議事日程 第4(総括質疑)

           平成15年9月10日 午前10時 開 議

      青  柳  信  雄 議長       武  田  敏  夫 副議長


◎出席議員(21名)
 1番   今  野     孝 議員       2番   加  藤  信  明 議員
 3番   浅 野 目  幸  一 議員       4番   田  中     昭 議員
 5番   阿  部  清  雄 議員       6番   阿  部  綾  子 議員
 7番   高  橋  ひ ろ み 議員       8番   清  野  周  治 議員
 9番   清  野  貞  昭 議員      10番   奥  山  重  雄 議員
11番   森  谷  政  志 議員      12番   佐  藤     直 議員
13番   岡  崎  賢  治 議員      14番   秋  葉  征  士 議員
15番   清  野  忠  利 議員      16番   高  橋  一  俊 議員
17番   結  城     芳 議員      18番   深  瀬  秋  広 議員
19番   武  田     敞 議員      21番   武  田  敏  夫 議員
22番   青  柳  信  雄 議員

◎欠席議員(1人)
20番   阿  部  忠  男 議員

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        高 橋 良 子
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
保 角 國 雄  農業委員会会長        槙   栄 司  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
鈴 木 千 原  教  育  長        椎 名 和 男  総 務 部 長
武 田   稔  市民生活部長         小 川   武  保健福祉部長
                                 建 設 部 長
細 矢 昭 男  経 済 部 長        小 野 幸 治
                                 兼水道部長
山 本 源太郎  教 育 次 長        原 田 清一郎  総合政策課長
牧 野 利 幸  庶 務 課 長        高 橋 一 郎  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
佐 藤 信 行                 保 科 正 一
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
菊 口 吉 之
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 正 弘  事 務 局 長        荒 川 妙 子  事務局長補佐
         議 事 主 査
清 野 敬 信                 牧 野 美和子  主     任
         兼議事係長
伊 藤   公  主     事

◎議 事 日 程

 議事日程第4号
       平成15年9月10日(水) 午前10時 開 議

 日程第 1  議第60号 東根市電子計算組織運営に係る個人情報の保護に関する条例の一部を
              改正する条例の制定について
    (総 括 質 疑)
    (散     会)


◎本日の会議に付した事件

 議事日程第4号に同じ。

◎開     議

○青柳信雄議長 皆さんおはようございます。本日の会議にび遅刻の届け出がありましたのは、20番阿部忠男議員です。したがって、出席議員の数は21名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第4号によって進めます。

