第3回東根市議会定例会
平成24年9月20日 午前10時 開 議
阿 部 綾 子 決算特別委員長 細 矢 俊 博 副委員長
◎出席委員(16名)
1番 河 村 豊 委員 2番 原 田 利 光 委員
3番 高 橋 光 男 委員 4番 細 矢 俊 博 委員
5番 今 野 孝 委員 6番 大 場 英 雄 委員
7番 浅 野 目 幸 一 委員 8番 加 藤 信 明 委員
9番 阿 部 清 雄 委員 10番 阿 部 綾 子 委員
11番 高 橋 ひ ろ み 委員 12番 清 野 貞 昭 委員
13番 森 谷 政 志 委員 14番 佐 藤 直 委員
15番 奥 山 重 雄 委員 17番 清 野 忠 利 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 石 山 泰 博
委 員 長
選挙管理委員会
奥 山 元 荒 川 妙 子 代表監査委員
委 員 長
八 島 一 夫 農業委員会会長 伴 正 昭 消 防 長
椎 名 和 男 副 市 長 高 橋 一 郎 教 育 長
黒 田 長 総 務 部 長 植 松 敏 夫 市民生活部長
塩 野 康 二 健康福祉部長 間木野 多加志 経 済 部 長
建 設 部 長
菊 池 修 明 片 桐 秀 男 会計管理者
兼水道部長
半 田 博 教 育 次 長 本 田 剛 総合政策課長
庶 務 課 長
高 橋 昇 併選挙管理委員会 古 谷 利 明 財 政 課 長
事 務 局 長
監査委員 農業委員会
梅 津 佳 之 原 田 光 茂
事務局長 事務局長
◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 宗 義 事 務 局 長 石 垣 和 彦 事務局長補佐
井 上 正 宏 議 事 係 長 高 橋 範 一 主 事
児 玉 由希実 主 事 鈴 木 敬 一 兼務書記
井 澤 志都香 兼務書記
◎本日審査した案件
議第58号 平成23年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第59号 平成23年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第60号 平成23年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第61号 平成23年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第62号 平成23年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第63号 平成23年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第64号 平成23年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
議第65号 平成23年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
議第66号 平成23年度東根市水道事業会計決算認定について
議第67号 平成23年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
◎開 議
○阿部綾子決算特別委員長 皆さん、おはようございます。
ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
決算特別委員会に付託なりました議第58号から議第67号までの10議案につきましては、去る8月30日の本委員会において詳細な説明がありました。また、一般会計の歳入については、去る9月7日の本委員会において慎重に審査を行い、一般会計の歳出並びに各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して、議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。
◎総務文教分科会委員長報告
○阿部綾子決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 3番高橋光男委員。
〔高橋光男総務文教分科会委員長 登壇〕
○高橋光男総務文教分科会委員長 皆さん、おはようございます。
決算特別委員長の指名により、今期定例会の決算特別委員会で総務文教分科会に付託をされました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
本分科会に付託をされました案件を審査するため、去る9月11日及び12日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、決算書並びに決算付属資料を参考に慎重に審査を行いました。
はじめに、第1款議会費について申し上げます。
老朽化した音響設備の更新工事と、開かれた議会の一環として取り組んだインターネットでの議会中継及び録画配信を実施した結果、より多くの方々に議会の情報を提供することができたと考えます。
今後とも、市民と情報を共有しながら、より開かれた議会を目指します。
次に、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費1目一般管理費の人事管理費についてでありますが、本市は、職員採用平準化計画に基づき、適正な定員管理を進めているとのことであり、理解をいたします。
今後とも、さらなる行政サービスの向上を目指した事務の改善及び計画的な職員の採用をお願いをします。
次に、2目広報広聴費のホームページ管理事業について申し上げます。
