第1回東根市議会定例会

平成26年3月19日 午前10時 開 議

 浅 野 目  幸  一  予算特別委員長      加  藤  信  明  副委員長


◎出席委員(16名)
 1番   河  村     豊 委員       2番   原  田  利  光 委員
 3番   高  橋  光  男 委員       4番   細  矢  俊  博 委員
 5番   今  野     孝 委員       6番   大  場  英  雄 委員
 7番   浅 野 目  幸  一 委員       8番   加  藤  信  明 委員
 9番                      10番   阿  部  綾  子 委員
11番   高  橋  ひ ろ み 委員      12番   清  野  貞  昭 委員
13番   森  谷  政  志 委員      14番   奥  山  重  雄 委員
15番   秋  葉  征  士 委員      16番   青  柳  安  展 委員
17番   佐  藤     直 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        石 山 泰 博
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 小 林 文 雄  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        黒 田   長  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        高 橋 一 郎  教  育  長
間木野 多加志  総 務 部 長        菊 池 修 明  市民生活部長
塩 野 康 二  健康福祉部長        本 田   剛  経 済 部 長
         建 設 部 長
滝 口 亮 一                 片 桐 秀 男  会計管理者
         兼水道部長
半 田   博  教 育 次 長        古 谷 利 明  総合政策課長
         庶 務 課 長
高 橋   昇  併選挙管理委員会        森 谷   健  財 政 課 長
         事 務 局 長
         監査委員                 農業委員会
網 干   賢                 原 田 光 茂
         事務局長                 事務局長

◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 宗 義  事 務 局 長        安 達 好 浩  事務局長補佐
井 上 正 宏  議  事 係 長        辻 村   充  主     事
児 玉 由希実  主     事        鈴 木 敬 一  兼務書記
牧 野 美和子  兼務書記


◎本日審査した案件

 議第20号 平成26年度東根市一般会計予算
 議第21号 平成26年度東根市国民健康保険特別会計予算
 議第22号 平成26年度東根市東根財産区特別会計予算
 議第23号 平成26年度東根市公共下水道事業特別会計予算
 議第24号 平成26年度東根市介護保険特別会計予算
 議第25号 平成26年度東根市市営墓地特別会計予算
 議第26号 平成26年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
 議第27号 平成26年度東根市水道事業会計予算
 議第28号 平成26年度東根市工業用水道事業会計予算

◎開     議

○浅野目幸一予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから予算特別委員会を開会します。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

◎議第20号 平成26年度東根市一般会計予算外8件

○浅野目幸一予算特別委員長 はじめに、予算特別委員会に付託なりました議第20号 平成26年度東根市一般会計予算についてでありますが、歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑につきましては、去る3月11日の本委員会において十分審議が尽くされましたので、質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
 次に、議第20号 平成26年度東根市一般会計予算の歳出の全部並びに議第21号から議第28号までの9議案については、去る3月11日の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

