平成27年9月10日 午前10時16分 開 議

 佐  藤     直  予算特別委員長      山  科  幸  子  副委員長

◎出席委員(17名)
 1番   片  桐  勝  寿 委員       2番   山  科  幸  子 委員
 3番   高  橋  鉄  夫 委員       4番   白  井  健  道 委員
 5番   河  村     豊 委員       6番   原  田  利  光 委員
 7番     橋  光  男 委員       8番   細  矢  俊  博 委員
 9番   今  野     孝 委員      10番   加  藤  信  明 委員
11番   阿  部  綾  子 委員      12番     橋  ひ ろ み 委員
13番   清  野  貞  昭 委員      14番   森  谷  政  志 委員
15番   佐  藤     直 委員      16番   清  野  忠  利 委員
17番   浅 野 目  幸  一 委員

◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

石 山 泰 博
教  育  長
武 田 庄 一
選挙管理委員会
委  員  長

小 林 文 雄
代表監査委員
工 藤 喜惠治
農業委員会会長

本 間 芳 次
消  防  長
間木野 多加志
副  市  長

半 田   博
総 務 部 長
矢 萩 和 広
市民生活部長

 橋   昇
健康福祉部長
片 桐   崇
経 済 部 長

本 田   剛
ブランド担当部長
滝 口 亮 一
建 設 部 長
兼 水 道 部 長

今 野 和 行
会計管理者
古 谷 利 明
教 育 次 長

石 垣 裕 之
総合政策課長
浅野目   勇
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長

芦 野 耕 司
財 政 課 長
網 干   賢
監 査 委 員
事 務 局 長

菊 池 忠 芳
農 業 委 員 会
事 務 局 長


◎事務局職員出席者職氏名
斎 藤 吉 則
事 務 局 長

安 達 好 浩
事務局長補佐
井 上 正 宏
議事主査
兼議事係長

 村   充
副  主  任
松 山 朋 美
主     事

鈴 木 敬 一
兼 務 書 記
早 坂 康 弘
兼 務 書 記




◎本日審査した案件

 議第64号 平成27年度東根市一般会計補正予算(第3号)
 議第65号 平成27年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
 議第66号 平成27年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
 議第67号 平成27年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 議第68号 平成27年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)
 議第69号 平成27年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)
 議第70号 平成27年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
平成27年東根市議会第3回定例会 予算特別委員会発言通告書

番 号
質 問 者
質 疑 事 項
要  旨
答 弁 者
今野  孝
委   員
1.議第64号 平成27年度東根市一般会計補正予算(第3号)
1.歳入 第15款国庫支出金 第2項国庫補助金 1目 総務費国庫補助金
歳出 第2款総務費 第3項戸籍住民基本台帳費 1目 戸籍住民基本台帳費
(1)個人番号カード交付事業費補助金のほぼ全額が通知カード・個人番号カード関連事務委任交付金として支出されているが、これはどういうことか。

2.歳入 第16款県支出金 第3項委託金 6目教育費委託金
 (1)いじめのない学校づくり推進事業の概要について伺う。

3.歳出 第2款総務費 第1項総務管理費 5目企画費
 (1)行幸啓記念碑設置事業の概要について伺う。
市   長
教 育 長
河村  豊
委   員
1.議第64号 平成27年度東根市一般会計補正予算(第3号)
1.歳出 第2款総務費 第1項総務管理費 4目財産管理費
 (1)庁舎管理事業について

2.歳出 第3款民生費 第2項児童福祉費 5目児童福祉施設費
 (1)児童福祉施設維持事業について

3.歳出 第8款土木費 第4項都市計画費 
 (1)2目街路事業費について
 (2)5目公園整備費について
市   長





  ◎開     議

○佐藤直予算特別委員長 皆さん、ご苦労さまです。
  本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

