第3回東根市議会定例会

平成23年9月21日 午前10時 開 議

 阿  部  綾  子  決算特別委員長      細  矢  俊  博  副委員長


◎出席委員(16名)
 1番   河  村     豊 委員       2番   原  田  利  光 委員
 3番   高  橋  光  男 委員       4番   細  矢  俊  博 委員
 5番   今  野     孝 委員       6番   大  場  英  雄 委員
 7番   浅 野 目  幸  一 委員       8番   加  藤  信  明 委員
 9番   阿  部  清  雄 委員      10番   阿  部  綾  子 委員
11番   高  橋  ひ ろ み 委員      12番   清  野  貞  昭 委員
13番   森  谷  政  志 委員      14番   佐  藤     直 委員
15番   奥  山  重  雄 委員      17番   清  野  忠  利 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        石 山 泰 博
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 荒 川 妙 子  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        椎 名 和 男  副  市  長
高 橋 一 郎  教  育  長        岡 崎 春 夫  総 務 部 長
山 科   優  市民生活部長         黒 田   長  健康福祉部長
                                 建 設 部 長
間木野 多加志  経 済 部 長        菊 池 修 明
                                 兼水道部長
植 松 敏 夫  会計管理者          杉 浦 宗 義  教 育 次 長
本 田   剛  総合政策課長         高 橋   昇  庶 務 課 長
                                 選挙管理委員会
古 谷 利 明  財 政 課 長        中 里 純 一
                                 事務局長
         監査委員                    農業委員会
斎 藤 吉 則                 原 田 光 茂
         事務局長                    事務局長
伴   正 昭  総務課長

◎事務局職員出席者職氏名
塩 野 康 二  事 務 局 長        石 垣 和 彦  事務局長補佐
安 達 利 也  議 事 主 査        高 橋 範 一  主     事
児 玉 由希実  主     事        梅 津 佳 之  兼務書記
井 澤 志都香  兼務書記


◎本日審査した案件

 議第52号 平成22年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第53号 平成22年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第54号 平成22年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第55号 平成22年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第56号 平成22年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
 議第57号 平成22年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第58号 平成22年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第59号 平成22年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第60号 平成22年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
 議第61号 平成22年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第62号 平成22年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎開     議

○阿部綾子決算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから決算特別委員会を開きます。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 なお、執行部において、青柳消防長が公務都合により欠席となり、かわって伴総務課長が出席となる旨の届け出がありましたので、ご了承願います。
 決算特別委員会に付託なりました議第52号から議第62号までの11議案につきましては、一般会計の歳入については去る9月9日の本委員会において慎重に審査を行い、一般会計の歳出並びに各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
 これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告を願います。