◎総務文教分科会委員長報告

○浅野目幸一予算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 11番高橋ひろみ委員。

  〔高橋ひろみ総務文教分科会委員長 登壇〕

○高橋ひろみ総務文教分科会委員長 皆さん、おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で総務文教分科会に付託されました平成26年度予算に関する審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、平成26年度一般会計予算のうち、第1款議会費について申し上げます。
 インターネットによる議会中継や議会だよりの発行を、新年度においても継続して実施し、市民の皆様に対して議会への関心を高めていただくよう努力してまいります。
 次に、第2款総務費について申し上げます。
 第1項総務管理費1目一般管理費の「人事管理事業」について申し上げます。
 委員からは、職員のメンタルヘルスについての質疑があり、カウンセリング等の相談体制をより充実していくとのことでありました。新年度においても、各課における業務量を勘案した適切な人員配置に努め、職員の健康管理に十分に配慮されるよう要望いたします。
 次に、2目広報広聴費の「市勢要覧作成事業」について申し上げます。
 本市のまちづくりや観光などの内容を盛り込んだ市勢要覧は、本市のイメージアップに資するものとして4年に一度作成されるものであります。市勢要覧を大いに活用し、本市の魅力を存分に発信していただくよう要望します。
 次に、4目財産管理費の「財産管理事業」について申し上げます。
 委員からは、公用車の管理についての質疑があり、今後は「リース方式」から、地元への経済効果が期待される「購入方式」に切り替えていくとのことでありました。新年度予算には8台の公用車購入費が計上されておりますが、今後とも長期的な計画による更新を実施し、公用車の適正な管理に努められるよう要望いたします。
 次に、5目企画費の「ともに築く地域未来創造事業」について申し上げます。
 新年度から、自治会が実施する各種事業に必要な物品購入に対し補助する制度として、「いきいき地域づくり事業」が新設され、新年度予算においても事業費が増額されております。本事業は、地域コミュニティの活性化に資するものであることから、今後は事業内容のPRに努め、多くの自治会から活用される事業となるよう要望いたします。
 次に、同じく5目企画費の「定住促進事業」について申し上げます。
 平成24年度から実施されてきた本事業は、これまで120件を超える申請があり、新年度においても継続して事業が実施されます。しかしながら、これまでの実績は、本市中心部への転入が目立ち、周辺部への転入は少ない状況にあります。本市における均衡ある発展は今後の大きな課題であることから、東部地区、西部地区の発展をより促す施策の検討を強く要望いたします。
 次に、13目プロジェクト推進費について申し上げます。
 委員からは、昨今の労務単価や資材価格の高騰による本事業への影響についての質疑があり、コスト増は見込まれるものの、PFI方式による事業手法は性能発注であり、設計から施工まで、実施工程を含めて事業者にゆだねられることから、コスト高騰への対応が図られるものと考えられるとのことでありました。新年度は、いよいよ民間事業者が決定されます。適切な業者選定のもと、市内外に誇れる施設が整備されるよう要望いたします。
 次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の「徴収事業」について申し上げます。
 委員からは、コンビニ収納の効果についての質疑がありました。今年度は、多くの市民によるコンビニ納入の実績があったことから、新年度予算においてはコンビニ収納に係る手数料を増額計上したとのことでありました。納税に対する市民の利便性は格段に向上していることから、新年度においても、納税者に対し、きめ細やかな対応に努め、収納率の高水準を継続して維持できるよう要望いたします。
 次に、第4項選挙費について申し上げます。
 期日前投票については、投票総数の約3割を占めており、その利便性から多くの市民が利用しております。市民が投票しやすい環境づくりのため、投票所の統廃合はもとより、新年度においては、期日前投票所の複数化に向けた調査・研究を要望いたします。
 次に、第6項監査委員費について申し上げます。
 平成24年度から実施している工事監査については、新年度においても継続して実施されます。今後も、適正な行政事務が確保されるよう、監査機能の充実・強化を要望いたします。
 次に、第9款消防費第1項消防費2目非常備消防事業について申し上げます。
 本市消防団員の報酬については、県内13市の中でも低い水準にあります。新年度実施される「消防団雨衣整備事業」は、消防団における水防活動に大きく寄与するものでありますが、今後は、消防団員の処遇改善に向けた取り組みを検討されるよう要望いたします。また、今年に入ってから、火災により3名の尊い命が失われました。今後とも、予防消防には万全を期するよう強く要望いたします。
 次に、第10款教育費について申し上げます。
 はじめに、第1項教育総務費3目アイジー基金運用事業費の「アイジー基金運営事業」について申し上げます。
 本事業は、アイデア工作展の実施や月2回の発明クラブの活動を通じ、子どもの産業教育及び科学教育に資する事業であり、子どもの可能性を大いに伸ばしている事業であると考えます。今後も、継続した事業の実施を要望いたします。
 次に、4目語学指導費の「語学指導事業」について申し上げます。
 新年度予算においては、ALTを1名増員した3名の予算が計上されております。本市の児童生徒が、楽しみながら本場の英会話に親しむ機会がさらに増えるものであり、評価いたします。今後は、各学校の生徒とALTとの双方がより連携し、さらに充実した語学指導となるよう要望いたします。
 次に、第2項小学校費4目学校建設費及び第3項中学校費4目学校建設費の「仮設校舎リース事業」について申し上げます。
 本事業については、新年度においても継続して予算計上されておりますが、委員からは、リース期間についての質疑があり、平成28年に中高一貫校が開校することから、その後の児童生徒数の推移を考慮し、リース期間を検討するとのことでありました。東根地区・神町地区における児童生徒数は、今後も増加することが予想されることから、その推移を的確に見極め、長期的な計画による教育環境の整備を検討されるよう要望いたします。
 次に、第4項社会教育費2目公民館費の「地域づくり活動推進事業」について申し上げます。
 本事業は、各地区事業の活性化を図るため、今年度より市内7地区に配分する交付金が増額されております。委員からは、事業の効果についての質疑があり、各地区において地域ぐるみでの新たな事業が展開されたとのことでありました。新年度においても今年度と同額の予算が計上されておりますが、事業のマンネリ化の防止を図り、より活発な事業の実施を促すため、各地区どうしの交流が図られるような施策の検討を要望いたします。
 次に、4目文化振興費の「イバラトミヨ環境整備事業」について申し上げます。
 今年度実施された営巣調査では、例年どおりの営巣活動が確認されたものの、その後2回実施された個体数調査では、2回とも個体数の推計が困難であるという結果が示され、その減少が危惧されるところであります。新年度においても関係機関と連携した継続的な調査を実施し、イバラトミヨの保全及び河川環境の整備にさらに努めていただくよう要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算については、賛成多数により、東根市東根財産区特別会計については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いいたします。

