平成２８年第３回東根市議会定例会　決算特別委員会　９月１６日

平成２８年９月１６日　午前１０時００分　開　議

　森　　谷　　政　　志　　決算特別委員長　　　　　　今　　野　　　　　孝　　副委員長

◎出席委員（１６名）

　１番　　　片　　桐　　勝　　寿　委員　　　　　　　２番　　　山　　科　　幸　　子　委員

　３番　　　高　　橋　　鉄　　夫　委員　　　　　　　４番　　　白　　井　　健　　道　委員

　５番　　　河　　村　　　　　豊　委員　　　　　　　６番　　　原　　田　　利　　光　委員

　７番　　　髙　　橋　　光　　男　委員　　　　　　　９番　　　今　　野　　　　　孝　委員

１０番　　　加　　藤　　信　　明　委員　　　　　　１１番　　　阿　　部　　綾　　子　委員

１２番　　　髙　　橋　　ひろみ　委員　　　　　　１３番　　　清　　野　　貞　　昭　委員

１４番　　　森　　谷　　政　　志　委員　　　　　　１５番　　　佐　　藤　　　　　直　委員

１６番　　　清　　野　　忠　　利　委員　　　　　　１７番　　　浅野目　　幸　　一　委員

◎欠席委員（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	石　山　泰　博	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	小　林　文　雄	代表監査委員
工　藤　喜惠治	農業委員会会長	芳　賀　利　郎	消　　防　　長
間木野　多加志	副　　市　　長	髙　橋　　　昇	総　務　部　長
斎　藤　吉　則	市民生活部長	梅　津　佳　之	健康福祉部長
石　垣　裕　之	経　済　部　長	東海林　克　彦	建　設　部　長兼水道部長
網　干　　　賢	会計管理者	古　谷　利　明	教　育　次　長
芦　野　耕　司	総合政策課長	高　橋　重　俊	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
石　垣　和　彦	財　政　課　長	半　田　　　薫	監　査　委　員事　務　局　長
菊　地　仁　志	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


片　桐　　　崇	事　務　局　長	牧　野　美和子	事務局長補佐
井　上　正　宏	議事主査兼議事係長	辻　村　　　充	副　　主　　任
松　山　朋　美	主　　　　　事	早　坂　　　康	兼　務　書　記
早　坂　康　弘	兼　務　書　記	早　坂　　　康	兼　務　書　記

◎本日審査した案件

　議第５８号　平成２７年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

　議第５９号　平成２７年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６０号　平成２７年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６１号　平成２７年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６２号　平成２７年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６３号　平成２７年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６４号　平成２７年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

　議第６５号　平成２７年度東根市水道事業会計決算認定について

　議第６６号　平成２７年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

　　◎開　　　　　議

○森谷政志決算特別委員長　皆さん、おはようございます。

　　本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　◎議第５８号　平成２７年度東根市

　　　一般会計歳入歳出決算認定につい

　　　て外８件

○森谷政志決算特別委員長　決算特別委員会に付託になりました議第58号から議第66号までの９議案につきましては、去る８月30日の本委員会において、詳細な説明がありました。

　　また、一般会計の歳入については、去る９月７日の本委員会において、慎重に審査を行い、一般会計の歳出及び各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。

　　これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

　　◎総務文教分科会委員長報告

○森谷政志決算特別委員長　はじめに、総務文教分科会委員長、７番髙橋光男委員。

　　〔髙橋光男総務文教分科会委員長　登壇〕

○髙橋光男総務文教分科会委員長　おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月８日及び９日の両日、午前10時から、第３委員会室において総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第１款議会費について申し上げます。

　　インターネット議会中継については、継続的に実施することにより、議場での会議を誰でも視聴できる環境を提供してまいりました。しかしながら、中継開始以来の視聴数を見てみますと、生中継の視聴数は増加傾向にあるものの、録画中継の視聴数は減少傾向にあります。

　　今後は、市民にわかりやすく、利便性の高い情報の提供のあり方について、議会のみらい検討委員会においてさらに議論を深めてまいります。

　　次に、第２款総務費第１項総務管理費２目広報広聴費のホームページ管理事業について申し上げます。

　　これまでよりも見やすく、使いやすい画面構成やスマートフォンでの閲覧に適した画面構成が図られたことにより、アクセス数も向上しているとのことであり、少ない予算ではありますが、その費用対効果は大きいものと評価いたします。一方で、ホームページ内の情報量については、改善の余地があると捉えております。

