第1回東根市議会定例会
平成23年3月17日 午前10時 開 議
青 柳 安 展 予算特別委員長 高 橋 光 男 副委員長
◎出席委員(17名)
1番 水 上 公 明 委員 2番 高 橋 光 男 委員
3番 細 矢 俊 博 委員 4番 大 場 英 雄 委員
5番 浅 野 目 幸 一 委員 6番 加 藤 信 明 委員
7番 阿 部 清 雄 委員 8番 阿 部 綾 子 委員
9番 高 橋 ひ ろ み 委員 10番 佐 藤 直 委員
11番 奥 山 重 雄 委員 12番 森 谷 政 志 委員
13番 青 柳 安 展 委員 14番 清 野 忠 利 委員
15番 武 田 敏 夫 委員 16番 結 城 芳 委員
17番 秋 葉 征 士 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 石 山 泰 博
委 員 長
選挙管理委員会
奥 山 元 荒 川 妙 子 代表監査委員
委 員 長
八 島 一 夫 農業委員会会長 大 江 和 明 消 防 長
椎 名 和 男 副 市 長 小 関 正 男 教 育 長
高 橋 一 郎 総 務 部 長 山 科 優 市民生活部長
黒 田 長 健康福祉部長 岡 崎 春 夫 経 済 部 長
建 設 部 長
小 林 文 雄 菊 池 修 明 会計管理者
兼水道部長
杉 浦 宗 義 教 育 次 長 間木野 多加志 総合政策課長
塩 野 康 二 庶 務 課 長 中 里 純 一 財 政 課 長
選挙管理委員会 監 査 委 員
太 田 紀代子 斎 藤 吉 則
事 務 局 長 事 務 局 長
農業委員会
今 野 和 行
事 務 局 長
◎事務局職員出席者職氏名
矢 作 隆 事 務 局 長 石 垣 和 彦 事務局長補佐
安 達 利 也 議 事 主 査 高 橋 範 一 主 事
塩 野 睦 美 主 事 梅 津 佳 之 兼務書記
井 澤 志都香 兼務書記
◎本日審査した案件
議第20号 平成23年度東根市一般会計予算
議第21号 平成23年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第22号 平成23年度東根市東根財産区特別会計予算
議第23号 平成23年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第24号 平成23年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
議第25号 平成23年度東根市介護保険特別会計予算
議第26号 平成23年度東根市市営墓地特別会計予算
議第27号 平成23年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第28号 平成23年度東根市水道事業会計予算
議第29号 平成23年度東根市工業用水道事業会計予算
◎開 議
○青柳安展予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
ただいまから予算特別委員会を開会します。
本日の会議に欠席及び遅刻の届けはありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
◎議第20号〜29号 平成23年度東根市一般会計予算外9件
○青柳安展予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第20号の一般会計予算の歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑につきましては、去る3月8日の本委員会において十分審査が尽くされましたので質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
次に、議第20号の一般会計予算の歳出の全部及び議第21号から議第29号までの9議案については、去る3月8日の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。
◎総務文教分科会委員長報告
○青柳安展予算特別委員長 最初に、総務文教分科会委員長 16番結城 芳委員。
〔結城 芳総務文教分科会委員長 登壇〕
○結城芳総務文教分科会委員長 おはようございます。大変な状況の中でございますけれども、私から総務文教分科会に付託されました案件についてご報告申し上げます。
予算特別委員長の指名により、総務文教分科会に付託されました平成23年度予算について、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月10日と11日及び14日の3日間、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員全員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに平成23年度一般会計予算のうち、第1款議会費について申し上げます。
市民の議会に対する理解・関心を高めていただくため、開かれた議会運営について検討を重ねてまいりました。来年度はインターネット中継、一問一答方式の導入など、新たな取り組みを始める予定です。今まで以上に議論を活性化させ、市民にとって、より分かりやすい議会を目指してまいります。
次に、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
職員採用平準化計画の目標年次である平成25年度が近づいております。計画の見直しに当たっては、業務の量や質、さらには特殊性なども考慮していただき、時代に合った採用を望みます。