◎総務文教分科会委員長報告

○阿部綾子決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 3番高橋光男委員。

   〔高橋光男総務文教分科会委員長 登壇〕

○高橋光男総務文教分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で総務文教分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科に付託されました案件を審査するため、去る9月12日及び13日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員5名出席のもと、関係部課長の出席と審査に関する詳細な説明を求め、決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、東根市一般会計のうち、第1款議会費について申し上げます。
 昨年度は、これまで検討を重ねてきた「開かれた議会」を推進するための改革事項を取りまとめ、会議規則の改正や申合せの見直しを行いました。
 今期定例会以降、順次、新たな取り組みを実施してまいりますが、随時これらを検証し、真に「市民に開かれた議会」とするための議論を深めていくべきと考えます。
 次に、第2款総務費について申し上げます。
 第1項総務管理費1目一般管理費の契約管理事業について申し上げます。
 「総合評価落札方式」につきましては、昨年度は調査研究を行い、今年度から公共工事での一部試行を検討しているとのことであります。
 これまでの議会でも要望されてきたとおり、公平性・透明性の確保及び公共工事の品質向上にあわせ、地元業者を育成し、地域経済の振興にも資するものとなることを期待するものであります。
 次に、5目企画費の市民まちづくり事業について申し上げます。
 本事業は、地域の課題解決、活性化に寄与する事業と期待をしたところでありますが、昨年度の交付実績は3件とのことであり、やや低調である感は否めません。
 今年度リニューアルされた「ともに築く地域未来創造事業」については、積極的なPRは当然のことながら、地域課題に係る相談体制の充実も必要と考えますので、一層の努力をお願いします。
 次に、6目職員研修費、職員研修事業について申し上げます。
 昨年度は延べ1,053名の職員が職務や業務内容に即した研修を受講し、資質向上と専門知識の習得が図られたのことであります。社会情勢の変化は目まぐるしいものがありますので、引き続き時宜に合った研修をお願いをします。
 次に、9目空港周辺対策事業について申し上げます。
 今年10月30日からの新ダイヤでは、大阪便は利便性の高い運航時間となり、また、東京便は76人乗りに機種変更されるなど、これまでの関係者の継続的な努力の賜物であり、敬意を表するものであります。
 搭乗率の向上には、利便性の高いダイヤ、かつ低廉な運賃であることが必要です。各航空会社は厳しい経営状況であると思いますが、利用しやすい運賃設定について関係者の一層の要望活動などをお願いします。
 次に、13目諸費の防災関連事業について申し上げます。
 東日本大震災においては、電源の喪失により市民生活に大きな混乱が生じたことは記憶に新しいところです。危機管理、災害対応の面から、発電機など非常用電源の計画的な調達・配備をお願いをします。
 次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。
 平成22年度の収納率は、対前年比1.4ポイント増の92.6%に上昇、現年度分については98.76%で、13市中トップでありました。
 収納業務をソフト・ハード両面で充実・強化し取り組んできた結果であると、高く評価をいたします。
 また、現在、アウトソーシングの見直しを行っており、これにあわせて市税等のコンビニ収納の導入も検討されているようです。
 今回の結果に満足することなく、市税収納率を安定的に高い水準とするための方策を常に工夫し、今後も一層の努力をお願いをします。
 次に、第6項監査委員会費について申し上げます。
 委員からは、「工事中の施設の監査を実施してはどうか」との意見が出されましたが、来年度から工事監査を実施するための準備をしているとのことであります。
 当面は、完了した工事に係る書類審査を考えているとのことでありますが、新たな取り組み及びその効果に期待をいたします。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 はじめに、第1項消防費1目常備消防費の緊急消防援助活動事業について申し上げます。
 3月11日に発生した東日本大震災では、緊急消防援助隊山形県隊として本市の隊員も多数被災地に出動し、援助活動を行ってきておりますが、マスコミで報じられたようなメンタルケアを必要とする隊員はいなかったとのことであります。
 緊急消防援助活動は過酷な現場での活動が主となることから、隊員のメンタル面での配慮についても検討をお願いします。
 次に、4目水防費の水防事業について申し上げます。
 本市には最上川をはじめとし白水川、村山野川、乱川の1級河川のほか、中小河川が多くあります。本市は大きな自然災害が少ないとはいえ、地球温暖化の影響と思われるゲリラ豪雨、大型台風の発生は、河川の氾濫、堤防の決壊などにより甚大な被害をもたらす恐れがあります。水害に対しても万全の備えをお願いをします。
 次に、住宅用火災警報器の設置について申し上げます。
 既存住宅につきましては、今年の5月31日までの設置が義務化されておりました。本市の設置状況は間もなく明らかになるようでありますが、全ての住宅に設置が進むよう、市民への周知、働きかけの強化をお願いをします。
 次に、第10款教育費について申し上げます。
 はじめに、第1項教育総務費4目語学指導費の語学指導事業について申し上げます。
 学習指導要領の改訂に伴い、今年度から小学校5・6年生も英語が必須科目となりました。現在は2名のALTが各学校を回り語学指導を行っておりますが、大森小学校の開校に伴い、学校数・学級数が増えております。
 ネイティブな英語に触れる機会を数多く提供できるようなカリキュラム、あるいはALTの増員についても検討をお願いをします。
 次に、第2項小学校費3目施設維持費の小学校耐震改修事業について申し上げます。
 昨年度は東根小学校の耐震化が完了し、市内小学校の耐震化は計画に沿って順次進められております。
 多額の予算を要する事業ではありますが、児童生徒に安全で安心な教育環境を提供するため、全ての学校の耐震化を可能な限り早期に完了できるよう、執行部には特段の配慮と柔軟な対応をお願いをします。
 次に、第4項社会教育費1目社会教育総務費の東根市民立大学タントまなべ学園事業についてでありますが、昨年度は13の講座を企画・実施し、市民からは好評を博しているようであります。
 今後も市民の学習意欲を助長する講座メニューを期待をします。
 次に、第5項保健体育費4目学校給食費の学校給食事業について申し上げます。
 給食費については約140万円の未納額がありますが、前年度に比べ約50万円削減されたとのことでありました。これには子ども手当からの充当が可能になったとの要因もありますが、市税同様、現年度主義をとり、粘り強く対応したことも一因であると考えます。担当者の努力に敬意を表するとともに、今後も一層の努力をお願いをします。
 次に、第12款公債費について申し上げます。
 本市の平成22年度末の市債残高は、前年度とほぼ同額の約195億円でありました。しかしながら、このほかにもPFI事業の償還分があり、また、今後は公益文化施設や中高一貫教育校に関連する負担等が加わることが見込まれます。
 景気低迷により大幅な税収増が見込めない中、本市の中長期的な財政状況、将来の財政負担を十分見極め、無理の生じない財政運営をお願いをします。
 次に、東根市東根財産区特別会計について申し上げます。
 毎年度実施されております「森と親しむ体験教室」は、子どもたちが自然に触れ、森林の大切さを学ぶことができる貴重な事業でありますので、これからも充実した内容で実施されるようお願いをします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算及び東根市東根財産区特別会計決算の2件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○阿部綾子決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 7番浅野目幸一委員。

