議事日程 第3(一般質問)     

       平成14年9月10日 午前10時 開 議


   青 柳 信 雄 議長    武 田 敏 夫 副議長  


◎出席議員(24名)
 1番  清 野 貞 昭 議員    2番  佐 藤 万記子 議員
 3番  清 野 周 治 議員    4番  奥 山 重 雄 議員
 5番  森 谷 政 志 議員    6番  佐 藤   直 議員
 7番  岡 崎 賢 治 議員    8番  髙 橋 ひろみ 議員
 9番  秋 葉 征 士 議員   10番  清 野 忠 利 議員
11番  高 橋 一 俊 議員   12番  青 柳 安 展 議員
13番  結 城   芳 議員   14番  早 坂   隆 議員
15番  阿 部 清 雄 議員   16番  渡 辺 正 幸 議員
17番  市 村 賢 治 議員   18番  深 瀬 秋 広 議員
19番  小 野 一 男 議員   20番  武 田   敞 議員
21番  阿 部 忠 男 議員   22番  槙   仙一郎 議員
23番  武 田 敏 夫 議員   24番  青 柳 信 雄 議員

◎欠席議員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                               教育委員会
土 田 正 剛   市   長       髙 橋 良 子
                               委員長

          選挙管理委員会
植 村 良 作               横 尾  尚   代表監査委員
          委 員 長

保 角 國 雄   農業委員会会長     槙  栄 司   消 防 長

武 田 新 市   助   役       奥 山 昭 男  収 入 役

鈴 木 千 原   教 育 長       喜 嶋 與平治  総 務 部 長

小 川  武    市民生活部長      小 野 幸 治  保健福祉部長

                               建 設 部 長
山 本 源太郎   経 済 部 長     加 藤 信 明
                               兼水道部長

細 矢 昭 男   教 育 次 長     原 田 清一郎  総合政策課長

武 田  稔    庶 務 課 長     牧 野 利 幸  財 政 課 長

          選挙管理委員会              監 査 委 員
芦 野 良 美               保 科 正 一
          事 務 局 長              事 務 局 長

          農業委員会
菊 口 吉 之
          事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
椎 名 和 男   事 務 局 長  塩 野 康 二 事務局長補佐

          議 事 主 査
網 干  賢             牧 野 美和子 主   任
          兼議事係長

伊 藤  公    主   事

◎議 事 日 程

 議事日程第3号
    平成14年9月10日(火) 午前10時 開 議

 日程第1 市政一般に対する質問
    1  4番 奥 山 重 雄
       2  5番 森 谷 政 志
    3  3番 清 野 周 治
    4 15番 阿 部 清 雄
  (議員提出議案上程)
 日程第2 発議第14号 「果樹王国やまがた」復権に向けての意見書について
 日程第3 発議第15号 議員の派遣について        
  (説明・質疑・討論・表決)
  (散   会)

◎本日の会議に付した事件

 議事日程第3号に同じ。

第3回定例会一般質問発言通告書
番号 質  問  者 質    問    事    項    質      問      要      旨 答 弁 者
奥 山 重 雄
議     員
1.自然環境保全整備事業について 1.ハザードマップ策定の
 ・取組状況は。
 ・今後の対応策、計画は。
2.村山野川(古最上)多自然型川づくり
 整備事業について
 ・事業促進の進捗状況は。
 ・促進についての対応策、計画の考えは。
3.白水川、村山野川流域、白水川ダム公
 園周辺に桜並木整備事業等の計画を促進
 すべきと思うが考えは。
市  長
2.環境資源の利活用について 1.生涯学習、文化、観光への利活用につ

 いての考えは。
市  長
教  育
委員長
森 谷 政 志
議     員
1.無登録農薬問題について 1.使用実態調査とその対応はどのように
 しているのか。
市  長
2.果樹王国の信頼回復をどのように進め
 るのか。
市  長
3.日本一の生産量から日本一安全な果樹
 生産地をめざす努力をすべきでないの
  か。
市  長
2.県道長瀞野田線の早期着工について 1.主要地方道寒河江村山線から長瀞野田
 線を通り宮崎西道線に至る道路は早期に
 着工すべきであるがどうか。
市  長
清 野 周 治
議     員
1.小学校分離校の建設計画について 1.少人数学級により、神町小と中部小は
 飽和状態になっているが具体的な建設年
 度は決まったのか、学校の規模は何名を
 予測しているのか。
それに伴う学区編成はどうなるのか。
市  長
教  育
委員長
阿 部 清 雄
議     員
1.将来10年間のビジョンにおける市の人口推移と税収について 1.健全財政を堅持していく為に今現在行
 政全部がかかえている負債の部分に対し、
 どの様な流れを持って返却していくのか
 具体的に説明を願います。
又、人口の推移と深く関連している税
 収の見通しと合わせ、今後一つのグラフ
 に明示し、将来子供達にその負担を出来
 るだけ少なくする方法を提示して戴きた
 い。
市  長

◎開   議

〇青柳信雄議長 皆さん、おはようございます。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、出席議員の数は24名で、定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第3号によって進めます。

◎市政一般に対する質問

〇青柳信雄議長 日程第1、市政一般に対する質問を行います。
 質問は通告順としますが、発言順番を迎えたときに議場にいない場合は発言権の放棄とみなしますので、そのようにご了承願います。

◎奥山重雄議員質問

〇青柳信雄議長 最初に、4番奥山重雄議員。

  〔4番 奥山重雄議員 登壇〕

〇4番(奥山重雄議員) おはようございます。市長さんにおかれましては、このたび2期目御苦労さんでございます。よろしくお願いします。
 さきに通告いたしております2件についてよろしくお願い申し上げます。
 まずはじめに、自然環境保全整備事業についてであります。国の水防法の一部改正で、洪水時に住民が敏速に避難できるよう、洪水予測河川の浸水想定区域を自治体に指定し、公表することが義務づけられておるようです。そこで、ハザードマップ、災害予測図の策定についてですが、国土交通省山形、新庄、酒田の3工事事務所で、県内洪水予報河川に指定されている最上川、鮭川、須川がはんらんした場合の洪水想定区域を公表しております。本市は、最上川上流15市町に属しておるようです。山形工事事務所によりますと、洪水予報河川の浸水想定区域内の自治体で、ハザードマップ、災害予測図を策定しているのは、村山、大石田、中山、真室川、4市町のみとのことですが、本市の取り組み状況はどのようになっているのか。平成14年から見直すとのことですが、進捗状況もあわせ、どのようかお聞かせください。そして、その取り組みとして今後の対応策、計画、また策定が完成する時期を明示してください。
 次に、村山野川(古最上)多自然型川づくり整備事業についてですが、この件については平成8年第4回定例会より私のライフワークの1つとして取り組んでいるもので、3回目の質問となりますが、よろしくお願いします。平成10年12月議会の答弁では、今後とも継続し、関係機関に強く要望していくとのことで、本年度も景観にすぐれた利便性の高いまち形成づくりとの10要望事項が提出されておりますことに敬意を表するものであります。当分の内容では、荷口川河道修正等の問題も多自然型川づくり一体とした事業として市と河北町ではとらえているとのことで、両側の堤防の築堤、完成堤防の築堤等、排水機場の設置なども多自然型川づくりの一体とした事業として要望していくとのことでしたが、その後の事業促進の進捗状況はどのようになっているのか、国土交通省で水体系河川整備計画として取り組んでいると聞くが、お答えください。また、促進について、今後の取り組み、対応策、計画、どのような考えをお持ちなのかお答えください。
 次に、白水川、村山野川流域、白水川ダム公園周辺に桜並木整備事業などの計画を促進すべきと思うが、考えについてお聞かせください。これは、県では新世紀に際し、県政の柱に美しい山形最上川創生構想の中で、川は地域に暮らす住民みんなの共有財産と考え、散乱ごみのない美しい川づくり、身近な川に触れ、学び、生かしながら市民協働の美しい地域づくり、美しい心の人間づくりを目指して、桜並木事業、そして最上川夢の桜街道プランなどを計画しております。今年は、5市町実施予定、そして決定しているというが、市の検討、参加はどのように考えているのかお聞かせください。行政主体で植樹するだけでなく、家族、企業の記念植樹、住民参加型で実現させる目標で、最上川だけでなく、支流沿いにも桜街道の整備をしていくとのこと。市は、自然環境整備事業として取り組むべきと考えるがどうかお答えください。
 次に、環境資源の利活用について、生涯学習、文化、観光への利活用についての考えをお聞きします。市長は、環境元年と位置づけた各施策を展開しておりますが、最上川へ注ぐ各河川、自然環境、最上川周辺一帯の景観、果樹園など、そして昔の船運、船越え、船渡しの歴史などなど包含した環境を生かしたユニークな発想で、新しい観光の創造の構築、発掘し、発信するべきと考えるが、市長の考えはどうかお聞かせください。
 教育委員会での環境の取り組みは、週5日制導入された今、教育元年と考えます。環境教育は、人間教育の原点であるとの考えから、昨年社会奉仕や自然体験活動の奨励化が法制化され、それを受けて対応策はどのようになっているのかお聞かせください。自然体験は、まず身近な自然と向き合うこと、接すること、小学校理科の目標には自然に親しむとあり、総合的学習で取り上げられる中で、河川を題材とした環境学習をどのように取り組んで実践しているのか現状をお聞かせください。
 国土交通省では、川を社会全体で管理し、地域のシンボルとしていくべきとしているが、総合学習の中で生きる力を育てる題材として、川を保全するとあります。生態系の調査、研究、環境保護、歴史、文化の研究など、地域、また生涯学習等、週5日制と整合させた取り組みをすべきと思うが、どのように考えておるか。
 また、河川公園整備も必要と思うが、その点お聞かせください。川は、生き物たちにとってはかけがえのない住居であり、子供たちにとっては学習テーマの宝庫であり、総合学習に最適な教室であると言われているが、どのような教室があるのかお聞かせください。
 以上、よろしくお願いします。
〇青柳信雄議長 4番奥山重雄議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

