平成29年9月14日 午前10時00分 開 議

   橋  光  男  決算特別委員長      片  桐  勝  寿  副委員長


◎出席委員(16名)
 1番   片  桐  勝  寿 議員       2番   山  科  幸  子 議員
 3番   高  橋  鉄  夫 議員       4番   白  井  健  道 議員
 5番   河  村     豊 議員       6番   原  田  利  光 議員
 7番     橋  光  男 議員       8番   細  矢  俊  博 議員
 9番   今  野     孝 議員      11番   阿  部  綾  子 議員
12番   清  野  貞  昭 議員      13番   森  谷  政  志 議員
14番   佐  藤     直 議員      15番   秋  葉  征  士 議員
16番   清  野  忠  利 議員      17番     橋  ひ ろ み 議員

◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

元 木 正 史
教  育  長
武 田 庄 一
選挙管理委員会
委  員  長

小 林 文 雄
代表監査委員
工 藤 喜惠治
農業委員会会長

伊 藤 孝 次
消  防  長
間木野 多加志
副  市  長

古 谷 利 明
総 務 部 長
奥 山   茂
市民生活部長

梅 津 佳 之
健康福祉部長
石 垣 裕 之
経 済 部 長

東海林 克 彦
建 設 部 長
兼 水 道 部 長
眞 木 知代美
会計管理者

芦 野 耕 司
教 育 次 長
高 橋 重 俊
総合政策課長

石 垣 有 一
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
石 垣 和 彦
財 政 課 長

半 田   薫
監 査 委 員
事 務 局 長
東海林 浩 司
農 業 委 員 会
事 務 局 長





◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 浩 之
事 務 局 長

井 上 正 宏
事務局長補佐
菅 井 美奈子
議事主査
兼議事係長

齊 藤 晋 平
副  主  任
松 山 朋 美
主     事

早 坂   康
兼 務 書 記
森 谷 賢 司
兼 務 書 記



◎本日審査した案件

 議第41号 平成28年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第42号 平成28年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第43号 平成28年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第44号 平成28年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第45号 平成28年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第46号 平成28年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第47号 平成28年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
 議第48号 平成28年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第49号 平成28年度東根市工業用水道事業会計決算認定について


  ◎開     議

○橋光男決算特別委員長 皆さん、おはようございます。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

  ◎議第41号 平成28年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について外8件

○橋光男決算特別委員長 決算特別委員会に付託になりました、議第41号から議第49号までの9議案につきましては、去る8月29日の本委員会において、詳細な説明がありました。
  また、一般会計の歳入については、去る9月5日の本委員会において、慎重に審査を行い、一般会計の歳出及び各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
  これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

