令和２年第３回東根市議会定例会　決算特別委員会　９月　８日

令和２年９月８日　午前１０時２１分　開　議

　佐　　藤　　　　　直　　決算特別委員長　　　　　　齋　　藤　　俊一郎　　副委員長

◎出席委員（１６名）

　１番　　　齋　　藤　　俊一郎　委員　　　　　　　２番　　　高　　橋　　弓　　嗣　委員

　３番　　　滝　　口　　公　　一　委員　　　　　　　４番　　　元　　木　　十四男　委員

　５番　　　東海林　　克　　彦　委員　　　　　　　６番　　　三　　宅　　一　　人　委員

　７番　　　植　　松　　　　　宏　委員　　　　　　　８番　　　片　　桐　　勝　　寿　委員

　９番　　　山　　科　　幸　　子　委員　　　　　　１０番　　　高　　橋　　鉄　　夫　委員

１２番　　　河　　村　　　　　豊　委員　　　　　　１３番　　　原　　田　　利　　光　委員

１４番　　　浅野目　　幸　　一　委員　　　　　　１５番　　　佐　　藤　　　　　直　議員

１６番　　　清　　野　　忠　　利　委員　　　　　　１７番　　　髙　　橋　　光　　男　委員

◎欠席委員　（なし）

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	元　木　正　史	教　　育　　長
武　田　庄　一	選挙管理委員会委　　員　　長	斎　藤　吉　則	代表監査委員
工　藤　喜惠治	農業委員会会長	菅　原　正　行	消　　防　　長
間木野　多加志	副　　市　　長	芦　野　耕　司	総　務　部　長
半　田　　　薫	市民生活部長	石　垣　和　彦	健康福祉部長
石　垣　有　一	経　済　部　長	小　松　伸一郎	建　設　部　長兼水道部長
佐　藤　　　広	会計管理者	佐　藤　慎　司	教　育　次　長
鈴　木　敬　一	総合政策課長	安　達　利　也	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
岡　田　光　弘	財　政　課　長	井　澤　志都香	監　査　委　員事　務　局　長
加　藤　光　伸	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


高　橋　重　俊	事　務　局　長	菅　井　美奈子	事務局長補佐
森　谷　賢　司	議事係長	齊　藤　晋　平	主　　　　任
黒　坂　育　実	主任	井　上　正　宏	兼　務　書　記
辻　村　　　充	兼　務　書　記	井　上　正　宏	兼　務　書　記

◎本日審査した案件

　議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

　議第５３号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５４号　令和元年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５５号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５６号　令和元年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５７号　令和元年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５８号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５９号　令和元年度東根市水道事業会計決算認定について

　議第６０号　令和元年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

令和２年東根市議会第３回定例会決算特別委員会発言通告書


番号	質問者	質疑事項	要　　旨	答弁者
１	片桐　勝寿委　　　員	１．議第52号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について	１．歳入　20款繰入金　1項基金繰入金　４目ふるさとづくり基金繰入金について（１）本市では前年度に受けたふるさと納税による寄附金を基金として積立、翌年度に基金繰入金として様々な施策の財源として利用しているが、このふるさとづくり基金の財源としての性質をどのように捉えているか。（２）決算付属資料の第17表「ふるさとづくり基金が充当された施策」の中の「まなびあテラス運営管理事業」について財政の視点から伺う。	市　　　長

　　◎開　　　　　議

○佐藤　直決算特別委員長　皆さん、ご苦労さまです。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがいまして、委員の出席は16名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　◎議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について外８件

○佐藤　直決算特別委員長　本委員会に付託のありました議第52号から議第60号までの９議案については、既に９月１日の本委員会において、詳細な説明がありましたので、これから通告に基づき質疑を行います。

　　ここで、決算特別委員会における審査について申し上げます。

　　申し合わせにより、一般会計歳入歳出決算のうち、歳入の全部は全体会で審査することになっております。また、一般会計の歳出、特別会計及び事業会計の決算については、所管の分科会に付託し、詳細な審査をすることになっております。したがいまして、全体会では政策的な事項についての質疑となりますので、ご了承願います。

