは、議長の指示によりまして、補足してご説明を申し上げます。
議案書の1ページをお願いいたします。
議第1号 平成29年度一般会計補正予算(第8号)の専決処分の承認についてでございます。
先ほど市長の方から補正額と補正後の予算総額について説明がありましたので、私からは事項別明細などの主なものについて、ご説明させていただきます。
6ページ、7ページをお願いいたします。
順序が前後いたしますけれども、歳出の8款、土木費、2項2目道路維持費におきまして、市道除排雪事業に2億円を追加しております。
そして歳入になりますけれども、その財源といたしまして、19款繰入金1項1目財政調整基金繰入金を2億円増額するものでございます。
年末の大雪、そして年明けの大雪によりまして、例年になく早い時期から除雪の出動回数が増えまして、多くの除雪経費を費やしたところでございます。そのため、その後の降雪に備え、1月5日に専決処分させていただいたものですので、そのご承認をお願いするものでございます。
次に8ページをお願いいたします。議第2号 平成29年度一般会計補正予算(第9号)の専決処分の承認についてでございます。
13ページ、14ページをお願いいたします。
歳出からご説明申し上げます。2款1項4目財産管理費におきまして、公共施設除排雪事業に500万円、8款土木費の2項2目道路維持費におきまして、市道除排雪事業経費に8,500万円を追加しております。
歳入になりますけれども、その財源といたしまして、19款繰入金1項1目財政調整基金繰入金を9,000万円増額するものでございます。除排雪経費につきましては、1月5日に専決処分させていただいたところでございますけれども、その後も幾度となく大型寒波の影響によりまして、除雪経費を費やしたため、その後の降雪に備え、2月8日に専決処分させていただいたもので、その承認をお願いするものでございます。
次に87、88ページをお願いいたします。
議第23号及び第24号 財産の取得の議案が2議案ございます。この2議案とも、神町小学校移転改築用地といたしまして、国有地分を取得するものでございます。87ページの議第23号につきましては、財務省から1万2,795.11㎡を1億594万3,844円で取得するもので、88ページの議第24号につきましては、農林水産省から1万3,766.12㎡を4,972万2,002円で取得するものでございます。いずれの議案につきましても、国有財産の売り払いにおける優遇措置の対象となっているものでございます。
次に91ページをお願いいたします。
議第27号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第10号)でございます。事項別明細などの主なものについてご説明させていただきます。
94ページをお願いいたします。
第2表 繰越明許費では、国の補正に伴いまして、社会資本整備総合交付金事業につきまして、この度予算化した上で3,000万円全額を平成30年度に繰り越すものでございます。
第3表 債務負担行為補正でございますけれども、東根市立ひがしね保育所運営管理事業の業務委託につきまして、本年3月いっぱいで満了することから、平成30年度から平成34年度までの5年間、6億9,287万円を限度に債務負担行為を追加するものでございます。
続きまして95ページをお願いいたします。
第4表 地方債補正では変更が7件ございます。いずれにつきましても事業費の確定または実績見込みに基づく限度額の変更でございます。
次に98、99ページをお願いいたします。
事項別明細の歳入でございます。歳入につきましては歳出事業費の実績見込みによる増額、減額に応じました額の調整をするものがほとんどでございますので、歳出の中でご説明させていただきます。それ以外のものについてご説明させていただきます。
102ページ、103ページをお願いいたします。
17款財産収入では、土地売払収入といたしまして、旧宮崎団地跡地の売払収入2,700万円を計上しております。
18款寄附金につきましては、1項1目総務費寄附金におきまして、ふるさとづくり寄附金を実績見込みに基づきまして2億8,000万円増額しております。
19款繰入金1項1目財政調整基金繰入金では、各種財源の調整といたしまして、323万9,000円増額しております。
次106ページ、107ページをお願いいたします。
歳出になります。歳出につきましても、本年度のこれまでの実績を踏まえまして、決算見込みに基づき事業費の増額、減額や財源の組み替えがほとんどでございます。主なものについてご説明申し上げます。
2款総務費1項4目財産管理費の庁舎管理事業におきまして、燃料単価の上昇による不足額を増額しております。同様に小学校中学校の学校管理事業におきましても増額をしております。
5目企画費では、ふるさとづくり寄附金の増加に伴いまして、ふるさと納税特産品PR事業で、9,498万9,000円、基金管理事業で2億8,028万円それぞれ増額しております。
108ページ、109ページをお願いいたします。
3款民生費1項1目障害者自立支援費では、障害者介護給付事業の利用者数が増えた実績によりまして、2,417万円増額しております。
次に110ページ、111ページをお願いいたします。
2項児童福祉費2目保育所費の保育所事業におきまして、保育に係る委託料が国の定める法定価格が引き上げになったことによりまして、3,336万3,000円を増額しております。
5目児童福祉施設費、児童福祉施設等整備・維持事業におきましては、不用額511万4,000円を減額いたしまして、国庫の負担割合が増額、これまで国が3分の1だったものが3分の2になりました。そして県が3分の1から6分の1と変更になりましたので、財源の組み替えを行っております。
112ページ、113ページをお願いいたします。
6款農林水産費1項1目農業振興費の園芸産地活性化支援事業では、実績見込みによりまして、9,204万9,000円を減額しております。5目農地費の農村地域防災減災事業につきましては、国の一次補正に伴いまして、平成30年度に予定しておりました事業を本年度事業として実施するため、4,414万5,000円を計上しております。財源につきましては起債を予定しているところでございます。
114ページ、115ページをお願いいたします。
8款土木費2項2目道路新設改良費の社会資本整備総合交付金事業につきましても、国の一次補正に伴いまして3,000万円を計上しております。財源につきましては国の補助金及び起債を予定しております。
116ページ、117ページをお願いいたします。
10款教育費2項2目学校建設費の神町小学校改築事業、こちらは用地の取得になりますけれども、国有財産の売り払いにおける優遇措置の対象となったために、低価格で取得できるようになりました。そのために4億4,700万円を減額するものでございます。財源につきましても小中学校建設基金からの繰入金を減額するものでございます。
一般会計につきましては以上でございます。
続きまして、118ページをお願いいたします。
議第28号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)についてでございます。
121ページ、122ページをお願いいたします。
はじめに歳入についてでございますけれども、実績見込みに基づきまして、それぞれ減額補正しております。
9款繰入金2項2目給付基金繰入金では、1,190万5,000円を減額しております。
123ページ、124ページをお願いいたします。
歳出になります。こちらにつきましても実績見込みに基づく補正になってございます。2款1項1目一般被保険者療養給付費につきましては、7,000万円の増額、2項1目一般被保険者高額療養費につきましては、3,000万円の増額となっております。
7款の共同事業拠出金につきましては、額の確定に伴いまして、1目高額医療費拠出金は、5,432万6,000円、2目の保険財政共同安定化事業拠出金につきましては、1億1,841万5,000円それぞれ減額しております。
続きまして125ページをお願いいたします。
議第29号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)についてでございます。
127ページをお願いいたします。
第2表 繰越明許費で1件の繰越事業がございます。管渠建設事業の舗装復旧工事におきまして、神町地区及び東郷地区での事業になりますけれども、地元の要望もございまして、さくらんぼの収穫時期前の完成を予定しているところです。今年度事業を実施いたしまして、平成30年度に繰り越し、5月中の完成を目指すために繰越明許を設定するものでございます。
第3表 地方債補正につきましては、歳出が事業費の決算見込みに基づきまして限度額を減額するものでございます。
130ページ、131ページをお願いいたします。
歳入でございますけれども、いずれも決算見込みに基づきまして、増額・減額するものでございます。4款1項1目一般会計繰入金を2,341万4,000円減額しております。
132ページ、133ページをお願いいたします。
歳出になります。1款公共下水道事業1項1目下水道総務費では、最上川流域下水道(村山処理区)維持管理負担金が844万1,000円。3目管渠建設費の最上川流域下水道建設事業負担金で407万6,000円。決算見込みに基づきましてそれぞれ減額しております。
続きまして134ページをお願いします。
議第30号 平成29年度東根市介護保険特別会計補正予算(第4号)でございます。
