第3回東根市議会定例会
平成16年9月13日 午前10時00分 開 議
結 城 芳 決算特別委員長 浅 野 目 幸 一 副委員長
◎出席委員(19名)
1番 今 野 孝 委員 2番 加 藤 信 明 委員
3番 浅 野 目 幸 一 委員 4番 田 中 昭 委員
5番 阿 部 清 雄 委員 6番 阿 部 綾 子 委員
7番 高 橋 ひ ろ み 委員 9番 清 野 貞 昭 委員
10番 奥 山 重 雄 委員 11番 森 谷 政 志 委員
12番 佐 藤 直 委員 13番 岡 崎 賢 治 委員
14番 秋 葉 征 士 委員 15番 清 野 忠 利 委員
16番 高 橋 一 俊 委員 17番 結 城 芳 委員
18番 深 瀬 秋 広 委員 19番 武 田 敞 委員
21番 武 田 敏 夫 委員
◎欠席委員(なし)
◎説明のため出席した者の職氏名
教育委員会
土 田 正 剛 市 長 高 橋 良 子
委 員 長
選挙管理委員会
植 村 良 作 横 尾 尚 代表監査委員
委 員 長
保 角 國 雄 農業委員会会長 小 関 善次郎 消 防 長
武 田 新 市 助 役 奥 山 昭 男 収 入 役
鈴 木 千 原 教 育 長 椎 名 和 男 総 務 部 長
武 田 稔 市民保険部長 寒河江 賢 一 健康福祉部長
建 設 部 長
細 矢 昭 男 経 済 部 長 小 野 幸 治
兼水道部長
原 田 清一郎 教 育 次 長 高 橋 一 郎 総合政策課長
牧 野 利 幸 庶 務 課 長 武 田 國 義 財 政 課 長
選挙管理委員会 監 査 委 員
佐 藤 信 行 小 林 文 雄
事 務 局 長 事 務 局 長
農業委員会
菊 口 吉 之
事 務 局 長
◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 正 弘 事 務 局 長 清 野 敬 信 事務局長補佐
佐 藤 慎 司 議 事 係 長 齋 藤 美奈子 主 事
伊 藤 公 主 事
◎本日審査した案件
議第61号 平成15年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第62号 平成15年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第63号 平成15年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第64号 平成15年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定について
議第65号 平成15年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第66号 平成15年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第67号 平成15年度東根市休日診療所特別会計歳入歳出決算認定について
議第68号 平成15年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
議第69号 平成15年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第70号 平成15年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第71号 平成15年度東根市水道事業会計決算認定について
議第72号 平成15年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
◎開 議
○結城芳決算特別委員長 皆さん、おはようございます。ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は19名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
決算特別委員会に付託になりました議第61号から議第72号までの12議案につきましては、去る9月2日の本委員会において、それぞれの所管ごとに分科会を設置し、議案を付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告を願います。
◎総務分科会委員長報告
○結城芳決算特別委員長 最初に、総務分科会委員長 森谷政志委員。
〔森谷政志総務分科会委員長 登壇〕
○森谷政志総務分科会委員長 皆さんおはようございます。
決算特別委員長の指名により、総務分科会に付託されました議案の、審査の経過と結果についてご報告いたします。
本分科に付託されました議案を審査するため、去る9月3日、6日の両日、午前10時より第3委員会室において、委員全員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、平成15年度一般会計歳入歳出決算のうち、第1款議会費について申し上げます。
現下の厳しい財政状況を踏まえ、費用削減の努力と効果的な予算執行を心がけ、なお一層、行財政改革の推進と開かれた議会を目指します。
次に、第2款総務費第1項総務管理費について申し上げます。
1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
昨今、職員の中に健康を害し、長期休暇をとっている方が見受けられます。健康な体があってこそ的確な仕事ができるものであります。健康管理は最も大切であります。産業医の先生と十分相談され、体の健康はもとより、心の病メンタルヘルスケアも含めて、全職員の健康管理には十分に留意されるよう願います。
次に、2目広報広聴費についてであります。
近年、市のホームページに対するアクセス件数が飛躍的に増加しているとの報告がありました。ホームページは全国の人が、いつでもどこでも見ることができることから、本市の情報を全国に発信し、PRする最良の媒体です。これを積極的に活用していただくとともに、ホームページの内容は市報モニターや多くの方の意見を尊重し、常に最新情報に更新することを心がけることを望みます。
また、市への要望、意見は、声の宅急便のほかEメールで寄せられたものが多くなっています。Eメールの内容については迷惑メールなど常にチェックできる体制づくりを願います。
次に、3目会計管理費について申し上げます。
市の指定金融機関は、東根市農協、その他、指定代理金融機関として市中金融機関のほか郵便局となっていますが、取扱手数料に関しても極力安くなるよう積極的な交渉を願います。
事務に関しましては、慎重かつ的確に報行されておりますが、なお一層、迅速で効率的な審査事務となるよう期待します。
次に、4目財産管理費の庁舎管理事業についてであります。
庁舎管理のため光熱費や通常業務のためのコピー代等の経費が大幅に減額されましたとの報告がありました。これは、平成13年のISO取得に伴い、職員の意識向上と一人一人の努力の成果によるものと評価します。今後ともこの努力を続け、経費削減と地球環境にやさしい庁舎管理の実現を願います。
