第1回東根市議会定例会
平成21年3月19日 午前10時00分 開 議
武 田 敏 夫 委員長 浅 野 目 幸 一 副委員長
◎出席委員(17名)
1番 水 上 公 明 委員 2番 高 橋 光 男 委員
3番 細 矢 俊 博 委員 4番 大 場 英 雄 委員
5番 浅 野 目 幸 一 委員 6番 加 藤 信 明 委員
7番 阿 部 清 雄 委員 8番 阿 部 綾 子 委員
9番 高 橋 ひ ろ み 委員 10番 清 野 貞 昭 委員
11番 佐 藤 直 委員 12番 秋 葉 征 士 委員
13番 青 柳 安 展 委員 14番 清 野 忠 利 委員
15番 武 田 敏 夫 委員 16番 結 城 芳 委員
17番 奥 山 重 雄 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 横 尾 智三郎
委 員 長
選挙管理委員会
奥 山 元 奥 山 昭 男 代表監査委員
委 員 長
八 島 一 夫 農業委員会会長 土 田 吉 博 消 防 長
椎 名 和 男 副 市 長 小 関 正 男 教 育 長
原 田 清一郎 総 務 部 長 牧 野 利 幸 市民生活部長
高 橋 一 郎 健康福祉部長 岡 崎 春 夫 経 済 部 長
建 設 部 長
青 柳 文 信 荒 川 妙 子 会計管理者
兼水道部長
矢 作 隆 教 育 次 長 間木野 多加志 総合政策課長
杉 浦 宗 義 庶 務 課 長 山 科 優 財 政 課 長
選挙管理委員会 監 査 委 員
齋 藤 平 深 瀬 尚 信
事 務 局 長 事 務 局 長
農業委員会
山 口 俊 夫
事 務 局 長
◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 信 行 事 務 局 長 石 垣 裕 之 事務局長補佐
安 達 利 也 議 事 主 査 森 谷 秀 範 副 主 任
芦 野 美 和 主 事
◎本日審査した案件
議第28号 平成21年度東根市一般会計予算
議第29号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計予算
議第30号 平成21年度東根市東根財産区特別会計予算
議第31号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計予算
議第32号 平成21年度東根市老人保健特別会計予算
議第33号 平成21年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
議第34号 平成21年度東根市介護保険特別会計予算
議第35号 平成21年度東根市市営墓地特別会計予算
議第36号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
議第37号 平成21年度東根市水道事業会計予算
議第38号 平成21年度東根市工業用水道事業特別会計予算
◎開 議
○武田敏夫予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
ただいまから予算特別委員会を開会します。
本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
◎議第28号〜38号 平成21年度東根市一般会計予算外10件
○武田敏夫予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第28号の一般会計予算の歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑については、去る10日開催の本委員会において、議長を除く全員で十分審査が尽くされましたので質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
次に、議第28号の一般会計予算の歳出の全部及び議第29号から議第38号までの10議案については、去る10日開催の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。
◎総務文教分科会委員長報告
○武田敏夫予算特別委員長 最初に、総務文教分科会委員長 14番清野忠利委員。
〔清野忠利総務文教分科会委員長 登壇〕
○清野忠利総務文教分科会委員長 皆さん、おはようございます。予算特別委員長の指名により、総務文教分科会に付託されました平成21年度予算について、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員全員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、平成21年度一般会計予算のうち第1款議会費について申し上げます。
政務調査事業費については、議会における議論の活性化や政策形成を高めるための調査活動を支援する事業として極めて有効なものでありますが、使途にあたっては今後とも透明性を高め、より効率的・効果的な支出に留意する必要があります。
次に、第2款総務費について申し上げます。
第1項総務管理費1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
職員採用平準化計画に基づき、本年も新たな職員が採用されました。本年度の退職者数と比較すれば6名の減となっております。行政課題はますます増加することが予想されることから、業務の質や量に配慮した採用を願います。
次に、2目広報公聴費の広報公聴事業について申し上げます。
山形県広報協会コンクール写真の部で特選を受賞したことは、職員の努力の成果であると高く評価します。今後もさらなるスキルアップを図るとともに、読みやすく親しみやすい市民目線の紙面づくりをお願いいたします。
次に、5目企画費の第四次東根市総合計画策定事業について申し上げます。
第四次総合計画の策定については、昨年8月に基本方針が示され、スケジュールに沿って進められています。