  ◎総務文教分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長、11番阿部綾子委員。
  〔阿部綾子総務文教分科会委員長 登壇〕
○阿部綾子総務文教分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会、決算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました議案の、審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月6日及び7日の両日、午前10時から第3委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、第1款議会費について申し上げます。インターネット議会中継を実施しておりますが、視聴する環境が、導入当初とは大きく変わってきております。
  このような状況に対応し、より効果的に情報提供ができるよう、議会のみらい検討委員会において、検討を進めております。今後とも、よりわかりやすく情報を提供し、議会を身近に感じていただけるよう、議会だよりも含め、さらに検討を進めてまいります。
  次に、第2款総務費第1項総務管理費4目財産管理費、庁舎管理事業について申し上げます。本庁舎については、建築から28年が経過しており、冷暖房機器の設置や照明機器の更新、地下水用ポンプの補修など、計画的に補修が行われているようであります。引き続き、きめ細やかなメンテナンスを行い、的確な庁舎の管理を要望します。
  次に、5目企画費の定住促進事業について申し上げます。交付件数は111件であり、近隣市町のみならず、県外からの転入もあったとのことで、大きな効果があったと評価しております。しかしながら、その定住先については、やはり東根、神町の市中心地区に偏在しており、地区加算があっても、実績のない地区もあります。
  本市は、県内で唯一、人口が増加している自治体であります。それには、本事業も当然、寄与しているものと評価しておりますが、その成果から見ると、人口が集中している地区へ、さらに集中してきているものと考えます。今後は、市中心地区のみならず、周辺地区への定住に誘導できるような、方策の検討を強く要望いたします。
  次に、14目諸費のハザードマップ整備事業について申し上げます。本事業は、土砂災害ハザードマップの作成であり、市内の土砂災害警戒区域、計73カ所について、ハザードマップが完成し、各対象世帯への配布も完了したとのことであります。
  昨年夏には、台風10号の影響により、市内にも土砂災害警戒情報が出され、この対象地域の一部に、まさに避難準備情報が出されました。対応に当たっては、このハザードマップが有効に活用されたものと考えております。万が一の事態に対応するため、正確な情報を常に身近に置くということは、大変有効であり、重要であります。今後とも、常に最新の情報を加味しながら、市民の生命、財産を守る事業を続けていただきますよう要望いたします。
  次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。滞納管理システムの活用により、適切でスピーディーな滞納管理が行われ、平成25年度から導入されたコンビニエンスストア収納については、納付書納付件数の5割近くを占めており、確実な実績を残しております。これら様々な方策が功を奏し、本市の市税収納率は、県内でも依然として上位に位置し、高い水準を保っております。今後とも、収納率の高水準を継続できるよう、なお一層の努力をお願いいたします。
  次に、第4項選挙費について申し上げます。平成28年度は、参議院議員通常選挙が行われ、山形県知事選挙は無投票でありました。委員からは、投票率向上に向けて、特に、期日前投票についての意見がありました。東根市では本庁舎1カ所のみであるが、投票者の利便性を考え、複数箇所、設置するのはどうかという意見がありました。人員の確保、配置、セキュリティの問題など、課題はあるとのことでありましたが、投票率の向上には、有効な方策であると考えますので、実施に向けて検討を進めていただきたく、要望いたします。
  次に、第9款消防費第1項消防費3目消防施設費の貯水槽整備事業について申し上げます。本事業については、毎年度、計画的に設置しているとのことであり、評価するものであります。しかしながら、住宅密集地においては、まだまだ不足しているのではないかとの、委員の指摘がありました。貯水槽の設置場所については、その土地を借りる関係上、地区の協力が不可欠とのことであります。市民が安心して生活するために必要な施設であることから、地区の方々にご理解とご協力をいただき、貯水槽を含む消防水利のより一層の充実を図られるよう要望いたします。
  次に、第10款教育費第1項教育総務費2目事務局費の不登校児童生徒の適応指導事業について申し上げます。本事業においては、専任の教育相談指導員を配置し、時に管理課に常駐している教育支援専門員等の支援を得ながら、学校になかなか登校できない子どもたちのみならず、保護者からの相談を受けるなどの対応をしているとのことであります。心身ともに健康な子どもたちの成長は、保護者のみならず、地域全体、そして我々の望みであります。しかしながら、学校、適応指導教室、家庭と、子どもによっては自分の居場所をどこにしているかなど、様々な状況があり、家庭でも対応に苦慮している場合があると聞いております。今後とも、子ども自身、そして保護者に寄り添った体制の充実をお願いいたします。
  次に、第2項小学校費4目学校建設費の小学校仮設校舎リース事業及び第3項中学校費4目学校建設費の中学校仮設校舎リース事業について申し上げます。本事業は、東根中部小学校、及び神町中学校の教室不足を解消するためのものであります。この2校は、ともに人の出入りの激しい学区であり、将来入学するであろう子どもたちの人数を、的確に把握することは難しいとのことであります。そのため、本事業の継続期間も予測が難しいと思いますが、この仮設校舎で学び、日常を過ごす子どもたちにとって、不便を来すことのないよう、これからも十分な学習環境を整えていただくよう、要望いたします。