　　質疑は通告順としますが、発言順番を迎えたときに議場にいない場合は、発言権の放棄とみなしますので、そのようにご了承願います。

　　８番片桐勝寿委員。

○８番（片桐勝寿委員）　議席番号８番片桐勝寿です。通告に従いまして、質問をさせていただきます。

　　歳入歳出決算書110ページ、111ページ、歳入第20款第１項基金繰入金第４目ふるさとづくり基金繰入金について質問いたします。

　　本市のふるさとづくり寄附金の額は、平成27年度決算時に約９億6,900万円になり、10億円の大台に手が届いて以降、平成28年度約13億2,700万円、平成29年度約15億9,200万円、平成30年度約13億5,300万円、そして今回の令和元年度決算においては、約15億2,300万円と、ここ数年10億円以上で推移し、本市の欠かせない財源の一つとなっております。

　　本市では、当該年度に受けたふるさとづくり寄附金は、全額ふるさとづくり基金として積み立て、翌年度以降にふるさとづくり基金繰入金として一般会計に繰入れ、様々な施策の財源として利用しております。

　　平成元年度決算においては、約14億3,700万円が財源となり、決算付属資料の第17表に記載されている様々な施策が行われております。さくらんぼＰＲ、環境保全、芸術文化施設の整備、子どもの遊び場の整備、福祉サービス、教育環境整備など多岐にわたり、また重要な事業に使われていることが分かります。

　　そこで、このふるさとづくり基金の財源としての性質をどのように捉えているのかということをお聞きいたします。

○佐藤　直決算特別委員長　芦野総務部長。

○芦野耕司総務部長　お答えいたします。

　　ふるさと寄附ですが、これは条例・規則に定める13の施策に活用することを前提として寄附を募るものでございますので、単に基金に積み立てるというだけではなくて、寄附者の思いに沿うように、適宜、この13の施策に基づく事業に充当するべき財源と考えているところでございます。よろしくお願いします。

○佐藤　直決算特別委員長　片桐勝寿委員。

○８番（片桐勝寿委員）　寄附者の思いに沿うように、条例・規則に定める13の施策に基づく事業に充当すべき財源だということで理解いたしました。

　　私が心配しているのは、ふるさと納税はあくまでも臨時的な収入であって、市民税や固定資産税などのような経常的な収入ではないということです。先ほどの決算付属資料のふるさとづくり基金が充当された施策を見ると、さくらんぼマラソン、まなびあテラスの運営管理、子どもの遊び場の運営管理、確かな学びを支える学力向上事業、ＧＩさくらんぼブランド化推進など、東根の顔とも言える事業が並んでおります。ここに並ぶ35の事業の総事業額は、約24億4,415万円であり、その約73％の約17億8,300万円を一般財源から支出しております。その中の８割に当たる約14億3,728万円がふるさとづくり基金より充当されているという形になっております。平成30年度がふるさとづくり基金が充当された施策の全体に使われた一般財源の約63.6％、平成29年度が39.9％、ふるさとづくり基金から充当されているということと比べると、施策全体に与える、ふるさとづくり基金のインパクトが大きくなっているということが考えられるので、事業の運営に支障を来さないよう、是非お願いしたいと思います。

　　次の質問に移ります。

　　もう一度決算付属資料の第17表をご覧ください。ふるさとづくり基金が充当された35事業の一つであるまなびあテラス運営管理事業であります。約２億2,000万円の一般財源がこの事業に使われております。ふるさと納税の返礼品や事務の手続に使われるふるさと納税特産品ＰＲ事業が約７億1,600万円であるということを考えると、残りの約10億円の５分の１強がこの事業に使われているということになり、その８割がふるさとづくり基金より充当されたということになると思います。

　　先ほども申し上げたとおり、ふるさと納税は臨時的収入であるということを考えると、まなびあテラスの運営管理のような施設が存続する限り継続していかなければならない事業の財源として、大きな額を充てるということについて、財政の視点からどのように考えるのかということをお聞きしたいと思います。