策定方法は、第三次同様、「市民の声を反映した職員手づくり」とのことですが、市民と行政の協働のまちづくりの推進の視点に立って、多くの市民の意見を聞き、また、専門家の意見を加えながら東根市にふさわしい計画の策定を願います。
次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。
平成21年度より滞納管理システムを導入し、これまで文書管理であった滞納者の情報をパソコン管理するとのことであります。これにより、滞納者情報の一元管理や担当職員間の情報共有などが可能になり、事務処理の円滑化が図られるとのことでありました。新システムのメリットを最大限に生かし、収納率向上へのさらなる努力を願います。
また、農村地域工業等導入促進法の適用が今年12月31日までとなっております。同法の適用がなくなれば、企業の前向きな設備投資等に大きな影響を及ぼします。昨今の景気低迷による企業業績の悪化は工業団地内企業も同様であり、本市の税収にも影響を与えるものであります。地域経済の活性化、景気浮揚対策のためにも、適用期間の延長並びに適用地域の拡大について関係機関へ強く要望していくよう願います。
次に、第4項選挙費について申し上げます。
今年1月の山形県知事選挙における本市の投票率は、前回比で11.01ポイント上昇し、上昇率は13市中2番目でありました。市内小中学生及びその保護者と連携した啓発活動が投票上昇の要因の一つでもあったようです。平成21年度は、衆議院総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査を控えております。今後も積極的な啓発活動を行い、投票率向上にさらなる努力を願います。
次に、第9款消防費第1項消防費1目常備消防費の緊急消防援助活動事業について申し上げます。
消防機関の使命は、第1に地域住民の「安全・安心」を守ることであります。しかしながら、大規模災害や特殊な災害が発生したとき、地域を越えた消火・救助活動をするのが「緊急消防援助隊」です。いつ、どこで、どんな災害が発生しても対応できるよう、万全の装備調達と訓練を願います。
また、消防の広域化についてでありますが、今年度は村山地域広域消防の対象となる7市7町で課題について協議を行ったとのことであります。県では、平成24年度末までの実現を目標としているようですが、真に住民サービスの向上となるよう、広域化の課題と効果について十分な精査を行うことが重要です。
次に、第10款教育費について申し上げます。
第2項小学校費について申し上げます。
今年度、本市3番目のPFI事業である新設小学校整備等事業がスタートし、落札者の決定・公表がなされました。事業スケジュールに沿って学校建設が進められることになりますが、児童、保護者、そして地域住民の方々が誇れるすばらしい学校となることを期待しております。また、新設校は地区の垣根を越えた通学区域の編成となることから、開校までの準備に遺漏のないよう願います。
一方で、東根中部小学校の児童数の増加に伴い通学区域の再編がなされ、東根中部小学校区から東根小学校区へ移る区があります。このことで最も影響を受けるのは子どもたちです。不安なくスムーズに移行できるよう、細部への心遣いを願います。
次に、3目施設維持費の小学校耐震改修事業についてであります。
今年度、耐震2次診断が未実施であった小学校6校の診断が実施されました。学校の安全性の早期確保は大きな課題です。これから報告される診断結果に基づき、整備の手法、スケジュールなど全体的な整備計画を立てた上で事業を進めていくようお願いいたします。
次に、第4項社会教育費5目文化振興費の東の杜資料館運営事業について申し上げます。
今年度は大きな修繕工事等は計上されていないようですが、老朽化が進み、近年は維持管理に係るウエートが大きくなってきているように見受けられます。公益文化施設とのかかわりもありますが、今後の活用方法について検討する時期に来ているものと思われます。
次に、第5項保健体育費4目学校給食費について申し上げます。
今年度新たな形でスタートした学校給食センターですが、年度当初はスタッフにも若干の戸惑いはあったものの、現在では児童、保護者、学校から概ね好評を得ているようです。
また、平成21年度からの給食費値上げについては、上げ幅を小さくしたこともあり、保護者や学校の理解が見られたとのことでした。保護者や学校の思いは、子どもたちにおいしい給食、安全で安心な給食を食べさせたいという点にあると思います。今後も現場と行政がしっかりと連携し、子どもたちが満足する学校給食の提供に心がけるよう望みます。
次に、第12款公債費について申し上げます。
本市の起債残高は、平成21年度末には平成20年度末より約14億円減少し、200億円を割る見込みとのことであります。しかしながら、このほかにPFI事業の施設償還分があり、景気後退による税収減が見込まれる中、将来を十分見極めて財政運営上に無理が生じないよう、今後とも公債費の管理には十分な注意をお願いいたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算及び東根市東根財産区特別会計予算の2件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いいたします。
終わります。
◎経済建設分科会委員長報告
○武田敏夫予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 7番阿部清雄委員。
〔阿部清雄経済建設分科会委員長 登壇〕
○阿部清雄経済建設分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で経済建設分科会に付託されました平成21年度予算に関する審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、委員全員出席のもと関係部長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