◎総 括 質 疑

○青柳信雄議長 日程第1、議第60号を議題とします。
 ご質疑ありませんか。14番秋葉征士議員。
○14番(秋葉征士議員) この60号は、この前の4日の説明では電子政府、8月25日から稼動したわけでございますが、国と地方公共団体、各市町村との接続を可能とするためだと説明ありました。この総合行政ネットワークというものを、もう少し詳しくご説明を願いたいと思います。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 それでは、私の方からご説明申し上げます。
 まずLGWANとは何かということなんですけれども、発音が悪いんですけれども、「Local Government Wide Area Network」、地方自治体「LG」、ワイドエリア、広域ということで「WA」、そしてネットワークというふうなことで、その頭文字をとってLGWAN、このように言うところであります。これは地方公共団体間を相互に接続する行政の専用ネットワークでありまして、将来の電子政府、あるいは電子自治体を目指すための基盤というふうになっております。それで、当面は国・県と、あるいは地方公共団体間の電子による公文書、あるいは電子メールによるやりとりが中心でありますけれども、いわゆる電子政府、電子自治体が構築されたのちは、将来は例えばパスポートの交付申請などのようにこのLGWAN回線利用しまして電子申請ができるようになっておりまして、その場合、住民票などにかえまして電子申請などの希望する個人を認証するシステムが、これが構築されてくるわけです。このような内容でもって、このLGWANというシステムが出されているわけでございます。
○青柳信雄議長 14番秋葉征士議員。
○14番(秋葉征士議員) システムと言いますか、そういう国・県・市町村の行政化のあれで、将来は大変いいもので、これは個人の認証だと言われましたが、この個人の認証するには幾ら行政間でもお話しでは4万五、六千人の皆さんの情報というものが当然入ってくるものだと理解するわけですが、そうなった場合に、この安全性と言いますか、こういうものは安全面と、それから今LGWANと出てきました。このLGWAN、ずいぶん頭文字をとってのLGWANだと部長から説明あったんですが、このメリットとかサービス面、サービス面とかメリット面とか、あるいは安全性とか、この3つをお願いしたいと思います。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 いわゆる今までですと、地方公共団体のやりとりなんかについては紙ベースでのいわゆる申請、あるいは届け出、そういうふうな部分が数多くあったわけです。これが電子政府が構築されますと、いわゆる電子でもってのやりとりになるということで非常に効率化が図られると、これが非常にメリットではないかというふうに考えております。
 それと、セキュリティの問題につきましては、先ほど言いましたように、住基ネットとは全く別な専用回線だということでご理解を願いたいと思います。これにつきましては先ほど申しましたように、専用の回線を用いておりますので、非常に閉鎖性、あるいは機密性が高いということになっております。さらに、二重三重のセキュリティ対策が講じられております。それら何かと言いますと、4点ほどありまして、例えば第一には、いわゆる国・県・各市町村の各サーバがあるんですけれども、そこに接続する場合にファイアウォール、横文字ばかりで申しわけありませんけれども、ファイアウォール、いわゆる日本語に訳すと不正侵入防止装置と言うのだそうです。これを設置しまして、他からの侵入の脅威から防御しております。2つ目が、国・県・各市町村間の通信経路につきましては、情報を暗号化しまして、そして送ってやるということで、盗聴防止策を講じていると、このようなセキュリティ対策であります。さらに3つ目が、国及び都道府県単位でオペレーションセンターが、ここを通っていくわけですけれども、この通る際に侵入検知機能による監視を行いまして、そこで不正侵入があった場合に感知しまして、不正アクセスの検知を行っていると。さらに4つ目が、国レベルで公印を認証する機関というものを今後設置しまして、情報の盗聴、あるいは改竄、このような防止策を講じているというふうなことで、ハード面の部分でもかなりのセキュリティ対策を講じているわけです。さらに、内部につきましては、東根市では情報セキュリティ委員会を設置しまして、さらには東根市セキュリティポリシーと言いまして、情報セキュリティの防止方針、管理方針を定めまして、いわゆる情報の管理及び情報の管理機器についての取り扱いについて進めているものであります。
 以上のようにかなり厳しくセキュリティ対策を講じているわけでありますので、かなり安全なシステムではないのかなというふうに考えております。
 先ほど言いましたように事務の効率化については非常に役立っているんではないか、あるいは住民も将来は家庭にいながらいろんな申請もできると、届け出もできるというような形になるかと思います。これは将来ですけれども。
○青柳信雄議長 14番秋葉征士議員。
○14番(秋葉征士議員) サービス面も将来よくなるんだということでございますが、一つセキュリティの面では大変今わかりました。これは十分安全管理には配慮していただかなければなりませんので、これを強く要望しておきます。
