第 1 回 定 例 会 会 議 録
平成26年2月28日 午前10時 開 会
清 野 忠 利 議長 佐 藤 直 副議長
◎出席議員(17名)
1番 河 村 豊 議員 2番 原 田 利 光 議員
3番 高 橋 光 男 議員 4番 細 矢 俊 博 議員
5番 今 野 孝 議員 6番 大 場 英 雄 議員
7番 浅 野 目 幸 一 議員 8番 加 藤 信 明 議員
9番 10番 阿 部 綾 子 議員
11番 高 橋 ひ ろ み 議員 12番 清 野 貞 昭 議員
13番 森 谷 政 志 議員 14番 奥 山 重 雄 議員
15番 秋 葉 征 士 議員 16番 青 柳 安 展 議員
17番 佐 藤 直 議員 18番 清 野 忠 利 議員
◎欠席議員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 石 山 泰 博
委 員 長
選挙管理委員会
奥 山 元 小 林 文 雄 代表監査委員
委 員 長
八 島 一 夫 農業委員会会長 黒 田 長 消 防 長
椎 名 和 男 副 市 長 高 橋 一 郎 教 育 長
間木野 多加志 総 務 部 長 菊 池 修 明 市民生活部長
塩 野 康 二 健康福祉部長 本 田 剛 経 済 部 長
建 設 部 長
滝 口 亮 一 片 桐 秀 男 会計管理者
兼水道部長
半 田 博 教 育 次 長 古 谷 利 明 総合政策課長
庶 務 課 長
高 橋 昇 併選挙管理委員会 森 谷 健 財 政 課 長
事 務 局 長
監査委員 農業委員会
網 干 賢 原 田 光 茂
事務局長 事務局長
◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 宗 義 事 務 局 長 安 達 好 浩 事務局長補佐
井 上 正 宏 議 事 係 長 辻 村 充 主 事
児 玉 由希実 主 事 鈴 木 敬 一 兼務書記
牧 野 美和子 兼務書記
◎議 事 日 程
議事日程第1号
平成26年2月28日(金) 午前10時 開 会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 東根市東根財産区管理会財産区管理委員の補欠選挙
(議 案 上 程)
日程第 5 議第 1号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認に
ついて
日程第 6 議第16号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第7号)
日程第 7 議第17号 平成25年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
日程第 8 議第18号 平成25年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
日程第 9 議第19号 平成25年度東根市介護保険特別会計補正予算(第3号)
日程第10 議第29号 人権擁護委員候補者の推薦について
(説明・質疑・討論・表決)
(議 案 上 程)
日程第11 平成26年度施政方針表明
日程第12 議第 2号 東根市消防長及び消防署長の資格を定める条例の設定について
日程第13 議第 3号 東根市一般職の職員の給与に関する条例及び東根市一般職の職員の給
与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定に
ついて
日程第14 議第 4号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第15 議第 5号 東根市社会教育条例の一部を改正する条例の制定について
日程第16 議第 6号 東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制
定について
日程第17 議第 7号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について
日程第18 議第 8号 東根市消防団条例の一部を改正する条例の制定について
日程第19 議第 9号 東根市新駅周辺施設整備基金の設置、管理及び処分に関する条例を廃
止する条例の設定について
日程第20 議第10号 指定管理者の指定について
日程第21 議第11号 指定管理者の指定について
日程第22 議第12号 指定管理者の指定について
日程第23 議第13号 市道路線の廃止について
日程第24 議第14号 市道路線の認定について
日程第25 議第15号 財産の取得について
日程第26 議第20号 平成26年度東根市一般会計予算
日程第27 議第21号 平成26年度東根市国民健康保険特別会計予算
日程第28 議第22号 平成26年度東根市東根財産区特別会計予算
日程第29 議第23号 平成26年度東根市公共下水道事業特別会計予算
日程第30 議第24号 平成26年度東根市介護保険特別会計予算
日程第31 議第25号 平成26年度東根市市営墓地特別会計予算
日程第32 議第26号 平成26年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
日程第33 議第27号 平成26年度東根市水道事業会計予算
日程第34 議第28号 平成26年度東根市工業用水道事業会計予算
(説 明)
日程第35 予算特別委員会への議案付託
(散 会)
◎本日の会議に付した事件
議事日程第1号に同じ。
◎開 会
○清野忠利議長 皆さん、おはようございます。
ただいまから平成26年東根市議会第1回定例会を開会します。
◎開 議
○清野忠利議長 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、出席議員の数は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
本日の会議は、議事日程第1号によって進めます。
◎会議録署名議員の指名
○清野忠利議長 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には、4番細矢俊博議員、5番今野 孝議員、6番大場英雄議員、以上3名を指名します。
◎会 期 の 決 定
○清野忠利議長 次に、日程第2 会期の決定を議題とします。
今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。議会運営委員長 3番高橋光男議員。
〔高橋光男議会運営委員長 登壇〕
○高橋光男議会運営委員長 皆さん、おはようございます。
議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告を申し上げます。
本日招集になりました第1回定例会の会期につきましては、去る2月24日午前10時から第4委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の発言者数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
その結果、会期は本日から3月19日までの20日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであります。また、議案の取り扱いについては、平成26年度予算関係議案を予算特別委員会に付託して審査すべきものと協議なりました。
以上、よろしくお諮りくださいますようお願いを申し上げまして、ご報告といたします。
○清野忠利議長 お諮りします。ただいまの委員長報告のとおり、今期定例会の会期は本日から3月19日までの20日間とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。したがって、今期定例会の会期は本日から3月19日までの20日間とすることに決定しました。
平成26年東根市議会第1回定例会会議予定表
月 日
| 曜 |
会 議 名 |
開議時刻 |
場 所 |
議 事 |
2月28日 |
金 |
本 会 議 |
午前10時 |
議 場 |
・開 会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・補欠選挙(1件)
・議案上程(専決処分の承認、
補正予算、人事案件)
説明・質疑・討論・表決
・議案上程
説明
・予算特別委員会への議案付託 |
予算特別委員会 |
本 会 議
終 了 後 |
議 場 |
・予算議案概要説明 |
3月1日 |
土 |
休 会 |
3月2日 |
日 |
3月3日 |
月 |
3月4日 |
火 |
3月5日 |
水 |
本 会 議 |
午前10時 |
議 場 |
・会派代表質問 |
3月6日 |
木 |
本 会 議 |
午前10時 |
議 場 |
・市政一般に対する質問 |
3月7日 |
金 |
休 会 |
3月8日 |
土 |
3月9日 |
日 |
3月10日 |
月 |
3月11日 |
火 |
本 会 議 |
午前10時 |
議 場 |
・総括質疑
・常任委員会への議案付託 |
予算特別委員会 |
本 会 議
終 了 後 |
議 場 |
・付託議案審査
分科会設置及び議案の付託 |
総務文教常任委員会 |
予算特別
委 員 会
終 了 後 |
第3委員会室 |
・所管事務調査について |
経済建設常任委員会 |
第1委員会室 |
厚生常任委員会 |
第4委員会室 |
3月12日 |
水 |
予算特別委員会総務文教分科会 |
午前10時 |
第3委員会室 |
・付託議案審査 |
予算特別委員会経済建設分科会 |
第1委員会室 |
予算特別委員会厚生分科会 |
第4委員会室 |
3月13日 |
木 |
予算特別委員会総務文教分科会 |
午前10時 |
第3委員会室 |
