平成30年10月22日 午前10時00分 開 議

   橋  光  男  決算特別委員長      片  桐  勝  寿  副委員長

◎出席委員(15名)
 1番   片  桐  勝  寿 委員       2番   山  科  幸  子 委員
 3番   高  橋  鉄  夫 委員       4番   白  井  健  道 委員
 5番   河  村     豊 委員       6番   原  田  利  光 委員
 7番     橋  光  男 委員       8番   細  矢  俊  博 委員
 9番   今  野     孝 委員      11番   阿  部  綾  子 委員
12番   清  野  貞  昭 委員      14番   佐  藤     直 委員
15番   秋  葉  征  士 委員      16番   清  野  忠  利 委員
17番     橋  ひ ろ み 委員

◎欠席委員(1名)
13番   森  谷  政  志 委員
◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

元 木 正 史
教  育  長
武 田 庄 一
選挙管理委員会
委  員  長

斎 藤 吉 則
代表監査委員
工 藤 喜惠治
農業委員会会長

伊 藤 孝 次
消  防  長
間木野 多加志
副  市  長

古 谷 利 明
総 務 部 長
浅野目   勇
市民生活部長

梅 津 佳 之
健康福祉部長
石 垣 裕 之
経 済 部 長

東海林 克 彦
建 設 部 長
兼 水 道 部 長
天 野 政 実
会計管理者

芦 野 耕 司
教 育 次 長
高 橋 重 俊
総合政策課長

石 垣 有 一
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長
石 垣 和 彦
財 政 課 長

半 田   薫
監 査 委 員
事 務 局 長
柴 田   昇
農 業 委 員 会
事 務 局 長





◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 浩 之
事 務 局 長

青 木   満
事務局長補佐
菅 井 美奈子
議事主査
兼議事係長

齊 藤 晋 平
副  主  任
松 山 朋 美
主     事

早 坂   康
兼 務 書 記
森 谷 賢 司
兼 務 書 記


◎本日審査した案件

 議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第54号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第55号 平成29年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第56号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第57号 平成29年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第58号 平成29年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第59号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
 議第60号 平成29年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第61号 平成29年度東根市工業用水道事業会計決算認定について


  ◎開     議

○橋光男決算特別委員長 皆さん、おはようございます。本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、13番森谷政志委員です。したがいまして、委員の出席は15名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
  ここで執行部より10月10日の本委員会における発言の訂正の申し出があり、これを許可しましたので、ご了承願います。
  芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 私、去る10月10日の決算特別委員会におきまして、河村 豊委員より、県立東桜学館中学校の生徒が東根市要保護及び準要保護就学援助の対象となるかとのご質問がございまして、これに対しまして、対象とならないという旨の回答をいたしました。私は他市町からの市内の中学校に通う生徒についてのお尋ねと受け取りまして、そのように答弁をいたしたものです。これ自体、誤りではございませんが、その後のやりとりから考えて、東根市民で県立中学校に通う生徒についてのお尋ねであったと後ほど気づいたところでございます。
  ここで改めて県立東桜学館中学校に通う東根市民である生徒は対象となると訂正をさせてくださるよう、お願いを申し上げます。
  なお、市の要綱では対象者を東根市立小中学校に在籍する、あるいは入学予定の児童・生徒の保護者に加えまして、ただし書きで区域外就学を認めている児童・生徒の保護者としております。東桜学館中学校の生徒はこの区域外就学に該当いたしますので、対象となるものでございます。また、実際にこれにより支給を受けている方もおられることもあわせて報告いたします。よろしくお願いいたします。
○橋光男決算特別委員長 以上でご了承願います。

  ◎議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について外8件

○橋光男決算特別委員長 決算特別委員会に付託になりました、議第53号から議第61号までの9議案につきましては、去る9月20日の本委員会において、詳細な説明がありました。
  また、一般会計の歳入については、去る10月10日の本委員会において、慎重に審査を行い、一般会計の歳出及び各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
  これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