  ◎議第64号 平成27年度
   東根市一般会計補正予算
   (第3号)外6件

○佐藤直予算特別委員長 9月3日の本会議において、予算特別委員会に付託なりました議案は、議第64号から議第70号までの7議案です。以上、7議案を一括して議題とします。
  これらの議案については、既に9月3日の本委員会において、詳細な説明がありましたので、これから通告に基づき、質疑を行います。
  なお、質疑は通告順といたしますが、発言順番を迎えたときに議場にいない場合は、発言の放棄とみなしますので、そのようにご了承願います。
  はじめに、9番今野孝委員。
○9番(今野孝委員) 9番今野孝です。
  議第64号 平成27年度東根市一般会計補正予算(第3号)にかかわって3点お尋ねしたいと思います。
  まず最初に、歳入第15款第2項1目ということになりましょうか、議案書33、34ページになりますけれども、個人番号カード交付事業補助金として歳入が示されてございます。それが、歳出第2款第3項1目だと思いますけれども、議案書の41、42ページの方に行くと、そのほぼ全額が通知カード・個人番号カード関連事務委任交付金として支出されているわけです。これは一体どういうこと何でしょうか。お尋ねしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 矢萩市民生活部長。
○矢萩和広市民生活部長 住民基本台帳ネットワーク事業の中の通知カード・個人番号カード関連事務委任交付金についての質問にお答えいたします。
  行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、通称番号法でありますが、この施行期日が本年の10月5日となっており、また、個人番号カードの交付等にかかわる規定の施行期日が来年の1月1日となっているのはご案内のとおりであります。
  この、いわゆる番号法においては、個人番号の通知や、個人番号カードの交付は、市町村長の事務となっているところであります。さらに、これらの事務については、市町村の事務負担の軽減と、経費削減の観点から、番号法に係る総務省令第35条第1項により、地方公共団体情報システム機構、通称J−LISと言っているんですが、ここに行わせることができるとなっておりまして、全国全ての市区町村がこのJ−LISに対し、一括委任をしているところであります。
  また、同じく、番号法に係る総務省令第37条第1項の規定によりまして、これら番号法施行に伴う事務に要する費用に相当する金額を交付金として10分の10補助をすることとなっているところであります。
  本市におきましても、これら法律、政令等に基づきまして、昨年の12月2日にJ−LISに番号法関連事務を委任しているところであります。また、本年8月11日に県知事からこれらの事業にかかわる補助金が示されたことから、今回の補正予算に至ったところであります。今後、これら通知カード・個人番号カード関連事務終了後、このJ−LISに対しまして事務委任に要した費用を交付金として支払うという形になりますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 9番今野孝委員。
○9番(今野孝委員) ありがとうございます。私はそういう仕組みになっているということを今の今までよく理解できていなかったんです。そういう答弁を頂戴して私が思うことは、「え、東根市ってトンネルなの。」という印象を受けるわけですよね。国から出てきたお金をそっくりJ−LISですか、そちらの方に行く。何かあるいは「ダミーなの。」ってちょっと不快な印象を覚えました。そこまでして国民の理解も十分に行き届いてない法案を何が何でも成立させたいというか、制度をスタートさせたいのかという印象を強くしたところであります。
  次の質問に移ります。
  歳入第16款第3項6目かと思います。議案書の37ページ、38ページ、いじめのない学校づくり推進事業というものがありますが、この事業の概要についてお尋ねしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 古谷教育次長。
○古谷利明教育次長 それでは、私の方から答えさせていただきます。
  このいじめのない学校づくり推進事業は、県の委託を受けて実施する事業でありまして、本年度は東根市ほか、米沢、鶴岡などで実施されている事業です。
  歳出につきましては、50ページの第10款教育費第1項教育総務費2目事務局費の事務局事業の中に、報償費や需用費など同額の80万円を計上させていただいているところです。
  事業の内容についてですけれども、神町中学校区の、神町中学校、神町小学校、大森小学校がモデル校として指定されておりまして、それぞれの学校で教員の研修会を実施しているところです。また、神町中学校区以外の学校も協力校と位置づけまして、中学校区ごとに小中学校が連携して研修会を実施しております。また、モデル校学区内のPTAの連絡協議会と連携しまして、保護者向けの講演会を11月に開催する予定であります。