本市ホームページのアクセス数は、1カ月当たり約1万8,300件となっており、本市に関する情報収集のための手段として、大変重要な役割を果たしております。今後は、新たな情報発信のツールを調査・研究し、より時代に即した情報伝達の仕組みづくりの検討をお願いをします。
次に、4目財産管理費の庁舎管理事業について申し上げます。
本庁舎については、きめ細かな保守点検や清掃業務委託等により、建築後の経過年数にもかかわらず、大変良好な状態が保たれており、評価をするものであります。
しかしながら、維持管理に必要な部品の不足や代用品での対応等、経年劣化による影響が大いにあることから、今後は大規模改修も視野に入れた管理計画の検討をお願いいたします。
次に、5目企画費の、ともに築く地域未来創造事業について申し上げます。
地域づくり事業費補助金について、平成23年度は4団体に交付されたとのことであり、市民参画による、まちづくりが実践できたことについては評価をいたしますが、申請件数が少ないように感じられます。各地区には、地域づくりに寄与している多くの団体があります。複数年にわたる事業についても補助を認めているとのことですので、より多くの事業が実施され、地域力の向上につながるよう、本事業の周知徹底をお願いをします。
次に、9目空港対策費の空港周辺対策事業について申し上げます。
山形・東京便については、料金に対する各種助成やPR用のチラシ作成に対する助成等、平成23年度においても、関係機関とともに搭乗率の向上を図るための手立てが数多く展開されました。
今後とも、東京便の利便性の向上が図られるよう、県及び近隣市町と連携した一層の努力をお願いをします。
次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。
平成23年度の収納率については94.3%で、県内13市中、トップでありました。市税収納対策本部による夜間徴収や、滞納者に対する定期的な納税相談等によるものが大きな要因とのことであり、その努力に敬意を表するものであります。また、来年度から始まるコンビニ収納の導入に向けて、事務手続を進めているとのことであります。
今後とも、収納率の高水準を維持すべく、一層の努力をお願いをいたします。
次に、第4項選挙費について申し上げます。
市内には37カ所の投票所がありますが、今後は、有権者数や事務効率を考慮し、投票所の見直しを検討していくとのことであります。投票率の向上につながるよう努めるとともに、さらなる啓蒙・啓発をお願いをいたします。
また、期日前投票についても、有権者が投票しやすい環境づくりの検討をお願いをします。
次に、第6項監査委員費について申し上げます。
平成23年度には、工事監査実施要綱等の整備を行ったとのことであります。県内でも実施している自治体が少なく、先進的な取り組みであり、今後の成果に期待をいたします。
次に、第9款消防費について申し上げます。
第1項消防費1目常備消防費の消防救急デジタル無線整備事業について、平成23年度は関係機関と共同で基本設計を行ったとのことであり、今後、平成28年度のデジタル化に向け整備されるとのことでありました。事業完了後は、映像の送信や通信保守の強化が図られるとのことであり、その効果に期待をします。
次に、3目消防施設費の高規格救急自動車購入事業について申し上げます。
平成23年度は1台を新たに更新し、本市所有の救急車3台全てが高規格救急車になったとのことであります。
高規格救急車には様々な資機材が搭載され、救命率が格段に向上するとのことであり、大いに期待をします。
次に、第10款教育費について申し上げます。
第1項教育総務費2目事務局費の光プロジェクト応援事業については、東根工業高校の生徒による社会貢献事業に対する報償費であります。この事業は、同校の目玉事業の一つであり、海外に赴き、太陽光技術を広めるなど、顕著な実績があります。今後も継続した支援の検討をお願いをします。
次に、第2項小学校費3目施設維持費及び第3項中学校費3目施設維持費について申し上げます。
各学校とも計画的な維持管理が実施されており、良好な施設のもとで学習できていると考えます。
しかし、夏場の学習環境について、昨今の気象状況、特に今年は猛暑であり、日中の気温が30度を大幅に超える教室もあったとのことから、児童生徒の健康管理をも考慮し、空調設備の導入を検討すべきであると考えます。
次に、小学校耐震改修事業について申し上げます。
平成23年度は、神町小学校の耐震工事が実施されました。平成26年度には市内小学校の耐震化工事が完了いたしますが、今後は、一日の大半を学校で過ごす児童のさらなる安全確保のため、非構造部材の耐震対策について是非検討をお願いいたします。
次に、第4項社会教育費2目公民館費の地域づくり活動推進事業について申し上げます。
本事業は、地域活動の推進のため、平成23年度においても市内7地区で独自の事業が実施されました。各地区においては、各種事業実施に欠かせない交付金となっているようですが、今後は実施内容の精査に努めるとともに、新たな事業の促進に向けた検討をお願いをします。
次に、第5項保健体育費2目体育施設費の体育施設管理事業について申し上げます。
大森緑地公園野球場等施設改修工事では、利用団体の利便性を考慮した各種修繕を実施したとのことであります。子どもから大人まで多くの市民が利用しておりますので、今後も、利用者が安全で快適に競技できるよう、計画的な維持管理をお願いをします。
最後に、第12款公債費について申し上げます。
景気の低迷により、大幅な税増収が見込めない中で、今後、公益文化施設等の整備に伴う公債費の負担が加わることが予想されます。
本市の財政状況を的確に見極め、健全な財政運営を継続的にお願いいたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算及び東根市東根財産区特別会計決算の2件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
