第1回東根市議会定例会

平成17年3月17日 午前10時00分 開 議

      清  野  忠  利 委員長      高  橋  ひ ろ み 副委員長


◎出席委員(18名)
 1番   今  野     孝 委員       2番   加  藤  信  明 委員
 3番   浅 野 目  幸  一 委員       4番   田  中     昭 委員
 5番   阿  部  清  雄 委員       6番   阿  部  綾  子 委員
 7番   高  橋  ひ ろ み 委員       9番   清  野  貞  昭 委員
10番   奥  山  重  雄 委員      11番   森  谷  政  志 委員
12番   佐  藤     直 委員      14番   秋  葉  征  士 委員
15番   清  野  忠  利 委員      16番   高  橋  一  俊 委員
17番   結  城     芳 委員      18番   深  瀬  秋  広 委員
19番   武  田     敞 委員      21番   武  田  敏  夫 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        高 橋 良 子
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
保 角 國 雄  農業委員会会長        小 関 善次郎  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
小 関 正 男  教  育  長        椎 名 和 男  総 務 部 長
武 田   稔  市民保険部長         寒河江 賢 一  健康福祉部長
                                 建 設 部 長
細 矢 昭 男  経 済 部 長        小 野 幸 治
                                 兼水道部長
原 田 清一郎  教 育 次 長        高 橋 一 郎  総合政策課長
牧 野 利 幸  庶 務 課 長        武 田 國 義  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
佐 藤 信 行                 小 林 文 雄
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
菊 口 吉 之
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 正 弘  事 務 局 長        清 野 敬 信  事務局長補佐
佐 藤 慎 司  議 事 係 長        齋 藤 美奈子  主     事
伊 藤   公  主     事

◎本日審査した案件

 議第17号 平成17年度東根市一般会計予算
 議第18号 平成17年度東根市国民健康保険特別会計予算
 議第19号 平成17年度東根市東根財産区特別会計予算
 議第20号 平成17年度東根市学校給食事業費特別会計予算
 議第21号 平成17年度東根市公共下水道事業特別会計予算
 議第22号 平成17年度東根市老人保健特別会計予算
 議第23号 平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
 議第24号 平成17年度東根市介護保険特別会計予算
 議第25号 平成17年度東根市市営墓地特別会計予算
 議第26号 平成17年度東根市水道事業会計予算
 議第27号 平成17年度東根市工業用水道事業会計予算
 議第28号 平成17年度東根市簡易水道事業特別会計予算

◎開     議

○清野忠利予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから予算特別委員会を開会します。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届けはありません。したがって、委員の出席は18名で、定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。

◎議第17号〜28号 平成17年度東根市一般会計予算外11件

○清野忠利予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第17号の一般会計予算のうち、歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑については、去る10日開催の本委員会において議長を除く全員で十分審議が尽くされましたので省略したいと思います。これにご異議ございませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
 次に、議第17号の一般会計予算のうち、歳出の全部及び議第18号から議第28号までの11議案については、去る10日開催の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