  最後に、第4項社会教育費4目文化振興費の東の杜資料館運営事業について申し上げます。東の杜資料館においては、現在、リノベーション事業が行われております。資料館としてだけでなく、東根城跡周辺を回遊するルート上の拠点施設として、新たな魅力を持たせるという構想があるとのことであります。所蔵する、本市の貴重な資料の数々とともに、その建物自体が貴重な文化財であり、これまでも適切に管理、運営されておりました。その趣のあるたたずまい、東根城跡や大ケヤキなど、歴史を感じさせる周辺の景観などと合わせ、新たな魅力を十分に生かせるよう、これまで以上に、適切、効率的な管理、運営を要望いたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました2議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、総務文教分科会における、決算審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長、8番細矢俊博委員。
〔細矢俊博経済建設分科会委員長 登壇〕
○細矢俊博経済建設分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の、審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月6日及び7日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、一般会計のうち、第2款総務費について申し上げます。第1項総務管理費5目企画費のふるさと納税特産品PR事業についてであります。ふるさと納税制度は、地方自治体にとって大きな収入源になるとともに、地域の特産品をPRする絶好の機会であります。また、今年4月に、「東根さくらんぼ」がGI登録されたことにより、ますます返礼品としての需要は高まるものと思われます。よりブランドイメージを高め、リピーターを確保していくためにも、返礼品用のさくらんぼについては、品質管理を徹底していただき、寄附者の満足度があがるよう努めていただきたいと思います。
  次に、第6款農林水産業費第1項農業費5目農地費の農道除雪事業についてですが、昨今、降雪量の増加により、農道にも多くの積雪が見受けられますが、さくらんぼの剪定等の農作業に影響を及ぼすことのないよう、通路が確保されているようです。本市の管理農道以外は、舗装されていない箇所もあり、効率的に除雪作業を行うには、農道周辺の状態をよく知る地域住民の協力が欠かせません。引き続き、地域住民と連携しながら、除雪を行っていただくようお願いいたします。
  次に、10目ブランド戦略推進費の農産物海外販路拡大推進事業についてであります。
  平成28年度は、タイでのさくらんぼ販売のほか、台湾で桃のプロモーション活動を実施するなど、新たな取り組みを展開しております。しかし、輸送コストが高額であるため、国内より販売価格を高く設定せざるを得ないことや、国によっては防疫に係る手続が厳しく、販売まで非常に手間がかかるといった状況も見受けられるようです。今後、プロモーション活動も検証しながら、販売方法等研究を継続していただき、海外販路拡大に努めていただきたいと思います。
  次に、第2項林業費2目林業振興費の森林病害虫等防除事業及びみどり環境交付金事業 についてであります。過去、松くい虫やナラ枯れ被害は深刻な状態でありましたが、伐採等の対応が行われた結果、一定の事業効果があったものと思われます。しかし、今後も被害が拡大しないように細心の注意を払っていかなければなりません。広大な森林を守っていくためには、地域住民の協力は必要不可欠であります。市民の方に、森林の重要性について関心をもっていただくためにも、より一層の事業周知・啓発をお願いいたします。
  続いて、第7款商工費について申し上げます。はじめに、第1項商工費2目商工業振興費の住まい応援事業についてであります。事業費が約6,600万円であったのに対し、総工事費が約10億円と高い経済効果を生みだすとともに、市内業者の育成につながるなど、非常にすぐれた事業であると評価いたします。前身の制度である住宅新築・リフォーム事業は、1人1回までの利用制限がありましたが、本事業にリニューアル後、毎年度利用できるようになったことで、非常に利便性の高い制度となりました。多くの市民に利用していただくためにも、広く周知を図っていただくよう要望いたします。
  次に、3目観光費白水川ダム公園キャンプ場管理事業についてであります。白水川ダム公園キャンプ場は、自然豊かな場所であり、芋煮会シーズンである秋は、非常ににぎわっているようであります。利用の際には、使用申請が必要ですが、だれでも自由に利用できる広場と捉えている市民の方もいらっしゃるようです。しかしながら、昨今水害等が頻発しており、災害発生のリスクが高まっています。実際に災害が発生した時、適切な対応を行うためにも利用状況の把握が必要と考えます。今後は、使用申請を行っていただくよう、市民へ広く周知していただき、利用状況の把握に努めるよう要望いたします。
  同じく、3目観光費、無料公衆無線LAN整備事業について申し上げます。市内温泉施設5カ所に、通信環境が整備されたことで、観光客がより観光情報を集めやすくなるなど、利便性向上が図られたものと思いますが、委員からは、「宿泊者だけでなく、散策者の方にも利用していただけるよう、設置場所を拡充してはどうか」といった意見が出されました。今後、観光資源としての東根温泉の価値を高めていくために、公共施設等へのフリースポットの設置について、検討していただくようお願いいたします。
  続いて、第8款土木費について申し上げます。
  はじめに、第2項道路橋りょう費2目道路維持費、道路維持事業についてです。本事業は、市道の維持管理等を行うものでありますが、委員からは、「歩道の修繕に際し、マウンドアップ型からフラット型への変更など、段差の解消について検討してはどうか」といった意見が出されました。基本的には、歩道に接する宅地等の土地利用に支障を来す恐れがあることから、変更は難しいとのことでしたが、交差点部などについては、バリアフリーの観点から、段差解消を図りながら修繕を行っているとの答弁がありました。今後とも、事故などの未然防止のため危険箇所の解消に努められるよう、強く要望いたします。