  〔土田正剛市長 登壇〕

〇土田正剛市長 おはようございます。奥山重雄議員の自然環境保全整備事業についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、ハザードマップ策定の取り組み状況と今後の対応策についてでありますが、このたび国土交通省の県内3工事事務所から山形県内に2日間降雨量が180ミリメートルを超える集中豪雨が発生し、100年あるいは150年に1度の確率で最上川がはんらんすることを想定した浸水想定区域が公表されたところであります。公表された浸水想定区域のうち、本市に関連する部分は100年に1度の確率で最上川中流が洪水によりはんらんした場合、浸水が想定される区域が0.5メートル未満から5メートル以上まで、水深ごと5段階に表示されており、本市西部地域の極めて広範囲な区域が浸水し、甚大な被害を受けることが予想されています。本市といたしましては、最上川の洪水対策は完成断面による堤防整備を第一義と考え、国の山形工事事務所に精力的な整備推進をお願いしているところであり、今後とも積極的に要望してまいる考えであります。ご質問の最上川中流洪水ハザードマップの作成につきましては、今年度中に山形工事事務所と協議を行い、策定作業に着手するとともに、来年度洪水ハザードマップを関係区域の全戸に配布するよう検討しているところでありますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 次に、村山野川の多自然型川づくり整備事業についてのご質問にお答えをいたします。まず、事業の進捗状況はどうなっているかについてでありますが、この事業は村山野川の通称、古最上地区の低水路が未整備の状態であるため、計画流量に対し、現況流下能力が著しく不足している状況から、その解消を図るために計画されたものであります。これまで同地区の整備に当たり、国土交通省では基本方針を定め、整備を進めてきたところであります。その方針の第1点として、治水安全度確保のために村山野川低水路の改修と荷口川内水等解消のために、荷口川放水路の掘削をすること、第2点として生き物に優しい緑豊かな水辺環境の保全と創造を掲げ、整備が実施されているところであります。具体的な整備につきましては、平成7年から平成9年にかけて、古最上内を流れる荷口川放水路の河道掘削と一部整備、護岸の整備、のり面整形を実施し、その後につきましては古最上の両岸の堤防除草等通常の維持管理を行っている状況にあります。
 次に、計画の促進についての対応策と計画についてでありますが、国土交通省においては、平成11年度から最上川水系河川整備計画を策定中であります。この計画は、計画期間を30年として、洪水から貴重な生命、財産を守る治水、生活用水等を安定供給する利水、そして多様な動植物が生息、生育する豊かな環境を保全しながら、バランスのとれた整備を行うとしています。本市は、村山ブロックとして位置づけられ、本市に関連する内容として、村山野川については河道掘削による水位の低下により荷口川等の内水以外の軽減を図ること、大富地区などの暫定部の解消により、家屋への浸水被害を防ぐこと、古最上についてはその環境保全、復元に十分配慮した多自然型川づくりを実践することなどが計画に計上されているところであります。策定される最上水系河川整備計画は、各ブロックごとの公聴会や流域委員会等での意見聴取を終わり、今後自治体の意見を聴取する予定となっており、本年末には正式に決定される予定であります。このことから、これまで整備促進を図るため関係機関に対する陳情、要望活動を継続して行ってまいりましたが、今後におきましては最上川水系河川整備計画に計上されている事業が早期着手されるよう関係機関に働きかけを行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、白水川や村山野川流域、白水川ダム公園などへの桜並木の整備計画についてのご質問でありますが、白水川両岸の桜のように、以前から植栽されているものはそのまま管理できますが、新たな植栽となりますと河川区域内における樹木の伐採・植樹基準により、樹木の主根が成木時においても堤防内に入らないようにしなければならないことから、一般的には堤防の外側に新たに用地を確保し、植栽しなければならないことになります。また、河川敷地内への植栽でありますが、桜は高木に指定されており、河川の増水時に流れの支障になるおそれがあることから、許可はならない状況であります。既存の公園につきましても、公園の造成の際に立木植栽計画に基づき、樹種の選定を行い、植栽が完了しておりますので、新たな桜の木の植栽は現在のところ計画しておりません。また、最上川夢の桜街道プランへの参加についてでありますが、この事業は最上川沿いに遊歩道を整備し、その道沿いに桜を植栽することで、桜街道づくりを進めていくもので、最上川はシンボルにして豊かな県土づくりを目指す美しい山形最上川フォーラムが提唱したものであります。現在のところ米沢市や寒河江市など5市町が参加を検討していると報道されておりますが、当市では適地が見当たらないことから、参加は見合わせております。桜の植栽については、昨年山形新聞社の協力をいただき、最上川桜回廊事業として白水川ダム公園の運動広場にオオヤマザクラ26本を植栽したところであります。植栽式には、市内外から公募による25組、約200名が参加し、県緑化センターの指導のもと、緑の大切さを認識しながら植栽を行いました。数年後には、桜の名所の1つになることを期待しておるところであります。桜が満開に咲き誇る風景は、市民の憩いの場として大いに親しまれているものであり、桜の植栽については今後とも検討してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、環境資源の利活用についてのご質問にお答えいたします。学校教育や生涯教育における環境教育や環境資源の利活用につきましては、教育委員長の方から答弁があろうかと思いますので、私の方からは文化や観光への利活用について答弁いたします。我が果樹王国ひがしねにとって、水は特に大切な資源であり、治水や利水については長い歴史の中で計画的な整備を行ってきたところであります。更に、昨年度取り組んだ環境ISO14001の取得に伴い、環境の情報把握や学校教育での教材として川は特に注目され、大切な役割を果たしていることは申し上げるまでもありません。また、観光の面からすれば白水川や村山野川が流れ注ぐ最上川は、県民の母なる川として長い歴史や文化の中に、また私たちの心の中に深く息づいており、その中から生まれた最上川舟歌は山形県の代表的な民謡であり、本市では観光イベントとして毎年多数の参加者を迎え、最上川舟歌全国大会が盛大に開催されております。そのほかにも毎年秋に山形の村おこしとして全国的に有名な芋煮会が催されますが、その会場として河川や水辺の自然環境が利用されていることからも、環境資源を観光に生かすことで、さまざまな相乗効果が生まれるものと考えております。環境に恵まれ、その保全に積極的に取り組む果樹王国ひがしねとして、今後ともその利活用を図りながら、全国に向け発信してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
〇青柳信雄議長 次に、髙橋教育委員長に答弁を求めます。
〇髙橋良子教育委員会委員長 おはようございます。環境資源の利活用についてのご質問に関し、教育委員会の取り組み状況についてお答えいたします。
 東根市が環境ISO14001を取得したことを機会に、学校教育におきましても環境教育の大切さを再確認し、意識の高揚と実践意欲を養う教育を充実するよう取り組んでいます。具体的には、美しいものを感じ取る心と自然を守るための具体的な態度の、2つの側面を大切にした環境教育の展開を図っています。心と態度をバランスよく育てることにより、東根市子供像に掲げました自然を愛し、物を大切にする子供たちの実現に迫りたいと考えています。また、東根市13校のすべてが環境教育全体計画を整備し、教育課程全体において自然への敬愛と環境保全に対する意識の向上を図っています。その中で、自然体験を通して物の美しさや大切さを感じ取らせ、子供たちの守りたい、もっと知りたいという積極的な学習への態度をはぐくんでいけるよう取り組んでいます。
 次に、自然体験学習や社会奉仕体験学習への対応と総合的な学習の時間の実践状況についてお答えいたします。議員ご指摘のとおり、自然体験活動や奉仕活動が学校行事の重要な柱の1つとして位置づけられています。各校ごとに具体的な活動の拠点となる河川並びに森林等を学習計画の中で明確にしています。河川を例に挙げますと、小学校では生活科の学習をベースにして、川遊びや生き物の捕獲と飼育をすること、中高学年では水生生物の調査などによる水質調査を行ったりしながら、河川環境をテーマとした総合的な学習の時間を実施しています。中学校では、社会奉仕体験として河川清掃に取り組んでいる学校がほとんどで、生徒会活動の一環として白水川の清掃などに取り組んでいます。また、環境保全センターの協力による水質調査や神町中、第二中学校が白水川を調査対象として取り組んでいます。川は、子供たちの生活との結びつきの強さと変化を確認しやすいという特性から、環境教育の学習素材としても大きな価値を持っています。また、水の持つ循環性により、川は足元から地球規模の環境について考えることができる教材でもあります。このことは、本市の学校での取り組みの現状からもうかがい知れるものであり、今後の河川環境の整備については大きな期待を持つものであります。更に、子供たちの遊び場としての河川公園の整備については、学校5日制の有効な受け皿としての期待を持っており、危険のない環境が子供たちの活動を更に積極的にするであろうと認識しております。
 次に、生涯学習との関わりについてお答えいたします。学校教育における総合的な学習で、河川を利活用することのほかに、生涯学習の面から取り組むべきとのご質問は、生涯学習が学校教育を補うことの一面があることと、広く地域の住民や施設等の生涯学習資源を有機的に組み合わせることで、恒常的に学習効果が生まれるため、環境資源としての河川の利活用を述べられているものと思います。河川や水辺の自然環境には、そこに生息する動植物が数多くおり、生きた教材に囲まれた屋根のない博物館として貴重な環境資源であるとともに、その自然に親しむことで心が和み、安らぎを覚える快適空間でもありますことから、生涯学習の面からもいろいろ利用されています。一例を挙げますと、レイクピア白水や長瀞の二の堀では、親子連れやグループなどが、更には町内会の憩いの場となっていますし、子供クラブや学校の学習、地域住民の交流の場となっており、貴重な生涯学習資源であると言えます。ただ、小見川周辺では、県の天然記念物のイバラトミヨが生息しており、地元の守る会や学校をはじめ、地域全体でその生息を学習しながら、環境の浄化と保全に取り組んでいます。以上のことから、議員の言われる川の働きを生活に生かすことは、子供の生きる力をはぐくむとともに、広く市民の生涯学習の面から大変重要であると考えており、村山野川もその自然環境の保全を図りながら、環境資源として整備されることが望ましいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
〇青柳信雄議長 4番奥山重雄議員。
〇4番(奥山重雄議員) ありがとうございました。ハザードマップについては、測定のとき、参加すべきだという、目標の算定期日が明示されまして、大変緊急の事態の中で速急のお計らい、ありがたいと、こういうふうに思っています。