現在の庁舎が完成してから15年が経ち、修繕を必要とする箇所が出てきております。特に、庁舎敷地内通路のインターロッキングについては、凹凸が目立ち始めております。今年度修繕予定とのことでありますが、転倒により怪我の危険性もありますので、迅速かつ計画的な修繕を願います。また、生活様式の変化により洋式トイレへの移行やウォッシュレットの普及が進んでおりますので、庁舎への導入について検討していただきたい。
法定外公共物贈与申請委託についてでありますが、いずれ国から市へ法定外公共物の譲与が行われます。譲与が行われれば、その管理を市で行わなければならなくなり、当然、管理費が必要となってきます。従来どおりに使用者へ管理を願ったり、積極的な払い下げを行うなど、新たな管理費の増加とならない努力を願います。
次に、企画費であります。
結婚推進に関する活動支援補助金については、各地区の協議会とともに、市全体の協議会を立ち上げ事業の充実を図り、パーティーの開催やその後のアフターケアを行うなど工夫を凝らしながら真剣に取り組んでいるとの報告がありました。結婚に関する問題はプライベートなことであり、深く踏み込めないなど難しい点もありますが、本市発展のためには大変重要な事業でありますので、引き続き力を入れて取り組まれますよう要望します。
次に、NPOについてであります。
本市のNPO設立に関しては、他市と比較し、立ち遅れていると感じておりましたが、今年度、数団体が設立されるとの報告がありました。設立後のNPOの活用については、行財政改革の一環として、市民生活環境課窓口やタントクルセンターの運営委託なども視野に入れながら、NPOとの協働による行政運営を目指すべきだと考えますので、今度ともなお一層の団体支援を願います。
次に、市民手づくりまちづくりモデル事業であります。
団体の育成と自立支援の手助けとして大変意義ある事業でありました。本事業は平成15年度で終了とのことですが、今年度からは、より多くの団体が参加できるよう要綱改正を行っておりますので、今後とも市内の意欲ある団体への積極的な支援を望みます。
次に、6目職員研修費についてであります。
長期派遣研修への職員派遣に関しては、男性職員が多く、女性の職員の派遣はわずかしかいないとのことでありました。家庭のこともあり、女性職員の長期派遣研修は難しい面もありますが、男女共同参画や女性の地位向上からも可能な限り積極的に女性職員の研修への派遣を望みます。
また、市民への奉仕者として自覚を持ち、市民に役立つ職員としての資質向上を目指すよう、職員研修の内容と講師の選定を願います。
次に、9目空港対策費についてであります。
山形東京便に関しては、現在1往復就航しており、採算ラインの搭乗率70%の確保が課題となっています。東京便は人的交流のほか、物流にも大きな役割をもっております。今年、航空会社での料金の割引制度を8月まで拡大したところ、8月の搭乗率が前年比10%も伸び、70%を越えたとの報告がありました。このことから、潜在的な需要はあると思われます。航空会社も経営努力をし、協議会と一体となって利用拡大の運動を展開する必要があると思われます。羽田空港新滑走路完成までの2009年までは、なんとしても現在就航している1便の存続、もしくは複数便を確保するという決意を持って、山形県や本市を含む関係団体で構成する協議会で強力に運動を展開していくことを要望します。
山形空港を取り巻く問題として、仙台空港へのJR乗り入れや、それに伴う仙山線のスピードアップの要望がなされているなど、さらに厳しい状況がこれから予想されますが、山形空港利用拡大に向けたさらなる努力を願います。
次に10目、情報管理費についてであります。
庁舎内のホストコンピューターについて、経費削減の観点からもアウトソーシングについての検討を行う時期に来ているのではないかと思われます。
ハードウェアのコンピューター機器は年々安くなっており、ハードウェアだけでなく、ソフトウェア、保守点検など、それに付随する部分も含めて経費削減となるよう重ねて検討を願います。
次に、第2項徴税費についてであります。
日ごろより適正課税と収納率向上に努力されていることは承知しております。それにもかかわらず、市税の収入未済額、不納欠損額が増加しており、非常に厳しい状況となっております。市民税の納入率は99.3%と高い収納率を保っております。しかし、収入がなくとも課税される固定資産税や都市計画税などの土地税制関係は収納率が大幅に落ち込んでおり、未収額の約80%を占め、その内の7割が50万円以上の大口滞納者となっているとの報告がありました。これは、長引く不況での倒産、破産、リストラ等が考えられます。税負担の公平性を期することはもとより、自主財源の確保を図るためにも、収納率の向上に向け納税相談員の増員などの収納体制の強化を願います。
特に、来年度から納税組合制度がなくなることから収納率低下が懸念されますので、さらに特段の努力を強く望むものであります。
昨年度から農家の方の申告の仕方が、標準課税方式から収支計算方式に変更になりましたが、事前の周知と指導により適正に行われたようです。しかし、申告時に困惑が多少見受けられましたので、引き続き申告の方法について指導を願います。
また、市内の農業収量調査については、適正課税を行うためにも、より的確な調査を願います。
次に。第4項選挙費について申し上げます。
昨年度は県議会議員選挙、東根市議会議員選挙、衆議院議員総選挙並びに最高裁判所裁判官国民審査と身近な選挙から国政選挙まで3回実施されました。
衆議院議員選挙において、本市の投票が県内最低であったことは、選挙区変更による候補者への関心の低さや、有権者の政治離れの流れを差し引いたとしても、大変残念なことであります。投票率向上のため、市報やホームページでの啓発はもちろん、明るい選挙推進協議会や白ばら会などを通して、これまで以上、積極的な啓発活動展開を望みます。あわせて、投票所においても、有権者の方が気軽に来られるよう、スムーズで投票しやすい雰囲気づくりを心がけるよう望みます。
次に、第6項監査委員費について申し上げます。
第3次行政改革大綱による外部監査の導入については、今後ますます多様化する行政ニーズに対し適確に対応することを求められることを踏まえ、費用対効果を総合的に判断し、さらに勉強、検討するよう願います。
また、補助金を受けている団体監査についても、適正に監査を引き続き行うよう要望するものであります。
次に、第12款公債費について申し上げます。
高金利の政府資金の借入金が、現在、市の財政の足を引っぱっております。平成13年度以降に借り入れた起債については繰上償還できるようになったとのことですが、利子の分も含めて償還しなければならないとのことで、大変不合理な面があります。縁故債の繰上償還と同様に元金のみ償還できるよう、制度改正を要望するものであります。
また、起債の繰上償還などを積極的に行い、健全財政の堅持のため、今後とも特段の努力を願うものであります。
最後に、東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算について申し上げます。
