令和３年第４回東根市議会定例会１２月　７日　議事日程　第３（一般質問）

令和３年１２月７日　午前１０時００分　開　議

　　　　　　髙　　橋　　光　　男　議長　　　　　　　白　　井　　健　　道　副議長

◎出席議員（１８名）

　１番　　　齋　　藤　　俊一郎　議員　　　　　　　２番　　　高　　橋　　弓　　嗣　議員

　３番　　　滝　　口　　公　　一　議員　　　　　　　４番　　　元　　木　　十四男　議員

　５番　　　東海林　　克　　彦　議員　　　　　　　６番　　　三　　宅　　一　　人　議員

　７番　　　植　　松　　　　　宏　議員　　　　　　　８番　　　片　　桐　　勝　　寿　議員

　９番　　　山　　科　　幸　　子　議員　　　　　　１０番　　　高　　橋　　鉄　　夫　議員

１１番　　　河　　村　　　　　豊　議員　　　　　　１２番　　　原　　田　　利　　光　議員

１３番　　　細　　矢　　俊　　博　議員　　　　　　１４番　　　浅野目　　幸　　一　議員

１５番　　　佐　　藤　　　　　直　議員　　　　　　１６番　　　清　　野　　忠　　利　議員

１７番　　　白　　井　　健　　道　議員　　　　　　１８番　　　髙　　橋　　光　　男　議員

◎欠席議員（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	元　木　正　史	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	古　谷　利　明	代表監査委員
菅　原　繁　治	農業委員会会長	芦　野　耕　司	副　　市　　長
高　橋　重　俊	総　務　部　長	半　田　　　薫	市民生活部長
鈴　木　敬　一	健康福祉部長	石　垣　有　一	経　済　部　長
小　松　伸一郎	建　設　部　長兼水道部長	深　瀬　弘　之	会計管理者
佐　藤　明　彦	消　　防　　長	佐　藤　慎　司	教　育　次　長
青　柳　　　昇	総合政策課長	安　達　利　也	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
岡　田　光　弘	財　政　課　長	井　澤　志都香	監　査　委　員事　務　局　長
岡　田　正　樹	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


太　田　　　修	事　務　局　長	菅　井　美奈子	事務局長補佐
森　谷　賢　司	議事係長	黒　坂　育　実	主　　　　任
井　上　雄　貴	副主任	井　上　正　宏	兼　務　書　記
辻　村　　　充	兼　務　書　記	井　上　正　宏	兼　務　書　記

◎議　事　日　程

　議事日程第３号

　　　　　　　令和３年１２月７日（火）　午前１０時　開　議

　日程第　１　　市政一般に対する質問

　　　　　　　　１　１１番　河　村　　　豊

　　　　　　　　２　　３番　滝　口　公　一

　　　　　　　　３　１３番　細　矢　俊　博

　　　　（散　　　　　会）

◎本日の会議に付した事件

　議事日程第５号に同じ。

令和３年東根市議会第４回定例会一般質問発言通告書


番号	質問者	質問事項	質問要旨	答弁者
６	河村　　豊議　　　員	１．医療的ケア児及びその家族に対する支援について	１．東根市立ひがしねこども園における医療的ケア児の受け入れについて伺う。（１）保育実施にあたり、受け入れ体制は。（２）市内の医療的ケア児の実態把握は。（３）医療的ケア児の様々なニーズへの対応は。	市　　　長
６	河村　　豊議　　　員	２．子宮頸がん予防（ＨＰＶ）ワクチン接種について	１．積極的な接種勧奨の再開について伺う。（１）再開時期と周知方法は。（２）積極的な接種勧奨の差し控えにより、接種機会を逸した方への対応は。（３）ワクチン接種の副反応による健康被害が発生した場合の対応は。	市　　　長
７	滝口　公一議　　　員	１．市民バスの安全運行について	１．国道48号向原停留所での市民バス事故を受けて今後の安全対策について伺う。２．降雪の影響を考慮した路線の変更について伺う。	市　　　長
７	滝口　公一議　　　員	２．マイナンバーカードの普及について	１．現在の取得率と普及が伸びない原因を伺う。２．以前に手続き箇所の増設との答弁があったが、今後の対応について伺う。	市　　　長


番号	質問者	質問事項	質問要旨	答弁者
８	細矢　俊博議　　　員	１．大富の宝「和名：カクレトミヨ（通称：イバラトミヨ）」の保護について	１．この貴重な宝である「カクレトミヨ」を守る取組は、郷土愛を育み生物多様性を守る意識の向上につながるものである。そこでこの貴重な「宝」を後世につないでいくため、次の３点についてお聞きする。（１）これまでの保護活動について　　イバラトミヨ改め「カクレトミヨ」の生息地である大富地区では、長年に渡り保護活動を行っているが、これまでどのような保護活動を行ってきたのか。（２）保護における課題について　　地球温暖化や市街地化による影響と思われるが、大富地区の「どんこ水」の湧水量が減少している。また、小見川の湧水量も減少してきており、「カクレトミヨ」の生育環境が急速に悪化してきていると感じている。このような中、今後の保護活動において、どのような課題があると捉えているのか。（３）今後の保護活動について　　この貴重な「カクレトミヨ」の種を保存していくにあたり、生息地の保全対策などの保護活動について、今後、どのように行っていくのか。	市　　　長教　育　長

　　◎開　　　　　議

○髙橋光男議長　皆さん、おはようございます。

　　本日の会議に欠席及び遅刻の届出はありません。したがいまして、出席議員の数は18名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　本日の会議は、議事日程第３号によって進めます。

　　◎市政一般に対する質問

○髙橋光男議長　日程第１　市政一般に対する質問を行います。

　　質問は通告順としますが、発言順番を迎えたときに議場にいない場合は、発言権の放棄とみなしますので、そのようにご了承願います。

　　◎河村　豊議員質問

○髙橋光男議長　はじめに、11番河村　豊議員。

　　　〔11番　河村　豊議員　登壇〕

○11番（河村　豊議員）　おはようございます。議長の許可をいただきましたので、通告しております２項目について質問をさせていただきます。

　　先日、医療的ケアが必要なお子さんを育てておられる市民の方から、将来的な保育の希望や親の就労の不安等について相談をお受けいたしました。ひがしねこども園の開園も間近なことから、医療的ケア児及びその家族に対する支援についてお伺いをいたします。

　　厚生労働省によると、医療的ケア児は2019年の推計で約２万人を超え、過去10年でほぼ倍増しております。医学の進歩を背景としてＮＩＣＵ等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、痰の吸引等の医療的ケアが日常的に必要な子どもたち、いわゆる医療的ケア児やその家族への支援は、医療、福祉、保健、子育て支援、教育等の多職種連携が必要不可欠であります。

　　しかし、地方自治体での担当窓口が異なっていることもあり、制度を網羅的に把握することが困難であるため、厚生労働省のホームページに医療的ケア児等とその家族に対する支援制度のページが設けられました。なるべく多くの方に医療的ケア児に関する制度を届けられるよう情報発信がなされております。