 次の古最上関係なのですが、鋭意これまでの工事の進捗報告ありましたけれども、お話ありましたけれども、やはり築堤、排水機など整備するというふうなことで、最上川水体系河川整備計画原案が出されているということですけれども、その辺の内容をご説明いただきたいと、こういうふうに思います。
 それから、それらの動植物は200種以上と言われる、非常に北限と言われるような樹木、それからそこに生息する鳥類、魚類、非常に最上川の古最上の中には資源が多いわけですが、それらの生息できるような整備はどのような形で行うつもりなのか、その辺について整備の中のところがわかったらお願いしたい、そのように思います。
 それから、多自然型川づくりの中での期成同盟会、これが続けていくというふうなことでお話をいただいたのですが、1回開いて動いていないというようなことで、これからどんどんとその事業進捗によって必要だろう、こういうふうに、会合重ねるだろうと、こんな動きも考えられますけれども、その辺の連携あるいは促進に向けた展開などについてお願いします。
 次に、白水川ダム、これは高木だと、植えるところないというふうなことで、いろいろとあるようですが、やっぱりこれからの整備の計画の中で、その辺のところがどのように取り扱われてくるのかというようなことで、特に支流沿いにするよとなれば、白水川あるいは村山野川の状況になるわけですけれども、その辺の支流沿いにこれから整備を進めるのだというようなこともありますので、その辺今後の河川の生態系の問題などもあろうかと思いますが、計画の中で問題があろうと思いますが、その辺どのようになっていくのかわかりましたらお聞かせください。
 それから、環境資源の利活用ということですが、いろいろと市長の方では観光資源として相乗効果を生むような利活用をしていきたいと、こんなふうに思っておるということですが、先ほども私登壇でも申し上げましたけれども、やっぱりあの周辺のいたちいき、あるいは果樹園、あるいはそういう古最上の公園施設設置とか、さまざまなこれからのいろんな動向に呼応して、やはりユニークな発想の中での新しい形の観光資源、観光地等々の知恵を出して、東の水と緑、西の古最上というふうな形の観光資源の活用ということで考えられないものかと、このように思いますが、市長さんその辺どのようにお考えになりますか、よろしくお願いします。
 それから、教育関係ですが、水資源、生態系に使われるというふうなことで、非常に今勉強の中でやっておられるようですけれども、いろんなこれまでの他県あるいはその他のいろんな資料などを見ておりますと、複数の学校で上流、中流、下流の水質の検査だとか、生態系の動植物の生態系、その他の観察とか、その分布状況とか、いろんなそういうものをとらえて、そしてそれをまとめて地域の中で共用をしていくというふうなことなどの事業が実質的に勉強が実り、それを発表し、そしてそれを利活用して実践していくというふうな、そして地域に還元していくというふうな、そういうふうな研究、取り扱いというふうなことでいろいろやっておられるようですが、今後そのようなことについてどのように取り組みになっていかれるのかお聞かせください。よろしくお願いします。
〇青柳信雄議長 土田市長。
〇土田正剛市長 私の方からは、堤防の築堤並びに荷口川の排水機場の問題について答弁をさせていただきまして、あとは担当部長に答弁を渡したいと思います。
 ご承知のように、今の村山野川の堤防については、完成断面でないことはご案内のとおりであります。私が冒頭の答弁にも、基本的には洪水対策については、完成断面による堤防の整備を急ぐべきだというふうなことについては、今後も何ら変わりないわけでありますが、そういう中で現在小泉内閣の聖域なき構造改革というふうな中で、公共事業が今年だけでも当初予算で昨年の10%減というふうなことからも、いろんな意味で工事の進捗状況ということが今後心配されるわけであります。そのような中において、村山野川の完成断面での堤防の整備というのは、担当の工事事務所の方からも聞いてみましても、なかなか容易でない。そういう中において、この荷口川の排水機場の問題も全く連結している問題でありまして、完成断面でなければ排水機場はつくれない、こういうことになっております。一昨年、大富小学校の講堂で大富、小田島両関係者が集まって整備促進大会を開きました。歴史を考えると、ご案内のとおり非常に荷口川の排水機問題はかつていろいろと市の重要事業として掲載されておったわけでありますが、いつの間にか途中から消えてしまったというふうなことの中で、私の代になってからまた復活をさせたわけでありますけれども、そんなふうな中で現在新たな整備手法として全川の完成断面の堤防をつくるということではなくて、排水機場の設置の部分だけをたとえば完成断面で補強するというふうな中で排水機場を設置できないだろうか、新たなそういう整備手法の中で今工事事務所が調査、検討に入っていると聞いております。そのような意味で、今後荷口川の排水機場の問題も言うなれば今後東北中央自動車道が北進されることになるわけでありますから、そういう意味においては中央道と最上川堤防の間に、特に大富地区の広い地域がすり鉢の底になるような現象になるわけでありますから、何としてもそういうことを解消するためにも、今後更に国土交通省と連携を深めながら、一日も早い実現方に向けて、今後とも努力することを披瀝をさせていただきまして、私の答弁にかえさせていただきます。
〇青柳信雄議長 加藤建設水道部長。
〇加藤信明建設部長兼水道部長 私の方から2点ほど回答を申し上げてまいります。
 まず、1点でありますけれども、最上川水系河川計画の中で、築堤や排水機等の整備とともに、多種多様の動植物を守る内容はどうかというふうなご質問であります。これにつきましては、国土交通省で策定しております最上川21世紀の川づくり計画でありますところの、最上川水系河川整備計画原案の中で、河川環境の整備と保全として次の3点が位置づけられておるところであります。まず1点でありますけれども、河川空間を地域の憩いの場、学習の場として活用できるよう、地域との連携のもと整備を図るというふうなことであります。2点目が古最上と言われる村山野川につきましては、環境保全、復元に十分配慮した多自然型川づくりを実践するということであります。3点目でありますけれども、特に河道掘削に当たっては、動植物の生息、生育環境に与える影響を最小限にするための工法、そして工事実施時期などにも考慮するというふうなことであります。以上のことから、奥山議員が質問するような整備になるものと思っております。
 2点目でありますけれども、多自然型川づくりに向けまして、整備促進期成同盟会を組織したわけであるが、その後の活動状況はどうなっておるのかというふうなことであります。これにつきましては、平成9年12月に村山野川多自然型川づくり整備促進期成同盟会を立ち上げまして、各町や地元関係団体との連携のもと整備促進に向け活動を展開してきたところであります。同盟会の活動といたしましては、次の要望事項を国等に陳情してきたところであります。1つは、村山野川多自然型川づくり事業の促進について、2つが荷口川排水機場の設置や堤防のかさ上げの促進について、要望活動、陳情も含めましてですけれども、東根市の重要事業要望として今年度まで継続して鋭意実施をしてきたところであります。同盟会の総会開催につきましては、状況に大きな変化がないことから、平成11年度からは開催しておりませんけれども、今後につきましては最上川水系河川整備計画が今年末に決定されますので、同盟会におきましても計画に沿った整備の促進を要望してまいりたいと、このように考えております。
 以上です。
〇青柳信雄議長 細矢教育次長。
〇細矢昭男教育次長 平成14年度から学校が週5日制になりまして、指導要領その他変わっております。そういう中で、議員からはそれぞれの学校単位ではいろんな活動をやっているようだけれども、もっともっと東根市の真ん中を流れる、たとえば白水川1つにしても、東郷、高崎、一中、大富、小田島、要するに川を源流から最上川に注ぐまでの1本の流れとしてのもっと活動をすべきだというご指摘でございます。まさにそのとおりだと思います。当然今の教職員、保護者、児童生徒の中ではそれぞれ理科の研究発表会、河川等ではご指摘のこともやってはおりますけれども、議員ご指摘の川は地域住民の全員のものだという認識からすれば、小さいお子さんから高齢者まで、学校単位として1つの整然としたふるさとの川を愛する心を育てるということについては、大いに今後検討しなければならないご指摘かと思います。あわせて国土交通省、文部科学省、まさしく今ご指摘のことが子供たちの遊びやすい川をつくろうということで、子供の水辺再発見プロジェクトというふうなことで、今国の方でも推奨しているものであります。国土交通省の方では、子供の水辺の保全や整備を行うとともに、掲示板の設置や広報紙を作成してお上げすると。文部科学省の方では、全国子どもプランの施策の一環として、子供の遊び、自然体験の場に関する情報の提供、昔のかつての環境庁の方では子供クラブ等を通じての情報提供ということでございます。まだ山形県においてはこれ立ち上がっておりませんけれども、特に東根市教育委員会としましては、県の連絡協議会、都道府県レベルの発足を待ち、地域レベルでは子供の水辺協議会というようなことがうたわれております。この中の主役は、特にPTA、子供会、そして一番大事な水辺、自然環境に造詣のある市民、いわゆるボランティアによる運営が強調されておりますので、私ども生涯学習、教育委員会サイドとしましても、昨年度学校現場の中に先生や生徒だけでなく、地域の中のすぐれたいろんな特技、その他を持っている人を地域の先生として登録をいただきました。全市から300名を超える地域の先生の申し込みをいただいております。その中には、水生生物の研究とか動植物に明るい方とか、たくさんの今議員ご指摘の趣旨に合う地域の中の地域の先生の登録をいただいておりますので、ご指摘の内容に沿った形で、私どもの方でも今後それらを有機的に組み合わせる中で、何かしらの事業を展開できればなと思っておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。
〇青柳信雄議長 4番奥山重雄議員。
〇4番(奥山重雄議員) ありがとうございました。大変いいお答えばかりで気をよくしているところですが、しかし3問の中で今水辺の学校教育の観点をいろいろとお聞きいたしました。この中で、先ほど河川の学習に関する整備というふうなことで、どのように古最上の方の中でも水体系の中で見るとお答えを、内容などわかりましたら、ひとつお願いしたいということです。目標の整備、今こちらの方ではいろいろと実践の方はありましたけれども、いろんな制度などもあると聞いておりますけれども、その辺ひとつ。
 それから、あと最後になりますが、時間はいっぱいあるので心配はないのですが、やはりこんな話なども私聞いているのです。最上川舟歌全国大会をやっております。その中で参加している人の中で、東根市の最上川というのはどこでどのようなあれをやっているのですかというふうな話なども聞かれます。その中で、全国大会をする意味、それからそういう何か歴史的なものというのはあるのですかなんていう話、それからもう1件、国分先生の本の中で、私は読んだことないのでわかりませんけれども、最上川という何かくだりがあるのだそうです。しかし、その最上川というのはどこから見た最上川なのだろうというような、東根市の最上川なのだろうというふうなことなどもありますので、その辺なども一応私はなかなか返答できなかったわけですが、返答できるようなものをひとつお考えいただきながらということで、要望などをさせていただいて終わりたいと思います。
 よろしくお願いします。