   〔浅野目幸一経済建設分科会委員長 登壇〕

○浅野目幸一経済建設分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月12日及び13日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、委員5名出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち、第5款労働費第1項労働諸費1目労働諸費の東根地域職業訓練センター運営委託事業について申し上げます。
 独立行政法人 雇用・能力開発機構の廃止に伴い、職業訓練センターも譲渡廃止が決定しましたが、本市では昨年、譲渡受け入れの方針を決定し、本年度から市の公の施設として職業訓練と各種研修の振興に寄与しております。
 今後も就労者のスキルアップと離職者の再就職支援の一助となるべく、充実した訓練講座の開催について職業訓練協会と一体となり進めていただくことをお願いいたします。
 次に、3目緊急雇用創出事業について申し上げます。
 平成22年度は、各課において20事業を実施し、162名の失業者の雇用確保が図られました。また、県補助金を有効に活用し、きめ細かな部分まで行政サービスを提供できたことは、一定の評価をするものであります。
 しかしながら、未だ不況から脱したとはいえず、雇用情勢を取り巻く状況は依然として厳しいことから、今年度限りとなっている当事業の継続など一層の雇用対策に取り組まれることを要望するものです。
 次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
 第1項農業費3目農業振興費のうち、有害鳥獣対策について申し上げます。
 猿や熊などの有害鳥獣による被害は甚大であり、農業従事者の収入や生産意欲に多大な影響を及ぼします。また、一昨年からは、新たにイノシシによる被害が増えてきたとのことであります。
 今後とも情報収集に努めるとともに、各地域協議会との連携はもちろんのこと、広域での対策を講じ、より効果的な対策を実施されることを望みます。
 次に、果樹王国ひがしねブランド戦略事業についてであります。
 「果樹王国ひがしねブランド」の全国へのさらなる発信と確立のためのトップセールスは、「果樹王国ひがしね」の知名度向上に大変効果を上げております。
 今後とも、行政、農協、生産者が一体となり、高品質の本市農産物の全国への発信をよろしくお願いいたします。
 次に、9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業及び遊休農地解消対策事業についてであります。
 農用地の利用権等の集積を通じて、中核的担い的の育成及び確保を図り、また、市内全域の遊休農地の実態調査やその解消に向けた支援への取り組みを評価いたします。
 しかしながら、農業従事者の減少や高年齢化など遊休農地となる原因は様々であります。農業委員会委員による指導・助言のほか、助成事業により解消と未然防止に努められておりますが、今後とも遊休農地解消に向けた取り組みについて推進されることを要望いたします。
 次に、農業再生機械導入支援事業(ひがしね元気応援事業)についてであります。
 委員からは、農家収入の減少する中において、高品質かつ高価格で取引される農作物を生産するための設備投資は非常に重要であり、農業産出額の向上を図るためにも、当事業の実施は正に的を得たものであったとの意見が多くありました。
 農業従事者の負担軽減と設備投資を促し、本市農業と地域経済のさらなる活性化を図るため、当事業の来年度以降の継続についての検討を願います。
 次に、第7款商工費について申し上げます。
 第1項商工費2目商工振興費の住宅新築・リフォーム事業(ひがしね元気応援事業)についてであります。
 本市独自の緊急経済対策事業の一つとしてスタートした本事業は、適用要件が緩やかであり、対象工事が幅広いことから利用しやすく、新築やリフォーム工事が促進され、住宅関連業種を中心に地域経済の振興が図られると同時に、市民の住環境の向上に資するもので高く評価いたします。
 また、今年度からは、県において同様の助成制度を創設し、要件が合致すれば両制度から補助を受けられることは、さらなる発注件数の増加が期待でき、一層の地域経済の振興に寄与するものと考えます。
 ついては、今年度限りとなっている本事業について、本市経済のさらなる振興のためにも本事業期間の延長を要望いたします。
 次に、3目観光費の果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会事業について申し上げます。
 昨年の第9回大会では参加者が初めて1万人を超え、全国に本市をPRできたことは大変喜ばしいことであります。
 今後とも多くの参加見込みが期待されることから、「さくらんぼ生産量日本一のまち・さくらんぼの王様 佐藤錦発祥の地」を広く発信するとともに、これまで以上に参加ランナーの受け入れ体制を充実させ、大会運営にあたられることを望みます。
 次に、第8款土木費について申し上げます。
 第2項道路橋りょう費2目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。
 今年は年が明けてから例年にないほどの豪雪に見舞われ、市民生活に大きな支障を来しました。本年度新たに歩道ロータリー車を購入し、除雪作業の効率化が期待できますが、これまで以上に万全の体制を整え、生活道路の安全確保に努められることを望みます。