  また、子どもたち自身を対象とした事業として、先日マスコミでも紹介をされましたけれども、神中リアルトーク「いじめについて考える」と題しまして、市内の全中学校の生徒会、神町小学校、大森小学校の児童会の代表が一堂に集まりまして、児童生徒が主体的にいじめと向き合い、自分自身のこととして本音で語り合うと、話し合う実践的な研修会は7月に実施をしたところであります。
  今後も、いじめ根絶に向けた機運を高めていくために、啓発パンフレットを作成して、地域や保護者に配布する予定でいるところであります。
  以上です。よろしくお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 9番今野孝委員。
○9番(今野孝委員) ありがとうございました。子どもが主体的にこのいじめの問題に向き合うと、それはそれで大変大事なことだと思います。子どもたちが楽しく学校に通って前向きに学校生活に取り組むことができたら、このいじめの問題というのは大きく減少していくものだろうと私は考えているわけであります。
  ところで、一方で、本当にいじめを取り巻く問題、改善しようとするならば、学校体制のあり方というのが問題になるんじゃないかなっていう感じも強く持っております。というのは、岩手県で中学生が亡くなるという悲しむべき出来事がございましたけれども、このときは担任の先生はその子どもがどういう状態にあるかっていうのを把握しておられたわけですよね。でもそれが、学校全体の共通認識になっていたかということに、私は非常に大きな疑問を感じるところです。本市の学校においても、そういう事例を耳にすることがないわけではないんですね。問題行動の発生に当たって、全校の職員がそれを把握できるという体制になっていなくて、「何か最近3年生が落ちつかないよね」などと先生方が感じていて、後から「ああこんな問題があったんだ」ってとわかるということがあるという話も聞くわけです。そういうふうに学校の中で問題行動を共有しにくくなっている原因の1つとして、教員評価っていうものを指摘する人もいるわけです。そういうものもひっくるめて学校がいち早く問題行動など、あるいは子どもの悩みなどを共有して、連携して対応できる学校体制っていうものを整備していただくことをこの際に強く要望申し上げておきたいと思います。
  最後に、歳出第2款第1項5目でしょうか。議案書の41、42ページに行幸啓記念碑設置事業というのがございます。この概要についてお尋ねしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 半田総務部長。
○半田博総務部長 お答えをいたします。
  ご案内のとおり、6月18日に天皇皇后両陛下が本市に行幸啓され、そして、市内の農家のさくらんぼ畑でお手摘みされたと、こういうことでございました。このことによりまして、本市の果樹王国、また、さくらんぼ生産量日本一、佐藤錦発祥の地というさくらんぼにこだわったまちづくりを強力に全国に発信できたのではないか、また、大変光栄なことではないかと、こう考えているところでございます。このようなことを後世に継承することも非常に重要であろうと、また、くわえて本市の末永い発展を祈念して設置したいと、こういう内容でございます。設置箇所については、市役所の南側の市民の広場西側出入り口付近と考えておりまして、大きさについては、幅が3m、奥行きが1.5m、高さが0.6m、60センチ程度の台座に自然石が鎮座する形になろうかと思いますが、その中で天皇皇后両陛下、行幸啓記念碑と命名して、本年の6月18日の日付を記しながら設置したいと、こういうことを考えているところでございます。
  くわえて、施工期間は、10月から2カ月程度を考えているところでございます。
  概要については以上になりますので、よろしくお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 9番今野孝委員。
○9番(今野孝委員) はい。わかりました。
  ただ、私が思うに、天皇皇后が本市にお見えになった、そのことを市民の方々が大きな喜びとしている。それはそれとして別に否定するつもりも何もないんですけれども、それを記念して600万円のお金をかけてこれをつくるかっていう話なんですよね。そのことによって喜ぶ市民も何人かはおいでになろうかと思いますけれども、多くの市民がこれを喜びとするだろうかなということを思います。何よりも、天皇皇后がお喜びになるのか、天皇皇后は非常に国民のことを常に思いやっておられて、東日本大震災の被災地なども何度となく訪問されて、被災者を励ましてこられた方です。そういう方であるならば、こういうことを喜ばれるとも思えないわけです。そのお金を私は、手前みそですけれども、子どもの貧困とかっていうことに向けていただくと、こういうふうに考えていただいた方がよろしいだろうとそういうふうに思っているところであります。600万円かけてこの記念碑を設置するということに対して、私は賛成できないということを申し上げまして、私の質疑を終わりにしたいと思います。
  ありがとうございました。
○佐藤直予算特別委員長 以上でご了承願います。