137、138ページをお願いいたします。
歳入につきましては、歳出側の決算見込みに合わせました調整でございますので説明は省略させていただきます。
139、140ページをお願いいたします。
歳出になりますけれども、決算見込みによりまして、2款1項1目居宅介護サービス給付費で4,100万円の減額。3目の地域密着型介護サービス給付費では、4,600万円の増額。2項1目介護予防サービス給付費では1,100万円減額しております。
143ページをお願いいたします。
議第31号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)についてご説明いたします。
146、147ページをお願いいたします。
歳入におきまして保険料の増額が見込まれますことから、歳出において、同額を広域連合納付金として増額補正するものでございます。
以上で補足説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 以上で提案理由の説明を終わります。
ここで、お諮りします。
ただ今議題となっております12議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
よって委員会付託を省略することに決しました。
◎議第1号 平成29年度東根市一
般会計補正予算(第8号)の専決
処分の承認について
○加藤信明議長 これから議第1号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時32分 休 憩
午前10時32分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、議第1号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第1号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第8号)の専決処分の承認について採決をします。
議第1号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第1号は原案のとおり承認されました。
◎議第2号 平成29年度東根市一
般会計補正予算(第9号)の専決
処分の承認について
○加藤信明議長 次に、議第2号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時33分 休 憩
午前10時33分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第2号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第2号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第9号)の専決処分の承認について採決をします。
議第2号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第2号は原案のとおり承認されました。
◎議第23号 財産の取得について
○加藤信明議長 次に、議第23号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時34分 休 憩
午前10時34分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第23号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第23号 財産の取得について採決をします。
議第23号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第23号は原案のとおり可決されました。
◎議第24号 財産の取得について
○加藤信明議長 次に、議第24号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時34分 休 憩
午前10時35分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第24号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第24号 財産の取得について採決をします。
議第24号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第24号は原案のとおり可決されました。
◎議第25号 東根市名誉市民について
○加藤信明議長 次に、議第25号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に討論ですが、本案については討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがって討論を省略することに決しました。
これから、議第25号 東根市名誉市民について採決をします。
議第25号は、原案のとおり同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第25号は原案に同意することに決しました。
◎議第26号 東根市名誉市民について
○加藤信明議長 次に、議第26号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に討論ですが、本案については討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。したがって討論を省略することに決しました。
これから、議第26号 東根市名誉市民について採決をします。
議第26号は、原案に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第26号は原案に同意することに決しました。
◎議第27号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第10号)
○加藤信明議長 次に、議第27号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時37分 休 憩
午前10時37分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第27号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第27号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第10号)について採決をします。
議第27号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第27号は原案のとおり可決されました。
◎議第28号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
○加藤信明議長 次に、議第28号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時38分 休 憩
午前10時38分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第28号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第28号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について採決をします。
議第28号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第28号は原案のとおり可決されました。
◎議第29号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)
○加藤信明議長 次に、議第29号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時39分 休 憩
午前10時39分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第29号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第29号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)について採決をします。
議第29号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第29号は原案のとおり可決されました。
◎議第30号 平成29年度東根市介護保険特別会計補正予算(第4号)
○加藤信明議長 次に、議第30号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時40分 休 憩
午前10時40分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、議第30号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第30号 平成29年度東根市介護保険特別会計補正予算(第4号)について採決をします。