 次に、道路維持事業並びに3目道路新設改良費の地方道路交付金事業、地方道路等整備事業及び道路新設改良事業についてであります。
 道路網の整備は普段の生活を営む上で欠かせないものであり、災害時には情報収集、避難場所への移動、災害支援物資の配送など極めて重要な役割を担っております。
 今後とも危険箇所の補修による事故等の未然防止、安全な歩行空間の確保など、計画的、そして早期に道路網が整備されることを要望いたします。
 次に、第4項都市計画費2目土地区画整理費の組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業についてであります。
 現在の一般分譲保留地の処分状況は、123区画中、契約済区画が72区画と保留地の分譲に苦慮しております。
 しかし、本年3月の東根中央橋の開通と4月の大森小学校の開校により、「みのりの樹団地」の魅力は一層高まりました。
 ついては、組合に対する十分な指導・助言とともに、これまで以上に行政と組合が一丸となり、優れた住環境にある「みのりの樹団地」をPRし、早期完売に努められることを望みます。
 次に、5目公園管理費の公園管理事業及び6目公園整備費の公園遊具整備事業についてであります。
 市内84カ所の公園を適正に管理し、市民に「憩い」と「安らぎ」の場を提供するとともに、地域住民のイベント等の場所として活用されております。
 今後とも訪れた方々の「憩い」と「安らぎ」の場となると同時に、災害時には避難場所ともなることから、適正な公園管理を進めていただくことを願います。
 あわせて、公園遊具の整備は、「子育てするなら東根市」を標榜する本市の子育て環境のさらなる充実を図るものと考えます。
 ついては、地元と一体となり、子どもたちが集う公園の整備が一層図られることを期待します。
 次に、第5項住宅費1目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。
 本造住宅の耐震診断士派遣事業では、平成20年度から昨年度までに45件の耐震診断を実施しており、昨年度は診断の結果、耐震不足と判定され、耐震改修工事を行う場合の補助制度を創設し、市民の安全・安心な暮らしの確保と震災に強いまちづくりを推進しております。
 しかしながら、耐震改修補助制度の利用実績はなかったとのことであります。
 ついては、これまで以上に制度の周知を図り、耐震改修工事を促進し、市民の安全・安心な暮らしの確保に努められることを要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。
 昨年3月に変更事業認可を受けて第6期事業計画が進められております。都市生活における快適で衛生的な生活環境の整備と自然環境の保全を確保するためにも、計画的な事業の推進と一層の普及促進に努めていただくことを要望いたします。
 次に、一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 平成20年度の竣工までに、さくらんぼ東根駅の新設、大型商業施設の立地、良好な住環境の整備等により、定住人口の拡大が図られました。
 今後は清算事業を残すのみとなっておりますので、平成24年度の清算完了に向けて遺漏なきよう、よろしくお願いをいたします。
 次に、水道事業会計決算について申し上げます。
 3月11日の東日本大震災の発生時、一部で断水となった地域はありましたが、これまで実施した施設の耐震化工事や老朽化した水道管の布設替えにより、幸いにして大きな被害もなく、安堵したところです。
 これからも簡易水道統合事業や施設の耐震化工事並びに老朽配水管の更新が実施されますが、計画的に事業を進められ、これまで以上に災害への万全の備えと水道水の安定供給、あわせて水道事業会計の健全経営に努められることを望みます。
 また、市内を4ブロックに分けて実施している漏水調査において、昨年度は約9万7,000トン、金額にして約1,500万円分の漏水を防ぐことができたことは、非常に喜ばしいことであります。
 今後も事業を継続し、漏水の未然防止と早期発見により、さらなる有収率の向上に努められることを要望いたします。
 最後に、工業用水道事業会計決算について申し上げます。
 景気低迷における受水企業の基本水量の減少により、収益的収入は減となりましたが、通常経費の縮減を図ることで、前年度と比較し、純利益は増となりました。
 今後も年次計画による施設整備の推進と管理に万全を期すとともに、基本水量は受水企業の経営に影響されることから、景気の動向に注視され、さらなる健全経営と安定供給に努められることを望みます。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市公共下水道事業特別会計決算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計決算、東根市水道事業会計決算及び東根市工業用水道事業会計決算の5件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○阿部綾子決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 4番細矢俊博委員。