・付託議案審査 |
予算特別委員会経済建設分科会 |
第1委員会室 |
予算特別委員会厚生分科会 |
第4委員会室 |
3月14日 |
金 |
総務文教常任委員会 |
午前10時 |
第3委員会室 |
・付託議案審査及び所管事務調査 |
経済建設常任委員会 |
第1委員会室 |
厚生常任委員会 |
第4委員会室 |
3月15日 |
土 |
休 会 |
3月16日 |
日 |
3月17日 |
月 |
3月18日 |
火 |
各常任 正副委員長打ち合わせ |
午前10時 |
各 室 |
・付託議案審査報告について |
3月19日 |
水 |
予算特別委員会 |
午前10時 |
議 場 |
・分科会委員長審査報告
質疑・討論・表決 |
本 会 議 |
予算特別
委 員 会
終 了 後 |
議 場 |
・委員長審査報告(条例・事件決議
予算議案)
質疑・討論・表決
※委員会・議員提出議案上程
説明・質疑・討論・表決
・閉 会 |
◎諸 般 の 報 告
○清野忠利議長 次に、日程第3 諸般の報告を行います。
はじめに、監査委員から報告がありました平成25年11月分及び12月分の例月出納検査結果報告、各課等に関わる定例監査の結果報告及び財政援助団体等の監査結果報告について、その写しを手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職氏名を一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
◎東根市東根財産区管理会財産区管理委員の補欠選挙
○清野忠利議長 次に、日程第4 東根市東根財産区管理会財産区管理委員の補欠選挙を行います。
この財産区管理委員は、財産区の区域内に3カ月以上住所を有する者で、東根市議会議員の被選挙権を有する者の中から選挙することになっております。
ここでお諮りします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選の方法を用いることとし、議長において指名推選することにしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。したがって、選挙の方法は指名推選によることとし、議長において指名推選することに決しました。
直ちに指名します。東根市東根財産区管理会財産区管理委員に横尾浩通氏を指名します。
お諮りします。ただいま議長において指名しました横尾浩通氏を東根市東根財産区管理会財産区管理委員の当選人と定めることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、ただいま指名しました横尾浩通氏が東根市東根財産区管理会財産区管理委員に当選されました。
◎議 案 上 程
○清野忠利議長 次に、日程第5 議第1号から日程第10 議第29号までの6議案を一括して議題とします。
◎提案理由の説明
○清野忠利議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。
〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 おはようございます。
平成26年東根市議会第1回定例会に提案いたします案件について、ご説明を申し上げます。
本定例会に提案いたします案件は 専決処分の承認1件、条例の設定1件、条例の一部改正6件、条例の廃止1件、事件決議事項6件、補正予算4件、当初予算9件、人事案件1件の計29件であります。
このうち、専決処分の承認、補正予算、人事案件につきましては、先議をいただきたく初めにご説明を申し上げます。
はじめに、議第1号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認についてでありますが、先に県が示した生活困窮者に対する灯油購入助成とあわせ、福祉灯油購入助成事業を早急に実施するものであります。また、冬期間における除排雪事業については、市民生活の安全確保を最優先に取り組んでいるところですが、既決予算で不足が生じる見込みとなった市道及び農道等の除排雪事業費について緊急に増額補正の必要があったため、2月5日付で専決処分を行ったものであります。
この結果、既決予算に3,950万円を追加し、予算総額を173億5,159万4,000円としたところであります。
次に、議第16号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第7号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、市税において決算見込み等により増額する一方、事業実績見込みに基づく国・県支出金の調整及び財源見直しによる市債の調整、市立小中学校建設基金の減額などにより、減額補正を行うものであります。歳出については、(仮称)東部子育てサポートセンター整備事業や道路新設改良事業などの減額をはじめ、事業の確定及び決算見込み等に基づく各種事業費の調整などによる減額補正を行うものであります。
第2表 繰越明許費については、子ども・子育て支援計画推進事業、道路新設改良事業及び大森山公園グラウンドゴルフ場整備事業について平成26年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
第3表 債務負担行為補正については、大森学童保育施設リース事業の追加を行うものであります。
第4表 地方債補正については、市税の伸びによる自主財源の確保や事業費決算見込みなどにより限度額の変更を行うものであります。
この結果、歳入歳出予算からそれぞれ1億1万7,000円を減額し、予算総額を172億5,157万7,000円とするものであります。
次に、議第17号 平成25年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)についてでありますが、これは、実績見込みにより一般被保険者療養給付費や保険財政共同安定化事業拠出金等を減額する一方、過年度精算により償還金などの増額補正を行うものであります。
この結果、歳入歳出予算にそれぞれ6,012万9,000円を減額し、予算総額を47億4,498万円とするものであります。
次に、議第18号 平成25年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正については、国庫支出金の確定に基づく管渠建設事業の減額及び最上川流域下水道建設事業負担金の確定に伴う減額などによる歳入歳出の調整等を行うものであります。
第2表 繰越明許費については、管渠建設事業について平成26年度に繰り越して執行するため、繰越明許費の設定を行うものであります。
第3表 地方債補正については、事業費決算見込みに伴う限度額の変更を行うものであります。
この結果、歳入歳出予算からそれぞれ1億4,912万9,000円を減額し、予算総額を20億3,567万9,000円とするものであります。
次に、議第19号 平成25年度東根市介護保険特別会計補正予算(第3号)についてでありますが、実績見込みに伴う増額補正を行うものであります。
この結果、歳入歳出予算にそれぞれ799万3,000円を追加し、予算総額を30億8,669万1,000円とするものであります。
次に、議第29号 人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、石山 勇委員が平成26年6月30日をもって任期満了となることから、後任者として新たに石山陽一氏を推薦するため、議会の意見を求めるものであります。
なお、本人の略歴につきましては、参考資料のとおりでありますので説明を省略いたします。
以上、先議分として提案のご説明を申し上げましたが、詳細につきましては担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして原案のとおりご可決、ご承認くださいますようお願いを申し上げます。
○清野忠利議長 次に、議第1号及び議第16号から議第19号までの5議案について、財政課長に補足説明を求めます。森谷財政課長。
〔森谷 健財政課長 登壇〕
○森谷健財政課長 議長の指示により、補足して説明申し上げます。
議案書の1ページをお願いいたします。
議第1号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認についてでございます。
先ほど市長から補正額並びに補正後の予算総額について申し上げましたので、私からは事項別明細書から主なものについて説明いたします。
6ページをお願いいたします。
2の歳入については、第16款県支出金第2項2目民生費県補助金において、生活困窮者に対する灯油購入費助成事業費補助金として上限の100万円を増額し、第19款繰入金第2項1目財政調整基金繰入金について3,850万円の増額を行ったものでございます。
3の歳出では、第3款民生費第1項1目社会福祉総務費において、福祉灯油購入助成として生活困窮者に対し1世帯当たり5,000円の助成を行う新規事業に650万円を計上、それから、第6款農林水産業費1項5目農地費に農道除雪事業として300万円を、第8款土木費第2項2目道路維持費に市道除排雪事業として3,000万円をそれぞれ増額補正したものでございます。
次に、一般会計及び3つの特別会計の補正予算案について説明申し上げます。
はじめに、議案書の31ページをお願いいたします。
議第16号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第7号)でございます。
第2表以降について補足して説明申し上げます。34ページをお願いします。
