平成２６年第３回東根市議会定例会　９月　８日　議事日程　第１（議案説明・表決）

第　３　回　定　例　会　会　議　録

平成２６年９月８日　午前１０時　開　会

　　　　　　清　　野　　忠　　利　議長　　　　　　　佐　　藤　　　　　直　副議長

◎出席議員（１７名）

　１番　　　河　　村　　　　　豊　議員　　　　　　　２番　　　原　　田　　利　　光　議員

　３番　　　髙　　橋　　光　　男　議員　　　　　　　５番　　　今　　野　　　　　孝　議員

　６番　　　大　　場　　英　　雄　議員　　　　　　　７番　　　浅野目　　幸　　一　議員

　８番　　　加　　藤　　信　　明　議員　　　　　　　９番　　　白　　井　　健　　道　議員

１０番　　　阿　　部　　綾　　子　議員　　　　　　１１番　　　髙　　橋　　ひろみ　議員

１２番　　　清　　野　　貞　　昭　議員　　　　　　１３番　　　森　　谷　　政　　志　議員

１４番　　　奥　　山　　重　　雄　議員　　　　　　１５番　　　秋　　葉　　征　　士　議員

１６番　　　青　　柳　　安　　展　議員　　　　　　１７番　　　佐　　藤　　　　　直　議員

１８番　　　清　　野　　忠　　利　議員

◎欠席議員（１名）

　４番　　　細　　矢　　俊　　博　議員

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	石　山　泰　博	教育委員会委　　員　　長
岡　田　博　雄	選挙管理委員会委　　員　　長	小　林　文　雄	代表監査委員
八　島　一　夫	農業委員会会長	片　桐　　　崇	消　　防　　長
椎　名　和　男	副　　市　　長	高　橋　一　郎	教　　育　　長
間木野　多加志	総　務　部　長	中　野　智治郎	プロジェクト担当部長
矢　萩　和　広	市民生活部長	髙　橋　　　昇	健康福祉部長
本　田　　　剛	経　済　部　長	滝　口　亮　一	建　設　部　長兼水道部長
今　野　和　行	会計管理者	半　田　　　博	教　育　次　長
古　谷　利　明	総合政策課長	浅野目　　　勇	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
芦　野　耕　司	財　政　課　長	網　干　　　賢	監　査　委　員事　務　局　長
菊　池　忠　芳	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


斎　藤　吉　則	事　務　局　長	安　達　好　浩	事務局長補佐
井　上　正　宏	議　事　係　長	辻　村　　　充	主　　　　　事
児　玉　由希実	主　　　　　事	鈴　木　敬　一	兼　務　書　記
柴　田　友　美	兼　務　書　記

◎議　事　日　程

　議事日程第１号

　　　　　　　平成２６年９月８日（月）　午前１０時　開　会

　日程第　１　　議席の指定

　日程第２　　会議録署名議員の指名

　日程第３　　会期の決定

　日程第　４　　常任委員の選任

　日程第５　　諸般の報告

　日程第６　　請願（１件）の委員会付託

　　　　（議　案　上　程）

　日程第７　　議第７４号　東根市教育委員会委員の任命について

　日程第　８　　議第７５号　人権擁護委員候補者の推薦について

　日程第９　　議第７６号　人権擁護委員候補者の推薦について

　　　　（説明・質疑・討論・表決）

　　　　（議　案　上　程）

　日程第１０　　議第４８号　平成２５年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

　日程第１１　　議第４９号　平成２５年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

　日程第１２　　議第５０号　平成２５年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

　日程第１３　　議第５１号　平成２５年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につい

　　　　　　　　　　　　　　て

　日程第１４　　議第５２号平成２５年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

　日程第１５　　議第５３号　平成２５年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

　日程第１６　　議第５４号　平成２５年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定につい

　　　　　　　　　　　　　　て

　日程第１７　　議第５５号　平成２５年度東根市水道事業会計決算認定について

　日程第１８　　議第５６号　平成２５年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

　日程第１９　　議第５７号　東根市歯と口腔の健康づくり推進条例の設定について

　日程第２０　　議第５８号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基

　　　　　　　　　　　　　　準を定める条例の設定について

　日程第２１　　議第５９号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の設

　　　　　　　　　　　　　　定について

　日程第２２　　議第６０号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定について

　日程第２３　　議第６１号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について

　日程第２４　　議第６２号　東根市保育の実施に関する条例の一部を改正する条例の制定について

　日程第２５　　議第６３号　東根市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例の制定について

　日程第２６　　議第６４号　指定管理者の指定について

　日程第２７　　議第６５号　指定管理者の指定について

　日程第２８　　議第６６号　ＰＦＩ事業方式による東根市公益文化施設整備等事業契約の締結につ

　　　　　　　　　　　　　　いて

　日程第２９　　議第６７号　平成２６年度東根市一般会計補正予算（第２号）

　日程第３０　　議第６８号　平成２６年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第１号）

　日程第３１　　議第６９号　平成２６年度東根市東根財産区特別会計補正予算（第１号）

　日程第３２　　議第７０号　平成２６年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第１号）

　日程第３３　　議第７１号　平成２６年度東根市介護保険特別会計補正予算（第１号）

　日程第３４　　議第７２号　平成２６年度東根市市営墓地特別会計補正予算（第１号）

　日程第３５　　議第７３号　平成２６年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第１号）

　　　　（説　　　　　明）

　日程第３６　　決算特別委員会への議案付託

　日程第３７　　予算特別委員会への議案付託

　　　　（散　　　　　会）

◎本日の会議に付した事件

　議事日程第１号に同じ。

　　◎開　　　　　会

○清野忠利議長　皆さん、おはようございます。

　　ただいまから平成26年東根市議会第３回定例会を開会します。

　　◎開　　　　　議

○清野忠利議長　本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、４番細矢俊博議員です。したがいまして、出席議員の数は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　本日の会議は、議事日程第１号によって進めます。

　　◎仮議席の指定

○清野忠利議長　ここで議事進行上、仮議席を指定します。

　　去る８月31日執行の東根市議会議員選挙で当選されました白井健道議員の仮議席は、ただいまご着席の議席を指定します。

　　◎議席の指定

○清野忠利議長　はじめに、日程第１　議席の指定を行います。

　　ただいま仮議席となっております白井健道議員の議席を、東根市議会会議規則第４条第２項の規定により９番に指定します。

　　◎会議録署名議員の指名

○清野忠利議長　次に、日程第２　会議録署名議員の指名を行います。

　　会議録署名議員には、11番髙橋ひろみ議員、12番清野貞昭議員、13番森谷政志議員、以上３名を指名します。

　　◎会期の決定

○清野忠利議長　次に、日程第３　会期の決定を議題とします。

　　今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。議会運営委員長　３番髙橋光男議員。

　　　〔髙橋光男議会運営委員長　登壇〕

○髙橋光男議会運営委員長　皆さん、おはようございます。

　　議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告申し上げます。

　　本日招集となりました第３回定例会の会期につきましては、去る９月２日午前10時から第４委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。

　　その結果、会期は本日から９月24日までの17日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、決算及び予算関係議案をそれぞれ特別委員会を設置し、付託して審査すべきものと協議なりました。

　　以上、よろしくお諮りくださるようお願い申し上げまして、ご報告といたします。

○清野忠利議長　お諮りします。

　　ただいまの議会運営委員長報告のとおり、今期定例会の会期は、本日から９月24日までの17日間とすることにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、今期定例会の会期は、本日から９月24日までの17日間とすることに決定しました。