　　今後は、担当する総合政策課主導のもと、各課における情報の積極的な掲載に努めていただくよう強く要望いたします。

　　次に４目財産管理費、庁舎管理事業について申し上げます。

　　本庁舎については、毎年度必要に応じた適切な予算を計上し、管理されているものの、建築から27年が経過し、排水管など目に見えない箇所に経年劣化が見られるとのことであります。

　　引き続き、専門業者等によるきめ細やかなメンテナンスを含めた的確な庁舎の管理を要望します。

　　次に、５目企画費のともに築く地域未来創造事業について申し上げます。

　　地域づくり事業費補助金の交付は、市民が自発的にまちづくりに参画する意識を醸成するものであることから、その効果を大いに期待するものであります。しかしながら、本決算においては、執行率が低い結果となっております。

　　当該年度における交付申請の予測がつきにくいことは承知しておりますが、各地域における動向を的確に把握し、適切な予算計上に努めていただくよう要望いたします。また、事業の周知はもとより、これまで実施してきた事業の内容や経過などをアドバイスできる体制の整備や、さらに使い勝手のよい内容を検討するなど、本事業のより一層の推進を要望いたします。

　　次に、14目諸費の防災関連事業について申し上げます。

　　エリアメール及び登録制メールによる情報の提供は、市民がいち早く必要な情報を得ることができるものであり、少ない予算ながらもその費用対効果は大きいものと評価いたします。昨今は異常気象や台風に伴う風水害、熊本で頻発した地震など、我々の想定をはるかに上回る災害が全国各地で発生しており、市民の生命・財産を守る観点からも的確で迅速な情報の提供は大変重要であると捉えております。

　　今後は、さらに詳細な情報の適時配信に努めていただくよう要望いたします。

　　次に、第２項徴税費２目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。

　　本市の収納率は、県内でも依然として高い水準を保っております。このことは滞納管理システムを活用した業務の効率化に加え、職員や納税相談員の納税者に対するきめ細やかな対応が成果として現れているものと評価いたします。

　　今後とも、収納率の高水準を継続できるよう、なお一層の努力をお願いいたします。

　　次に、第４項選挙費について申し上げます。

　　平成27年度は、山形県議会議員選挙及び東根市議会議員選挙が行われましたが、委員からは、選挙公報の配布時期について工夫が必要ではとの意見がありました。期日前投票の投票率が向上する中、有権者が候補者の選定に際し、参考となり得る選挙公報はより重要性が増していると捉えております。

　　今後は、速やかな選挙公報の配布に努めるとともに、ホームページへの掲載について、是非研究していただくよう要望いたします。

　　次に、第９款消防費第１項消防費３目消防施設費の貯水槽新設事業及び消火栓新設事業について申し上げます。

　　本事業については、限られた予算ではありますが、消防施設の計画的な整備がなされており、評価するものであります。一方で、毎年市民からの設置要望が多く寄せられており、緊急性を要するものや市域全体のバランスを考慮し、優先順位を定め、設置箇所を決定しているとのことであります。

　　今後は、市民からの設置要望に十分応えられるよう、より適切な予算措置の検討を要望いたします。

　　次に、第10款教育費第２項小学校費２目教育振興費の小学校教育用コンピュータ整備事業及び第３項中学校費２目教育振興費の中学校教育用コンピュータ整備事業について申し上げます。

　　本事業により、無線ＬＡＮやタブレット型のパソコンが整備され、本市における児童・生徒の探求型学習に積極的に使用されているとのことであり、評価するものであります。ＩＣＴの活用は、現代社会において必要不可欠であり、子どものころから機器になれ親しむことが重要であると捉えております。

　　今後とも、計画的な機器の整備とともに、児童・生徒に対し、機器を使った効果的な学習環境の提供を要望いたします。

　　次に、第４項社会教育費４目文化振興費のイバラトミヨ環境整備事業について申し上げます。

　　平成27年度におけるイバラトミヨの推定個体数は27尾で、前年度と比較し、改善が見られたとのことであります。このことは、関係機関によるたゆまぬ努力が実を結んだ結果であり、評価するものであります。