次に、契約管理事業について申し上げます。
来年度から施行される総合評価落札方式に対し、委員からは、地元業者の育成、地域経済の振興を期待する意見が出されましたので、早期の実施をお願いします。
次に、4目財産管理費の基金管理事業について申し上げます。
本市の基金については、適切な管理及び運用がなされ、決算時に報告されておりますが、より透明性を高めるため、運用状況の報告のあり方について監査委員とも協議の上、検討していただくようお願いします。
次に、5目企画費の第4次東根市総合計画策定事業について申し上げます。
来年度から第4次東根市総合計画に沿ったまちづくりが始められます。「しあわせつくる学びと交流のまち」を実現するため、第三次で培った「市民との協働」をさらに成熟させなければなりません。広報を使っての周知、あるいは地域へ出向いての説明会など、市民が総合計画への理解を深めることができる方策を要望します。
次に、交流事業について申し上げます。
来年度は東京都中央区との友好都市締結から20周年に当たり、記念事業を実施するとのことであります。これを契機にお互いの理解・交流がさらに深まり、ついては市民レベルでの交流が拡大することを期待します。
次に、ともに築く地域未来創造事業について申し上げます。
第4次総合計画に掲げる「地域力向上プロジェクト」は、今後のまちづくりにとって最も大きな施策と考えます。地域自らが地域の課題を解決するためには、行政側の相談・指導体制も重要です。庁内が連携した体制づくりを要望します。
次に、6目職員研修費の職員研修事業について申し上げます。
行政課題の複雑化は職員の心身への負担も与えていることが想像されます。今年度、全職員を対象に実施されたメンタルヘルス研修のように、職員の健康に目を向けた研修も積極的に実施されるようお願いします。
次に、9目空港対策費について申し上げます。
山形空港の発着便は3月27日にダイヤが改正されるようですが、搭乗率に与える影響も懸念され、山形空港を取り巻く状況は依然として厳しい状況にあると言わざるを得ません。県や近隣市町と連携し、なお一層の運動をお願いします。また、地方空港の存在意義は採算性だけで図られるものでなく、公共的な役割に応える点にもあります。様々な観点から山形空港の必要性を訴え、活性化につなげていただくよう要望します。
次に、13目諸費の防災関連事業について申し上げます。
防災備蓄については、まだ目標に達していない物資もあるようです。様々な状況を想定し、市民のため万全の備えをお願いします。
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、我々の想像を遥かに越えた災害でありました。このたびの本市の緊急体制や対応についてもしっかりと検証をし、今後の防災計画に反映させることを強く要望します。
次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。
昨年度より取り組んでいる収納業務の3班体制化及び滞納管理システムの活用により、収納率は昨年同時期に比べ向上しているようです。厳しい経済状況の中、自主財源を確保し持続可能な財政運営を行っていくため、今年度の取り組みをしっかりと検証し、効果的な収納業務の確立を図られるよう要望します。
次に、第4項選挙費について申し上げます。
投票率向上に向けた取り組みの一つとして、「投票管理者や投票立会人に若者を積極的に選任し、投票率の向上につなげてはどうか」との意見が委員からありました。内申の依頼にあっては強く働きかけていただくよう要望します。
次に、第9款消防費について申し上げます。
1目常備消防費の緊急消防援助活動事業について申し上げます。
この援助活動は、大規模災害や特殊災害に伴うものです。このたびの震災でも国からの要請を受け、本市の隊員が岩手県へ出動しており、消防隊員の活動に敬服しております。被災地で活動する隊員が安心して力を発揮することができるよう、万全の装備調達をお願いします。
また、現在8名の救急救命士のうち2名が女性とのことであります。最近では子どもや高齢者など、女性の救命士が適しているような場面も多々あるようですので、職員の増員も視野に入れた体制づくりをお願いします。
次に、第10款教育費について申し上げます。
第1項教育総務費2目事務局費の特別支援教育推進事業について申し上げます。
来年度はスクールサポーターを2名増員するとのことですが、対象となる児童・生徒も増え、また、個々のケースに応じた支援が必要であることから、さらなる増員など支援体制の強化について前向きに検討願います。
次に、第2項小学校費について申し上げます。
地域の期待が大きい「大森小学校」の開校が間近となりました。ここに至るまで開校準備委員会などにおいて入念な準備を行い、子どもたちや保護者が不安なく入校できるよう取り組んできたことに敬意を表します。開校後も細部への心配りをお願いします。
次に、3目施設維持費の小学校耐震改修事業について申し上げます。
現在、「東根市学校耐震化等計画」に基づき順次、耐震化が進められています。しかし、このたびの地震により改めて学校の安全性に対する不安の声が出てくることも予想されます。不安を解消するのは何よりも耐震化の早期完了です。執行部には特段の配慮をお願いします。
次に、第4項社会教育費1目社会教育総務費の市民立大学タントまなべ学園事業について申し上げます。
来年度は市民立大学という形になってから10年目を迎えます。実行委員の力を引き出し、より自主性を高める支援について検討を願います。