第2表 繰越明許費ですが、第3款2項児童福祉費の子ども・子育て支援計画推進事業、これは子育て支援の新制度に対応するための電子システム改修分でございますが、県補助金の関係もあって平成25年度から着手し、平成26年度中に完了するためのものでございます。第8款2項道路橋りょう費の道路新設改良事業(補助)、これは用地交渉や設計に不測の日数を要したためのものでございます。次の第4項都市計画費の大森山公園グラウンドゴルフ場整備事業、これも用地交渉に日数を要したためのものでございます。
次に、第3表 債務負担行為補正ですが、大森小学校併設の学童保育所において、入所希望者が多く手狭となったために近くの市有地にプレハブの施設をリースにより設置するもので、平成31年度まで3,550万円を限度額とする債務負担行為を追加するものでございます。
35ページをお願いいたします。
第4表 地方債補正 1 地方債の変更では、市税の伸び等に伴い財源の見直しを行ったこと、及び起債対象事業の事業費の確定による借入額の変更に伴いまして、それぞれ起債限度額の減額を行うものでございます。
次に、38ページをお願いいたします。
2 歳入の主なものについてご説明いたします。
第1款市税では、第1項1目市民税の個人で6,000万円、第2項1目固定資産税で5,600万円の増額を見込んでおります。国庫支出金と県支出金は、総じて各事業の実績見込みに伴う増減の調整でございますが、40ページをお願いいたします。第16款県支出金第2項2目民生費県補助金では、安心子ども基金特別対策事業費補助金993万6,000円の増。これはシステム改修分として、先ほどの繰越明許の子ども・子育て支援計画推進事業と同じ額になります。少し下の第5目農林水産業費県補助金の園芸産地活性化支援事業費補助金1,443万2,000円の減額ですが、事業の実績見込みによるものでございます。
42ページをお願いいたします。
第17款財産収入2項4目出捐分配金では、財団法人県労働者信用基金協会の解散に伴いまして、当市からの出捐金の全額889万6,000円が分配されたものでございます。第19款繰入金2項3目市立小中学校建設基金繰入金では、財源確保の見通しが立ったため、基金繰入金の全額を見直しするものでございます。第22款市債では、実績見込みに伴う減額とともに、財源確保により交付税で戻りのない起債などの見直しを図ったための減額でございます。
次に、44ページをお願いいたします。
3 歳出ですが、第2款総務費4項3目選挙執行費は、選挙費用の確定に伴う972万8,000円の減額です。
46ページをお願いします。
第3款民生費1項1目社会福祉総務費では、国保や介護保険特別会計における確定分や実績見込みにより繰出金1,172万3,000円の増額。第5目障害者自立支援費では、障害者介護給付事業の実績見込みにより扶助費等で1,237万円の増額。第7目老人福祉費では、軽度生活援助事業、これは高齢者世帯に対する雪片づけ等の軽作業の援助ですが、需要が多かったため171万9,000円を増額するものでございます。
48ページをお願いいたします。
民生費の第2項5目児童福祉施設費では、(仮称)東部子育てサポートセンター整備事業において、土地購入費や設計費が確定したことや造成工事を本体工事と合わせて行うためなどから、4,650万円を減額するものでございます。第4款衛生費1項6目休日診療所運営事業費では、休日診療の実績見込みのほか、土曜日に3時間ほどの夜間診療を3月の最終土曜日から施行するために54万2,000円を増額するものでございます。
50ページをお願いいたします。
衛生費の第2項1目清掃総務費では、共立衛生処理組合の負担金が確定したことに伴い、2,796万1,000円の減額。第6款農林水産業費1項3目農業振興費では、各事業の実績見込みにより、鳥獣害防止総合対策交付金や園芸産地活性化支援事業費補助金等を減額するものでございます。
52ページをお願いいたします。
第7款商工費1項5目さくらんぼタント館管理費では、1階の売店・食堂部分の空調設備修繕工事のため493万9,000円を増額。第8款土木費2項3目道路新設改良費では、実績見込みに伴う工事費などの減額。合わせて起債借入れの見直しを行うものでございます。4項3目公共下水道費では、下水道特別会計の事業実績見込みによる減額に伴い、一般会計からの繰出金を減額するものでございます。
54ページをお願いいたします。
引き続き土木費の5項1目住宅管理費では、木造住宅耐震改修事業の実績見込みに伴う補助金の減額。第9款消防費や第10款教育費の2項3目施設維持費においては、起債借入れの見直しや国からの内示額等により、財源内訳を変更するものでございます。第10款2項1目小学校の学校管理費と第3項1目中学校の学校管理費においては、実績見込みによる燃料費の増額、そして大森小学校と神町中学校のクラス増に伴う備品購入費の増額がございます。
56ページをお願いします。
第5項4目学校給食費においても、小中学校のクラス増に伴いまして備品購入費等を増額するものでございます。
次に、58ページをお願いします。ここから特別会計になります。
議第17号 平成25年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)でございますが、事項別明細書で説明申し上げますので61ページをお願いいたします。
2 歳入ですが、第3款国庫支出金1項1目療養給付費等負担金で2,962万円の減。同じ款の第1項2目高額医療費共同事業負担金と4款県支出金の1項1目高額医療費共同事業負担金で、同額の616万7,000円の減など、いずれも実績見込みに伴う調整でございます。
63ページをお願いします。
第9款1項1目一般会計繰入金は、財政安定化支援事業繰入金の確定に伴い933万2,000円の増額。2項1目給付基金繰入金では、財源調整の結果、給付基金の繰り入れを不用とするものでございます。
次に、65ページをお願いします。
歳出になります。第2款1項1目一般被保険者療養給付費で7,224万6,000円の減。第7款1項2目保険財政共同安定化事業拠出金で3,355万3,000円の減など、いずれも事業実績見込みによるものでございます。
67ページをお願いします。
第9款1項1目給付基金積立金ですが、利子分のみの積み立てを予算化しておりましたが、実績見込みに伴い財源を調整した結果、1,574万6,000円の基金積み増しを予定するものでございます。
続きまして、69ページをお願いします。
議第18号 平成25年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)でございます。
71ページをお願いいたします。
第2表 繰越明許費、管渠建設事業(公共)ですが、これは道路管理者であります県との協議に日数を要したためのものでございます。
第3表 地方債補正では、実績見込みによる事業費の減額や負担金確定に伴いまして借入限度額を減額するものでございます。
74ページをお願いします。
2 歳入ですが、第3款1項1目公共水道事業費国庫補助金では4,285万4,000円の減。第4款1項1目一般会計繰入金では1,057万2,000円の減。第7款1項1目公共下水道事業債では1億130万円の減。いずれも事業の実績見込みに伴うものでございます。
76ページをお願いいたします。
歳出ですが、第1款1項3目管渠建設費においては、事業の実績見込みによりまして管渠建設事業(公共)が6,900万円の減。管渠建設事業(単独債)が2,985万7,000円の減。同じく(純単)が2,397万8,000円の減。負担金の額の確定によりまして、最上川流域下水道建設事業負担金で1,141万9,000円を減額するものでございます。その他の増減につきましては決算見込みによるものでございます。
次に、78ページをお願いいたします。
議第19号 平成25年度東根市介護保険特別会計補正予算(第3号)ですが、これも各種給付事業の実績見込みに伴う事業費の調整が主なものでございますので、それ以外について事項別明細書から説明申し上げます。
81ページをお願いいたします。
2 歳入ですが、第3款国庫支出金2項4目事務費交付金において、介護報酬改定等に伴うシステム改修費分81万3,000円の増額。
83ページをお願いいたします。
第7款1項4目その他一般会計繰入金の2節事務費繰入金81万5,000円の増は、先ほどの国庫支出金の事務費交付金同様、システム改修分でございます。
次に、85ページをお願いします。
3 歳出ですが、第1款1項1目一般管理費の13節委託料162万8,000円の増がシステム改修分でございます。その他については、事業実績見込みに伴う調整でございます。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○清野忠利議長 以上で提案理由の説明を終わります。
ここでお諮りします。ただいま議題となっております6議案については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第1号、議第16号から議第19号及び議第29号の6議案については、委員会付託を省略することに決しました。
◎議第1号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認について
○清野忠利議長 これから議第1号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時31分 休 憩
午前10時32分 開 議
○清野忠利議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第1号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認について、採決をします。