◎総務分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長 最初に、総務分科会委員長 森谷政志委員。

   〔森谷政志総務分科会委員長 登壇〕

○森谷政志総務分科会委員長 おはようございます。
 予算特別委員長の指名により、総務分科会に付託されました、平成17年度予算についての審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月11日並びに14日の両日、午前10時から第3委員会室において、関係部長並びに関係課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、平成17年度一般会計予算のうち、第2款総務費について申し上げます。
 最初に、1目一般管理費の契約管理事業についてであります。
 本市発注の工事、業務委託、物品納入についての入札参加申込みは1,700件を超えているとの報告がありました。市内に本支店を有する登録業者の中から選定する場合は、常駐社員の有無等の実態把握と、適正な事務処理に務めていただきたい。ISO14001の認証を受けている本市としては、ISO14001の認証を入札参加条件とすることなど、今後の課題として検討を願います。また、可能な限り地元業者に発注する機会を設け、地元業者育成に力を入れていただくよう要望します。
 次に、大けやき議会事業についてであります。
 本事業は大けやきパートナーシップ事業の一環として実施するものであります。平成17年度は、学校版ISOの1年聞の実績の意見発表会を行い、市内13の小中学校より各5名の参加を予定しているとのことであります。これは、新たな取り組みとして大変すぱらしいことでありますので、成功を期待します。
 次に、2目広報広聴費の広報広聴事業についてであります。
 本市の情報発信の新たな手法として、山形新聞メールマガジンを配信するとのことであります。これは1週間分の市内の新聞記事を、無料で登録者にニュースとして配信するものであります。記事のほか、市内で行われる1週間の行事予定なども一緒に配信されるとのことで、市内はもとより県内、そして全国の方々にこのメールマガジンを読んでもらえるよう、幅広いPRを願います。
 次に、ホームページ管理事業として、あわせまして、よいとこ東根発信事業についてであります。
 本市のホームページヘのアクセス件数は飛躍的に増加しており、今年度は既に6万9,000件を越し、月平均6,300件となり、昨年より月平均で1,200件も増加しているとの報告がありました。ホームページの内容については、常に更新し、新鮮な情報を掲載する必要があります。これに関連し、よいとこ東根発信事業において、広報レポーターを委属し、市民の視線での写真と記事をレポートしてもらい、ホームページ並びに市報に掲載するとのことであります。このことは、協働のまちづくりとして大変すばらしいことであります。この二つの事業が一体となり、ますます発展していくことを期待します。
 次に、3目会計管理費の会計管理事業についてであります。
 平成17年4月1日からペイオフが全面解禁されます。この対策として、歳計現金については普通預金から全額保護される無利息の決済用預金へと変更し、基金については2、3カ月の短期の定期預金で管理するとのことであります。資金の運用については、資金の安全を第一に考え、確実な管理を願います。
 次に、4目財産管理費の財産管理事業についてであります。
 厚生会館並びに勤労福祉センターについては、今月3月末をもって両施設とも閉鎖し、厚生会館は解体、勤労福祉センターは地元温泉区に無償貸付となります。二つの施設をつなぐ渡り廊下も一部解体され、南側、厚生会館入口からの出入りができなくなります。勤労福祉センターには北側に入ロがありますが、跡地利用が決まるまでの暫定期間の貸付でありますが、従前どおり南側からも出入りできるよう、予算の範囲内で出入ロ、階段、スローブの設置を願います。
 また、このセンターはこれまで市内や市外からの利用も多い施設であります。料金をはじめ利用団体についても、従前どおり借りられるように配慮を願います。
 次に、5目企画費の市民まちづくり事業についてであります。
 事業の浸透とともに、市内にハード、ソフトとも新たにいろいろな団体、そして活動が出てきたことは大変すばらしいことであります。そのような動きに対して、市内のNPO法人は現在四つ、新たに二つのNPO設立の動きがありますが、他市に比較し少ない状況です。まちづくりなど活動内容によっては、商工観光部門と関連するところもありますので、関係部門お互いに情報交換を密にし、なお一層のNPO設立の支援を願います。
 次に、6目職員研修費の職員研修事業についてであります。
 昨年、続けて職員の不祥事が起きたことは誠に残念なことであります。二度とこのような不祥事が起きないよう、職員のモラルについて研修を行っていただきたい。また、職員の交通事故なども発生している状況でありますので、交通安全研修についても検討を願います。
 次に、9目空港対策費の空港周辺対策事業についてであります。
 山形空港の東京便については、平成17年度も1便が就航すると聞いております。今年度実施している片道2,000円の助成が平成17年度よりなくなることは、来年度の東京便搭乗率にどのような影響が出るのか大変危倶しております。他の路線を見てみると、すべて小型機での就航であり、さくらんぼの空輸などのフライト農業ができなくなっております。また、仙台空港へのJR乗り入れと、それに連動し、仙山線の直接乗り入れの動きなどもあり、山形空港を取り巻く情勢は厳しくなるばかりです。
 山形空港利用促進に関しては、利用促進協識会の構成市町の中でも考え方が異なり、問題の捉え方に温度差があると聞いております。これらの問題については、周辺自治体一致団結し、取り組まれるよう要望します。
 次に、10目情報管理費の情報管理事業、並びにオンラインシステム事業についてであります。
 庁内のホストコンピューターのアウトソーシング、すなわち情報管理業務の外部委託は経費削減として大変好ましいことであります。ただ、この業務委託は個人情報を大量に含むデータを庁舎外に持ち出すことになります。個人情報の管理と、あわせて危機管理も含めて受託者との契約において徹底されるよう願います。
 次に、13目ブロジェクト推進費のブロジェクト推進事業についてであります。
 今年1月1日に新たに課が設置され、大変期待をしているところであります。平成17年度は、消防庁舎建設事業を重点的に行い、民間活力を導入した可能性調査を実施するとのことでありますので、事業実現に向け、なお一層の努力を望みます。
 次に、14目諸費の防災関連事業についてであります。
 昨年度発生した新潟県中越地震は甚大な被害をもたらし、多くの住民が避難所生活をおくり、今もなお多くの方が仮設住宅での生活を余儀なくされています。本市の西の方に山形盆地断層帯があり、いつ地震が来てもおかしくありません。平成17年度より、食料、生活用品の備蓄をはじめるとのことでありますが、予算も足りなければ備蓄倉庫もありません。消防庁舎建設と合せて備蓄倉庫建設など、計画的な備蓄を願います。
 次に、第2項徴税費について申し上げます。
 本市の収納率については、県内の市においてトップクラスにあるとのことではありますが、これもひとえに納税組合の永年にわたる活動の賜物であります。今年度をもって納税組合が廃止となり、収納率の低下と不納欠損額の増加が懸念されます。収納率の低下は、すぐに財政運営に影響を与えることになります。口座振替でない納税者は、わざわざ取扱金融機関に出向いて納入しなければならず、収納率の低下が予想されます。収納率向上のためには、口座振替の普及が不可欠であります。区長会、市報などを活用し、口座振替普及の啓蒙活動を願います。
 また、収入未済額の多くは少数の大口滞納者であり、その対処については大変苦慮しているとのことであります。この問題は本市だけでなく、県内すべての自治体で抱えている問題でもありますので、県に対して広域的な滞納整理機構等の設立についての要望を願います。
 次に、第4項選挙費についてであります。
 近年、投票率の低下が全国的な問題となっております。本市においても、投票率が低下してきており、投票率向上が大きな課題となっております。白バラ会や明るい選挙推進協議会などの積極的な啓発活動を願います。
 次に、第6項監査委員費についてであります。
 例月出納検査、各課定例監査と主に財務に関する監査を計画的に実施しております。今後とも、的確な監査と積極的な指導を期待します。
 次に、第12款公債費についてであります。
 起債制限比率は14%を超えないようにしながら、積極的な繰上償還により健全財政を堅持されますよう要望します。
 最後に、東根財産区特別会計について申し上げます。
 財産区管理の山林に松くい虫による被害が発生しておりますが、この防除については他の機関に対策を願っているのが実情です。自然環境保全のため、これからも森林の維持管理への支援の助成の要望を願います。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全員異議なく各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおりご可決下さるようお願いを申し上げて、報告を終わります。

◎文教経済分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長 次に、文教経済分科会委員長 佐藤 直委員。