平成２６年東根市議会第３回定例会会議予定表


月　　日	曜	会　　議　　名	開議時刻	場　所	議　　　　　　事
９月８日	月	本　　会　　議	午前１０時	議　場	・開　　会・議席の指定・会議録署名議員の指名・会期の決定・常任委員の選任・請願（１件）の委員会付託・議案上程（人事案件）　説明・質疑・討論・表決・議案上程　説明・決算特別委員会への議案付託・予算特別委員会への議案付託
		決算特別委員会	本会議終了後	議　場	・決算議案概要説明
		予算特別委員会	決算特別委員会終了後	議　場	・予算議案概要説明
９月９日	火	休　　　　　　　　　会
９月10日	水	本　　会　　議	午前１０時	議　場	・市政一般に対する質問
９月11日	木	本　　会　　議	午前１０時	議　場	・市政一般に対する質問
９月12日	金	休　　　　　　　　　会
９月13日	土
９月14日	日
９月15日	月
９月16日	火	本　　会　　議	午前１０時	議　場	・総括質疑・常任委員会への議案付託
		決算特別委員会	本会議終了後	議　場	・付託議案審査　質疑・分科会設置及び議案の付託
		予算特別委員会	決算特別委員会終了後	議　場	・付託議案審査　質疑
		総務文教常任委員会	予算特別委員会終了後	第３委員会室	・所管事務調査について
		経済建設常任委員会		第１委員会室
		厚　　生常任委員会		第４委員会室
９月17日	水	決算特別委員会総務文教分科会	午前１０時	第３委員会室	・付託議案審査
		決算特別委員会経済建設分科会		第１委員会室
		決算特別委員会厚生分科会		第４委員会室
９月18日	木	決算特別委員会総務文教分科会	午前１０時	第３委員会室	・付託議案審査
		決算特別委員会経済建設分科会		第１委員会室
		決算特別委員会厚生分科会		第４委員会室
９月19日	金	決算特別委員会総務文教分科会	午前１０時	第３委員会室	・付託議案審査、請願審査及び　所管事務調査
		決算特別委員会経済建設分科会		第１委員会室
		決算特別委員会厚生分科会		第４委員会室
９月20日	土	休　　　　　　　　　会
９月21日	日	休　　　　　　　　　会
９月22日	月	各常任・正副委員長打ち合わせ	午前１０時	各　室	・付託議案審査報告について
９月23日	火	休　　　　　　　　　会
９月24日	水	決算特別委員会	午前１０時	議　場	・分科会委員長審査報告　質疑・討論・表決
		予算特別委員会	決算特別委員会終了後	議　場	・付託議案審査　討論・表決
		本　　会　　議	予算特別委員会終了後	議　場	・委員長審査報告（決算・条例・　事件決議・補正予算・請願）　質疑・討論・表決 ※委員会・議員提出議案上程　説明・質疑・討論・表決・閉　　会

　　◎常任委員の選任

○清野忠利議長　次に、日程第４　常任委員の選任を行います。

　　常任委員の選任については、委員会条例第８条第１項の規定により、この度当選されました白井健道議員を総務文教常任委員に指名します。

　　◎諸般の報告

○清野忠利議長　次に、日程第５　諸般の報告を行います。

　　はじめに、監査委員から報告がありました平成26年５月分及び６月分の例月出納検査結果報告及び各課等に関わる定例監査の結果報告につきましては、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。

　　次に、平成25年度決算健全化判断比率・資金不足比率について、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第３条第１項並びに同法第22条第１項の規定により、事前に配付しております資料のとおり市長から報告がありましたので、ご了承願います。

　　次に、平成25年度ふるさとづくり寄附の運用状況について、東根市ふるさとづくり寄附条例第８条の規定により、事前に配付しております資料のとおり市長から報告がありましたので、ご了承願います。

　　次に、教育委員会事務の点検及び評価報告（平成25年度事業分）について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第27条第１項の規定により、事前に配付しております資料のとおり教育委員会委員長から報告がありましたので、ご了承願います。

　　次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職氏名を一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。

　　以上で、諸般の報告を終わります。

　　◎請願（１件）の委員会付託

○清野忠利議長　次に、日程第６　請願の委員会付託を議題とします。

　　今期定例会で受理しました請願は１件です。この請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、経済建設常任委員会に付託します。

請　願　文　書　表

平成２６年第３回定例会


受理番号	受　理年月日	件　　　名	請　願　者	紹介議員	付託委員会
16	平成26年 9月1日	「農政改革」の再検討と緊急の過剰米処理を求める請願	山形市大字門伝字裏城１番地農民運動山形県連合会会長　花烏賊義廣	今野　孝	経済建設常任委員会

　　◎議　案　上　程

○清野忠利議長　次に、日程第７　議第74号から日程第９　議第76号までの３議案を一括して議題とします。

　　◎提案理由の説明

○清野忠利議長　これから提案理由の説明を求めます。土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　おはようございます。

　　本日、ここに平成26年第３回定例会を招集するにあたり、これから４年間にわたる市政運営に関する所信の一端を申し上げます。

　　はじめに、去る８月31日に執行されました東根市議会議員の補欠選挙におきまして、白井健道議員が初当選されたところでありますが、市民の負託に応え、国際協力機構などで培われた知識や経験を生かしながら、市政発展のためにご尽力されますようご期待申し上げます。

　　また、私は、同時に執行されました市長選挙において、議員の皆様をはじめ多くの市民の皆様の温かいご支援のもとに、引き続き市政を担わせていただくことになりました。政治の要諦は「信なくば立たず。」であります。５回連続で無投票当選の栄に浴させていただきましたことは、これまで４期16年間の市政運営に対する議員並びに市民の皆様からの絶大なる信頼や支持の表れであり、今後４年間の市政運営に大きな期待が込められたものと受けとめており、無投票当選がゆえの身が引き締まる思いと、与えられた責任の重さを痛切に感じているところであります。

　　今後とも私の政治信条であります「誠実、公正、実行」の理念を再度胸に刻み、県内で最も勢いと元気のあるまちと評価され、躍進を続けるこの東根市をさらに深化させるために全力を傾注していく所存であります。

　　さて、平成10年９月の市長就任以来、本市は目覚ましい発展を遂げてまいりました。その一方で、小泉政権下で断行された三位一体の改革は本市の行財政の根底を揺るがし、リーマンショックに端を発した経済危機や、未曽有の被害をもたらした東日本大震災は、市民生活に大きな影を落としたところであります。この16年間には、本市を取り巻く環境を一変させる事案が相次ぎ、ここに至る道のりは決して平坦なものではなかったと実感しているところであります。

　　しかしながら、私は「民でできるものは民で」「金がないときは知恵を出せ」をモットーに、民間の経営感覚で市政運営にあたり、数多くの大型プロジェクトや子育て支援をはじめとするソフト事業を展開してまいりました。積極的な財政出動を図りながらも健全な行財政体質を堅持し続けることは、私の誇りとするところであり、計画行政の推進と創意工夫の重要さを改めて痛感しているところであります。

　　ここで、改めてこれまでの４期16年間を顧みますと、市長に就任して最初に取り組んだのが、市民と行政の協働のまちづくりの理念を掲げた第３次東根市総合計画の策定でありました。また、平成22年には「しあわせつくる学びと交流のまち」を目指す都市像とした第４次東根市総合計画を策定し、躍動を続ける本市の元気と勢いをさらに一歩前に進める指針を示したところであります。