  次に、5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) それでは、補正予算についての質疑をさせていただきます。議第64号 平成27年度東根市一般会計補正予算(第3号)歳出第2款総務費、第1項総務管理費、4目財政管理費、庁舎管理事業について、これは先日の説明の中でも触れていない部分であると思いますので、この件のご説明をお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 半田総務部長。
○半田博総務部長 お答えをいたします。
  庁舎関連事業1,349万3,000円の増額補正の内容でございます。このうち大体約1,000万円ほどを庁舎敷地内の舗装の修繕に費やしました。1カ所目が市役所の正面玄関の構内の通路、くわえて職業訓練センターの西側、社会福祉協議会のふれあいセンターの2カ所で、この箇所が舗装の傷みが著しくひどいということで、修繕をしたところでございます。くわえて、残りの300万円余りは、庁舎の修繕、庁舎内の修繕になりますが、エレベーターの壁面の補修、調理室のカーテンの更新など、傷み汚れがひどいところを修繕したものでございます。
  どうぞよろしくお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) 議案書の41、42ページでしたけれども、内容は理解いたしましたが、いわゆる1,300万円という補正をこの段階で行われるということが、内容を聞いていると、十分、準備、計画立ててできる内容ではないかなと思うわけです。ですから、こういう補正で1,300万円というのが非常に納得しがたいものがあるなと思います。計画的な公共施設の管理、修繕等をしっかりやっていくことが重要ではないかなと思いますので、一言述べておきたいと思います。
  続いて、議案書の45、46ページ、歳出第3款民生費、第2項児童福祉費、5目児童福祉施設費の児童福祉施設維持事業について、この度のこの補正の内容をご説明いただきたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 橋健康福祉部長。
○橋昇健康福祉部長 お答えいたします。
  この度の補正についてでありますけれども、今年5月末ごろにさくらんぼ保育所の保育室に雨漏りが見られました。その後、雨量が多い時期にたびたび雨漏りが発生するため調査しましたところ、屋上の防水シートの経年劣化によるものと判明したところであります。現在は簡易的な排水装置を設置しまして、応急的な対応をしておりますが、児童が1日の大半を過ごす保育室であり、保育業務に支障が出ないよう早急な対策が必要であると判断したところであります。
  このようなことから屋上の約900uに新たな防水シートの設置工事を補正予算にお願いするものであります。
  よろしくお願いします。
○佐藤直予算特別委員長 5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) これも同じ、結局、この児童福祉施設に限らず、公共施設全般のことでありますけども、しっかりとした維持管理をして当初予算で維持補修というのをしっかり予算を確保して行っていくというのが重要だと思います。それがやはり長寿命化につながって、日ごろの生徒や児童を預かる場所では特に、安全・安心な日ごろの生活ができるんではないかなと思っております。
  よくお聞きしますが、学校施設とか、児童福祉施設なんかでも、現場の方がいろいろ努力をされて、結局よくよく聞いてみると我慢しているとかですね、そういうことがよくあるんですね。例えば、この件に関しても、恐らく雨漏りに対して様々現場で工夫をされていたんだろうなと思います。学校なんかでもよく聞きますけれども、例えば、窓が壊れていると、修繕はしてほしい。そこから動き出すまでにかなりの時間がかかるわけです。その間、その事情を知らない人が何人もそこを訪れるわけですので、無理やりなあけ閉めをやって結局壊れてしまうと費用がかさんでしまう。開いたままになる、閉まったままになるなんてことがあるわけですよね。ですので、こういう維持管理というのは非常に大事で、以前にも同僚議員の方がおっしゃっておりましたけども、しっかりと維持管理していくことによって、長く使えるんだと。結局費用的にも1,300万強の補正が必要となってしまうので、計画的な維持管理というのが非常に大事であると思います。そういったことから、年度途中での補正をしないといけないという理由を再度お願いしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 橋健康福祉部長。
○橋昇健康福祉部長 お答えいたします。
  さくらんぼ保育所につきましては、昭和53年に建築されまして、37年が経過した施設であります。平成10年度に一部改築しまして、さらには平成23年度からの株式会社コビーアンドアソシエイツへの指定管理開始に合わせまして、平成22年度に一部増築した施設であります。これまでも、児童福祉施設維持事業の予算によりまして、小規模な修繕は実施してまいりましたが、児童福祉施設整備計画との兼ね合いもありまして、大規模な修繕は実施しておりませんでした。この度の雨漏りにつきましては、先ほども申し上げましたとおり、保育所の中でも最も大切な保育室でありまして、保育業務に影響があることから、降雪期を迎える前に早急な対策が必要とこのように判断したところであります。