議第1号は、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第1号は原案のとおり承認されました。
◎議第16号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第7号)
○清野忠利議長 次に、議第16号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時32分 休 憩
午前10時33分 開 議
○清野忠利議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第16号 平成25年度東根市一般会計補正予算(第7号)について、採決をします。
議第16号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第16号は原案のとおり可決されました。
◎議第17号 平成25年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
○清野忠利議長 次に、議第17号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時34分 休 憩
午前10時34分 開 議
○清野忠利議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第17号 平成25年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について、採決をします。
議第17号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第17号は原案のとおり可決されました。
◎議第18号 平成25年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
○清野忠利議長 次に、議第18号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時35分 休 憩
午前10時35分 開 議
○清野忠利議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第18号 平成25年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)について、採決をします。
議第18号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第18号は原案のとおり可決されました。
◎議第19号 平成25年度東根市介護保険特別会計補正予算(第3号)
○清野忠利議長 次に、議第19号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
ここで暫時休憩します。
午前10時36分 休 憩
午前10時36分 開 議
○清野忠利議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第19号 平成25年度東根市介護保険特別会計補正予算(第3号)について、採決をします。
議第19号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第19号は原案のとおり可決されました。
◎議第29号 人権擁護委員候補者の推薦について
○清野忠利議長 次に、議第29号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。したがって、討論を省略することに決しました。
これから議第29号 人権擁護委員候補者の推薦について、採決します。
議第29号は、原案に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。よって、議第29号は原案に同意することに決しました。
◎議 案 上 程
○清野忠利議長 次に、日程第11 平成26年度施政方針表明並びに日程第12 議第2号から日程第34 議第28号までの23議案を一括して議題とします。
◎平成26年度施政方針表明
◎提案理由の説明
○清野忠利議長 これから平成26年度施政方針表明並びに提案理由の説明を求めます。土田市長。
〔土田正剛市長 登壇〕
○土田正剛市長 本日ここに、平成26年東根市議会第1回定例会において、新年度予算をはじめ重要案件のご審議をお願いするにあたり、私の市政運営に対する所信の一端を申し述べ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。
平成20年のリーマンショック以来、長引く景気の低迷の中で、一昨年、新政権が誕生したことによって、政府は大胆な金融政策と機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を打ち出した結果、その後の各種経済指標が示すように景気の回復、デフレ脱却に向けて着実に機能しているようであります。一日も早く、地方にも実感できるような政策を期待するところであります。
そして、昨年9月には、この景気回復を後押しするかのように2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致が決定いたしました。国と経済界、スポーツ界が一体となった活動が実を結んだこのニュースは、久しぶりに明るい話題として国民に大きな喜びと希望をもたらしたところであります。
今後、国は、オリンピックに向けてのインフラ整備を行うとともに、これを機会に外国人観光客2,000万人を目標に掲げており、東京のみならず日本各地への観光誘客、インバウンド観光に大きな期待が寄せられているところであります。
そのような中、昨年の暮れから年明けにかけて、明るいビッグニュースが立て続けに飛び込んできました。山形空港の東京便2便化と名古屋便の復活であります。東京便の朝夕2便化については、実に15年ぶり、また、名古屋便については3年半ぶりの再開であります。
本市のこれまでの発展を振り返るとき、空港、新幹線、高速道路のいわゆる「高速交通の三種の神器」による恩恵を抜きには語れません。特に、山形空港については、昭和の時代から高速交通網の中心的な役割を担い、県全体の産業振興や観光など多方面に大きな牽引力を発揮してまいりました。市内、大森工業団地をはじめとする企業各社が、本市へ立地し、農工一体のまちづくりが大きく前進したことも、この山形空港のおかげであります。
私は、市長に就任以来、一貫して新幹線と飛行機との共存共栄が可能であることを訴えてまいりましたが、山形空港開港50周年を迎える節目の年にこのような形で実を結ぶことができたことは、極めて感慨深いものがあります。また、日本の自動車産業の一大拠点である名古屋との空路が再開されたことも、企業活動への波及効果や中京圏との観光などに大きな可能性を見出すものであり、正に二重の喜びであります。
しかし、両便ともにこれからの利用実績が将来の存続を左右することになります。特に、東京便2便化は2年間の期限付きであります。両便ともに来月30日が就航のスタートとなりますが、目標となる搭乗率の実現に向け、空港利用拡大推進協議会の活動とともに本市独自の施策を積極的に展開し、スピード感を持って取り組む考えであります。
折しも、来年度は観光分野において、デスティネーションキャンペーンや東北六魂祭の県内開催が予定されております。これらを追い風に、ビジネスや観光をはじめとする新たな利用者の掘り起こしを目指し、行政はもとより、市民、企業、関係機関など地元が一丸となった取り組みを力強く進めてまいります。
昨年、本市は市制施行55周年の節目の年を迎えました。記念事業においては、式典とともに名誉市民称号授与式が行われ、厳かな雰囲気の中、本市初となる2名の名誉市民が誕生いたしました。
また、グラウンドゴルフ大会やグルメフェスティバル、東根工業高校のメモリアルイベントは、多くの来場者で賑わい、それぞれの事業目的を達成いたしました。特にグルメフェスティバルでは、遠くは岡山県や和歌山県をはじめとし、県内外から数多くの出店があり、グルメとスイーツを通じて「果樹王国ひがしね」を全国に発信いたしました。新年度におきましても、このようなグルメイベントやさくらんぼマラソン大会等を媒体として、果樹王国ひがしねの物産と観光資源を全国に発信してまいります。
本市の人口増加の大きな要因になっている、特色ある子育て支援については、本市の象徴とも言えるタントクルセンターに加え、昨年5月5日には、「遊びから学ぶ」をコンセプトにした「ひがしねあそびあランド」がグランドオープンしました。開園以来、既に33万人の来場者を迎え、仙台市を含めた市内外の子どもたちと保護者から大きな支持を受けており、東根市農協の産直施設「よってけポポラ」の客層に変化をもたらすほど、相乗効果があらわれているところであります。この施設が本市を代表するランドマークとなるよう、開園1周年記念事業を展開し、管理運営を行うNPO法人と連携を図りながら、さらに魅力を高めてまいります。
また、新年度は、本市初となる認定こども園「(仮称)東部子育てサポートセンター」が完成するとともに、新たに妊娠前の健診費用へ助成を行うなど、子育て環境をさらに充実してまいります。
本市産業の一翼を担う農業においては、今、大きな変革の時期を迎えております。昨年3月、国はTPP交渉への参加を表明いたしました。本市農業へどのように波及するのか、その影響が懸念されるところであります。国内においても、政府は、これまで40年以上続けてきた米の生産調整制度を5年後を目途に廃止する方針を決定いたしました。今後、国から示される新たな政策の詳細を見極めながら、水田農業の振興を図ってまいります。