　　医療的ケア児支援法が６月に成立、９月に施行されました。支援法では、医療的ケア児の居住地域に関係なく、等しく適切な支援をすることを国や自治体の責務と明記されました。

　　また、保育施設や学校に保護者の付添いがなくても適切な支援を行えるよう、子どものケアを担う看護師らの配置を求めております。

　　各都道府県に、家族からの相談に応じる支援センターを設置することも盛り込まれました。これまで医療的ケア児を保育所や放課後等デイサービスなどに預ける場合、看護師の配置など手厚い体制が必要なために、拒まれたり、小中学校などで保護者の付添いを求められるケースが多くありました。このため、通園や通学を断念する家族や、離職する保護者もおられました。

　　支援法施行により、医療的ケア児が保育所や学校などに通う機会が保障され、家族の負担軽減にもつながることが期待されております。

　　そこで、明年４月開園の市立ひがしねこども園における医療的ケア児の受入れについて、１つ目に、保育実施に当たり、受入体制はどのような計画であるのか。２つ目に、市内の医療的ケア児の実態把握はどのようになっているのか。３番目に、医療的ケア児の様々なニーズへの対応はどのように行っていくのかをお伺いいたします。

　　次に、子宮頸がん予防（ＨＰＶ）ワクチン接種についてお伺いをいたします。

　　厚生労働省によると、子宮頸がんで亡くなる人は、１万人当たり30人で、ワクチン接種によって、うち最大21人の死亡を避けられると推計されております。子宮頸がんなどの主因となる、ヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチン接種の積極的な勧奨について、昨年の第１回定例会の代表質問でも要望いたしましたが、厚生労働省の専門部会は、国内外でワクチンの安全性と有効性が確認されたとして、今年10月１日、積極的勧奨を妨げる要素はないとの認識で一致し、11月12日に、2013年から中止している接種の勧奨再開をようやく決定いたしました。

　　東根市として、積極的な接種勧奨の再開について、その再開時期と周知方法についてお伺いをいたします。

　　勧奨中止の間、公費による定期接種は維持されたものの、接種を促す個別通知などができないため、接種率が１％未満と低迷いたしました。積極的勧奨が再開されずに、接種率が現在と同じ１％未満であれば、現在12歳の女性だけでも一生涯のうちに3,400人から3,800人が子宮頸がんとなり、700人から800人が死亡すると推定されております。

　　小学校６年生から高校１年生が定期接種の対象でありますが、積極的勧奨の中止の長期化で、接種機会を逸したまま対象年齢を過ぎた人への支援が現在課題となっております。この積極的な接種勧奨の差控えにより接種機会を逸した方への対応は、どのように行うのかお伺いをいたします。

　　また、2013年４月に定期接種化されましたが、接種後に体の痛みなどを訴える声が相次ぎ、２か月後には、積極的勧奨は中止されました。接種後の症状を訴える女性らが、国と製薬会社を相手に起こした集団訴訟は、現在も続いております。

　　そこで、ワクチン接種の副反応による健康被害が発生した場合、どのように対応するのかお伺いをいたします。

　　以上で、登壇での質問といたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員の質問に対し、答弁を求めます。

　　土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　河村　豊議員のご質問にお答えをいたします。

　　はじめに、医療的ケア児及びその家族に対する支援についてであります。

　　障害の有無にかかわらず、子ども達が同じ場所で過ごすひがしねこども園が、来春いよいよ開所の日を迎えます。医療的ケア児に保育を提供する共生社会に向けた新たな一歩であります。

　　医療的ケア児の受入れ体制につきましては、国が示す指針や先進事例を参考にしながら、受入れの要件、入所手続き、保育や医療的なケアの実施体制、関係機関との連携、安全管理等について規定したガイドラインを策定したところであります。

　　このガイドラインにおきまして、受入れの対象とする児童を集団生活において医療的ケアを適切に実施し、安全な保育を提供するため、症状や健康状態が安定しており、主治医の意見書や医療的ケア児審査会の審査を踏まえて、集団保育が可能と判断される３歳以上児としたところであります。

　　職員の体制といたしましては、医療的ケアを行う専任の看護師を配置するほか、主治医や子育て健康課の保健師、福祉サービス提供事業所等と連携し、必要な情報を共有するとともに、指導や助言を受ける体制を整えております。

　　また、看護師だけじゃなく、医療的ケア児に関わる職員にも疾患や障害の状況、医療的ケアに関する内部研修を実施するほか、外部の専門研修に参加する機会を確保するなど、医療的ケア児の保育に対する知識や理解を深め、集団保育を安全に行えるよう万全を期してまいります。

　　次に、市内の医療的ケア児の実態把握についてでありますが、市が行う新生児訪問や乳幼児健診を通じて把握するほか、保護者の同意がある場合は、訪問看護事業者や、福祉サービス提供事業所からの情報提供を受け、身体状況や医療的ケアの内容等を把握しております。

　　なお、こうした情報が入所に関する相談や安全の保育に必要となる場合には、保護者の同意を得て関係者間で共有し、児童や保護者に対する支援に活かしていくこととしております。

　　次に、医療的ケア児の様々なニーズについてであります。

　　ひがしねこども園における医療的ケア児の受入れには、大きな期待が寄せられておりますが、こども園は集団保育の場であり、児童の安全や健康を守ることが最優先であります。特に、医療的ケア児の保育につきましては、慎重の上にも慎重を期す必要があり、ニーズの全てには対応できないことも想定されます。

　　今後、実際に医療的ケア児の保育を行う中で、職員の対応力の向上や、関係機関との連携強化を図り、さらなる保育の充実に努めてまいります。

　　次に、子宮頸がん予防ワクチン接種についてのご質問にお答えをいたします。

　　この接種は、小学校６年から高校１年までの女子を対象に、平成22年度から24年度に実施した緊急促進事業を経て、平成25年度より定期接種化されたところであります。

　　しかし、接種後の疼痛や運動障害等が報告されたことから、定期接種の開始直後に積極的な接種の勧奨を差し控えるよう、国の通知が発出されたところであります。

　　こうしたことを踏まえ、本市も勧奨を控えておりましたが、昨年度、国から必要な情報提供を行うよう通知があったため、子宮頸がんやワクチンに関する情報を記載したパンフレットを対象者に送付したところであります。

　　今般、国におきましては、子宮頸がんワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことを確認したため、来年４月を目途に積極的勧奨を再開する方針を示したところであります。

　　今後、医療機関と連携を図りながら、勧奨を行い、接種を希望する方の接種機会を確保してまいります。

　　次に、積極的な勧奨の差控えにより、接種機会を逸した方への対応についてでありますが、その対象者についても、国の審議会において、接種の安全性や有効性などを踏まえて検討がなされているところであり、対象者や勧奨時期等が示されましたら、速やかに必要な情報を周知してまいります。

　　次に、ワクチン接種後に健康被害があった場合の対応についてでありますが、定期予防接種による健康被害については、予防接種法に基づく国の救済制度があることから、接種を希望する方に制度の周知を図ってまいります。

