第1回東根市議会定例会

         予 算 特 別 委 員 会 会 議 録
          平成15年3月19日 午前10時00分 開 議

      阿  部  忠  男 委員長      市  村  賢  治 副委員長


◎出席委員(22名)
 1番   清  野  貞  昭 委員       2番   佐  藤  万 記 子 委員
 3番   清  野  周  治 委員       4番   奥  山  重  雄 委員
 5番   森  谷  政  志 委員       6番   佐  藤     直 委員
 7番   岡  崎  賢  治 委員       8番   高  橋  ひ ろ み 委員
 9番   秋  葉  征  士 委員      10番   清  野  忠  利 委員
11番   高  橋  一  俊 委員      13番   結  城     芳 委員
14番   早  坂     隆 委員      15番   阿  部  綾  子 委員
16番   渡  辺  正  幸 委員      17番   市  村  賢  治 委員
18番   深  瀬  秋  広 委員      19番   小  野  一  男 委員
20番   武  田     敞 委員      21番   阿  部  忠  男 委員
22番   槙     仙 一 郎 委員      23番   武  田  敏  夫 委員

◎欠席委員(なし)


◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        高 橋 良 子
                                 委員長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
保 角 國 雄  農業委員会会長        槙   栄 司  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
鈴 木 千 原  教  育  長        喜 嶋 與平治  総 務 部 長
小 川   武  市民生活部長         小 野 幸 治  保健福祉部長
                                 建 設 部 長
山 本 源太郎  経 済 部 長        加 藤 信 明
                                 兼水道部長
細 矢 昭 男  教 育 次 長        原 田 清一郎  総合政策課長
武 田   稔  庶 務 課 長        牧 野 利 幸  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
芦 野 良 美                 保 科 正 一
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
菊 口 吉 之
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
椎 名 和 男  事 務 局 長        塩 野 康 二  事務局長補佐
         議 事 主 査
網 干   賢                 牧 野 美和子  主     任
         兼議事係長
伊 藤   公  主     事


◎本日審査した案件

 議第15号 平成15年度東根市一般会計予算
 議第16号 平成15年度東根市国民健康保険特別会計予算
 議第17号 平成15年度東根市東根財産区特別会計予算
 議第18号 平成15年度東根市学校給食事業費特別会計予算
 議第19号 平成15年度東根市公共下水道事業特別会計予算
 議第20号 平成15年度東根市休日診療所特別会計予算
 議第21号 平成15年度東根市老人保健特別会計予算
 議第22号 平成15年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
 議第23号 平成15年度東根市介護保険特別会計予算
 議第24号 平成15年度東根市水道事業会計予算
 議第25号 平成15年度東根市工業用水道事業会計予算
 議第26号 平成15年度東根市簡易水道事業特別会計予算


◎開     議

○阿部忠男予算特別委員長 皆さん、おはようございます。ただいまから予算特別委員会を開会します。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は22名で定足数に達していますので、直ちに本日の会議を開きます。

◎議第15号 平成15年度東根市一般会計予算外12件

○阿部忠男予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第15号の一般会計予算のうち、歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑については、去る11日開催の委員会において議長を除く全員で十分審議が尽 くされましたので省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 異議なしと認めます。
 したがって、質疑を省略することに決しました。
 次に、議第15号の一般会計予算のうち、歳出の全部及び議第16号から議第26号までの11議案については、去る11日開催の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して、慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告を願います。

