第1回東根市議会定例会
平成24年3月19日 午前10時 開 議
森 谷 政 志 予算特別委員長 原 田 利 光 副委員長
◎出席委員(17名)
1番 河 村 豊 委員 2番 原 田 利 光 委員
3番 高 橋 光 男 委員 4番 細 矢 俊 博 委員
5番 今 野 孝 委員 6番 大 場 英 雄 委員
7番 浅 野 目 幸 一 委員 8番 加 藤 信 明 委員
9番 阿 部 清 雄 委員 10番 阿 部 綾 子 委員
11番 高 橋 ひ ろ み 委員 12番 清 野 貞 昭 委員
13番 森 谷 政 志 委員 14番 佐 藤 直 委員
15番 奥 山 重 雄 委員 16番 秋 葉 征 士 委員
17番 清 野 忠 利 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 石 山 泰 博
委 員 長
選挙管理委員会
奥 山 元 荒 川 妙 子 代表監査委員
委 員 長
八 島 一 夫 農業委員会会長 青 柳 弘 索 消 防 長
椎 名 和 男 副 市 長 高 橋 一 郎 教 育 長
岡 崎 春 夫 総 務 部 長 山 科 優 市民生活部長
黒 田 長 健康福祉部長 間木野 多加志 経 済 部 長
建 設 部 長
菊 池 修 明 植 松 敏 夫 会計管理者
兼水道部長
杉 浦 宗 義 教 育 次 長 本 田 剛 総合政策課長
高 橋 昇 庶 務 課 長 古 谷 利 明 財 政 課 長
選挙管理委員会 監査委員
中 里 純 一 斎 藤 吉 則
事務局長 事務局長
農業委員会
原 田 光 茂
事務局長
◎事務局職員出席者職氏名
塩 野 康 二 事 務 局 長 石 垣 和 彦 事務局長補佐
安 達 利 也 議 事 主 査 高 橋 範 一 主 事
児 玉 由希実 主 事 梅 津 佳 之 兼務書記
井 澤 志都香 兼務書記
◎本日審査した案件
議第38号 平成24年度東根市一般会計予算
議第39号 平成24年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第40号 平成24年度東根市東根財産区特別会計予算
議第41号 平成24年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第42号 平成24年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
議第43号 平成24年度東根市介護保険特別会計予算
議第44号 平成24年度東根市市営墓地特別会計予算
議第45号 平成24年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第46号 平成24年度東根市水道事業会計予算
議第47号 平成24年度東根市工業用水道事業会計予算
◎開 議
○森谷政志予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
ただいまから予算特別委員会を開会します。
本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
◎議第38号〜47号 平成24年度東根市一般会計予算外9件
○森谷政志予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第38号 平成24年度東根市一般会計予算についてでありますが、歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑につきましては、去る3月9日の本委員会において十分審査が尽くされましたので、質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
次に、議第38号 一般会計予算の歳出の全部並びに議第39号から議第47号までの9議案については、去る3月9日の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。
◎総務文教分科会委員長報告
○森谷政志予算特別委員長 最初に、総務文教分科会委員長 3番高橋光男委員。
〔高橋光男総務文教分科会委員長 登壇〕
○高橋光男総務文教分科会委員長 皆さん、おはようございます。予算特別委員長の指名により、総務文教分科会に付託をされました平成24年度予算に係る審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の2日間、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員全員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、平成24年度一般会計予算のうち、第1款議会費について申し上げます。
今年度から、議会に対する市民の理解、関心を高めていただくため、インターネット中継や一問一答方式の導入など、新たな取り組みを実施してきました。
来年度は、これらの取り組みを検証しながら、さらに議論を重ね、開かれた議会を推進してまいります。
次に、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費、1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
職員採用平準化計画の目標年次である平成25年度が近づき、パソコンや業務に係る各種システムが導入され、事務の効率は上がってきてはいるものの、地域主権改革の進行に伴い、業務量の増加も予想されます。計画の見直しに当たっては、業務の量や質、さらには特殊性なども考慮していただき、過度の人員削減とならないよう臨みます。
次に、契約管理事業について申し上げます。