　　今後とも、関係機関との連携のもと、環境の保全に継続して取り組んでいただくよう要望いたします。

　　最後に、第５項保健体育費２目体育施設費の社会体育施設整備事業について申し上げます。

　　本市待望の施設である中央運動公園については、平成27年度に体育館、野球場、多目的運動広場等が、平成28年度には市民プールが完成し、本市におけるスポーツの新たな拠点施設として、市内外の多くの方々に活用していただいております。

　　今後とも、本市におけるにぎわいを醸し出す魅力あふれる施設となることを期待いたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました２議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

　　◎経済建設分科会委員長報告

○森谷政志決算特別委員長　次に、経済建設分科会委員長、11番阿部綾子委員。

〔阿部綾子経済建設分科会委員長　登壇〕

○阿部綾子経済建設分科会委員長　おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月８日及び９日の両日、午前10時から、第１委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、一般会計のうち、第６款農林水産業費について申し上げます。

　　第１項農業費３目農業振興費の有害鳥獣農作物被害防止対策事業についてですが、鳥獣被害は、全国的に中山間地域を中心に深刻化、広域化している状況です。そのような中、電気柵の設置や猟友会による捕獲などにより、平成27年度は前年度と比較し、被害金額などが減少したとのことであります。さらに、モデル事業として、サル用大型捕獲檻を設置するなど新たな取り組みも実施しており、評価いたします。

　　今後とも、全国の先進事例などを研究され、さらなる有効な対策が講じられることを期待いたします。

　　同じく３目農業振興費の元気な６次産業化応援プロジェクト事業についてであります。

　　本事業は、東根市農業協同組合が運営するよってけポポラにジェラート製造機器や飲食スペースの設置などを行ったものであり、その効果は前年度比較の売上高の増加にも現れているようです。当該施設は、果樹王国ひがしねを代表する産直施設であり、その集客力は本市の観光振興にも大いに貢献しているところであります。

　　本事業の実施を契機に、さらなるにぎわいの創出を期待するとともに、引き続き関係機関との連携をお願いします。

　　次に、10目ブランド戦略推進費の農産物海外販路拡大推進事業についてであります。

　　平成27年度は、在タイ日本国大使公邸において「さくらんぼプレゼンテーション＆試食会」を実施するなど、これまでにない新たな取り組みを展開しております。その中で行ったさくらんぼの試験輸送においては、懸念されていた傷みなどもほとんどなく、販売できたとのことであります。

　　引き続き、これらの事業検証を十分に行い、海外販路拡大の可能性を模索するとともに、東根産の食を通じて、外国人が本市に訪れるきっかけとなるインバウンドにもつながる事業の推進を要望します。

　　続いて、第７款商工費について申し上げます。

　　はじめに、第１項商工費２目商工業振興費の特産品販売推進事業についてであります。

　　通信販売、特にＥＣ（電子商取引）市場は、スマートフォンやタブレット端末の急速な普及により、今後ますます拡大することが予測されます。

　　本事業は、国の交付金を活用して単年度で実施されましたが、この度の実績や成果などを分析、検証し、今後の新たな販路拡大、東根の持つ魅力発信につながるよう要望します。

　　次に、３目観光費の移住体験交流事業についてであります。

　　河北町と連携して実施されたモニターツアーでは、参加者からの高い評価を得たとのことでありますが、本来の目的である移住につながる点においては、今後の課題と考えます。しかしながら、本事業をきっかけに初めて本市を訪れるなど、中京圏の方に対して本市の魅力を発信することについては、十分な効果があったと捉えております。

　　本事業の検証を行い、今後の観光振興や情報発信につながるよう要望します。

　　次に、４目企業誘致対策費の企業奨励補助事業についてであります。

　　本事業は、本市の工業振興に大きく寄与するものとして評価いたします。しかしながら、市単独の補助事業であり、市の財政面の負担は非常に大きなものとなっております。

　　重要事業要望においても、国・県に対して「工業振興新制度の創出」について要望しておりますが、引き続き、国・県に対して粘り強く強力な働きかけをお願いいたします。

　　同じく４目企業誘致対策費の企業マッチング用データベース作成事業についてであります。

　　企業のマッチングは簡単なことではないと認識していますが、その基礎となる事業所の台帳が整備されたことは、前進したものと捉えております。

　　また、開設された東根市事業マッチングサイトについては、運営していく中で、今後、適宜改善が必要であると考えます。他の事例なども参考に、内容を充実させ、企業支援につながるよう要望いたします。