◎総務分科会委員長報告

○阿部忠男予算特別委員長 最初に、総務分科会委員長 岡崎賢治委員。

   〔岡崎賢治総務分科会委員長 登壇〕

○岡崎賢治総務分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、総務分科会に付託されました新年度予算についての審査の経過と結果についてご報告いたします。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月12日、第3委員会室において、総務分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行ったところであります。
 はじめに、第2款総務費について申し上げます。人事管理事業についてでありますが、行政改革の一環として55名の職員削減を本年度当初に達成したこと、評価いたします。
 また、昨年7月に長期財政計画と関連した職員平準化計画が示されてきたわけでありますが、統率管理する部課長にあっては、時間外勤務の状況や職員の健康状態など、職場の現状を常日頃把握し、職員に過度の負担がかからぬよう配慮すると共に、市民サービスの低下にならないよう強く望むものであります。
 次に、ホームページ管理事業についてでありますが、平成12年の開設以来、3年目に入り、年々充実してきており評価いたします。アクセス件数も今では月平均で、3,000件にのぼるとの報告がありました。昨年はホームページを大々的にリニューアルし、市の例規集、議会の会議録の検索、さらに議会だよりも掲載するなど、評価も良いようであります。
 また、15年度においては、新規事業として市内の適所にライブカメラを設置し、さくらんぼの生育状況など、東根市の魅力を全国に、しかもリアルタイムに発信する事業を予定しているとの説明がなされました。
 今や全国の各自治体においても、ホームページを情報発信の手段とし、自治体の活性化に活用しているところでありますが、東根市として他にない特色あるホームページを作成し、広く全国に東根を発信するよう望むものです。
 庁舎管理事業についてであります。平成元年には庁舎が完成してから15年、昨年度は地下水ポンプの更新を行っておりますが、本年度は集中監視装置の交換を予定しており、リース契約にて対応するとの報告がありました。このように庁舎設備に故障等が多く出てきている状況でありますことから、日頃のメンテナンスに心がけ、計画的に修繕、交換を行い決定的な状態にならないよう指摘するものであります。
 また、市民駐車場についてでありますが、交通ルールを無視する車両が時々見受けられると委員から報告がありました。
 案内標識看板を適宜設置するなどし、交通事故などが発生しないよう万全の整備を望むものです。
 さらに、友好都市である中央区から寄贈を受けた銀ブラバスについてでありますが、本年の8月に車検が切れるとの説明がありました。また、現在駐車している箇所についても、「すこやか・やすらぎの郷」の建設予定地でもあることから、運行目的以外の利用なども視野に入れた有効的な活用方法を検討するよう要望するものです。
 次に、市民手づくりまちづくりモデル事業についてであります。市民が企画し、主体的に実施する公共性のある事業について助成する制度であり、地域の活性化を図るには有効な手段であると評価するものであります。
 説明の中では、この事業そのものについては、市民にあまり知られていない現状であることから、今後とも地域の情報が集まる地区公民館と連携を密にしPRにつとめ、実施したいとのことでありました。地域に芽生えた「種」を地域活性化といかに結びつけ大きく育てることが肝要であります。また、事業選定にあたっては、費用対効果を十分に勘案し、補助金のばらまきにならないよう留意し、今後とも地域おこしのため、さらに市政への参画意識の向上のため、期待するものであります。
 次に、男女共同参画推進事業についてでありますが、昨年5月に男女共同参画プラン「東根市A・B・Cプラン」が庁内プロジェクトチームと計画策定市民会議委員の共同作業で策定され全戸に配布になりました。この素晴らしいプランを実行するには、今までの慣習にとらわれない、男女の意識改革がポイントになります。
 少子化、高齢化、低迷する経済状況下の社会転換期にあって、これまでの社会システムの見直しを迫られている現状でありますが、まずは、市役所内部から意識改革を図り、広く市民の理解と協力を得、男女共同参画社会の実現に努めるよう願うものであります。
 行政改革推進事業についてであります。第3次行政改革大綱が平成13年3月に示され、以来積極的な取り組みをされておりますが、刻一刻と変化する行政に対する住民のニーズに、敏感に反応して対処するよう要望するとともに、策定された大綱そのものについても、定期的に改革の進捗状況を評価し、よりよい成果を得られるよう期待いたします。
 また、行政改革推進懇談会の中で事務事業評価システムについても検討がなされているとのことでありますが、費用対効果を十分考慮し、検討願うものであります。
 さらに、事務事業の見直しの中では、市が事務処理を行っている外郭団体の事務移管について、団体育成と支援に努めながら、可能な限り事務を移管するとしておりますが、国際交流事業の一環として、隔年毎に中国を訪問し、友好を深めております日中友好協会についても、同様に事務の見直しを行い、市長の会長職とあわせ早期に事務を移管するよう要望するものであります。
 防災関連事業でありますが、最上川洪水予想図(ハザードマップ)の4,500部の作成費用が新たに計上されております。災害は忘れた頃にやってくるとの言葉もあることから、早期に関係住民に配布し、その内容についても、周知徹底なるよう願うものです。
 また、本年1月に示された東根市地域防災計画についても3月5日に、県との協議を終了し、本年内に関係団体等に配布する予定との報告がありました。
 さらに、国の地震調査委員会の調査結果により、これから先、山形盆地断層帯において、地震が起きる可能性が確認されたことに伴う新たな対応策については、平成15年度予定されている県の防災計画の見直し結果を踏まえて改定する予定であるとの説明がなされました。
 地域防災計画は災害の予防対策、応急対策、復旧対策などを明記したものでありますが、これが緊急時にいかに活用されるのかがポイントであるため、住民に対しての周知を徹底するよう要望するものであります。
 空港周辺対策事業についてであります。
 昨年廃止された山形東京便については、昨年の9月定例会で存続を求める意見書が議決され、空港の設置者である山形県に意見書を提出するなど、積極的に取り組んできたところでありますが、残念ながら10月をもって38年の長い歴史に幕がひかれました。
 しかし、その後、市長をはじめ関係各位のねばり強い努力により、本年4月から新たに日本航空システムによる山形東京便が就航することになり、その努力に対し敬意を表するものであります。
 今後は、航空会社から提示された、財政支援・利用促進運動の推進の条件など、大変な課題は残されておりますが、利用拡大推進協議会や周辺自治体さらに山形県と強い連携をとりながら、東京便の70%以上の搭乗率をまずもって達成し、さらに利便性の高い複数便化を実現さめるために、より一層の努力を強く要望するものであります。
 次に、情報管理費についてであります。本年4月から職員1人に1台パソコンを配備し、財務会計事務をはじめ、庶務事務、文書管理事務などを、内部情報システムとして新たな形で運用する計画がスタートするとの説明がありましたが、業務に支障をきたさないよう十分に研修を積み、行政サービスの低下にならないよう留意して頂くとともに、個人情報の流出には万全を期し、セキュリティーを、より完全なものとするよう要望するものであります。
 第2項徴税費についてでありますが、日頃、適正課税と収納率の向上に努力されていることは承知いたしますが、本市の財政において、歳入全体の約37%を占める市税は、前年度当初予算対比で3.2%の減額となっております。これは、長引く経済不況の影響で、法人市民税の減額やリストラなどによるものであり、当然徴収率も年々下がっております。その対策として、総務部長を本部長とする東根市税等収納対策本部を設置し、未納金を徴収するなど、全力を傾注していること承知いたしております。税の徴収は大変な業務であると認識しておりますが、納税意識の啓蒙のため、納税組合制度の活用なども考慮し、税負担の公平を期し、徴収体制をより一層強化し、収納率の向上に向けて、特段の努力をされるよう、強く要望するものであります。
 次に、第4項選挙費についてであります。今年も、県議会議員選挙、本市の議会議員選挙など身近な選挙が予定されておりますが、投票率の向上に向け、白バラ会や選挙推進協議会の積極的な啓発活動を願うものであります。
 監査委員事業であります。第3次行政改革大綱に掲げている外部監査の導入についてでありますが、既に条例を定めて導入している自治体14カ所を調査したところ、民間側からの新たな視点からの指摘事項などがあり、事務改善を進めるにあたり、貴重な参考意見となったとするメリットのみの報告であったようであります。
 今後、本市のような5万人未満規模の自治体における、外部監査の導入については、費用対効果の面からも、さらに検討するよう願うものです。
 また、補助金の交付を受けている外部団体の監査についても、効率的、効果的、正当性の面からの監査を引き続き行うよう要望するものであります。
 第12款公債費についてであります。長引く景気低迷の影響により、市税収入の伸びは期待できない状況であります。
 また、本市では「すこやか・やすらぎの郷」の整備、新設小学校の建設、消防庁舎の移転など大規模事業が予定されております。当然のことながら市債発行額も増加することになり、現在の経済状況下において、健全財政を維持していくのは大変なことであります。
 国や県との連絡を密にし、あらゆる補助制度を研究し、さらに民間活力を導入した事業を立ち上げるなどし、適正な起債制限比率を保つよう特段の努力を願うものであります。
 最後に、東根財産区特別会計について申し上げます。財産売り払い収入は見込めず、貸し付け収入で運営しているのが現状であります。地球環境保全のため、森林の果たす役割は今も昔も変わらず、極めて大きいものがあり、この環境を次代に引き継ぐのが我々に課せられた責務でありますことから、今後とも、市農林課と連絡調整を図りながら健全な森林育成に努め、市民の財産と緑を守るよう望むものです。
 以上、総務分科会に付託されました案件について、慎重に審査を行い、採決の決果、可決すべきものと決定した次第であります。何とぞ、総務分科会の決定どおりにご可決下さいますようお願いを申し上げて、報告を終わります。