地球環境保全を考えたとき、森林の果たす役割は今も昔も変わらず、きわめて重要なものであります。緑の財産は一度壊してしまえば、もとに戻すためには、ぼう大な年月と費用を要します。この貴重な財産を後世に残すとともに、市内にある緑の少年団を通じ、その大切さを教え、伝えていかなければなりません。予算規模は小さくとも、守らなければならない大切なものであります。今後とも、市農林課と連携を図りながら健全な森林育成と財産確保に努められることを望むものであります。
以上、意見と要望を付して、総務分科会に付託されました案件は、採決の結果、全委員異議なく各会計とも原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げ、報告を終わります。
◎文教経済分科会委員長報告
○結城芳決算特別委員長 次に、文教経済分科会委員長 佐藤 直委員。
〔佐藤 直文教経済分科会委員長
登壇〕
○佐藤直文教経済分科会委員長 おはようございます。
決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で文教経済分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月3日及び6日の両日、午前10時から第1委員会室において文教経済分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに、決算書並びに決算付属資料を参考に慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計歳出第2款総務費第1項第12目地方バス対策費のうち、地方バス路線運行事業維持対策事業について申し上げます。
市民の交通を確保するため、生活交通路線として必要なバス路線のうち、広域的・幹線的なバス路線の運行維持を図ることを目的に実施されている事業ですが、平成15年度は3路線が補助の対象となっているようであります。バス運行会社、県等との連携を図り、さらには、市民バスとの共存にも考慮し、広域的で利用しやすい運行路線維持を図られることを期待いたします。
次に、第5款労働費について申し上げます。
労働諸事業のうち北村山地区労働者福祉協議会事業補助金についてでありますが、現在、北村山3市1町が一律の負担額となっております。これまでの実績、人口規模などを反映した額にすることが望ましいと考えますので、検討を願うものであります。
また、勤労者生活安定資金貸付事業についても、長引く景気低迷により勤労者の生活は大変厳しいものとなっております。市報などによる市民への積極的なPRはもちろんですが、相談業務においても十分配慮した対応をお願いいたします。
次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
農地流動化地域総合推進事業についてでありますが、今後とも、農業委員、農業委員会協力員の方々は、関係機関・団体と連携を図り、地域の特性や意向を踏まえて認定農業者等の担い手農家への経営規模拡大に合わせた農地の利用集積を図り、遊休農地の発生防止・解消対策など、農地の有効利用調整に取り組んでいただくとともに、農用地の利用集積目標を東根市農業の実勢にあった適正な設定を行い、なお一層、地域の効率的な農地の有効利用に資するよう、事業推進を期待するものであります。
次に、農業振興事業についてであります。
有害鳥獣食害対策事業報償については、熊やカモシカ、ムクドリなどによる農作物への食害や人的被害についても早急に対策が必要な重要課題であると考えます。対策協議会の設置など、猿害と同様、広域的な未然防止活動に努められるよう期待するものであります。
農業用使用済プラスチック適正処理推進補助金については、共同回収により229トンが回収され、182トンがリサイクル処理、リサイクルできない47トンが埋立処理された旨説明がありました。今後ともリサイクル率の向上を図ることはもちろん、リサイクル後の2次製品や土にかえる素材なども開発され、実用化されておりますので、それらの利用についても検討されることを望むものであります。
地産地消推進協議会補助金についてでありますが、市民、関係機関、行政が一丸となって地産地消を考えていくことが大切であると考えます。東根市独自の施策を講じるなど、積極的な取り組みを期待するものであります。
安全農産物出荷集団育成事業費補助金については、農薬を適正に使用する集団を育成し、防除実施記録を作成した上で、出荷前に残留農薬分析を実施する場合、分析費用の一部を補助するものです。消費者への常に安全で安心な農産物をお届けするためにも、各農家、農協、行政が一体となり、「果樹王国ひがしね」を全面にPRした、さらなる事業の推進を望むものであります。
次に、水田畑地化基盤強化対策事業についてでありますが、本市でも、いよいよ温泉地区北側にて実施されることになったことは大変喜ばしいことであります。今後の農地のあり方を考えていく上でも、非常に重要な事業であると認識しておりますので、今後とも事業の推進にあたられるよう望むものであります。
次に、林業振興費についてであります。
緑の少年団育成事業補助金については、東根中部小学校と大富小学校において、これから緑の少年団を組織していく予定でありますが、同少年団は様々な体験を通して緑を知り、子どもの心と体を豊かに育成していく大切な組織であります。できるだけ早期の市内小学校全校への少年団設置を強く要望するとともに、体験の場として、林木育種場跡地を活用するなど、新たな取り組みへの検討についても期待するものであります。
松くい虫防除対策事業についてでありますが、松枯れについては、いまだ虫因説と大気汚染説とがあり、有効な対処法も確立していない状況であります。現在、本市でも伐採した樹木を被覆してくん蒸処理を行っておりますが、松枯れの勢いは止まらず、むしろ被害が拡大しているのはご案内のとおりであります。少しでも被害を抑制する手法を確立していくためには、国、県を巻き込んだ広域的な対処が必要と考えます。防除事業の委託についても、費用対効果を十分考慮し、事業を推進されるよう望むものであります。
次に、第7款商工費についてであります。
ひがしね祭についてでありますが、年々、踊りパレードの参加団体数が増加するなど、規模を拡大し、熱気あふれる祭に進化してきていることは評価に値するものであります。今後、音響設備や照明設備などをより充実したものにしていくとともに、東北・関東地方への積極的な情報発信を行い、ひがしね祭のさらなるPR活動に努められることを期待いたします。
また、東根市の観光振興について、さくらんぼ東根温泉の利用拡大を図るため、温泉組合や女将の会などが中心となり、様々な企画を計画、実施しておりますが、大きな誘客を図るためには、さらなるPR活動が必要であると考えます。インターネット等、多種多様なメディアを有効に活用した情報発信、観光客獲得を期待するものであります。
白水川ダム公園キャンプ場管理事業についてでありますが、昨年3月に発生した大撫山の地すべり復旧作業のため、これまで公園及びキャンプ場に通じる市道と旧道が全面通行止めとなっておりました。今月より旧道のみ一般供用が再開されたものの、いまだ公園とキャンプ場が閉鎖されたままであります。来年4月に市道部分も全面開通され、あわせて市民待望の公園・キャンプ場も利用可能となる旨、説明がありました。市民待望の公園が新年度から安全で楽しく利用できるよう整備されることを望むものであります。