   〔佐藤 直文教経済分科会委員長 登壇〕

○佐藤直文教経済分科会委員長 おはようございます。
 予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で文教経済分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月11日及び14日の両日、第1委員会室において、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、慎重に審査を行いました。
 最初に、一般会計のうち第2款総務費について申し上げます。
 第1項総務管理費12目地方バス対策費のうち地方バス路線運行維持対策事業についてでありますが、市民の交通を確保するため、生活交通路線として必要なバス路線のうち、広域的・幹線的なバス路線の運行維持を図ることを目的に実施されている事業であります。平成17年度は2路線が補助の対象となっているようでありますが、バス運行会社、県などとの連携を図り、さらには市民バスとの共存にも考慮し、広域的で利用しやすい運行路線維持を図られることを期待します。
 次に、第5款労働費について申し上げます。
 東根地域職業訓練センター運営委託事業についてでありますが、景気低迷、リストラなどが継続して続く昨今、特定の技術を身につけ、就職への架け橋となっている同センターの事業は、雇用の安定・創出が望まれている地域経済において大きな貢献を果たしているものと評価しております。今後も労働者のための能力開発や再就職支援などを目的とした事業のさらなる検討などを行うとともに、積極的なPR活動にも努め、より多くの方々から利用される施設となることを望むものであります。
 次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
 農業振興費の農業用使用済プラスチック適正処理推進補助金についてでありますが、果樹王国を宣言し、環境ISO14001を取得しております本市にとって、循環型農業の確立を推進していく観点からも大変評価するものであります。
 しかしながら、各農家の負担もまだ大きく、より一層の回収率向上とリサイクル処理の推進を図っていくためにも、さらに積極的な取り組みを期待いたします。
 地産地消推進協議会補助金についてでありますが、市民・関係機関・行政が一丸となって地産地消に取り組んでいくことが不可欠であると考えます。東根市独自の施策を講じるなど、積極的な取り組みを望むものであります。
 次に、東根市猿被害対策連絡協議会負担金についてでありますが、毎年、農産物などの被害が発生し、その対策に苦慮し、地域の深刻な問題となってきております。電気牧柵の設置に対し市費のかさ上げ補助を実施するなど、他自治体に先がけたさまざまな取り組みを行っていることに対し、敬意を表するものであります。
 今後の猿害対策として、東根の名産であります啓翁桜を植栽するなど、積極的な研究・検討をお願いいたします。
 次に、果樹王国ひがしねPR事業についてであります。
 来月オープン予定のさくらんぼタントクルセンター敷地内に東根の果樹を植栽したシンボル園が整備されておりますが、子供たちをはじめ多くの市民や東根市を訪れる方々が親しみを持って集うことができるよう一層の活用を望むものであります。
 農道整備事業費の柏原農道整備事業についてでありますが、当該地域の農業振興上、重要な事業であり、一日も早い事業の促進を期待するものであります。
 遊休農地解消対策事業についてでありますが、農業従事者の高齢化や後継者の減少などにより、遊休化、耕作放棄地が増加している状況の中、実地調査を踏まえ、農業委員が担当地区において農家の訪問指導をはじめ、意向を聞き解消をお願いしていることや、遊休農地解消対策事業についての周知を図られ活用を勧めていることについて敬意を表するものであります。その結果、少しずつながら減少してきていることは成果が現れているものと判断します。これらの実施を踏まえ、平成17年度もさらに積極的な行動をされ、関係機関と連携を行いながら取り組み事業を推進し、農地の適正な管理が図られることを望むものであります。
 次に、林業振興費の緑の少年団育成事素についてであります。
 市内全小学校への少年団設置を目指し、事業を推進されてきましたが、残すところあと2校となり、平成17年度には大富小学校に設置される予定であります。自然体験やボランティア活動を通して、森林の持つ公益的機能やその重要性などの理解を深め、地球環境の保全に重要な役割を持つ森林の働きについても考えることのできる大変意義深い取り組みであり、今後も引き続き教育委員会などとも連携を図りながら事業を推進されるよう期待するものであります。
 松くい虫防除対策事業についてでありますが、毎年、多額の予算を投入し、防除対策にあたっております。しかしながら、いまだ原因は明確になっておらず、松枯れの被害は拡大しております。現在は、伐採したものを燻蒸処理しており、一定の効果は示しているものと判断しますが、松枯れは東根市内だけでは解決できない問題であり、早急に有効な対策を講じることが必要です。国や県と連携し、広域的で有効的な取り組みを期待するものであります。
 次に、第7款商工費について申し上げます。
 市民号実行委員会負担金についてでありますが、平成16年度は河北町との合同で実施され、友好都市東京都中央区を訪問しました。例年になく大変好評であったと聞いており、是非17年度も、との声が多く聞かれたようです。市民相互の融和を図り、見聞を広げる機会を提供していくためにも、より魅力的な事業を展開されるよう望むものであります。
 東根市の家づくり利子補給補助金についてでありますが、市内に本店を有する業者による在来工法の住宅を新築・増改築される方や修繕を行う方に対し利子補給を行う事業であります。平成16年度は、これまで13件の実績となっており、15年度の実績1件と比較しても大幅に増加したことは高く評価するものであります。また、県が行っている利子補給制度などもあわせて活用できることで、さらに有利になるものと考えますので、市報やホームページなどで積極的なPR活動を図られることを要望いたします。