 ご質問の中には、この行政ネットワークと住基ネットと違うんだと今出てきました。住基ネットはとにかく私もこの議会で質問したわけですが、行政の、この今のネットワークの中と言いますか、別個にまた住基ネットがあると理解するわけなんですが、この住基ネットと、それから今回の出てくる、あとは25日から今回稼動になったこの問題について、今議会でも、6月議会ではさらに個人情報保護条例というものが早急に条例をつくらなければならないことになっているわけです。そのとき執行部は、今年度中に出しますとこういう答弁でございました。ですから、まだ作業中だと思いますが個人情報保護条例は大体いつごろ出せるのか、まずお聞きしておきたいと思います。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 現在は各課単位で、自分でもっている、自分の課でもっている個人情報に関するものがどの程度あるのかと、どういうものがあるのかということで先月末までに出してもらう予定でおりましたけれども、若干二、三課の課が遅れておりますけれども、現在その作業中です。各課あわせれば膨大な個人情報のいろんなリストから名簿から出てきます。そういうようなものが今現在集めている作業中であります。そして今後ですけれども、当然、個人情報保護条例はもちろんですけれども、関連する条例、あるいは規則、かなりの6つほどの多分条例規則になるんではないかなという感じがします。さらに、それぞれに関する取り扱い基準、これも膨大な、いろんな種類の基準も出てきます。これらを定めまして、何とか年度内に制定したいということで作業を進めているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 以上で、ご了解願います。
 ほかにご質疑ありませんか。1番今野 孝議員。
○1番(今野孝議員) 総合行政ネットワークは住基ネットとともに電子政府、電子自治体構想の中心的基盤をなすものと聞いていますけれども、自治体が電子的な手続きのシステムを民間企業に丸投げできる仕組みという指摘もあるわけです。個人情報の漏洩を心配する人も少なくありません。
 市当局は、総合行政ネットワークに接続しても個人情報の漏洩の心配は全くないというふうにお考えなのでしょうか。そうだとしたら、その根拠。秋葉議員の質問と重複する部分があるわけですけれども、もう一度お尋ねしたいと思います。
 また、IT不況に苦しむ情報通信企業はアウトソーシングへの参入に並々ならぬ意欲をみせていると聞いております。東根市も民間企業の活用をお考えなのでしょうか。
 以上、お尋ねしたいと思います。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 前段の方ですけれども、いわゆる先ほどの秋葉議員さんに申し上げましたとおり、いわゆるそもそもこのLGWAN回線そのものが専用回線であるということで非常に閉鎖性、機密性が高い回線であるということになっております。さらに、先ほど4点ほど申し上げましたけれども、それぞれに4点についてのいろんな二重三重の防止装置が働いているということで、まずは個人情報が漏れるということにはならないだろうというふうに確信しているところであります。
 それから、民間への委託というの、これに関することなんでしょうか、全体的なことなんでしょうか。
○青柳信雄議長 今野議員に申し上げます。議長の指名に基づいて発言をお願いいたします。1番今野 孝議員。
○1番(今野孝議員) 私も十分に勉強はしてないんですけれども、国でも予算をつけてアウトソーシングというか、いわゆる外注化ですよね、進めようと、そういう動きがあるというふうに聞いているものですから、自治体、東根市よりもさらにさらに小さい自治体もあって、そういうのは十分に身につけてないというか、そういう自治体もあるというふうなことでの対応と聞いておりますけれども、東根市の場合は心配ないのかとは思いますが、その民間企業活用していくという、将来的にそういう方向を考えているのかどうか、お尋ねしたいと思ったわけであります。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 まずは、対応できないような民間企業には委託はしないだろうというふうに考えております。
 それから、じゃあ民間だから漏らすのかというふうなことにもならないだろうということで、先般、ちょっと正式な名称は忘れましたけれども、個人情報保護に関する法律が制定されましたよね。それについて、いわゆる民間企業の責務ということもはっきり載っております。その中で、当然、そのような情報の漏洩があった場合は厳しい罰則規定もなっておりますので、その辺についてはきちんと民間企業であっても対応できるものだというふうに解釈しております。
○青柳信雄議長 1番今野 孝議員。
○1番(今野孝議員) このシステムができる前ということになるでしょうけれども、99年、1999年、京都府宇治市の住民データ流出事件、さらには2002年12月、福島県岩代町の住基ネットデータを含む個人データ盗難事件等、発生している。そういう報道がなされているわけですけれども、そういうことを考えると、私としては今総務部長から4点にわたって万全のセキュリティがほどこされているという話をお聞きしましたけれども、まだまだ不安感はぬぐえないわけです。このような事件というのは、今後発生が防がれると、そういう体制はできているというふうにお考えなのでしょうか。お尋ねいたしたいと思います。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 少なくても、今回のLGWANのシステムについては、いわゆるこの部分で民間に委託するということはありませんので、そういう心配はないかというふうに思っております。
 ただ、先ほどのいろんな事例がありますけれども、話題になったのが、いわゆる外部に委託して、それをまた再委託するという問題がかなりいろんな問題があったようでありますけれども、そういうふうな再委託については禁止しているということでありますので、いわゆる本当の委託者との信頼関係のもとでやっていくということで今後もやっていきたいというふうに考えております。
○青柳信雄議長 以上で、ご了解願います。
 ほかにご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 質疑もありませんので、これで総括質疑を終わります。
 お諮りします。ただいま議題となっております議案については、会議規則第37条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 異議なしと認めます。したがって、条例関係の議第60号の議題については、委員会付託を省略することに決しました。

◎散     会

○青柳信雄議長 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
 本日は、これで散会します。御苦労さまでした。

   午前10時17分 散 会