厚生会館管理事業ですが、来年度より厚生会館及び農村勤労福祉センターを市の行政財産から切り離す予定で現在準備を進めているとのことであります。同事業費には、厚生会館内に事務所を置く、温泉組合の人件費なども含まれており、温泉振興に大きな役割を果たしてきたことから、十分に協議を重ね、普通財産への移行がスムーズに行われるよう要望いたします。
果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会についてですが、今年で3回目を迎え、東根市の顔として、すっかり定着しつつある事業であり、現在は、神町のフルーツラインを中心としたコース設定となっております。迂回路の問題等、課題は残されているようですが、今後、日本一の東根の大ケヤキ周辺もコースの中に組み入れ、実施されることを期待するものであります。
次に、第10款教育費について申し上げます。
不登校児童生徒の適応指導事業ですが、現在、市内では中学生に少々不登校生徒が見受けられるようですが、小学校についてはゼロとのことであります。事業の成果があられているようであり、敬意を表すものであります。今後も、不登校児童・生徒ゼロを目指し、保護者や関係機関の協力も得ながら事業を推進されるよう期待いたします。
特色ある学校経営事業についてでありますが、各学校の特色ある学習指導の実践教育に対し、支援を行う事業であります。それぞれの学校ごとに地域に合ったテーマを決めて実践されておりますが、先生方が多くのアイデアを出し、子供たちが体験等を通し幅広く学習できる大切な事業であります。NPOや地域住民の力も活用しながら、今後も引き続き事業を推進されるよう要望いたします。
コンピュータ教育支援事業についてですが、緊急地域雇用特別基金事業として、小学校におけるコンピュータ教育支援のため各学校にインストラクターを派遣する事業であります。今年度で終了する事業でありますが、良好なコンピュータ学習の環境確保のため、是非、市単独事業として継続されることを願うものであります。
小学校及び中学校の施設維持事業についてでありますが、学校によっては放送設備などの老朽化が進んでおり、早急な対応が必要であると考えます。また、池田小学校の事件以来、問題となっております学校の防犯対策についても、インターホンや防犯カメラの設置など、必要な対応を早急に講じられるよう要望いたします。
理科教育振興事業についてですが、子供たちの理科離れが深刻化しております。より魅力的な教材を提供し、子供たちの理科基礎学力向上を図っていくためにも教育教材備品の充実を望むものであります。
東根市民立大学「タントまなべ学園」事業についてでありますが、市民の方より運営委員として企画・運営していただいており、非常に好評な事業であります。さらに多くの市民が受講できるようPRしていただくとともに、NPOを活用した運営なども検討されるよう要望いたします。
大ケヤキ全国書道絵画展についてですが、全国から約2万7,000点もの作品が集まり、観覧者も14年度より1,000人ほど増加するなど、日本有数の文化事業として認知できる大きな事業であります。これだけ大きな事業でありますので、運営に関してもひとしおの苦労があるものと察するところであります。今後、出品料を設けるなど、事業運営のあり方について検討を願うものであります。
図書館整備事業についてでありますが、さくらんぼ図書館へは多くの利用者があり、蔵書などについてもできる限りリクエストに応えるなど、積極的な運営は評価するものであります。今後も利用者の多様なニーズにこたえていくために、アンケートの実施や他施設との連携強化を望むものであります。
次に、第11款災害復旧費第1項農林水産施設災害復旧費でありますが、常に現状を調査、把握し、災害発生の際には市民生活に不便を来さぬよう、速やかにその復旧に万全を期されることを要望するものであります。
最後に、学校給食事業費特別会計について申し上げます。
契約が不調となり、計画時期の変更・内容見直しを余儀なくされた学校給食業務の民間委託でありますが、これまでの経緯として、検討委員会を組織し、2年間、中間報告を出しながらまとまったものが基本方針として策定されました。結果的に契約不調となってしまったことに対しては、計画、民間業者への認識の甘さがあったことは否定することができません。民設民営での業務委託が厳しくなってしまった以上、公設民営、もしくは、それ以外の有効な手法を早急に研究し、平成18年度の民間委託実施に向けて取り組まれることを願うものであります。
また、食缶方式と弁当方式についてもさまざまな意見がありますが、食育の観点から最良の方式採用を期待するものであります。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件は採決の結果、全委員異議なく認定すべきと決定した次第であります。
何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
◎建設分科会委員長報告
○結城芳決算特別委員長 次に、建設分科会委員長 清野貞昭委員。
〔清野貞昭建設分科会委員長 登壇〕
○清野貞昭建設分科会委員長 おはようございます。
決算特別委員長の指名による、今期定例会決算特別委員会で建設分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
付託されました案件を審査するため、去る9月3日、6日の両日、午前10時から第2委員会室において、全委員出席のもと、建設部長兼水道部長及び関係課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、東根市一般会計のうち第2款総務費第1項総務管理費について申し上げます。
市制施行45周年記念事業のうち、東根市の陸の玄関口であるさくらんぼ東根駅前広場に、本市のシンボルタワーとなるモニュメント「カリヨン」が設置され、季節にあわせてすばらしい音色を奏で、日々、市民の心を和ませております。本市の市制施行45周年を記念する事業として、大変有意義なものであると評価いたします。50年という節目に向けましても、このような後世に残る事業に取り組まれるよう要望いたします。
次に、第7款商工費第1項商工費については、観光モニュメント設置事業として、さくらんぼ東根駅前広場に「佐藤栄助翁と子供たち」の像を設置したことは、今やさくらんぼの主力品種である「佐藤錦」の生みの親、佐藤栄助翁の功績を称えるためにも大変ふさわしいものであり、また、その財源として寄付金1,000万円を活用したことは、近年の厳しい財源状況を考えても大変有効な活用法であり、高く評価するものであります。今後とも予算執行に関しましては、有効で効率的な執行に努めるよう望みます。
また、さくらんぼタント館駐車場整備事業につきましては、さくらんぼタント館東側駐車場の舗装整備740u及び道路照明灯2基の設置を完了したことで、合計194台の駐車スペースを確保することができ、「パーク・アンド・ライド」方式に、ますます寄与するものと考えます。今後とも、利用者の利便性を第一に整備計画を進めてくださるよう願うものであります。