　　さらに、医療機関に対してワクチン接種による副反応の疑いがある場合の国への報告について、改めて周知してまいりますので、ご理解をお願いいたします。

　　ここで、皆様方にご理解をお願いしたいなと思うことがあります。私は、市長就任以来、民営化と、民でできることは民でということの中で、この保育所に対しましても自ら民営化を進めてきました。

　　しかし、その同じ人格である私が、途中において、保育ニーズの多様化をすることから、今回、東根市立の保育所を決断したわけであります。中には、市民の中に民営化をした市長の失敗ではないかということすら挙げる方々もおります。

　　しかし、そうではなくて、今回保育のニーズ化、多様化する中において、特に医療的ケア児を保育、入所させるということは、実際に、先般２名の保育児を預かることを決定しました。それは、担当するお医者さんをはじめ、関係各位の審議による合同での結論でありました。

　　改めて、医療的ケア児を保育するということは大変なことなんだなと。負担が大変重いなと改めて思った次第であります。とても、民営の方々には、私はこれを任せるわけにはいかないなと。やはり、それこそ行政が担わなければいけない大切な部分だなと改めて思った次第であります。

　　そのことを、是非理解をしていただいて、医療的ケア児を受け入れるということは、いかに大変なことかということを、我々行政だけでは一人で判断できません。お医者さんの方々をはじめ、保健師あるいは保育士などの理解、協力を得なければならないわけであります。皆様方にも、ご理解を是非お願いをしたいなということを申し添えます。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　ただ今、市長の方からもご答弁ございました。

　　この今回のひがしねこども園の設立に際し、市長のお考えも改めてお聞きすることができて、以前に私も様々な質問をする中で、やはり民設民営でというのは、非常に考え方としては大事なことでありますけども、やはり、この度市長が述べられたとおり、こういう多様なニーズにしっかりと応えて、責任を持って行政が子育てを支援していくというところに関しては、以前市長から核になるところが必要なんだということで、もちろんそれは、公設公営が必要であろうというお声も私も頂戴しておりましたので、それを本当に実現していただいてうれしい限りであります。

　　これまで、東根市の子育てそういう施設の文化として、３歳以上に関しては公立で、それから未満児に関しては私立でという文化というか、イメージというか、流れがあったように思います。それを国を挙げてこういう認定こども園というゼロ歳から５歳までを一貫して預かるような流れが大きくなって、そういうところに対して、この東根市もそういう流れをつくって来られたというのは、非常に大事なところではあると思いますけども、市長のご決断で、こういうふうに公立のところをしっかりと造っていただいて、そして、しばらく止まっていた保育士さんの採用なんかも再開していただいて、こういう形が出来上がってきたというのは、非常に私は、市民にとってはプラスであるなと思っておりますので、その決断、対応に対して敬意を表する次第であります。

　　この今回の質問に際しては、本当に医療的ケア児を育てておられる親御さんの切実な思いを私もお聞きした次第であります。東根市内で現在、担当課が把握しているだけでも数名の同じようなお子さまがおられるということでありますけども、それを今回のこの支援法の成立に関して、しっかりと国が、行政がしっかりとこの責任を持って担っていくというところでありますので、それをいかにこの体系立てて今回この東根市が対応していくかというところが、非常に大事になってくるのではないかなと思います。

　　先ほど答弁でございました、市長からもございましたけども、医療的ケア児をお預かりするその判断というところで、医療的ケア児審査会というのがございますけども、この審査会がどのような組織になるのかというのをお聞きしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　集団生活では、家庭と同じ環境での対応が難しく、感染症に罹患するリスクが高いことから、集団での生活が可能な健康状態なのか、また保育現場で安全に医療的ケアを実施できるのか等を審査する組織であります。

　　構成メンバーは、福祉事務所長、福祉課長、母子保健担当の保健師、こども園の園長等としているほか、小児科医や福祉サービス事業所の職員などの関係者から、専門的な助言をいただくこととしておりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　今、構成のメンバーの話もございました。ここでもまた保健師さんとかが出てこられて、それ以外の業務においても、非常に今、保健師さんのニーズというのが高くなっていると思います。

　　ですので、是非私は、市の方でも保健師さんの対応というか、人員を手厚くしていただくということが、今後は非常に大事になってくるんじゃないかなと思います。この度の感染症のことなんかに関しても、同じことが言えるとに思いますので、その点もお願いしておきたいと思います。

　　先ほど答弁でもございました、受け入れする医療的ケア児のその対象を、今回ガイドラインも含めて、３歳以上児と決定されたということでありますけども、その理由についてお伺いしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　こども園は、集団保育の場であることから、医療的ケアを安全に実施するのはもちろんのこと、保育を行う上で、ほかの児童との交流や関係づくりも非常に重要であると捉えております。

　　先進事例を参考にするとともに、ほかの人への興味や関心が広がり、自分から積極的に友達に話しかけるようになるなど、自発的な行動が生まれる発達段階と言われている３歳以上児を対象としたところでありますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　実際の医療的ケア児の保育の中で、職員の対応力の向上などを深めていくためには、経験や時間の積み重ねというのが非常に重要だと思います。

　　さらに、関係機関との連携などが不可欠でありますが、具体的にはどのようにこの連携を想定しているのかお伺いしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　医療的ケア児の受入れに当たっては、急激な体調変化など緊急時の対応も考慮し、より安全で安心な環境の中で保育を実施するため、園内での連携のみならず、当該児童に関わる全ての機関の連携が必要と考えております。

　　そのため、主治医から集団保育を行う上での留意事項をお聞きしたり、実際に医療的ケアを行っている福祉サービス事業者や訪問看護事業者から、児童の普段の様子や、医療的ケアを行う際に配慮すべき点についてお聞きすることなどを想定しております。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　医療的ケア児の保育については、関係機関が連携して対応するということを理解いたしました。

　　この医療的ケア児も含めて、全ての児童や保護者へのよりよい支援につなげていくためには、子育てに関するこの相談機関の連携というのが不可欠だと考えますが、これはどのように行われているのかお伺いしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　子育てに関する相談に関しては、子育て健康課に設置している子育て世代包括支援センターにおいて、プライバシーに配慮しながら各医療機関、子育て支援センター、保育施設等と医療的ケア児も含めた支援が必要な家庭の情報を共有し、助言や見守りを行っております。

　　また、状況に応じて、子ども医療療育センターや福祉サービス事業所等と連携し、様々な指導や専門機関の紹介を行っております。子育て支援センターを設置するひがしねこども園においても、市内の子育て支援センターと認定こども園で構成しているネットワーク会議等を通して、情報の共有に努めてまいります。

　　また、子育て世代包括支援センターとの連携を強化し、様々な悩みを抱える保護者に対して適切な支援を行ってまいりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　今の部長の答弁、それから先ほどの市長のお話の中でも、子育て支援センター、それぞれ認定こども園にありますけども、それらの核になるのが、今回のこの市立ひがしねこども園の立ち位置といいますか、非常に重要な立場だと考えます。それらをしっかりと、この支援センターの中心となって、対応を頑張っていただきたいなと思います。