 さくらんぼふるさと大使制度事業についてでありますが、現在、佐倉アスリート倶楽部代表の小出監督をはじめ10名の方々を委嘱しております。市内には、さくらんぼや大けやき以外にも多くの観光資源があり、これらも含めたPR活動を行ってもらうことで、より東根を全国へ発信できるものと思います。さらに充実したPR活動を展開していただけるよう、事業の推進を望むものであります。
 次に、果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会についてであります。
 今年で第4回目を迎える本市の一大観光PR事業でありますが、全国的にもだいぶ認知され、多くのランナーの参加を期待しているところであります。今年は、スペシャルゲストとして、これまでに引き続き小出監督とS&B食品陸上部の瀬古利彦監督、さらにはストレッチングアドバイザーとして国立競技場長距離教室講師の佐藤千恵子さんをお迎えすることになっております。これまで以上に多くの方々から参加をいただくようPR活動に努められるとともに、参加者からは6月の「果樹王国ひがしね」のさくらんぼを満喫していただくことができる事業の推進を期待するものであります。
 次に、第10款教育費について申し上げます。
 豊かな体験活動推進事業についてでありますが、平成16年度から17年度までの2カ年、文部科学省よりモデル地域として指定され実施している事業であり、県内では本市と羽黒町が指定されております。
 本市では1中学区と3中学区の小・中・高校の児童生徒が活動の対象となっており、積極的な取り組みを行っておりますので、さらに横の連携なども密にし、事業を推進されるよう望むものであります。
 語学指導事業について、本年8月より英語指導助手を2名体制に増員し、小学校においても英語に親しむ授業を展開するなど、国際理解の推進に大きく貢献していくものと思われますので、今後の効果について期待するものであります。
 スクールサポーター事業についてですが、今年度まで緊急地域雇用創出特別基金事業として実施されてきましたが、平成16年度で終了するため、新年度からは新たに市単独事業として実施されます。さらに、市単独ながら、これまでの3名体制から4名体制へと充実されることに対しましては、敬意を表するところであります。今後も引き続き、事業の充実、推進を期待いたします。
 学校版ISO推進事業についてであります。
 平成16年度よりキックオフされた学校版ISOでありますが、早くもその成果は現われてきており、現段階で約360万円の節約、最終的には16年度で約400万円程度の節約が見込まれるようであります。これも指導にあたられた先生方や、積極的に取り組んだ児童生徒の努力の成果であり、ぜひ、この成果を何らかの形で各学校へ還元すべきと考えますので、前向きな検討をお願いしたいと思います。
 コンピューター教育支援事業についてでありますが、緊急地域雇用創出特別基金事業として16年度で終了するため、新年度からは市単独事業として継続されるものであります。加速度的に発展を続けている情報化社会に対応するため必要不可欠な教育でありますが、コンピューターを利用する際のルール、マナー、モラルの重要性がさけばれております。これらのことにも充分に配慮した事業の推進を強く要望いたします。
 施設維持事業についてでありますが、平成17年度において東郷小学校の暖房施設の更新について大規模改造事業を実施するとのことですが、引き続き学校施設設備の計画的な更新を願うものであります。
 また、昨年12月、神町小学校に「爆弾を仕掛けた」とのきわめて悪質ないたずら電話があり、一時、児童がグランドに避難する騒ぎが起きたことは記憶に新しいところであります。このような、いたずら防止、または防犯対策の充実を図っていくためにも、各学校の電話機をナンバーディスプレイ対応にするなど早急な対応を要望いたします。
 次に、中央区交流事業についてであります。
 毎年多くの方々から参加をいただき、友好都市を締結する前の平成元年から長年続いてきている交流事業であります。かつて、子供交流や少年少女スポーツ交流へ参加した方の中には、大人になった今でもプライベートで連絡を取り合うなど交流を図っている方もおり、友好都市の絆をさらに強める大切な事業であります。今後も引き続き積極的な取り組みを展開されるよう期待するものであります。
 東根市民立大学「タントまなべ学園」事業ですが、創設から3年を数え、非常に好評で参加希望者の多い事業であります。市民で構成される運営委員の方より企画、準備、当日の作業など全面的な協力をいただいており、敬意を表するところであります。
 しかしながら、あまりにも人気が高すぎるため、受講受付開始当日に定員に達してしまうなど、受講したくてもできない方がたくさんおり、何らかの対応が必要であると考えます。さらなる内容の充実を図るとともに、受付方法や会場など、より多くの市民が受講できるような配慮とタントまなべ学園運営委員会による自主運営の検討をお願いします。
 青年教育事業についてでありますが、青年センター廃止後も引き焼き、さくらんぼタントクルセンターで実施されます。これまで培ってきたノウハウを生かし、青年層相互の親睦と交流、教養の習得を目指すべく事業の推進を望むものであります。
 1月に発表された第132回芥川賞を見事に受賞されました東根市出身の作家、阿部和重氏の快挙は日本文学界に新風を吹き込むものであり、本市の文化振興のみならず、全市民に大きな喜びと活力を与えてくださいました。芥川賞受賞を称え、受賞祝賀会や記念講演会等を開催し、阿部氏へのバックアップ体制の構築を図っていただくよう検討を願うものであります。
 次に、第11款災害復旧費第1項農林水産施設災害復旧費についてでありますが、施設管理面での充実化を図り、常に現状を調査、把握し、災害発生時には市民生活に不便を期たさぬよう速やかにその復旧に万全を期されることを要望するものであります。
 最後に、学校給食事業費特別会計について申し上げます。
 学校給食共同調理場ですが、老朽化が進み、施設の維持管理について随時対応しております。大型の機材なども多数あることから、調理などに従事している職員の安全確保、また、給食における食の安全などにも充分配慮した施設の維持管理を願うものであります。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員一致により原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
 よろしくお願いいたします。