◎経済建設分科会委員長報告

○浅野目幸一予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 4番細矢俊博委員。

  〔細矢俊博経済建設分科会委員長 登壇〕

○細矢俊博経済建設分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で経済建設分科会に付託されました平成26年度予算に関する審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち、第5款労働費について申し上げます。
 第1項労働諸費2目緊急雇用創出事業費のインバウンドコーディネーター育成事業及び6次産業化推進人材育成事業についてであります。
 多様な人づくりと雇用拡大を目的とした本事業は、関係機関に委託し、雇用・就業機会の創出を図るとのことですが、海外からの観光客の受け入れ、また、新たな産業分野である6次産業推進に向け、重要な役割を担う人材を育て、よい結果が得られることを期待いたします。ついては、専門的知識を要する業務のため、継続した育成を要望いたします。
 次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
 はじめに、第1項農業費3目農業振興費農業振興事業の有害鳥獣対策についてです。
 新年度は、烏獣被害対策実施隊の結成や市の単独事業でイノシシ被害防止柵設置に対して補助するなど、被害対策の強化が図られるとのことです。近年、イノシシによる被害が多発していることから、防止柵設置は有効な手段と考えられます。設置後の効果についても十分検証し、さらなる被害防止に努めていくことを望みます。
 次に、人・農地プラン推進事業についてです。
 農政の大転換ともいえる米の生産調整制度の廃止やTPP交渉の行方により、農業を取り巻く経営環境は一層厳しくなることが予想されます。このような中、意欲を持った新規就農者が出てきていることは大変喜ばしいことであります。新規就農者の存在が農業従事者のやる気につながることを期待するものであります。今後とも、農業が魅力ある職業として成り立つよう、国の動向を注視し、さらなる新規就農の確保に向けた事業の推進を要望いたします。
 次に、佐藤錦生産環境整備事業について申し上げます。
 さくらんぼにこだわったまちづくりを展開する本市にとって、ブランド力の高い佐藤錦を守り続けていくことは重要なことです。ここ数年、生産量が減少しているさくらんぼでありますが、新たに、ミツバチの購入やレンタルに係る費用、苗木購入の補助を実施することで、さくらんぼの安定生産と流通につながることを期待するものであります。事業開始の際は、市農協と一体となって周知を図り、各種補助事業の効果を十分に検証しながら環境整備に努めていただくよう要望いたします。
 次に、5目農地費の農道除雪事業についてであります。
 今冬も、県の雪対策総合交付金の活用により的確な農道除雪が実施されております。県の交付金事業終了後の対応についても検討しながら、来年度も、関係者と連携し、効果的な除雪が実施されるよう要望いたします。
 次に、9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業及び遊休農地解消対策事業についてであります。
 本市の現在の遊休農地については、中山間地域の現状が特に深刻となっております。昨年より農地パトロール推進会議を設置し、市農協、農用地利用改善組合とともに現地調査を実施しているとのことでありますが、新年度においても、遊休農地の未然防止・解消に向け、取り組んでいただくことを要望いたします。
 次に、第7款商工費について申し上げます。
 はじめに、第1項商工費2目商工業振興費の商業活性化事業についてであります。
 近隣市の大型商業施設の開業は、市内商業に大きな影響が出ることが懸念されますが、本事業の実施により活性化に向けた対策を行うことは、市内商店街や店舗にとって大変大きな支援となると考えます。商工会とともに周知に努め、広く活用されることで市内商業の活性化が図られることを強く望みます。
 次に、3目観光費の観光事業についてです。