◎経済建設分科会委員長報告
○阿部綾子決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 7番浅野目幸一委員。
〔浅野目幸一経済建設分科会委員長 登壇〕
○浅野目幸一経済建設分科会委員長 おはようございます。
決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月11日及び12日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算付属資料を参考に慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計のうち、第2款総務費第1項総務管理費12目地方バス対策費の地方バス路線運行維持対策事業について申し上げます。
委員からは、「本事業は県と連携し、生活交通路線を運行・維持するものだが、公共交通機関が脆弱である本県において、本事業に対する県の財政支援が余りにも少ないのでは。」との意見がありました。
ついては、県のバス運行維持に係る一層の支援充実を求めるとともに、交通弱者の移動手段の確保に努められることを要望いたします。
次に、第5款労働費第1項労働諸費2目ふるさと雇用再生特別基金事業費、3目緊急雇用創出事業費及び4目重点分野雇用創出事業費の各雇用創出事業費についてであります。
平成21年度に始まった本事業は、県の基金を活用し、緊急的な失業者対策として多くの雇用を生み出すことができたとともに、本市の実情に合った多くの事業を実施し、市民生活にとってきめ細やかな対応がなされたことは評価するものです。
先般、地方六団体は、平成25年度以降も各種基金により支えられてきた雇用を充実・継続できるよう、予算の確保を「国と地方の協議の場」において国に求めております。
ついては、国に予算の確保を求めるとともに、本市独自の雇用対策事業として検討されることを要望します。
次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
第1項農業費3目農業振興費及び第2項林業費2目林業振興費の有害鳥獣対策についてであります。
有害鳥獣の被害は、農業従事者の収入や生産意欲、遊休農地の発生に多大な影響を及ぼします。これまで、市当局、農協、猟友会及び地元協議会等が一元となり、電気柵の設置、バッファゾーンの整備、追い払い、捕獲・駆除などを実施した結果、被害額が減少傾向にあり、評価すべきものであります。
今後とも、地元協議会等との連携はもちろんのこと、より効果的な対策を講じ、さらなる被害額の減少に努められることを望みます。
次に、第1項農業費5目農地費の農道除雪事業及び第2項農道整備事業費の各農道整備事業についてであります。
今年の年明けのような豪雪時における、果樹の枝折れやハウスの倒壊などの雪害を最小限にとどめるためには、樹木等の雪下ろし作業を円滑にできるよう、農道の除雪が肝要であります。
今後とも、農家や農協などと連携を図りながら、雪害を最小限に食い止めていただくことを要望します。
また、未舗装の農道脇の樹園地には、除雪とともに敷き砂利が運ばれ、撤去作業と農道の修繕が必要となります。あわせて、未舗装の農道では、収穫物の運搬時において果実が傷む場合があります。
ついては、「果樹王国ひがしね」の農業基盤である農道の舗装整備とともに、除雪体制の充実に努められることを望みます。
次に、第1項農業費9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業及び遊休農地解消対策事業についてであります。
農用地の利用権等の集積を通じて、中核的担い手の育成及び確保を図り、また、市内全域の遊休農地の実態調査や、その解消に向けた支援の取り組みを継続して実施しております。
しかしながら、農業従事者の高齢化、後継者不明、有害鳥獣の被害による生産意欲の減退など、遊休農地となる原因は様々であります。
農業委員各位による指導・助言のほか、各助成事業により、遊休農地の解消と未然防止に努められておりますが、抜本的な解決に至るのは極めて困難な状況であります。
今後とも、遊休農地発生の未然防止と解消に向け、農業委員各位や関係機関とともに、粘り強く取り組んでいただくことを望みます。
次に、第7款商工費について申し上げます。
はじめに、第1項商工費2目商工業振興費の住宅新築・リフォーム事業(ひがしね元気応援事業)についてであります。
一昨年度から本市独自の緊急経済対策事業としてスタートした本事業は、昨年度の補助金交付額は当初予算の2倍以上の6,000万円を超え、総工事費、つまり経済効果は10億9,500万円と、住宅関連業種を中心に地域経済の振興が図られ、あわせて、市民の住環境の向上に資するものであり、まさに的を得た事業であると高く評価するものであります。
これらを踏まえ、委員からは、来年度以降の事業継続についての意見がありました。
ついては、地域経済の振興に大きく寄与する本事業の継続を検討されるよう、強く要望するものであります。
また、本事業のさらなる活用と制度の周知を行うため、個々の事業者が市民に対し一層積極的に働きかけるよう、商工会と一体となり努めていくことをあわせて要望いたします。
次に、3目観光費の果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会事業についてであります。
未曾有の災害をもたらした東日本大震災により、大会開催への影響が懸念されましたが、陸上自衛隊第6師団をはじめとする関係各位の協力により、全国から1万1,000人を超えるランナーを迎え、復興支援をテーマに掲げた第10回の記念大会を開催することができました。