  〔何事か呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 加藤建設水道部長。
〇加藤信明建設部長兼水道部長 今奥山議員の方から河川等を学習の場にするための整備というようなことで、ハードな面でありますので私からお答えをさせていただきます。
 河川整備につきましては、従来の治水、利水から、先ほど申し上げましたように環境に配慮する整備に変化をしておるわけでございます。最上川水系河川整備計画の中では、学習の場として活用できる整備をすることも記載しておりますし、現在この河川整備計画では村山野川周辺は村山ブロック、あとそれから天童市須川周辺は須川ブロック、村山市大淀周辺は大淀ブロックとなっております。この中で、須川ブロックは現在整備中というふうなことを聞いておりまして、平成20年完成というふうなことであります。したがいまして、村山ブロックほかにつきましては、ある程度時間がかかる整備計画になると思われますけれども、今後教育委員会など庁内的に検討をいたしまして、国土交通省へ働きかけをしてまいりたいと、このように思っています。

◎発言の訂正について

〇青柳信雄議長 教育次長より発言の訂正がありますので、発言を許可します。
〇細矢昭男教育次長 教育委員会の答弁の中で、イバラトミヨが県の天然記念物というお答えをしましたけれども、山形県指定の天然記念物ということで、イバラトミヨの生息地、羽入地区の小見川の羽入橋より縄目橋までの区間の場所が史跡名勝の天然記念物ということでございますので、よろしくご理解を賜りたいと思います。
〇青柳信雄議長 以上でご了解を願います。
 会議の途中ですが、ここで11時まで休憩いたします。

  午前10時52分 休 憩


  午前11時00分 開 議

〇青柳信雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。

◎森谷政志議員質問

〇青柳信雄議長 一般質問を続けます。
 5番森谷政志議員。

  〔5番 森谷政志議員 登壇〕

〇5番(森谷政志議員) さきに通告してあります2点についてご質問させていただきます。
 最初に、無登録農薬問題についてお尋ねいたします。問題発生から今日まで連日マスコミ報道されており、東根市の農家が大変な事態に立たされております。昨日の一般質問の中でもこの問題が取り上げられました。私からも質問させていただきます。
 8月28日、全員協議会でも説明ありましたが、無登録農薬販売では3業者が逮捕されたことにより、その販売先や販売量もわかっているものと思うのであります。市が把握している使用実態調査とその対応はどのようにしているのかお尋ねいたします。
 次は、この農薬問題により果樹王国としての失われた信用回復を一日も早く取り戻さなければならないわけでありますが、どのような方法を考えておられるのかお尋ねいたします。
 次は、これまでさくらんぼは日本一の生産量であると自信を持ってやってきたわけでありますが、この問題が発生してしまった今日、これからとる道はただ1つ、東根市の果樹は日本一安全ですよと言える努力をすることではないでしょうか。食の安全が今日ほど叫ばれたことがないという言葉が近年多く使われるようになりましたが、食べ物は元来安全であらなければならないわけでありましたが、それが最近忘れかけてきておったということではないでしょうか。最近の日本ハムの問題、雪印の問題も、日本を代表する一流企業でありながら、その企業が利益追求に走ってしまった結果、消費者の立場を忘れてしまって、とんでもない事件等を起こしております。それが今日の日本の姿であったと思います。果樹王国としての東根市の信用回復は、日本一安全な果樹生産地を目指すことであるというふうに思いますが、市長さんのお考えをお尋ねいたします。
 次は、県道長瀞野田線の早期着工についてお尋ねいたします。主要地方道寒河江村山線から長瀞野田線を通り、宮崎西道線に至る道路でありますが、現在県道工事についてはほぼ路線も決定しているようでありますし、宮崎西道線も宮崎地内の国道との交差点も完成し、これからは本町から長瀞神町線までの設計作業も進んでいることなどから見ても、長瀞宮崎間を急ぐべきと思われますが、どのようにお考えかお尋ねいたします。
 以上で登壇の質問を終わります。
〇青柳信雄議長 5番森谷政志議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

  〔土田正剛市長 登壇〕

〇土田正剛市長 森谷議員の無登録農薬問題に関するご質問にお答えをいたします。
 まず、市の実態調査と対応に関しましては、山形県は今回の事件により摘発された農薬販売業者のリストに基づき、無登録農薬を購入した農家への立入調査を行っております。また、各農協で全果樹農家を対象としたサンプリング調査を実施しており、使用の実態が最終的に判明するのは9月下旬ごろになる見通しであります。これらの調査結果や自己申告により、無登録農薬の使用が確認された園地や残留農薬が検出された園地の農産物に関しましては、生産者に対し出荷停止と焼却による廃棄処分を要請し、先月から一部焼却処分を行っております。
 次に、果樹王国の信頼回復につきましては、昨日槙議員に申し上げましたとおり、早期に市内農産物の安全が確認、確保できるシステムの確立など、消費者の皆様に安全性を訴えることができる状況が整った後に、関係機関と一丸となり、信頼回復に向けた行動を行ってまいります。
 次に、日本一安全な果樹生産地を目指すべきとのご質問についてでありますが、まさしく私も同感であります。今回の無登録農薬問題は、消費者の皆様に対し、安全な農産物を提供するという農家としての基本的責務を放棄した行為であります。今まさに食の安全性が強く叫ばれ、消費者が求める最大の価値観が価格、食味、形状よりも安全性の確保であるとの認識に立てば、今回の行為は本市農業が担うべき使命を全く欠如していたと反省しなければなりません。これまで四季折々に多種多様な果物が実り、質、量ともに日本一の果樹王国として全国的に誇ってきたことが崩壊の危機にあると言えます。私は、果樹王国ひがしね宣言の精神に基づき、果樹王国ひがしねの復興に向け、全知全能を傾け取り組んでまいりますので、ご理解をくださいますようお願い申し上げます。
 次に、主要地方道寒河江村山線から一般県道長瀞野田線を通り、宮崎西道線に至る道路を早期に着工すべきではないかとのご質問にお答えいたします。
 はじめに、一般県道長瀞野田線の整備についてでありますが、本市の重要な西回り幹線道路として、また広域の幹線道路として、平成13年度に東北芸術工科大学の相羽教授を委員長に小田島、長瀞地区の代表者から成る道路整備検討委員会が組織化され、アンケート調査やワークショップによる概略の計画ができたところであります。これを受けまして、今年度は関係機関と協議の上、地元説明会を終えて、詳細な道路の選定を定める計画になっております。その後におきまして、道路整備を計画的に進めていくことになりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
 次に、一般県道長瀞野田線から都市計画道路宮崎西道線に至る道路の整備についてでありますが、一般県道東根尾花沢線から国道13号までは山形新幹線関連事業として整備され、そして市道中央通り線から都市計画道路長瀞神町線までについては、新たに県事業として整備が図られるよう計画しているところであります。当該路線を整備することは、小田島、長瀞地区、河北町、そして主要地方道寒河江村山線の利用者の国道13号へのアクセスが容易になるほか、東根本町地区との連絡が図られ、東根本町地区の活性化も図られる路線であると考えております。なお、計画の整合性を図るために、新たな一般県道長瀞野田線の計画が作成された後に、当該箇所の整備について検討していきたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
〇青柳信雄議長 5番森谷政志議員。
〇5番(森谷政志議員) 答弁ありがとうございます。
 使用の実態調査については、9月下旬ごろには個別の調査などもわかってくるというふうなことでございます。本当に新しい使用者が出ないことを願うわけでありますが、しかし今の一般世論を聞くとなかなかそうもいかないのかなということで、非常に心配をせざるを得ないわけであります。ただ、被害を受けた農家への支援策については、きのうほかの議員も質問されておりますので、その部分は避けます。
 そのほかの信頼回復策についてお尋ねいたします。私は、4年前の平成10年9月議会において、農薬を減らして食べる人の身になって、心を込めて一生懸命取り組む人こそ果樹王国であるという食の安全性の重要性を強調したのであります。それから4年たったわけでありますが、あの当時私は東根市内の農家が使う農薬の使用料はどのくらいかということをただしたところ、330トンであるという答弁をいただきました。したがって、農協以外からの購入も相当量あるものと思いますので、農薬は相当なものという感じで質問した覚えがあります。したがって、果樹王国ということになりますと、その面積も膨大でありますけれども、その使う農薬も膨大であったということで、果樹王国としてのこれからの道は農薬を減らすことだということを、あの当時私は一生懸命主張しました。それから、その当時の答弁としては、農薬を減らして良質な、安全な農産物を消費者に供給する取り組み、促進するための調査、研究をしてもらいたいという答弁をいただいたのであります。しかし、その4年間どのような対策をとられたのか、その実績はあるのかどうかお尋ねいたします。
 今回この無登録農薬の使用によって、大きく信頼を損ねたわけでありますが、信頼回復のためには日本一安全な食の生産、果樹生産をすることが急務であるというふうに思います。消費者の身になって物を生産するという農家の意識改革は、これからは大きく求められるものと思うのであります。また、農薬を使わないで物を生産するにはどういう方法があるのかということを研究するのもこれからの東根市に与えられた課題であろうというふうに思います。そういう発想の転換をしなければこの東根市の果樹が立ち直るきっかけにはならないのではないかなというふうに思いますので、是非そういう研究をいつどのように立ち上げていくのかお尋ねいたします。
 市の方は、有機栽培をやって、そういう農家を含めて、そして支援策をするべきだという話もあります。そのほかにどんな方法があるのか、いろんな手だてを研究開発するのがこれからの東根市の農業に与えられた課題であろうというふうに思います。信用回復と日本一安全な果樹生産の果樹王国にするためには、顔の見える生産を心がけることがこれからの東根市の農業にとって一番大事なことではないだろうかというふうに思うのであります。消費者が一番安心できるのは、どこのだれがどのようにして物を生産したのかということがわかることが一番安心、安全なのであります。その逆に、どこのだれがつくったかわからない、顔が見えない、そういう姿であるから不安でしようがないわけであります。今の農協の出荷は、コード番号を使って出荷をしております。したがって、何か消費者の方から意見を申し上げたくてもなかなか連絡がとれないのが今の出荷体制ではないでしょうか。これに消費者がすぐ何かあったときには、電話なり手紙なり書けるような方策をとれたとすれば、これはすばらしい消費者に安心、安全を与えるものというふうに思われますので、是非そのような方策を早急にとっていただきたいというふうに思うのであります。本来であれば、農家の指導は農協がするべきであるというふうに思うのでありますが、今回の問題に関しては農協職員も農協の役員もこういう問題を抱えてしまったというところに指導体制も非常に弱体化しているのではないかなというふうに思いますので、是非そういうふうにやっていただきたいと。今や市長のリーダーシップを発揮し、指導に当たっていただきたいというふうに思いますので、市長の決意をお尋ね申し上げます。