「東根市総合評価一般競争入冊(条件付)試行実施要領」が、今年の2月7日から施行されておりますが、本制度については、価格競争だけではなく、品質の確保や地域貢献などを総合的に評価し、落札業者を決定するものであり、地域経済の振興につながることを期待する意見がありましたので、このような視点に立ち、検証を重ねていただくことを要望いたします。
次に、2目広報広聴費のホームページ管理事業について申し上げます。
情報端末の発達により、インターネットを介した情報の発信、収集に係る手段は、飛躍的に進歩しております。このような中、リアルタイムな情報発信手段の一つとして、ツイッターやフェイスブックを利用する自治体も増えてきているようですので、本市においても研究を進めていただくことを要望します。
次に、5目企画費の、ともに築く地域未来創造事業について申し上げます。
事業の初年度となる今年度は、7件の提案があったとのことですが、自治会のような地域の中核となる団体からの提案はなかったようであります。
これらを踏まえ、地域に出向いての周知や説明会なども積極的に行い、地域の活性化につながる提案を引き出す努力をお願いをいたします。
次に、定住促進事業について申し上げます。
市内の東部・西部地域は、中心部と比べ宅地が少なく、民間の売買取引に任せるだけでは、この地域への転入が促進されないのではないかとの意見がありました。本制度の目的を後押しするためには、庁内横断的な連携が必要と考えますので、様々なケースを想定しながら、事業実施に臨むことを要望いたします。
次に、6目職員研修費の職員研修事業について申し上げます。
市税収納率が向上した要因の一つで挙げられるのは、市町村アカデミーでの研修による職員の資質の向上が挙げられると思います。専門知識の取得・実践は、市役所全体の力を押し上げることにつながりますので、各課の要望を的確に把握しながら、充実した研修計画をお願いをいたします。
次に、9目空港対策費について申し上げます。
昨年、山形空港が仙台空港の代替空港として大きな役割を果たしたことを踏まえ、山形空港の存在意義を国に強く訴え、活性化につなげるべきとの意見がありました。このことは、議会の様々な場面でこれまでも議論されてきたことではありますが、山形空港の現状は震災前の状態に戻り、厳しい状況にあると言わざるを得ません。県や近隣市町と一体となり、なお一層の努力をお願いをいたします。
次に、13目プロジェクト推進費について申し上げます。
公益文化施設の整備・運営に当たっては、PFI事業によるとの方針が示されております。本市では既に3つの施設がPFI事業により整備されており、委員からは、これらの経費が財政に与える影響を懸念するとの意見がありました。今後の大型事業を鑑み、中期財政計画も示されておりますが、事業の実施に当たっては、市民に対しても丁寧な説明をしながら進められるようお願いをします。
次に、14目諸費の防災関連事業について申し上げます。
東日本大震災の教訓を踏まえ、来年度は、避難所となる公共施設に自家用発電機が配備されるようですが、燃料の管理などが課題となるようであります。災害時に確実に稼動できるよう、万全の準備をお願いをします。
次に、第2項徴税費、2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。
県内初となる、全税目を対象としたコンビニエンスストア収納が平成25年4月1日から導入されることとなりました。納税者の利便性の向上につながるものであり、大いに期待をしております。
来年度は、そのスタートに向け準備に万全を期すとともに、市民への周知についてもよろしくお願いをします。
次に、第4項選挙費について申し上げます。
本市の期日前投票による投票者数の割合は、20%前半を推移しており、増設すれば投票率の向上につながるのではないかとの意見がありました。技術的な問題や人員の確保、あるいは費用対効果など、様々な課題があるようですが、市民が投票しやすい環境をつくることは、投票率にもいい影響を与えるものと考えますので、是非調査・研究をお願いをします。
次に、第6項監査委員会費について申し上げます。
来年度から、専門の外部機関に委託をし、工事監査が実施されます。これにより、工事が適正かつ合理的・効果的に執行されたのかなど、工事の透明性が高まり、市民への説明責任の向上にもつながると考えられますので、その成果に期待をいたします。
次に、第9款消防費について申し上げます。
2目非常備消防費の非常備消防事業について申し上げます。
消防団員の報酬については、全国的に交付税単価よりも条例単価の方が低い傾向にあり、昨年10月には、国から、条例単価引き上げの検討を促す通知なども出されているようであります。
消防団員はボランティア的な色合いが濃いとはいえ、地域の安全・安心を確保する上で不可欠な組織でありますので、報酬額の改善についての検討をお願いをいたします。
また、来年度は、自主防災組織に対する防災資機材購入費の補助が大幅に拡充されますが、自主防災組織向けの行動マニュアルの作成・配付なども予定されているようであります。災害発生時に効果的な防災行動を行える地域づくりのため、積極的な支援・指導をお願いをします。
次に、第10款教育費について申し上げます。
第1項教育総務費、2目事務局費の不登校児童生徒の適応指導事業について申し上げます。
子どもたちが不登校に至る原因や経緯は個々に異なり、不登校の形も様々です。したがって、ケースに応じた対応が必要となりますが、子どもと保護者、双方へのケアが改善に至った好例もあるようです。時間はかかっても確実に再登校ができるよう、今後も丁寧な指導をお願いします。
次に、特別支援教育推進事業について申し上げます。