　　この市立ひがしねこども園の開園と同時に、非常に大きな期待が寄せられている医療的ケア児の保育所への受入れでありますけども、児童の安全や健康を守ることを最優先に考えた上での集団保育での可能性は、まだまだ未知数の部分が多いことは理解いたしました。

　　しかしながら、医療的ケア児の保育や教育への自治体の対応や体制構築というのは、喫緊の課題であります。

　　また、その家族の産休、それから育休、職場復帰などニーズは多様であります。しっかりとこのニーズをつかんで、子育て世代が希望を持てる市の対応、それからそして医療的ケア児への継続的支援の拡充を求めまして、この質問を終わりたいと思います。

　　次に、昨年度から子宮頸がん予防ワクチン接種の対象者に対して、先ほどご答弁でございました、このパンフレットの送付というのが行われたわけでありますけども、その経緯と市のホームページにも掲載されておりますそのパンフレットの内容についてお伺いしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　昨年の10月に厚生労働省から積極的な勧奨ではなく、対象者に情報提供を行い、希望する方が接種できる機会を確保するよう通知があったところであります。これを受け、まずは子宮頸がんワクチンについて知っていただくことを目的に、対象となる年齢の女子及び保護者の方へ、子宮頸がんの現状、子宮頸がん検診の大切さ、ワクチンの効果とリスク等について記載したパンフレットを送付したところであります。

　　今年度も、７月に新たに対象となる年代の方に同様のパンフレットを送付しておりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　このパンフレットを送付したことで、接種者数というのは増加しているのかお伺いしたいと思います。

○髙橋光男議長　鈴木健康福祉部長。

○鈴木敬一健康福祉部長　お答えいたします。

　　定期接種化されて間もなく、積極的勧奨を行わないことになった平成25年度の接種者は55名で、平成26年度以降は、年間数名程度で推移しておりました。その後、パンフレットを送付した昨年度は26名、今年度は10月末現在で55名と実績が増えている状況であります。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　11番河村　豊議員。

○11番（河村　豊議員）　この先ほどの今のパンフレットですけども、ホームページにはこの概要版と詳細版というのが掲載されておりまして、いつでも閲覧できるようになっておりますけども、その内容については、今ございました昨年の段階のものでありますので、子宮頸がんについての知識を得るために限定されております。積極的な勧奨とはなっておりません。

　　国からの打ち出しによって進展するものと考えておりますけども、東根市民の命を守る、そして女性の妊娠、出産の機会を守るという施策でありますので、今後の積極的なワクチン接種の勧奨、それから、多角的な広報への取組、対象者の立場に立った対応をしっかりとお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。

　　以上です。

○髙橋光男議長　以上で、ご了承願います。

　　◎滝口　公一議員質問

○髙橋光男議長　次に、３番滝口公一議員。

　　　〔３番　滝口公一議員　登壇〕

○３番（滝口公一議員）　おはようございます。議席番号３番滝口公一です。

　　それでは、通告しております２つの項目について質問いたします。

　　はじめに、市民バスの安全運行について伺います。

　　市民バスは、現在７路線が運行されており、通勤通学はもとより、通院や買物等に移動手段を持たない、いわゆる移動弱者には、なくてはならない足として利用されています。今年の１月からは、中央循環東根線が新たに運行を始めており、多くの人の利用に期待するところです。

　　一方で、10月に起きた国道48号での市民バスと利用者を巻き込んだ事故は、大きな衝撃となりました。沼沢地区向原停留所で、始発停車中のバスに中型トラックが追突し、さらに歩道側で待っていた乗客２名がはねられた事故です。報道では、現場の様子を見通しのよいと表現していましたが、地元では、以前から危険箇所として認識されてきました。

　　この度の事故を受けて、利用者とバス運行者の安全の確保、また対策についてどのように取り組んでいくのか、お考えを伺います。

　　続きまして、路線経路の変更について伺います。

　　昨年末に降り続いた雪の影響で、休石線の経路の一部が変更されました。利用者に多少の混乱があったようです。今年度は、どのような対応になるのか伺います。

　　次に、マイナンバーカードの普及について伺います。

　　政府が、令和４年度末までに100％に近い普及率を目指しているマイナンバーカードですが、12月３日時点でようやく40％に達しました。

　　昨年には、普及促進策として付与率25％のマイナポイント事業を展開し、普及率を押し上げたのですが、最近ではその伸びも落ち着いていたようです。メディアでは、マイナポイント第２弾の話題が先行していましたが、昨日その概要が明らかになりました。

　　また、制度を見直し、マイナンバーの行政効率化のため、活用分野を拡大するとしており、今後の動きを注視したいと思います。

　　前回の定例会で、同僚議員が説明を求めた内容と重なるところはありますが、本市におけるマイナンバーカードの現在の取得率と、普及が伸びない原因をどう捉えているのか伺います。

　　また、以前にお聞きしたときに、手続箇所の増設を検討しているとのことでしたが、その後どうなっているのかお伺いします。

　　以上、登壇での質問とします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員の質問に対し、答弁を求めます。

　　土田市長。

　　　〔土田正剛市長　登壇〕

○土田正剛市長　滝口公一議員のご質問にお答えをいたします。

　　はじめに、市民バスの安全運行についてであります。

　　本年10月18日に発生した市民バスの交通事故につきましては、向原停留所で停車中の市民バスがトラックに追突され、さらにバスに乗車しようとしていた乗客が巻き込まれるという重大事故でありました。被害に遭われました方は、未だ入院しており、改めてお見舞いを申し上げます。

　　この事故を受けまして、警察、道路管理者である国土交通省、地元の区長などと現場確認を実施し、バス停留所の安全確保のため、関係機関において対策を検討しているところであります。

　　市民バスの各停留所につきましては、十分に安全を考慮し、設置しておりますが、昨年、国土交通省が調査したところ、休石停留所が交通安全上問題と思われる停留所として指摘されたため、横断歩道から離れた場所に停留所を移設し、安全性の確保を図ったところであります。

　　この度の向原停留所を含め、今後も安全で、かつ市民の皆様が利用しやすい市民バス運行のため、対策を検討してまいります。

　　次に、降雪の影響を考慮した路線の変更についてでありますが、バスは道路の交通事情に大きく影響を受け、特に冬期間におきましては、議員ご指摘のとおり、降雪によって遅延や通行が困難となる場合があります。

　　これまでも河北線の藤助新田口停留所について、積雪によりバスの通行ができなくなるため、期間を定めて運行経路を変更しており、事前に利用者に対して周知することにより、なるべく不便をおかけしないように対応してまいりました。

　　特に、昨年度は大雪により、東の杜や、薬師などの停留所についても、冬期間の周辺道路の通行が困難となったことから、今年度は利用状況や地元のご意見を伺いながら経路を変更するとともに、事前周知等を図り、可能な限り利便性を損なわないような運行に努めてまいります。

　　なお、去る12月１日に東北地方整備局の方に、向原停留所付近の言わば長い下り坂になるわけでありますが、時によっては急カーブのところもあります。したがって、その線状改良について、新規で東根市の重要事業として要望したところでありますので、ご認識をお願い申し上げます。