  〔「農業委員だろう」と呼ぶ者あり〕

〇5番(森谷政志議員) 長瀞野田線の宮崎までの工事については、是非早急に着工できるようにお願いしたいというふうに思います。今現在、長瀞南3号線という農道兼市道がありますが、あの道路は道幅も狭く、落差もあることから、大変危険であって、年間に1台か2台ぐらい車も転落する事故なども起きております。また、農家の人が作業するにも非常な危険を要している場所でありますので、是非早期に着工できるようにひとつ各方面に働きかけていただきたいというふうに要望申し上げます。
 以上質問します。

  〔「農業委員会でやらないのか」と呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 土田市長。
〇土田正剛市長 今これまでどのように対策をとられてきたかという質問に関連してでありますが、誤解しないでいただきたいのは、使用した農家が一番悪いことは決まっています。しかし、それは全体では数%なのです。大部分の農家は、まじめに肥料をやり、そして収穫まで手間暇をかけて、それで収穫をし、出荷体制をやってきたのです。ここをまず大前提に考えていかなければいかぬと思うのです。そこで、その上で消費者、ご指摘のように消費者に向けてどう対応していくか、今後の問題というのが当然惹起してくるわけであります。ですから、私自身はきのうも申し上げましたとおり、槙議員の質問にお答えをして、いろんな農家の支援策を1つをとるにしましても、私はBSEの問題とこの問題というのは根本的に違うと思っています。BSEは、いろんな意味で私は対策を講じました。しかし、それは肉骨粉という農林水産省で何の規制もしなく進めておきながら出てきた結果でありますから、あれは生産者の責任ではないのです。その意味で全然違う。今回の農薬の問題というのは、一部の心得ない農家によって引き起こされた、いわば生産者自らが引き起こした事件であるということを思いをいたさなければいけないのであります。ですから、私はいろんな消費者の対応、それらを考えますと、慎重に対応していかなければならないと申し上げたのはそのとおりであります。たとえば今日の新聞あたりを見ますと、高畠町で全額助成を決定したことが一部元議員から差しとめ請求をされるということがありました。私は、当然だというふうに思っております。そういう意味で、この果樹王国ひがしねの信頼回復のためには、那辺にあるかということをこれから慎重に考えて、いろんな意味で融資制度であるとか、そういうものを農家の自立を期待しながらも、そういう意味での支援というふうなのがないのかどうかをこれから検討していきたいというふうなことであります。これは、私あえて触れさせていただきましたが、是非ご理解をしていただきたいなというふうに思っております。そして、その上できのうも申し上げたとおり、私は生産者の顔が見える農業をこれから展開しなければならないというふうに思っております。ですから、たとえば今後新たな出荷体制においては、贈答品も全部含めて生産者がどこのだれそれですとすぐわかるような、そういう形で全農家に奨励をしていきたい。問題は、私は共撰だと思います。これは、非常に共撰のいろいろ個別にやるというふうなことになると、いろんな知恵、工夫をしなければならないというふうに思っております。しかし、これは人間がやることですから、いろいろ工夫を凝らせばそういうことにも必要最小限の生産者の顔が見える方策というのが私はとれるのではないだろうか、こういうことを申し上げておる次第であります。そういう意味で、氏名の公表についても私はいささかも揺るぎ得ないものとして私は思っております。そういうことの中で、今後県当局からいろいろと既に担当課あたりは言われているようでありますけれども、私どもの主張は主張として通していただきたいということで指示をした次第であります。そういうことも含めて、要は全部うみを出し切って、それからが勝負であります。そうでないと、私自身さくらんぼ東根駅というネーミングを持ってきた一人として、まことにそれまでは列車の社内放送で17往復の列車が通っております。1日100回今までは果樹王国ひがしねを列車の社内放送によってPRしていただきました。非常に感謝をしております。だけれども、今日こういうことに至っては、まさに1日100回東根の悪評が全国に流れているのであります。この屈辱を一刻も早く私は解消しなければならないというふうに思っております。ですから、私は全部うみを出し切った上で、産地の東根市長として消費者あるいは市場、その辺を回って率直におわびを申し上げ、そして再起した東根市の農家の売り込み、宣伝に相努めてまいりたいということをもう一度議会に披瀝をさせていただいて、多くの市民の、また使用した農家には猛省を促し、使用した農家あるいは使用しなかった農家も含めて、今日果樹王国ひがしねを築き上げるのには、営々とした先人の長い時間をかけた血と汗と涙の結晶があったわけであります。しかし、信頼を失うのは一瞬であります。こういうことを全農家が共通の認識に立って、そして果樹王国ひがしねをただ1つ全国で都市宣言をしているまちであります。日本一のさくらんぼの里として、汚名返上のために全市民が立ち上がり、努力をしていかなければならないと、このように思っておる次第であります。
 以上、答弁にさせていただきます。
〇青柳信雄議長 補足説明を求めます。山本経済部長。
〇山本源太郎経済部長 4番の森谷議員の農薬の減量の件につきましてでございますけれども、その件につきましてはその後県の会議の席上にて口頭で申し入れを行ったというふうに聞いております。なお、県では平成13年、農業基本条例を策定して、環境保全型農業の推進を掲げておりますので、したがって県が策定している防除基準マニュアルはこのような方向で策定され、指導が行われているものと理解しております。なお、本市におきましても環境ISO14001におきまして、循環型農業の取り組みを行っているわけですから、森谷議員が申しておりますような方向での指導を進めていきたいというふうに思っています。
〇青柳信雄議長 5番森谷政志議員。
〇5番(森谷政志議員) 今回の農薬問題に関しては、本当に少ない農家でありますが、そういう方々が起こした社会問題がこれほど大きな問題になろうということはだれも予測し得なかったわけであります。したがって、一日も早く東根市の果樹が、農業が立ち直ることを願っているわけでございます。ひとつ一日も早く安全宣言ができるように、市長さんの特段のご努力を今後期待申し上げまして、質問を終わります。
〇青柳信雄議長 以上でご了解願います。

◎清野周治議員質問

〇青柳信雄議長 次に、3番清野周治議員。

  〔3番 清野周治議員 登壇〕

〇3番(清野周治議員) このたびの補欠選挙で当選しました清野周治です。支持していただいた3,255名の方に心から感謝申し上げますとともに、責任の重さを痛感しております。そして、この4年間でいろんな実績をつくられた土田市政のもと、土田市長をはじめ先輩議員の方々とともに、東根市のまちづくり及び東根市発展のために尽力できることに大いに誇りと喜びを感じています。
 さて、先日東根第三中学校の落成式も無事終了し、高崎、東郷の両地区民とも新校舎、グラウンド、プールの完成、整備を、もろ手を挙げて大いに喜んでいます。とりわけこの改築では前市長ではなし得なかった用地取得を、土田市長自ら音頭をとって推進していただいたおかげで、校舎建築とグラウンド整備にゆとりができ、三中生徒は伸び伸びと、そしてはつらつと勉学にスポーツに励んでおります。東郷小学校の児童も広くなったグラウンドを縦横に駆け回り、教育環境の十分な整備がこうも子供たちに好影響を与えるものかと改めて感じております。
 そこで、私の今回の通告によります質問ですが、本年度から実施されています山形県独自の少人数学級運営で、東根小学校が1教室、中部小学校3教室、神町小学校で1教室増設されました。少人数学級のメリットは、山形新聞紙上でもシリーズで取り上げていますが、一たん走り出したこの制度が後戻りすることはまず考えられないと思います。この選挙期間中、市内を回って目についたのは、一本木地区はもちろんですが、さくらんぼ東根駅、神町駅の半径3キロメートル以内くらいに随分とアパートが建ち、民間の宅地分譲が大分進んでいるという思いでした。神町小学校と中部小学校が飽和状態になるのは時間の問題と懸念されます。平成14年度施政方針の中で、市長は要綱について当面の趣旨として教室の改造や備品等の整備を行い、学校運営に支障のないように対応していくとともに、今後の学校整備の諸課題について検討していくと言っています。そして、前回の定例会の会議録を見ますと、結城議員の質問に対して市長は、分離小学校の整備は緊急プロジェクトとして急務としてきたと答弁しています。教育環境が子供健全育成に大きな影響を及ぼすことを思うとき、早急な手だて、先手先手の施策が是非とも必要と思われます。
 そこで、お聞きしたいのですが、分離小学校の具体的な建設年度は決まったのでしょうか。また、学校の規模はどのぐらいを予測しているのでしょうか。東根中部小学校建設では、児童の増加数を見誤ったのではないかという反省も聞かれます。そのようなことのないよう、十分な調査をお願いしたいものです。そして、新設校ができるまで市では神町、中部両小学校でどのように対応していくつもりなのでしょうか。いわゆる改造の状況は、それぞれの学校にどの程度あるのかなど具体的にお聞かせ願いたいと思います。また、分離校ができれば当然学区の編成も変わってきます。通学については、具体的にどのような整備等を考えているのでしょうか。以上のことについて、市長並びに教育委員長にご答弁をお願いしたいと思います。
〇青柳信雄議長 3番清野周治議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