発達障がいを持つ児童を支援するスクールサポーターについては、今年度2名増員されたとのことですが、来年度はさらに1名増員するとのことであります。対象となる児童一人ひとりがその持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善・克服できるよう、今後も適切な指導・支援をお願いします。
次に、3目施設維持費の小学校耐震改修事業について申し上げます。
当初の計画を一年早め、平成26年度の完了に向け事業が進められることは、学校の安全性確保に向け大きな前進であり、大変喜ばしいことであります。
また、東日本大震災における釜石市の事例により、防災教育の重要性が注目されております。常日頃の避難訓練はもとより、児童生徒が自ら判断し行動ができるような教育、訓練の実施をお願いをします。
次に、5目さくらんぼ図書館運営事業について申し上げます。
指定管理者制度への移行により、サービスの向上、図書館事業の充実などが図られているようであります。来年度もNPO法人との連携・協力により、一層魅力ある図書館となることを望みます。
また、公益文化施設の整備に伴う、さくらんぼ図書館の取り扱いについては、今後、市民検討委員会で議論され、市民のニーズ・要望をしっかりと把握し、検討されるよう望みます。
次に、第5項保健体育費の総合型地域スポーツクラブ事業について申し上げます。
平成23年度の会員数は、前年度よりも増加したようですが、目標とする500名には大きな開きがあるようです。安定的かつ自立した運営を目指し、会員拡大に向けた取り組みの強化を願います。
次に、平成24年度東根市東根財産区特別会計予算について申し上げます。
地球環境保護の観点から、改めて森林の大切さが認識されております。今後も適切な森林保全活動に努めるとともに、財産区が保有する広大な森林の有効な活用方法についての研究もお願いをします。
また、毎年、市内小学生を対象に実施している「森と親しむ体験教室」は、森林の大切さを学ぶことのできる事業でありますので、今後は日数を増やすなど内容の拡充についても検討されることを願います。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算及び東根市東根財産区特別会計予算の2件につきまして、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、ご報告申し上げ、何とぞ、本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いいたします。
以上でございます。
◎経済建設分科会委員長報告
○森谷政志予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 7番浅野目幸一委員。
〔浅野目幸一経済建設分科会委員長 登壇〕
○浅野目幸一経済建設分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で経済建設分科会に付託されました、平成24年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、平成24年度東根市一般会計のうち、第5款労働費について申し上げます。
第1項労働諸費、1目労働諸費の職業訓練センター指定管理委託事業、並びに2目緊急雇用創出事業費についてであります。
長引く経済不況等により、依然として厳しい雇用情勢が続いております。今後とも就労者のスキルアップと離職者の再就職支援の一助となるべく、各種充実した訓練講座の開催が図られることを望みます。
また、緊急雇用創出事業の実施などにより、雇用・就業機会の創出を図り、一層の雇用対策に取り組まれることを要望します。
次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
はじめに、第1項農業費、3目農業振興費の果樹王国ひがしねブランド戦略事業、園芸活性化支援事業、並びにさくらんぼ生産量日本一確保対策事業についてであります。
「果樹王国ひがしねブランド」を広く発信する、全国の市場等へのトップセールスは、「果樹王国ひがしね」の知名度向上に大変効果を上げております。今後とも、本市農産物の全国への出荷量増加と新規販売ルートの開拓に向けて、行政、農協、生産者が一丸となったPRの展開をお願いいたします。
また、「さくらんぼ生産量日本一」の本市において、さくらんぼ受粉環境対策は結実不良を少なくし、収量の確保が図られます。あわせて、さくらんぼへの加温・無加温ハウスの導入促進は、露地生産へと続く長期リレー出荷が可能となり、産地銘柄の確保による有利な価格形成につながります。高品質な本市さくらんぼの市場への安定供給に向けた各種施策に積極的に取り組まれるよう期待いたします。
次に、ひがしね産さくらんぼ販売推進事業について申し上げます。
先の大震災による消費自粛と原発事故による放射能汚染の風評被害によって、生産者各位の経営は非常に厳しいものとなりました。今後も、行政、農協、生産者、販売者等が一丸となって、復興支援とともに本市農産物の安全・安心を継続して訴えていくことが重要ですので、継続した取り組みをお願いいたします。
次に、9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業、及び遊休農地解消対策事業についてであります。
農業従事者の高齢化や後継者問題など、遊休農地の発生要因は様々でありますが、遊休農地の発生は中山間地域の農業・農村が有する水源かん養機能、洪水防止機能など多面的機能が低下し、国民全体にとって大きな経済的損失が生じることが懸念されています。
今後とも、農業委員各位による指導・助言と、助成事業の実施により、担い手の確保と遊休農地の未然防止・解消に向けて事業展開されることを望みます。