次に、第8款土木費について申し上げます。
第2項道路橋りょう費につきましては、東北中央自動車道に関しまして、当初目標としていた1日2,800台という利用台数に到達していないようでありますが、対前年比で10%程増加しており、現行の3割引きの利用助成に加え、今年10月から12月までの2カ月間は高速道路の社会実際で一般車両が5割引き、ETC搭載車は7割引きという利用助成も予定されているということであるので、関係各協議会等と連携し、より一層の利用促進に向け努力されるよう要望します。
生活道路舗装整備事業については、平成15年度の申請件数20件、約5,000uに対し約1,700uをを整備済みでありますが、住民の利便性のため速やかな対応を願うものであります。
市道除雪事業に関しまして、事務の効率化、経費削減を目指し、平成14年度から市役所職員駐車場と市民体育館、平成15年度からは、さらにさくらんぼ東根駅の東西の駐車場を道路と別工区として委託しておりますが、平成15年度決算額は約1億8,000万円となっており、平成16年度からは、道路と公共施設は基本的には工区を分けて委託するべく検討しているとのことですので、より効率的な方法で迅速な除雪作業が行われるよう期待いたします。
また、住民からの除雪要請について、現在、山形県においては電話連絡のみならずEメールでの要請にも応じているとの新聞報道があり、迅速かつ丁寧な除雪作業に役立っているとのことあります。東根市においても、対応について早急に検討していただく望要いたします。
平成14年度から実施している、わがまち街路樹里親事業でありますが、平成15年度の里親本数は366本となり、平成14年度よりも106本増加しております。本市の「協働のまちづくり」の一環として、素晴らしい成果を挙げているものと思われますので、より一層の事業推進を期待いたします。
本市の歴史的な景観整備事業として、東根の本丸地区において平成8年より事業を進めておりましたウォーキングトレイル事業については、昨年度で事業を完了いたしました。内容としましては、整備道路の総延長2,656メートル、幅員4メートルから6メートル、ポケットパーク3カ所を整備し、総事業費9億1,400万円とのことでした。この本丸地区周辺については、昨年、龍興寺沼公園も完成し、「東根城址の郷」として整備完了し、歴史的景観を生かした観光スポットとしてますます多くの市内外の方々に来ていただけるよう、さらなる利便性の向上に向けて事業を推進されるよう期待いたします。
市道白水川ダム線災害防除事業につきましては、平成15年3月に発生した大梹Rの地すべり災害に関連して、市道及び旧道の全面通行止めの措置が取られており、山菜取りや夏休み、芋煮会の時期の白水川ダム公園の出入り、あるいは農地への耕作者の出入りができなくなっており、住民生活に大きな影響を与えております。この9月1日には旧道のみ通行が可能となったようですが、早急に全面開通し、白水川ダム公園、農地への出入りが可能となるよう関係各機関とも十分調整の上、復旧作業にあたられるよう強く要望いたします。
第4項都市計画費に関しましては、生垣設置奨励事業ですが、平成15年度の実績は9件と聞いており、平成14年度の8件より1件多く実施されたようであります。これは、市報等を通して広く広報を行ったためと思われますので、さらに多くの方々が申し込みできるよう事業を進めるよう望みます。
都市計画図修正図化事業について、平成14年度から平成16年度の3カ年にわたり都市計画全区域を空中写真撮影し、デジタルマッピング化を進めているとのことであり、これにより現行の都市計画図よりもさらに鮮明で詳細な都市計画図となり、建設部門だけでなく他の行政部門でも利用することが可能であり、行政サービスのさらなる向上が図られることと期待いたします。
組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業について、平成16年度中の組合設立に向けて、組合の役員が中心となり地権者の本同意を得るべく活動しているとのことですが、現在の状況といたしまして、地権者126名に対し、105名の本同意を得、同意率83.3%、面積にして70%弱ということでありました。本市の事業支援要綱では、本同意率95%以上を求めておりますが、いまだ達成されておりません。今後も目標達成に向けて、組合役員や担当課職員のみならず市全体が一丸となり、組合と一体となって事業推進にあたられるよう強く要望いたします。
長谷平林線道路整備事業については、事業計画に沿った順調な進捗状況のようであり、建物の移転補償に関しても対象となる住民に対しアンケートを実施するなど、住民の意向を反映させた事業推進に努めているようであり評価いたします。
また、この事業に関連して、アンダーバス部分に雨水が集中し、被害が出るおそれがあるということで、六田地区のJR線路沿いに排水路を布設し、幅2メートルの管理道路を整備する計画で進めているとのことですが、この件に関しては、将来、一般車両も通行できるように6メートル道路を望む市民の声もあるようです。安全で快適な市民生活を保障するためにも必要と思われますので、ぜひとも前向きに検討していただきたいと思います。
水と緑と歴史の広場整備事業については、事業が完了し、昨年10月1日に龍興寺沼公園の開園式も無事終えたところであります。龍興寺沼の水量の確保に関しましては、沼へ流入する水路について漏水箇所の改善がなされ、一定の水量が保たれているようでありますし、水質保持に関しましても、オゾン発生器の設置によりアオコ等の発生が抑制され、効果が現われているようでありますが、さらに水の透明度を高めて欲しいという声もあるようです。前向きに検討していただくよう要望します。
第5項住宅費に関しましては、市営住宅ストック総合活用計画に基づき、昨年度は神町団地10戸の除却工事を完了し、東根駅の西側に新設する20戸分の住宅の基本設計を終えたところであります。今後、計画に沿って東根駅西側の20戸分の実施設計、建設工事、宮崎団地の除却工事へと進むわけですが、現在居住されている方々の協力を得て、計画の前倒し等も視野に入れつつ早期に事業完了されるよう検討いただきたいと思います。
次に、第11款災害復旧費第2項公共土木施設災害復旧費について申し上げます。
昨年度は大きな災害も特になく、事業といたしましても、大梹Rの地すべり災害に関連して市道白水川ダム線の状況調査を実施したとのことですが、事業の早期完成を強く望みます。
続きまして、一般会計以外の特別会計について申しあげます。
はじめに、東根市公共下水道事業特別会計について申し上げます。
本市の昨年度末における下水道事業に関連する数値は、水洗化率75.6%、普及率53.7%、整備率68.2%となり、いずれの数値も平成14年度末より伸びを示しており事業も順調に進んでいると思われます。長瀞地区の二の堀に係る排水整備に関しても、平成11年度から着工して全体計画の約40%の進捗率とのことであり、建設課でも進める長瀞地区のウォーキングトレイル事業とも関連を図りながら、滞りなく事業を進めていきたいと思います。