○佐藤　直決算特別委員長　芦野総務部長。

○芦野耕司総務部長　お答えいたします。

　　先ほども申し上げましたが、寄附者の思いに沿って充当する、今申し上げられました13の施策にはまちづくりに必要な臨時的な経費ばかりではない、経常的な事業も含まれております。これを仮に、投資的な経費のみに使おうとした場合には、寄附額に合わせて例えば臨時的な事業、ハード事業を行うことになりますし、だからといってこれを使わずに積み立てておくというだけでは、やはり寄附者の思いに沿うことにはならなくなってしまいます。ふるさと寄附は寄附者の思いに沿って市の魅力を高める、あるいは別の力を高めていく、そういうことが重要でありまして、例えば、返礼品が全国に展開されることで、生産者の支援につながり、産業の強化につながっていくと。あるいは、様々なイベントを展開することで交流が拡大していく、あるいは戦略的な施設の整備、施設の運営で、まちの魅力を高めていく、こういった選ばれる自治体になるために、自治体間の競争に積極的に活用していくべきだと考えております。選ばれる自治体になれば、家が建てられれば固定資産が生まれます。また、そこで暮らしていただければ、そうして働いていただければ、市民税がここに生まれるということですので、税源にもなってかえってくるということがあります。

　　ご指摘のまなびあテラスの運営経費でございますが、確かに財政統計上は経常的な経費に分類されようかと思います。しかし、まさにまちの魅力を高めるための経費、特にかつての東根市にとっては決して強くはなかった都心部の魅力を高める、そのための戦略的な経費と捉えておりまして、ふるさと寄附を充当するにふさわしい事業と考えているところでございます。よろしくお願いいたします。

○佐藤　直決算特別委員長　８番片桐勝寿委員。

○８番（片桐勝寿委員）　ふるさとづくり基金は東根市が選ばれる自治体となるための自治体間競争に積極的に活用していくべきだと。また、まなびあテラス運営管理事業は、都心部の魅力を高めるための戦略的経費であり、ふるさとづくり基金を充当するのにふさわしい事業だということでした。今、部長がおっしゃるとおり、まなびあテラスというのは東根の都心部の顔でもあり、また、東根の文化の中心に位置する施設でもあると私も同じように考えます。だからこそ運営に支障を来すことのないよう、盤石な体制で運営をしていただきたいという思いであります。

　　コロナウイルスが今、ちまたではびこっておりますけれども、この経済に与える影響というのは今後、ふるさと納税を取り巻く環境にも大きく影響を与えてくるという可能性もあります。また、本市の経常収支比率もここ３年間上昇傾向にあります。令和元年度は92.7％となり、80％を超えると財政構造の硬直化が強いと言われてるラインを大きく超えております。硬直化が原因でふるさとづくり基金が経常的な経費に使われる傾向が、今後ますます出てくるのではないかという心配もございます。

　　ふるさとづくり基金を部長が今おっしゃいましたように、戦略的なまちづくりに十分生かしていただきながら、なおかつ、事業運営の財政的な基盤の強化といったことにも寄与するような形で運用されていくということをお願いいたしまして、質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。

○佐藤　直決算特別委員長　以上でご了承願います。

　　ここでお諮りします。

　　ただ今議題となっております議第52号から議第60号までの決算９議案につきましては、慎重に審査を行うため、各常任委員会を単位として構成する分科会を設置し、別紙付託表のとおり付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤　直決算特別委員長　異議なしと認めます。

したがって、別紙付託表のとおり各分科会で審査することに決しました。

決算特別委員会分科会議案付託表

令和２年第３回定例会

◎ 総務文教分科会

　議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定のうち所管に属する事項

　議第５４号　令和元年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

◎ 経済建設分科会

　議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定のうち所管に属する事項

　議第５５号　令和元年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５９号　令和元年度東根市水道事業会計決算認定について

　議第６０号　令和元年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎ 厚生分科会

　議第５２号　令和元年度東根市一般会計歳入歳出決算認定のうち所管に属する事項

　議第５３号　令和元年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５６号　令和元年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５７号　令和元年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５８号　令和元年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

　　◎散　　　　　会

○佐藤直決算特別委員長　以上で本日の日程は全部終了しました。

　　なお、本委員会は９月17日に再開しますので、ご協力をお願いいたします。

　　本日はこれで散会します。

　　ご苦労さまでした。

　　　午前１０時３４分　散　会