　　次に、マイナンバーカードの普及についてのご質問にお答えをいたします。

　　はじめに、現在の取得率と普及が伸びない原因についてでありますが、本市におけるマイナンバーカードの交付率は、10月末時点で35.46％となっております。県内13市の平均が34.49％で、本市は13市中、５番目の普及率となっております。

　　令和４年度末までに、ほとんどの住民がマイナンバーカードを保有することを想定し、交付体制の整備や、普及促進に取り組むよう国から指導があり、交付目標を100％としたマイナンバーカード交付円滑化計画を策定し、それに基づいて取組を進めているところであります。

　　マイナンバーカードにつきましては、二次元コードつき申請書の送付や、マイナポイントの付与事業が実施されたことなどにより、着実に普及が進んできております。

　　一方、カードを活用する機会が現状では限られていることや、カードの申請、交付に係る手続きが煩雑に感じられる方もおり、第１弾のマイナポイント事業の終了により、交付率は全国的に鈍化している状況であります。

　　次に、手続箇所の増設と今後の対応についてでありますが、マイナンバーカードの交付窓口を令和３年８月に１か所増設し、現在は市民課の３か所の窓口で交付業務を行っております。窓口の増設により、１日当たりの交付件数を増やすことが可能となり、加えて既にカードを保有している方の住所異動に伴うカードの住所変更や、電子証明書の更新手続きなどもスムーズに行えるようになり、窓口の利便性が向上したものと捉えております。

　　今後は、マイナポイント事業の第２弾や未習得の後期高齢者に対する取得勧奨通知が行われる予定となっております。本市においても、これらの取組に併せて出張申請受付の実施や、市報掲載などを活用しながら、普及をさらに進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　自席から続けさせていただきます。

　　安全確保の件、休石停留所もそうですが、12月の国への積極的な48号の線形変更も含めた要望、ありがとうございます。

　　市民バスの事故についてお聞きします。

　　車体の損傷がどの程度なのか分かりませんが、事故に遭った当該路線は、現在どのように運行されているのでしょうか。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　お答えいたします。

　　事故により損傷した場所につきましては、メーカーにて調査中であり、現在は運行委託先のバスにより代替運行することで対応しておるところです。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　承知いたしました。

　　国道48号に設置された停留所は全部で７か所ありまして、短時間ではありますが対面通行の片側一車線にバスが停車します。仙台方面から制限速度50ｋｍで本市に向かってくると、事故現場手前から下り坂で緩い右カーブとなり、カーブの頂点部は変形交差点と複雑な条件が重なっています。

　　昨年、地元公民館で行われた山形河川国道事務所の歩道改修工事説明会においても、住民からは、道路の形状変更も含めて、危険箇所の解消に向けた強い意見が上がっておりました。被害に遭われた方の１日も早い回復と市の財産でもあるタントくん号の現場復帰、そして、バス待避所の確保等の具体的な安全対策の検討を是非ともお願いしたいと思います。

　　併せて、今コロナ禍の中で落ち着いている状態ですが、本市と仙台市、天童市とで構成する国道48号道路改良整備促進協議会の活動も盛り上げていただき、全体の安全につなげていただきたいと思います。

　　次の質問を続けます。

　　降雪による路線経路の変更についてです。

　　河北線では、期間を決めて運行経路の変更を行っているとのことですが、休石線の東の杜周辺も、積雪量の多少にかかわらず、河北線同様の措置で毎年行うという理解でよろしいでしょうか。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　お答えいたします。

　　東の杜周辺の市民バス運行経路につきましては、例年積雪や路面状況により、運行が困難になってから急遽、経路を変更し、停留所に貼り紙をすることで、周知を行ってきたところでございます。

　　急な経路変更は、利用者に対して不便をおかけすることになるため、今後は期間を定めて経路変更を行い、事前周知することで予定しております。経路変更を行う際には、実際の道路状況なども確認しながら検討を行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　利用者に向けた周知の方をよろしくお願いします。

　　質問を続けます。

　　冒頭で申し上げました新路線について伺います。

　　運行開始から間もなく１年になりますが、中央循環東根線の利用状況、こちらの方はいかがでしょうか。お聞きします。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　本年１月５日から新路線として運行を開始した中央循環東根線ですが、さくらんぼ東根駅前を起点として、これまでバス停留所がなかった市民体育館や、小林、六田、四ツ家などの中心部と、さくらんぼ東根温泉などを循環する路線として、火曜日と金曜日の週２回の運行を行っております。

　　中央循環東根線の利用状況ですが、１月から10月までに83日間運行し、延べ276人の方からご利用いただき、１日平均の乗車人数は3.33人となっているところでございます。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　市内中心部を運行する路線なのですが、思ったより利用者が少ないように思います。その原因をどう捉えていらっしゃいますでしょうか。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　中央循環東根線については先ほども申し上げましたが、火曜日と金曜日の週２回、10時台と13時台に運行し、買物や体育文化施設などへ気軽に出かけられる交通手段となるよう、市民体育館やさくらんぼ東根温泉商業施設などを循環する路線として開始したところでございます。

　　しかし、運行開始時期に新型コロナウイルス感染症の影響により、それらの施設の利用が制限され、また外出そのものを控える傾向にあったことが、利用が伸びない要因の１つではないかと考えているところです。

　　市民バスの周知や利用促進のために、５月15日号の市報において、新路線を含めた市民バスのモデルコースを掲載したところですが、市民の皆様の気軽な足としてご利用いただくために、今後もさらなる周知に努めるとともに、利便性の高い市民バスの運行について研究してまいりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　利用者が少ない要因について、ご説明いただきました。

　　コロナ禍の最中だから、週２便しか運行していないから、利用したいが時間が合わない等々、様々なことが考えられますが、インフラの整備という点では、バス停留所の空白地域解消というのは評価されてしかるべきだと思います。

　　コロナ禍の異常事態が思ったように客足が伸びない原因の１つとするならば、アフターコロナの通常運転時に、もう一度利用者動向を分析して、次のアクションに生かしていただくようお願いいたします。

　　また、昨年から始まった期間限定のクリスマスイベントとして、タントくん号の車内に飾りつけを施したバスが、今年もまた今月１日から運行しております。こちらも市民バスならではの親しみやすい取組だと思いますので、クリスマスに限らず、様々なイベントごとに飾りつけを変えてみるなどといった趣向もご検討いただければと思います。これからも親しみやすい市民バスとなるよう努めていただきますようお願いいたします。

　　次に、マイナンバーカードの普及について質問を続けます。

　　本市の普及率と県内での順位についてご説明いただきました。参考までに、山形県自体の順位は全国でも下から10番目となっております。東北でも、岩手、青森に次いで低い普及率となっています。

　　ところで、10月20日からマイナンバーカードの健康保険証利用の本格運用が始まりました。健康保険証としての利便性と、現在利用可能な医療機関は、市内にどれぐらいあるのか伺います。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　お答えいたします。

　　健康保険証としての利便性につきましては、本人同意の下、特定健診の情報や、薬剤情報を連携することができるため、初めて受診する病院などでもそれらの情報を活用した治療や既往症の把握、処方ができるようになります。