  よろしくお願いします。
○佐藤直予算特別委員長 5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) 内容を鑑みまして、補正に反対するものではありませんけども、しかし先ほども申しました日ごろの維持管理、この辺を一言申し述べておきたいと思います。
  続きまして、議案書の49、50ページ、歳出第8款土木費、第4項都市計画費、2目街路事業費、それから5目公園整備費、これを合わせてご説明お願いしたいと思います。財源内訳の変更とお聞きしておりましたけれども、この辺の内容についてお願いしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 滝口建設部長。
○滝口亮一建設部長兼水道部長 お答えいたします。
  まずはじめに、2目街路事業費についてでありますが、これは神町地区都市防災事業の神町公民館の整備事業になります。
  本事業は、平成26年度から平成28年度までの3カ年の期間で全体事業費、約4億6,400万円を計上し、国の社会資本整備総合交付金事業により整備を行っているものでございます。
  本年度は神町公民館の建物本体工事費として国費、9,547万4,000円を計上しておりましたが、要望額に対し、約50%の交付額となり、4,780万円となったことから、4,767万4,000円を減額したものでございます。
  また、地方債については、国費の減額によりまして、地方債対象額も減額となることから、4,710万円を減額したものでございます。このため、国費と地方債の減額合計、9,477万4,000円を一般財源に増額し、本年度の本事業の完成を図るものでございます。
  次に、5目公園整備費についてでありますが、これは、大森山公園グラウンドゴルフ場の整備事業になります。本事業は平成24年度から平成27年度までの4カ年の計画で、全体事業費、約4億500万円を計上し、国の社会資本整備総合交付金事業により整備を行っているものでございます。最終年度となる今年度は、広場の造成工事や、管理棟の建築工事などとして、国費9,500万円を計上しておりましたが、要望額に対する約35%の交付額となりまして、3,400万円となったことから、6,100万円を減額し、さらにこのほか、公益文化施設事業の(仮称)中央南公園整備事業で国費が10万6,000円減額となったことから、総額6,110万6,000円を減額したものでございます。
  また、地方債においては、国費の減額によりまして、調整対象額が減額となることから、5,490万円を減額したものです。このため、国費と地方債の減額合計1億1,600万6,000円を一般財源に増額し、本事業の本年度完成を図るものでございます。
  よろしくお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) 今、お聞きしましたこの財源内訳の変更というのは、いわゆる交付金額が満足いかなかったというところですけども、財源を調整して、一般財源で2億円以上補正してここに充てるわけですね。一般財源をここまで補正で入れてまで今年度中にこの事業を完成させないといけないという理由をお聞きしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 滝口建設部長。
○滝口亮一建設部長兼水道部長 お答えいたします。
  まずはじめに、神町地区都市防災事業の神町公民館の整備事業についてであります。
  現在の神町公民館は、災害発生時の避難場所、または地域活動や生涯学習活動の場として非常に他の地区に比べまして利用度の高い施設になっているということでございます。しかし、現在の公民館は、昭和56年に建設されてございまして、耐震基準改正前の建物であり、かつバリアフリーなどの対策がなされていないため、利用度が最も高い3階の大会議室を利用について高齢者にとっては、非常に大きな負担となっていると、さらには駐車場が狭く、不便をかけているという状況になってございます。
  このように、耐震の問題や、高齢者の方々の負担、さらには駐車場の問題などから、新しい公民館の早急な整備が望まれておったわけですけども、またかつ神町地区の都市防災拠点施設としての機能を有しており、安全・安心な地区のまちづくりを進めるためにも当初計画のとおり、本事業の本年度の完成が期待されているところでございます。
  またもう1つ、大きな理由といたしましては、先ほど委員からもご指摘ありましたとおり、社会資本整備総合交付金の交付金が全国的に年々低下しておりまして、来年度以降も本年度同様の交付率となるかどうか危惧されるところでございます。このように来年度においても、今年度並みの交付状況になれば、さらに事業が遅れるということが懸念されるために、今回、一般財源を充当し、今年度の完成を図るところでございます。
  よろしくお願いしたいと思います。
