令和２年第３回東根市議会定例会　決算特別委員会　９月１７日

令和２年９月１７日　午前１０時００分　開　議

　佐　　藤　　　　　直　　決算特別委員長　　　　　　齋　　藤　　俊一郎　　副委員長

◎出席委員（１６名）

　１番　　　齋　　藤　　俊一郎　委員　　　　　　　　２番　　　高　　橋　　弓　　嗣　委員

　３番　　　滝　　口　　公　　一　委員　　　　　　　　４番　　　元　　木　　十四男　委員

　５番　　　東海林　　克　　彦　委員　　　　　　　　６番　　　三　　宅　　一　　人　委員

　７番　　　植　　松　　　　　宏　委員　　　　　　　　８番　　　片　　桐　　勝　　寿　委員

　９番　　　山　　科　　幸　　子　委員　　　　　　　１０番　　　高　　橋　　鉄　　夫　委員

１２番　　　河　　村　　　　　豊　委員　　　　　　　１３番　　　原　　田　　利　　光　委員

１４番　　　浅野目　　幸　　一　委員　　　　　　　１５番　　　佐　　藤　　　　　直　委員

１６番　　　清　　野　　忠　　利　委員　　　　　　　１７番　　　髙　　橋　　光　　男　委員

◎欠席委員（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	元　木　正　史	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	斎　藤　吉　則	代表監査委員
工　藤　喜惠治	農業委員会会長	菅　原　正　行	消　　防　　長
間木野　多加志	副　　市　　長	芦　野　耕　司	総　務　部　長
半　田　　　薫	市民生活部長	石　垣　和　彦	健康福祉部長
石　垣　有　一	経　済　部　長	小　松　伸一郎	建　設　部　長兼水道部長
佐　藤　　　広	会計管理者	佐　藤　慎　司	教　育　次　長
鈴　木　敬　一	総合政策課長	安　達　利　也	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
岡　田　光　弘	財　政　課　長	井　澤　志都香	監　査　委　員事　務　局　長
加　藤　光　伸	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


高　橋　重　俊	事　務　局　長	菅　井　美奈子	事務局長補佐
森　谷　賢　司	議事係長	齊　藤　晋　平	主　　　　任
黒　坂　育　実	主任	井　上　正　宏	兼　務　書　記
辻　村　　　充	兼　務　書　記	井　上　正　宏	兼　務　書　記

◎本日審査した案件

議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

議第５３号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

議第５４号　令和元年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

議第５５号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

議第５６号　令和元年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

議第５７号　令和元年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

議第５８号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

議第５９号　令和元年度東根市水道事業会計決算認定について

議第６０号　令和元年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

　　◎開　　　　　議

○佐藤　直決算特別委員長　皆さん、おはようございます。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は16名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　◎議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について外８件

○佐藤　直決算特別委員長　決算特別委員会に付託になりました、議第52号から議第60号までの９議案につきましては、去る９月１日の本委員会において、詳細な説明がありました。

　　また、一般会計の歳入については、去る９月８日の本委員会において、慎重に審査を行い、一般会計の歳出及び各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。

　　これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

　　◎総務文教分科会委員長報告

○佐藤　直決算特別委員長　はじめに、総務文教分科会委員長、９番山科幸子委員。

　　〔山科幸子総務文教分科会委員長　登壇〕

○山科幸子総務文教分科会委員長　おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会、決算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました議案の、審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月９日及び10日の両日、午前10時から第３委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第２款総務費第１項総務管理費２目広報広聴費の総合アプリ配信事業について申し上げます。本市の総合アプリは、平成29年度に運用が開始され、機能拡充により利便性の向上を図っておりますが、昨年度は使用料の支払いのみでありました。委員から、総合アプリに対する市民ニーズの把握について問題提起がなされたほか、「市ホームページを含め、現在市が行っている情報発信について、市民は満足しているといえるのか。」という意見がありました。新型コロナウイルス感染症や各種災害に関する情報など、緊急性があり、広く関心が高い情報はもとより、市が実施する事業等に関し、必要としている方に必要な情報が届いているのか、しっかりと市民の声を把握していただきながら、広報機能のさらなる充実・強化に向けて研究していただくよう要望いたします。