また、本市の農業の大きな特徴であるさくらんぼは、昨年、結実不良に見舞われました。さくらんぼにこだわったまちづくりを確かなものとするために、また、佐藤錦発祥の地としての誇りとこだわりを持って、新たに「佐藤錦生産環境整備事業」を導入し、さらなるブランドの確立を図ってまいります。
国は、社会保障と税の一体改革を進めるために、本年4月から消費税を増税することになっております。ようやく経済全体が上向きかけた中での増税実施は、景気の腰折れとともに経済の失速につながりかねません。特に、本市のように未だ実質的な景気回復が実感できていない地方都市においては、その影響はより一層深刻であります。
市内には、製造業を中心とする企業各社が立地し、多くの雇用を生み出しておりますが、その企業の設備投資マインドを促すために導入している「企業奨励補助金制度」を引き続き実施してまいります。また、今後の経済状況によっては新たな企業立地の需要も想定できることから、迅速な対応が可能となるよう調査事業にも着手いたします。
さらに、本市の近隣に誕生する県内最大の大型ショッピングモールが、本市を含む商業圏の形成や消費者の行動にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向を注視するとともに、市内の商店街等の振興を図るために新たな支援策を講じてまいります。
昨年7月には記録的な豪雨が県内を襲い、広域水道に依存している多くの自治体が断水に苦しめられました。幸いにも本市は、危機管理に優れた先輩方のおかげで断水をまぬがれ、羨望のまなざしを向けられたところであります。「備えあれば憂いなし」の言葉を実感した出来事でありました。
東日本大震災から3年、その後も集中豪雨や台風などによる災害が相次いで発生しており、改めて、市民の生命と財産を守る災害に強いまちづくりの構築に心を新たにしているところであります。今後、防災施設や消防資機材等の整備を充実し、安全・安心な体制の整備を図ってまいります。
本市の1月1日現在の住民基本台帳による人口は4万7,612人で、この1年で97人増加しました。山形県全体の人口が1万人以上も減少している中で、本市の勢い、活力を表す最大のバロメーターとなっております。さらに、本市の勢いを客観的に裏づけるような調査結果が相次いで発表されました。
一つには、土地の価格の目安となる路線価であります。不動産の価格は地域の活力を映す鏡とも言われておりますが、県内他市町村の路線価が軒並み下落する中、本市のみが昨年並みの横ばいでありました。また、民間シンクタンクの調査による全国812都市の「住みよさランキング」においては、全国で第39位、北海道・東北ブロックでは名取市に次いで第2位、言うまでもなく山形県では第1位という輝かしい結果となりました。東根市に「住んでよかった。」「住んでみたい街」を数値で表してくれたものであります。
この結果に安住することなく、新年度におきましても、さらなる定住促進を目指し、人口増加策を強化してまいります。また、同時に、人口の偏在や空き家の増加などの新たな課題にも果敢に取り組んでまいります。
良好な教育環境の整備こそが究極の子育て支援であり、定住促進策であるという考えのもと、本市百年の大計として整備が進む県立中高一貫校につきましては、いよいよ、平成28年度の開校に向けて新年度から工事が着工されます。また、中高一貫校と相互に魅力を高め合う公益文化施設については、新年度においてPFI事業者が決定し、実施設計を行うことでその全容が見えてくるほか、東根工業高等学校跡地に整備される社会体育施設等につきましても、本格的な整備に着手してまいります。これらの施設につきましては、賑わいと活力を創出するまちづくりの拠点として、風格と彩りを添える最重要施策と位置づけ、積極的に推進してまいります。
振興実施計画第47号の計画期間である平成26年度から平成28年度までの3カ年間で、県立中高一貫校や公益文化施設、東根工業高校跡地の社会体育施設、神町公民館、グラウンドゴルフ場など、数多くのプロジェクトが完成することによって街の顔が大きく変貌することになります。
まちづくりの大きな進展が、より求心力のある魅力的な街をつくり、定住人口や交流人口の拡大に結びつくものと確信するものであります。
このような明るい展望が開ける中、次に述べるような新年度の予算を編成し数多くの主要施策を展開してまいりますので、さらなるご支援をよろしくお願いを申し上げます。
次に、平成26年度予算案の大綱についてご説明を申し上げます。
地方自治体の予算編成に大きな影響を及ぼす国の平成26年度予算案につきましては、経済再生・デフレ脱却と財政健全化を目指し、社会保障と税の一体改革を実現することを重視した一般会計予算の規模を95兆8,823億円とし、平成25年度予算おける経済対策関連5.5兆円と一体となった機動的財政運営を行い、成長力を底上げしようとするものであります。
地方財政計画では、地方交付税が1.0%の減、臨時財政対策債が9.9%の減となったものの、地方税収で2.9%の増、地方譲与税で17.4%の増を見込み、東日本大震災分を除いた通常収支分で、対前年度比1.8%増の総額83兆3,700億円となったところであります。
本市に密接な関わりを持つ県の新年度予算は、持続可能な財政運営の確保を目指し、「自然と文明が調和した理想郷山形」の実現に向けた施策の展開、「財政の中期展望」に掲げる財政健全化目標の達成、2つの柱を実現するため予算編成が進められたところであります。
本市では、職員定数の削減や行政事務の一部民営化、施設整備事業へのPFI導入など、県内でもいち早く行財政改革に取り組んできたことにより、これまでの大型プロジェクト事業に係る起債償還分の負担を含めても、財政状況としては、歳出の平準化を保ち、健全性を堅持しており、今後予定されている公益文化施設整備関連事業等の大型事業に備え、計画的な財政運営を行っているところであります。
また、政府による成長戦略の効果もあり、経済成長がプラス成長となるなど明るい兆しが見え始めたものの、こうした動きは地方の中小企業や小規模事業者には十分に波及していないのが実態で、リーマンショック前の水準には回復していないところに4月からの消費税率引き上げによる景気の下振れリスクもあり、地方を取り巻く経済環境は依然として厳しい状況にあります。
このような状況の中で、市政の進展に必要な行政サービスをより強く確保しながら、施政方針でも申し上げた私の思いや情熱を具現化するため、次のような平成26年度の予算を編成し、さらなる市民福祉の向上を目指していく所存であります。
歳出におきましては、社会体育施設整備や(仮称)東部子育てサポートセンター整備、小学校耐震改修など大型事業の大幅増により、前年度比39.3%増の23億6,469万円とした普通建設事業費をはじめ、消費税率の引き上げに対応して実施される臨時福祉給付や子育て世帯臨時特例給付などにより、11.5%増の21億1,179万2,000円を計上した補助費等を増額したところであります。
歳入におきましては、市税について、前年度当初予算より個人市民税を2.4%増、法人市民税を18.7%増とし、市税総額として前年度比3.8%増の60億9,310万円を計上したところであります。
また、地方交付税については、総務省の地方財政計画において地方税の伸びや消費税率引き上げによる地方消費税交付金との見合いの中で減額が示されましたが、市内企業の市税徴収猶与による減額分の復元もあり、本市の税収及び基準財政需要額の推計等により、4.0%増の40億3,500万円を見込んだところであります。
国庫支出金では、新たに臨時福祉給付金や東根工業高校跡地での社会体育施設整備などにより、28.6%増の19億6,251万1,000円となっております。
以上の基本的な考えのもとに編成いたしました平成26年度の一般会計予算額は、前年度よりも9億7,900万円増額して5.9%増の175億3,600万円を計上し、10年ぶりの170億円台という積極的な予算としたところであります。
また、特別会計の6会計は、総予算額が106億1,140万円で対前年度比2.2%の増となり、公営企業会計の2会計では、収益的収入が13億2,448万円、支出が11億7,807万8,000円、資本的収入が6億704万9,000円、支出が15億9,757万6,000円となるものであります。
次に、平成26年度の主要施策につきまして、総合計画に掲げる5つの目標に沿ってご説明いたします。
第1に、「だれもがやすらぎと充実、しあわせを実感できるまち」について申し上げます。
子育て環境の充実につきましては、平成27年度施行の国の新制度に合わせ、「東根市子ども・子育て支援事業計画」を策定してまいります。また、(仮称)東部子育てサポートセンターの建設工事に着手するとともに、老朽化している児童福祉施設等については新年度に耐震診断を実施し、診断結果に基づく施設整備について検討してまいります。
オープンから1周年を迎える「ひがしねあそびあランド」は、外遊びの楽しさを伝える多彩な事業を展開し、子どもたちを健やかに育みながら賑わいを高めてまいります。
母子保健の充実につきましては、これまでの妊婦健康診査に対する助成事業を拡充し、妊娠確定に係る健診も助成対象とする「幸せパスポート事業」として新たに実施し、少子化対策を推進します。
また、乳幼児家庭への看護師訪問や育児相談、また、母親同士の交流を深める子育て支援事業を継続し、育児に係る悩みの解消と負担軽減を図ってまいります。
次に、高齢者福祉の充実についてであります。
高齢者の社会参加と生きがいづくりのため、新年度も「いきいきサロン推進事業」などを継続し、高齢者同士の交流を促進しながら健康づくりを進めてまいります。
高齢者が積極的に社会参加を行うには、移動手段の確保も必要であります。新年度においては、これまで80歳以上としていた「おでかけさぽーとタクシー事業」の対象者を70歳に引き下げ、支援を拡充いたします。