次に、第2項林業費、2目林業振興費のみどり環境交付金事業、及び森林病害虫等防除事業についてであります。
ナラ枯れ被害対策計画を策定するなどして森林保全に積極的に取り組まれておりますが、被害拡大のスピードは、すさまじいものがあります。森林の持つ公益的機能を失うことは、市民生活の安全を脅かすことにつながります。
ついては、被害拡大を食い止めるため、迅速かつ広域での取り組みが必要でありますから、適切な防除・予防を継続するとともに国・県へもさらなる対策を要望し、本事業を実施されることを望みます。
次に、第7款商工費について申し上げます。
第1項商工費、2目商工業振興費の住宅新築・リフォーム支援事業についてであります。
今年度限りとなっていた本事業については、昨年9月議会の決算特別委員会経済建設分科会委員長報告において事業期間の延長を要望し、また、商工会や市内業者等からも事業の継続を望む声があり、このたび事業期間の延長を決定したことに感謝いたします。
新年度においても、経済波及効果が大きい本事業が、住宅関連業者を中心とした地域経済活性化の一助となるべく事業展開されることを望みます。
次に、3目観光費の果樹王国さくらんぼマラソン大会事業について申し上げます。
回を重ねるごとに参加者が増加し、「さくらんぼ生産量日本一のまち・さくらんぼの王様、佐藤錦発祥の地」を全国に発信しております。
本年6月の大会では、先の震災からの復興支援を掲げるとともに、これまで以上に参加ランナーが走りやすい環境を図るとのことであります。
ついては、本市を全国を大いにPRすると同時に、受け入れ体制を充実させ、大会運営に当たられることを望みます。
次に、第8款土木費について申し上げます。
はじめに、第2項道路橋りょう費、2目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。
まずは、夜間・休日を問わず、数多くの除雪に対する要望に適切かつ迅速に対応した関係職員に改めて敬意を表するものであります。
しかしながら、本年は昨年以上に過去最大級の豪雪に見舞われ、市民の日常生活や経済活動に甚大な影響を及ぼしました。
つきましては、今年度の除排雪に係る課題を総括し、来年度の除雪計画に反映させ、生活道路の安全確保に万全の体制を期することを強く要望いたします。
また、今冬のような豪雪では、交通安全の妨げとなる、道路脇に山積みとなった雪のほか、住宅地内の雪処理が住民の大きな負担となっております。住民が宅地内の雪を道路に出し、道路管理者が道路の雪とともに排雪できる「官民協働除排雪」の取り組みについても、ご検討くださるようお願いをいたします。
次に、同じく2目道路維持費の道路維持事業、3目道路新設改良費の道路新設改良事業並びに4目橋りょう維持費の橋りょう補修事業についてであります。
今年度当初予算と比較し、新年度は大幅に予算が増額計上されております。道路網が整備されることは、普段の生活を営む上で、交通安全と通勤通学等の利便性が図られるとともに、災害時には情報収集、避難場所への移動、支援物資の輸送など極めて重要な役割を担っております。
今後とも、常日頃からの点検と補修による事故等の未然防止に努めるとともに、計画的、そして早期に市内道路網が整備されることを要望いたします。
次に、第4項2目街路事業費の東根地区まちづくり交付金事業についてであります。
地域住民が自ら地域の活性化を目指してワークショップを重ね、進められてきた本事業が最終年度を迎えます。
ついては、事業完了まで万全を期し、地域の魅力が高まり、にぎわいのあるまちづくりが進められることを期待いたします。
次に、5目公園整備費の公園遊具整備事業並びに子どもの遊び場整備事業についてであります。
新年度は、子どもの遊び場整備の最終年度であり、本市子育て環境の整備が、また一歩進むものと期待するものであります。あわせて、身近な公園への遊具設置も進め、各地域の子育て環境の充実が図られることを望みます。
次に、第5項住宅費、1目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。
木造住宅の耐震診断士派遣事業により耐震不足と判定され、耐震改修工事を行う場合の補助制度を創設し、市民の安全・安心な暮らしの確保と災害に強いまちづくりを推進しております。
しかしながら、今年度の耐震改修補助制度の申し込み件数は2件と低位な状況であります。
ついては、これまで以上に両事業の周知を図り、市民の安全・安心な暮らしの確保に努められることを要望いたします。
続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
はじめに、平成24年度東根市公共下水道事業特別会計予算についてであります。
現在、第6期事業計画に基づき、事業が進められております。都市生活における快適で衛生的な生活環境を営むため、また、水質汚濁防止を図るためにも、計画的な事業の推進と一層の普及促進に努めていただくことを要望いたします。
次に、平成24年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
さくらんぼ東根駅の新設、大型商業施設の立地、良好な住環境の整備によって、本市の新都心が形成されました。
当会計は清算事業を残すのみとなっておりますので、平成24年度の清算完了に向け、遺漏なきよう、よろしくお願いいたします。
次に、平成24年度東根市水道事業会計予算について申し上げます。
新年度も簡易水道統合事業や施設の耐震化工事、並びに老朽配水管の更新が実施されています。計画的に事業を進められ、災害への万全の備えと水道水の安定供給、あわせて水道事業会計の健全経営に努められることを望みます。