   〔細矢俊博厚生分科会委員長 登壇〕

○細矢俊博厚生分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月12日及び13日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、第2款総務費第1項総務管理費12目地方バス対策費のうち、市民バス運行事業についてであります。
 市民バスは運行開始から11年が経過し、市内を走るバスの存在は市民に定着しております。
 しかし、交通弱者と呼ばれる方々の交通手段を確保するものとして重要な事業でありますが、依然として利用率は低迷しております。
 ついては、市民ニーズを定期的に調査し、市民の利用目的に沿った利便性あるバスの運行をお願いいたします。
 また、バスの中に利用者が楽しめるような情報を貼付するなど、さらなる利用率向上に向けた取り組みを要望いたします。
 次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の戸籍住民基本台帳事業及び住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。
 電子政府・電子自治体の基盤となることを目的とする住基ネットサービスは、、全国の市区町村の区域を超えて本人確認情報の提供が行えるシステムであります。
 確定申告などの電子申請や公的な身分証明書として利用可能な住民基本台帳カードは前年度まで無料交付を行っていましたが、今年度からは1枚500円の有料交付になりました。交付枚数の低位が今後さらに懸念されるところであります。
 つきましては、市民の利便性の向上、住民基本台帳カードの普及のためにも、住民基本台帳カードを利用した証明書等のコンビニ交付が早期導入できるよう、強く要望いたします。
 また、より効果的なシステム導入となるよう、既に導入をしている全国自治体の調査・研究をお願いいたします。
 第3款民生費について申し上げます。
 第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業及び福祉推進員設置事業についてであります。
 民生委員児童委員、主任児童委員におかれましては、市民の立場に立っての相談業務や生活状態の適切な把握及び福祉サービス利用の情報提供など、常に社会福祉の増進に向けて活動されていますことに対し、改めて敬意を表します。
 また、東日本大震災発生時には地域との連携を図り、速やかに地域住民の状況把握に努められましたことに大変感謝申し上げます。
 昨年12月より委員数が2名増員になり、委員の負担軽減につながりましたことは一定の評価をするところであります。
 あわせて、モデル地区において「福祉推進員」の制度がスタートし、より一層、地域に密着した活動ができるとともに、地域が持っている福祉力の向上を期待するところであります。
 住み慣れた地域で、誰もが安全で安心に暮らしていくことが願いであります。支援を必要としている方々に対し、より細やかなサポート体制が整うよう、区長、民生委員、福祉推進員の三者間の連携を図り、また、スキルアップにも力を入れていただきますようお願いいたします。
 次に、第2項児童福祉費2目保育所費の保育所事業及び3目児童館費の児童館事業についてであります。
 平成20年度より、ひがしね保育所が民営化され、今年度からは新たに、さくらんぼ保育所が民営化のスタートをいたしました。
 その一方で、本市における保育士の採用はなく、嘱託保育士については1年更新の雇用であることから、その待遇や保育士全体の資質が今後の課題となっております。
 そんな中、昨年の保育指針の変更に伴い、公営・民営にかかわらず市内全体で保育士の研修が行われていることは、保育士の資質向上、また、市内全体の保育体制の強化につながるものですので一定の評価をするところであります。
 今後も継続した取り組みを進め、市内の施設全体が保護者ニーズに対応した良質な保育を行えるよう、より一層、保育士のスキルアップに力を入れていただきますよう要望いたします。
 次に、6目医療給付費の母子家庭等医療給付事業、未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、子育て支援医療給付事業及び小学校低学年医療費無料化事業であります。
 昨年度から「子育てするなら東根市」のさらなる充実を目指し、「子育て応援マニフェスト2010」を掲げ、事業を拡大して実施されたことは評価するものであります。
 これまで先駆的に行ってきた本市の子育て支援は、他市の目標とされてきました。今後は給付事業だけでなく、子育て環境の整備や健康な子ども育むなどの総合的な子育て支援のPRが必要であると考えます。改めて子育て支援と給付制度の周知について、よろしくお願いいたします。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 第1項保健衛生費1目保健衛生総務費のこうのとり支援事業についてであります。
 本事業は昨年度からスタートしました「子育て応援マニフェスト2010」の一事業であり、県特定不妊治療費助成事業の対象である夫婦に対し、1回の治療につき10万円を限度に通算5年間助成するものであります。
 子どもに恵まれない夫婦にとりましては、不妊治療は精神的・肉体的、また、経済的にも負担が大きく、大変なものがあります。そして、様々なステージにおける子育て支援施策の一つとして、この事業がスタートしたことは評価をするものであります。
 さらに、昨年の支援事業対象者7名のうち2名が妊娠されましたことは、大変喜ばしいことであります。
 今後とも、子育て支援の重要事業として支援の充実と相談体制に万全を期することを要望します。
 次に、特別会計について申し上げます。
 はじめに、国民健康保険特別会計であります。
 医療給付についてですが、被保険者の医療給付は月に2億3,000万円ほどであるという説明がありました。歳入不足が懸念される中、これらの中には全国的にも問題となっている多重診療と思われる例も含まれているとのことです。引き続き診療の現状調査を行い、多重診療の対策を講じていくことを要望するものです。
 今年度は、後発医薬品であるジェネリック医薬品の普及にも取り組むとのことですので、市民へ広く周知し、国保関係のさらなる健全運営のため努められることを要望いたします。