まず、東根市の緊急経済・雇用対策について、先に可決されました3月補正予算の内容でありますが、所管でありますのではじめに一言お願いを申し上げます。
定額給付金やさくらんぼ東根商品券購入助成事業など、緊急経済・雇用対策は一日も早い景気の回復と雇用の確保のために緊急に取り組まなければならない事業であります。3月から4月の業務が忙しくなる時期に職員の皆様には負担が多くなりますが、速やかな事業実施に努められるよう、よろしくお願いを申し上げます。
それでは、平成21年度一般会計のうち第5款労働費について申し上げます。
第1項労働諸費1目労働諸費、東根地域職業訓練センター運営事業についてであります。
本市の製造業界でも景気低迷による販売不振、生産調整が見られ、派遣などの非正規労働者の雇用調整問題が発生しています。同センターでの講座の実施については、失業者の再就職支援に配慮した内容となるよう指導を要望します。
次に、勤労者生活安定資金貸付事業についてであります。
20年度の融資残高は、まだ余裕があるとのことでありますので、21年度は一層のPRに努め、真に支援を必要とする市民の生活安定が図られますよう希望します。
第6款農業水産業費について申し上げます。
第1項農業費3目農業振興費、農業振興事業についてであります。
地産地消推進協議会補助金及び米飯給食推進対策事業については、それぞれ地産地消を推進し、評価するものであります。農家の収入安定や食糧自給率の向上のためにもさらなる事業拡大を期待いたします。
次に、鳥獣害防止総合対策交付金についてでありますが、本市における猿による被害額は平成19年度には7,000万円を超え、被害地域も拡大しています。猿は学習能力があり、人慣れすることから全国的に被害が深刻化し、対策に苦慮している状況であります。抜本的な対策の強化を図るために東根市鳥獣害防止計画が策定され、21年度は電気柵を設置する予定であるとの説明がありました。老朽化した電気柵が多く見受けられるため、電気柵の整備は被害防止に大変期待されるところであります。しかし、本計画は平成20年度から3年間の事業計画であるため、捕獲対策及び被害防止対策の抜本的強化への総合的かつ効果的な取り組み継続を要望します。
果樹王国ひがしねブランド戦略事業についてであります。
農協の合併により、これまで以上に効果的な「果樹王国ひがしね」のPRが期待されるところであります。首都圏へのPRはさくらんぼマラソン大会の広告を活用するため、本事業では隣接する大消費地仙台市へラッピングバスを運行させることによりPRを行うこと、また、生産者からの発信として統一化粧箱の作成を予定していることが説明されました。「ひがしねブランド」の確立にあたり効果的なPRを行うことは当然のことですが、消費者の立場に立って品質の高いものを提供することが何よりも大切なことであります。今後の農協合併を契機に農産物の品質向上と品質管理基準の統一を図り、より品質の高いものを「ひがしねブランド」として提供するような取り組みが必要と考えますので、関係機関への指導を要望いたします。
第7款商工費について申し上げます。
第1項商工費2目商工業振興費、商業わくわく資金利子補給補助事業についてであります。
既存店舗などの改装や新築への融資に対する利子を補給する本事業は、この厳しい経済情勢の中において、意欲のある中小業者の支援のために今まさに必要とされる事業であると評価いたします。しかし、残念ながら21年度をもって終了するとの説明がありました。今後、市内の中小商業振興支援のために、現状に即した新たな事業への取り組みの検討を望みます。
続いて、3目観光費、観光事業、ひがしね祭実行委員会負担金及び果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会事業についてであります。
第8回目を迎えるさくらんぼマラソン大会においては、参加者8,000人を目指すこと、また、ひがしね祭は今年40回を記念して動く七夕提灯行列やおどりの競演に力を入れるという説明があり、どちらも期待されるところであります。しかし、今年は市内企業から協賛を得るのが大変困難になると予想されますので、市民や企業との協働をさらに推進し、事業運営になお一層努力されることを希望します。
次に、第8款土木費について申し上げます。
まず、第4項都市計画費2目土地区画整理費、組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業についてであります。
宅地分譲を開始した「みのりの樹団地」は、保留地全115区画のうち、契約済みが19区画、予約済みが11区画であるとの報告がありました。
景気後退・雇用情勢悪化による先行きの不透明感から住宅需要が伸び悩む中、組合の営業活動が困難な状況にあることは理解いたします。しかしながら、大型商業施設の開店や新設小学校など住居環境が整っていることのほかに、宅地利用としての地盤に適しているという「みのりの樹団地」ならではの利点を最大限にアピールし、早期完売、そして定住人口の増加に向けて事業の支援と指導を継続し、新都心と神町地区の連担した住宅地の形成に努められるよう望みます。
次に、3目街路事業費、東根地区まちづくり交付金事業についてであります。
地元住民の要望にこたえ、本町地区や本町商店街のコミュニティ活動・文化交流活動など地域活性化の拠点施設となる「地域交流センター」の整備を交付金事業の全体計画に組み入れてくださることは大変評価いたします。平成24年度中の完成に向けて、ハード事業はもちろん住民が主役となるまちづくりが推進され、地域の活性化につなげられるような事業の取り組みを望みます。
(仮称)東根中央橋建設事業についてであります。
(仮称)東根中央橋は、東根地区と神町北部土地区画整理地内を結ぶ連担した市街地の形成と交通ネットワークの構築を図るため真に必要なアクセスでありますので、早期完成を目指し、整備促進されるよう要望いたします。