◎文教経済分科会委員長報告

○阿部忠男予算特別委員長 次に、文教経済分科会委員長 奥山重雄委員。

   〔奥山重雄文教経済分科会委員長登壇〕

○奥山重雄文教経済分科会委員長 予算特別委員長の指名により、今期定例会で文教経済分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 去る3月12日及び13日の両日、委員全員出席のもと、付託されました案件を審査するため、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計第5款労働費について申し上げます。勤労者生活安定資金貸付事業については、景気低迷・リストラが依然として続く中、勤労者の生活も大変厳しくなっており、資金借り入れ需要も高く、市報等による住民への積極的なPR及び利用拡大に努める十分な対応をお願いいたします。
 また、深刻化する雇用情勢に対応するためにも、企業・商工会・関係団体等などとの情報交換を密にし、各方面の情報を的確に把握するとともに、NPOなどの新たな団体育成による雇用機会の創出に積極的に努めていただくよう、望むものであります。
 次に、第6款農林水産業費について申し上げます。農地流動化地域総合推進事業などについて、まだまだ農地の流動化が進んでいない状況にあるので、今後とも農地の流動化を促進し、担い手農家の経営安定、規模拡大を図るためにも、優良農用地の集約を、積極的に推進するよう要望するものであります。
 また、市内には遊休農地が約140ヘクタールあり、中山間地域などに多く存在し、全体的には増加の傾向にあるので、その内容を十分調査し、利用関係の調整や対策を強く望むものであります。
 農業用使用済プラスチック適正処理推進補助金については、年2回の共同回収で、さくらんぼ雨よけテント等が187トン回収され、その内の約8割の152トンがコンテナ等に生まれ変わる高度なリサイクル事業が展開されており、環境ISOを取得した本市にとっては、大きな成果となりました。
 今後とも、リサイクル率の向上と、排出元である農家が利用・購入するリサイクル製品化や幅広い分野を見据えた新しい対応が求められます。
 おらが郷うまいもの創り事業及び果樹王国ひがしね農産物安全推進協議会が新規事業として計上され、昨年の無登録農薬問題や残留農薬問題を払拭すべく、果樹王国ひがしねの復権に向けて、食の安全確保や地産地消を、積極的に取り組むことを強く望みます。
 減反問題など米を取り巻く環境は、依然として厳しく、産地間競争の中、農家・農協・行政が一体となって、高品質米の安定生産と供給体制を確立し、消費者ニーズに対応し、工夫とアイデアを凝らした新しい施策なども研究しながら、水田農業の確立を期待するものであります。
 緑の少年団が、市内小学校4校目にできたことは大変良いことであり、自然体験やボランティアを通して環境問題を考え、実践することは非常に大事なことであり、今後ほかの小学校にも設置され広がることを期待します。
 猿やカモシカによる農作物の被害が甚大で、高崎地区に初めて対策協議会が発足しましたが、今後とも地域と一体となり、猟友会や関係機関との連携をもとに対策を強化し、他の地域にも対策協議会が設置され、広域的な対策につながるよう、お願いいたします。
 松くい虫防除対策事業や森林レスキュー隊派遣事業については、山の奥まで深刻な松くい虫被害が拡大している中、適切な防除を行うとともに、作業の安全性を確保することをお願いいたします。
 果樹の剪定枝や畜産農家の堆肥、間伐材のチップ化などのリサイクルついては、環境ISOを取得した本市において、今後とも調査・研究を行い、循環型社会の形成におおきく寄与することを望むものであります。
 次に、第7款商工費について申し上げます。住宅建設資金利子補給補助金について、低迷する経済・雇用の中、地元業者による在来工法の住宅建設などに利子補給することは、住宅建設促進と地場産業の振興につながり、期待するものであります。
 活力ある商店街づくり支援事業については、空き店舗を活用した「じゆうかん」、「湯けむり美術館ぶらり」が整備され、コミュニティ空間を創出していますが、今後なお一層、企画や運営において十分な指導を行い、人と人とのふれあいや安らぎの場所になるように要望します。
 東根よいとこ探偵団・イメージ発信事業については、東根を題材とした写真を全国から募集し、優秀作品でカレンダーを作成するなど、さらなるPRと観光誘客に期待いたします。
 今年で2回目となる果樹王国さくらんぼマラソン大会については、昨年は約3,000名の参加があり、すばらしい大会になりましたので、今年も県外、首都圏のPR強化を行い、全国に発信する本市を代表とするイベントになるように、大きく期待いたします。
 次に、第10款教育費について申し上げます。本市の将来を担う子供たちを育む環境づくりは、行政のみならず、学校、家庭及び地域社会全体で取り組む必要があります。
 不登校児童生徒の適応指導事業や心の教室相談員活用調査研究委託事業については、子どもたち一人一人の個性に対応したきめ細かな指導を行い、子供たちが自立するための力を得られるよう、十分な取り組みをお願いいたします。
 学校施設の中で、備品や修繕などの要望が多くありますが、特に、洋式トイレの設置などの要望が多く出ていることから、できるだけ要望にこたえていただくよう望みます。
 スクールサポーター事業やコンピューター教育支援事業は、緊急地域雇用創出特別基金事業として行っておりますが、今後とも継続的に行うことが必要であり、積極的な検討をお願いいたします。
 昨年度に創設された市民の市民による東根市民立大学「タントまなべ学園」については、内容的にも充実しており、参加者も多く、市民にも好評であり、さらなる発展を期待します。
 市民一人一スポーツ推進事業については、健康でいきいきとしたスポーツライフを送れるように、総合型地域スポーツクラブ事業を推進し、多様化するスポーツに対応した施設の維持管理にも特段の配慮をお願いいたします。
 次に、第11款災害復旧費第1項農林水産施設災害復旧費でありますが、施設管理面での充実化を図り、常に現状を調査、把握し、災害発生の際には市民生活に不便をきたさぬよう速やかにその復旧に万全を期されるよう要望するものであります。
 最後に、学校給食事業費特別会計について申し上げます。施設は老朽化しておりますが、日常の保守点検などを通じて、児童生徒への安定した学校給食の提供と、メニューの更なる工夫などを、お願いいたします。
 また、安全な食材の使用と、地元農産物を最大限に活用するなど、関係機関と連絡を取りながら、より一層の地産地消の拡大と衛生管理に気を付けていただくよう要望いたします。
 以上、文教経済分科会に付託されました案件については、慎重に審査を行い、採決の結果、全委員一致により、可決すべきものと決定した次第であります。
 何とぞ、本分科会の決定どおりご可決くださいますよう、お願いを申し上げ、報告を終わります。