　　先日、第３次及び第４次東根市総合計画に基づくまちづくりの成果と言えるうれしいニュースが飛び込んでまいりました。それは、民間のシンクタンクが発表した住みよさランキング2014において、本市が全国800を超える都市の中で2012年から３年連続で50位以内となる44位にランクされ、同時に、北海道・東北ブロックでは名取市に次いで第２位という輝かしい結果を得たことであります。

　　また、本市の勢いは、県内でトップの出生率や婚姻率、2040年人口推計において20歳から39歳までの女性の減少率が県内で最も低いことなど、指標として表れ、広く報道されたところであります。

　　さらに、県内で唯一人口が増加している現状は、本市のまちづくりが多くの方々から評価、支持されているものと受けとめるとともに、これまでの取り組みに確かな手応えを感じているところであります。そして、この激動の時代を力強く切り開くビジョンを示す第４次東根市総合計画・後期計画を市民とともに策定できますことに、この上ない喜びを感じているところであります。

　　私は、市内外から高い評価を受け、勢いのあるまちづくりの原動力となった中心的な施策の一つが、中心市街地等の整備による住環境の充実であると考えております。一本木土地区画整理事業や、組合施行による神町北部土地区画整理事業、東根中央橋等の完成により、連担する魅力的な街並みが形成され、「顔のないまち」、「へそのないまち」と言われてきた過去の本市を知る私自身、その変貌ぶりに驚きを隠し得ないところであります。

　　同様に、本市の最もシンボリックな施策である子育て支援が、多くの方々から高い支持を得ている大きな要因であると実感しているところであります。

　　振り返ってみますと、平成17年４月にさくらんぼタントクルセンターを開設し、「子育て応援五つ星事業」等の魅力的なソフト事業を他の自治体に先駆けて実施したことが高く評価され、平成20年に栄えある「にっけい子育て支援大賞」を受賞し、市内外に「子育てするなら東根市」を高らかに宣言するターニングポイントとなったところであります。

　　さらに、子どもの医療費無料化事業や指定管理者導入による保育サービスの拡充などのソフト事業の充実とともに、昨年５月には「あそびあランド」がオープンするなど、本市の子育て支援は年々その内容を充実させてきたところであります。

　　本市においては、いくつもの魅力的な施策が重なり合い、美しいハーモニーとなり、それが高い評価や支持に結びついているものと捉えております。多くの施策の中でも、特に住環境の充実と子育て支援は若い世代を中心に受け入れられ、市外から転入の増加に結びつき、これが本市の元気と勢いを生み出す一翼を担っているものと考えているところであります。

　　さて、市政を預かる者に求められるものは、確固たるリーダーシップであり、時代を読む力であります。私は、本市が有しながら活かしきっていないポテンシャル、その中でも特に日本一のさくらんぼにこだわったまちづくりを推し進める必要があると強く感じ、さまざまな取り組みを行ってまいりました。

　　その最初の取り組みが、さくらんぼ東根駅の命名でありました。新幹線停車駅で唯一果物の名前を冠にした駅名は全国にはかりしれないインパクトを与え、東根の名を広く知らしめる絶大な効果があったと考えております。

　　また、悲願であった「一行政一農協」が実現し、誕生した新生東根市農協と一体となったトップセールスや、今年度で13回目を数え、全国から１万2,000を超えるランナーが参加し、東北最大級の大会に成長したさくらんぼマラソン大会は、「さくらんぼイコール東根市」というイメージの拡大と定着に大きく貢献しているところであります。

　　同時に、私は、民間の経営感覚での市政運営をモットーに、職員数の削減やＮＰＯ団体への業務委託、指定管理者制度の導入など、数々の行財政改革に取り組んでまいりました。

　　そして、この中でもＰＦＩ事業の導入については、全国に誇れる取り組みの一つだと自負しているところであります。これまで実施してきた消防庁舎や学校給食センター、大森小学校に加え、今まさに公益文化施設が着工されようとしております。ＰＦＩ事業の導入によって、民間のノウハウが最大限に生かされた施設整備や施設管理、運営等がなされ、市民サービスの向上とコストの縮減や財政の平準化に大きく寄与しております。この結果、生み出された財源については、新たな市民サービスに振り向け、本市全体としてサービスの向上に努めることができたと考えているところであります。

　　また、本市は東北中央自動車道東根インターチェンジやさくらんぼ東根駅、さらには山形空港といった高速交通網における全ての拠点施設を備えており、物流や交流人口の拡大に大きく寄与しております。特に、山形空港については、工業団地への大手企業進出の決め手になったところであり、今日における本市の発展を語る上で、欠かすことのできない存在であったと考えているところであります。

　　このように大きな役割を果たしてきた山形空港は、搭乗者数が減少し、それに伴って減便や路線の廃止が相次ぎ、厳しい状況が続いてきたところであります。しかしながら、私は、「利便性の高い時間帯に就航すれば、新幹線と航空機の共存、共栄は可能である」との持論から、強い信念を持って増便や復活に向けた要望活動を継続してきたところであります。そして、この努力が実り、東京便の複数便化と名古屋便の復活という二つの成果に結びついたことは、この上ない喜びであります。

　　今後はこの成果を新たなまちづくりの第一歩とし、交流や観光、さらには産業振興等の次なる大きな飛躍につなげていく所存であります。こうした取り組みの成果については、市のリーダーとして大きく胸を張れるものだと考えているところであります。しかしながら、現状に満足することなく、今後ますます力を注いでいかなければならないと決意を新たにしているところであります。

　　さて、少子高齢化が著しく進み、2040年人口推計で県内８割の市町村が消滅可能性自治体とされた現状の中で、既に市町村同士の存続をかけた知恵比べが始まっております。今後、本市が自治体間の競争に勝ち抜き、今以上に個性を引き立たせながら躍動し、少子高齢化をはじめとする難局に立ち向かっていくためには、欠かすことのできないものは、市民力の向上であり、その力を一つにまとめ上げることだと考えているところであります。発展を続ける本市の勢いをさらに進展させ、協働のまちづくりの推進を図るため、これまで以上に人づくりに力を注いでまいります。

　　私は、これまでの４期任期中に、遊びを通して子どもを育てることを目指した「タントクルセンター」や、「あそびあランド」を開設するとともに、東根公民館の整備に代表される生涯学習、社会教育の振興に努めてまいりました。さらには、大森小学校整備をはじめとする小中学校等の教育環境の充実等、「まちづくりは人づくり」の理念のもとで数々の施策を実行してまいりました。

　　今後は、さらに人口が急増する神町地区における教育環境の再構築を図るため、神町小学校の移転、改築に向けた用地の確保について検討を進めてまいります。

　　一方、児童数の減少に伴い複式学級化が危惧される高崎小学校においては、小規模特認校制度を導入し、特色ある学校経営のもと、学校はもとより、地域の活性化につなげていく所存であります。これは大きな挑戦であり、実験であります。

　　さらに、私が究極の子育て支援対策として位置づけている県内初の県立中高一貫校の整備が今まさに始まろうとしております。中高６年間の一貫した教育のもとで、文武両道にわたる有為な人材の育成に大きな期待を寄せるとともに、地元市として可能な限り支援をしていきたいと考えているところであります。

　　また、市民の学習活動を支える情報発信拠点としての図書館と、芸術、文化活動を通じ、市民のゆとりと成熟度の向上を育む市民ギャラリー及び美術館整備は、風格のあるまちづくりと交流促進に必ずや大きな役割を果たすものと確信しております。県立中高一貫校への支援と公益文化施設の整備につきましては、100年後の本市の形をつくる気持ちで、この４年間において心血を注いでまいりたいと考えております。