また、高齢者の交通安全対策として、運転免許証を返納する65歳以上の方を対象に、タクシー利用に支援を行う「高齢者運転免許証自主返納者支援事業(運転リリーフ事業)」を新たに実施いたします。
冬期間は、除雪作業など高齢者世帯にとって困難が伴う季節です。特に、雪下ろしは危険と重労働を伴う作業になるため、昨年度から「高齢者世帯等雪下ろし支援事業」を実施しています。今年度に事業内容を改善しており、新年度も継続してまいります。
障がい者福祉につきましては、「第2次障がい者福祉計画」に基づき「障害者介護給付事業」や「障害児通所給付事業」などを継続し、生活支援や社会的な自立の促進など障害福祉サービスの充実に努めてまいります。
心身ともに健康であることは、市民一人一人の願いであり、社会生活の基本であります。
健康づくりの充実につきましては、「健康ひがしね21」に基づき「悠遊健歩事業」をはじめとする健康増進事業に取り組み、生活習慣病の予防と運動機能の維持・向上等を図り、健康寿命の延伸を目指してまいります。
疾病の早期発見に有効な各種健康診断事業にも積極的に取り組んでまいります。新年度は、「がん検診事業」と「特定健診事業」において、法令で義務化されていない30歳代を対象とする「スマイル健診事業」と、検診が義務化される40歳時の自己負担を無料化する「あんしん40健診事業」を実施し、受診率向上に努めてまいります。
次に、地域医療の充実につきましては、一次医療体制として、毎週土曜日に夜間の突発的な発病や事故に対応するため「休日診療所運営事業」を拡充いたします。また、北村山公立病院の健全運営につきましても、必要な措置を講じてまいります。
国民健康保険事業では、今年度、税率改定に加え、一般会計からの法定外繰り出しを行い健全運営に努めた一方で、保険給付費等が減少し黒字収支となることが予想されるため、新年度は、予定していた税率改定を実施しないことといたしました。
介護保険事業では、現在の事業計画の最終年となることから、これまでの実績検証や住民ニーズの把握を行うなど、平成27年度からの第6期介護保険事業計画の策定に向け準備を進めてまいります。
また、後期高齢者医療制度につきましても、安定した制度運営に努めてまいります。
次に、防災と消防の充実についてであります。地域防災では、災害発生時に大きな力となる自主防災会に対し、資機材整備への支援を継続します。また、消防団活動に欠かせないホースの整備に加え、自主防災会のリーダーを対象とした研修を実施いたします。
「地域防災事業」では、一般家庭向けに防災意識の啓発と災害時に役立つ洪水ハザードマップを作成し、全世帯に配布いたします。さらに、「再生可能エネルギー導入地方公共団体支援基金活用事業」により、防災拠点の一つであるタントクルセンターに太陽光発電設備等を整備し、非常時の電源を確保いたします。
「消防施設事業」では、消防団のポンプ自動車について計画的な更新を図ります。また、新たに消防団員への雨衣を整備する「消防団雨衣整備事業」を実施し、水防警戒等への従事を支援いたします。
生活安全の充実につきましては、「交通安全施設設置事業」により道路のカラー舗装などを行い、歩行者の安全確保を進めてまいります。
近年、社会問題となってきている空き家対策として昨年12月に条例を制定いたしました。新年度においては、新たに「空き家等所有者調査・啓発事業」に着手し、対策を進めてまいります。
また、消費者の安全と安心を確保し一層の充実を図るため、引き続き消費者行政に取り組んでまいります。
第2に、「環境・自然・歴史・文化が調和する風格とうるおいのあるまち」について申し上げます。
環境保全の推進につきましては、昨年8月に「大けやき環境基本計画」を見直し、10月には環境IS014001の認証を更新いたしました。環境先進都市として、将来を見据えた先進的な取り組みと地域への発信を継続し、豊かな環境を後世に引き継いでまいります。
公共施設や公衆街路灯のLED化を進め、太陽光発電設備の住宅への普及事業に取り組み、低炭素社会の実現に取り組んでまいります。また、環境衛生組合など各種団体の協力を得ながら、廃棄物の減量化と資源のリサイクル推進による循環型社会の構築を目指してまいります。
生活排水対策では、費用対効果を踏まえた効率的な施設整備を考慮し、合併処理浄化槽と公共下水道とによる整備区域を連携し、排水処理の面的整備を進めてまいります。また、公共下水道事業は、老朽管の更新による長寿命化対策を引き続き実施してまいります。
土地利用に関しては、土地利用マスタープラン及び都市計画マスタープランに基づく、計画的な土地利用を進めてまいります。利便性の高い住環境と風格のあるまちづくりを推進し、都市景観の形成と自然環境の保全を図ってまいります。
第3に、「魅力にあふれ、にぎわいと活力に満ちたまち」について申し上げます。
はじめに、交流の促進についてであります。
新年度は、北海道新得町との友好都市締結が20周年を迎えます。これまでの友好の歩みを振り返りながら、一層の交流促進を進めてまいります。また、東京都中央区、宮城県東松島市とも、子ども交流事業など市民レベルでの活動を中心に友好都市交流を図ってまいります。
都市基盤の整備充実に関しては、順調に進捗する東北中央自動車道と(仮称)東根北インターチェンジ、また、関連して整備中の主要地方道寒河江村山線、一般県道東根長島線のほか、西回り広域道路の主要地方道山形天童線などの路線について、必要な協力と対策を講じてまいります。
国の社会資本整備総合交付金事業では、五間通り線、花岡地区道路整備事業、神町駅前線、野川小原線ほか8路線の整備を進めてまいります。また、橋梁等の修繕による長寿命化工事も合わせて実施いたします。
市単独の道路新設改良事業では、これまでの継続事業に加え、新たに若木東線、泉郷中部線、長瀞17号線に着手いたします。
生活密着道路につきましては、市民生活の基盤である道路の利便性向上を図るため、引き続き整備に取り組んでまいります。
県道の拡幅工事が進む神町駅前につきましては、利用者の利便性を高めるため「神町駅前広場整備事業」を実施し、ロータリーと駐輪場の整備に着手してまいります。
愛好者の憩いの場として整備を進めるグラウンドゴルフ場につきましては、用地買収等計画に沿った整備を継続してまいります。
上水道事業においては、簡易水道統合事業に伴う猪野沢地区のポンプ場建設工事を実施いたします。また、配水池の耐震補強工事や老朽管布設替工事等を継続的に実施し、断水のない安全・安心な水道水を安定的に供給してまいります。
工業用水道事業においては、平成30年度までの工業用水道更新計画に基づき、平成22年度から野田シタ水源地の機械及び電気設備更新工事を実施し、施設の維持管理に万全を期しながら、より一層の安定供給に努めてまいります。
交通弱者対策の一環である「市民バス運行事業」は、現在実証運行中である泉郷線について本格運行を実施してまいります。また、老朽化したバスは、高齢者や障がい者に配慮しながら更新いたします。
山形空港は、来月30日から、朝夕2便化となった東京便とFDA(フジドリームエアラインズ)によって復活を遂げた名古屋便が就航いたします。この記念すべきスタートを前に、来月10日に、空港所在市長として、市民、企業、関係団体を一堂に会して空港利用促進大会を開催いたします。
また、県の空港利用拡大推進協議会の諸事業に取り組むことに加え、本市独自に空港利用促進を図る協議会を組織し、空港開港50周年の節目にふさわしい、活力あふれる空港を目指し、地元が一丸となった取り組みを展開してまいります。
次に、農林業の振興についてであります。
農業を取り巻く経営環境は、TPP参加交渉の行方やコメ生産調整制度の見直しなど農業の根幹に関わる変化が想定され、今後一層厳しくなることが見込まれます。果樹栽培を特徴とする本市の農業にとっても、その影響は未だ計り知れないものがあります。
そのため、国、県、関係団体とともに、生産基盤の強化に向け土地改良事業等に取り組んでまいります。
果樹栽培につきましては、これまで佐藤錦を中心に据えたさくらんぼの生産環境整備に力を注いでまいりました。さくらんぼ生産量日本一、佐藤錦発祥の地としてブランドの確立を確かなものにするために、高品質化と安定生産が必須であります。新年度におきましては訪花昆虫対策を充実するほか、受粉樹や佐藤錦の苗木購入などを支援する「佐藤錦生産環境整備事業」を実施いたします。
また、トップセールスなどによる果樹王国ひがしねのブランド確立や6次産業化の推進についても、県や農協と一体となって積極的に取り組んでまいります。
有害鳥獣対策では、鳥獣被害対策実施隊を新たに組織し、被害防止対策を強化いたします。また、「鳥獣被害防止柵設置モデル事業」に取り組み、侵入防止柵の整備を進めます。
林業の振興では、新年度より、通行車両の安全確保のために林道橋の点検を行い、改修計画の整備を図ります。
長引く経済の停滞は、国の大胆な政策によって株価の上昇や円安に示されるように一定の改善が図られておりますが、4月からの消費税増税の影響が危惧されております。
本市の商工業の振興につきましては、グローバル経済の荒波にもまれる企業を支援する「企業奨励補助金制度」を継続し、企業の生産拡大に結びつく設備投資と競争力強化を可能にする支援を行うことによって、経営基盤の強化と安定雇用に結びつけてまいります。
来月には、近隣市に大型ショッピングセンターが完成いたします。この商業施設の出現によって消費者の流れが変わり、本市を含む商業圏に影響が及ぶことが想定されます。そのため、商店街などによる、賑わいを創出するためのイベント開催や駐車場などの共同施設の整備、また、個々の店舗の魅力を高めるための改築や新商品開発のための施設整備に支援を行う「商業活性化事業」を新たに実施いたします。