◎建設分科会委員長報告

○阿部忠男予算特別委員長 次に、建設分科会委員長 佐藤 直委員。

   〔佐藤 直建設分科会委員長 登壇〕

○佐藤直建設分科会委員長 予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で建設分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
 先に付託されました案件を審査するため、去る3月12日午前10時から第2委員会室において建設分科会を開催し、全委員出席のもと、建設・水道部長及び関係課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、慎重に審査を行ったものであります。
 最初に、一般会計のうち、第8款土木費について申し上げます。はじめに、道路橋りょう総務費総務事業の名種同盟会の負担金についてでありますが、それぞれにおいて総会や陳情活動等が行われております。その中でも、東根市、天童市及び仙台市の3市により昭和60年に組織されました国道48号道路改良整備促進協議会は、国道48号の地域高規格幹線道路化を目指すべく、活動を続けてきたところですが、今期定例会一般質問に対する市長答弁にもあったように、取り組みに対する考え方について、仙台市側と温度差があるようであります。しかしながら、あくまでも3市が共通理解を持ち、より連携を深め、活動を強化していくよう要望します。
 また、国道112・287・48号山形中央横断道路整備促進期成同盟会については東根市が、国道287号谷地橋4車線化促進期成同盟会については河北町が事務局でありますが、より活動を強化していくためにも、将来的に国道48号道路改良整備促進協議会も含め、組織の一本化を図ることが必要であると思われます。
 東北中央自動車道利用促進協議会については、高速道路の完成に伴い、建設促進協議会から利用促進協議会に切り替わりましたが、来年度は利用券の発行なども考えているとのことであります。「果樹王国ひがしね」をより広域的にPRしていくためには、東北中央自動車道の利用率向上が不可欠と考えます。このことを踏まえ、利用促進に努められるよう望むものであります。
 次に、道路維持費についてであります。市道側溝修繕事業については、相当数の地域からの要望があると聞いております。少しでも多くの要望に応え、事業を推進していかれるよう望要いたします。
 また、平成14年度から始まった市民と行政のパートナーシップ事業としての「わがまち街路樹里親事業」ですが今年度の実績としては個人の方30名、企業等30団体、計178本の街路樹の管理にご協力いただいているとの報告がありました。今後もより多くの方々からご協力をいただき、事業の推進にあたられるようお願いいたします。
 市道舗装整備事業については、平成14年度は2路線を実施しており、他に10路線の要望が現在あるとのことであります。優先的なものから順位をつけていくとのことでありますので、より多くの地域の要望に応えていかれるよう望むものであります。
 次に、道路新設改良費についてであります。山形空港周辺環境対策事業の市道神町東14号線道路改良事業においては、第1期計画として一本木神町線から神町東1号線までの195メートルの調査を計画しているとのことであります。しかしながら、家屋連たん地区であるため、道路幅員やルートについては十分な検討・調査が必要であるとの報告がありました。県交通基盤課空港港湾室との協議もこれからとのことでありますので、慎重に協議し、特に地元地権者の理解を得ながら事業を推進されるようお願いいたします。
 次に住宅建設費についてであります。今年度策定された公営住宅ストック総合活用計画ですが、第1期として平成15年度から平成19年度までのスパンで東根駅西団地の造成が計画されています。20戸の市営住宅を新たに建設する計画であり、平成15年度は基本設計や造成工事設計等が予定されております。地質調査についても予算計上なっておりますが、建造物の規模により対応が異なってくるということですので、十分な調査・検討のうえ、住民のニーズを的確にとらえながら事業の推進にあたられるよう要望します。
 また、東根駅西口の開発に関して、これまで強く住民からの要望があった市道宮崎城廻り線道路改良事業ですが、平成17年度までの事業となっております。先ほども申し上げましたとおり、平成19年度には東根駅西団地が造成予定であります。住環境の整合性を図りながら事業を推進していくとのことでありますので、1日も早い完成を期待するものであります。
 次に、都市計画費街路事業費についてであります。都市計画道路長谷平林線ですが、平成20年度の完成を目指し実施されています。施工区間は六田の雇用促進住宅前から県道東根楯岡線までで、道路構造令の改正により、当初の幅員16メートルから幅員18メートルの計画となったものです。
 この長谷平林線が完成することにより、建設課で実施している、平成17年度に完成予定の市道五間通り線とが結ばれることになります。この路線は、国道13号から直接市街地へとつながる重要な幹線道線であることから、1日も早い完成を望むものであります。道路全幅員が異なる道路の交差点について交通安全上の懸念の声もありましたが、車道の幅員が同じであり、国道13号から市道五間通り線までを見通した計画であること、並びに警察署と協議し、歩道についても十分な安全を確保しているとのことです。
 また、施政方針のなかにも、都市計画道路宮崎西道線についてありましたが、やはり、本町地区との関わりが懸念されるところであります。現在、地区の若い方たちを中心にワークショップ委員会を組織し、活発な議論を繰り広げています。それらの貴重な意見が、実際に計画へ反映されることを望むものであります。
 次に公園備整費についてであります。これまで整備を進めてきた「水と緑と歴史の広場」整備事業でありますが、平成15年度に龍興寺沼公園の北側に沿道を約100メートルにわたり整備することにより、全て事業が完了するということであります。しかしながら、龍興寺沼の水位や水質に関し、まだ不安が残っているのも事実です。1年中、一定の水量を保ち、さらに市民や観光で訪れた方々が気持ちよく広場での時間を過ごすことが出来る、魅力的な広場にしていくためにも、最良の水源確保並びに水質を保つ手法について早急に調査・検討を要望します。