 来年度は、山形デスティネーションキャンペーンが開催されるため、さくらんぼマラソンとともに果樹王国ひがしねをさらに全国へ発信されることを期待いたします。
 次に、白水川ダム公園キャンプ場管理事業についてであります。
 新年度は、スポーツ広場にある劣化が進んだ滑り台と故障していたトイレの撤去を行うとのことですが、自然の中の憩いの空間を提供する場として撤去後も魅力あふれる空間となるよう、今後の計画についても検討されるよう要望いたします。
 次に、第8款土木費について申し上げます。
 はじめに、第2項道路橋りょう費1目道路橋りょう総務費、道路橋りょう総務事業の国道48号道路改良整備促進関連についてです。
 昨秋、4年ぶりに国道48号道路整備促進大会が開催され、整備促進に向けた運動が展開されていた中、本年2月、雪崩による大きな災害に見舞われました。現道の安全確保や防災対策については早急に対応すべきと考えます。近隣自治体や仙台市との協議を進め、前向きに整備促進に向けた要望活動が展開されることを望みます。
 次に、2目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。
 今冬も、数多くの除雪に対する要望に適切かつ迅速に対応し、市民生活の安全が確保されております。来年度においても、雪押し場の確保について地元の協力をお願いするとともに、今年度の除排雪に係る課題を検証し、来年度の事業計画に活かし、万全な体制を期することを要望いたします。
 次に、第4項都市計画費2目街路事業費の神町駅前広場整備事業について申し上げます。
 県道の拡幅工事が進む神町駅前について、ロータリーと屋根付き駐輪場の整備を図ることで、一日も早く安全で利用しやすい駅前広場となることを望みます。
 次に、神町地区都市防災推進事業についてであります。
 防災拠点施設として整備される神町公民館は、来年度、実施設計に着手するとともに市民プールの解体や造成工事を実施する予定ですが、平成28年度の開館に向け、計画的に整備が図られるようお願いいたします。
 次に、第5項住宅費1目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。
 新年度は、西楯団地の解体工事を実施するとのことでありますが、ほかの市営住宅団地についても適正な管理に努められることを要望いたします。あわせて、解体後の敷地についても利用方針を定め、適正な管理に努められるよう要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、平成26年度東根市公共下水道事業特別会計予算についてであります。
 新年度も、第6期事業計画に基づく整備と老朽管の更新による長寿命化対策を進める予定ですが、都市生活における快適で衛生的な生活環境を営むため、引き続き、計画的な事業の推進と一層の普及啓発に努めていただくことを要望いたします。
 次に、平成26年度東根市水道事業会計予算について申し上げます。
 新年度も、簡易水道統合事業や配水池の耐震補強工事並びに老朽管の更新が実施されます。今後とも計画的に事業を進め、断水のない安全・安心な水道水の安定供給と水道事業会計の一層の健全経営に努められることを望みます。
 最後に、平成26年度東根市工業用水道事業会計予算について申し上げます。
 基本水量は、受水企業の景気の動向により左右され、本会計の経営に影響を与えます。今後とも、工業用水道更新計画による施設整備と維持管理に万全を期すとともに経済の動向に注視され、引き続き、本会計の健全経営と工業用水の安定供給に努められることを望みます。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算、東根市公共下水道事業特別会計予算、東根市水道事業会計予算、東根市工業用水道事業会計予算の4件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○浅野目幸一予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 6番大場英雄委員。