  同じく、2目道路維持費、市道除排雪事業及び市道除雪機更新・整備事業についてであります。昨今の降雪量の増加や、市民ニーズの多様化に伴い、雪押し場の確保が難しい市街地では、路線の幅出しや排雪をこまめに行わなければならず、除雪対応に苦慮されていることと思います。昨年度は小型ロータリ車を1台更新したと報告を受けましたが、委員からは、「雪国である本市において、小型ロータリ車の所有台数が、6台だけでは不十分ではないか」といった意見がありました。冬季間の市民生活の安全を守るためにも、除雪機の更新だけでなく、新規購入による台数の増加についても検討していただくよう、強く要望いたします。
  次に、第4項都市計画費5目公園整備費の公園遊具整備事業について申し上げます。平成28年度は、4月に大森山公園内にグラウンド・ゴルフ場、パークゴルフ場が、11月にはまなびあテラスに隣接し、まなびあ公園が新たに開園したほか、大富地区内の3カ所の公園に、滑り台とベンチが設置されたとの報告を受けました。子どもがのびのびと遊べる環境をつくるためにも、公園の整備は非常に重要であります。地域から寄せられた要望を踏まえながら、計画的に整備を進めていただくようお願いいたします。
  続きまして、一般会計以外の特別会計及び事業会計について申し上げます。はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。昨年度は、平成32年4月の公営企業会計移行に向け、基本計画が策定されるなど、順調に移行作業がはかられたものと評価しております。今後とも、固定資産の調査等、計画的に事業を進めていただき、スムーズな移行がはかられるようご配慮願います。
  次に、水道事業会計について申し上げます。水道管の老朽化が進んでおり、一部、耐用年数を超えたものも見受けられます。更新作業は計画的に実施されておりますが、災害時は、老朽管の突発的な破損が懸念されます。水道管の老朽度合いを精査し、優先順位を見極めながら、更新作業にあたっていただくよう、お願いいたします。
  最後に、工業用水道事業会計について申し上げます。平成29年7月より、新たに受水企業が1社増加したことは、大変喜ばしいことであります。今後とも、本事業会計の健全経営と、工業用水の安定供給に努められることを望みます。
  以上、意見と要望を付し、付託されました4議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、経済建設分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長、4番白井健道委員。
〔白井健道厚生分科会委員長 登壇〕
○白井健道厚生分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました、議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月6日及び7日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、第2款総務費第1項総務管理費8目市民生活費の交通安全対策事業について申し上げます。本市では、新興住宅地が次々と形成されており、新たに交通安全対策が必要とされる箇所が見受けられます。グリーンベルトやカラー舗装などの効果的な安全対策と、歩行者とドライバーへの注意喚起をお願いいたします。
  また、昨今、高齢者ドライバーによる事故が増加傾向にあることから、高齢者に対する啓発や、自らの運転能力が自覚できる運転適性検査機器を活用するなど、引き続き、参加・体験・実践型の交通安全教育の推進を要望いたします。
  次に、11目市民生活費の消費者行政事業についてです。
  市民から寄せられる消費生活相談の内容は多岐に渡っており、相談件数も年々増加傾向にあります。そのような中で相談に対応する職員には、豊富な知識と専門性が求められます。職員研修の充実をお願いするとともに、相談業務にあたる消費生活専門員が不在の場合のバックアップ体制や今後を見据えた後継者の育成についても検討いただきますよう要望いたします。
  次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてです。平成28年1月より、マイナンバーカードの交付が始まりましたが、市民への普及率は未だ低い状況となっております。その理由としましては、カードを所有するメリットや、使用する機会が少ないことなどが挙げられます。国においては、マイナポータルによるインターネット上でのサービスが一部開始されていることから、本市におきましても、行政手続き等において、市民の利便性やメリットが高まるような取り組みについて、検討いただきますよう要望いたします。
  次に、第3款民生費について申し上げます。第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業及び福祉推進員設置事業についてであります。民生委員・児童委員は、地域の高齢者・障がい者・児童など地域住民の相談に応じ、自立支援、福祉サービスの利用に関する情報提供を行っております。また、福祉推進員については、高齢者や障がい者世帯などの地域の見守り活動や、高齢者サロンといった福祉活動に参加・協力を行っております。地域における福祉活動の充実のためには、地域住民同士のネットワーク構築や民生委員・児童委員と福祉推進員との連携が重要となります。分科会の中で、委員からは、「民生委員の活動内容については、負担が大きいため、処遇の改善を望む。」といった意見も出されました。引き続き、更なる連携の強化や、研修会の開催、人材育成に努められますよう要望いたします。
  次に、2目社会福祉施設費のさくらんぼタントクルセンター維持管理事業及びさくらんぼタントクルセンター運営管理事業についてであります。市内外問わず、幅広い年齢層の方々が訪れ、利用されていることは大変喜ばしいことであります。今後とも「子育てするなら東根市」を全国に発信できる事業の実施をお願いいたします。また、施設の開館から既に10年以上が経過し、補修工事が必要な箇所も出てきております。今後、施設の損耗・劣化による補修が増加すると考えられますので、定期的な点検、及び計画的な更新がなされ、適切に運営されることを望みます。