　　続いて、第８款土木費について申し上げます。

　　はじめに、第２項道路橋りょう費２目道路維持費の市道除排雪事業及び３目道路新設改良費の公益文化施設関連融雪歩道設置事業についてであります。

　　無散水の融雪歩道については、冬期間における歩行者の安全性、利便性を確保する有効なものであります。一方、無散水消雪には地下水が利用されることから、地下水の枯渇などにも十分な配慮が必要です。

　　市民の安全・安心な生活が確保されるよう、引き続き道路等の適正な維持管理を要望します。

　　次に、第４項都市計画費４目公園管理事業の公園管理事業についてであります。

　　住みよいまちづくりとして、公園の持つ役割は重要であり、良好な状態が維持されていることに感謝いたします。

　　今後とも、委託先の自治会やシルバー人材センターなどと連携し、市民の憩いの場所である公園の適正な管理をお願いします。

　　次に、第５項住宅費１目住宅管理費の住宅管理事業の中の住宅・建築物耐震改修等委託についてであります。

　　東日本大震災や熊本地震など、地震による大規模な災害により、住宅の耐震については市民の関心が高いものと考えます。そのような中、耐震診断を行う本事業の平成27年度の実績は、一般住宅の４件、集会施設の３件のみであり、制度の周知が十分でないと感じます。

　　今後、市報やホームページをはじめ、様々な広報ツールを活用し、周知徹底に努めていただくことを要望します。

　　続きまして、一般会計以外の特別会計及び事業会計について申し上げます。

　　はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。

　　平成27年度は、第７期事業計画に基づく管きょ整備や長寿命化対策などが実施されており、引き続き計画的に事業を推進していただきますようお願いします。

　　また、平成32年度までに公営企業会計に移行するよう国から求められている中、基本計画策定をはじめ、固定資産の調査など、今後、スムーズな調査ができるよう、的確な事務の執行を望みます。

　　次に、水道事業会計について申し上げます。

　　簡易水道の上水道への統合事業が平成27年３月に完了し、市内全域に良質な水道水が安定的に供給されていることに感謝いたします。

　　今後とも、有收率向上のための漏水調査などを継続的に行い、経営基盤の強化、健全経営が図られることを望みます。

　　最後に、工業用水道事業会計について申し上げます。

　　現在、平成26年３月20日に受水企業11社と締結した基本水量の協定により経営を行っております。

　　今後とも、年次計画に基づく施設更新を進め、本事業会計の健全経営と工業用水の安定供給に努められることを望みます。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました４議案を採択した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ、本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

　　◎厚生分科会委員長報告

○森谷政志決算特別委員長　次に、厚生分科会委員長、６番原田利光委員。

〔原田利光厚生分科会委員長　登壇〕

○原田利光厚生分科会委員長　おはようございます。決算特別委員会委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案の審査と経過と結果についてご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月８日及び９日の両日、午前10時から、第４委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第２款総務費第１項総務管理費11目市民生活費の防犯事業についてであります。

　　平成24年度から７カ年計画で行われている公衆街路灯のＬＥＤ化の状況ですが、市内にある街路灯約4,000灯のうち、平成27年度末までに約61％の交換が終了しました。

　　今後は、ＬＥＤの修繕に関して、過大な地元負担にならないよう、補助等についても検討いただきたいと思います。

　　次に、第３項戸籍住民基本台帳費１目戸籍住民基本台帳費、住民基本台帳ネットワーク事業についてです。

　　昨年度は、年金情報の流出などの影響から、個人情報漏れに関する懸念の声があったため、マイナンバーの重要性やリスクの周知について要望したところであります。そのような中、平成28年１月よりマイナンバーカードの交付が始まりましたが、本市においては、厳重な本人確認を行い、使用方法やカードの重要性について丁寧な説明を行っているとの報告がありました。

　　今後、行政手続などにおいて、ますますマイナンバーの需要が高まります。引き続き、マイナンバーの重要性等の周知を継続していただき、市民に対しての丁寧な説明を続けていただくようお願いします。

　　次に、第３款民生費について申し上げます。

　　第１項社会福祉費７目老人福祉費の在宅家族介護者支援事業であります。

　　年々、要介護者・要支援者数が増加しております。要介護者が介護施設に入所するにも順番待ちの状況であり、その間の介護者等の大きな負担が懸念されます。また、各地において介護にかかわる事件なども多く発生しており、委員からは、介護保険の制度外で通院介助や生活支援等のサービスを受けられ、在宅介護者の負担を軽減する本事業は極めて重要なものであり、さらに支援を拡充すべきではないかという意見がありました。