   〔大場英雄厚生分科会委員長 登壇〕

○大場英雄厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で厚生分科会に付託されました平成26年度予算に関する審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち、第2款総務費について申し上げます。
 第1項総務管理費8目交通安全対策費のうち、交通安全対策事業についてであります。
 市内外を問わず、高齢者が関係する交通事故が多発しております。このような中、運転技術に不安を感じた高齢者が自主的に免許証を返納した際、移動手段を支援するため、市内タクシー会社で使用できるタクシー券2万円分を贈呈する高齢者運転免許証自主返納者支援事業(運転リリーフ事業)は、免許証の自主返納を促し、交通事故を未然に防ぐ上で非常に有効な手段であると考えます。事業の周知徹底を図り、本事業が交通事故防止につながるよう望みます。
 次に、14目空き家等対策費の空き家等所有者調査・啓発事業についてであります。
 冬期間、空き家が雪の重みで倒壊したなどの報道もあり、空き家の周辺に住む市民の不安がうかがえます。平成26年1月20日に施行された条例に基づき実施される本事業は、安全・安心な市民生活を守る重要なものであります。新年度から本格的に調査を行う予定とのことですが、早期に所有者が特定され、改善されることを望みます。また、今年1月1日号の市報に特集記事を掲載したように啓発活動にも十分努められるよう、あわせて要望いたします。
 次に、第3款民生費について申し上げます。
 第1項社会福祉費2目社会福祉施設費の子どもの遊び場運営管理事業についてであります。
 平成25年5月5日のオープンから大変な賑わいをみせている「あそびあランド」は、市内外を問わず多くの方にお越しいただき、既に来場者は34万人を超えているとのことです。新年度は、1周年記念事業も計画されているようですが、指定管理者である「NPOクリエイトひがしね」と連携し、これまで以上に安全管理に留意しながら、東根市の「ランドマーク」として子どもたちの明るい声が響きわたるよう、さらなる賑わいの創出を期待いたします。
 次に、7目老人福祉費、家族介護用品支給事業についてであります。
 常時失禁状態にある寝たきり高齢者等を介護している家族に対し、紙おむつ等の介護用品券を支給するもので、市民からは好評を得ております。介護に係る経済的負担は大きく、この事業が家族の負担軽減に大きな効果があるものと考えます。今後、支給額を拡大し、さらなる負担軽減措置がなされるよう要望いたします。
 次に、同じく7目老人福祉費のいきいきサロン推進事業についてであります。
 高齢者サロンの活動支援として経費の一部を助成している本事業は、高齢者の生きがいづくりと介護予防を図る上で有効であると考えます。また、現在、対象のサロンは41団体と順調に推移していることも事業の必要性を感じさせます。経費の助成については、事業実施より5年が経過し、現在の制度上では平成27年度から助成されないサロンも出てくることになります。今期定例会においても要望がありましたが、実施主体である東根市社会福祉協議会とともにその効果を検証・評価し、ぜひ前向きに平成27年度以降も継続して助成されますよう、重ねてお願いいたします。
 次に、第2項児童福祉費6目医療給付費の未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、子育て支援医療給付事業、小学生通院医療費無料化事業、中学生入院医療費無料化事業についてであります。
 本来、子育て医療に関する費用については、国の施策として議論されるべきものと思いますが、医療費の無料化事業については、県内外を問わず様々な自治体において実施されている状況です。そのような中、県が医療費の助成について拡大することに伴い、今期定例会中、本市においても中学生の完全医療費無料化に向けて取り組みたいとの市長の発言もあり、子育て世帯のさらなる負担軽減がなされることについて理解を示すところです。今後とも、適正受診に配慮しながら事業の実施・拡大をお願いいたします。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 第1項保健衛生費1目保健衛生総務費の幸せパスポート事業についてであります。
 これまで実施してきた妊婦健康診査の費用に加え、新たに妊娠届け出前の健康検査に係る費用まで助成を拡大する本事業は、母体や胎児の健康を確保するとともに妊娠・出産に係る負担軽減となることから、出生数の増加が期待されるものです。また、申請に訪れた方と触れ合う機会も増え、子育てに関する不安解消にもつながると考えます。今後とも、「子育てするなら東根市」を合い言葉に、子育て環境がより充実されるよう望みます。
 次に、特別会計について申し上げます。
 はじめに、国民健康保険特別会計についてであります。
 国民皆保険制度の最後の砦として重要な役割を担う国民健康保険は、産業構造や雇用環境の変化により離職者や非正規労働者の被保険者の割合が高くなっています。加えて、医療費水準が高い上、所得水準が低いなど構造的な問題も抱えています。
 これまで本市の国民健康保険は、厳しい財政状況の中、基金の取り崩しや税率の引き上げ、一般会計からの法定外繰入金を充てるなどして安定的な運営を図ってきました。このたび、当初予定していた平成26年度の税率引き上げを見送ったことは、消費税増税による市民生活の負担増が予想される中、的確な判断であると評価いたします。今後、社会保障と税の一体改革により国民健康保険制度の抜本的な改革が予定されていますので、国の動向を注視しながら、引き続き健全な運営をお願いいたします。
 次に、介護保険特別会計について申し上げます。
 高齢者数の急増とともに単身や夫婦のみの高齢者世帯が増加するなど、地域社会・家族関係が大きく変容することが予測され、介護認定者数の増加により各種給付事業が大きく膨らむことが懸念されています。そのような中、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を営めるよう、医療・介護・予防・住まいなど生活支援サービスが切れ目なく提供される「地域包括ケアシステム」を構築することは、とても重要なことであります。今後とも、高齢者ができる限り自立した生活が送られるよう、先進事例なども参考にしながら介護予防に努められるよう要望いたします。