　　一方、本年度、東根工業高等学校が66年の長い歴史に幕をおろし、村山産業高校として新たな第一歩を踏み出したところであります。本市はこの校舎跡地を活用し、市民の体力向上や健康の増進等を図るとともに、新たな交流や憩いの空間を創出するため、社会体育施設等の整備を行ってまいります。

　　また、市道新町中ノ目線や五間通り線、さらには神町駅前線等の道路網整備の促進を図るとともに、本市の躍進を支えてきた幹線道路や高速交通網のさらなる拡充に向け、鋭意取り組んでいく所存であります。

　　本年２月に発生した雪崩による国道48号の寸断は、交流や物資の輸送等に多大な損害をもたらしたところであります。このため、災害に強い安全で安心な道路の整備を促進し、さらなる機能強化を図るため、地道に粘り強く地域高規格道路としての整備を国や関係機関に働きかけてまいります。

　　同様に、本市の産業や経済、さらには文化の振興に大きく寄与している東北中央自動車道の整備促進と、東根インターチェンジから（仮称）東根北インターチェンジまでの部分供用についても強く要望してまいります。

　　さらには、今年３月に悲願であった東京便の増便と名古屋便の復活を果たした山形空港でありますが、未だ札幌便が復活をなし遂げていない大きな課題が残っております。札幌便の復活によって本市のブランドイメージを北の大地に直接発信することが可能となり、観光の振興や交流人口の拡大に大きく寄与するものと考えているところであります。私は、官民一体となった継続的な取り組みがこのたびの増便や路線の復活に結びついたことで、まさに「強い信念は岩をも通す」ということを実感したところであり、この経験を生かしながら札幌便の復活に向けて努力をしてまいります。

　　次に、産業振興策のうち農業についてでありますが、「果樹王国ひがしね」の基盤を確固たるものとするため、これまで以上に生産性の向上や品質の確保に取り組んでいくとともに、東根市農協と一体となったトップセールスにより、私自身、全国に足を運びながら「果樹王国ひがしねブランド」の浸透や拡大に向け汗を流してまいります。

　　また、本市の農業を取り巻く厳しい状況を克服し、発展していくためには、ブランドイメージの確立とともに、国外に活路を見出すなど攻めの農業の推進が不可欠であると考えております。先日、タイのシントン公使と対談し、この思いを一層強くするとともに、国外における本市農作物の可能性を確信したところであり、今後は、果樹をはじめとした農作物の海外への出荷、販売等について検討を進めてまいります。

　　また、商業の振興については、近隣に大型ショッピングモールが誕生し、その影響が危惧されたところでありますが、今年度より実施している商業活性化事業費補助金等を活用しながら、市内商店街の活性化と魅力向上に商工会等の関係団体と一体となって取り組んでまいります。

　　同様に、工業の振興については、新たな工業団地の整備に向け、県内外の企業1,600社を対象に意向調査を実施しており、適地や整備手法についても今年度いっぱいを目途に検討を進めてまいります。新たな雇用の場の創出が本市のまちづくりを一層加速させるものと期待しているところであります。

　　次に、福祉の向上についてでありますが、中学生までの医療費完全無料化への取り組みや、来年４月に本市初のこども園として開設する「東部子育てサポートセンター」など、本市の子育て支援のさらなる充実を図ってまいります。

　　一方、著しい高齢化の進行が大きな社会問題となっており、県内自治体の中では最も低い高齢化率ではあるものの、本市も決して例外ではないと考えているところであります。この状況に対応するため、まずは元気な高齢者の生きがいづくりを関係機関と一体となって進め、「子育てするなら東根市」とともに、「長生きするのも東根市」と市内外にアピールできるよう、各種施策の推進に努めてまいります。

　　私がこの４年間で是非とも前進させたいと考えているものが、東根警察署の設置についての取り組みであります。県内で唯一人口が増加し、村山警察署管内における交通事故の約７割、刑法犯認知件数に至っては約８割を占める本市にとって、地域の安全を守り、犯罪の抑止力としての役割が期待される警察署の市内への設置は、長年の悲願でありました。

　　さらに、署名活動を実施する東根市区長協議会の熱き思いが私にもひしひしと伝わり、ハードルは高いのでありますが、市民と行政が一丸となって県に対し設置に関する要望を行っていきたいと決意を強くしたところであります。

　　住みよいまち、豊かなまちには、安全や安心が不可欠であります。また、都市化が進む本市にとって、警察署が果たす役割は今後ますます大きくなることから、この難題に全力を尽くし取り組んでいく覚悟であります。

　　長引く不況にアベノミクスが功を奏し、経済に明るい兆しが見えてきたと思ったのもつかの間、消費税増税による購買意欲の低下に加え、税率のさらなる引き上げが予想されるなど、その先行きは非常に不透明であります。また、国外に目を向けると、中東やウクライナで頻発する紛争がエネルギー価格の高騰を招き、領土問題に端を発した中国、韓国との関係悪化も、企業活動の不安定な要因となるだけでなく、交流の阻害要因になるなど、市民生活にも暗い影を落としております。

　　先が見通せない不透明な時代だからこそ、いかなる事態にも柔軟に対応できる強固な財政基盤を確立するために、健全財政の維持に今後一層努めてまいります。その一方で、サービスの低下を招くことがないように、市民の方々と一緒になって知恵を出し合いながら、輝ける未来に向けて市政のかじ取りを行ってまいります。

　　以上、５期目の市政運営にあたり、私の所信の一端を申し上げました。今、東根市のまちづくりは市内外から高い評価を得ておりますが、私は、４万7,000人市民が郷土にさらなる誇りと愛着を持ち、未来に明るい希望を見出せるように、全身全霊を傾注してまちづくりを進めてまいる所存であります。

　　結びになりますが、議員各位並びに市民の皆様の絶大なるご理解とご協力をお願い申し上げ、私の５期目のスタートにあたっての所信表明とさせていただきます。

　　さて、本日提案いたします案件についてご説明を申し上げます。

　　本定例会に提案いたします案件は、決算認定９件、条例の設定３件、条例の一部改正４件、事件決議事項３件、補正予算７件、人事案件３件の計29件であります。

　　このうち人事案件３件につきましては先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。

　　はじめに、議第74号　東根市教育委員会委員の任命についてでありますが、石山泰博委員が平成26年11月11日をもって任期満了となることから、引き続き同人を任命するため、議会の同意を求めるものであります。

　　次に、議第75号　人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、須藤円委員が平成26年12月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を推薦するため、議会の意見を求めるものであります。

　　次に、議第76号　人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、石川暢子委員が平成26年12月31日をもって任期満了となることから、新たに片桐礼子氏を推薦するため、議会の意見を求めるものであります。

　　なお、本人の略歴につきましては、それぞれ参考資料のとおりでありますので、説明を省略いたします。

　　以上、先議分として提案のご説明を申し上げましたが、原案のとおりご同意くださいますようお願いを申し上げます。

○清野忠利議長　以上で提案理由の説明を終わります。

　　ここでお諮りします。ただいま議題となっております議第74号から議第76号までの３議案については、会議規則第37条第３項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、議第74号から議第76号までの３議案については、委員会付託を省略することに決しました。