　　次に、第３項生活保護費１目生活保護総務費、生活困窮者自立推進事業についてであります。

　　昨年度から、市社会福祉協議会に委託し開始されました事業で、97名から延べ570回の相談が寄せられ、その相談の主なものは就労に関することであるとの報告がありました。相談者の年齢によっては就職が難しいこともあり、就労なしの経済的な自立は非常に困難であると考えます。

　　引き続き、ハローワークと連携を図りながら、就労支援を継続していただくとともに、低所得者を対象とした様々な公的支援制度について、周知がなされるよう要望いたします。

　　次に、第４款衛生費について申し上げます。

　　第１項保健衛生費第７目健康増進事業費、健康増進事業についてであります。

　　昨年度から、特定健診の検査項目として、新たな血清クレアチニン検査などが追加されました。腎機能の低下は、すぐに症状が出にくいため、気づかないまま放置すると重大な疾病を招き、人工透析に至るおそれがあります。そうなった場合、本人の負担はもちろんのこと、治療に係る医療費は非常に高額であり、国保財政の圧迫にもつながります。

　　引き続き、予防の重要性について周知・啓発を続けていただき、市民の健康維持・増進に努めていただくようお願いいたします。

　　次に、２項清掃費１目清掃総務費のごみ減量化推進事業についてであります。

　　市環境衛生組合において、使い捨てでなく、再利用できる食器を利用するリユース食器利用推進事業を行い、ごみの減量化に取り組んでいただいております。

　　今後も、地域版環境ＩＳＯ事業の一環として、より多くの団体に活用いただくとともに、市環境衛生組合との連携をより一層図りながら、ごみの減量推進に努めていただくようお願いします。

　　次に、特別会計について申し上げます。

　　はじめに、国民健康保険特別会計であります。

　　本制度の財政運営については、少子高齢化や市民のライフスタイルの変化など、社会情勢に大きな影響を受けます。平成27年度は、高額な新薬が保険適用にされたこともあり、平成26年度と比較すると、歳出合計額は約18％増加しております。医療費の増加傾向は今後も続くものと思われます。くわえて、国保加入者は年々減少傾向にあり、非常に厳しい財政運営となっております。

　　本制度は国民皆保険最後の砦でもあることから、今後も財政状況を見極めながら、適切な財政運営に当たっていただくようお願いいたします。

　　次に、介護保険特別会計について申し上げます。

　　昨年度より、新たな事業として、認知症総合支援事業が開始されました。高度な専門的知識を持つ認知症地域支援推進員を配置することにより、認知症についての理解を深める機会を増やし、相談環境の整備がなされたことは、委員からも評価の声がありました。

　　一般会計においても述べましたが、要介護者・要支援者数は増加傾向にあり、介護を取り巻く状況は厳しさを増しております。高齢者が住みなれた地域で、安心して暮らし続けることができるよう努めていただきたいと思います。

　　次に、市営墓地特別会計について申し上げます。

　　現在、全区画において墓地の建立率は約47％程度となっておりますが、一部、適正な管理がなされていない区域が見られます。適正な維持管理がなされるよう、使用者に対する継続的な指導・啓発をお願いします。

　　最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。

　　本制度は、高齢者の健康保持のために大きな役割を果たしています。今後とも、財政状況を注視しながら、市民にとって適正な保険料の負担となるよう、広域連合との連携をお願いします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました５議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

○森谷政志決算特別委員長　以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　これから、各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。

　　ご質疑ありませんか。

　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。

　　これから、採決を行います。

　　はじめに、議第58号　平成27年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものであります。本決算は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第59号　平成27年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第60号　平成27年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第61号　平成27年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第62号　平成27年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第62号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第63号　平成27年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第63号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第64号　平成27年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第64号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第65号　平成27年度東根市水道事業会計決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第65号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第66号　平成27年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第66号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は、全部終了しました。

　　なお、本委員会の審査の結果については、この後の本会議において審議されることとなっておりますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○森谷政志決算特別委員長　異議なしと認めます。したがいまして、私からの口頭報告は、結果についての報告とし、経過については、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。

　　次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

　　◎閉　　　　　会

○森谷政志決算特別委員長　これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１０時４２分　閉　会