  〔土田正剛市長 登壇〕

〇土田正剛市長 ただいまの清野周治議員のご質問にお答えをいたします。
 少人数学級など学校経営の実態につきましては、教育委員長の方から答弁があろうかと思いますので、私の方からは新しい小学校の建設に関しまして答弁をいたします。
 ご指摘の神町小学校及び東根中部小学校学区におきましては、現在実施中の一本木地区土地区画整理事業及びさきに完了した一本木南地区の宅地分譲をはじめ、今後実施整備される予定の神町北部地区の土地区画整理事業を抱えるとともに、民間アパートの建設も多く見受けられるなど、今後更に人口の増加が見込まれる地域であることは皆様ご承知のとおりであります。この地域に現在の2つの小学校では、文部科学省で言う適正規模を維持できないことから、新たな小学校の建設が必要であるとさきに判断をしたところであります。また、本年4月から本格実施された本県独自の少人数学級により、教室の不足に拍車がかかったのは皆様御存じのとおりであります。ご質問にありますように、ここで是非これから統一した名前で、小学校の名称を議員は分離小学校と申しましたけれども、新設小学校というふうに呼び名を統一していただきたいなというふうに思っております。新設小学校の具体的な建設年度、規模でありますが、すこやか・やすらぎの郷整備後における緊急プロジェクトとして、小学校の新設のほかに消防庁舎の移転、公益文化施設の建設等が山積しております。一方で、国が現在進めている構造改革に伴い、箱物については地域総合整備債が原則廃止などをはじめ、厳しい財政環境を強いられている状況にあります。そのような中で、本年はこの4月に実施したように、特別教室やワークスペースを普通教室に改造し、対応せざるを得ない状況でありますが、さきにお約束をしたとおり、全体において長期財政計画の策定を行うべく振興実施計画第36号の作成とあわせ、従来の整備手法の見直しも含め、現在その事務を進めているところであります。この中で、新設小学校の具体的な建設年次及び規模等を決定してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
〇青柳信雄議長 次に、髙橋教育委員長に答弁を求めます。
〇髙橋良子教育委員会委員長 私からは、教育山形さんさんプラン、いわゆる少人数学級の実施状況と、神町及び東根中部小学校の実態並びに新設小学校の教育委員会としての考え方と通学区の再編等についてお答えいたします。
 はじめに、少人数学級についてでありますが、昨年度はやまびこプランという呼称で、本市におきましても少人数学級の研究試行が東根小学校の1学年で実施され、そのほかの学校では国語、算数、理科などの時間に少人数での授業を実践してまいりました。その評価が高く、本年4月からの学校週5日制や学力低下に対する課題を解決していくための手法として、段階的に取り入れられることとなりましたさんさんプランの手だてが、有効に機能することを期待してやまないものもあります。学校訪問及び各校長などからの聞き取りから、今年度1学期の評価をすれば、時間的にも空間的にも精神的にもゆとりが増した教室で、子供たちが意欲的に学習に取り組み、教師も一人一人に丁寧にかかわっている様子がうかがえ、極めて好ましい状況であると強く感じているところであります。このことは、去る8月7日に山形県主催による少人数学級編成研究会に本県を含めて28都道府県及び5政令指定都市が参加したという新聞報道を見ましても、この少人数学級編成に対する全国的な関心の高さと、その成果に対する期待の大きさを知ることができると思います。
 次に、現在の神町及び東根中部小学校の実態でありますが、この4月に向けて神町小学校は3つの特別教室を普通教室に転用するとともに、東根中部小学校は2つのワークスペースの改造を行い、対応してきたところであります。来年度に向けましては、現在のところ神町小学校は1つの特別教室の転用及び東根中部小学校も1つのワークスペースの改造が必要であると認識しておりますが、児童の異動も考えられますので、学級編成の時期に確定し、予算も含めご相談してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと存じます。いずれにいたしましても、このことは対処療法にすぎず、根本的な解決にならないことから、昨年度来市長部局に適正規模である普通学級18に特殊学級を加えた新たな小学校の建設のお願いをしてきたところであります。さきに市長から答弁ありましたとおり、建設の必要性はご認識いただきましたので、現在教育委員会として具体的な建設に関わる規模、場所及び年次計画も含めた策定を終え、市長部局の方へ提出しておりますので、現在進められております長期財政計画策定作業の中で的確なご判断をいただきますよう期待しているところであります。
 なお、関連いたしまして、通学区の再編につきましては、マクロ的な考えを持ちながら計画策定を行ったところではありますが、今後市の方針決定を受け、通学区域審議会に諮問を行い、関係する地域住民、保護者との対話をもって決定してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解を賜りますようお願いいたします。
〇青柳信雄議長 3番清野周治議員。
〇3番(清野周治議員) ご答弁いただきましてありがとうございます。
 ところで、新設小学校の建設場所につきまして、神町北部土地区画整理事業で見ますと、この中に神町中学校周辺を文教ゾーンとして新設小学校を設置するとあります。それでは、神町北部土地区画整理事業はどの程度まで進んでいるのでしょうか。これは、組合事業として整備していくとありますが、地権者の同意がなければ工事進展しなくなるのではないかなと思います。その際、分離小学校、地権者の同意がなければおくれるということであれば、分離小の建設に関してどのようにしていくつもりなのか。また、中部小学校の増築等というのも視野に入れているのかどうかお聞かせいただきたいと思います。
 また、建設に関しまして、少人数学級、これは山形県の独自の施策であるということで、教員の増員については国の方針曲げられないというふうに聞いたような記憶あります。このような中、少人数学級に係る学校建設の補助制度はどのようになっているのでしょうか。また、先ほど教育委員長の中で長期財政計画の的確な判断を仰ぐという話もありました。三中建設で一通り学校建設終わったということですけれども、それではこの新設小学校につきまして今後の財政計画についてどのようになっているのか、その辺のできることであれば答弁をお願いしたいと思います。
〇青柳信雄議長 土田市長。
〇土田正剛市長 北部地区土地区画整理事業はどうなっているのかということでありますが、今年度既に当初予算に実施設計をお願いしているわけであります。そういう意味で、過般95%には達しませんでしたけれども、93.何がしかと思いました。ということで、実施設計のゴーサインを出したのであります。なお一方、今後本同意に向けまして、変わらずの努力をしていかなければいかぬと、このように新たな認識で事務当局にも指示しております。そういう中で、少しでも減歩率を低めるという意味の中で、その区画整理事業内に新設小学校のゾーンをとったところでありますので、ご理解を願いたいなというふうに思っております。と同時に、その補助事業のメニューとして、いわゆる文部省関係はどうなっておるのかということだと思うのですが、これについてははっきり言って少人数学級としての国の制度はまだ認められておりません。そういう意味では、今後過般山形県知事が少人数学級をやるという意向を受けて、我々としても文部科学省等々にこれから陳情を強めていかなければいかぬというふうに思っておりますけれども、よしんば仮にそこまでに少人数学級においてのものが国で認められなくとも、やはり県でその部分は持つべきだろうというふうに私は考えております。そういう形の中で、過般も県の木村教育長などなどには私も話をしてきました。しかし、まだ明確な回答は得られていないわけでありますけれども、今後そういう姿勢で臨んでいきたいなというふうに思っておるところであります。
〇青柳信雄議長 喜嶋総務部長。
〇喜嶋與平治総務部長 財政計画のお話出たわけでございますが、これにつきましては先ほど市長答弁がございましたとおり、本年度中に振興実施計画第36号とともに長期財政、いわゆる平成15年から平成22年まで、悪ければ平成24年ころまでというふうな考え方で策定する考えでございます。
〇青柳信雄議長 3番清野周治議員。
〇3番(清野周治議員) 議員なりたてで、どこをどうつついていいのかちょっとわからなくなりますので、余りつついても何かなというのありますけれども、一応市内における少年の非行、犯罪、東根市、何か激増しているということで、子供たちの健全育成を願い、小学生の子を持つ親の一人としては、ゆとりのある教育環境の整備を願ってやみません。
 そこで、1点だけお尋ねしますが、中部小学校は現在ワークスペースを改造して運営しているそうでして、今後中部小学校、神町小学校の児童数の増加を見ますと、来年度で約100名、平成17年度は200名、平成20年度には320名ほどの増加が見込まれているようです。そういった中で、ゆとりある環境の整備という観点からいきますと、新設校が早急に建設されなければ無理があるのでないかなと。子供たちの教育環境、健全育成のためにも是非とも急いで実施してほしいものだと思いますけれども、この中部小学校及び神町小学校の特別教室の一般教室切りかえ、中部小学校のワークスペースの改造等で、現在のところ子供たち並びに保護者の間から何か、また教育現場の方からは問題点なんかは出ていないのでしょうか、この点お聞きして質問を終わらせてもらいたいと思います。
〇青柳信雄議長 細矢教育次長。
〇細矢昭男教育次長 1つは、新しい小学校の新設小学校の質問の中で、中部小の増床の考えはないのかということでございます。これにつきましては、過般の議会にもお話ししていますとおり、突然の今年の春の山形県の少人数学級編成事業のさんさんプランを受け入れたという経過の中で、来年平成15年、16年で小学校全部が33名以下のクラスになるという3年間の計画、先ほどご答弁で申し上げましたとおり、特別教室、ワークスペースの改造でもって、まず緊急の3年間を乗り切るということを決定しております。4月から神町小学校、中部小学校、実際問題新しい子供たちを迎え、ワークスペースの充用、特別教室改造の充用が行われ、1学期を終わりました。学校現場、保護者からの声の中で、途中経過の中では特に中部小学校のワークスペースにつきましては、オープンスペースの教室に比べ窓が少のうございましたので、夏場の夏休み前の一番暑いときに若干、同じワンルームの中にある教室ではございますけれども、風通しの関係、温度は同じなのですけれども、暑いというようなことで、中部小学校につきましては急遽扇風機等でもって対応しているということでございます。特に学校現場、校長先生はじめ、保護者からの声の中では、学校経営に支障を来すような問題については、今のところ出ていないということですので、よろしくご理解を賜りたいと思います。
 あわせて議員ご指摘のとおり、神町小学校今年808名の児童です。平成20年には現在のゼロ歳児、1歳児が小学校の1年生に入る平成20年度は939名になる予定でございます。中部小学校も現在の589名が744名ということで、教育委員会といたしましては当面の県が進めるさんさんプランを今年、来年、再来年円滑に運営することに加え、長期展望の中での市長から答弁のあった新設小学校の考えが浮上してございますので、特に両通学区域の社会的要因、編入、その他、将来の小中学校の該当児童の数が県下でも一番激しく動いている地域でございますので、刻々と変わる状況を的確に把握し、将来に向かっての計画策定をしてまいりたいと思いますので、よろしくご支援を賜りたいと思います。
〇青柳信雄議長 土田市長。
〇土田正剛市長 今清野議員からいろんな意味で苦情が来ていないのかというふうなお話があったと思いますが、特に中部小学校からは私も直接父兄からそういう苦情を聞いております。本来ならばオープンスペースというふうなものは、ゆとりある教育というふうな中で発想として出てきたわけでありますから、これをやはり今緊急事態だといっても、それを取り壊して一部改造して教室にするというふうな意図はいいということはないわけであります。それは、私も十分承知をして今後対応していかなければならないというふうに思っております。ただ、教育委員会でも当初中部小学校を建設する折のその生徒がどのくらい今後増えるかというふうな問題等々については、甘さがやっぱりあったのだろうと思います。甘さというよりも、それ以上に東根市の人口がある意味で伸びてきたのかなというふうなことからすると、一人教育委員会を責められる問題ではないなというふうに私としては認識をしております。そういう過程の中で、いろいろとこれから整備手法を含めて検討していかなければいけませんけれども、そんなふうな意味ではたとえばPFIとか、あるいはそういうふうなものでたとえば建設ができるのか等々も含めて、いろいろと財政問題もにらみながら今後できるだけ早い機会の中でその結論を出していきたいなと。そして、いろんな意味でやはり教育、人材の育成というふうなものは、全市民の中で共通した私は重要な問題だというふうに認識をしております。そういう中において、今教育委員会の先ほど委員長の答弁にもありましたとおり、それを受けて今真剣にいろいろとどうすればいいか、これを間もなくそういうことが私の方のところにも事務的にも提出されるのではないかなというふうに思っておりますので、いましばらくお待ちを願いたいなというふうに思っておるところであります。
〇青柳信雄議長 以上でご了解願います。
 会議の途中ですが、ここで午後1時まで休憩をいたします。