次に、第5項住宅費1目住宅管理費、住宅管理事業についてであります。
市営住宅ストック計画では、その基本計画に住宅に困窮する低所得者が安心・安全・快適に住み続けられる住まいづくりを掲げておりますので、築40ないし50年を経過した市営住宅については建て替えに向けた検討を望みます。
また、20年度から始まった木造住宅耐震診断士派遣事業につきましては、20年度は10件の実績があり、21年度は20件を予定しているとの報告がありました。
今後の大地震に対する備えとして策定された東根市建築物耐震改修促進計画では、山形盆地断層帯地震による人的被害を抑制するため、住宅の耐震化率を27年度に90%とすることを目標とし、それには今後およそ2,800戸の耐震改修などが必要であるとしています。市民の生命・財産を守るために速やかな耐震改修の促進に向けて、耐震診断だけでなく、その後の住宅改修への支援策を検討してくださるよう要望いたします。
続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
はじめに、東根市公共下水道事業特別会計についてであります。
水洗化率の向上は、河川の水質汚濁を防止し、イバラトミヨなどの貴重な生物の保護にもつながります。21年度からの第6期事業計画による事業面積の拡大は、環境保全にさらなる貢献をするものと評価すべきであり、汚水管の長寿命化事業の推進にも努められるよう望みます。
次に、東根市水道事業会計について申し上げます。
近年、日本各地において大規模な地震や風水害の発生により甚大な被害がもたらされており、リースを開始する給水車につきましては、災害発生時の災害応急策の迅速、そして的確な遂行に大きく貢献するものと期待いたします。
さらに工事中の赤水の対応をはじめ、防災訓練やさくらんぼマラソン大会など緊急時以外にも積極的に活用されるよう要望いたします。また、他市町村との災害時相互応援に関して、今後、体制の整備についても検討されるよう願います。
あわせて、入・上野台地区への簡易水道統合事業や東部低区配水池の耐震化事業も推進され、安全・安心な飲料水の供給と経営健全に努められるよう望みます。
最後に、東根市工業用水道事業特別会計についてであります。
先日の一般質問に対する市長の答弁の中でありました「協定水量の引き下げの検討」については、百年に一度と言われる経済危機による景気低迷に苦慮する企業支援として理解するものであります。耐震補強工事や施設修繕工事など施設の維持管理に万全を期しながら、より一層の安定供給と健全経営に努められるよう要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算、東根市公共下水道特別会計予算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算、東根市水道事業会計予算、東根市工業用水道事業会計予算の5件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりにご可決くださいますようお願いを申し上げます。
終わります。
◎厚生分科会委員長報告
○武田敏夫予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 8番阿部綾子委員。
〔阿部綾子厚生分科会委員長 登壇〕
○阿部綾子厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました平成21年度予算について、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計のうち第2款総務費について申し上げます。
第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の戸籍住民基本台帳事業についてであります。
戸籍を現行の台帳方式から電子化することで、戸籍編製事務など事務量の軽減が可能となるとともに、謄・抄本の作成交付にかかる時間が短縮され、窓口サービスの向上に大きく寄与するものと期待しております。
目下、平成21年7月の稼動に向けて委託業者とともに作業にあたっているとのことですが、戸籍情報の正確な移行並びに個人情報の保護に最大限の注意を払っていただくよう切に要望するものです。
次に、第3款民生費について申し上げます。
第1項社会福祉費7目老人福祉費の老人福祉一般事業、在宅家族介護者支援事業、高齢者移動サービス事業、一人暮らし高齢者等住宅用火災警報器設置事業についてであります。
「高齢になっても、介護が必要になっても、住み慣れた地域で暮らしたい」という考えは誰しもが持つ自然な考えであります。そのような観点から、高齢者や在宅介護者の実態に即した新たな事業を創設された取り組みに敬意を表します。
「子育て応援五つ星事業」同様、「高齢者安全・安心四つ葉のクローバー事業」も市民に広く認知していただき、活用していただくことが肝要でありますので、積極的な事業の周知を願うものです。
また、効果的かつ持続的な事業となるよう利用者の声を的確に把握され、定期的な事業の検証を実施されることを望みます。
次に、第2項児童福祉費2目保育所費の保育所事業について申し上げます。
県内外から注目を浴びたひがしね保育所の民営化については、保護者アンケートの結果によれば9割以上が運営その他の面を評価しているとのことで、期待にたがわぬ成果を見せており大変喜ばしいことであります。
委員からは、ひがしね保育所への注目が集まるが故に、他の市営保育所等との運営面での比較に市民の関心が寄せられているとの指摘がありました。それぞれの利点を生かした、より質の高い保育サービスが提供されることを期待するものです。
また、別の委員からは、子育て応援五つ星の一事業として休日保育が実施されておりますが、病児保育・病後児保育の実施を望む市民の声も是非反映していただきたいとの意見が出されました。