議第30号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第30号は原案のとおり可決されました。
◎議第31号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
○加藤信明議長 次に、議第31号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩をします。
午前10時40分 休 憩
午前10時40分 開 議
○加藤信明議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、議第31号に対する討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから、議第31号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について採決をします。
議第31号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第31号は原案のとおり可決されました。
◎議第41号 東根市教育委員会教育長の任命について
○加藤信明議長 次に、議第41号について質疑を行いますが、本案は元木教育長の一身上に関する事件でありますので、元木教育長の退席を求めます。
〔元木正史教育長 退席〕
○加藤信明議長 これから質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に討論ですが、本案は人事案件ですので、討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、討論を省略することに決しました。
これから、議第41号 東根市教育委員会教育長の任命について採決をします。
議第41号は、原案に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。よって、議第41号は原案に同意することに決しました。
ここで、元木教育長の復席を認めます。
〔元木正史教育長 復席〕
○加藤信明議長 元木教育長に申し上げます。
議第41号については、これに同意することに決しましたので報告をいたします。
◎議 案 上 程
○加藤信明議長 次に、日程第16 平成30年度施政方針表明及び日程第17 議第3号から日程第45 議第40号までの30議案を一括して議題とします。
◎平成30年度施政方針表明
◎提案理由の説明
○加藤信明議長 これから、平成30年度施政方針表明及び提案理由の説明を求めます。
土田市長。
〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 本日ここに、平成30年東根市議会第1回定例会において、新年度予算を始め、重要案件の審議をお願いするにあたり、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。
さて、昨今の国際情勢は、一部に保護主義の動きが見られるものの、国境という枠を超えた自由経済とそれに伴うヒトやモノ、資金や情報などの往来が急激に増加し、グローバリゼーションが進展しております。
一方では、国際秩序の不安定さが生み出す安全保障の課題をはじめ、地球温暖化、難民やテロなど、国際社会の新たなテーマが顕在化しております。
国内においては、訪日外国人客数が、2011年には、622万人だったところ、円安やビザ発給の緩和等の後押しもあり、2017年は政府の当初予想を遥かに上回る2,869万人となりました。今後も増加傾向は続き、政府の目標では、2020年には4,000万人、2030年には6,000万人と訪日外国人客数の大幅な伸びを見込んでおります。
また、関税措置の見直し等、自由貿易が進展する中、安い海外農産品に対する国内農業の保護が求められる一方で、毎年、農林水産物の海外輸出額は過去最高額を更新しております。国は、農業を成長産業に変えていくため、海外市場の拡大を推し進めております。
地方自治体においても、社会・経済・観光等、様々な分野において、グローバル化の波が必ずや押し寄せてくるものと捉えております。このグローバル化に適切に対応できるかが、これからのまちづくりの発展の大きな鍵になると考えております。
このような中、今年度は、「国際交流元年」と銘打ち、本市の国際化に向けて、私自身が先頭に立ち、確かな足がかりを築いてまいりました。
市内立地企業の親会社がドイツのインゲルハイム・アム・ライン市にある縁と、さくらんぼの生産や農工一体のまちの姿が本市と似ていることから、当該都市を海外自治体交流の相手先に定めたところであります。
また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催効果を本市に波及させるため、国のホストタウン制度に名乗りを上げ、ドイツのハンドボールナショナルチームの事前合宿招致を目指すこととしました。
昨年7月には、私と前市議会議長、さくらんぼ国際交流協会役員とともに、ドイツを訪問し、インゲルハイム・アム・ライン市のラルフ・クラウス市長、並びにドイツハンドボール連盟のボブ・ハニング副会長を表敬訪問し、意見交換を行ってまいりました。この訪独が功を奏し、クラウス市長からは、本市の市制施行60周年記念式典への出席を快諾していただき、ボブ・ハニング副会長からは、今年の夏に本市への視察を約束いただきました。
これらの成果により、ホストタウン登録がなされたことはご案内のとおりであります。ホストタウン事業としては、新年度は、ドイツハンドボール2部リーグ所属のプロチームを招聘する予定であり、また、都市間交流としては、クラウス市長が来市する予定であります。市民の皆様とともに、より一層、ドイツとの交流の拡大と深化を図ってまいります。
東根創生を掲げた総合戦略においては、「教育によるまちづくり」を柱に掲げ、子どもたちへ教育を通した未来への投資を行っております。子どもたちが国際的視野と感覚を養い、技術立国日本を支える有為な人材に育ち、新しい時代を切り拓いてもらいたいと願っております。
人材への投資は、見えにくく、効果がすぐに現れるものではありませんが、私は、信念をもって人材への投資を実施し、「ひと」をつくることによって、その「ひと」が「まち」や「しごと」をつくり、その「まち」や「しごと」が新たな「ひと」を呼び込むといった好循環を生み出す、確かな東根創生につなげてまいりたいと考えております。
来年度は市制施行60周年の節目の年を迎えます。新市建設以来、60年間「農工一体のまちづくり」や「中心市街地の形成」など、その時代折々のまちづくりにおける重要課題に果敢に取り組み、まちの骨格を築き、着実な成長を遂げてまいりました。その発展の陰には、今日の東根市の発展の礎を築いた多くの先人の叡智と努力があります。この節目の年を迎えるにあたり、先人のまちづくりにささげた労苦と功績を称え、さらなる飛躍に向かう契機にしてまいりたいと考えております。
本年度の主な重点施策を総合計画に掲げた体系に基づき、説明をいたします。
最初に「だれもがやすらぎと充実、しあわせを実感できるまち」について申し上げます。
これまで、「子育てするなら東根市」を標榜し、さくらんぼタントクルセンターや、あそびあランドにおける遊育施設の整備、先導的に拡充してきた子どもの医療費助成、休日保育等の多様な保育サービスの提供、保育料の負担軽減など、子育て環境の充実を市の重要施策に掲げ、ハード・ソフトの両面から重点的に施策を講じてまいりました。これらの施策は、市内外から高い評価を受け、転入者に行っているアンケートでは、「子育て環境が充実しているから」が常に転入理由の上位に位置しております。
日本の人口減少問題は、最も深刻で切実な問題であります。少子化に歯止めをかけ、夫婦が希望する子どもの数、さらには人口が維持できる水準まで、出生率を上げることが必要であり、出会い、結婚、出産支援も含めて、 一層の子育て環境の充実を図ってまいります。
近年、顕著になっている労働力不足を補うため、潜在している女性の労働力を掘り起こそうとする動きが社会全体で強まっております。そのためには、女性が働きやすい環境の整備が必要であり、とりわけ、保育施設の整備が強く求められております。本市では、急ピッチで保育施設の整備を進めており、新年度においては、(仮称)認定こども園おだしま、(仮称)あおぞらこども園など、4つの保育施設を開設いたします。あわせて、現在施設の更新整備を進めている東根学童保育所及び高崎学童保育所を開所し、さらには、小田島学童保育所、大森学童保育所の整備を進めるとともに、神町学童保育所の施設更新にも着手いたします。
一方では、保育所等の入所申込者は急激に増加しており、待機児童の膨らみが危惧されるところであります。特に3歳未満児の待機児童が本市を含め全国的にも大きな課題となっております。そのため、本市では既存保育施設における2歳児の受け入れ枠を増やすとともに、企業主導型保育事業所などの情報提供等を実施しながら、待機児童の縮減、解消に向けた取り組みを実施してまいります。
また、ひとり親家庭における子どもの健全育成を図るため、子どもとその保護者に対し、基本的な生活習慣の習得支援、学習支援を実施することにより、進学と生活の自立を手助けしてまいります。
高齢者福祉の充実については、高齢者が住みなれた地域で生涯にわたっていきいきと暮らすことができるまちの実現を目指し、現在、東根市老人福祉計画及び第7期介護保険事業計画の策定を進めており、介護サービスの給付と保険料の負担のバランスに配慮し、2025年を見据え、持続可能な介護保険制度の運営に努めてまいります。