　　◎議第７４号　東根市教育委員会委員の任命について

○清野忠利議長　次に、議第74号について質疑を行います。

　　本件は石山教育委員会委員長の一身上に関する事件でありますので、石山教育委員会委員長の退席を求めます。

　　　〔石山泰博教育委員会委員長　退席〕

○清野忠利議長　これから質疑を行います。ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。

　　これから議第74号　東根市教育委員会委員の任命について採決をします。

　　議第74号は原案に同意することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。よって、議第74号は原案に同意することに決しました。

　　ここで石山教育委員会委員長の復席を求めます。

　　　〔石山泰博教育委員会委員長　復席〕

○清野忠利議長　石山教育委員会委員長に申し上げます。議第74号は、これに同意することに決しましたので報告いたします。

　　◎議第７５号　人権擁護委員候補者の推薦について

○清野忠利議長　次に、議第75号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。

　　これから議第75号　人権擁護委員候補者の推薦について採決をします。

　　議第75号は、原案に同意することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。よって、議第75号は原案に同意することに決しました。

　　◎議第７６号　人権擁護委員候補者の推薦について

○清野忠利議長　次に、議第76号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、討論を省略することに決しました。

　　これから議第76号　人権擁護委員候補者の推薦について採決をします。

　　議第76号は、原案に同意することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。よって、議第76号は原案に同意することに決しました。

　　◎議　案　上　程

○清野忠利議長　次に、日程第10　議第48号から日程第35　議第73号までの26議案を一括して議題とします。

　　◎提案理由の説明

○清野忠利議長　これから提案理由の説明を求めます。土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明を申し上げます。

　　はじめに、決算の認定９議案についてでありますが、地方自治法及び地方公営企業法の規定により、監査委員の意見をつけて議会の認定に付するものであります。

　　議第48号　平成25年度東根市一般会計歳入歳出決算認定についてから、議第54号　平成25年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてまでの７議案における各会計の歳入歳出の内容は、配付しております決算書のとおりであります。

　　なお、一般会計に特別会計を含めた７会計の決算総額は、歳入が283億1,645万9,657円、歳出が275億534万5,382円となり、歳入から歳出を差し引き、必要な翌年度繰越財源を引いた実質収支は７億8,660万8,275円となったところであります。

　　市税では、個人市民税が2.27％、固定資産税が2.20％、たばこ税が13.75％の増となりましたが、法人市民税において24.64％と大きく減少し、市税全体としては1.04％の減となりました。また、地方交付税や県支出金、地方譲与税等が減額となりましたが、国庫支出金、繰越金、財産収入及び市債が増額となったことなどによって、一般会計における歳入は前年度より1.07％、歳出では1.70％の増となったものであります。

　　国内の経済情勢につきましては、金融緩和策と各種経済対策により緩やかな回復を続けているという見方がなされているところであります。一方、本市における今後の財政状況につきましては、近年増加傾向にあった地方交付税や法人市民税が減少しており、また、公益文化施設整備関連事業等の大型事業を控えていることから、決して予断を許さない状況が続くものと考えられます。

　　今後とも財源の確保を図るとともに、経常経費の削減に努め、健全財政を堅持しながら、「しあわせつくる学びと交流のまち」の実現に向け、積極的に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

　　次に、議第55号　平成25年度東根市水道事業会計決算認定についてでありますが、平成23年度から整備を進めております「沼沢・猪野沢地区」の簡易水道統合事業について、本年度完了に向け事業を進めているところであります。また、山形盆地断層帯などによる大規模な地震対策として、配水池耐震補強工事及び老朽配水管布設替工事等を継続的に実施しております。

　　事業の経営につきましては、経費の節減等に努め、２億3,060万8,768円の純利益を計上したところであります。その結果、利益剰余金の処分について、減債積立金として１億8,060万8,768円、建設改良積立金として5,000万円を積み立ていたしたく、提案するものであります。

　　今後とも、さらに効率的な事業運営を行い、施設の計画的更新と適切な維持管理に努め、市民サービスの向上を図りながら、上質で安定した給水に努めてまいります。

　　次に、議第56号　平成25年度東根市工業用水道事業会計決算認定についてでありますが、各受水企業からの協力を得ながら、経常経費の縮減を図るなど健全な事業運営に努め、5,754万1,785円の純利益を計上したところであります。その結果、利益剰余金の処分については、建設改良積立金として純利益全額を積み立ていたしたく、提案するものであります。

　　今後とも、より一層の経営健全化を図りながら、工業用水の安定供給に努めてまいります。

　　次に、議第57号　東根市歯と口腔の健康づくり推進条例の設定についてでありますが、市民の健康保持増進を目的に、歯と口腔の健康づくりの推進に関し、本市における基本理念、施策の基本となる事項並びに市の責務、市民及び関係者の役割等を定めるため、条例の設定をするものであります。

　　次に、議第58号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の設定についてでありますが、子ども・子育て支援法の施行に伴い創設される施設型給付費及び地域型保育給付費について、同法の規定により支給対象事業者であることを確認する基準を定めるため、条例を設定するものであります。

　　次に、議第59号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の設定についてでありますが、子ども・子育て支援法の施行に伴い創設される地域型保育事業について、子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の公布により改正される児童福祉法の規定により認可基準を定めるため、条例を設定するものであります。

　　次に、議第60号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方税法等の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　次に、議第61号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、山形県医療給付事業補助金交付規程及び母子及び寡婦福祉法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　次に、議第62号　東根市保育の実施に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、児童福祉法の一部改正及び子ども・子育て支援法の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　次に、議第63号　東根市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、母子及び寡婦福祉法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　次に、議第64号及び議第65号　指定管理者の指定についてでありますが、東根市立東部こども園及び東根市東郷学童保育所の管理を行わせる指定管理者の指定に関し、地方自治法等の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。

　　次に、議第66号　ＰＦＩ事業方式による東根市公益文化施設整備等事業契約の締結についてでありますが、本件につきましては、６月26日開催の議員懇談会でご報告申し上げましたとおり、総合評価一般競争入札により鹿島建設グループを落札者に決定しており、市と同グループが設立した特別目的会社、「株式会社メディアゲートひがしね」との間で施設整備や運営、維持管理などに関する契約を行うもので、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律の規定により、提案するものであります。

　　次に、議第67号　平成26年度東根市一般会計補正予算（第２号）についてでありますが、はじめに、租税条約に基づき徴収猶予しておりました市内企業の法人市民税についてご報告いたします。

　　この度国同士の協議が合意に至り、国税の更正決定がなされたことから、市においても７月末に更正決定いたしました。徴収猶予額３億8,940万2,900円に対し、更正額は２億3,615万1,000円となり、８月に全額が納付されております。

　　次に、補正の内容についてでありますが、第１表　歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、ただいま説明いたしました法人市民税の更正決定による増額、地方交付税及び臨時財政対策債の額の決定による調整、国のがんばる地域交付金の限度額確定に伴う新規計上、ふるさとづくり寄附金の増額、事業実施に伴う国・県支出金及び市債の調整、繰越金の確定に伴う歳入調整、財政調整基金の基金繰入金の減額補正等を行うものであります。

　　歳出の主なものは、ふるさとづくり寄附金の増額に伴う基金への積み立てと事業に係る事務経費の増額、特別支援学校等へ通学する児童生徒への通学支援事業及び徘徊を有する認知症高齢者への支援事業の新規計上、これまで任意接種で対応していた高齢者肺炎球菌ワクチン及び水痘予防接種事業が10月から定期接種となることに伴う増額、国の農業政策見直しによる支援事業の新規計上、東根市小規模校活性化計画に基づき10月から高崎小学校において小規模特認校に向けた試行を実施するための新規計上、国のがんばる地域交付金の限度額確定による財源調整、各種施設の維持・補修、更新等について拡充を図るための増額、財政調整基金及び学校建設基金への積み立てなど、増額補正を行うものであります。