◎建設分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長 次に、建設分科会委員長 清野貞昭委員。

   〔清野貞昭建設分科会委員長 登壇〕

○清野貞昭建設分科会委員長 おはようございます。
 予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で建設分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託された案件を審査するため、去る3月11日、午前10時から第2委員会室において、全委員出席のもと、建設部長兼水道部長及び関係課長の出席を求め、慎重に審査をいたしました。
 はじめに、東根市一般会計のうち第8款土木費について申し上げます。
 まず、道路橋りょう総務費についてであります。
 道路橋りょう総務事業において、各種の道路整備に関連する期成同盟会や協議会に対して負担金を支出するわけでありますが、天童東根村山線に関しては、道路計画上に神町自衛隊の敷地があり、防衛庁との協議の結果、許可を得ており、さらに山形県に対しても重要要望事業として強く要望しているとのことでありますので、今後とも整備促進を図られるよう強く要望いたします。
 東北中央自動車道に関しましては、平成16年10月から12月にかけて、高速道路社会実験が行われました。実績といたしましては、約60%の利用者の増加が見られ効果があったとのことでありましたが、今後とも関係各団体と連携し、より一層の利用促進に向けて努力されるよう要望いたします。
 また、東根以北の事業の進捗状況については、現在、道路公団において、道路の高さを下げることで用地買収面積や盛り土の量の削減、あるいは橋りょう部分にかかる側道の位置を変更するなどの、コスト削減を目指した調整が図られております。平成17年度中に地元との協議に入り、平成17年度後半には用地測量と事業を進める予定とのことであります。しかしながら、この事業に関連した県の特別対策事業のうち、平成17年度で一部終了するものがあるとのことで、大変憂慮すべきことであります。市の重要事業の一つとしてとらえ、県への働きかけを強く要望いたします。
 また、県単独・県施行公共事業負担金事業については、本市の西回り幹線道路として期待される長瀞野田線、山形天童線の整備については、地元の理解を十分得て早期整備に向けて事業を推進されるよう要望いたします。
 次に、道路維持費についてであります。
 市道除雪事業については、事務の効率化、経費削減を目指して、道路と公共施設等を別工区として除雪を進めており、その結果、除雪終了時刻も従来より1時間ほど早まり、早朝の通勤通学の時間帯に間に合うようになったとのことであります。平成17年度は、さらに備品購入費に1,300万円を計上し、80馬力のロータリー車を1台購入して、迅速かつ効率的な除雪作業に当たるとのことであり、大いに期待するものであります。
 また、この冬は例年にない大雪のため豪雪対策本部を設置し、補助要綱を定めて取り組んだことは高く評価いたします。しかしながら、幅出しをしない道路の除雪作業や、果樹園地への雪押しなどによる果樹の枝折れ、あるいは除雪機械の排土板による、さくらんぼハウスのパイプ破損など住民からの苦情が多々あったと聞いております。委託業者への指導を徹底していただくとともに、これらの被害に対して速やかな対応を強く要望いたします。
 わがまち街路樹里親事業については、本市の「協働のまちづくり」の一環として平成14年度より取り組んでおりますが、平成16年度までの実績として、87団体、個人567名の参加があり、里親本数も512本と市道の全街路樹の22.7%にもあがり、年々成果を挙げております。事業実施の区域についても、初年度は市役所庁舎西側のみでありましたが、市内全区域へと拡大しております。今後も、より多くの市民の参加を呼びかけ、より一層の事業推進を期待いたします。
 次に、道路新設改良費についてであります。
 市道羽入新田線に関しましては、県へも重要要望事業として働きかけており、地元住民も大いに期待している事業ですので、早急な整備促進に努めてくださるよう強く要望いたします。
 また、市道白水川ダム線災害防除事業については、いまだに全面開通には至らず、市民の憩いの場となっていた白水川ダム公園も使用できない状態となっております。関係団体とも協力し、早急に全面開通へ向けて事業を推進されるよう要望いたします。
 次に、都市計画費についてであります。
 生垣設置奨励事業において、平成16年度の実績として8件、平成17年度は10件を見込んでいるとのことでありますので、今後も広報等に努め、より多くの生垣を設置されるよう期待いたします。
 また、山形県OD調査負担金事業ですが、上山市から東根市にかけての山形広域都市計画区域内にある都市計画道路の現在の交通量調査及び将来の交通量の予測、そして走行車両からの直接の聞き取りによる人の流れの調査とのことであります。これは県が実施する都市計画道路網の見直しにかかる事業とのことであり、本市の将来の交通網整備にも大いに活用できるものと期待しております。
 次に、組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業についてであります。
 2月末現在の同意率は、地権者126名に対して111名の88.1%、面積にして80%ということでありました。着実に同意率も伸びているようでありますが、いまだ15名の方からの同意を得られておりません。この2月6日には組合も設立されて組織体制も整い、4月からは、区画整理課に神町北部地区担当の指導係を発足させるなど、今後本格化する事業に対して市の支援体制としても充実させるようですので、組合と市が一丸となり、同意率100%を目指して事業を推進されるよう強く要望いたします。
 次に、街路事業費についてでありますが、都市計画道路長谷平林線は平成21年度までの予定で事業を推進しておりますが、建設課で行っております市道五間通り線改良事業が平成17年度で事業完了の予定であることから、この路線と接続する長谷平林線については、地元住民の生活に支障をきたすことのないよう計画どおりに事業推進されるよう要望いたします。
 また、都市計画道路宮崎西道線については、約2億円という費用を投じて本市が県に先行して事業を行っていくわけですので、効率的な執行に努めつつ、平成19年度の県事業採択へ向け事業を推進くださるよう強く要望いたします。
 次に、公園整備費についてであります。
 街区公園等整備事業として3,000万円が計上されており、一本木土地区画整理事業地内の5カ所の公園用地のうち対象面積4,548平米についても、将来の公園管理者が負担する制度に基づき、平成17年度から19年度の3カ年で1億5,100万円を負担するものであります。これは、今後事業が進めば、神町北部土地区画整理事業地内の公園用地についても適用されるものでありますので、適正な執行を望みます。
 次に、住宅費についてであります。
 市営住宅ストック総合活用計画に基づき、平成17年度は東根駅西側に20戸のうちの10戸分の住宅建設に着手する予定であります。実際の建設工事に関しましては、地元企業の雇用創出の場となるよう配慮を検討いただくとともに、今後除却工事を控えている宮崎団地に現在入居されている方々の協力を得て、事業にあたられるよう要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、東根市公共下水道事業特別会計について申し上げます。
 本市の水洗化率は平成17年1月末現在で81.6%、普及率、整備率は平成16年3月末現在で、おのおの53.7%、68.2%となっており、現在第4期整備計画に基づき鋭意事業推進に努めているようであります。
 また、神町地区に建設中の特別養護老人ホームにかかる下水道管布設に関して、その沿線にある住宅37戸分、あるいは当初の計画より下水道管の太さ、延長を変更したことなどの経費を市が負担するとのことであります。本来、この地区は下水道の整備区域外ではありますが、地元住民からの要望もあったということでありますので、住民の生活向上のため事業を推進してくださるよう望むものであります。
 次に、東根市一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 事業の進捗状況は、平成16年度末の見込で82.7%、平成17年度は88.9%と見込んでいるとのことであり、平成20年度完成に向け順調に進んでいるようでありますが、今後とも事業の促進を図るため、道路の暗がり解消のための街路灯など地元の強い要望にこたえるとともに、保留地の処分についても特段の配慮を望むものであります。
 次に、東根市水道事業会計について申し上げます。
 平成14年度より事業を進めておりました袋田浄水場の施設更新が、この3月に完了し、速やかに切り替えを行うとのことであります。より一層、安全で安心な水道水の安定供給に資するものと期待いたします。
 なお、平成17年度も引き続き漏水調査を行うとのことであり、漏水の早期発見、修繕に努め、有収率の向上を目指すよう望みます。
 また、水道料金の見直しも検討すべき時期に来ていると思われますが、袋田浄水場の施設更新に引き続き、今後も神町配水池やその他配水池等につきましても、順次、施設更新工事を行うよう計画されているようでありますので、時期を見きわめながら検討していただくよう要望いたします。
 次に、東根市工業用水道事業会計について申し上げます。
 平成14年度より、基本水量8,060立方としておりました協定が、このたび平成17年度より8,500立方と改定され、これまで同様11社と契約したとのことであります。長引く景気の低迷が若干上向きになったとはいえ、企業にとってはまだまだ厳しい状況が続くものと思われます。基本協定も、このたび改定されたばかりではありますが、企業の経営状況にあわせた弾力的な運用を望むものであります。
 最後に、東根市簡易水道事業特別会計について申し上げます。
 入・上野台、沼沢・猪野沢の両簡易水道ともに、市道の改良工事にあわせて水道管の布設替工事を行うよう計画されているようであり、これまで同様、経費の節減に努めた予算を計上しているようであります。今後も良質な水道水の安定供給に努めるよう望むものであります。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員異議なく各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
 よろしくお願いします。
○清野忠利予算特別委員長 会議の途中ですが、ここで午前11時まで休憩いたします。