 次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 平成26年1月現在、全体で561区画中552区画の使用者が決まっており、残りは9区画であります。一部、様々な事情から返納する区画も出てきているということですが、引き続き適正に維持管理がなされるよう、地元地区民で構成される管理組合及び使用者に対する指導・啓発を要望いたします。
 最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
 今後とも、広域連合との連携のもと、窓口における相談体制に万全を期し、業務を遂行されますようお願いいたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算、東根市国民健康保険特別会計予算、東根市介護保険特別会計予算、東根市市営墓地特別会計予算、東根市後期高齢者医療特別会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告を申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いいたします。
○浅野目幸一予算特別委員長 以上で各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから採決を行います。はじめに、議第20号 平成26年度東根市一般会計予算について採決をします。
 本予算の歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも原案のとおり可決すべきものであります。議第20号は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。議第20号は、各分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○浅野目幸一予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第20号は各分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第21号 平成26年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第21号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第21号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第22号 平成26年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第22号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第22号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第23号 平成26年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第23号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第23号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第24号 平成26年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第24号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第24号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第25号 平成26年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第25号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第25号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第26号 平成26年度東根市後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第26号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第26号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第27号 平成26年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第27号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第27号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第28号 平成26年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第28号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第28号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過及び結果についての報告ですが、申し合わせにより私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○浅野目幸一予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。

◎閉     会

○浅野目幸一予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
 予算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会いたします。ご苦労さまでした。

   午前10時50分 閉 会