　　次に、第２款総務費第１項総務管理費４目財産管理費の庁舎管理事業について申し上げます。平成元年度に竣工した本庁舎については、庁舎機能の維持、来庁者の利便性向上のため、昨年度も様々な箇所の修繕を行っております。委員からは、来客駐車場における場内の進行方向について分かりやすく表示するなど、来庁される方にとって、より利用しやすいものとなるよう意見がありました。庁舎は個人や事業者を問わず、また、年齢も幅広く、障害の有無にかかわらず、様々な方が訪れる施設であるため、配慮が行き届いた施設管理としていただくよう要望いたします。

　　次に、第２款総務費第１項総務管理費５目企画費のホストタウン推進事業について申し上げます。昨年度、本市は東京オリンピック・パラリンピックに係る共生社会ホストタウンに登録され、シッティングバレーボールドイツ男子代表チームの強化合宿受入れ、日本代表チームとの親善試合の実施など、市民の共生社会に対する理解促進に取り組まれました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、国外との往来は制限され、オリンピック・パラリンピックの開催が来年に延期されるなど、不測の事態となりました。世界中がウイルスの猛威におびえる中、人と人との接触機会を減らすなど、これまで築き上げてきた人と人との交流に警鐘が鳴らされましたが、執行部からは今後のＩＯＣの判断を注視していくとともに、開催されることを前提に準備を進めていくとの説明がありました。見通しが立たない今後の事業展開となり、大変苦労されていることと思いますが、この一連の取組が市民のレガシーとして一人一人の心に残るものとなるよう期待いたします。

　　次に、第２款総務費第１項総務管理費14目諸費の防災行政無線整備事業について申し上げます。防災行政無線については、日頃から導通確認のための定時チャイム、定期的なテスト放送など、有事の際に確実に情報伝達ができるよう、機能維持のために保守点検を行っております。しかしながら、予測し得ない風による音声の乱れや、高気密住宅における音声遮断など、市が発信する情報が伝わり切れない事象について、難聴地域や高齢者等への伝達を含め、その解消に向けた検討について昨年度も申し上げました。令和２年７月豪雨における対応の中で見えてきた課題とともに、これまで災害の少ない地域として認識されてきた本市においても、このようなことが起こり得るという視点に立ち、各家庭における日頃の備えや市民の自助・共助に向けた啓発とともに、市民の安全・安心のため防災行政無線を補完する伝達機能について早急な検討を行い、それに基づき実行していただくよう強く要望いたします。

　　次に、第２款総務費第２項徴税費２目賦課徴収費の徴収事業について申し上げます。本市では、平成25年度からコンビニエンスストア収納を開始し、納税者の利便性向上を図り、高い収納率を維持しております。その一方で、委員からは、収納にかかるコストという観点ではコンビニエンスストアにおける現金納付に比べ、口座振替による納付の方が市が負担する手数料は低く抑えられるのではないかという意見がありました。市としても、口座振替による納付について、機会を捉え、勧奨の取組を行っているとの答弁がありましたが、納税機会の拡大を図るとともに、費用対効果も意識した収納に向け、事務に取り組んでいただくよう要望いたします。

　　次に、第９款消防費第１項消防費４目水防費の水防事業について申し上げます。水防事業については、水防倉庫に備えている水防に必要な資機材整備に係る予算として、毎年度計上されており、昨年度の執行率は約62％との説明がありました。委員からは、「令和２年７月豪雨における西部地域の各消防団による水防活動の際、ライフジャケットの数が不足していた。」との意見がありました。今後はライフジャケットのみならず、今回の災害で見えた課題等をもとに、水防活動に必要な資機材の充実と消防団員に対するその活用方法の訓練について要望いたします。

　　次に、第10款教育費第４項社会教育費１目社会教育総務費の市民立大学タントまなべ学園事業について申し上げます。東根市民立大学タントまなべ学園については、市民参画による実行委員会が実施主体となり、市民の多様な意見を反映させながら、これまで事業を実施してきたとのことでありました。今後は、子育て世代や、青壮年層などの新規受講者の取り込みが課題だとの説明や、コロナ禍における講演会や講座等の実施に向けた研究を進めたいとの説明もありました。委員からも同様の意見があり、今後の事業展開を期待いたします。