  次に、特別会計について申し上げます。
  はじめに、国民健康保険特別会計であります。
  本制度の財政運営については、少子高齢化や社会情勢に大きく影響を受けることから、医療費の増加傾向は、今後も続くものと思われます。くわえて、国保加入者数は年々減少傾向にあり、非常に厳しい財政運営となっております。また、平成30年度から財政運営主体が県に移管されることから、その動向を注視しつつ適切な運営にあたっていただくようお願いいたします。
  次に、介護保険特別会計について申し上げます。要介護者・要支援者数は増加傾向にあり、今後ますます介護給付の増加が見込まれます。このようなことから、要介護状態になる前の段階からの、効果的な介護予防サービスが重要となります。高齢者を総合的に支える地域包括支援センターとの連携の強化と、包括的支援事業及び介護予防支援事業のさらなる充実をお願いいたします。
  次に、市営墓地特別会計について申し上げます。昨年度は、市営墓地の通路の補修工事を行ったとの報告がありました。突発的な工事は、特別会計に大きな影響を及ぼすため、市営墓地の適正な維持管理が重要となります。定期的に点検を行い、工事が必要な箇所については計画的な修繕をお願いいたします。また、今後は、維持・修繕にかかる財源の確保についても研究していただくよう要望いたします。
  最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。本制度は、高齢者の健康保持のために大きな役割を果たしております。今後とも、財政状況を注視するとともに、広域連合との連携を図りながら、市民にとって適正な保険料の負担となるようお願いいたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました5議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、厚生分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。
○橋光男決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
  これから、各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
  これから、採決を行います。
  はじめに、議第41号 平成28年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する各分科会委員長の報告はいずれも認定すべきものであります。本決算は各分科会委員長報告のとおり、決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第41号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第42号 平成28年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第42号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第43号 平成28年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第43号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第44号 平成28年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第44号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第45号 平成28年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第45号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第46号 平成28年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第46号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第47号 平成28年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第47号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第48号 平成28年度東根市水道事業会計決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第48号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第49号 平成28年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第49号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。なお、本委員会の審査の結果については、この後の本会議において審議されることとなっておりますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。したがいまして、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えることに決しました。
  次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望など十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

  ◎閉     会

○橋光男決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

   午前10時41分 閉 会