  午前11時56分 休 憩


  午後 1時00分 開 議

〇青柳信雄議長 午前に引き続き会議を開きます。

◎阿部清雄議員質問

〇青柳信雄議長 一般質問を続けます。
 次に、15番阿部清雄議員。

  〔15番 阿部清雄議員 登壇〕

〇15番(阿部清雄議員) 議員として初めて質問の機会を与えていただきました議長のご指導に感謝申し上げます。また、土田市長におかれましては、青少年健全育成の中での数々の業績、1つは15名の男だけの青少年育成推進員の中に、我が東根市が初めて各中学校代表ということで、5つの中学校より5名の女性推進員を増員していただきました。当然そこには予算も伴いました。おかげさまで今は20名体制で青少年健全育成の業務に当たっています。また、市民会議会長のポストも民意主導と理解され、任期途中にして土田市長は会長職を辞退され、その卓越した民意反映の判断の速さに深く敬意を表したいと思います。
 さて、通告しました質問の事項は、我々新米議員3名が当選する以前の段階で、平成14年度予算案として議会を通過、承認された事項であることは承知しております。そしてまた、きのうの一般質問で佐藤万記子議員が連結決算云々というような事項の中で、少々おくれた部分もあろうかとは思いますけれども、その点重複する部分がありますが、質問いたします。
 健全財政を堅持するということで、監査委員会のまとめにあったように、健全財政を堅持するためには自主財源の安定的な確保にあると、またその中心となる財政は市税であるとうたっています。我が東根市が抱えている負債額、きのう市長さんも言っておられましたのですけれども、263億円。しかし、地域総合整備債のように半分も地方交付税等として還流、還元されたとしても、その負債が仮に半分になったとしても、約130億円は必ず返却すべき負債の財産と考えております。この中には、さくらんぼ東根駅、一本木開発、あるいは新しく小中学校が分離、新設、そして改築された大変高額な建設費も含まれていることも事実かと思います。そしてまた、これから山積みされた各事業、特に平成15年、16年で建設予定の東根すこやか・やすらぎの郷整備事業、約31億円、市長の決断をもって東根市最後の地域総合整備債が適用になった事業とも聞いております。当然ここにも負債を増す事業があることも事実として受けとめていかなければなりません。東根市の平成14年度の元金償還見込額16億4,500万円から負債見込額13億5,700万円を差し引いても、現段階で1年目の返済額が2億9,000万円ぐらいしか返還されません。今現在130億円の状況の中では、少なくとも30~40年かかる状況ではないかと、そんなふうに思います。したがって、平成15、16年と大きい事業がありますけれども、平成17年度以降償還を視野に入れて市政運営に当たるのか、それとも視野に入れずに行政運営に当たるのか、市長の考えをまずひとつお聞きしたい。
 また、市の人口推移と税収についてですが、固定資産税の伸びは少々あったにしても、少なからず高年齢化に近づき、また現在から見通す限り、市の税収の伸び、あるいは地方交付税の増額は見込めないのが実情かと思います。できますれば今後のためにその推移を毎年毎年収集しながら、少なくとも5年ないし10年の予測ビジョンを明示していただきたい。「議会のあらまし」というような我々がいただいた本の中にもありますけれども、ここの37ページに改めてこの税収もつけて5年ないし10年のビジョンを明示していただきたい。今回の質問は、将来の10年のビジョンとしておりますが、確実に4分の1以上の職種が必要とされない時期が目の前に来ています。それが一生懸命米をつくっている農家であったり、また建設業者であったり、あるいは市会議員我々であったり、市役所の職員であったり、すべての職種に言えることと思います。これから行政の組織も約4分の1が運営できなくなり、吸収あるいは合併というような方向に流れていくことも見えているような気がします。確実に人口は減少していきます、全体的に。そんな中で、だれかがリーダーシップをとり、英知を結集して将来を見据えていかなければ、将来の子供たちには身動きのとれないほどの重税と荒廃した建設物が残されてしまうのかもしれないのです。土田市長は、金がないなら知恵を出せとおっしゃるように、土田市政ならこの難局を打破できると私は思っております。東根市の財政力指数、今は0.52、仮に0.5台を一時的に割ろうとしても、必ずその指数を0.6と健全財政に向けてかじをとっていただけるものと確信しております。これは、私個人の市長に対してのお願いになるかと思いますが、是非将来の子供たちのために負債の財産だけはできるだけ小さくする努力は我々大人の責任ではないのでしょうか。
 最後になりますが、東根市の市税収入は、平成10年度見込み収入で約56億円、しかし平成13年度の老人保健特別会計と介護保険特別会計を仮に合算すれば、市税収入とほぼ同額の55億円です。そこに果たしてどんな因果関係があるのかは別にして、着実に市政を圧迫していく現象が浮き彫りにされていると言っても過言ではないのかと思われます。最後に、こんな苦言を呈して質問を終わります。
〇青柳信雄議長 15番阿部清雄議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