また、歳入については、下水道費負担金の収入未済額が176万円、下水道使用料の収入未済額は504万円であり、不納欠損額8万円も計上されております。これらの収入未済額を解消するため、分割納付の推進や訪問徴収等を行っているようですが、残念ながら金額は年々増加してきております。事業推進のためには、強固な財政基盤が不可欠であります。今後も徴収率100%を目指して努力されるよう要望いたします。
また、昨年度末の起債残高は約116億円となり、より低利な起債への借り換えを順次実施してきたとのことであり、今後とも県の指導に従い経営努力されるよう要望いたします。
次に、東根市簡易水道事業特別会計について申し上げます。
昨年度の給水人口は952万人、給水戸数は246戸で、人口にして10人、戸数にして1戸、平成14年度より減少しており、ここ数年減少の一途をたどっており厳しい経営状況となっております。このような状況を改善するためにも、上水道への切り替え等も考慮しながら良質な水道水の安定供給に努めてくださるよう願います。
次に、東根市一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
本市の新市街地整備事業として事業着手して以来、順調に事業が進められており、昨年度末の事業進率は76.9%となり、平成14年度末の事業進捗率70.8%より6.1%の伸びを示しております。
また、歩道整備に際し、無散水消雪方式を採用したことは、環境にやさしく除雪経費の削減に役立っているとのことであります。
そして、長年の懸案でありました区画整理地内の工場の移転に関しましても、移転先についての合意を得たとのことでありすので、ますます事業の進捗も進むものと思われますが、今後とも計画に沿って経費節減に努めながら事業を進められるよう期待いたします。
次に、東根市水道事業会計について申し上げます。
平成14年度より、施設更新計画に基づき袋田浄水場の施設更新に着手しており、昨年度は建設工事に着手、平成16年度完成予定であり、平成17年度で新浄水場への切り替えを行うとのことであり、安全で安心な水道水のさらなる安定供給に資するものと考えます。
また経営状況については、約3億8,700万円の純利益となり、前年度比9.6%の伸びを示しております。これは県内でも優良企業会計であると思われ、その経営努力は高く評価するものであります。
しかしながら、有収率に関しまして、昨年度は88.90%、平成14年度は89.09%であり、0.19ポイントの減少であります。この主な原因は漏水ということであり、東部地区において1カ所大きな漏水箇所があったとのことでありました。これまでも随時、漏水調査、修繕を実施しているとのことでありますが、有収率の向上を目指すには、より徹底的な調査を行い、漏水の早期発見に努めることはもちろんのこと、漏水防止のために根本的な方策、老朽化した配水管や給水管の布設替えなどの更新計画が必要と思われます。また、住民サービスの向上を目指す上でも、水道料金の見直しは不可欠と考えます。今後も順次、施設更新計画があるとは思いますが、その時期を見きわめながら検討してくださるよう強く望むものであります。より一層の経営努力に努め、健全な水道事業を推進するよう期待いたします。
最後に、東根市工業用水道事業会計について申し上げます。
昨年度の経営状況は約6,700万円の純利益となり、対前年度比35.3%の大幅増となっており、平成14年度に改定した新協定に基づいて各企業から協力を得ることができ、順調な経営が行われているようであります。今後も、経費節減や水の安定供給に努め、健全な経営を行うよう要望いたします。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件は採決の結果、全委員異議なく各会計とも原案のとおり認定すべきものと決しました。
何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
○結城芳決算特別委員長 会議の途中ですが、11時5分まで休憩します。
午前10時58分 休 憩
午前11時05分 開 議
○結城芳決算特別委員長 休憩前に引き続き会議をはじめます。
◎厚生分科会委員長報告
○結城芳決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 秋葉征士委員。
〔秋葉征士厚生分科会委員長 登壇〕
○秋葉征士厚生分科会委員長 おはようございます。
決算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
付託されました案件を審査するため、去る9月3日及び6日の両日、第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
はじめに、一般会計のうち第2款第1項総務管理費の所管に関する事項について申し上げます。
交通安全対策費でありますが、近年の市内交通量は道路整備や都市開発等により年々増加し、交通事故の多発や渋滞が慢性化している箇所が増えている状況にあります。市民の交通安全の確保と事故防止を図るため、信号機を設置するなどそれぞれに対応を急ぐべきであり、安全・安心なまちづくりと交通環境の整備促進について、今後も山形県公安委員会に強く要望くださるようお願いいたします。
また、毎月15日の交通安全の日については、まだまだ市民に定着していない状況であり、関係機関との連携をさらに密にした活動が展開されますことを望みます。
次に、防犯事業についてであります。
不審者が出没するなど社会環境は悪化し、特に集落外における児童生徒の通学路の安全確保が懸念されます。公衆街路灯電気料等補助金のうち集落外街路灯については、料金負担の面からも設置要望が少ない状況でありますが、暗がり解消、また安全な通学路の確保、犯罪防止策の観点から、集落外街路灯の負担の軽減と公衆街路灯設置事業の推進を強く要望いたします。
次に、地方バス対策費でありますが、市民の足として定着してきたものと評価しますが、交通手段を持たない利用者からは利便性を求める声も聞かれます。市民バスは、交通弱者にとっての唯一の移動手段でありますので、アンケート調査や利用状況の実態調査を行うとともに、さくらんぼタントクルセンターのオープンを考慮し、より多くの市民が利用できるよう、運行路線等の見直しを行うなど充実した事業が実施されるよう要望いたします。
次に、第3項戸籍住民基本台帳費についてであります。
平成13年4月から開始された窓口業務の時間延長については、市民のニーズに沿った行政サービスの拡大と利便性が図られたことは高く評価するところであります。しかし、平成15年度の利用者数は1日平均12.9人であり、初年度と比較するとわずかに増加しておりますが、より一層の効果的な行政サービスのために積極的な広報を望むものであります。
なお、機構改革に伴う窓口の移動作業やNPOへの移行時期については、窓口が混雑する最も大変な時期であり、市民への混乱と迷惑のかからないよう配慮いただくとともに、窓口業務の職員の健康管理にも十分留意されますよう願うものであります。