 次に、土地区画整理費についてであります。本市では初の組合施行による神町北部土地区画整理事業が計画されておりますが、現時点で仮同意率は116名のうち109名の94%、対面積で89.6%となっております。この施行予定区域内に新設小学校が建設される予定となっておりますが、教育委員会とも協議を重ねた結果、文教ゾーンとして2.5ヘクタールの用地を計画しているとのことであります。今後、必要面積が増大した場合に十分対応できるような計画を望むものであります。
 また、文教ゾーン周辺には住宅ゾーンの他に準工業地域が配置されておりますので、文教ゾーン用地確保の障害とならぬよう、慎重に計画を策定くださるようお願いします。
 さらに、補償交渉等により、業務従事職員の時間外勤務の増加が心配なところであります。従事職員の健康管理に十分に留意し、無理のない業務体制で事業を推進されるよう願うものであります。
 次に一般会計のうち、第8款土木費以外の付託されました予算について申し上げます。第2款総務費総務管理費についてであります。市制施行45周年記念事業として、さくらんぼ東根駅東口駅前広場ロータリー部に記念モニュメントを10月末の完成を目指し、整備するとのことであります。現在、庁内において検討委員会を組織し、準備を進めているということですが、東根市の玄関口であるさくらんぼ東根駅に、新たなランドマークが出来るということで、大きく期待しているところであります。
 次に、第7款商工費についてであります。さくらんぼ東根駅東口駐車場整備事業ですが、既存駐車場の東側において、平成14年度に物件移転等が完了したことにより、約1,000平方メートル、30台から40台分の駐車スペースを新たに整備するものであります。東口駐車場の2月の利用状況を調査したところ、ピーク時については213台、1日平均にすると150台であった旨、報告がありました。さくらんぼ東根駅は山形新幹線県内沿線駅の中でも、利用率が高く、さくらんぼ図書館も合築しているため、駐車スペースの確保が重要であると考えます。住民及び観光客等が利用しやすい駅とするために、早期の駐車場整備を望むものであります。
 また、東口既存駐車場南側についても平成15年度・16年度と土地開発公社より用地の買い戻し事業が実施されるとのことであります。この駐車場南側についても、用地買い戻しが完了した時点で、簡易舗装を施すなどの対策を講じられるよう要望します。
 次に一般会計以外の付託されました予算について申し上げます。はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。平成14年度から排水設備の設置に対する融資に対し、新たに限度額を70万円から100万円に、また、返済期間を3年から5年にした利子補給制度を行ってまいりましたが、現時点では平成13年度よりも適用件数が少なく、あまり効果が見られないようであります。これを受け、なぜこのような状況になっているのか理由を探るべく2月7日から2月19日にかけ、六田地区を中心に約300名を対象としたアンケート調査を実施したということですが、未接続者の主な理由としては、財政面の厳しさ、高齢者世帯等が多く見られたようであります。このことを踏まえ、今後も、水洗化率の向上を図るため、住民に対し、更なるPR活動及び啓蒙活動の推進を要望するところであります。
 また、藤助新田の下水道整備については、地下水の位置が非常に高いところにあるため、自家用水道水や井戸水に影響が出るといった心配があったようです。しかしながら事前に各井戸の深さを調査し、下水道管の設置における深さやルートの調査・検討などを行なっているということでありますので、今後もこれらのことに十分に留意して、事業を推進されるよう願うものであります。
 次に一本木土地区画整理事業特別会計についてであります。一本木土地区画整理事業の進捗状況は事業費ベースで71%、都市計画道路舗装延長で72.5%、区画道路舗装延長で63.2%、保留地の処分率は67.8%となっております。なお、平成15年度の保留地処分の計画としては、5件の公開抽選を予定しているとのことであります。
 また、物件の移転については、平成15年度は17件が予定されているとのことでありますが、地権者の理解を十分に得ながら、事業の推進に影響の出ぬようお願いします。
 旧ナガオカ前の羽州街道時代の赤松についてですが、是非、後世まで残しておかなければならない貴重な樹木であると考えます。区画整理事業における、格段の配慮を要望します。
 次に、水道事業会計についてであります。平成13年10月より陸上自衛隊神町駐屯地への給水を開始しておりますが、約1年半を経過し、これまで1日平均1,000立方メートルと、当初の見込みである600立方メートルを大きく上回る実績がありました。このことから、自衛隊の給水については、平成15年度は1日平均1,000立方メートルの給水量を見込んでおります。
 また、平成15年度から本格的に建設が始まる袋田浄水場老朽施設の更新については、平成14年2月の議員全員協議会で示した計画のとおり進んでおり、1日も早い施設の完成を期待するものであります。
 次に工業用水道事業会計についてであります。全国的に景気が落ち込んでいる現在、団地内企業においてもリストラを実行せざるを得ない状況など、非常に厳しい経営が求められています。平成3年に締結した協定書が平成14年3月31日で満了となり、平成15年度からの協定書では、向こう3年間は基本水量、1日当たり8,060立方メートルでの契約となっておりますが、企業の育成と、工業用水道の経営健全化のために更なる施設利用の効率化に努め、企業への安定供給に努められるよう望むものであります。
 以上、意見と意望を付し、付託されました案件は採決の結果、全委員一致により原案のとおり可決すべきものと決しました。何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。よろしくお願いいたします。