子育てと就労の両立支援策として、病児保育・病後児保育の必要性と意義は今後ますます高まるものと考えますので、ご検討くださるよう要望するものです。
次に、3目児童館費の放課後児童健全育成事業について申し上げます。
本事業は、仕事と子育ての両立と少子化対策に大変有意な事業であり、新たに高崎地区で学童保育所の運営が開始されることは喜ばしいことです。
委員からは、未設置の地区に対する早期の設立を要望する意見が出されましたが、現行の補助制度においては一定以上の利用者がいないと安定した運営に支障を来す恐れがあり、地域の支援がなければ現状では難しい状況にあるという回答でありました。
また、別の委員からは、既設の学童保育所においては同一水準のサービスが受けられることが肝要であり、運営団体の調整にも万全を期していただきたい旨の要望がありました。これについては、平成20年4月から定期的に施設長会議を実施しているものの、地域性の問題等もあり、完全に一致させることは困難とのことでありました。
各運営団体の理念・個性は尊重しながらも、市として安全面や衛生面の最低基準を設けておくべきと考えます。国や県に対し、補助金や制度の拡充に向けた要望活動をされるなど継続した取り組みを要望いたします。
次に、6目医療費給付について申し上げます。
未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、父子家庭医療費無料化事業であります。
「子育て応援五つ星」の一環を成すこれらの事業は、「子育てするなら東根市」という名声を広く全国に発信する契機となった事業であり、新年度においても継続して実施されることは喜ばしいことであります。
委員からは、継続した事業の実施を望むとともに、効果の測定・検証に基づく事業の充実・強化を望む意見や、自治体間の支給競争が財政面に与える影響を危惧する意見などが出されました。
「子育て」に関する基本的な施策は、本来、地域間に格差が生じないように国の責任において行うことが原則であると考えます。国がすべきこと、市でできることの「棲み分け」の議論も必要と考えますので、より効果的な事業となるよう継続した研究を期待いたします。
次に、第4款衛生費について申し上げます。
第1項保健衛生費3目環境衛生費の地球温暖化対策事業についてであります。
今般、国において「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金制度」が創設されました。
本制度は、クリーンエネルギー対策として極めて有効な施策であると考えます。太陽光発電システム導入の一層の促進を図る上で、市のかさ上げ補助の有無は導入を検討している市民にとって大きな判断基準の一つになると考えます。「環境先進都市」を標榜する本市にふさわしい取り組みに期待するものです。
次に、特別会計について申し上げます。
国民健康保険特別会計についてであります。
介護納付金の逆ザヤ解消や給付基金積立金の確保、応能応益割合の調整などの課題に対応するため、今期定例会に条例改正案が提案されております。
税率の見直しは市民の負担に直結する案件でありますので、その周知及び説明には万全を期していただくよう要望いたします。
委員からは、昨今の不況による市民所得の減少や国保税収納率の悪化が税率改正計画に与える影響を見極めていただきたいという意見や、平成22年度以降に行われる前期高齢者交付金の精算も十分踏まえながら、慎重なる対応をいただきたいという意見が出されました。
また、特定健康診査事業については、平成24年度に受診率が65%に満たなかった場合、後期高齢者支援金に影響が出るとの説明がありました。平成20年度の現時点における受診率は46.5%と目標受診率の35%を上回っており、努力の賜物と評価いたします。受診率向上に向けてさらなる取り組みをなされるよう要望いたします。
次に、介護保険特別会計について申し上げます。
急速に進む高齢社会は本市においても例外ではなく、介護を必要とする高齢者の急速な増加が懸念されます。このような状況下においては、介護保険制度の理念である「自立支援」や「尊厳保持」の観点からも「介護予防サービス」の重要性は年々高まっていくものと考えます。
委員からは、介護従事者の待遇改善とサービスの向上を図るために、市は保険者として介護サービス事業者にでき得る限りの指導を行っていただきたい旨の意見が出されました。適切なる指導を願うものです。
次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
市営墓地の第2期計画に係る造成工事の費用が計上されております。事業の進行管理を確実に行っていただくよう要望するものです。
また、既に分譲されている300区画のうち、3年以上を経過している現在でも墓石建立数は67基と、建立率は2割程度にとどまっているとのことでした。次期分譲に係る募集にあたっては、完成した区画を一括分譲せずに「差し迫った需要に対応するための区画」をあらかじめ確保した上で分譲していくことも、墓地需要に柔軟に対応していく方法の一つと考えられますので検討を願うものです。
最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
国民皆保険を堅持しつつ、後期高齢者が将来にわたり安心して医療を受けられるようにするため、増大する医療費を安定的に賄う制度として開始2年目を迎えます。
国においては、制度上の課題に対応すべく、保険料特別徴収の選択性や低所得者の保険料の減額割合拡大、終末期相談支援料の凍結など運営面での見直しを行ってきましたが、いまだ十分な国民的理解を得るに至っていない状況にあります。