　　また、入院等の場合には、限度額適用認定証の持参がなくても、高額療養費制度の適用が可能となることなどが挙げられます。

　　利用可能な医療機関につきましては、厚生労働省のホームページに情報が掲載されており、10月の時点で全国約23万の医療機関のうち、普及率は約８％で、利用できる医療機関には、その旨をお知らせするポスターやステッカーが掲示されております。

　　東根市内では、直近の情報では歯科医院が３か所、薬局が９か所の計12か所で利用可能となっております。

　　なお、国の直轄事業であるため、自治体への情報提供がないことから、詳細な状況は分かりませんが、世界的な半導体不足などの要因もあり、発注していても、機器がまだ配備されていないことなども推測されるところでございます。

　　国では、令和４年度末までに９割、令和５年度末までには、おおむね全ての医療機関等での導入を目標としておることから、利用可能な医療機関も徐々に増えていくものと考えております。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　現在では、一部の歯科医院と薬局に限られているということでございます。

　　あわせて、読み取り機器の設置状況について承知しました。歯医者さんだけではなく、内科医、そこら辺の利用可能な医療機関、順次増えていくんでしょうけど、早急な対応を望んでおります。

　　それでは、マイナンバーカードに、どれくらいの市民が保険証利用登録を行っているのか、数字をお持ちでしょうか。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　正確な情報が出されていないので数値は不明ですが、まだ低い割合と思われます。

　　これから実施されるマイナポイント第２弾のメニューに、利用登録した方へのポイント還元が織り込まれておりますので、登録数は今後増えるものと想定しております。

　　窓口に来られた方については、市民課窓口や総合政策課で利用登録の支援も行っております。マイナポータルから簡単に手続きができることから、市報やホームページなどを利用して啓発していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　今後の利用登録向上を期待するところです。

　　最後の質問となります。

　　今年の法改正で、マイナンバーカード交付事務の受託者が拡大されましたが、その内容を伺います。

○髙橋光男議長　半田市民生活部長。

○半田　薫市民生活部長　地方公共団体の特定の事務の郵便局における取扱いに関する法律の一部改正により、郵便局取扱事務として各種証明書に関わる事務に加え、マイナンバーカードの電子証明書の発行、更新、暗証番号の再設定に係る事務が追加されたところです。

　　郵便局で、マイナンバーカード関連の一部手続きが行えるメリットはあるものの、住民情報を庁舎外で取り扱うセキュリティの確保や、運用に伴うコストなどに課題があると考えており、今のところ委託については考えておりません。

　　また、県内においても現時点で郵便局への委託を検討している市はないことから、マイナンバーカードの普及率が高まり、市民課の窓口が逼迫するような状況が見込まれる場合は、他市の状況なども参考に、改めて検討していきたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　３番滝口公一議員。

○３番（滝口公一議員）　外部委託するにも様々な課題があることを理解しました。

　　年代別にカード普及率を見たときに、やはり普及が少ないのは未成年の方、子ども世代でありますね。あと、高齢の女性の方の普及率も全国的に見ると少なくなっております。カード普及率を上げるには、やはり普及率が低いコアターゲットを絞ってアプローチしていくとか、独自のアプローチも必要なのではないかと思います。

　　政府が運営するオンラインサービスであるマイナポータルの充実、これはもちろんのこと、カード取得に関心がない人へのアプローチも必要です。各種イベント等での申請受付や、企業、団体の一括申請等の検討も必要になってくるのではないでしょうか。

　　また、マイナンバーカードが持つ機能であるマイキープラットフォームを利用した地域サービスとして、公共施設の利用者カードとの連携、自治体独自のポイントや民間サービスポイントの連携も可能だと聞いております。

　　ただ、この取組には当然ながら費用がかかるため、取り入れる自治体は全国でも少数となっています。国が、カード普及率向上に向け、この費用を肩代わりする状況になったとき、本市もいち早く手を挙げて取り組んでいただきたいと思います。

　　以上で、私の質問を終わります。

○髙橋光男議長　以上で、ご了承願います。

　　◎細矢俊博議員質問

○髙橋光男議長　次に、13番細矢俊博議員。

　　　〔13番　細矢俊博議員　登壇〕

○13番（細矢俊博議員）　13番細矢俊博です。

　　通告に従い、大富の宝「和名：カクレトミヨ（通称：イバラトミヨ）」について登壇にて一般質問を行います。

　　本市の地形は、東に奥羽山脈を背負い、西に母なる川、最上川が流れております。東には、御所山や黒伏山などがそびえ、そこを水源とした白水川、村山野川、乱川の３本の一級河川が市内を横断し、その流れは、最上川へとつながり、広大な扇状地を形成しています。これら河川を流れる水は、途中、伏流水となり、扇状地の末端に位置する大富地区に湧水池帯を形成しております。

　　そして、豊かな湧き水「どんこ水」は日々の生活に利用され、さらにニジマスやわさびなど地域特産品の生産へと有効に活用されております。

　　大富地区を流れる清流小見川は、湧水池、地蔵沼から湧き出る豊富な水が源流となっており、この小見川には、貴重な魚イバラトミヨが生息しております。

　　そして、イバラトミヨが生息するためには、年間を通じて水温が摂氏12度前後、さらには清流で、流れも穏やかで、水草もあり、水量も一定でなければなりません。小見川に生息するイバラトミヨは、トゲウオ科トミヨ族イバラトミヨ特殊型に分類されており、世界のどの種類とも違う、ただ１つの種類であります。

　　これを受け、昭和61年４月１日に天童市高木地区の生息地とともに、東根市羽入地区を流れる小見川のイバラトミヨ生息地として、山形県指定天然記念物に指定されました。

　　また、このイバラトミヨは、環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高い、絶滅危惧１Ａ類にも認定されております。

　　このイバラトミヨは、異種間交雑を逃れ、氷河期からその姿をとどめている生きた化石とも言われております。湧水池帯のみに生息し、オスがつくった巣にメスが産卵し、ふ化から保育までオスが世話をする珍しい魚として愛され、大切にされてきました。

　　私も子どもの頃は小見川で網と追込棒を使い、コイ、フナ、ドジョウなどを捕まえ遊んでいましたが、一緒に体長が４センチから６センチと小さく、さらには背中に９本のトゲがある小さな魚、当時はトンゲンズと呼んでいたイバラトミヨが、よく網にかかりました。当時は、大富地区内のどの川にもいた魚で、捕まえてもすぐ川に戻していたことを思い出します。

　　小見川のイバラトミヨは、その生息地が県指定の天然記念物となっておりますが、種そのものの正式学名がないことから、さらなる保護施策を行うに当たり、正式な学名の命名が望まれてきました。

　　この度、山形大学院修了生の松本達也氏と、国立科学博物館の松浦啓一名誉研究員、山形大学医学部の半沢直人教授により、小見川と高木地区に生息するイバラトミヨは、世界のほかのトミヨ属とは別の種類であることが確認され、３人共著の論文が国際的な動物分類専門誌で発表されました。