◎厚生分科会委員長報告

○阿部忠男予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 高橋一俊委員。

   〔高橋一俊厚生分科会委員長 登壇〕

○高橋一俊厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る3月12日及び13日の両日、午前10時から第4委員会室において、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに一般会計のうち第2款第1項総務管理費の所管に関する事項について申し上げます。
 交通安全対策費でありますが、道路整備に伴い市内の道路の交通量は大きく変化しております。
 平成14年度において新たに信号機6基が設置され、敬意を表するものでありますが、早期設置が必要な箇所がまだまだ見受けられます。児童の通学時における交通安全の確保や事故防止のため、1日も早い安全な交通環境の整備が必要ですので、今後とも継続して山形県警察本部に対し強く要望くださるようお願いいたします。
 また、交通安全指導員制度でありますが、指導員の高齢化が進んでおり、また担い手が見つかりにくくなっている地区もでておりますので、地域住民にこの制度の趣旨について理解をより深めていただき、更に協力いただけるようお願いいたします。
 次に、地方バス対策費についてであります。
 昨年10月からホームページに市民バスの運行経路と時刻表を掲載し利用推進に努力されており、利用状況も前年度より増加傾向で市民の足として定着しつつあると評価するものであります。市民バスは交通弱者にとっての移動手段でありますので、今後とも市民の足として利用しやすい体制に努めるとともに、事業開始から既に4年を経過しておりますので、利用度の高い効果的運行体制の見直しを行い、健全な事業運営に努めていただきますよう強く要望いたします。
 次に、第3項戸籍住民基本台帳費についてであります。住居表示事業でありますが、町名の選定については地域住民の意向や地域の歴史、伝統などが反映された親しみやすい町名が望まれておりますので、誰もがわかりやすいまちづくりを推進されるとともに地域住民のニーズに対応した事業の実施をお願いいたします。
 次に、住民基本台帳ネットワーク事業についてでありますが、本年8月25日から第2次稼働が予定され、希望者には住民基本台帳カードが交付される予定であります。交付カードの活用による住民票の広域交付や転入転出手続きの負担軽減などのサービスの向上と事務の効率化が期待されておりますが、その反面個人情報の漏洩が大変心配されます。個人情報テープの盗難事件などの報道もありましたので、日頃から事故防止には十分に努め、個人情報の保護及びセキュリティの確保に、制度・技術・運用面において万全な対策を講じるとともに、慎重な運営管理を行うよう強く要望いたします。また住民基本台帳カードを利用した各種行政サービスの提供についての前向きな検討もあわせてお願いいたします。
 次に、第3款民生費について申し上げます。ふれあいのまちづくり事業でありますが、事業の中でも特に複雑多様化する社会状況とともに心配ごと相談や法律相談の件数が大幅に増えておりますが、この事業における効果を精査し、明るく住みよいまちづくりのためにも継続、拡充されるよう強く要望いたします。
 老人福祉費でありますが、敬老会共催事業負担金は高齢化社会の進行により該当者は年々増加しているものの、事業負担額は減額という不合理が生じており、敬老会を開催する地区独自の支出が増えている状況にあります。祝い事でもありますので、内容を精査し、今後は福祉協議会と協議のうえ、開催方法を含めた抜本的な見直しが必要と考えます。
 ファミリーサポートセンター事業についてであります。事業開始から3年目になりますが、協力会員が利用会員を大きく下回っており、協力会員の増強が急務となっております。12月1日号の市報に特集号が掲載され、かなりの問い合わせがあったと報告がありましたが、本市の世帯状況からしても需要はあると思われますので、広く仕組みを理解していただく積極的なPRと協力会員育成のための研修会開催をお願いいたします。サポート体制の充実が図られ、子育て支援事業が効果的に展開されることを期待いたします。
 また、すこやかやすらぎの郷の開設に向け、市民の利便性を考慮した行政サービスの検討を引き続きお願いいたします。
 放課後児童健全育成事業についてであります。核家族、共稼ぎ世帯等の増加によりますます需要が増えてくると見込まれますので、多様な住民ニーズへ対応できるよう積極的な事業展開と充実を要望いたします。
 平成15年度から障害者福祉サービスが措置制度から支援費制度へ移行し、利用者重視のサービス利用制度となりますが、サービスの低下にならないよう利用者には、情報の提供と相談など支援体制の整備に努め、利用者本位のサービスの向上が図られることを願います。
 第36号振興実施計画において、平成15年度特別養護老人ホーム施設整備事業として100床増床整備補助が計上されておりますが、1年遅れて16年度から整備となる予定との説明がありました。事業にあたっては十分協議のうえ、早期の計画的整備が行われますよう要望いたします。
 国民年金事業についてでありますが、長引く不況など社会経済情勢の変化による保険料の不払い者の増加や、少子高齢化社会の進行による公的年金制度改革など制度に対する不安、不信感が高まっている状況にあります。平成14年度から地方分権一括法により徴収事務は国の業務となりましたが、相談業務は継続されておりますので制度の空洞化に歯止めがかかるよう今後も継続して広報くださるようお願いいたします。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。予防接種の個別接種化が図られますことは、大きな市民サービスの向上となりますことから、一層の個別接種化が図られますよう要望いたします。