最後に、平成24年度東根市工業用水道事業会計予算について申し上げます。
給水量は受水企業の景気の動向に左右されやすく、本会計の経営に影響を与えます。
今後も景気の動向に注視され、健全経営に努めるとともに、施設の維持管理に万全を期し、安定供給に努められることを望みます。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算、東根市公共下水道事業特別会計予算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算、東根市水道事業会計予算、東根市工業用水道事業会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、ご報告を申し上げ、何とぞ、本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
◎厚生分科会委員長報告
○森谷政志予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 4番細矢俊博委員。
〔細矢俊博厚生分科会委員長 登壇〕
○細矢俊博厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました、平成24年度予算について審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計のうち、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費、11目市民生活費のうち、消費者行政事業(地方消費者行政活性化基金分)についてであります。
近年、消費者トラブルは多様化・複雑化してきており、市内でも訪問販売や架空請求など様々な事例が確認されています。
国の消費庁設置により、本市においても相談窓口の充実が図られてきました。昨年は、生活環境課内に東根市消費生活センターが開設し、国民生活センター認定の有資格者である消費生活相談員が窓口となり、より専門的な相談内容にも対応可能となりました。今後も丁寧な相談体制をお願いいたします。
また、様々な悪質商法から市民を守るため、関係機関との連携を密にしながら、出前講座等によるさらなる市民への周知徹底と被害防止に努められるようお願いいたします。
次に、防犯事業についてであります。
市内の防犯灯3,595灯について、平成24年度から今後7年間で、蛍光管型からLED型への切り替えを行うため、必要経費を防犯協会連合会に補助するものです。新年度は513灯をLED化する予定とのことですが、市内7地区一斉の交換工事ですので、実施方法については十分な説明を行い、各地区においてスムーズな設置が進められるようお願いいたします。
エネルギー消費の抑制と環境への負荷低減も期待できますので、7年計画と言わず前倒し、環境先進都市として市内全域の早急な事業実施を要望いたします。
次に、第3項戸籍住民基本台帳費、1目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてです。
今年度より住民基本台帳カードが有料交付になり、全体の発行枚数は以前より減ってきているようです。
しかし、確定申告の電子申請等に利用できる、公的個人認証を受けたカードの発行は増加傾向にあるということですので、利便性の面から必要性が高まってきていると思われます。住民基本台帳カードを利用した証明書等のコンビニ交付の早期導入とあわせまして、住民基本カード、公的個人認証カードのさらなる普及に努められるようお願いいたします。
次に、第3款民生費について申し上げます。
第1項社会福祉費、2目社会福祉施設費のうち、子どもの遊び場整備事業についてであります。
子どもの遊び場については、屋外においての遊びを通して子どもを育てる遊育の拠点づくりとして、平成25年度のオープンに向け、あと1年で整備が完了する予定です。運営開始後は、遊び場を有効に活用し、子どもの学びの場としていくかはプレイリーダーにかかっています。
ついては、プレイリーダーの養成に力を入れ、万全に準備を整え、頼もしい東根版プレイリーダーが誕生されることを期待しております。
また、子どもの遊び場はゾーニングによってエリア分けされ、遊びながら様々な体験ができる場となる予定です。中でも、農業体験ゾーンは実際に農業を体験できる珍しい遊び場と言えます。遊び場というだけでなく、果樹王国東根市として新しい発信の場となるよう、是非力を入れていただくようお願いいたします。
次に、7目老人福祉費の高齢者社会参加促進事業(おでかけさぽーとタクシー事業)についてであります。
この事業は、新年度の新規事業で、高齢者の積極的な社会参加と生活圏の拡大を図るため、運転免許証を所有していない80歳以上の高齢者に対し、タクシー利用料金の一部を助成するものです。
高齢者の移動手段の確保ができることはもちろんのこと、運転免許証の返還を促すことで、多発する高齢者の交通事故防止にもつながります。
また、「おでかけさぽーと」という名称は、外に出て活動したくなるような意欲をかき立てるものでありますので、この名称によって市民へ浸透し、事業が大きく展開していくことを期待いたします。
市で行われる様々な事業への参加促進とあわせ、高齢者への周知をお願いいたします。
次に、第2項児童福祉費、2目保育所費の新規事業、病後児保育事業についてです。
この事業は、子どもが病気の回復期で集団保育や保護者の就労等により自宅保育が困難な場合、専用の施設で一時的に保育することで、安心して子育てができる環境整備と児童福祉の向上を目的とするものです。