高齢化の進展に伴い、介護職員の不足が懸念されることから、介護報酬改定による給与増額など、処遇改善に取り組んでおりますが、一層の介護職員の確保と定着を図るため、キャリア形成を支援してまいります。
次に「環境、自然、歴史、文化が調和する風格とうるおいのあるまち」について申し上げます。
東根小学校周辺では、大けやきをはじめ、豊かな自然や水辺空間、歴史を感じさせる寺社が多く、これら地域資源を活かし、景観に配慮した道路の整備等、地域における魅力の向上を図ってまいりました。さらに新年度においては、東の森資料館のリノベーションにより、憩いと安らぎを感じさせる中核的交流施設が誕生します。和風建築のたたずまいと敷地内の堰や庭木等の修景施設が、優雅で落ちついた風情を醸し出し、茶道や華道等、様々な芸術文化活動の発表や鑑賞等ができ、高い満足感がもたらされるものと考えております。
また、洗練された展示設備を整備し、貴重な郷土資料を展示するとともに、本市出身の児童文学者、国分一太郎氏に関する資料や自身が関わった想画を広く紹介し、後世に伝えてまいります。
近年、世界各地で頻発する様々な異常気象と大規模な自然災害は地球温暖化が原因の1つと考えられております。
本市は、県内自治体の中で、いち早く環境ISO14001の認証を取得し、以降、今日まで、唯一、継続して認証を受け、環境保全に関する取り組みを学校や家庭等にも積極的に広げてまいりました。これまでの継続した活動が今年度の「グリーン購入推進自治体特別賞」の受賞につながったものであります。
また、環境保全に対する先駆的な取り組みとして、街路灯のLEDへの切り替えを市内全域で進めております。来年度が事業の最終年度であり、設置工事を着実に進め、故障等については、地域に過度な負担が生じないよう配慮してまいります。
そのほかにも、太陽光発電システムへの設置補助については、再生可能エネルギーの普及を図るため、新年度から太陽光発電システムと連動する蓄電池の整備を促し、一層の環境負荷の低減を図り、持続可能な社会の構築を目指してまいります。
次に「魅力にあふれ、にぎわいと活力に満ちたまち」について申し上げます。
山形空港は、今日における本市の発展を牽引してきた最も重要な交通施設であり、交流人口の拡大やインバウンド観光の推進等、これからの本市の発展を展望するにあたり、運航の充実と利用拡大は必要不可欠であります。
山形空港は、本市並びに山形空港利用拡大推進協議会等における官民挙げての取り組みや景気の回復による後押しがあり、路線・便数が増え、搭乗率も全体的に好調に推移しております。特に東京便については、搭乗率が上がり、近年は路線収支が黒字で推移しております。しかしながら、当該路線は、「羽田発着枠政策コンテスト」で獲得した暫定路線であり、来年度で延長期間が終了します。
2便での運航を継続していくためには、当該路線の安定的な収支黒字が不可欠であります。今般、運航会社では好調な利用実績を背景に、この春から大型機材を導入することを決定しました。これは路線の黒字化、固定化に向けて、大きく前進するものであり、大型機材導入に対する支援や環境整備を、山形空港利用拡大推進協議会とともに実施してまいります。
路線が復活した名古屋便、札幌便についても、路線の固定化に向けて、利用拡大に取り組んでまいります。特に札幌便については、春先から好調な滑り出しを見せたものの、やはり冬場の利用が課題であります。冬期間に「ソラ旅ツアー」などの、魅力ある旅行商品を企画し、各種助成制度を設けながら、一層の利用拡大を図ってまいります。
次に、都市基盤の充実についてであります。
国道48号は、先の東日本大震災において、山形空港を経由した緊急支援物資の輸送等で極めて重要な役割を果たし、太平洋と日本海をつなぐ産業振興の上でも重要な路線であります。しかしながら、規定雨量を超えれば通行止めになるなど、天候に左右される脆弱性が露呈されております。私は市長就任以来、仙台圏とのアクセス性を高めるため、国道48号の高規格化を訴え、本市の重要要望に掲げ、特に力を入れて運動を展開してまいりました。
当面の対策として、事前通行規制区間、つまりは関山除雪ステーションから作並除雪ステーションまでの12km区間について、トンネル等によるバイパス化の整備を提案しております。この提案については、仙台市からも一定の理解をいただき、仙台市、天童市、東根市で構成する「国道48号道路改良整備促進協議会」が東北地方整備局に提出する要望書に「事前通行規制の解除に向けた調査・検討を本格的に行うこと」の一文を織り込ませ、着実な前進を見たところであります。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックが終了し、人件費や資材単価の高騰が一段落した時点で調査事業に着手していただくよう、今後とも熱意をもって、粘り強く運動を展開してまいります。
東北中央自動車道の建設にあたっては、来年度、(仮称)東根北インターチェンジが完成し、東北自動車道福島ジャンクションからつながることにより、高速道路の利便性が一段と向上します。県道等のアクセス道路が秋ごろに完成する予定であり、新たな人・物の流れが生み出されるものと捉えております。
今後、西部地区における一層のアクセス性を高めるため、長瀞地区と小田島地区を結ぶ県道長瀞野田線の整備について、早期着手を強く県に要望してまいります。
次に道の駅についてであります。道の駅は道路利用者に快適な休憩と道路情報等を提供し、道路交通環境の向上に寄与するだけでなく、地域活性化の拠点施設としても位置付けられてきております。東北一の販売額を誇る東根市農協の産直施設「よってけポポラ」が本市の広域幹線ルートに開設されており、当該施設のもつ魅力を活かし、また道の駅が有する機能との相乗効果が図られる新たな交流拠点の整備を目指してまいります。特に、仙台圏をターゲットに、山形の陸の玄関口となるような道の駅の整備を図ってまいります。
なお、新年度は、道の駅の基本計画の策定に着手してまいります。
市道整備は地域からの要望も多く、最も身近で生活に密着したインフラであり、これまで同様、道路拡幅、歩道設置、側溝整備など、市道の改良を順次進め、安全性、利便性の向上に努めてまいります。
次に、農林業の振興についてであります。
昨年4月に国の地理的表示保護制度、いわゆるGI保護制度に、「東根さくらんぼ」が知的財産として登録されました。日本一の生産量を誇り、佐藤錦の発祥の地という歴史があり、高い栽培技術と恵まれた自然環境、さくらんぼにこだわったまちづくりが評価を受け、登録に至ったものであり、東根ブランドの強力な発信となったものと自負しております。
東京築地市場において、初めて行われた品評会では、ご祝儀相場もあり、1kg30万円など、次々と高値がつき、会場がどよめきました。
また、収穫後期も値崩れがせず、東根市農協の販売額は過去最高となり、早速、農家所得の向上に大きく寄与しております。
EUとの経済連携協定において、地理的表示保護がEUでも実施されることに決定し、GI登録商品のうち「東根さくらんぼ」も選定されております。
国内に限らず、海外においても、差別化が図られ、ブランドの確立や海外市場の開拓・拡大、インバウンド観光の推進に向けて、大きな強みになったと捉えております。
「高品質のさくらんぼ=東根産」というイメージをより確かなものにするため、高品質の維持に努めながら、一層の知名度の向上に向けて、国内外でのトップセールスやさくらんぼマラソン大会を通じたPR等、積極的にプロモーション活動を展開するとともに、海外市場の調査を進めてまいります。
また、本市には、果樹研究連合会に代表されるように、進取の気性を持つ若手農家が多く、栽培技術の研鑚や新品種の導入等の取り組みが積極的に行われております。
農家の中には6次産業化や海外輸出に取り組む意欲的な農家も生まれてきております。意欲と経営マインドをもった農家を後押しするため、ビジネススクールの開催や6次産業化の取り組みに対する補助を実施するなど、攻めの農業を積極的に推進してまいります。
一方で、農業従事者の高齢化や離農により耕作放棄地が増加するなど、担い手不足による様々な問題が顕在化してきております。担い手の確保・育成が重要な課題でありますので、新規就農に対する支援やさくらんぼの繁忙期における一時保育の実施、学生や仙台市民を対象としたボランティアの募集等、幅広い担い手確保対策を講じてまいります。
新年度は、約50年間続いた国による米の生産調整が廃止され、自由に栽培できるようになります。生産調整の廃止は、生産性や市場競争力の向上を促すと言われておりますが、作付段階での需給調整がないため、過剰供給による大幅な値崩れや、産地間競争の激化を心配する声も上がっております。
このような不安を払しょくし、農家が安心して米づくりができるように、農業再生協議会のもと、行政と農協等、関係機関・団体が一体になって、農家ごとに生産の目安を示すことで、安定した農家経営の維持、地域営農の存続を図ってまいります。
次に、商工業の振興についてであります。
本市の基幹産業の1つである工業は、県内第2位の製造品出荷額を誇り、産業経済を力強く牽引するとともに、税収や就労の場の確保など、本市の発展に大きく寄与してまいりました。
企業立地や設備投資に大きな役割を果たしてきた農村地域工業等導入促進法に基づく、固定資産税の優遇措置に係る減収補てん措置が平成21年に廃止されたことから、私は国に対して、制度の復活や企業立地促進法による課税免除に係る取得資産の要件緩和を強く訴えてまいりました。