　　これにより、国産トミヨ属としては106年ぶりに地域固有種の新種であることが正式に認められ、学名、Ｐｕｎｇｉｔｉｕｓ　ｍｏｄｅｓｔｕｓ、和名は、常に水草に隠れている性質から「カクレトミヨ」と命名されました。この貴重な地元の宝である「カクレトミヨ」を守る取組は、郷土愛を育み、生物多様性を守る意識の向上につなぐものであります。

　　そこで、この貴重な「宝」を後世につないでいくため、次の３点についてお聞きいたします。

　　はじめに１点目、イバラトミヨ改め「カクレトミヨ」の生息地である大富地区では、長年にわたり保護活動を行っていますが、これまでどのような保護活動を行ってきたのか、お聞きします。

　　次に２点目、地球温暖化や市街地化の進行による影響と思われますが、大富地区の「どんこ水」の湧水量が減少しております。また、小見川の湧水量も減少してきており、「カクレトミヨ」の生育環境が急速に悪化してきていると感じております。

　　このような中、今後の保護活動において、どのような課題があると捉えているのかお聞きいたします。

　　最後に３点目、この貴重な「カクレトミヨ」の種を保存していくに当たり、生息地の保全対策などの保護活動について、今後、どのように行っていくのかお聞きいたします。

　　以上、３点についてお聞きし、登壇での質問を終わります。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員の質問に対し、答弁を求めます。

　　元木教育長。

　　　〔元木正史教育長　登壇〕

○元木正史教育長　細矢俊博議員の大富の宝「和名：カクレトミヨ」の保護についてのご質問にお答えをいたします。

　　議員ご案内のとおり、昭和61年４月１日に、小見川の羽入下橋から縄目橋の間が、イバラトミヨの生息地として県指定天然記念物に指定されておりますが、この度、ここに生息するイバラトミヨが、新種の個体として正式に「カクレトミヨ」と命名されたことは、大変喜ばしいことであります。

　　はじめに、これまでの保護活動についてでありますが、県の指定を契機に昭和61年、地元有志による「小見川とイバラトミヨを守る会」が発足し、保護活動が開始されました。同会は、「大富イバラトミヨを守る会」と名称を改め、現在も積極的に保護活動を行っております。

　　その後、保護活動は大富地区全体に広がり、平成21年３月に大富地区区長協議会をはじめ、地区の団体で構成する清流の里おおとみ保全推進協議会が設立されました。

　　また同年、「東根市イバラトミヨ生息地保存連絡協議会」も設立され、地元と市、県が一体となった保護活動を展開しております。

　　現在の保護活動といたしましては、イバラトミヨが産卵、営巣しやすい環境をつくるための藻刈りや、生息実態把握のための個体数調査を毎年行っております。

　　また産卵、営巣には流れの緩やかな箇所が不可欠であることから、平成23年２月に市の事業として小見川に隣接して、イバラトミヨ保全池を新たに設置しました。

　　個体数調査につきましては、平成16年度から実施しており、今年度も11月25日と26日の両日に実施したところであります。その結果、昨年度と同数の48尾が捕獲され、推定個体数も同数の1,215尾となりました。

　　一時期、捕獲数が大幅に減少し、推定個体数が算出できない年もありましたが、地道な保護活動により、近年は捕獲数、推定個体数共に回復しております。

　　次に、保護における課題についてでありますが、イバラトミヨは氷河期から生存する生きた化石と言われており、きれいな水質と冷たい水環境が生息の重要な要件となっています。水質につきましては、下水道の普及により、生活雑排水の流入が大幅に減少し、水質の改善が図られたところであります。

　　しかし、近年、小見川の湧水量の減少と併せ、地球温暖化により水温が上昇し、将来小見川にイバラトミヨが生息できない環境となってしまうことも危惧されます。

　　これは、小見川周辺の問題だけでなく東根市、そして地球全体の問題でもあります。湧水の源となる上流地域での地下水への涵養を確保するとともに、本市が進めるゼロカーボンシティを実現することが重要であると考えております。

　　次に、今後の保護活動についてでありますが、先ほども申し上げましたが、「イバラトミヨ生息地保存連絡協議会」と「清流の里おおとみ保全推進協議会」「大富イバラトミヨを守る会」の関係者が一体となって力を合わせ、これまでの保護活動を展開しており、その活動が実を結び、確実に生息数が回復しております。

　　今後も、専門家の意見を聞き、大富地区と市、県が連携して、生息環境の保護活動を継続して実施していくことが重要であると捉えておりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　ただ今教育長より、この度、イバラトミヨが新種の個体として正式にカクレトミヨと命名されたことは、大変喜ばしいことであるとのご答弁をいただきまして、誠にありがとうございます。

　　それでは、これより自席から２問目以降の質問を続けます。

　　先ほど、教育長より先月カクレトミヨ生息実態把握のための個体数調査が行われ、48尾が捕獲され、推定個体数が1,215尾となったとの答弁がありました。これまでの調査結果の推移と合わせ、今回の個体数調査の結果をどのように評価しているのかお聞きいたします。

○髙橋光男議長　佐藤教育次長。

○佐藤慎司教育次長　それでは、お答えをいたします。

　　先ほど教育長よりも答弁がございましたが、平成16年度より個体数調査を開始いたしまして、平成19年度からは実際に個体を捕獲して個体数を推定しております。調査開始当初は、推定個体数が1,000尾台となっておりましたが、平成19年度から22年度の間は、捕獲数が10尾台で、推定個体数が100から200尾あまり、また平成25、26年度は捕獲数が１尾のため、固体数を推定できないなど、大変危機感を持ったところでございます。

　　その後の保護活動によりまして、捕獲数、推定個体数共に順調に回復いたしまして、令和元年度には初めて2,000尾を超えました。推定個体数も常に1,000尾を超えるようになり、大富地区と市、県が一体となった地道な保護活動を継続した成果の表れであると捉えておりますので、よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　私も教育次長と同じく、推定個体数が常に1,000尾を超えるようになったということは、関係者が一体となり保護活動を継続してきた成果だと思います。

　　そこで、教育長より営巣、産卵のため、平成23年２月に、市の事業としてイバラトミヨ保全池を新たに設置したとの答弁がありましたが、設置の経過について、もう少し詳しくお聞きし、併せて保全池を設置した効果と、保全池をどのように維持管理しているのかについてもお聞きいたします。

○髙橋光男議長　佐藤教育次長。

○佐藤慎司教育次長　先ほどの個体数調査の結果でも申し上げましたが、平成16年度の調査以来、推定個体数が1,000尾を超えておりましたが、平成19年、20年度に100尾台に激減しましたことから、緊急対策の検討を行いました。

　　その結果、即効性のある対策といたしまして、営巣、食事及び緊急避難場所として止水域を設けることが有効であるとの県と信州大学の調査結果を踏まえまして、平成23年２月に、保全池の設置が完了したところでございます。

　　保全池設置後、個体数調査におきまして、小見川の指定区間のほかに、保全池でも捕獲調査を行っております。設置後、しばらくは捕獲されませんでしたが、平成28年度に初めて１尾捕獲されてから、順調に捕獲数が増えてございます。