　　第２表　地方債補正につきましては、事業費実施見込みによる限度額の変更及び財源の変更による調整を行うものであります。

　　以上の結果、歳入歳出予算に７億7,223万3,000円を追加し、予算総額を180億2,223万8,000円とするものであります。

　　次に、議第68号　平成26年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、第１表　歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の確定による増額及び基金繰入金で財源調整を行うこととし、歳出については、前年度実績額の確定に伴う返還金の増額補正を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算に1,486万円を追加し、予算総額を47億5,886万円とするものであります。

　　次に、議第69号　平成26年度東根市東根財産区特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、繰越金の確定に伴い、事業費の調整等を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算から６万4,000円を減額し、予算総額を153万6,000円とするものであります。

　　次に、議第70号　平成26年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、繰越金の確定に伴い、事業費の調整を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算に27万2,000円を追加し、予算総額を21億2,327万2,000円とするものであります。

　　次に、議第71号　平成26年度東根市介護保険特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、第１表　歳入歳出予算補正の歳入については、介護給付費の増額に伴う国・県支出金等の計上、繰越金の確定及び介護給付基金繰入金で財源調整を行うこととし、歳出については、過年度決算の確定に伴う返還金の増額を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算に448万円を追加し、予算総額を32億9,548万円とするものであります。

　　次に、議第72号　平成26年度東根市市営墓地特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、繰越金の確定に伴い事業費の調整を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算に230万2,000円を追加し、予算総額を410万2,000円とするものであります。

　　次に、議第73号　平成26年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第１号）についてでありますが、繰越金の確定に伴う広域連合納付金の増額を行うものであります。

　　この結果、歳入歳出予算に238万8,000円を追加し、予算総額を４億5,238万8,000円とするものであります。

　　以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては担当部課長に説明させますので、ご審議を賜りまして、提案のとおりご可決くださいますようよろしくお願いをいたします。

○清野忠利議長　次に、議第57号から議第65号までの９議案について、庶務課長に補足説明を求めます。浅野目庶務課長。

　　　〔浅野目勇庶務課長併選挙管理委員会事務局長　登壇〕

○浅野目勇庶務課長併選挙管理委員会事務局長　議長の指示により、補足して説明を申し上げます。

　　議案書の10ページ、参考資料の１ページをお願いいたします。

　　議第57号　東根市歯と口腔の健康づくり推進条例の設定についてご説明申し上げます。

　　歯科口腔保健の推進に関する法律の趣旨に基づき、市民の健康保持増進のため、歯と口腔の健康づくりの推進に関し、本市の基本理念、施策の基本となる事項並びに市の責務、市民及び関係者の役割等を定めるため、条例を設定するものであります。

　　条例の施行は公布の日からとしております。

　　議案書の13ページ、参考資料の３ページをお願いします。

　　議第58号　東根市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の設定についてご説明申し上げます。

　　子ども・子育て支援法の施行に伴い創設される施設型給付費及び地域型保育給付費について、同法の規定により支給対象事業者であることを確認する基準を定めるため、条例を設定するものであります。

　　条例の概要は、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業者に係る利用定員及び運営等に関する基準を定めるものであります。

　　条例の施行は、子ども・子育て支援法の施行の日からとしております。

　　議案書の38ページ、参考資料の４ページをお願いします。

　　議第59号　東根市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の設定についてご説明申し上げます。

　　子ども・子育て支援法の施行に伴い創設される地域型保育事業について、子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の公布により改正される児童福祉法の規定により認可基準を定めるため、条例を設定するものであります。

　　条例の概要は、家庭的保育事業等について、設備、職員、運営等に関する基準を定めるものであります。

　　条例の施行は、子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行の日からとしております。

　　議案書の60ページ、参考資料の５ページをお願いいたします。

　　議第60号　東根市税条例の一部を改正する条例の制定についてご説明申し上げます。

　　地方税法等の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　改正の概要は、軽自動車税に関し、平成27年度分から車種区分ごとに税率を改定するものであります。また、環境負荷軽減の観点から、平成28年度から最初の新規検査から13年を経過した軽四輪車等について標準税率のおおむね約20％の重課を導入すること、そのほか文言の整理を行ったものであります。

　　議案書の64ページ、参考資料の20ページをお願いします。

　　議第61号　東根市医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてご説明申し上げます。

　　山形県医療給付事業補助金交付規程の一部改正等に伴い、所要の改正を行うもので、改正の概要は、ひとり親家庭等医療の対象者に配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律に規定する保護命令を受けた者とその者に扶養される18歳以下の子を加えるものであります。

　　改正後の本条例による医療費の支給については、平成26年９月１日以降の医療行為に係るものから適用するものであります。

　　議案書の66ページ、参考資料の22ページをお願いします。

　　議第62号　東根市保育の実施に関する条例の一部を改正する条例の制定についてご説明申し上げます。

　　子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の公布による児童福祉法の一部改正及び子ども・子育て支援法の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　改正の概要は、保育の実施基準について、同居家族が保育できないという基準から、保護者のいずれもが保育できないことという基準に変更するとともに、保護者の一月の労働時間の下限について定めたほか、求職活動の要件を新たにつけ加えたものであります。

　　条例の施行は、子ども・子育て支援法の施行の日からとしております。

　　議案書の68ページ、参考資料の26ページをお願いいたします。

　　議第63号　東根市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例の制定についてご説明申し上げます。

　　次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推進法等の一部を改正する法律による母子及び寡婦福祉法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

　　改正の概要は、母子及び寡婦福祉法を母子及び父子並びに寡婦福祉法に改めるものであります。

　　条例の施行は、平成26年10月１日からとしております。

　　続きまして、議案書の69ページをお願いいたします。

　　議第64号　指定管理者の指定についてご説明申し上げます。

　　東根市立東部こども園の管理について、社会福祉法人敬愛信の会を平成27年４月１日から５年間指定するものであります。

　　次に、議案書の70ページをお願いいたします。

　　議第65号　指定管理者の指定についてご説明いたします。

　　東根市東郷学童保育所の管理について、東郷学童クラブ運営委員会を平成27年４月１日から５年間指定するものであります。

　　以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

○清野忠利議長　次に、議第66号について、財政課長に補足説明を求めます。芦野財政課長。

　　　〔芦野耕司財政課長　登壇〕

○芦野耕司財政課長　議長の指示により、補足して説明を申し上げます。

　　議案書の71ページ、参考資料の27ページをお願いいたします。

　　議第66号　ＰＦＩ事業方式による東根市公益文化施設整備等事業契約の締結についてでありますが、本事業の業者選定は、ＰＦＩの事業手法による総合評価一般競争入札方式で実施をしております。入札参加の締め切りまでに五つのグループの申し込みがありまして、東根市公益文化施設整備等事業審査会が提案内容と入札金額から成る総合評価の最も高い最優秀提案者に鹿島建設グループを選定し、市がこれを落札者として決定したものでございます。

　　現在、同グループが設立しました特別目的会社、株式会社メディアゲートひがしねを相手方としまして、８月18日付で事業契約、いわゆる仮契約を締結したところでございます。入札結果に基づく契約金額は65億5,483万7,700円でありますが、議案書71ページ中段の４契約金額にありますとおり、四つの区分ごとに金額を定めてございます。