今後も、本市を全国に大いに発信するとともに、これまで以上に参加ランナーが走りやすい環境の整備と受け入れ態勢を充実させ、大会運営に当たられることを望みます。
次に、第8款土木費について申し上げます。
第2項道路橋りょう費2目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。
昨年度は、新たな小型ロータリー車の購入や除雪区域のブロック分けを見直し、一層の作業の効率化を図り、臨んだ降雪期ですが、前年以上、過去最大級の豪雪に見舞われ、市民の日常生活や経済活動に甚大な影響を及ぼしました。
ついては、前年度の除排雪に係る課題を踏まえた上で、これまで以上に万全の体制を整え、生活道路の安全確保に努められることを強く要望いたします。
次に、道路維持事業及び生活密着道路整備事業並びに3目道路新設改良費の地方道路交付金事業及び道路新設改良事業についてであります。
市道の日頃からの維持管理や改良のほか、市中心部や幹線道路につながる道路網の整備を計画的に実施しており、第4次東根市総合計画に掲げる「地域力向上のための基盤整備」が着実に図られています。
今後とも、危険箇所の解消による事故などの未然防止に努められるとともに、計画的に事業を進められ、市内道路網の整備が早期に図られることを望みます。
次に、第4項都市計画費5目公園管理費の公園管理事業についてであります。
民間の開発などにより帰属された公園を含め、市内86カ所の各公園は、市民に「自然とのふれあい」や「憩い」と「安らぎ」の場を提供するとともに、各種スポーツやレクリエーション等の実施、災害時の避難場所など様々な機能を持ち合わせております。
これからも引き続き、地元自治会等から公園管理に関する要望等が寄せられた場合は適切に対処され、常日頃からの適正な公園管理に当たられることを願います。
次に、第5項住宅費1目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。
木造住宅の耐震診断士派遣事業において、平成23年度は15件の診断を実施し、耐震不足と判定され、その後、補助制度を活用し、耐震改修工事まで至った件数は2件でありました。
ついては、今後とも両制度の周知を図り、耐震改修工事を促進し、市民の安全・安心な暮らしの確保と、震災に強いまちづくりの推進に努められることを要望いたします。
続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。
現在、第六期事業計画に基づき、事業が進められております。都市生活において快適で衛生的な生活を営むため、また、水質汚濁から自然環境を守るためにも、引き続き計画的な事業の推進と、一層の普及促進に努めていただくことを要望いたします。
次に、一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
平成20年度に竣工した当区域には、さくらんぼ東根駅を核とした新たなまちが形成され、大型商業施設の立地や利便性の高い住環境の整備が相まって、定住人口の拡大が図られました。
今後は、清算事業を残すのみとなっておりますので、今年度末の清算完了に向けた事業手続きをお願いいたします。
次に、水道事業会計決算について申し上げます。
平成23年度から平成26年度の完成に向けて、沼沢・猪野沢簡易水道統合事業が進められ、安全で良質な飲料水の安定供給と、大規模災害に備えた水道施設の整備が図られます。
今後とも、上水道への早期統合に向けた同事業の計画的な実施を進めると同時に、その他の水道施設の耐震化工事及び老朽管の更新を計画的に進められ、大規模災害への万全の備えと飲料水の安定供給を図るとともに、本会計の健全経営に一層努められることを望みます。
最後に、工業用水道事業会計決算について申し上げます。
基本水量等は受水企業の景気の動向に左右されやすく、本会計の経営に影響を与えます。
今後とも、年次計画による施設整備の推進と管理に万全を期すとともに、経済の動向に注視され、本会計の健全経営と工業用水の安定供給による企業振興の一助に努められることを望みます。
以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市公共下水道事業特別会計決算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計決算、東根市水道事業会計決算及び東根市工業用水道事業会計決算の5件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
何とぞ、本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
◎厚生分科会委員長報告
○阿部綾子決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 4番細矢俊博委員。
〔細矢俊博厚生分科会委員長 登壇〕
○細矢俊博厚生分科会委員長 おはようございます。
決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月11日及び12日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算付属資料を参考に慎重に審査を行いました。
はじめに、第2款総務費第1項総務管理費11目防犯事業についてであります。
市内の既存の公衆街路灯については、今年度から7カ年計画でLED化を進めているところです。
昨年度までは、全ての公衆街路灯について各自治組織へ補助を行ってきた電気料補助金ですが、今年度よりLEDに切り替えとなった街路灯への補助は行わないとのことです。
確かに、LED化により各自治組織の電気料を含めた維持管理料の負担軽減は見込まれますが、各自治組織の料金負担がなくなることはありません。地元住民に電気料の負担を求めるのではなく、市側が電気料の負担を担い、地元住民が自主的な防犯活動に取り組めるよう、支援の検討をお願いいたします。