   午前10時52分 休 憩


   午前11時00分 開 議

○清野忠利予算特別委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。

◎厚生分科会委員長報告

○清野忠利予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 秋葉征士委員。

   〔秋葉征士厚生分科会委員長 登壇〕

○秋葉征士厚生分科会委員長 おはようございます。
 予算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る3月11日及び14日の両日、第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち第2款第1項総務管理費の所管に関する事項について申し上げます。
 交通安全対策費でありますが、本市における交通量は、道路整備や都市開発等により年々増加し、交差点での交通事故が多発しており、信号機の早期設置について継続して要望されております。
 しかし、まもなくオープンするさくらんぼタントクルセンターについては、利用者が相当多く見込まれ、施設付近の交通量の増加は必至であり、出入口付近の混雑は確実であります。県公安委員会では、交通事故発生件数の実績により信号機設置の優先順位を決めているようでありますが、オープンする施設には保育所も併設され、その利用者の多くは、乳幼児や高齢者など交通弱者がほとんどであります。交通事故を未然に防ぐために信号機の早急な設置を望むものであり、山形県公安委員会に対し強く要望くださるよう願います。
 また、交通指導員制度でありますが、現在16名の指導員が立硝指導を行い、児童生徒の登校の際の交通安全確保に大きく寄与しております。交通環境が年々変化している中で、指導員の高齢化が進んでいる状況にあります。冬期間における通学路の安全確保や緊急時の機敏な対応等が求められておりますので、後継者の育成とともに、更新時の若返り等が図られるよう、地域住民の理解と協力を願うものであります。
 次に、防犯事業についてでありますが、刑法犯罪が多様化する中、本市においても不審者が出没するなど、犯罪が都市化の傾向にあり憂慮される状況であります。特に、通学路の安全確保及び犯罪防止対策の観点からも、安全で安心なまちづくりに向け、「暗がり解消」を積極的に実施する必要があり、集落外における公衆街路灯設置事業の推進と充実を強く要望いたします。
 また、防犯活動の一環として、地域住民や団体の女性部が「見回り隊」のジャンパーを着用して活動している町もありますので、本市においても調査研究し、住民と行政が一体となった取り組みを望みます。
 次に、地方バス対策費のうち市民バス運行事業でありますが、市民の足として定着しつつあるものと評価します。また、まもなくオープンする、さくらんぼタントクルセンターへの停留所の設置も計画されており、利便性の向上と利用者の増加が期待されます。今後とも、利用状況を把握し、効果的な運行体制の充実を要望いたします。
 次に、住居表示事業でありますが、事業の推進にあたっては、事業計画地区の歴史や伝統文化を尊重するなど、地域住民の二一ズやまちづくりに対応した事業を実施されるとともに、実施地区の範囲と時期についても十分考慮しながら推進されることを強く要望いたします。
 次に、住民基本台帳ネットワーク事業及び窓口業務委託事業についてでありますが、今年4月1日から窓口業務の一部をNPO法人へ委託する計画であります。個人情報の保護及びセキュリティの確保には万全な対策を講じるとともに、犯罪に悪用されることのないよう慎重な運営管理と事務従事者への研修指導等を実施されるようお願いいたします。
 次に、第3款民生費について申し上げます。
 はじめに、社会福祉総務費でありますが、社会福祉行政については、高齢化社会が進展している中において、市民福祉の向上と多様化する福祉ニーズにこたえるべく市民待望のさくらんぼタントクルセンターがいよいよオープンいたします。そのオープンに向けて、窓口業務をはじめとする施設管理や各種イベント等の計画・準備業務等に際し、粉骨砕身で取り組まれていることに敬意と感謝を申し上げます。
 また、NPOへの業務委託をはじめ、土曜日の開庁などにより業務時間の拡大が図られ、全体の相談窓口体制が充実されることは、市民福祉の向上に向け一歩進んだ取り組みですので、今後一層の向上を期待いたします。
 さらに、第17回山形県知的障害者福祉大会がさくらんぼタントクルセンターで開催されますことは、広く市民各位から理解していただける機会でありますので、当大会が成功裏に開催されるよう、関係機関と連携を密にしながら対応されるようお願いいたします。
 次に、民生児童委員活動事業でありますが、今年度に委員の増員を行い、現在88名の委員の方々から日夜その活動にご尽力をいただいておりますことに敬意を表するものであります。しかしながら、今日の社会福祉に対する市民のニーズや地域コミュニティは多様化・複雑化し、あいまって相談件数の増加や内容も多岐にわたり、近年では老人虐待や孤独死の発生など都市化による事件事故が発生し、対応策も相当複雑化しております。今後、ますます高齢化が進展することは避けられない状況にありますので、市民より親しまれる民生児童委員の増員を図るとともに、処遇改善と担い手育成についての対策のほか、より効果的な組織や体制の整備について強く要望するものであります。
 次に、障害者小規模作業所助成事業であります。
 旧白水川ダム事務所に東根さくらんぼの家が開所され、施設の改善・改修工事等をしながら作業を行っている状況であります。本来であれば、当該施設は通所者などの利便性や作業性などを考慮し、また、当該施設への理解度を高めていただくためにも市の中心部に設置されることが望ましいと考えますので、施設規模拡大とともに移転についての検討をお願いするものであります。
 次に、さくらんぼ遊々館運営事業でありますが、その利用状況は十分とは言えないようであります。市社会福祉協議会と連携しながら、ボランティア団体への呼びかけなどPRなどを広く積極的に行い、施設の有効活用を図っていただくよう望むものであります。
 次に、さくらんぼタントクルセンター運営管理委託事業でありますが、子育て支援などの四事業について、NPOに委託するものであります。各事業が市民から信頼され大いに親しまれるよう、期待するものであります。
 次に、身体障害者福祉費でありますが、事業メニューのほとんどが扶助費と委託料であります。その中で、障害者社会参加促進事業、いわゆる福祉タクシーについては、これまでの交付枚数より12枚多い36枚に増やすなど、サービスの向上が図られることは高く評価いたします。当該事業については手続き方式ということでありますので、民生委員、児童委員の方々からの協力を得るなど、受給者の反応を的確に捉えていただくとともに、各種事業の評価を行い事業を推進されるよう願います。
 また、進行性筋萎縮症者療養等給付事業、在宅酸素療法者支援事業など、新たな事業が展開されたことは高く評価いたします。
 次に、知的障害者施設整備事業であります。
 こすもすの家の分場であります、大けやき作業所については、施設南の道路改良工事に伴い移転計画も検討されているようでありますが、当該福祉施設利用者及び家族の意向など並びに施設の立地環境などを考慮され、ぜひ市内の適地を選定して設置されるよう願うものであります。
 次に、老人福祉費でありますが、敬老会共催事業負担金は高齢化社会の進行により当該者は年々増加し、各自治会においては敬老会開催に苦慮している状況にあると聞いております。敬老の精神のもと、それぞれの地域でさまざまな工夫をしながら対応しておりますが、予算措置の拡大等も含め開催方法の見直しが必要と考えます。