次に、4目文化振興費の国分一太郎生誕100年記念事業について申し上げます。
本事業は実行委員会が主体となり実施されるようですが、児童文学者及び教育評論家として活躍した方でありますので、行政側においても適切な支援をお願いいたします。
次に、東の杜資料館運営事業について申し上げます。
東の杜資料館の利活用については、来年度、プロポーザル方式により基本計画を募るとのことでありますが、大ケヤキや周辺の歴史的環境と調和したものとなるよう、地域住民の意見も取り入れながら進めていただきたいと要望いたします。
次に、第5項保健体育費の総合型地域スポーツクラブ事業について申し上げます。
マイ・スポーツひがしねの会員数が減少傾向にあることから、今後のクラブ運営を懸念する意見がありました。先進クラブの調査・研究などもしながら、会員拡大に向けた取り組みの強化をお願いします。
次に、平成23年度東根市東根財産区特別会計予算について申し上げます。
地域環境保護の観点から、改めて森林の大切さが認識されております。今後も適切な森林保全活動に努めるとともに、財産区が保有する広大な森林の有効な活用方法についての研究もお願いします。
また、毎年、市内小学生を対象に実施している「森と親しむ体験教室」は、森林の大切さを学ぶことのできる事業でありますので、今後も継続して取り組んでいただくように要望いただくよう願います。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算及び東根市東根財産区特別会計予算の2件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いいたします。
◎経済建設分科会委員長報告
○青柳安展予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 6番加藤信明委員。
〔加藤信明経済建設分科会委員長 登壇〕
○加藤信明経済建設分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会の予算特別委員会で経済建設分科会に付託されました平成23年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月10日及び11日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに平成23年度一般会計のうち、第5款労働費について申し上げます。
第1項労働諸費1目労働諸費の職業訓練センター指定管理委託事業についてであります。
雇用能力開発機構の廃止に伴う職業訓練センターの廃止を危惧しておりましたが、無償譲渡を受けて平成23年度より本市の公の施設として業務を継承することに安堵しております。依然として厳しい雇用情勢ではありますが、今後とも優れた労働力の確保と人材育成に努め、多くの雇用創出につながるようにその機能を発揮されるよう望みます。
第6款農林水産業費について申し上げます。
第1項農業費3目農業振興費の果樹王国ひがしねブランド戦略事業及び園芸活性化支援事業についてであります。
果樹王国ひがしねブランドを全国に発信するためにトップセールスをはじめとしたPRの強力な実施を継続し、販路拡大に努められるよう望みます。さくらんぼをはじめとした果樹の加温・無加温ハウスの導入が促進されれば、早期から高品質の農産物を提供でき、露地生産へと続く長期リレー出荷が可能となります。これは、産地銘柄の確立による有利な価格形成につながるとともに、労働力の平準化が図られることで、生産性の向上へとつながります。高品質な農産物の継続した提供に向けて、執行部、関係機関、生産農家が連携をして積極的に取り組まれるよう期待をいたします。
しかし、ハウス栽培に不可欠な灯油は不安定な世界情勢の影響による価格の高騰が懸念されておりましたが、3月11日発生した東北地方太平洋沖地震の影響を受け、入手すら困難な状況であります。今後の動向を注視し、県とも連携を取りながら生産農家の支援に努められるよう強く要望いたします。
次に、9目農業経営基盤強化促進対策費についてであります。
農業従事者の高齢化など遊休農地の発生要因は様々であり、加えて政府がTPPへの参加を検討していることなど、農業を取り巻く環境はますます厳しく、今後の担い手の減少や遊休農地の拡大を危惧するところであります。農業が持続可能な産業であり続けるために今以上に関係各課が連携し、総合的な取り組みを行い、遊休農地の解消と農業の活性化を図られるよう要望いたします。
次に、猿・熊などの有害鳥獣対策についてであります。
決定的な防止策がない中で、有害鳥獣による被害は甚大であり、農家の生産意欲にも大きな影響を及ぼしております。また、昨年からは新たにイノシシによる被害が出始めたとのことであります。今以上に各地域協議会との連携を図り、広域での対策が実施されるとともに情報収集に努め、より効果的な対策を実施されるよう望みます。
次に、第2項林業費2目林業振興費のみどり環境交付金事業及び森林病害虫等防除事業についてであります。
森林病害虫対策に積極的に取り組まれておりますが、その被害の拡大スピードはすさまじく、ご存じのとおり大森山でもナラ枯れの被害が顕著になってまいりました。森林の公益的機能を損なうことは市民生活の安全を脅かすことであります。被害拡大を食い止めるためには迅速かつ広域での取り組みが必要でありますから、国・県へも対策を要望し、森林病害虫への適切な防除・予防を継続して実施されることを望みます。
第7款商工費について申し上げます。