新年度においても、運用改善や制度見直しに係る変更が生ずることが予測されますので、広域連合との連携のもと、制度のさらなる周知に努めていただくとともに、窓口における相談体制にも万全を期するよう要望します。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算、東根市国民健康保険特別会計予算、東根市老人保健特別会計予算、東根市介護保険特別会計予算、東根市市営墓地特別会計予算、東根市後期高齢者医療特別会計予算の6件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上ご報告申し上げ、何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願いいたします。
終わります。
○武田敏夫予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、議第28号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第28号 平成21年度東根市一般会計予算について採決をします。
本予算の歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも原案のとおり可決すべきものであります。本案は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第28号は各分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第29号から議第38号までの10議案に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
これから議第29号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第29号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第29号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第30号 平成21年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第30号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第30号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第31号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第31号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第31号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第32号 平成21年度東根市老人保健特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第32号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第32号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第33号 平成21年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第33号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第33号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第34号 平成21年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第34号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第34号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第35号 平成21年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第35号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第35号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第36号 平成21年度後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第36号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第36号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第37号 平成21年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第37号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第37号は分科会委員長報告のとおり決しました。
次に、議第38号 平成21年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第38号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第38号は分科会委員長報告のとおり決しました。
以上で、予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告に代えることに決しました。
◎閉 会
○武田敏夫予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
予算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会します。
御苦労さまでございました。
午前10時54分 閉 会