 インフルエンザ予防事業についてでありますが、接種率が向上していることは喜ばしいことであります。本年度も市民に対し十分な広報を積極的に行い、一層の接種率向上に努めていただきますよう要望いたします。
 市営墓地建設事業についてでありますが、昨年市営墓地検討委員会から候補地の答申を受け選定が行われておりますが、早期決定をお願いいたします。15年度においては基本設計を実施し、市民待望の公営墓地建設に向け着実に進んでおり、平成17年度に分譲が開始できるよう計画的推進に努めるよう強く要望いたします。
 ガン検診事業についてでありますが、山形県はがんによる死亡率が全国でも高く、本市においても30%を超える状況にありますことから、早期発見、早期治療が大切であります。多くの市民に検診してもらうよう積極的なPRに努めていただき、受診率を向上させる効果的方策の検討を強く要望し、市民の健康保持の増進に努めていただくようお願いいたします。
 家電リサイクル法の施行後、大型家電製品等の不法投棄が懸念されたことから、市内郵便局と協定を締結して不法投棄に対する監視協力をいただいておりますが、住宅地から離れた林道などに多く見受けられますので、特定区域においては所管課と連携を図りながら対処くださるようお願いいたします。市内全域の防止対策の充実と強化、市民への啓発活動に取り組まれますよう要望いたします。
 また、本市における環境に対する先駆的な取り組みは、大変評価するものであります。生ゴミ、剪定枝の処理については前向きな検討がなされており、地球に優しいまちづくりを目指し、市民、企業、行政が一体となった、より積極的取り組みと、継続した市民への啓発活動の推進をお願いいたします。
 特定地域生活排水処理事業については、平成17年事業実施に向け十分協議し、事業にあたっては計画的に行うよう要望します。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 常備消防費についてでありますが、分遣所の廃止については消防庁舎建設とあわせ検討されております。消防力低下が懸念され、不安である等の地域の声が聞かれますので、地域の住民、消防団と十分協議をし、ご理解いただくようご配慮願います。市民生活の安全を確保するため、機動的な消防防災活動の実施体制の整備や多種多様化する火災等に対応できる消防力と住民ニーズの高まりに対応する救急業務の充実強化など効率的な消防組織の構築を望みます。
 非常備消防費についてでありますが、小型ポンプ積載車については、十数年経過している車両が見受けられ、消防活動に支障を来さないよう点検整備は万全では有りますが、市民の財産と生命を守るという観点からも、計画的な消防設備の整備に取り組むよう要望いたします。
 また、本年度消防団員の福利厚生事業としてアポロキャップが貸与され待遇改善が図られておりますが、団員数の減少や団員の8割がサラリーマンで、特に日中の消防力の低下で心配されております。このような状況ですので、男女共同参画社会の推進に伴い女性の社会的役割がますます求められておりますので、減少傾向にある消防団員に歯止めをかけ、消防体制を充実させる点からも女性団員の募集は効果的な方策と考えますので是非実現されるようお願いいたします。
 消防施設費についてであります。道路整備や都市開発による貯水槽の移転についてでありますが、事業にあたっては地域住民の理解と協力が第一義でありますので、住民と消防団とも連携を図りながら事業にあたられますようお願いいたします。また都市部においては歩道の下に貯水槽を設置しているなど、有効的な設置方法があるとのことですので調査、研究をお願いいたします。
 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。少子高齢化の進展や医療費の高額化により国保財政は厳しい状況にあります。健康を維持する施策の充実と医療費の適正化を図り、更に国民健康保険税の収納率の向上に向け、さらなる努力を行い健全運営を図られるよう要望いたします。
 次に、東根市休日診療所特別会計についてであります。休日診療所については、市民の緊急時の不安に応える施設として評価されるものです。
 今後も、充実した運営に努められますようお願いいたします。
 次に、東根市老人保健特別会計について申し上げます。高齢化が一段と進行し、対象者の増加とあわせ医療費も増加しておりますので、今後も医療費の適正化に更に取り組むとともに、高齢者が健やかに過ごせるよう、様々な施策の充実を願うものであります。
 最後に、東根市介護保険特別会計についてでありますが、特別養護老人ホーム入所者の病状急変に対処できるよう医療機関と連携を密にしてくださるよう、施設に対する指導をお願いいたします。
 また、円滑導入基金と給付基金について詳細な説明がありましたが、介護保険事業も2期目を迎えますので、これまでの事業内容を精査し、より利用しやすい体制に向けて検討と施策の充実に努め、更に健全運営を図られるよう強く要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員一致により各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いを申し上げて、報告を終わります。
○阿部忠男予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 会議の途中ですが、ここで午前11時20分まで休憩いたします。

   午前11時09分 休 憩


   午前11時20分 開 議

○阿部忠男予算特別委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 ここで建設分科会委員長より、発言の申し出がありましたのでこれを許可します。佐藤 直委員。