第1項商工費2目商工業振興費の住宅新築・リフォーム支援事業(ひがしね元気応援事業)についてであります。
本事業は、適応要件が緩やかで対象となる工事が幅広いため市民が利用しやすく、また、市内業者への発注を促し、地域経済の振興が図られる制度であります。このほど県におきましても平成23年度よりリフォーム助成制度を実施することが示されましたが、本事業とあわせて受付け、補助を実施される予定とのことでありますから、広く市民に利用され、地域経済の活性化につながるよう、県の要綱が策定され次第、適切な対応を実施されることを要望いたします。
次に、3目観光費についてであります。
観光振興を目的として実施している各種イベントが功を奏し、本市の交流人口は年々拡大をしております。特に「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会」は第9回大会で参加者1万人の大台を超え、次回は記念すべき第10回大会であります。盛大に開催され、本市の魅力を全国に大いにPRしてくれるものと期待をいたします。
また、本市初の観光基本計画が策定されることになります。第4次東根市総合計画との整合性をとりながら、市民参画のもとで一層の観光振興が図られる計画が策定されることを望みます。
次に、4目企業誘致対策費についてであります。
新設されました企業奨励補助金制度は、市内企業の設備投資などを支援するための市独自の優遇措置でありますから、効果的に利用されるよう、市内企業へ積極的なPRを実施されることを望みます。あわせまして、農村地域工業等導入促進法及び低開発地域工業開発促進法に基づく減収補てん措置の代替措置として企業立地促進法に基づく減収補てん措置の期間延長と税の免除要件の緩和につきまして、国及び県に対して働きかけるよう強く要望をいたします。
また、経済不況により企業が事業の拡大や設備投資を控える中、企業を誘致するためには他自治体に先んじて、より積極的な取り組みを展開することが必要と考えます。関係各課が連携をとり、全庁的取り組みを実施されるよう重ねて強く要望をいたします。
第8款土木費について申し上げます。
第2項道路橋りょう費2目道路維持費の市道除雪機更新・整備事業についてであります。
本年は例年にない豪雪に見舞われ、道路交通にも大きな支障をきたしました。特に道幅が狭くなる中では自動車と歩行者の安全な分離が困難になり、事故の危険性が高まります。除雪への万全な体制を整え、生活道路の安全確保に一層努められるよう望みます。
次に、2目道路維持費の道路維持事業及び3目道路新設改良費の道路新設改良事業及び4目橋りょう維持費の橋りょう補修事業についてであります。
このたびの地震の破壊力は想像を絶し、被害が明らかになるにつれてその甚大さに慄くとともに、犠牲者の方々への哀惜の念に絶えません。道路や橋りょうなど次々と破壊される様を目の当たりにし、社会インフラの安全・安心を確保することの難しさと重要性を痛感したところであります。公共事業の実施が縮少され、予算も縮減傾向が続いておりますが、常より危険箇所の点検をこまめにし、早期に計画的に整備されることを強く要望いたします。
なお、特に道路維持事業につきましては市民の生活に直結するものであり、道路の安全が確保できるよう留意されることを要望いたします。
次に、第4項都市計画費1目都市計画総務費の都市計画マスタープラン改訂事業についてであります。
計画策定から10年が経ち、本市を取り巻く環境は大きく変わり、計画と現状の乖離が生じてきております。事業策定の上でも重要な指針となるものでありますから、検証を十分行い、国土利用計画と農業振興地域整備計画の見直しなどとも調整を図りながら、将来のまちづくりを見据えた事業実施となることを期待いたします。
次に、2目街路事業費の東根地区まちづくり交付金事業についてであります。
地域住民によるまちづくり協議会が組織され、にぎわいのあるまちづくりのためにワークショップごとに話し合いが盛んに行われており、市民が主体となった協働のまちづくりが実践されております。平成24年度の事業完了に向けて事業を効果的に推進し、地域の活性化が図られるまちづくりとなりますよう期待をいたします。
次に、5目公園整備費についてであります。
子どもの遊び場が整備されることで、本市の子育て環境整備が一層進むものと思われますが、各地区の子育て環境にも配慮した遊具設置を実施していただき、より一層の充実が図られることを期待いたします。
次に、第5項住宅費1目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。
一部の市営住宅は経年劣化が進み、耐震、衛生管理の面からも大変懸念されております。廃止や建て替えを順次実施されているとのことですが、早期の対応実施を要望いたします。また、廃止、建て替え後の土地利用については、市全体の利益となるよう有効に利活用されることを期待いたします。
続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
はじめに東根市公共下水道事業特別会計についてであります。
第6期事業計画において、事業促進と水洗化率の向上に取り組まれておりますが、自然環境の保全と衛生的で安全、快適な生活環境を確保するために補助制度を有効に活用し、早期の実施と、なお一層の普及促進に努められるよう要望いたします。あわせて、浸水対策における管渠建設におきましても整備促進を図り、災害の防止に努められるよう期待をいたします。
次に、一本木土地区画整理事業特別会計についてであります。