 生きがい活動支援通所事業のいきいきデイサービスは、利用者からは大変好評を得ており、その成果もあらわれ、目的は達成されていると思います。しかし、一方では男性参加者が少なく、また参加者が固定化しつつある状況のようであります。このような中で、シニアパソコン教室支援が新規事業として計画されていることは、男性参加者の増加に結びつく効果的な事業と考えます。今後とも事業内容を精査し、誰もが参加しやすく生きがいの持てる事業内容の推進と、一人でも元気な老人が増えるよう、一層の目的達成に向けた改善を願うものであります。
 配食サービス事業でありますが、介護度数、生活状況などを十分考慮し、栄養管理が必要な方については個別の指導を行うなど、真に必要とされる方がより充実したサービスを受けられるよう方策などの検討をお願いいたします。
 次に、介護予防事業でありますが、要介護認定者を増やさないためにも予防事業は大変重要でありますので、事業内容のさらなる充実と継続を願うものであります。
 次に、介護保険施設整備事業でありますが、入所待機者が多い中で新たに特別養護老人ホームが着工されましたが、早期完成により一日でも早く待機者が入所できるよう、施設整備に対する指導と支援を要望いたします。また、当該施設整備で充足することは困難と考えますので、公共施設の跡地利用に、ぜひ同様の施設整備等が図られるよう検討を願います。
 国民年金事業でありますが、長引く不況など社会経済情勢の変化による保険料の不払い者が増加傾向にあり、納付率は依然として低い状況であります。制度が空洞化しないよう、今後も継続して啓蒙などに努められ、納付率の向上が図られるようお願いをいたします。
 次に、児童福祉費の放課後児童健全育成事業については、二つの団体に委託して実施しておりますが、事業の一層の充実を図るためにも、保護者からのアンケートを取るなど利用者のニーズをとらえるとともに、健全な児童の育成に努められるよう願います。
 医療給付費につきましては、第3子の医療費無料化事業が開始され、さらに0歳児を対象として制度の充実が図られたことは大変喜ばしく思います。今後、さらなる対象範囲の拡大など、乳幼児医療の全面無料化も含め、東根に住んでよかった、東根に住みたいと言われるよう、また、安心して生み育てられる環境づくりに邁進されますよう大いに期待するものであります。
 次に、生活保護費でありますが、申請者の中には、さまざまな問題を抱える方が多いことから慎重に生活実態の把握に努めていただくとともに、窓口での相談業務については温かさのある対応が望まれますので、専門的知識を有する保健師や相談員などの配置を行うよう望みます。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 北村山公立病院組合事業でありますが、回復期病棟が整備され充実していることは大変喜ばしい状況であります。今後は、小児救急医療体制の整備並びに産婦人科等の充実と、住民のニーズにこたえられる地域中核病院の運営を要望いたします。
 予防事業の乳幼児予防接種については、段階的に個別接種に移行され、本年は三種混合の個別接種化が実施されるなど市民サービスの向上が図られますが、接種率が低下することのないように広報などを積極的に行うようお願いします。
 インフルエンザ予防接種については、県医師会との連携により16年度から接種の広域化が図られ、接種率が向上してきております。また、接種料金については医療機関によって異なっておりましたが、統一され他市町村との均衡が図られました。今後とも適正な料金になるよう、医師会との協議をお願いいたします。
 環境衛生費でありますが、4月から環境衛生組合制度がスタートし、先駆的な取り組みとして古紙類と廃食用油の回収により、その利活用が行われることは大変意義のあるものであります。しかしながら、本事業の推進については、各地区民の理解はもとより環境衛生組合長の手腕にかかってきますので、その職務の重要性を考慮した処遇の検討を願います。
 環境美化運動事業の花ランドひがしね推進事業についてでありますが、今年開催予定の山形県レクリェーション大会を機に、さらなる事業の充実と拡大を望みます。
 浄化槽設置整備事業は、下水道認可区域外について本年度18基を予定されておりますが、今後とも農業集落排水事業及び浄化槽市町村整備推進事業とあわせて整備推進されるよう願います。
 次に、地球温暖化対策事業でありますが、対策協議会設立に向けた予算として計上されております。本市は、果樹王国であるが故に大きな悩みである果樹剪定枝等の処理対策については、資源リサイクル等の検討が急務と考えますので、日本一環境にやさしい果樹王国ひがしねを目指し、実効性の高い対策が講じられるよう、対策協議会の早急な設立と本格的な協議が行われるよう要望いたします。
 次に、老人保健医療費のがん検診事業でありますが、依然として男性の受診率が低い状況であります。オプション検診から基本検診へ移行するなどの検討を行い、男女ともに受診率の向上を図るべきと考えますので、より一層の検診事業の充実に努めていただくよう要望いたします。
 休日診療所運営事業でありますが、4月からさくらんぼタントクルセンターに移設して運営されますが、北村山公立病院及び医師会との連携を図るなど、今後の休日における診療体制の見直しをすべき時期と考えますので、是非検討されるようお願いします。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 常備消防事業でありますが、救急救命士の気管内挿管研修を実施しておりますが、人命を守る重要な処置でありますので、一日も早い研修の修了を願います。また、相次いで発生した住宅全焼火災については、いずれも山間地域であるとともに、消防水利についても簡易水道であるなど、2次災害発生時にはその能力が心配されますので、消防水利の確保と防火体制に万全を期されるよう強く要望いたします。
 非常備消防費でありますが、消防団員については全国的に減少傾向にあり、団員の確保が課題になっております。本市においても、団員はサラリーマンが多い今日、地域住民や経営者などからの理解と協力を得る必要があり、団員確保に向け引き続き粘り強い活動と啓蒙を要望いたします。
 消防施設費の消防庁舎建設事業については、建設場所が決定したものの具体的な手法などが定まっていない状況であります。市民の生命と財産を守る重要な消防防災施設でありますので、手を抜くことなく、設備と機能の充実を図り、一日も早い完成を望むものであります。
 水防事業でありますが、都市開発などにより小河川の水害が発生している場所も増えておりますので、防災計画の見直しとともに、ハザードマップなどによる啓蒙が重要でありますので、水害問題への総括的な取り組みを望みます。
 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
 未納額が年々増加し、収納率の向上対策が目下急務となっております。健全な運営を図るため、今後とも収納率の向上にさらなる努力をお願いします。あわせて、健康を維持する施策として予防事業に力を入れるべきと考えますので、積極的な取り組みを要望いたします。
 次に、東根市老人保健特別会計について申し上げます。
 高齢者がすこやかに安心して老後を過ごせるよう、施策のさらなる充実を求めるものであります。
 次に、東根市介護保険特別会計について申し上げます。
 これからの介護事業については、地域で支えあう取り組みが求められております。今後の在宅介護の充実と予防事業が積極的に推進されるよう願うものであります。また、特別養護老人ホーム入所希望者は年々増加することは必至であります。神町地区に新しい施設が開設されても、待機者の解消は困難な状況と考えますので、第2白水荘の増床を含め、新たな計画と早期整備が行われるよう要望いたします。
 最後に、東根市市営墓地特別会計について申し上げます。
 市民待望の市営墓地が今年中の分譲に向け準備を進めておりますが、分譲後に地盤沈下などのないよう造成工事には万全を期すとともに、分譲価格についても安価となるよう要望いたします。また、管理運営についても、遺漏のないよう早急な組織づくりの推進を願います。