　　今年度も26尾が保全池で捕獲されており、保全池への生息が定着したものと捉えているものでございます。

　　保全池の管理につきましては、保存推進協議会が中心となりまして、保全池への湧入水の調整や生息環境の維持のための藻刈り、大型魚類と野鳥による捕食防止のため、防鳥ネットと刺し網等の設置を行っておりますので、よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　私も、今後とも保全池での生息が確実に定着することを願っております。

　　それでは、次の質問に移ります。

　　カクレトミヨを保存し、次の世代に残していくのが我々の使命であると思います。このためには、小学校からの取組が重要であると感じております。特に、生息地である地元の大富小学校では、どのような取組を行っているのか、お聞きいたします。

○髙橋光男議長　佐藤教育次長。

○佐藤慎司教育次長　それでは、お答えをいたします。

　　イバラトミヨの生息地の隣にございます大富小学校では、県指定天然記念物の指定を受け、地域学習の一環として、３年生が荷口川で捕獲したイバラトミヨの飼育を行っております。生息環境を再現するために、水槽には、「どんこ水」をくみ上げた水を使用し、「どんこ水」が流れる用水路に住むヨコエビを捕獲し餌として与えるなど、より自然に近い環境で飼育を行っております。

　　そのほか飼育室には、イバラトミヨに関する情報の掲示も行っておりまして、生命と自然を尊重する心と郷土を愛する心を育んでいるものでございます。

　　また、先月11月７日ですけども、大富公民館を会場といたしまして、大富小学校の３年生が書いたイバラトミヨ絵画展を開催し、学校活動を広く地域にＰＲもしておりますので、よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　ただ今の答弁のとおり、大富小学校の３年生が地域学習の一環としてイバラトミヨの飼育を行っていることは、大変すばらしいことだと思います。そして、今後とも継続していただき、子どもたちにとって地域を理解し愛する心を育む貴重な学習になってほしいと思います。

　　さて、大富地区では、新種「カクレトミヨ」は地域の宝物であるとの認識が広がっており、既に様々な活動が始まっています。今後、地元大富地区はもとより、市の宝としても大いに期待されるものであります。

　　今後、この「カクレトミヨ」を市としてどのように活用していくのか、お聞きいたします。

○髙橋光男議長　佐藤教育次長。

○佐藤慎司教育次長　ただ今の議員ご案内のとおり、地元大富地区では地域の宝として大富公民館に「カクレトミヨ」の命名を記念した看板を公民館前に掲示しているほか、新種認定の経過等を掲載した公民館だよりの号外を大富地区全戸に配布しております。

　　この度、東根市と天童市の一部に生息する地域固有種であることが正式に認められ、新たな名称、「カクレトミヨ」が決定しましたことから、市としても改めてその希少性を再認識したところでございます。

　　市といたしましても、「イバラトミヨ生息地保存連絡協議会」「清流の里おおとみ保全推進協議会」と一体となりまして、生息地の環境保全、種の保存活動を継続して実施していくとともに、市の貴重な環境教育の素材といたしまして、また環境保全活動の資源として、その活用について研究してまいりますので、ご理解をお願いいたします。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　ご答弁ありがとうございました。今後の活用についての研究に期待しております。

　　さて、冒頭でも申し上げましたが、清流小見川は、市域東部の御所山や、黒伏山の源に有する乱川の伏流水と考えられており、市内全体の豊かな環境が「カクレトミヨ」を育んできたとも言えると思います。

　　この度の質問では、「カクレトミヨ」を大富の宝と表現いたしましたが、その希少性とともに市内全体の環境や歴史が今の「カクレトミヨ」につながっていることから、東根市の宝と言っても過言でないことを確信いたしました。だからこそ、これからも保全活動を継続していくためには、地元のみならず、市全体の保全に対する意識の高まりが重要であります。

　　そこで、市の木、花として、けやきとさくらんぼが昭和63年11月３日に制定されておりますが、同様に清流にしか住めないこの小さな命が環境を守る心、郷土を愛する活動のシンボルとして大切にされ、末永く小見川に住み続けることを願って、「カクレトミヨ」を市のシンボルである市の魚として制定していただき、市民に広く認知してもらえるように提案をさせていただきたいと思いますので、ここで、土田市長のご所見をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○髙橋光男議長　土田市長。

○土田正剛市長　今、細矢議員からご指摘あったように、市の花はさくらんぼであり、市の木が大けやきであるわけであります。ちなみに、山形県の魚はサクラマスとなっているわけであります。

　　先般11月17日には、環境シンポジウムを開き、そして市として、これから地球環境を守るために何をしなければいけないかということを、改めて私自身が認識を新たにしたところであります。

　　そういう中で、今こそ地球環境を守る、あるいは地域の環境を守るということは、改めて大切なことだなと認識を新たにしているところであります。

　　そういう意味では、「カクレトミヨ」を市の魚にするということについては、私自身は問題ないんじゃないかなと考えております。

　　ただ、これは学術的に非常に価値の高い、「カクレトミヨ」そのものが世界唯一の魚ということを考えれば、あまりにも熱が入り過ぎて、今後国の天然記念物指定とかいうことになれば、いわゆる他産業小見川は、清流の里としてかつては名水百選に選ばれた清流の里でもあります。そういうことから、他産業がその清流の里において正業としてやっていることは、ご案内のとおりであります。

　　ですから、そういうところが非常に私が唯一懸念をするところでありますけれども、その辺が、お互いに共存共栄するという前提の下で、私は市の魚とすることについては、ゼロカーボンシティへの行政として預かっていくには、非常に有効な手段でもあるなと考えております。

　　したがって、市の魚とするためにも、ここは、市内外の方々の意見を私としては聞きたいなと。そういう意味では、行政として今から相談をしなくちゃいけませんが、30日間ぐらいのパブリックコメントを実施したいなと考えているところであります。ご理解をお願いしたいと思います。

○髙橋光男議長　13番細矢俊博議員。

○13番（細矢俊博議員）　大変ありがとうございました。ただ今の土田市長のご所見をお聞きし、市民として、そしてまた地元大富地区の住民の一人として、大変うれしく思います。

　　今回の新種カクレトミヨ認定と併せ、市の魚になるということであれば、保護活動が今まで以上に推進していくものと確信しております。

　　そして、先ほどにも申し上げましたけども、「カクレトミヨ」が生息するには清流の安定した水量と水温が必要であります。環境の変化に敏感な魚であり、「カクレトミヨ」を守っていくことは、すなわち地球環境を守っていくことであります。

　　本市が進めているゼロカーボンシティの実現は、「カクレトミヨ」の保護に直結するものと捉えられ、さらに、「カクレトミヨ」は環境保全の指標となる魚であり、環境先進都市東根を象徴する魚であると思います。私たちは未来永劫、市の宝「カクレトミヨ」を守っていく義務があります。そして、今後とも「カクレトミヨ」を守っていく決意を申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。

○髙橋光男議長　以上で、ご了承願います。

　　◎散　　　　　会

○髙橋光男議長　これで本日の日程は全部終了しました。

　　本日は、これで散会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１１時３４分　散　会