社会福祉法人たいよう福祉会に委託する形で、満1歳から小学校3年生までの児童3名の定員に対し、保育士2名、看護師1名の体制、さらに同一敷地内にある北村山在宅診療所や各医療機関との連携を図りながら保育を行います。
今般の経済情勢において、保護者の就労形態は一層多様化し、今後も共働き夫婦の増加が見込まれます。働きながら子育てをしている保護者にとりましては、病気の回復期であっても安心して子どもを預けることができ、大変便利で心強い子育て支援となることは間違いありません。
このように子育て環境の整備がまた一歩前進することは大変喜ばしいことであります。
事業内容と利用方法については十分に説明を行い、スムーズな利用・運営が可能となるよう、万全な体制づくりをお願いいたします。
次に、第3項生活保護費、2目扶助費の生活保護扶助事業についてです。
最低限度の生活保障のため重要な事業でありますが、全国的に生活保護受給者の増加が問題とされているように、本市においても受給者が増加し、特に若年層の増加が目立つ状況であるとのことです。
保護開始に至るまでには、ケースワーカーが生活状況の確認や調査を行った上で慎重な審議を行い決定しているとのことですので、今後とも慎重な対応をお願いいたします。
生活保護受給者に対しては、定期的な訪問調査、また、就労援助や指導を行い、自立へ向けた取り組みにさらに力を入れていただきますようお願いいたします。
次に、第4款衛生費について申し上げます。
第1項保健衛生費、7目健康増進事業費のがん検診推進事業についてであります。
この事業は、検診率の低い女性特有のがんである、乳がん、子宮頸がん検診と、最近、男女ともに罹患率が増加している大腸がんの検診を推進し、早期発見・早期治療に役立てるものです。
いずれも、対象者が対象年齢に対した翌年に無料クーポンを郵送で自宅に送付しているとのことですが、受診率は大変低く、特に若年層の受診率については20%にも満たず、意識の低さが伺えます。
改めて広く事業の周知をお願いするとともに、検診による早期発見の重要度について啓発活動に努められるよう要望いたします。
次に、特別会計について申し上げます。
はじめに、国民健康保険特別会計についてであります。
現在、市内の国民健康保険加入者は1万2,017名で、市の人口の25.5%を占めています。加入自体は微減傾向にあるものの、高齢化が深刻で、無職者の加入者が増えています。このような状況下での国保財政は極めて厳しく、複雑化しているとのことでした。さらなる国保会計の健全運営を要望いたします。
高額療養費の給付については、入院前に、事前に市の窓口において「限度額適用認定証」の交付を受けることで、医療機関での支払いが自己負担限度額までとなります。また、入院時の食事代の負担も軽減される場合もあるとのことです。医療機関への支払い時にこの制度が適用されることは、被保険者にとりまして大きな負担軽減になると考えられます。
なお、新年度からは、外来診療についても「限度額適用認定証」の対象となるとのことですので、あらかじめ申請をして、その場で制度適用が可能となるよう、被保険者への事前申請の勧めと制度の周知徹底を要望いたします。
次に、介護保険特別会計について申し上げます。
本市の居宅介護サービスは年々充実し、新年度においても、新たに訪問介護サービスがスタートする予定です。
介護が必要な高齢者等へ適切な福祉サービスを提供するため、大変重要なことでありますが、一方では、要介護認定者が増加傾向にあるため、多大なサービス量が見込まれます。
今後は、介護保険制度の理念である「自立支援」の観点からも、これまで以上に介護予防サービスの充実に取り組んでいくべきだと考えます。
既に様々な介護予防事業を実施していますが、男性の参加率の低さが顕著にあらわれているようです。人との触れ合いが介護予防の第一歩ですので、男性の方が参加しやすいよう工夫を凝らした事業内容の検討をお願いいたします。
介護予防の事業充実によって、元気な高齢者がいるまちとして、市内外へ発信していけるよう期待いたします。
次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
現在、区画全体の561区画中、536区画の使用者が決定しております。残り25区画が空き区画であり、今後、墓地を取得する必要性が高い方、切迫した状況の方に限り、分譲していくとの方針が示されました。
ついては、墓地が必要な方それぞれの個々の状況を鑑みながら、適切に対処くださるよう要望いたします。
最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
現政権下では、本制度の廃止をマニフェストの一つに掲げておりましたが、依然として国の動向は見えず、先行き不透明であります。
今後も広域連合との連携のもと、窓口における相談体制に万全を期するとともに、制度改正の内容等については情報収集と周知徹底に努められることを要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件についての採決の結果、東根市一般会計予算、東根市国民健康保険特別会計予算、東根市介護保険特別会計予算、東根市市営墓地特別会計予算、東根市後期高齢者医療特別会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いいたします。
○森谷政志予算特別委員長 以上で各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから採決を行います。はじめに、議第38号 平成24年度東根市一般会計予算について採決をします。
本予算の歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも原案のとおり可決すべきものであります。本案は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。本案は、各分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○森谷政志予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第38号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第39号 平成24年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第39号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。本案は、分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○森谷政志予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第39号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第40号 平成24年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第40号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第40号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第41号 平成24年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第41号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第41号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第42号 平成24年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第42号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第42号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第43号 平成24年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第43号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。本案は、分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○森谷政志予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第43号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第44号 平成24年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案どおり可決すべきものであります。議第44号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第44号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第45号 平成24年度東根市後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第45号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。本案は、分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○森谷政志予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第45号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第46号 平成24年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第46号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第46号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第47号 平成24年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第47号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第47号は分科会委員長報告のとおり決しました。
以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過及び結果についての報告ですが、申し合わせにより私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○森谷政志予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。
◎閉 会
○森谷政志予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
予算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。
午前10時57分 閉 会