  〔土田正剛市長 登壇〕

〇土田正剛市長 自分の考えている今後の推移、ビジョン等については、第2番目以降で私述べたいというふうに思っております。
 阿部清雄議員の将来10年間のビジョンにおける市の人口推移と税収についてのご質問にお答えをいたします。本市の財政状況につきましては、今議会に示しているとおり、平成13年度の普通会計決算で財政力指数が0.5に、公債費比率が15.9%、地方債残高が約263億円となっております。地方債残高が多いように見えますが、その償還に当たってはきのうも申し上げましたとおり50%弱が地方交付税で措置されるものであり、市財政への影響は将来ともそれほど過重なものではないと考えております。また、将来人口の推移につきましては、平成22年度の人口を第3次総合計画で4万8,000人と推計したところ、平成13年に県が広域行政推進アドバイザー会議の中で示した数値も4万8,158人とほぼ同じ予測をしているところであり、緩やかな増加傾向が続くものと見ております。しかし、経済状況を考えれば、長引く景気の低迷から来る雇用問題など課題は多く、人口が伸びるからといって税収が著しく増えていくなどとは考えられない状況であり、財政規模も大きく変わるものではないと推測しております。そこで、将来の負担をできるだけ少なくする方策としては、今後の地方債発行を抑制することが考えられます。地方債を発行するに当たっては、起債制限比率をもとにして、借入額や後年度の発行可能性などを分析するところでありますが、本市においては起債制限比率の11.7%と警戒ラインである14%を大きく下回っており、後年度へ過大な負担を強いるものでもなく、何とか健全財政を維持してきているものととらえております。ただ、今後すこやか・やすらぎの郷の建設整備など大型事業も控えていることから、健全財政を堅持するために、新規事業の計上には今年度に策定を予定している長期財政計画の中で十分な検討を行うなど、慎重を期してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
〇青柳信雄議長 15番阿部清雄議員。
〇15番(阿部清雄議員) 今現在263億円をただ単純に人口割にした場合は約57万円。しかしながら、我が県の実態をかいま見てみますと、今現在約9,900億円、1兆円近いというように聞いております。人口で割れば約82万円。その差に約24万円ばかりの負債のギャップがございます。この辺のことに関して、まだまだ当東根市は健全財政の中にあるというように市長自身がご認識かどうかお尋ねしたいと思います。
〇青柳信雄議長 土田市長。
〇土田正剛市長 その前に、答弁に入る前に、先ほどるる登壇でのご質問の中に、ちょうどこれ事務当局が書いてくれたものですから、これに含まれていない多くのことが含まれていると思います。ある意味では、非常に今後を示唆している質問だなと私も思っております。そういう中で、私は財政運営をする場合にまず心がけているのは、総務部長以下にいつも指示をしていることは、借金はやむを得ないと、財務計算はするなよと、財政だよと、このことをよく私言っております。財務であるならば1足す1は2なのです。財政は1足す1はある意味では3になる場合もあるわけであります。そういうことをまず心がけなさいと、そういう中でたとえば借金は恐れるなと。つまり行政がいわゆる全額起債というふうなものを国あるいは県のより有利な制度の起債というものをまず探すことであると。常に上から与えられたもので、いわゆる有利な起債であるかそうでないか、こういったものを常に自分たちで努力をして、そういうことをより有利な起債を持っていくような方法で、事務当局自身が勉強しなさいと、努力をしなさいというふうなことも常日ごろ私は申し上げているところであります。
 そういうことを踏まえて、毎年毎年多様化する市民のニーズというものは、多岐にわたっているわけであります。その主張する市民からすれば、自分の主張が一番市政において取り上げていただき、そして市政に反映させていただきたいということばかりであります。いわば総論賛成、各論反対みたいな形になってくるわけであります。そういう市民の多様化するニーズを踏まえて、きのうも申し上げましたとおり、何を優先的に取り上げていくか、そこには私9月1日号の「こんにちは市長室」でも触れていますように、単に私は対話を中心とした今後ともやっていきます。しかし、その結果において市民に迎合することなく、いたずらに迎合することなく、優先順位は何であるかを見きわめ、そしてその実現に向かっては果敢に挑戦をしていくという姿勢が私は大事だというふうに思っております。その結果において、いろんな借金を取り入れた財政運営というものは、ますますこれから厳しくなってくるであろうというふうに考えております。しかし、そのような中においても、たとえば道路1つをとってみても、同じ借金でも次世代の方々がともどもそれを使用していくというふうな形においては、単にいわば借金だというふうな形には私は見られないのではないだろうか。それが国でいう建設国債という赤字国債と明確に分けているわけであります。そういうふうなことを同じように負債だというふうな形では、私は見られないのではないだろうかと、そういうことも踏まえて今後起債が単に増えるからといってそれに憶することなく、堂々とこの市の財源の使い道というふうなものを明らかにし、そして市民に判断を願い、その上でもって有効に使っていかなければならないのが私の責務ではないかなというふうに思っておるところであります。
 そのような意味の中で、いろんな、議員が今指摘されましたように、農業を初めとしてあらゆる職種についていろんないわゆる将来の社会の動向に沿って縮小していかなければいけない部分などなどが触れられたわけであります。私は、そういう中で私ももちろんそのとおりだと思います。特にそういう意味では市役所の職員の55名の削減計画というものが今実施中であります。いろいろと議論があることは承知の上でありますけれども、私自身はいわば民間でも、それから我々行政でも同じことだろうと思いますけれども、やはり財政が苦しくなると目につくのは人件費であるわけであります。そういうふうな意味においては、民間のように果敢にただリストラをするというふうなことでは済まされない。私どもの行財政改革というのは、非常に時間を要する作業でもあるわけであります。それは、単に1人の職員も首にすることはできないのであります。そういう中で、知恵、工夫をして、そして東根市としては2年間の退職予定者の分を新規補てんをしないというふうなことに始まって、そして市役所の人事体系の1つでちょっといびつになっておるのが課長補佐というポストであります。これは、それまでは単に課長補佐、専門職でありまして、言うなれば責任のないポストでありました。これに係長を兼務させるということによって責任を明確化にしたわけであります。そういうことなども踏まえて、いわば今行政の課が25個ありますから、そういうことからしますと25人の職員の減員計画に貢献をしたということになるわけであります。加えて先ほどの市役所の新規補充をしなかったと、2年間で21名あったわけであります。そういう中で、残りの9名については今年度が最終年度というふうなことで、定年退職者と新規の採用者の分を少なくとればいいわけでありますけれども、それが第1次の行財政改革の完成ということになるわけであります。そういういろんなことを知恵、工夫を出しながら、そして民間も苦しいわけであります。親方日の丸一人行政があってはならないと私は思っております。そういう中で、やはりいろんなことを工夫して、しかも市民の利便性を高めるためにも、毎日夕方5時から6時半まで1時間半の業務時間の延長も、これは残業手当を払うことなしに、8時半従前の出勤組と10時出勤組の2通りに分けてやることによって、これは費用対効果というふうな意味では、私は効果があったというふうに思っております。そういうふうに、いわばこの行財政改革というのは、私は持論でありますけれども、今日的財政が逼迫したから考えるのではなくて、常日ごろからこの行財政改革というものはあってしかるべきだというふうに思っております。今後とも来年以降第2次行財政改革を進めていかなければいかぬなというふうに思っておるところであります。そういうふうなことも踏まえて、常に市民との対話を強調のもとに、私は目線を市民に、あるいは民間並みに目を向けて、そして民間の経営者的感覚の中で今日こそ行政運営をしていかなければいかぬなと改めて思っておるところであります。
 そのような観点の中で、57万円と82万円の1人当たりの市民、県民の借金の額が示されましたけれども、単にこれを同一の目で県が82万円だから、市が57万円だから楽だというふうなことではなしに、それなりに私は財政力というふうなものが市においてはまだまだ足腰が弱いわけであります。その意味では、57万円という数字は82万円にも匹敵するのかもしれません。常にそういうことを心がけながら、今後とも財政運営にリーダーシップを発揮していきたい。このように思っておりますので、ご理解を願いたいと思います。
〇青柳信雄議長 15番阿部清雄議員。
〇15番(阿部清雄議員) わかりました。以上でございます。
〇青柳信雄議長 以上でご了解願います。

◎議員提出議案上程

〇青柳信雄議長 次に、議事日程第2、発議第14号について議題とします。

◎提案理由の説明

〇青柳信雄議長 発議第14号について4番議員に提案理由の説明を求めます。4番奥山重雄議員。

  〔4番 奥山重雄議員 登壇〕

〇4番(奥山重雄議員) 議長の指名により発議第14号、「果樹王国やまがた」復権に向けての意見書についての提案理由の説明を申し上げます。
 はじめに、発議第14号の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。去る9月5日並びに9月9日、第4委員会室において文教経済常任委員会を開催し、無登録農薬に関する意見書について慎重に協議を行いました。
 連日問題となっております無登録農薬問題については、県内はもとより全国の消費者に対し、食に対する大きな不安と不信を与えている現状にあり、このままの状態が続けば果樹王国としての山形県の産地消滅も危惧されるところであります。食の安全というものが、今ほど強く叫ばれているときはなく、消費者への産地イメージ回復のために、山形県に対し早急に対応されるよう強く求めることに意見の一致を見たところであります。
 協議の中で、一日も早く行動を起こす必要があり、農産物の残留農薬の検査体制及び出荷体制の拡充、強化を図り、安全、安心な農産物のみが流通システムを構築することで早急な安全宣言を行うこと。また、果樹王国やまがたの復権に努め、市場及び消費者への効果的なアピールを積極的に行い、農薬取締法等関係法令の見直し、農薬取扱業者並びに使用する農家に対しての適正な管理指導の徹底、風評被害を受けた農家などに対する制度の創設など支援策を講ずるなど、強く要望していく必要があると文教経済常任委員全員の意見でありました。
 文案については、別紙配布のとおりですので、説明を省略させていただきます。また、山形県議会に対しても、別紙資料のとおり同じ趣旨の要望書を提出するとの意見にまとまりました。
 どうぞご理解をいただきまして、原案のとおりご可決くださいますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。
 なお、資料の訂正をお願いします。要望書の中に3が2つありまして、下の方を4として訂正お願いいたします。
 以上、よろしくお願いします。
〇青柳信雄議長 以上で提案理由の説明を終わります。

◎発議第14号 「果樹王国やまがた」復権に向けての意見書について

〇青柳信雄議長 次に、発議第14号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 質疑もありませんので、これで終わります。
 ここで暫時休憩をします。

  午後1時33分 休 憩


  午後1時33分 開 議

〇青柳信雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、発議第14号についての討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。これから発議第14号、「果樹王国やまがた」復権に向けての意見書の提出について採決をいたします。
 発議第14号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 異議なしと認めます。したがって、発議第14号は原案のとおり可決されました。

◎議員提出議案上程

〇青柳信雄議長 次に、発議第15号、議員の派遣についてを議題とします。

◎提案理由の説明

〇青柳信雄議長 発議第15号について12番議員に提案理由の説明を求めます。12番青柳安展議員。

  〔12番 青柳安展議員 登壇〕

〇12番(青柳安展議員) 議長の指名により、発議第15号の議員の派遣について提案理由の説明を申し上げます。
 ただいま可決されました「果樹王国やまがた」復権に向けての意見書等を山形県並びに県議会に対し、直接赴いて提出するため、地方自治法第100条第12項及び東根市議会会議規則第159条の規定により議員を派遣するものであります。派遣目的、派遣場所、派遣期間、派遣議員については、別紙配布のとおりですので、説明を省略させていただきます。
 何とぞご理解をいただきまして、原案のとおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。
〇青柳信雄議長 以上で提案理由の説明を終わります。

◎発議第15号 議員の派遣について

〇青柳信雄議長 これから発議第15号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 質疑もありませんので、これで終わります。
 ここで暫時休憩をします。

  午後1時35分 休 憩


  午後1時35分 開 議

〇青柳信雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、発議第15号についての討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
 これから、発議第15号、議員の派遣について採決をします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇青柳信雄議長 異議なしと認めます。したがって、発議第15号は原案のとおり可決されました。

◎散   会

〇青柳信雄議長 これで本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。御苦労さまでした。

  午後1時36分 散 会