　　次に、第10款教育費第５項保健体育費４目学校給食費の学校給食事業について申し上げます。ＰＦＩ方式により整備された現在の学校給食センターは、あと２年半で契約期間の終了を迎えます。委員からは、その後の運営手法についての質疑があり、執行部からは新たな運営の在り方について検討を始めているとの説明がありました。運営手法の検討に当たっては、子どもたちの成長に必要な栄養価を保持する学校給食の安定的な提供に向け、現在よりも機能が低下することのないよう要望するとともに、賄材料費は保護者が負担するという原則の中ではありますが、より質の高い給食となるよう要望いたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました２議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　以上、総務文教分科会における、決算審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○佐藤　直決算特別委員長　次に、経済建設分科会委員長、10番高橋鉄夫委員。

〔高橋鉄夫経済建設分科会委員長　登壇〕

○高橋鉄夫経済建設分科会委員長　おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の、審査経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月９日及び10日の両日、午前10時から第１委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、一般会計のうち、第６款農林水産業費第１項農業費３目農業振興費の有害鳥獣農作物被害防止対策事業について申し上げます。決算額、予算執行率ともに、前回の決算時と比較して増加しており、被害防止対策に力を注がれているものと評価をするところであります。イノシシ被害については、実際に捕獲駆除が行われてはおりますが、繁殖力がそれを上回っており、現実的な対策としては防止柵を設置するなど、侵入を防ぐのが有効な手段であると考えられます。委員からは、事業のＰＲ強化や地元への調査、また、設置補助要件の緩和を要望する意見がありました。農協などの関係機関と連携し、被害状況や農家の声を的確に把握・分析していただくとともに、翌年度予算に向けてさらに効果的に執行されることを望みます。

　　次に、９目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業について申し上げます。本事業は、農地の貸手と借手に対し推進費を交付するものであります。令和元年度は168人が交付対象となり、約43ｈａの農地が有効に活用されたとの報告がありました。今後も引き続き、農地の集積を通した農業の担い手の育成、遊休農地の未然防止解消に向けた取組を要望いたします。

　　次に、10目ブランド戦略推進費の果樹王国ひがしねブランド戦略事業、果樹王国ひがしね６次産業化推進事業及びＧＩ東根さくらんぼブランド化推進事業について申し上げます。本市６次産業化推進計画が、本年度で最終年を迎えるとのことであります。委員からは、「６次産業化は難しい分野ではあるが、実績が着実に積み上げられている。今後、さらに可能性のある分野であり、ＧＩ東根さくらんぼブランド化と合わせて、さらに推進していただくとともに、これまでの５年間の検証を行い、次期計画に反映してほしい。」といった意見がありました。６次産業化推進やＧＩ東根さくらんぼの制度運用とＰＲ強化、国内向け、海外への販路拡大など、いずれも果樹王国６次産業化推進協議会が多岐にわたって活動されておりますが、農家の所得向上のため、引き続き事業の推進をお願いいたします。

　　続いて、第７款商工費について申し上げます。はじめに、第１項商工費２目商工業振興費の住まい応援事業についてであります。本事業は、地域経済の活性化を図るため、市内業者を利用して住宅の新築やリフォームをする場合に、経費の一部を補助するものであります。委員からは、「補助額に対して総工費が大きく、かなりの費用対効果が見られ、事業の取組を評価する。」といった意見がありました。一方で、事業の制度上、年度末の申請は新年度予算が確定するまでは受け付けができないため、一部業者からは、「３月の受注量が少ないことが問題である。」といった声もあるようです。業者に対して制度内容を十分に理解していただきながら、今後とも事業が円滑に運営されるようお願いいたします。

　　次に、３目企業誘致対策費の企業マッチング用データベース作成事業についてであります。市内企業の情報を集めた台帳を整備し、また、紹介するホームページを公開して、企業間のマッチングや活動を支援するものでありますが、委員からは、「データベースの効果的な運用が図られるよう努めていただきたい。」「様々なホームページサイトにリンクをしたり、検索にかかりやすくするなど、多くの方から閲覧してもらえるような対策を講じていただきたい。」といった意見がありました。事業所が掲載をしたくなるような工夫や、利用者側に立った運営、また、コワーキングスペースとの連携など、有効に活用されるような運用を要望いたします。