   〔佐藤 直建設分科会委員長 登壇〕

○佐藤直建設分科会委員長 大変申しわけございませんでした。先ほど落ちた点がございました。
 大変申しわけございませんでした。簡易水道の点について加えさせていただきます。
 簡易水道事業特別会計についてであります。良質な飲料水は、市民生活に欠かせないことから、今後とも安全で安定した水道水の供給に努められるようお願いするものであります。よろしくお願いいたします。
○阿部忠男予算特別委員長 以上で報告を終わります。これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。22番槙 仙一郎委員。
○22番(槙仙一郎委員) 厚生常任委員長に質問いたします。老人福祉施設については16年度というように言われました。これは16年度、完全に実施できるというようになるのか。私、側聞するに、あの特老、あるいは老人福祉の施設を作る場合に、前年度に伸びたから、これは翌年度、翌々年度に間違いはないというようなものでなくして、まず16年度は全部その申請は一線に並ぶというように聞いております。その点の具体的な1年延びるということになると、老人はさらに待機者というものが解消ならないというようになるわけです。間違いないというようにとらえていいのかどうか、相当それは大きな問題というように私は考えましたので、質問します。
○阿部忠男予算特別委員長 11番厚生分科会委員長高橋一俊委員
○高橋一俊厚生分科会委員長 そのことについて、分科会で協議した結果、そのように報告ありましたので、皆さんにそのように会の結果と経過について報告したものでございます。
○阿部忠男予算特別委員長 22番槙 仙一郎委員。
○22番(槙仙一郎委員) そのようになるというように言われましたので、前段で申し上げました。それで老人福祉、この建設をする場合に、県内から上がってきたその件数は、全部同列の中で再度審査をすると。ですから、これは絶対100%という中身ではないというように、今までとらえてきたものですから、これは市長は当然、先頭に立ってやっていただかなければならないわけでありますけれども、常任委員会として、これは相当真剣に取り組まないと進まぬ可能性も出てくるという、それはなぜかというと、特老は30床、これは50床作るときに、必ず80床作ると。県はやるというように来た関係で、100床が出てきた、そしていろいろな検討からまたそういう経過があっても30床は今までの市長の答弁ですと17年度あたりというように、これがまた18年度に伸びる可能性があるわけです。そういうことを相当、私は審議なったのかどうかということで若干疑問を持ちました。これは、常任委員会として、積極的に取り組んでいただくように、これは委員長に要望申し上げます。
 それから、厚生常任委員会で検討する予算の中で、固有名詞は出ておりません。しかしながら、障害者という固有名詞はあります。そこで、固有名詞が障害者ということがある以上は、私は一般質問で酸素吸入の患者に対する取り組みというものを強く要望したわけです。それが一切審議の過程でそのことが出てこなかった。酸素吸入、私は一般質問で申し上げました。今年の春、早くそれがやらないためになくなった、それが一切報告の中に出てこなかったということについては、私は非常に残念に思っているけれども、審議がなかったのかどうか、その点どうですか。
○阿部忠男予算特別委員長 厚生分科会委員長高橋一俊委員。
○高橋一俊厚生分科会委員長 その審議については深く審議はいたしませんでした。
○阿部忠男予算特別委員長 22番槙 仙一郎委員。
○22番(槙仙一郎委員) 深くしなかったということは、わずか話がなさったのかというようにとらえます。その言葉が出たんですか。酸素吸入の約30対象者が、38名の患者が、これがさらに吸入しなければならない、現在10名、公立病院では9名と言っております。どうですか。深くということは若干審議されたというようにとらえていいんですか。
○阿部忠男予算特別委員長 厚生分科会委員長高橋一俊委員。
○高橋一俊厚生分科会委員長 はい。
○阿部忠男予算特別委員長 22番槙 仙一郎委員。
○22番(槙仙一郎委員) 今、私、聞き漏らしたんですが、ならなかったということですか。そこで、委員長、これは急務の用件であります。ですから私は、県のそのランクが心臓呼吸器官の患者の対象の2級というものは、山形県のその対象の中に入っていない、これは一般質問で言ったとおり。ですから、私は委員長から委員会でそれを県に強くならなかったというならばなおさらのこと、その努力を私はしていただきたい。どうですか。
○阿部忠男予算特別委員長 厚生分科会委員長高橋一俊委員。
○高橋一俊厚生分科会委員長 はい、わかりました。
○阿部忠男予算特別委員長 ご了承願います。ほかにご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、議第15号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第15号、平成15年度東根市一般会計予算について採決をします。本予算は、歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し、審議を願った結果、各分科会委員長の報告はいずれも可決であります。議第15号には原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第15号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第16号から議第26号までの11議案についての討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
 これから議第16号、平成15年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第16号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第16号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第17号、平成15年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第17号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 異議なしと認めます。
 したがって、議第17号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第18号、平成15年度東根市学校給食事業費特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第18号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので本案は起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第18号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第19号、平成15年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第19号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第19号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第20号、平成15年度東根市休日診療所特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決です。議第20号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 異議なしと認めます。
 したがって、議第20号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第21号、平成15年度東根市老人保健特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第21号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第21号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第22号、平成15年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第22号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第22号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第23号、平成15年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第23号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第23号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第24号、平成15年度東根市水道事業会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第24号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第24号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第24号、平成15年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第25号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 ご異議がありますので起立により採決します。本案は分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○阿部忠男予算特別委員長 起立多数であります。
 したがって、議第25号は分科会委員長報告のとおり可決されました。
 次に、議第26号、平成15年度東根市簡易水道事業特別会計予算について採決をします。本予算に対する分科会委員長の報告は可決であります。議第26号は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○阿部忠男予算特別委員長 異議なしと認めます。
 したがって、議第26号は原案のとおり可決されました。
 以上で予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。なお、本委員会の審査結果については、後ほど本会議で審議されることになっておりますが、審査の経過と結果についての予算特別委員長の口頭報告は申し合わせにより省略しますのでご了承願います。
 次に、執行部に申し上げます。予算審査の中で示された各委員の意見、要望等を十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることを強くお願い申し上げまして、予算特別委員会を終わらさせていただきます。

◎閉     会

○阿部忠男予算特別委員長 これで予算特別委員会を閉会します。
 御苦労さまでした。

   午前11時40分 閉 会