また、地域経済への波及効果が極めて大きい住宅新築とリフォームに対する支援につきましては、事業スキームを新たに「住まい応援事業」として再構築し、さらなる地域経済の活性化を図ってまいります。
さらに、将来の企業誘致に向けた調査事業として、「企業誘致対策事業」にも着手いたします。
本市の観光は、果樹王国ひがしねのブランド確立とともに全国発信の両輪であります。
新年度におきましては、本市の果物を素材にしたスイーツをテーマの一つに掲げながら「果樹王国ひがしねプロモーション事業」を実施し、本市の魅力を全国の皆様に伝えてまいります。また、東京都中央区の江戸バスにもラッピング広告を掲載し、首都圏でのPRと知名度アップを目指します。
種飛ばし大会など、さくらんぼを媒体とした観光PRにつきましても、仙台市や大阪府豊中市などでの開催に加え、新年度は、山形交響楽団による公演会と連携したPR事業にも取り組んでまいります。
第13回目を迎えるさくらんぼマラソン大会は、県外参加者の増加を促し、安全でスムーズな大会運営とおもてなしに磨きをかけて、お客様をお迎えいたします。
ひがしね祭は、伝統の七夕ちょうちん行列や踊りの競演などを中心に、多くの市民とともに盛大に開催してまいります。
また、新年度は、「ふるさと納税制度」を活用し、果樹王国ひがしねの果物等を返礼品とすることによって、本市特産品を全国に発信いたします。
第4に、「こころ豊かな人が輝く教育と文化のまち」について申し上げます。
市内小中学校では、中心部の児童生徒が増加する一方で、周辺部の児童生徒が減少傾向にあります。児童生徒の減少は、学校機能の弱体化を招き、地域の衰退につながることから、特色ある学校づくりと地域の学校支援体制を確立し、地域と一体となった活性化対策に取り組みます。
また、徹底した対策が求められる「いじめ問題」につきましては、国が定めた「いじめ防止対策推進法」を受けて、これまで以上にいじめに対する共通認識を持ち、子どもの心や行動の変化をいち早く認識するための実態把握に加えて、いじめの未然防止策と早期発見、発見時の緊急かつ適切な対応が機能する学校等の組織を確立します。
国は、グローバル化への対応能力を早期の段階から育成するために、小学校における外国語学習の導入時期を3年生からとする方針を示しました。本市におきましても、このような展開に対応するために、新年度より外国語指導助手(ALT)を3名に増員いたします。また、実用的な英会話能力を身につけ、英語学習に対する意欲向上を図るため、「イングリッシュサマーキャンプ」を実施いたします。
安全・安心で充実した学習環境は、必要不可欠な学びの基本であります。新年度は、東郷小、大富小、長瀞小の3校の耐震工事を実施し、市内小中学校すべての耐震化が1年前倒しで完了いたします。
また、この耐震工事と同時に、経年変化に伴う非構造部材の耐震化として外壁の改修工事を実施いたします。
人々が気軽に集い交流を深める地域公民館は、地域コミュニティの醸成と学習文化活動の拠点となる施設であります。また、近年は災害時の収容避難所としての性格が付加され、その果たす役割はますます重要になってきております。
神町地区の新たな公民館は、新年度に「神町地区都市防災推進事業」において実施設計に着手し、市民プールの解体や造成工事を実施いたします。
県立中高一貫校に隣接して整備の進む公益文化施設は、新年度に施設整備と管理運営を担うPFI事業者が決定し、整備概要が明らかとなり、いよいよ本格的に始動することになります。
東根工業高等学校跡地に整備を行う社会体育施設につきましては、新年度に県立中高一貫校予定地との交換用地が確定し、学校施設の解体工事が行われます。新たな施設整備にあたっては、現在策定中のスポーツ推進計画に基づき、野球場、市民プール、多目的広場、体育館等の整備に向け、必要となる用地の取得や実施設計、造成・外構工事に着手いたします。
また、これらの事業は、都市再生整備計画に位置づけ、補助事業の適用を受けながら財政負担に配慮した整備を進めてまいります。
芸術文化の振興においては、新年度に、市の総合文化祭が50周年を迎えるとともに、全国有数の規模を誇る大ケヤキ全国書道絵画展も25周年の記念の年を迎えます。このようなことから、それぞれの節目にふさわしい事業を展開するとともに、新たに「映画鑑賞助成事業」を実施いたします。
第5に、「市民みんなで力をあわせる協働のまち」について申し上げます。
多くの地域課題を克服し、暮らしやすい地域社会を構築するためには、NPO法人をはじめ、地域や各種団体等が行政の様々な分野で活躍できるよう取り組む必要があります。
このような協働のまちづくりには、地域の良好なコミュニティに支えられた地域力の向上が欠かせません。人と人とを結びつけ、地域住民の交流を深める事業を支援する「ともに築く地域未来創造事業」につきましては、新年度に、活動主体となる自治会単位に必要な資機材購入への補助等を追加するなど、支援策を拡大いたします。
情報通信技術が目まぐるしい進歩を遂げ、行政からの情報発信もリアルタイムな対応が求められる時代が到来しております。そのため、昨年に市ホームページをリニューアルし、市の公式フェイスブックの運用を開始いたしました。新年度におきましても、的確かつタイムリーな情報発信に努めてまいります。
また、事務処理においても情報処理の高度化と効率化が進んでおります。平成28年1月からはマイナンバー制度の本格稼働が見込まれていることから、運用に必要なコンピュータシステムの改修などにも措置を講じてまいります。
これまで述べてまいりました数多くの施策を実現するためには、安定した財政基盤が何より肝要であります。
本市歳入の大宗である市税につきましては、市民の皆様の高い納税意識によって県内でも上位の収納率を誇っており、健全財政の大きな礎となっております。納税者への利便性確保と収納率のアップを図ったコンビニエンスストアからの納入制度は、新年度においても継続してまいります。
また、第5次行財政改革推進プラン等に沿って効率的かつ効果的な行財政運営に努め、市民の皆様の負託に応えられるよう、施策を推進してまいります。
世界に類を見ない少子高齢化が進行し、人口減少社会を迎えて久しい中、本市は人口増加を続け、県内で最も勢いのあるまちとして注目を浴びております。
昨年3月、国立社会保障・人口問題研究所は30年後の人口推計を公表いたしました。県全体では約3割の減少が見込まれる中、本市のみが1割減に踏みとどまる予測であります。また、将来の少子化を推し量る合計特殊出生率においても、本市は高い数値を弾き出しております。
このような結果は、これまで進めてきたまちづくりの成果として、若者をはじめ多くの市民から強い支持を得ている証であります。
今後とも「誰もが移り住み、そこに住み続けたくなる街」を目指し、市域の均衡ある発展など新たな課題にも果敢に取り組み、前進してまいります。
以上申し上げましたように、新年度は、目指す都市像である「しあわせつくる学びと交流のまち」の実現に向け、両の翼に風を受け、力強くテイクオフするジェットのように、東根市民4万7,000人の夢と希望を乗せ、飛躍を遂げる一年となるよう、不退転の決意で取り組んでまいります。議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、平成26年度の施政方針、予算案の大綱並びに主要施策といたします。
それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明申し上げます。
はじめに、議第2号 東根市消防長及び消防署長の資格を定める条例の設定についてでありますが、地域主権改革一括法による消防組織法の改正に伴い、条例の設定を行うものであります。
次に、議第3号 東根市一般職の職員の給与に関する条例及び東根市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、山形県人事委員会勧告等に基づき、所要の改正を行うものであります。
次に、議第4号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。
次に、議第5号 東根市社会教育条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地域主権改革一括法による社会教育法の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
次に、議第6号 東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、市民バス泉郷線について本格運行に移行するため、所要の改正を行うものであります。
次に、議第7号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律等の公布に伴い、消費税法及び地方税法が改正されたことから、所要の改正を行うものであります。
次に、議第8号 東根市消防団条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、消防団組織の充実強化のため、所要の改正を行うものであります。
議第9号 東根市新駅周辺施設整備基金の設置、管理及び処分に関する条例を廃止する条例の設定についてでありますが、当該基金における当初の目的を達成したことから、条例の廃止を行うものであります。
次に、議第10号から議第12号までの指定管理者の指定についてでありますが、東根市東根中部学童保育所などの公の施設の管理を行わせる指定管理者の3件の指定に関し、地方自治法等の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。