 以上、意見と要望等を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員一致により各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
○清野忠利予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果について報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対して一括して質疑を行います。
 ご質疑ありませんですか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、議第17号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第17号、平成17年度東根市一般会計予算について採決をします。
 本予算は、歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し審議を願った結果、各分科会委員長の報告はいずれも原案のとおり可決すべきものであります。各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決をします。
 本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○清野忠利予算特別委員長 ありがとうございました。起立多数と認めます。したがって、議第17号は委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第18号から議第28号までの11議案について討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第18号、平成17年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第18号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第18号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第19号、平成17年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第19号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第19号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第20号、平成17年度東根市学校給食事業費特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第20号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第20号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第21号、平成17年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第21号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第21号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第22号、平成17年度東根市老人保健特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第22号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第22号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第23号、平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第23号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第23号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第24号、平成17年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第24号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第24号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第25号、平成17年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第25号は分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第25号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第26号、平成17年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第26号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第26号は分科会委員長の報告どおり決しました。
 次に、議第27号、平成17年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第27号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第27号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第28号、平成17年度東根市簡易水道事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は原案のとおり可決すべきものであります。議第28号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第28号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 以上で、予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。なお、本会議においての本委員会における審査の経過と結果についての報告ですが、申し合わせにより私からは結果についての口頭報告をさせていただきます。各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんですか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野忠利予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、私からの口頭報告は結果について報告をさせていただき、各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。

◎閉     会

○清野忠利予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
 予算審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、適格な事務処理にあたられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会します。
 御苦労さまでした。

   午前11時42分 閉 会