本事業は、清算事業を残すのみとなっておりますので、遅滞なく平成24年度に清算を完了させるよう努力を願います。
次に、東根市水道事業会計についてであります。
安全で安心した水の供給に努められておりますが、今後とも計画的な施設更新と災害に強い施設整備に取り組み、より安全・安心な飲料水を安定的に供給できるよう健全経営に努められることを要望いたします。
最後に、東根市工業用水道事業会計についてであります。
計画的に施設更新と耐震化を進め、維持管理に万全を期していただき、より一層の安定供給と健全運営に努められるよう要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件につきまして採決の結果、東根市一般会計予算、東根市公共下水道事業特別会計予算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算、東根市水道事業会計予算、東根市工業用水道事業会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告を申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いを申し上げます。
◎厚生分科会委員長報告
○青柳安展予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 7番阿部清雄委員。
〔阿部清雄厚生分科会委員長 登壇〕
○阿部清雄厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました平成23年度予算について審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月10日、11日及び14日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに一般会計のうち、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費11目市民生活費のうち、消費者行政事業(地方消費者行政活性化基金分)についてであります。
国では、消費者の安全・安心を確保するべく消費者庁を設置し、国と地方が一体となった消費者行政の強化が図られることとなり、各地方自治体においても相談窓口の充実が義務付けられました。本市においても一昨年11月より新たに消費生活相談員を採用し、一層の消費相談窓口の充実を図り、万全の体制を築いているとのことであります。
消費者行政は多岐にわたるものでありますが、特に日々巧妙な手口となっている様々な悪質商法から市民を守るべく関係機関と連携を密にしながら、さらなる市民への周知徹底と丁寧な相談などにより、今後とも的確な対応を願います。
次に、防犯事業についてであります。
新年度から公衆街路灯、いわゆる防犯灯のLED化に対応した補助制度を実施するもので、LED照明は従来の蛍光管などと比較して初期費用はかかるものの、製品の寿命は長く、また、二酸化炭素や光熱費の削減効果が著しく、本制度は「環境先進都市」を標榜する本市にふさわしい取り組みと期待するものです。今後は限られた予算の中で最大限の効果が見出せるよう、また、設置及び更新の基準を明確にしながら事業の実施にあたられることを要望します。
次に、第3款民生費について申し上げます。
第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業及び福祉推進員設置事業についてであります。
民生委員・児童委員にあっては昨年12月に改選を終えたばかりであり、成り手の確保に苦慮している中、県内では本市のみが2名の定員増をできたことは、市民が安全・安心の生活を営む上で非常に喜ばしいことであります。今後とも92名の民生委員・児童委員が円滑に活動できるよう、行政として、より一層のサポート体制の強化をお願いします。
また、本市は一昨年6月、「東根市地域福祉計画しあわせのやまびこプラン」を策定いたしました。福祉推進員は今年度より、市内各地区の1ないし2カ所のモデル地区に配置し、5年後には市内全地域に配置する予定とのことであります。分科会では、福祉推進員が高齢者世帯を訪問し、その世帯から非常に喜ばれたとの報告がありました。高齢者が住み慣れた地域で安全・安心に生活を営むためには、より多くの地域の方々による見守りが必要であります。また、このたびの東北地方太平洋沖地震のような災害発生時、高齢者の安否確認や避難誘導時の手助け、避難後のフォローなど民生委員・児童委員と共に福祉推進員の存在は極めて重要であります。ついては、各区長、民生委員・児童委員などとも連携を図り、5年後と言わず計画を前倒しして早急に市内全域に配置なることを強く要望いたします。
次に、第2目社会福祉設備の子どもの遊び場整備事業についてであります。
子どもの遊び場については、屋外における遊育の拠点づくりとして平成25年度のオープンに向けて事業が進められております。施設の整備はもちろんですが、施設の運営や各種事業を展開するプレイリーダーの存在がこの事業の成功の鍵であります。ついては、運営主体並びにプレイリーダーを早期に決定し、本市ならではの特色ある遊び場事業が展開できるよう万全の準備に期待するものであります。
次に、第2項児童福祉費6目医療給付費について申し上げます。
未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、子育て支援医療給付事業、小学校低学年医療費無料化事業及び、ひとり親家庭等医療給付事業についてであります。