粘り強い要望活動が功を奏し、昨年7月に地域未来投資促進法が施行され、課税免除の対象となる設備等の取得価格の要件が、大幅に引き下げられたことを受け、課税免除条例の改正を行ったところであります。
また、立地企業の敷地面積の占める緑地等の面積要件を緩和し、生産性向上に直結する工場や各種設備の設置を可能とする、本市独自の工場立地法準則条例を制定いたしました。景気は緩やかな回復傾向にあり、市内の企業においても、大規模な設備投資が計画されておりますが、この制度の活用によって、さらなる企業活動の活性化が期待されるところであります。
一方で、法人税の実効税率が段階的に引き下げられ、企業の税負担が軽減されることに着目し、企業奨励補助制度の見直しを行ったところであります。このように、これまでの補助金を中心とした企業支援策に加え、様々な面から総合的な支援策を講じることによって、企業活動のさらなる活性化を図ってまいります。
本市は、昨年4月にコワーキングスペースC&Cひがしねを開設し、運営を山形大学に委託しているところであります。C&Cひがしねの利用者数は、昨年で1,000名を超え、毎月開催しているセミナーには、新規創業を志す市民が大勢参加しております。
また、山形大学独自のネットワークによって、市商工会工業部会とものづくりのまちとして知られる東京都大田区などの中小企業異業種交流グループとのつながりが生まれております。今後、産業経済活性化の担い手である、産・学・官・金の連携を深め、これを創業支援、ひいては産業振興に結びつけ、東根創生を進めてまいります。
次に、観光の振興についてであります。
冬期間に大勢の人でにぎわうイベントを創設するため、今年度から、ひがしねウィンターフェスティバルを開催したところであります。開催に当たって、市内の企業や団体から多大なるご支援をいただき、まなびあテラスを7万5,000球の電球をはじめとする色とりどりのイルミネーションで装飾し、幻想的できらびやかな空間を創出したところであります。
このイベントは、インターネット上のランキングにおいて、期間中、上位にランクされたところであります。冬の東北は雪に覆われ、暗いイメージを持たれがちでありますが、ウィンターフェスティバル開催によって、本市の明るく華やかなイメージを、市内外に広く発信できたものと捉えております。
イルミネーションをご覧になった本市出身の方から、次のようなコメントが寄せられました。
「就職でふるさと東根を離れたが、かつてこのまちにはあまり魅力がなかった。まなびあテラスと華やかなイルミネーションを見て、魅力的に発展した今の東根を誇りに思う。」この方は、おそらく帰省されたときに立ち寄られたのでしょう。
ひがしねウィンターフェスティバルについては、このような声に応えるため、来年度以降も、イルミネーションの面的な拡大を図り、より一層の魅力向上につなげてまいります。
ひがしね祭については、七夕提灯パレード、みこし、そしてバラエティに富む踊りで、大きなにぎわいを生み出してまいりました。特に、勇壮なよさこい踊りは、躍動感にあふれ、踊り手と観客の一体感醸成に一役買ってきたところであります。しかしながら、近年は、団体及び踊り手が減少する傾向にあります。踊りの競演、そして祭全体を盛り上げるため、よさこいの踊り手育成に向けた支援を行ってまいります。
また、訪日外国人観光客の増加や、さらなる観光振興を視野に、観光関連団体による観光施設の整備や誘客を推進する活動等に対して補助する新たな制度を創設し、より一層、観光等による交流人口拡大を図ってまいります。
次に「こころ豊かな人が輝く教育と文化のまち」についてであります。
教育によるまちづくりを掲げる本市にとって、一昨年に開校した東桜学館中学校・高等学校は、最もシンボリックな施設の1つであり、今後、経験と実績を積み上げ、県内の中高教育を牽引していく教育機関に成長していくことを期待しております。
市内5つの中学校には、互いに刺激し合いながら高め合ってほしいと考えており、今後も学力向上支援員や教育支援専門員の配置、学習支援ボランティアの派遣を継続して実施し、市全体の教育の底上げを図ってまいります。また、理数英教育については、市内の小中学生を対象に、イングリッシュキャンプやサイエンスアカデミー、算数・数学チャレンジカップを開催し、8月からは、ALTを2名増員し、7名体制とするなど、充実を図ってまいります。現在、ドイツとの交流を進めておりますが、新年度は、交流推進課に配置したドイツ国籍の国際交流員の各地域や各学校への派遣、学校図書室におけるドイツコーナーの設置やドイツ給食の提供等、ドイツへの理解と親しみを深めてまいります。
また、特色ある学校経営事業に、オリンピック・パラリンピック関連教育活動枠を新たに設け、市内小中学生の2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた機運醸成に努めてまいります。
学校施設整備については、新年度、神町小学校の移転に係る用地造成工事と実施設計を行い、大富中学校においては武道場の竣工を目指してまいります。
また、昨年度から実施しているトイレリニューアル工事や小中学校の駐車場整備、施設の長寿命化に向けた修繕工事等、学校施設の充実を図ってまいります。
昨年オープンしたまなびあテラスは、開館1年で30万人の来館者を数え、大変な好評を博しております。
6月には、照明学会が主催する照明普及賞を受賞し、11月には、山形経済同友会が主催する「地域づくりの山形景観賞」において、「山形経済同友会賞」を本市で初めて受賞しました。特に、経済同友会賞は、施設の景観だけでなく、民間の創意工夫により、図書館・美術館・市民活動支援センターの各機能が相乗効果を発揮し、魅力的な運営がなされ、市内外から幅広い利用が図られていることから高く評価され、受賞に至ったものであります。この賞は、かねてより、切望していた賞だけに、大きな喜びと誇りを感じております。
また、PFIによる民間事業者のノウハウを活かした企画や、朝霞市の丸沼芸術の森のご協力により、全国屈指の美術展等が開催されております。関係各位のご協力により、充実した展覧会やイベント等が実施されていることに、改めて感謝を申し上げるとともに、一層の芸術文化の振興に努めてまいります。
人口減少、少子化を背景とした学校の統廃合や、地域のシンボルである小学校がなくなることは、住民感情の問題だけでなく、人口減少の加速化につながる恐れもあります。そのような現状を踏まえ、高崎小学校に他学区から通学することができる、小規模特認校制度を導入して、今年度で3年目を迎えております。この制度による就学児童は毎年増加しており、現在22名が他学区から通学しております。さらに他学区からの卒業生が、そのまま第三中学校に通う例も出てきております。
学校教育を通じて、保護者・子どもと地域とのつながりが進学を後押ししたものと捉えており、こういったつながりを持った人が増えることによって、地域振興が促されていると考えております。
高崎地区アフタースクールや東郷、長瀞地区における放課後子ども教室は、地域住民による企画・運営のもと、多彩なメニューを提供し、様々な体験や交流を通じて、子どもたちの豊かな人間性を育んでおります。地域の皆様から多大なご協力をいただいておりますことに、改めて感謝申し上げる次第であります。
最後に「市民みんなで力を合わせる協働のまち」について申し上げます。
本市は、全国でいち早く「協働のまちづくり」を市政の基本方針に掲げ、まちづくりを進めてまいりました。「市役所は市民の役に立つ所」であり、市長就任以来、職員には常に市民目線で業務を行うよう指示し、市民本位の行政運営に努めてまいりました。市民の皆様におかれましては、福祉、防犯、環境等、行政だけでは解決できない、様々な分野で、行政の重要なパートナーとして活躍をいただいております。
少子高齢化の進行や周辺部における人口の流出、地域産業の低迷、社会保障負担の増など、地域活力が失われかねない中、市民力・地域力の維持・向上は、地方創生における極めて重要なテーマであります。このようなことから、地域づくり補助金や交付金制度を活用し、地域への関心を高め、互いの絆を強め、活動の輪の広がりを促してまいります。
市内中央部には、人口が集積する一方で、周辺部では人口の流出、少子高齢化の問題が顕在化しております。地域の均衡ある発展を進めるため、新年度は、定住促進事業の地域加算等を増やし、市外から周辺部への移住を促してまいります。
基本的な行政サービスを提供し、その上で特色ある行政サービスを展開するには、何より経済的基盤である財源が確保されてなくてはなりません。安定した自主財源、その根幹をなす市税収入については、経済成長による所得の向上や設備投資の促進など、税源の涵養を図るとともに、市有する未利用地等の積極的な売却、首都圏を中心としたPRや寄附者のリピート率向上につながる取り組みなどふるさと納税の継続的受け入れ、高い収納率の維持等、今後とも積極的に歳入の確保に努めてまいります。
歳出については、既存事業の不断の見直しを図るとともに、選択と集中により、財源の重点的配分と事業費の効率的執行に努めてまいります。
また、簡素で効率のよい行政運営を目指し、職場での働き方を見直しながら、労働生産性の向上とワークライフバランスに配慮した働き方改革を進めてまいります。
昨年11月20日、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、政府による地方自治法施行70周年記念式典が執り行われ、地方自治の充実・発展に寄与した市町村を称える表彰式がありました。