次に、住居表示事業でありますが、平成15年度は六田・平林地区において実施され、わかりやすい住居表示がなされたことは評価するものであります。今後も地域住民からの理解を得ながら、事業が円滑に推進されるよう望むものであります。
次に、第3款民生費について申し上げます。
民生委員児童委員活動事業でありますが、常に市民の立場に立って地域との連携を図りながら活動されていることに対し、敬意を表するところであります。
さて、本市の民生委員児童委員の数については、配置基準として120から280世帯につき1名のところ、平成15年度においては10名の委員の方が250を超える世帯を受け持っております。このような中、この度の改選において10名の増員が図られるようでありますが、近年の社会問題である児童虐待やひきこもり、不登校対策などについては、その地域における取り組みも重要であります。新たな民生委員児童委員などへの研修などを十分に行うとともに、必要な福祉サービスの情報提供や相談・援助など、社会福祉の一層の増進が図られるよう、今後とも地域のニーズにあった民生委員児童委員並びに主任児童委員の増員について強くお願い申し上げます。
次に、障害者小規模作業所助成事業であります。
昨年11月1日に白水川ダム事務所に東根さくらんぼの家が開所され、現在9名の方が通所しておりますが、施設が狭いため十分な作業も行えず、定員の拡大も容易でない状況であると聞いております。今後、施設の充実と通所者の利便性を図るためにも、新たな場所への移転が必要と考えますので、検討くださいますようご要望いたします。
次に、身体障害者福祉費の障害者社会参加促進事業でありますが、在宅身障者の生活訓練及び自立支援により社会参加を促進するために実施している、福祉タクシー券助成や給油券助成などは高い実績を上げており評価をいたします。しかし、一方の手話奉仕員養成・派遣事業などについては、思うようにその養成などができないようであります。各事業の実施状況を精査し、効果のある事業の展開を望むものであります。
次に、知的障害者福祉費では大けやき家施設整備事業であります。
これは、開設時の借入金の償還補助金を支出してきておりますが、当該施設前の道路改良に伴う移転計画により、現状での運営に支障を来たすようでありますが、利用者の利便性の確保と施設運営が円滑に行われるよう、関係者への指導をお願いするものであります。
次に、老人福祉費であります。
大けやき長寿報償については、これまで9月に交付されていたものを今年度から5月に交付されたことは大変すばらしいことであります。敬老会共催事業負担金は、高齢社会の進行により該当者は年々増加し、敬老会の開催に苦慮している状況にあると聞いております。敬老会における1人当たり助成額が年々減額され、現在は800円となっており、地区の負担が増加している状況にあります。今後、敬老会の開催方法や助成額の増額が必要であるものと考えます。
次に、老人福祉施設整備事業であります。
特別養護老人ホーム白水荘及び第二白水荘の建設資金借入金分として約6,300万円を支出し、施設の円滑な運営が図られたとされております。この施設については東根福祉会が運営しており、これまでの繰越剰余金も相当な額にあると聞いております。市民からの寄付金をもって設立し、設置された施設として、広報誌などを活用し、市民に対し運営状況の報告などをすべきものと考えますので、本事業補助金の見直しの検討も含め行政側のさらなる指導を強くお願い申し上げます。
次に、生きがい活動支援事業でありますが、在宅高齢者の介護予防策として大変好評でありますが、男性の参加者が少ない状況でありますので、参加しやすい内容の検討も含め事業内容を精査し、より効果的な事業が展開されるよう願うものであります。
次に、配食サービス事業でありますが、受給者からは大変好評であり、回数を増やして欲しいとの声が聞かれます。今後とも年齢制限や介護度数、生活状況などを考慮し、より多くの方がサービスを受けることができるよう望むものであります。
次に、国民年金費でありますが、収納率が年々低くなる傾向にあり、その原因の一つとして若年層の意識離れや社会経済情勢の悪化などがあげられますが、今後とも制度の空洞化防止策として、より積極的な啓蒙活動を望むものであります。
次に、児童福祉費のファミリーサポートセンター事業であります。
会員並びに利用件数の増加が図られ、いきいきとした活発な事業が展開されてますことは、大変喜ばしいことであります。今後も利用者の要望を受け入れながら、タントクルセンター内の子育て支援センターと連携した運営に大いに期待をいたします。
次に、児童館費の放課後児童健全育成事業、いわゆる学童保育所の運営でありますが、近年の児童を取り巻く環境の変化に対応すべく、小学校低学年児童などの健全育成・指導のため2施設が運営されており、その成果は十分達成されていると思いますが、運営委員会の整備がされていない状況も見られますので、整備に向けた検討とともに各学校ごとに設置運営されるなど、より一層、事業が充実されますよう要望いたします。
次に、医療給付費の第3子医療費無料化事業でありますが、少子高齢化社会において本事業の拡大を誰もが期待しているものでありますので、より一層の充実を望むものであります。
次に、生活保護費についてでありますが、生活保護受給者が増加しているようでありますが、より慎重に申請者の生活実態の把握に努めていただき、認定を行うよう望みます。
次に、第4款衛生費について申し上げます。
予防費の狂犬病予防事務事業でありますが、国内での近年の発症例が見られないものの、国外での発症例もあることから、今後も継続的に狂犬病の予防に努められるようお願いいたします。
乳幼児の予防接種は、集団接種から個別接種化が進められ、市民サービスの向上が図られておりますが、接種率の向上を目指し、広報などによる啓蒙活動を積極的に行うようお願いいたします。
インフルエンザ予防接種については、接種料金が医療機関によって異なっていたほか、ワクチンが不足するなど今後市民に不安を与えることのないよう、ワクチンの安定供給が図られるとともに、均衡ある適正な料金と医療体制の一層の充実について医師会などと十分協議くださるようお願いいたします。
次に、環境衛生費でありますが、有価物回収事業において生活環境の整備とごみの減量化、また資源のリサイクルによる循環型社会の形成が図られておりますが、さらに効果的な事業の推進をお願いします。
浄化槽設置整備事業は、下水道認可区域外について18基整備されておりますが、今後も集落排水事業及び浄化槽市町村整備推進事業とあわせて整備促進されるよう願うものであります。
次に、市営墓地建設事業でありますが、市民待望の市民墓地建設に向け順調に進められておりますが、分譲価格、いわゆる永代使用料と申し込み受け付の時期を早急に決定して、平成17年度の早期分譲開始に向け事業の推進に一層努められますよう強く要望いたします。
次に、公害防止対策費でありますが、遊休農地や林道沿いなどへの不法投棄が見受けられ、その監視などのパトロールを実施しておられますが、より一層の体制を強化されるようお願いをいたします。