  次に、大森山公園のグラウンドゴルフ場整備事業についてでございます。グラウンドゴルフ及びパークゴルフは高齢者の生きがい対策や、健康増進に寄与することから、高齢者の愛好者が多く、また、幅広い世代にも生涯スポーツとして親しまれており、市、体育協会に登録されている会員は約300人で、愛好者を含めればそれ以上となっているということで、非常に大森山公園グラウンドゴルフ場の完成が期待されているところでございます。また、平成26年の秋までは市役所南側の市民交流広場を利用し、各団体が週2回から3回程度の練習会を開催していましたが、中高一貫校や、公益文化会館の建設工事に伴いまして、来年の春のオープンまでの約1年半の期間については、他の施設の利用をお願いしており、非常に不便をかけているという状況でございます。
  また、大森山公園グラウンドゴルフ場の整備は、子どもの遊び場と同様に、よってけポポラとの相乗効果によりまして、交流人口が増加し、にぎわいの創出とか、経済の効果も期待されているところでございます。
  また、もう1つの理由といたしまして、神町公民館と同様に社会資本総合交付金の低下が来年度以降も同様となれば、来年の事業完成も難しくなりまして、完成の期日が延び延びとなっていくということから、事業の支障を来さないように、一般財源を充当しまして、事業完了をおくらせることなく、今年度の完成を図るものでございます。
  よろしくお願いいたします。
○佐藤直予算特別委員長 5番河村豊委員。
○5番(河村豊委員) これも、非常に事業費の大きいものですので、今回、この交付金が予想よりも減額されたことは非常に痛いことでありますが、これから先もこういう傾向があるということを想定しているようですので、今後の計画を見ると、今年やらざるを得ないというところは理解いたしました。今後の要は予算組みの段階で、こういう傾向というのはしっかり想定して、そういう理由があるにせよ、補正でやっぱり2億を超える金額を一般財源から充てるというのは、非常に大きなものになってくると思いますので、これまで以上に詳細な調査のもとで計画を練っていただきたいと思います。
  以上でございます。
○佐藤直予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 大筋では、今、担当部長がお答えしたとおりであります。特に最近、社会資本総合交付金というのは、普通ですと完成年度に当たる事業などについては、かつては満額ということが多かったわけでありますけれども、ここ最近、物価の高騰、資材の高騰等々が東日本大震災、あるいは東京オリンピックに向かってということで今問題になっているわけであります。そういったしわ寄せというものがあって、要望の50%となることが非常に多く見られるようになりました。そしてこれは、全国的な問題でありまして、何も東根市に限ったことではありません。
  しかしながら、そういう中において、特に旧まち交である社会体育施設等々については、満額の交付金が来ております。これについては、我々も従来から国会議員、国交省等々に直接赴いた結果として、100%の交付金が来たものと、こんなふうに思っております。
  しかし、そういうことというのはまれなわけでありまして、例えば、昨日文科省関連のものでありますが、いわゆる学校施設環境改善交付金というものがあります。つり天井なども以前は工法として認められておったわけでありますが、これも大震災以降に、このつり天井というのはなくした方がいいと変わったわけであります。本市の学校というのは、14校あるわけでありますけれども、つり天井の落下防止対策には3分の1の補助金があります。あと残りの3分の2については、今年までは交付税で80%カウントされるわけであります。ところが、来年以降になりますと、この80%の交付税というものがなくなります。そうしますと、悪玉起債を借りなければいけなくなると。私はよく財政運営の中で、悪玉起債については、極力使うなということで、少しでも交付税にカウントされるものなどについて、十分研究してやりなさいということを常に各部署に指示をしております。そういうふうなことの中で、来年以降にもつり天井の落下防止対策あったわけでありますが、遠藤五輪相の特段のご配慮によりまして、全部、今年に組み入れていただくというプラスの効果もあるわけであります。
  今後とも社会資本の充実、強化というものは、特に我々地方に位置する自治体といたしましては、本当に緊急を要する課題でもあるわけであります。河村委員がおっしゃるように、非常に大きな多額のものでもあったわけでありますけれども、例えば、来年1年延ばす、あるいは2年延ばすということも考えられるわけでありますが、1年延ばしても2年延ばしても、いわゆる交付金が満額来るかどうかというものが非常に不透明なところがあるわけであります。そういうふうなこともあって、先ほど担当部長が説明したとおりの理由も相まって私が決断をした次第であります。
  何とぞご理解をお願いしたいと思います。
○佐藤直予算特別委員長 以上でご了承願います。
  これで、質疑を終わります。

  ◎散     会

○佐藤直予算特別委員長 以上で本日の日程は全部終了しました。
  なお、本委員会は9月25日に再開しますので、ご協力をお願いいたします。
  本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。

   午前10時56分 散 会