本市は山形県内の市を代表して、栄えある総務大臣表彰を受けました。大変名誉ある受賞であり、市民の皆様とともに、喜びを分かち合いたいと思っております。この伸展した本市の姿を思うとき、市の誕生から、常にその歩みを見てきた、そして、体現してきた者として、大変、感慨深いものがあります。この賞の受賞を機に、一層の市政発展と住民福祉の向上に努めてまいりたいと、決意を新たにするものであります。
そして来年度は、市制施行60周年で、人でいえば還暦にあたり、誕生年の干支に一巡して戻る大きな節目の年になります。この節目の年を新たな飛躍の出発点とし、躍進する東根市をさらに前進させ、真に成熟した社会の実現に向けて、心血を注いでまいる覚悟であります。
次に、平成30年度予算案の大綱についてご説明を申し上げます。
地方自治体の予算編成に大きな影響を及ぼす国の平成30年度予算案につきましては、「経済・財政再生計画」における集中改革期間の最終年度の予算として、経済再生と財政健全化を両立する予算となっており、前年度当初比0.3%増の97兆7,128億円で、社会保障関係費の増加などを背景に6年続けて過去最大を更新したところであります。
地方財政計画では、子ども・子育て支援等の社会保障関係やまち・ひと・しごと創生事業費を盛り込み、対前年度比0.3%増の86兆8,973億円となりました。
一般財源の主なものの内訳につきましては、地方譲与税を含む地方税収が対前年度比1.0%の増、税の増収を反映した地方交付税は2.0%の減、臨時財政対策債の発行が1.5%の減となったものの、一般財源総額は、対前年度比の0.1%増の62兆1,159億円で過去最高となり、一般財源の総額は適切に確保され、安定的に、かつ着実な財政運営が行えるものであります。
本市に密接な関わりを持つ県の新年度予算は、「やまがた創生」に向けた展開の強化を図るとともに、行財政運営における全分野での不断の見直しにより、自由度の高い歳出構造への転換を目指し、予算の編成が進められたところであります。
少子高齢化による人口構造の変化は、労働力不足や税収の減少をまねき、自然増となっている医療や介護などの高齢者向けサービスを中心とした行政需要にどう答えるかが今後の大きな課題であります。
こうした社会環境や人口構造の変化に的確に対応し、持続的に発展できるまちづくりを推進していくために、「第4次総合計画後期計画」に掲げる各種施策の着実な推進はもとより、施策効果の高い歳出の優先化・重点化に努め、「行財政改革」の徹底を図ることとしました。
このような状況の中で、予算編成にあたりましては、増大する社会保障関係費への対応と、後世代への過度の負担とならないよう健全財政の堅持を意識し、総合計画に位置付けられた各種事業への予算配分を行ったところであります。
以上の基本的な考えのもとに編成いたしました平成30年度の一般会計予算案は、前年度比2.0%減の201億300万円となり、3年連続で200億円を超える積極型予算になったところであります。
その概要についてでありますが、はじめに歳入予算についてご説明を申し上げます。
雇用・所得環境は緩やかに改善し、経済の好循環を実感しつつある中、市税収入は、個人市民税で対前年度比0.6%の増、法人市民税で、平成29年度の決算見込等を踏まえ14.0%の増と見込んだところであります。
一方、固定資産税については、評価替えに伴い2.1%の減、都市計画税についても固定資産税と同様の理由により3.4%の減としております。
その結果、市税総額としては、前年度比0.1%増の、62億5,409万3,000円としたところであります。
また、地方交付税については、平成29年度の決算見込額と地方財政計画を踏まえ、前年度比2.2%減の38億4,200万円を見込んでおります。
次に歳出予算についてご説明を申し上げます。
議会費につきましては、議会運営の効率化及び情報伝達の即時化を目指し、タブレット端末の導入経費を新規計上しております。また、開かれた議会の推進としまして、議会だより発行事業を継続して計上し、スマートフォン対応のインターネット議会中継の改修経費を予算化しております。
総務部門につきましては、市民参加型のイベントや国際交流など、多彩な事業を盛り込んだ市制施行60周年記念事業を新規計上し、伸び行く東根市を市内外にアピールいたします。
市域の均衡ある発展と空き家の減少を目指し、定住促進事業助成金制度の拡充、集中豪雨等の頻発化・激甚化に対応する防災関連事業等を継続して計上しております。
環境保全と生活衛生の向上につきましては、合併処理浄化槽、住宅用太陽光発電システム設置費補助などの支援を拡充し、大けやき環境基本計画に基づいた地域環境保全への積極的な取り組みを進めてまいります。
民生・福祉部門につきましては、障がい児等の児童発達支援や放課後デイサービスを行う事業所の増設に伴い、利用者の増が見込まれることから、障害児通所給付事業を充実して計上しております。
高齢者福祉につきましては、高齢者が元気でいきいきと過ごすため、生きがい活動支援通所事業、いきいきサロン推進事業、高齢者社会参加促進事業を継続して予算化するとともに、高齢者の長寿を祝うために各地区で開催される敬老会への助成を増額して計上しております。
妊娠、出産、子育てと切れ目のない支援として、幸せパスポート事業、乳幼児に係る各種健康診査事業、育児相談充実事業、放課後児童健全育成事業、子どものための教育・保育給付事業等を継続して計上しております。放課後児童対策では、年々利用希望者が増加している放課後学童クラブについて、新年度には東根学童保育所及び高崎学童保育所の新施設を開所するとともに、大森学童保育所の増設及び小田島学童保育所の整備を行うための事業費を計上しております。
経済部門につきましては、好評を博し期間を延長いたしました、ひがしねウィンターフェスティバルは、新たな冬の魅力とにぎわい創出への確かな手応えを実感する事業となりました。イルミネーションやエリアの拡大に要する経費を計上して冬のイベントのグレードアップを図るとともに、ひがしね祭やさくらんぼマラソン大会につきましても、市制施行60周年を記念し、事業内容を拡充して計上しております。
さらに、6次産業化推進に係る補助事業の創設、GI東根さくらんぼブランド化推進事業を拡充して計上し、販売促進活動の強化や国際的認証の活用を通じて、国内外の新たな需要の確保に向けて取り組んでまいります。
農業の振興につきましては、持続可能な農業の発展を後押しするための支援策として、元気な農業経営による所得1.3倍プロジェクト事業、就農ファーストステップ支援事業、畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業を新規計上したほか、農村環境の保全のための多面的機能支払交付金事業についても引き続き取り組んでまいります。
建設部門につきましては、国の社会資本整備総合交付金を活用して、市道五間通り線、市道原宿上悪戸線、市道神町駅前線などの改良工事を行うほか、柳町橋補修工事を実施し、橋りょう長寿命化対策を進めてまいります。
また、道路維持事業及び生活密着道路整備事業等を継続して予算化し、冬期間における道路交通の確保のため、市道除排雪事業を増額計上したほか、小型ロータリー除雪車の購入など、身近な生活基盤の確保を図ります。
市営住宅の運営管理では、東根市公営住宅等長寿命化計画に基づき、昨年度に引き続き並松団地RC棟の長寿命化工事を行います。
都市公園の維持管理では、公園利用者の安全に配慮した維持経費を継続して計上しております。
消防部門につきましては、緊急消防援助隊の災害への対応能力の充実強化のためエアーテント購入費を予算化したほか、消防団活動の充実と活動支援強化のために非常備消防事業、消防団充実強化事業を継続して計上しております。今後も消防署配備の車両や地域防災の要となる消防団のポンプ積載車両等を計画的に更新してまいります。
教育部門では、国際理解をはぐくむ学校教育支援事業を新規計上し、子どもたちが海外や異文化に視野を広げるための教育活動を支援するほか、新学習指導要領に先行した取り組みとしてALTを増員し、質の高い外国語教育を推進します。
また、小・中学校入学時において必要となる就学援助費の一部を入学前に前倒しして支給をいたします。
さらに、教職員の働き方改革の取り組みの1つとして、市内中学校への部活動指導員の配置経費を予算化しております。
教育文化施設につきましては、大富中学校武道場新設工事、大富小学校駐車場整備工事を新規計上し、引き続き神町小学校改築事業、学校トイレリニューアル事業、東の杜資料館リノベーション事業を計上したほか、東の杜資料館につきましては、平成31年度の再開館に向けた展示レイアウトプランニング関連経費等を新規計上しております。
次に、特別会計について、ご説明を申し上げます。
国民健康保険特別会計につきましては、来年度より財政運営などが市から県へ移行されます。これに伴う税率改定や各種拠出金等の整理により、前年度比15.5%減の44億9,700万円としたところであります。将来にわたる持続可能な国民健康保険制度の確立と保険料負担の平準化を期待するところであります。
東根財産区特別会計では、財産管理費の所要額として、150万円を計上しております。
公共下水道事業特別会計につきましては、公営企業会計移行事業等の増額に伴い、前年度比1.2%増の20億7,600万円としたところであります。
介護保険特別会計につきましては、第7期介護保険事業計画に基づいた自立支援及び介護予防・重度化防止に向けた取り組みとともに、介護基盤の充実・強化を図るため、介護職員の育成支援に取り組みます。