 次に、老人保健特別会計について申し上げます。
 平成20年度に後期高齢者医療制度に改編され、平成22年度をもちまして精算行為が終了いたしました。
 次に、介護保険特別会計について申し上げます。
 介護を必要とする高齢者の増加はもちろんのこと、今後は介護の重度化が懸念されています。居宅介護サービスの利用者の中でも要介護5の利用者が166件、要介護4の利用者が165件と、昨年より大幅に重度化しているという説明がありました。居宅介護者のニーズに十分対応できるよう、要介護者、介護者の両者に優しい充実したサービスの提供を要望いたします。
 さらに、包括支援センター・社会福祉協議会・行政間の連携を図り、要支援・要介護状態を未然に防ぐ介護予防について積極的な事業展開をお願いいたします。
 次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 昨年度は秋の第2期分譲に合わせた建設工事の完了、分譲募集と円滑に事業が進められました。
 しかしながら、墓石の建立は、今現在分譲されている530区画のうち131区画であり、第1期分譲の建立率は31%、第2期分譲では17%程度であります。
 今後は、墓石建立までの分譲地の管理状況が懸念されます。ついては、自己管理の啓発、広報に努め、管理の行き届いた市営墓地となるようお願いいたします。
 最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
 後期高齢者医療制度については、平成20年度より国民皆保険を堅持しつつ、将来にわたり安心して医療を受けられるようにするため、また、増大する医療費を安定的に賄う制度としてスタートしましたが、今後も高齢者化社会の進展に伴い、被保険者数は年々の増加が予想されます。
 また、本制度の廃止をマニフェストの一つに掲げていた現政権下ではありますが、各種医療制度を取り巻く状況は先行き不透明であります。
 今後も広域連合との連携のもと、窓口における相談体制に万全を期するとともに、制度改正の内容等については情報収集と周知徹底に努められることを要望します。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市国民健康保険特別会計決算、東根市老人保健特別会計決算、東根市介護保険特別会計決算、東根市市営墓地特別会計決算及び東根市後期高齢者医療特別会計決算の6件について、全委員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
○阿部綾子決算特別委員長 以上で分科会における審査の経過と結果についてのご報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第52号 平成22年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものとするものです。本決算は、各分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第52号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第53号 平成22年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第53号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第54号 平成22年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第54号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第55号 平成22年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第55号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第56号 平成22年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第56号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第57号 平成22年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第57号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第58号 平成22年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第59号 平成22年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第60号 平成22年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第61号 平成22年度東根市水道事業会計決算認定について採決します。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第62号 平成22年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第62号は原案のとおり認定されました。
 以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、この後の本会議における決算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、私からの口頭報告は申し合わせにより結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部綾子決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。
 次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願いいたします。

◎閉     会

○阿部綾子決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。

   午前10時55分 閉 会