次に、議第13号及び議第14号 市道路線の廃止及び認定についてでありますが、市道路線網の見直しにより、市道5路線の廃止及び11路線の認定を行うものであります。
次に、議第15号 財産の取得についてでありますが、グラウンドゴルフ場整備事業に伴う大森山総合公園用地として取得するため、地方自治法の規定により提案するものであります。
次に、議第20号から議第28号までの平成26年度各会計予算につきましては、さきに施政方針及び予算大綱でその概要を申し上げましたので、その説明を省略させていただきます。
以上、提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては担当課長に説明させますので、ご審議を賜りまして原案のとおりご可決くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○清野忠利議長 次に、議第2号から議第14号までの13議案について、庶務課長に補足説明を求めます。高橋庶務課長。
〔高橋 昇庶務課長併選挙管理委員会事務局長 登壇〕
○高橋昇庶務課長併選挙管理委員会事務局長 議長の指示により、補足してご説明を申し上げます。
議案書の8ページ、参考資料の1ページをお願いします。
議第2号 東根市消防長及び消防署長の資格を定める条例の設定について、ご説明申し上げます。
地域主権改革一括法による消防組織法の改正に伴い、消防長及び消防署長の資格を定めるため 条例を設定するものであります。
設定の概要は、消防長の資格要件としまして、消防署長等の職に1年以上あった者、一般職におきましては部長級の職に1年以上、課長級の職に2年以上あった者とするものであります。また、消防署長の資格要件としまして、消防司令以上の階級に1年以上あった者とするものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の10ページ、参考資料の2ページをお願いします。
議第3号 東根市一般職の職員の給与に関する条例及び東根市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
山形県人事委員会勧告に基づきまして、平成26年4月1日における職員の号級の調整等を行うため提案するものであります。
改正の概要は、大規模災害からの復興に関する法律の制定に伴い、災害派遣手当の支給の対象となる職員の範囲を拡大するものであります。また、給与構造改善期間中に昇給抑制を行ってきたことを踏まえまして、平成26年4月1日に39歳の者については最大2号級、それ以外の者にあっては最大1号級、それぞれ上位の号級に調整するものです。また、これまでの給与構造改革における経過措置額、いわゆる現給保障額につきまして、平成26年3月31日をもって廃止するものであります。
条例の施行は、公布の日からとするものです。
議案書の12ページ、参考資料の5ページをお願いします。
議第4号 東根市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
改正の内容は、消防法に規定する製造所等の設置許可、完成検査前検査及び保安検査に係る手数料の標準額が引き上げられたことに伴い、危険物に関する手数料を改正するものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の19ページ、参考資料の15ページをお願いします。
議第5号 東根市社会教育条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
地域主権改革一括法による社会教育法の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
改正の内容は、社会教育委員の委嘱基準につきまして規定を設けるものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の20ページ、参考資料の16ページをお願いします。
議第6号 東根市市民バス設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
平成25年4月1日から実証運行を行ってきました市民バス泉郷線につきまして、平成26年4月1日より本格運行に移行するため、所要の改正を行うものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の21ページ、参考資料の17ページをお願いします。
議第7号 東根市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
消費税法及び地方税法の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。
改正の内容は、道路占用の期間が一月未満の占用料につきまして、消費税の課税対象となるため、消費税の税率改正により「1.05」を「1.08」に改めるものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の22ページ、参考資料の19ページをお願いします。
議第8号 東根市消防団条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
地域防災の中心となる消防団組織の充実強化のため、所要の改正を行うものです。
改正の内容は、消防団の組織力の維持と強化を図るため、任命に係る年齢要件につきまして、現行、18歳以上45歳未満の規定を年齢満18歳以上に改めるものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の23ページ、参考資料の20ページをお願いします。
議第9号 東根市新駅周辺施設整備基金の設置、管理及び処分に関する条例を廃止する条例の設定について、ご説明申し上げます。
平成8年に設置しました東根市新駅周辺施設整備基金の設置、管理及び処分に関する条例につきまして、当該基金の当初目的を達成したことから条例の廃止を行うものであります。
条例の施行は、平成26年4月1日とするものです。
議案書の24ページから26ページをお願いします。
議第10号から議第12号までが指定管理者の指定についてであります。施設の管理につきまして、これまで指定した団体を継続して指定するものであります。
議第10号 東根市東根中部学童保育所につきましてはタントスマイルクラブ運営委員会を、議第11号 東根市大森学童保育所につきましては大森なかよしクラブ運営委員会を、議第12号 東根市職業訓練センターにつきましては職業訓練法人東根職業訓練協会を、それぞれ平成26年4月1日から3年間または5年間指定するものであります。
議案書の27ページ・28ページをお願いします。参考資料の21ページもお願いします。
議第13号 市道路線の廃止及び議第14号 市道路線の認定について、ご説明申し上げます。
市道路線網の見直しにより、中央通り線ほか4路線を廃止し、長瀞南5号線ほか10路線を認定するものであります。位置につきましては参考資料のとおりであります。
以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。
○清野忠利議長 次に、議第15号について、財政課長に説明を求めます。森谷財政課長。
〔森谷 健財政課長 登壇〕
○森谷健財政課長 議長の指示により、補足説明申し上げます。
議案書の30ページをお願いいたします。
議第15号 財産の取得についてでございます。
これは、大森山総合公園のグラウンドゴルフ場用地の一部として、東根市大字東根元原方字大森北外の土地、計5筆、7,294平方メートルを3,237万400円で市内の2名の方より購入するものでございます。
なお、議決が必要なのは、通常1件につき2,000万円以上かつ5,000平方以上でございますが、グラウンドグゴルフ場用地として一団の土地として取り扱うために、地方自治法の規定により前回に引き続き議会にお諮りするものでございます。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
○清野忠利議長 以上で施政方針表明及び提案理由の説明を終わります。
◎予算特別委員会への議案付託
○清野忠利議長 次に、日程第35 予算特別委員会への議案付託を議題とします。
お諮りします。議第20号から議第28号までの予算関係9議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利議長 異議なしと認めます。したがって、予算関係9議案については、別紙議案付託表のとおり予算特別委員会を設置して審査することに決しました。
予 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表
議第20号 平成26年度東根市一般会計予算
議第21号 平成26年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第22号 平成26年度東根市東根財産区特別会計予算
議第23号 平成26年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第24号 平成26年度東根市介護保険特別会計予算
議第25号 平成26年度東根市市営墓地特別会計予算
議第26号 平成26年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第27号 平成26年度東根市水道事業会計予算
議第28号 平成26年度東根市工業用水道事業会計予算
◎散 会
○清野忠利議長 以上で本日の日程は全部終了しました。
本日は、これで散会します。ご苦労さまでした。
午前11時48分 散 会