「子育て応援五つ星」を拡大した「子育て応援マニフェスト2010」の一環を成すこれらの事業は、「子育てする東根市」という名声を広く内外に発信する事業であります。しかし、本来ならば子育てに関する医療給付の施策は地域間に格差が生じないように国や県の責任において行うべきであると考えます。自治体間の支給競争が財政面に与える影響を見極ながら、より効果的な事業となるよう検証と研究を要望いたします。
次に、第4款衛生費について申し上げます。
第1項保健衛生費2目予防費のインフルエンザ予防接種事業、高齢者肺炎球菌ワクチン接種事業及び子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業についてであります。
高齢者への肺炎球菌ワクチンの接種及びインフルエンザワクチンの接種は、罹患した際の重篤化を防ぎ、ひいては医療費の抑制につながるものであります。また、子宮頸がんワクチンの接種については、罹患を防ぐことができ、あわせて定期的な検診も行うことで、早期発見・早期治療にもつながります。しかしながら、本市も含めた北村山管内における各種ワクチン接種の料金は県内では高い区分に位置し、個人が負担する医療費を軽減することが接種率の向上及び罹患率低減の一助になるものと考えます。ついては、これまで以上に北村山3市1町が一丸となって医師会等に接種料金の引き下げを要請することを強く要望いたします。
また、小児に対するヒブワクチンの接種及び肺炎球菌ワクチンの接種については、関西方面を中心にほかの予防接種とあわせて接種することなどにより死亡するケースが発生しております。本市においてはこのような状況は発生していないとの報告があり、現在は国の通知に基づき、市内医療機関に対して接種見合わせの措置を通知しているとのことであります。今後とも国の状況に基づきながら適切に対処してくださることをお願いいたします。
次に、3目環境衛生費の地球温暖化対策事業についてであります。
太陽光発電システムの設置支援に係る補助制度は、環境先進都市を標榜する本市にふさわしい取り組みであります。委員からは、太陽光発電だけでなく薪ストーブ、ペレットストーブなどの環境に配慮した設備に対しても補助ができないかとの意見がありました。ついては、地球温暖化対策をこれまで以上に推進するべく、制度拡充についての検証と研究を望みます。
次に、特別会計について申し上げます。
はじめに国民健康保険特別会計についてであります。
県では昨年5月の改正国民健康保険法の施行により、現在、市町村が運営する国民健康保険の都道府県単位化などを推進する「広域化支援方針」を策定できるようになりました。これを受けて全国都道府県のうち、昨年末までに42の都道府県が策定済みであり、本県では現在策定作業中で、本年中に具体的な方向性が明らかになる予定であります。国民健康保険の都道府県単位化は市町村ごとに格差がある保険税の平準化を図り、負担の公平性を期すこと、市町村単位で運営している国保財政は年ごとの医療費の変動に左右されやすく、財政基盤が不安定になることから、保険財政の安定化を図ることなどを目指すものであります。今後とも各種医療制度を取り巻く状況は先行き不透明でありますが、医療制度改革の内容を見極めながら、また、都道府県単位化に向けた諸準備を段階的に進め、国保会計のさらなる健全化に努められることを要望するものです。
次に、介護保険特別会計について申し上げます。
急速に進む高齢化社会は本市においても例外ではなく、介護を必要とする高齢者の急速な増加が懸念されます。また、市内に介護施設が整備されることは、介護が必要な高齢者等に適切な福祉サービスを提供するため重要なことでありますが、反面、給付費や介護保険料の増嵩を招きます。
このようなことから、介護保険制度の理念である「自立支援」、「尊厳保持」の観点からも、介護を必要とする状態になることを未然に防ぐ「介護予防サービス」の重要性は年々高まっていくものと考えます。今後も要支援・要介護状態になることを未然に防ぐべく、生活機能評価による要支援・要介護状態となる恐れのある特定高齢者の把握と各種介護予防事業による知識の普及及び積極的な事業の展開に努めることを要望いたします。
次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
昨年秋までに市営墓地第2期造成分の工事が完了。その後、10月に分譲を実施し、261区画中222区画の使用者が決定しております。現在、第1期分譲分と合わせ40区画の空き区画があり、今後、墓地を取得する必要性が高い方、切迫した状況の方に限り分譲していくとの方針が示されました。ついては、墓地が必要な方々それぞれの個々の状況を鑑みながら適切に対処してくださるよう要望いたします。
最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
後期高齢者医療制度については、平成20年度より国民皆保険を堅持しつつ、将来にわたり安心して医療を受けられるようにするため、また、増大する医療費を安定的に賄う制度としてスタートし、今後も高齢化社会の進展に伴い、被保険者数は年々の増加が予定されるところであります。
しかしながら、現在、国においては平成25年4月から国民健康保険制度を軸とした新制度へ移行すべく検討を進めております。今後も広域連合との連携のもと、制度改正の内容等について情報収集に努められるとともに窓口における相談体制に万全を期することを要望します。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件についての採決の結果、東根市一般会計予算、東根市国民健康保険特別会計予算、東根市介護保険特別会計予算、東根市市営墓地特別会計予算、東根市後期高齢者医療特別会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 以上で各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、議第20号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第20号 平成23年度東根市一般会計予算について採決をします。
本予算の歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託して審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも原案のとおり可決すべきものであります。本案は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第20号は各分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第21号から議第29号までの9議案に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第21号 平成23年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第21号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第21号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第22号 平成23年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第22号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第22号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第23号 平成23年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第23号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第23号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第24号 平成23年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第24号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第24号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第25号 平成23年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第25号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第25号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第26号 平成23年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第26号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第26号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第27号 平成23年度後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第27号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第27号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第28号 平成23年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第28号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第28号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第29号 平成23年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第29号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第29号は分科会委員長報告のとおり決しました。
以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、申し合わせにより私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。
◎閉 会
○青柳安展予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
予算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。
午前10時54分 閉 会