また、課題となっております剪定枝の処理対策については、環境ISOを取得した市として、環境に配慮した循環型社会の構築を目指し、今後ともあらゆる角度から調査研究を進め、早急に対策をが講じられますよう要望いたします。
次に、第9款消防費について申し上げます。
非常備消防費でありますが、消防団員については全国的に不足の傾向があり、その確保に大変ご苦労されているようでありますが、大規模災害発生時にも対応できるよう、女性消防団員の確保も含め、地域防災の推進のため、団員の確保についてなお一層の努力をお願いいたします。
また、団員に対する研修や福利厚生のほか、資機材などの整備についても十分に対応され、消防体制の充実に努められるよう要望いたします。
消防施設費の貯水槽新設事業においては、都市開発による住宅の集積化などにより、地域住民からの設置要望が増えておりますので、計画的な整備を行い、市民が安心して暮らせる環境づくりに取り組まれるようお願いします。
また、冬期間における貯水槽などの除排雪については、常にその機能が発揮されるよう地域との連携による対応とともに、予防活動についても防火意識の高揚を目指し、積極的な活動を期待いたします。
次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
長引く経済不況により、年々未納額が増え、収納率の向上対策が目下急務の課題となっており、その対応についても収納対策本部などによる日夜のご努力に対し、敬意を表するものであります。
しかしながら、本制度は安定成長の時代につくられたものであり、今日の社会情勢においては相当無理があり、救済や減免措置なども考慮し、今後とも収納率の向上に向けご努力を願うものであります。
次に、東根市休日診療所特別会計でありますが、休日診療所は休日における応急医療機関ではありますが、設立当初の目的は既に達成されていると思われますので、今後の運営についても市内における病院及び診療所の状況を把握し、市民のニーズや費用対効果など十分に検討されるよう要望いたします。
次に、東根市老人保健特別会計についてでありますが、高齢者がすこやかに安心して老後を過ごせるよう施策の充実を求めるものであります。
次に、東根市介護保険特別会計についてでありますが、住宅改修事業として108件の実績がありますが、これは初年度と比べ約3倍に増加しており、評価するものであります。
今後も高齢者、障害者の住みやすい環境づくりに努められますよう要望いたします。
最後に、介護保険施設整備事業でありますが、入所待機者が200人を超えていることからも早期整備、早期入所がなされるよう福祉サービスの支援と充実を望むものであります。
以上、意見と要望を付し、付託されました案件を採決した結果、全委員一致により各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
何とぞ、本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
○結城芳決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
これから議第61号、平成15年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
本決算は、歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し、審議を願った結果、各分科会委員長報告はいずれも認定すべきものとするものであります。議第61号は各分科会委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第61号は原案のとおり認定されました。
次に、議第62号、平成15年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第62号は原案のとおり認定されました。
次に、議第63号、平成15年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第63号は原案のとおり認定されました。
次に、議第64号、平成15年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第64号は原案のとおり認定されました。
次に、議第65号、平成15年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第65号は原案のとおり認定されました。
次に、議第66号、平成15年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第66号は原案のとおり認定されました。
次に、議第67号、平成15年度東根市休日診療所特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第67号は原案のとおり認定されました。
次に、議第68号、平成15年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第68号は原案のとおり認定されました。
次に、議第69号、平成15年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第69号は原案のとおり認定されました。
次に、議第70号、平成15年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第70号は原案のとおり認定されました。
次に、議第71号、平成15年度東根市水道事業会計決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第71号は原案のとおり認定されました。
次に、議第72号、平成15年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をいたします。
お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、議第72号は原案のとおり認定されました。
以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
なお、本議会において本委員会での審査の結果についての報告ですが、私からは結果のみの報告とし、各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○結城芳決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、私からの口頭報告は結果のみとし、各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。
次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、適格な事務処理に当たられることを強くお願いを申し上げまして、決算特別委員会を終わらせていただきます。
◎閉 会
○結城芳決算特別委員長 これで、決算特別委員会を閉会します。
御苦労さまでした。
午前11時40分 閉 会