　　（１）の施設整備費相当分は、確定額34億3,324万9,195円に什器備品の調達に係る割賦金利、これを加えた額であります。基準金利は10年物の国債金利レートを使用して算定しまして、10年後、その時点の金利により改定をすることとしております。

　　（２）の開業準備相当分は、確定額２億4,853万9,503円に図書館の蔵書調達に係る割賦金利を加えた額であります。金利の算定方法は施設整備費相当分と同様でございます。

　　（３）の維持管理費相当分は、契約締結時の総額が５億3,212万4,157円でありますが、業務が20年の長期にわたることから、物価変動を考慮して改定をすることとしております。

　　次の72ページをお願いいたします。

　　（４）運営費相当分では、契約締結時の総額が23億508万2,823円でありまして、維持管理費相当分と同様、業務が20年の長期にわたることから、賃金の変動を考慮して改定をすることとしております。

　　中段の５に支払方法及び期間がございます。ただいまの四つの区分ごとに、それぞれ性質にふさわしい支払方法と期間を設定したものでございます。

　　（１）の施設整備費相当分では、建物の建設に係る額を１）の一時金、２）の一括金として27年度末と28年度の施設引き渡し時に支払いまして、什器備品の調達に係る額を３）の割賦金としまして20年の元金均等方式で半年ごとに支払います。

　　（２）の開業準備相当分につきましては、蔵書調達以外の業務に係る額を一括金として開業業務の完了後に支払いまして、蔵書調達に係る額を割賦金として20年の元金均等方式で半年ごとに支払います。

　　（３）の維持管理費相当分、それから次のページをお願いいたします。73ページでございますが、（４）の運営費相当分、こちらは経常的なランニングコストでございますので、20年間の均等方式で四半期ごとに支払うこととしております。

　　大項目６の契約の相手方につきましては、前段でご説明を申し上げたとおりでございます。

　　以上で補足説明を終わります。よろしくお願いいたします。

○清野忠利議長　以上で提案理由の説明を終わります。

　　次に、監査委員より決算審査意見書が提出されていますので、その説明を求めます。小林代表監査委員。

　　　〔小林文雄代表監査委員　登壇〕

○小林文雄代表監査委員　私から決算審査意見書についてご説明申し上げます。

　　はじめに、平成25年度東根市一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに基金運用状況審査意見書からご説明いたします。

　　１ページをお願いいたします。

　　第１　審査の対象は、平成25年度東根市一般会計歳入歳出決算から平成25年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算までの７会計の歳入歳出決算と各基金の運用状況についてであります。

　　第２　審査の期間は、平成26年７月３日から同年７月29日までであります。

　　第３　審査の方法ですが、秋葉征士監査委員とともに、審査に付されました一般会計、特別会計の歳入歳出決算書及び附属書類並びに基金の運用状況を示す書類等が法令に基づいて処理されているか、計数は正確かについて、関係諸帳簿、証書類と照合するとともに、関係職員から説明を求めるなどの方法により審査を行いました。

　　第４　審査結果でありますが、審査に付されました各会計の決算書及び附属書類は、関係法令に準拠して処理されており、計数は正確であり、予算の執行についても適正であると認め、また、各基金についてもそれぞれの設置目的に沿って運用されており、かつ決算における計数も正確で、その執行は適正であると認めました。

　　次に、２ページをお願いいたします。

　　第５　審査の概要は、１決算の総括、２一般会計、３特別会計、４財産に関する調書として26ページまでに記載しております。ご参照いただき、説明は省略させていただきます。

　　27ページをお願いいたします。

　　第６　基金の運用状況についてであります。平成25年度中の運用状況と平成26年３月31日現在における現在高を表にし、欄外には増減額の内訳を記載しております。ご参照していただき、説明は省略いたします。

　　30ページをお願いいたします。

　　第７　むすびについてであります。

　　平成25年度一般会計における歳入は180億7,967万2,595円で、前年度より１億9,211万7,461円の増となりました。これは、市税や地方交付税、県支出金、諸収入などは減額となりましたが、国庫支出金、繰越金、市債などで財源を確保したことによるものであります。

　　歳出は172億8,820万8,097円となり、前年度より２億8,824万1,608円の増額となりました。これは、農林水産業費、土木費、災害復旧費が減額となりましたが、総務費、民生費、衛生費、消防費が増額したことによるものであります。

　　この結果、一般会計歳入歳出差引額は７億9,146万4,498円となり、翌年度繰越財源2,450万6,000円を差し引いた実質収支額は７億6,695万8,498円の黒字となっています。

　　特別会計については、６特別会計で歳入合計が102億3,678万7,062円、歳出合計が102億1,713万7,285円となり、歳入歳出差引額は1,964万9,777円で、実質収支額は同額の1,964万9,777円となりました。

　　純計決算額の実質収支額は７億8,660万8,275円の黒字ですが、実質単年度収支額は3,826万8,295円の赤字となりました。

　　普通会計における財政状況を見ると、経常収支比率は92.4％で、前年度より4.6ポイント高くなり、財政構造の硬直化は前年度より進んでおりますが、財政力指数は0.563で、前年度より0.025ポイント高くなっています。

　　公債費については、公債費比率が13.4％、起債制限比率が9.6％で、起債制限比率は下降を維持しております。今後の大型プロジェクトの進捗により経常経費の増加も予測されることから、計画的な財政運営が望まれます。

　　市税については、法人市民税が24.6％減額したことにより、市民税全体でも6.4％の減となりましたが、固定資産税が2.1％、軽自動車税が2.9％、たばこ税が13.7％の増加となりました。市税全体の収入済額は61億7,226万9,369円で、基幹税である固定資産税の堅調さとともに、軽自動車税の増加及びたばこ税の増税効果が見えます。

　　収納状況については、市税全体では89.4％と、前年比0.2ポイント改善しており、収納率が向上した結果、滞納繰越額が減少し、収納対策の効果が出てきているものと評価いたします。

　　市税や国民健康保険税、負担金、使用料など全会計の収入未済額の総額は９億8,188万9,242円となっており、不納欠損額は3,465万8,018円となっています。収入未済額と不納欠損額は、ともにほとんどの科目で減少しております。

　　今後とも、「負担の公平」の観点から債権管理を適切に行い、実効性のある継続的取り組みを望むものです。

　　財産については、神町北部土地区画整理事業による公園敷地等の財産引継のほか、事業計画に沿った行政財産の取得と施設整備が行われております。今後とも計画的な執行を望むものです。

　　基金については、計画的な積み立てと確実な預金利子運用に努められていますが、今後とも各基金の設置目的に沿った積み立てと運用を望むものです。

　　平成25年度は、平成15年度に事業決定し進められた神町北部土地区画整理事業が竣工し、構想から３年半を要した「子どもの遊び場」がグランドオープンするなど、東根地区と神町地区の一体化とともに、定住化促進に向け、都市の魅力アップと子育て支援策を兼ねた施設が完成し、既存施設である産直施設「よってけポポラ」との相乗効果が期待どおりに表れたところです。

　　また、今後のまちづくりの正念場として取り組んだ県立東根中高一貫校や公益文化施設の整備に向け、具体的に、「学びと憩いの空間」として創出に向け歩みを進めた年でもあります。