また、全国的に多発している不審者による犯罪は、複雑化、多様化しております。犯罪から地域住民を守るため、市と地域との防犯体制の強化が図られるよう要望いたします。
次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の戸籍住民基本台帳事業及び住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。
昨年度の住民基本台帳カードの交付枚数は103枚で、無料交付期間が終了したことから、前年度の半分以下の交付枚数であります。
確定申告などの電子申請や公的な身分証明書として利用可能であるものの、実際に活用する機会が少なく、交付の普及にはつながっていないとのことです。
住民基本台帳カードを利用した証明書等のコンビニ交付が可能となれば、市民の利便性が向上し、カードの普及にも効果があると考えられます。
昨年の委員長報告でも申し上げましたが、証明書等のコンビニ交付について、より具体的に内容を検討し、早期導入されることを強く要望いたします。
第3款民生費について申し上げます。
第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の福祉推進員設置事業についてであります。
14のモデル地区において16名からスタートした福祉推進員は、今年4月から111区、99名の配置となり、地域のサポート体制の強化と福祉推進に向けて日々活動されていますことに対し、敬意を表します。
分科会では、福祉推進員の活動が手本となり、周りの地域住民の目が育っているという報告がありました。住み慣れた地域で安全・安心に生活を営むことは、全ての市民の願いであり、非常に喜ばしいことであります。常に地域に目を向け、ご尽力されている福祉推進員ですが、具体的な活動内容については、まだまだ一般市民に見えない部分があり、地域住民に理解を深めてもらう必要があると考えます。
地域全体の見守りと支え合いの意識が促進されるよう、これまで以上に、区長、民生委員、福祉推進員の三者間の連携を図り、福祉推進員の役割について周知していただきますようお願いいたします。
次に、2目社会福祉施設費のさくらんぼタントクルセンター維持管理事業及びさくらんぼタントクルセンター運営管理委託事業についてであります。
平成17年4月の開館以来、本年3月末まで延べ241万人を超える来館者がおり、市内外を問わず、また、幅広い年齢層の方々が訪れ、利用されていることは大変喜ばしいことです。
利用者の大半がリピーターであるとのことですが、これは管理運営を担っているNPO法人の魅力ある各種子育て支援事業はもちろん、同法人職員のきめ細かな対応が利用者から好評を得ていることによると思われます。
今後とも、NPO法人とともに「子育てするなら東根市」を全国に発信できる事業の実施をお願いいたします。
また、施設の開館から7年を経過し、補修工事が必要な箇所も出てきているようです。特に、屋内遊具を備えたけやきホールは、連日、大勢の子どもたちで賑わっています。
昨年度はネットの一部を張り替えたとのことですが、今後も遊具の損耗・劣化による補修も増加すると考えられます。子どもたちの安全を守るため、定期的に点検し、計画的に遊具・施設の設備更新が実施されることを要望いたします。
次に、7目老人福祉費の老人クラブ活動助成事業についてであります。
平成24年4月1日現在の本市における高齢者人口は1万1,227人で、高齢化率は23.9%と、本市の高齢化は確実に進行しております。
高齢者人口が増加する一方、老人クラブの会員数は年々減少しており、高齢者が地域の組織に属して活動する機会そのものが減っていると考えられます。
老人クラブの活動は、地域活動やスポーツを通した生きがい、健康づくりにより、会員同士の交流だけでなく、介護予防や医療費抑制の効果も期待できます。
高齢者が気軽に集まり活動できる場として展開する、高齢者いきいきサロン事業と重なる部分もあるとのことですが、それぞれの利点を生かしながら、高齢者の求める老人クラブ活動について調査・研究し、事業の拡大への支援に努められるよう要望いたします。
次に、第2項児童福祉費6目医療給付費の未就学医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、子育て支援医療給付事業、小学校低学年医療費無料化事業及び、ひとり親家庭等医療給付事業であります。
これまで先駆的に行ってきた本市の子育て支援は、大いに評価すべきものです。
しかしながら、現在の医療費給付に関しては、県内の他市状況と比較すると中位に位置しております。財政面との調整を慎重に行いながら、小学生の医療費完全無料化について早急に検討し、子育て支援策の拡充が図られるよう要望いたします。
次に、第4款衛生費について申し上げます。
第1項保健衛生費2目予防費のインフルエンザ予防接種事業についてであります。
この事業は、高齢者のインフルエンザ予防策として、65歳以上の接種希望者に費用の一部を市が負担するものであります。
昨年度は5,300人が接種を行い、接種率は対象者全体の46.9%であるという報告がありました。高齢者にとって重篤化しやすい病気であることから、接種率の向上が必要であります。
しかし、北村山管内におけるワクチン接種料金は、県内でも高い区分に位置しております。個人が負担する医療費を軽減することで、接種率の向上と予防への効果が期待できますので、これまで以上に医師会等に接種料金の引き下げを要求していくよう強く要望いたします。
次に、特別会計について申し上げます。
はじめに、国民健康保険特別会計であります。