一方で、高齢者の増加に伴う介護サービスの需要増を見込み、前年度比7.7%増の42億4,900万円を計上いたしました。
市営墓地特別会計では、墓地管理の所要額として、前年度同額の180万円としたところであります。
後期高齢者医療特別会計につきましては、後期高齢者広域連合への負担金を増額計上し、前年度比13.5%増の5億2,800万円を計上しております。
次に、水道事業会計についてご説明申し上げます。収益的収入については、前年度比0.1%増の11億7,771万9,000円を見込み、収益的支出については、事業運営経費などに11億5,423万4,000円を計上したところであります。
また、資本的収入については4,011万円を見込み、資本的支出については5億5,546万7,000円を計上いたしました。
次に、工業用水道事業会計についてご説明申し上げます。収益的収入については、前年度とほぼ同額の2億1,834万6,000円を見込み、収益的支出については2億1,662万4,000円を計上したところであります。また、資本的収入はなく、資本的支出については1億5,000万円を計上いたしました。
両事業とも施設の維持管理に万全を期しながら、より一層の安定供給に努めてまいります。
今後も、私は4万8,000人の市民の先頭に立ち、持てる政治力、行政力を結集し、しっかりと、まちづくりに取り組んでまいる所存でありますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を申し上げ、以上、平成30年度の施政方針及び予算案の大綱といたします。
それでは、先議いただきました議案以外の案件について、ご説明を申し上げます。
はじめに、議第3号 東根市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の設定についてでありますが、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律の施行による介護保険法の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業者の指定について権限を移譲されたために、条例の設定を提案するものであります。
次に、議第4号 東根市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第5号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令の施行に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第6号 東根市国民健康保険給付基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、平成30年度から国民健康保険の財政運営の主体が山形県に移行することに伴い、基金の運用内容を見直すため、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第7号 東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、平成30年度から国民健康保険の財政運営の主体が山形県に移行すること及び国民健康保険の税率を改定することに伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第8号 東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部改正及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第9号 東根市大平山みはらし霊園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、東根市大平山みはらし霊園における墓地の適正使用に関する規定を整備するため、所要の改正について提案するものである。
次に、議第10号 東根市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険等の一部を改正する法律の施行による高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第11号 東根市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、第7期介護保険事業計画の策定に伴い、所要な保険料額の設定を行うことで、計画期間における本市介護保険事業の安定した運営を図るとともに、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第12号 東根市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行による指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第13号 東根市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行による指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第14号 東根市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行による指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第15号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第16号 東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、第7次地方分権一括法による公営住宅法の一部改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第17号 東根市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、都市緑地法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令の施行による都市公園法施行令の一部を改正に伴い、所要の改正について提案するものであります。
次に、議第18号から議第22号までの指定管理者の指定についてでありますが、東根市民体育館等の公の施設の管理を行わせる指定管理者の5件の指定に関し、地方自治法の規定により提案するものであります。
次に、議第32号から議第40号までの平成30年度各会計予算につきましては、先に施政方針及び予算案の大綱でその概要を申し上げましたので、その説明を省略させていただきます。
以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては、担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、原案のとおりご可決くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○加藤信明議長 ご苦労さまです。
次に、議第3号から議第22号までの20議案について、庶務課長に、簡潔明瞭に補足説明を求めます。
石垣庶務課長。
〔石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長 登壇〕
○石垣有一庶務課長併選挙管理委員会事務局長 議長の指示により、補足してご説明を申し上げます。
はじめに、条例の設定が1件になります。
議案書の15ページ、参考資料の1ページをお願いします。
議第3号 東根市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の設定についてになります。地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律の施行による介護保険法の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業者の指定について権限が移譲されたため、当該事業にかかる人員及び運営に関する基準を定める条例を設定するものです。施行期日は、平成30年4月1日からとなります。
次に、条例の一部改正が14件になります。
議案書の31ページ、参考資料の2ページをお願いいたします。
議第4号 東根市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定についてになります。新たに、個人識別符号の定義が設けられたことに伴う個人情報の定義の明確化や、人種、信条、病歴等の要配慮個人情報の定義の新設に伴う関係規定の追加など所要の改正を行うものです。施行期日は公布の日からとなります。
次に、議案書の35ページ、参考資料の11ページをお願いします。
議第5号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてになります。地方公共団体の手数料の標準に関する政令に定める手数料の標準額について改定された事務があるため、その事務に係る本市の手数料を改定するものです。