　　続いて、第８款土木費について申し上げます。はじめに、第２項道路橋梁費２目道路維持費の道路維持事業についてであります。歩道の街路樹については、日陰をつくり、歩行者に対する日差しを和らげる効果、また、まちなみに潤いや彩りを与えるなど、景観に役立っておりますが、委員からは、「街路樹が非常に大きくなって根が張り出し、歩道のアスファルト面が盛り上がっていたり、また、道路脇の雑草により車両通行に支障が出る箇所が見受けられる。」との指摘があり、「道路維持については、街路樹や雑草の繁茂は課題であり、歩行者の安全を考えれば除草、刈り込みをする必要がある。また、民地側から車道への樹木のはみ出しなどにより車両通行に支障がないよう、民地側とともに管理していかなければならない。」との答弁がありました。引き続き、点検確認と可能な限り早急な対応をお願いいたします。

　　同じく２目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。昨年度は少雪の影響により、前年度と比較して約半分の稼働であったとの報告がありました。委員からは、「今後も少雪が続いた場合の除雪業者の存続や担い手の不足が課題となっており、除雪に支障が出てくるケースが予想される。」といった意見がありました。除雪業者との契約上、稼働時間が少なかった場合には運転経費と合わせて準備費として機械損料を支払っているとのことでありますが、今後の経済的な情勢等の変化も踏まえながら、除雪業者や関係団体等とも課題について話し合う場を数多く設けていただき、対応をよろしくお願いいたします。

　　続きまして、一般会計以外の特別会計及び事業会計について申し上げます。はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。これまで汚水事業を主として進めてきましたが、今後は雨水事業を計画的に進めていくとのことであります。委員からは、「市内の一部地域において急激な雨により浸水する箇所が存在している。」「水路の泥上げなど手立てを講じていただいているが、さらに点検を進め、必要があれば対策をお願いしたい。」との意見がありました。また、令和２年度より公共下水道事業会計が公営企業会計へと移行しましたが、引き続き円滑な事務の実行をお願いいたします。

　　次に、水道事業会計について申し上げます。はじめに、老朽管の更新作業についてでありますが、資産管理のため、現在、アセットマネジメントを策定しており、敷設替えなどの更新について、見直しを行っているとの報告がありました。市民が安心して水道を利用できるよう、老朽管の状況を的確に把握し、優先順位を見極めながら引き続き更新作業に当たっていただくようお願いいたします。また、有収率向上のための漏水調査などを継続的に実施し、経営基盤の強化が図られることを望みます。

　　最後に、工業用水道事業会計について申し上げます。今後とも、本事業会計の健全経営と工業用水の安定供給に努められるようお願いいたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました４議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　以上、経済建設分科会における、審査の経過と結果についての報告終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○佐藤　直決算特別委員長　次に、厚生分科会委員長、８番片桐勝寿委員。

〔片桐勝寿厚生分科会委員長　登壇〕

○片桐勝寿厚生分科会委員長　決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました、議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月９日及び10日の両日、午前10時から、第４委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第２款総務費第１項総務管理費12目地方バス対策費の市民バス運行事業についてであります。現在市民バスは６路線17便運行されております。令和元年度は新型コロナウイルスの影響による休校や外出自粛により、利用者数が前年度よりも減少したとのことでしたが、新たに運行を開始した荷口神町東根線では、他の既存路線と同等の利用率があったことから、市民の方のニーズに沿った運行となっていたのではないかと思われます。市民にとって一層利便性の高い交通手段となるよう、利用者の年代やバス停ごとの乗降者数など、詳細なデータを収集し、今後も路線分析を続けていただきますようお願いいたします。また、フリー乗降区間の利用拡大に向けて、工夫した周知をお願いいたします。

　　次に、第３項戸籍住民基本台帳費１目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。令和２年７月末時点での本市におけるマイナンバーカードの交付率は14.9％となっております。コンビニエンスストアや庁内に設置されているキオスク端末による証明書発行に加え、今月からマイナポイント事業が開始されました。また、令和３年からは保険証としても利用が可能となり、将来的にはさらに様々な利用が見込まれますが、いずれもマイナンバーカードを持つことによってはじめて受けられるサービスです。より多くの方にサービスを利用していただけるよう、マイナンバーカードの交付の拡大を目指した啓発の継続をお願いいたします。