昨年、パンフレットやチラシ等で、後発医薬品であるジェネリック医薬品の普及のため、広く周知されましたことは、一定の評価をするところであります。
被保険者に対し送付している医療通知書については、被保険者が医療費の現状を把握するためだけでなく、医療費の抑制意識向上を期待し、通知しているとのことでした。
しかし、この通知書がどこまで効果を生んでいるかは分かりません。通知書に限らず、医療費の抑制や適正な薬の飲み方を周知するなど、ジェネリック医薬品の普及とあわせ、国保会計のさらなる健全運営と医療費の適正化が図られるよう、より効果的な医療費抑制に向けた取り組みを検討願います。
次に、介護保険特別会計について申し上げます。
平成23年度の高額介護サービス医療費負担金の件数は3,290件で、前年度とほぼ同件数でありますが、利用者の重度化により単価が上がり、医療費負担が増加となりました。介護の重度化により、今後ますます介護サービスの増加が見込まれます。
このようなことから、要介護状態になる前の段階からの効果的な介護予防サービスが重要となります。
高齢者を総合的に支える地域包括支援センターとの連携を強化し、包括的支援事業と介護予防支援事業のさらなるサービス提供の充実をお願いいたします。
次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
地元地区民で構成された管理組合による市営墓地の共有地に係る維持管理が、良好に行われていますことに感謝申し上げます。
しかし、分譲地の管理については、購入した側の責任となります。荒れている分譲地については、文書により通知をし、管理指導を行っているとのことですが、今後とも、自己管理の啓発・広報に努め、管理の行き届いた市営墓地をお願いいたします。
最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
高齢化社会の進展に伴い、被保険者数は年々増加することが予想されますが、依然として国の動きは不透明です。
今後も国の動向に注視し、広域連合との連携のもと、状況把握を行い、被保険者への相談業務を徹底して遂行されますよう要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市国民健康保険特別会計決算、東根市介護保険特別会計決算、東根市市営墓地特別会計決算及び東根市後期高齢者医療特別会計決算の5件について、全委員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
○阿部綾子決算特別委員長 以上で、分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 ご質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第58号 平成23年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものとするものです。本決算は、各分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定されました。
次に、議第59号 平成23年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定されました。
次に、議第60号 平成23年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定されました。
次に、議第61号 平成23年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定されました。
次に、議第62号 平成23年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第62号は原案のとおり認定されました。
次に、議第63号 平成23年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第63号は原案のとおり認定されました。
次に、議第64号 平成23年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第64号は原案のとおり認定されました。
次に、議第65号 平成23年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第65号は原案のとおり認定されました。
次に、議第66号 平成23年度東根市水道事業会計決算認定について採決します。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第66号は原案のとおり認定されました。
次に、議第67号 平成23年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。
本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第67号は原案のとおり認定されました。
以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
なお、この後の本会議における決算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、私からの口頭報告は申し合わせにより結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。
次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願いいたします。
◎閉 会
○阿部綾子決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。
午前10時49分 閉 会