主な内容は、特定、準特定屋外タンク貯蔵所に係る設置の許可、設置の許可に係る完成検査前検査及び保安検査になります。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の44ページ、参考資料の22ページをお願いします。
議第6号 東根市国民健康保険給付基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。平成30年度から国民健康保険の財政運営の主体が山形県に移行することに伴い、制度変更による新たな国民健康保険の運営に対応できるように、所要の改正を行うものです。施行期日は、平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の46ページ、参考資料の25ページをお願いします。
議第7号 東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてになります。平成30年度から国民健康保険の財政運営主体が山形県に移行することに伴う国民健康保険税に関する規定を改正するとともに、賦課方式について、山形県から示された標準保険税率を参考に、税率を改定するなど、所要の改正を行うものです。施行期日は、平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の49ページ、参考資料の32ページをお願いします。
議第8号 東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
特定教育・保育の提供の都度、行うものとされていた受給資格の確認を必要に応じて行うものとし、その確認を支給認定証のほか、支給認定の区分等が記載された通知により行うものとする改正に合わせ、当該条項番号を改めるなど、所要の改正を行うものです。施行期日は第8条関係については交付の日から、第15条関係については平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の51ページ、参考資料の34ページをお願いします。
議第9号 東根市大平山みはらし霊園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
東根市大平山みはらし霊園の墓地の適正使用に関して、使用許可の取消要件に管理料の滞納を追加するものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の52ページ、参考資料の35ページをお願いします。
議第10号 東根市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
後期高齢者医療における「住所地特例」の見直しにより、関係規定の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の54ページ、参考資料の39ページをお願いします。
議第11号 東根市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてなります。
第7期介護保険事業計画の策定に伴い、介護保険料額等の改定を行うとともに、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う、市の質問検査権範囲拡大による改定を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
なお、第17条の改正規定は交付の日からとなります。
次に、議案書の56ページ、参考資料の42ページをお願いします。
議第12号 東根市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正により、慢性期における長期療養及び看取りに係る医療、日常生活介護の両方を提供する「介護医療院」の創設に伴う規定も追加。定期巡回、随時対応型訪問介護看護事業所におけるサービス柔軟化のための時間帯制限の撤廃、地域密着型通所介護事業所等に係る人員、設備及び運営に関する基準の追加等の見直しにより、所要の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の67ページ、参考資料の88ページをお願いします。
議第13号 東根市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
慢性期における長期療養及び看取りに係る医療、日常生活介護の両方を提供する「介護医療院」の創設に伴う規定の追加。介護予防認知症対応型通所介護事業所の施設形態による利用定員の緩和基準の追加等の見直しにより、所要の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の69ページ、参考資料の95ページをお願いします。
議第14号 東根市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
当該事業所の利用者に対する説明義務に関する規定及び利用者の同意に基づく担当職員による利用者情報の主治医等への情報提供に関する規定の追加により、所要の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の71ページ、参考資料の100ページをお願いします。
議第15号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、別表で定める占用料の額、地下に設ける食事施設等の占用料の額の適正化等につきまして、所要の改正を行うものです。
また、東根市法定外公共物管理条例について、その使用料等は東根市道路占用料徴収条例の規定を準用していることから、附則で改正しております。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の79ページ、参考資料の114ページをお願いします。
議第16号 東根市市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
第7次地方分権一括法による公営住宅法の一部改正に伴い、認知症患者等である入居者の収入申告義務の緩和を行うなど、所要の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、議案書の81ページ、参考資料の119ページをお願いします。
議第17号 東根市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてになります。
1つの都市公園内に設ける運動施設の敷地面積の総計の当該都市公園の敷地面積に対する割合につきまして、政令に定める基準を参酌して、条例で定めることとされたため、所要の改正を行うものです。施行期日は平成30年4月1日からとなります。
次に、事件決議事項5件になります。議案書の82ページから86ページをお願いします。
議第18号から第22号 指定管理者の指定についてになります。
議案書の82ページの議第18号では、東根市民体育館以下6施設の指定管理者に公益財団法人東根市体育協会を、83ページの議第19号では、東根市屋内多目的コートの指定管理者に東根温泉協同組合を、84ページの議第20号では、東根コミュニティセンターの指定管理者に東根コミュニティセンター管理組合を、85ページの議第21号では、東根市高崎学童保育所の指定管理者に高崎地区放課後子ども対策委員会を、86ページの議第22号では、東根市東根学童保育所の指定管理者に特定非営利活動法人大けやきフォーラムを指定するものです。
以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。
○加藤信明議長 以上で、施政方針表明及び提案理由の説明を終わります。
◎予算特別委員会への議案付託
次に、日程第46 予算特別委員会への議案付託を議題とします。
お諮りします。
議第32号から議第40号までの予算関係9議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり、議案を付託したいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤信明議長 異議なしと認めます。
したがいまして、予算関係9議案については、予算特別委員会を設置して別紙議案付託表のとおり、審査することに決しました。
予 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表
議第32号 平成30年度東根市一般会計予算
議第33号 平成30年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第34号 平成30年度東根市東根財産区特別会計予算
議第35号 平成30年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第36号 平成30年度東根市介護保険特別会計予算
議第37号 平成30年度東根市市営墓地特別会計予算
議第38号 平成30年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第39号 平成30年度東根市水道事業会計予算
議第40号 平成30年度東根市工業用水道事業会計予算
◎散 会
○加藤信明議長 これで、本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会をします。
誠にご苦労さまでした。
午後12時10分 散 会