　　今後は、第４次東根市総合計画で掲げた本市が目指す「しあわせつくる学びと交流のまち」の実現に向け、定住人口や交流人口の拡大を図るための諸施策を確実に推進していくためには、自主財源の確保と補助金等の活用に努め、公債費比率の抑制を図り、健全財政を堅持しつつ積極的な事業の展開を図り、市民福祉の向上や、災害に強い安全・安心なまちづくりに努められますよう期待するものです。

　　次に、平成25年度東根市公営企業会計決算審査意見書について説明申し上げます。

　　１ページをお願いします。

　　第１　審査の対象は、平成25年度東根市水道事業会計決算及び平成25年度東根市工業用水道事業会計決算であります。

　　第２　審査の期間は、平成26年５月26日から同年６月24日までであります。

　　第３　審査の方法ですが、秋葉征士監査委員とともに、審査に付されました決算書並びに財務諸表、附属書類が事業の経営成績及び財政状態を適正に表示しているか、計数は正確か、事業の運営が地方公営企業法第３条の規定の趣旨に従ってなされているかどうかに主眼を置き、関係帳票及び証拠書類との照合並びに関係職員から説明を求めるなどの方法により審査を行いました。

　　第４　審査の結果でありますが、審査に付されました決算書、財務諸表は、関係法令並びに会計規程に基づいて作成され、計数は正確で、経営成績及び財政状態を適正に表示しているものと認めました。

　　次に、２ページをお願いいたします。

　　第５　審査の概要は、２ページから８ページまでが水道事業会計について、９ページから14ページまでが工業用水道事業会計について記載しております。ご参照いただき、説明は省略いたします。

　　15ページをお願いいたします。

　　第６　むすびについてであります。

　　はじめに、水道事業についてであります。給水区域内戸数、給水人口、給水戸数は増加しておりますが、年間総配水量及び年間給水量は減少しております。配水量及び給水量の減少要因は、節水機器の開発等により１戸当たりの使用水量の低下が起きていることから、年間総配水量及び年間給水量の減少を来しているものと思料されます。

　　また、昨年７月中旬には、村山広域水道における取水の濁水が断続的に発生しましたが、袋田水源池をフル稼働するとともに、市民の皆さんや大口受水企業への節水要請の効果によって、この間断水に至りませんでした。このことは、水道施設の維持管理体制が総体的に適切に行われているものと評価するものであります。

　　有収率については87.7％と県内では高い方でありますが、平成13年度の89.4％を起点に、今日まで低下傾向にあります。今後は水需要の伸びは期待できない状況にありますので、継続的に漏水調査を行い、さらに老朽給配水管などについて選択的に調査するなど、コスト低下に向けたさらなる努力を期待するものであります。

　　平成20年度から整備を進めている簡易水道の上水道への統合事業は順調に推移し、平成26年度完成に向け事業の推進が図られております。さらに、配水池の耐震補強事業及び老朽配水管布設替工事が計画的に取り組まれております。

　　収支状況は、事業収益が10億1,976万9,109円で、前年に比べ0.8％の減。事業費用は７億8,916万341円で、前年に比べ1.8％増。当年度利益は２億3,060万8,768円で、前年度より557万1,834円増加しており、総収支比率は129.2％で、前年比1.2ポイント増で高い収益性を維持しております。

　　財務状況は、資産総額が前年比５億4,623万7,303円増の104億6,745万7,178円となり、資本金の内訳では、自己資本金が１億1,000万円増の46億6,307万3,089円、借入資本金が１億6,361万3,818円増の15億5,328万8,030円となり、自己資本構成比率は82.0％と高い比率で経営安定性を維持しております。

　　なお、経営全般について、「総務省の水道事業経営指標」で給水人口３万人以上５万人未満の規模の全国平均値との比較では、全ての項目で高い有意な数値を示していることから、安定性のある経営であると言えます。

　　料金徴収率については、適切な料金徴収に努めた結果、93.5％と、前年比0.1ポイント上昇増加し、かつ、水道料金未収金は7,346万1,876円となり、前年比1.1％減少しており、収納への取り組みが評価できますが、さらなる収納率の向上を期待いたします。

　　工業用水道においては、年間給水量は246万1,763立方メートルで、前年比７万7,392立方メートルの減となっています。

　　経営状況は、事業収益が１億8,215万8,942円で、主に給水収益が減となったことによるものです。事業費用は１億2,461万7,157円で、前年度比3,662万7,043円増となり、当年度純利益は3,715万1,220円減の5,754万1,785円でありますが、東北自動車道関連工事に伴う工業用送水管布設替工事において未償却の固定資産を固定資産除却として4,115万6,013円計上したことによります。

　　経営分析では、自己資本構成比率が99.6％、営業収支比率が148.4％と、設備更新の中にありながら高い数値を維持しており、順調な事業運営であると言えます。新基本協定では、基本水量を増加し締結しておりますが、景気動向により使用水量が激変することもありますので、日々の変化を注視する必要があります。

　　両事業とも健全な経営状況であると評価できますが、公営企業については地方分権改革推進委員会による「義務づけ、枠づけの見直しと、条例制定権の拡大」及び「地方自治体の財務会計における透明性の向上と自己責任の拡大」が勧告され、地方公営企業法が改正されました。平成26年度の決算からは、補助金等により取得した固定資産の償却制度や、退職給与や賞与などの引当金などについて新しい会計基準で決算をすることになりますので、適切な対応をお願いいたします。

　　今後は、透明性の向上と自己責任の拡大の観点で改正された趣旨から、透明性の確保はもとより、説明責任についても明確に果たすよう、事務処理の円滑な移行と新しい基準に沿った計画的な執行を望むものです。

　　特に建設改良計画については、年次的な計画を立て、資金との整合性を図り、事業の継続的な運営を通じて公共の福祉の向上と産業の発展に寄与されることを望み、まとめといたしました。

　　以上で決算審査意見書の説明を終わります。

　　◎決算特別委員会への議案付託

○清野忠利議長　次に、日程第36　決算特別委員会への議案付託を議題とします。

　　お諮りします。

　　議第48号から議第56号までの決算関係９議案については、議長及び議会選出の監査委員を除く全員で構成する決算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、決算関係９議案については、別紙議案付託表のとおり、決算特別委員会を設置して審査することに決しました。

決　算　特　別　委　員　会　議　案　付　託　表

議第４８号　平成２５年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

議第４９号　平成２５年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

議第５０号　平成２５年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

議第５１号　平成２５年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

議第５２号　平成２５年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

議第５３号　平成２５年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

議第５４号　平成２５年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

議第５５号　平成２５年度東根市水道事業会計決算認定について

議第５６号　平成２５年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

　　◎予算特別委員会への議案付託

○清野忠利議長　次に、日程第37　予算特別委員会への議案付託を議題とします。

　　お諮りします。

　　議第67号から議第73号までの予算関係７議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利議長　異議なしと認めます。したがいまして、予算関係７議案については、別紙議案付託表のとおり、予算特別委員会を設置して審査することに決しました。

予　算　特　別　委　員　会　議　案　付　託　表

議第６７号　平成２６年度東根市一般会計補正予算（第２号）

議第６８号　平成２６年度東根市国民健康保険特別会計補正予算（第１号）

議第６９号　平成２６年度東根市東根財産区特別会計補正予算（第１号）

議第７０号　平成２６年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算（第１号）

議第７１号　平成２６年度東根市介護保険特別会計補正予算（第１号）

議第７２号　平成２６年度東根市市営墓地特別会計補正予算（第１号）

議第７３号　平成２６年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算（第１号）

　　◎散　　　　　会

○清野忠利議長　これで本日の日程は全部終了しました。

　　本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１１時３７分　散　会