　　次に、第３款民生費第１項社会福祉費１目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業についてであります。令和元年度の改選期に合わせて、本市の民生委員・児童委員の定数は３名増の85名に、主任児童委員は１名増の11名に、合わせて総数96名に増員されております。これは主に世帯数の増加に対応するための増員であることから、今後一層地域に寄り添ったきめ細やかな活動となることが期待されます。引き続き、地域実態の把握に努め、身近な地域福祉活動を推進するために、民生委員・児童委員、主任児童委員とさらなる連携支援をお願いいたします。

　　次に、６目老人福祉費のうち、高齢者社会参加促進事業についてであります。この事業は、お出かけサポートタクシー事業と言われているものであり、令和元年度の交付総数に対する利用率は74.2％で、例年同等の値となっています。高齢者のお出かけの頻度を増やし、積極的な社会参加と生活圏の拡大を目的とする事業であることから、今後も丁寧な事業の周知を継続しつつ、対象者のニーズを的確に捉え、利便性の高いものにしていただくようお願いいたします。

　　次に、第２項児童福祉費３目児童館費のうち、放課後児童健全育成事業についてであります。学童クラブが扱う経費は多大な額となっており、会計・経理の厳格化、強化が求められております。今後も研修会の開催など、会計経理事務の適正化へ向けた取組を続けていただくとともに、責任をもって指導と監督に当たっていただきますよう、お願いいたします。

　　次に、第４款衛生費第１項保健衛生費１目保健衛生総務費の乳児全戸訪問事業についてであります。通常は出生後１回の訪問となっておりますが、特段配慮が必要となるご家庭には複数回訪問し、関係各所との連携を密にとるなど、個別に対応している旨の説明がありました。委員からは、「乳児や母親の状態や様子に見落としがないよう、訪問体制や訪問回数の充実について検討してほしい。」といった要望がありました。昨年度は保健師と看護師の計６名で業務に当たっているとのことですが、相談や指導は効率化・合理化ができない専門職による業務であります。その方たちがいないと成り立たないことから、適切な人員配置となるよう検討をお願いいたします。

　　次に、特別会計について申し上げます。はじめに、国民健康保険特別会計についてであります。国民健康保険事業における市町村の役割として、国保税の賦課徴収、被保険者証を発行、保険給付等が挙げられます。保険給付の種類の中には申請がなされないと高額な自己負担を生じるものもあることから、被保険者の負担とならないよう、今後とも分かりやすく丁寧な周知に努めていただきますようお願いいたします。また、本制度は少子高齢化や社会情勢に大きく影響を受けることから、その動向を注視しつつ適切な運営に当たっていただけるようお願いいたします。

　　次に、介護保険特別会計について申し上げます。県内13市のうち高齢化率が一番低い本市ではありますが、高齢者人口は着実に伸びており、要介護・要支援認定者数や認定率も増加傾向にあることから、今後、ますます介護給付費の増加が見込まれます。介護予防への啓発と取組の強化と合わせて、住み慣れた地域での生活を支えるために必要な地域包括ケアシステムの推進など、充実した介護サービスの提供をお願いいたします。

　　次に、市営墓地特別会計について申し上げます。現在、全ての区画が埋まっており、墓地管理料については全て完納されているとの報告がありました。引き続き適正な維持管理、整備をお願いするとともに、お墓や供養に対する考え方の変化と多様化に応じた方策も講じていただくことを望みます。

　　最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。高齢者の医療の確保のためにも、今後とも広域連合との連携のもと、円滑な制度運営がされるようお願いいたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました５議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　以上、厚生分科会における審査の経過と結果について報告を終わります。

○佐藤　直決算特別委員長　以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから、採決を行います。

　　はじめに、議第52号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものであります。本決算は各分科会委員長報告のとおり、決することにご異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第52号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第53号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第53号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第54号　令和元年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第54号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第55号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第55号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第56号　令和元年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第56号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第57号　令和元年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第57号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第58号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第59号　令和元年度東根市水道事業会計決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　次に、議第60号　令和元年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。なお、本委員会の審査の結果については、この後の本会議において審議されることになっておりますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。したがいまして、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えることに決しました。

　　次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

　　◎閉　　　　　会

○佐藤　直決算特別委員長　これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１０時４０分　閉　会