  ◎総務文教分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長、11番阿部綾子委員。
  〔阿部綾子総務文教分科会委員長 登壇〕
○阿部綾子総務文教分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会、決算特別委員会で、総務文教分科会に付託されました議案の、審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る10月11日及び12日の両日、午前10時から第3委員会室において、総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、第2款総務費第1項総務管理費4目財産管理費の庁舎管理事業について申し上げます。昨年度は、冷暖房機器の設置や照明機器の更新、エレベーター改修工事に加えて庁舎歩道の段差解消工事など、きめ細やかに、計画的に補修が行われているようであります。引き続き、庁舎機能の維持、利便性が図られるよう、きめ細やかなメンテナンスに努めてくださるよう要望いたします。
  次に、5目企画費の定住促進事業について申し上げます。交付件数は125件で、事業開始以来、順調に推移しており、かねてより、当分科会においても懸念していた、周辺地区への定住件数についても、少しずつではありますが、実績が積み上がってきているとの報告があり、評価するところであります。今後は、これまで以上に様々な機会を捉えたPR活動に加え、交付金活用者へのアンケート調査から得た情報や加算措置の実績なども分析し、定住希望者がより活用しやすいものとなるよう、環境整備をお願いいたします。
  次に、5目企画費の国際交流員配置事業について申し上げます。国際交流員は昨年8月の着任以来、ドイツについての理解を深める講演の講師や学校、公民館事業への参加などのほか、市報でのドイツ紹介記事の執筆、通訳、翻訳など大いに活躍していただいており、本事業の大きな成果であると考えます。今後、本格化する国際交流に向けて、事業量も格段に増えるものと思いますが、これまで以上の活躍を期待いたします。
  次に、14目諸費の防災行政無線整備事業について申し上げます。平成28年度に整備完了した同報系無線に加え、移動系無線のIP無線機を整備したこと、災害発生時等の情報の伝達だけでなく、収集の手段が確保されたことは高く評価しております。ただ、同報系無線による情報発信について、その音声がはっきりと聞き取れない場合があるとの市民の声があります。情報発信においては、同様の内容をメールでも配信しているとのことですが、音声情報の聞き取りやすい発信の方法など、なお研究していただくよう要望いたします。
  次に、第2項徴税費2目賦課徴収費の市民税等賦課事業及び徴収事業について申し上げます。国への確定申告書を新たにデータで引き継ぎできるようにしたことや、コンビニエンスストア収納も増加しているなど、納税者の利便性の向上に努めたことや、滞納管理システムの活用によって、適切でスピーディーな滞納管理が行われていることなど、様々な方策が功を奏し、本市の市税収納率は県内13市の中で上位に位置し、高い水準を保っております。今後ともこの高水準を継続できるよう、なお一層の努力をお願いいたします。
  次に、第9款消防費第1項消防費3目消防施設費の貯水槽整備事業について申し上げます。貯水槽につきましては、毎年度計画的に整備しているとのことであり、評価するものでありますが、委員からは市内の新たな住宅地への整備や地域からの強い要望があれば、それらを優先しなければならないのではないかなどの意見がありました。しかしながら、貯水槽の設置において、整備に適切な状況であるかどうかの確認だけでなく、地区の協力、あわせて民有地を借りて整備するうえでは、土地の所有者の協力も不可欠であることから、要望が必ずしもそのとおりにはならず、苦慮しているとのことであります。
  いずれにせよ、市民が安心して生活するためには欠かすことのできない施設であることから、地区の方々にご理解とご協力をいただきながら、柔軟に対応し、貯水槽を含む消防水利のより一層の充実を図られるよう要望いたします。
  次に、第10款教育費第1項教育総務費2目事務局費の小規模特認校事業について申し上げます。昨年度は学区外から22名の児童を受け入れ、教育活動においては少人数であることを活かしたきめ細やかな指導やALTの配置を充実させて全学年で外国語活動を実施、また地域が主体となったアフタースクールでの多彩な活動の実施など、高崎小学校における本事業は成功事例として特筆すべきであり、高く評価するものであります。特にアフタースクールについては、地域の方々にとっては大変なご苦労もあろうかと思いますが、地元の熱意と協力なくして、この成功はないものと考えます。引き続き地域の方々からの協力を得ながら、子どもたちにとってよりよい学習環境を整え、同時に地域の振興を図ることができるよう要望するとともに、今後他校においても複式学級の設置が予想される場合には、高崎小学校と同様の対応ができるよう要望いたします。
  次に、第2項小学校費4目学校建設費の小学校仮設校舎リース事業及び第3項中学校費4目学校建設費の中学校仮設校舎リース事業について申し上げます。本事業は東根中部小学校及び神町中学校の教室不足を解消するためのものであります。ともに人の出入りの激しい学区であり、将来の人口予測が難しい地区であります。そのため、事業の継続期間についても予測が難しいとは思いますが、適切な時期に適切な判断をしていただきますよう要望いたします。
  最後に、第4項社会教育費4目文化振興費のまなびあテラス運営管理事業について申し上げます。平成28年11月にオープンしたまなびあテラスには、今年6月までに50万人を超える人々が訪れております。これは市民待望の施設であり、市の中心部、最も活気のある場所にあるというばかりでなく、指定管理者自らが主催する企画展やワークショップなど、年間を通して魅力のある多彩なイベントを実施してきたことも大いに貢献したものと評価をいたします。
  指定管理者とは定期的に連絡部会を開催し、運営や維持管理などの指導を行っているとのことでありますので、引き続き連絡を密に指導・管理に努めていただき、さらに多くの方に来館いただけるような施設となるよう要望いたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました2議案を採択した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、総務文教分科会における、決算審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長、8番細矢俊博委員。
〔細矢俊博経済建設分科会委員長 登壇〕
○細矢俊博経済建設分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の、審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る10月11日及び12日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、一般会計のうち、第6款農林水産業費第1項農業費9目農業経営基盤強化促進対策費、高生産性農業構造確立推進対策事業について申し上げます。本事業は、農地の貸し手と借り手に対し、推進費を交付するものでありますが、申請者数も前年度より増加しており、農地の集積が図られているとの報告を受けました。農業委員や農地利用最適化推進委員の努力によって、農地集積が着実に行われていることに感謝申し上げます。
  一方、中山間部の農地集積については、なかなか進まない状況にあるようです。農地の荒廃を防ぐためにも、農地の集積に粘り強く取り組んでいただくようお願いいたします。
  次に、10目ブランド戦略推進費の農産物海外販路拡大推進事業について申し上げます。平成27年度より開始された本事業ですが、台湾や香港、タイにおいてプロモーション活動や市場調査等を行った結果、農産物の輸送方法に関する課題や相手国のニーズ等を把握することができたとの報告がありました。国の習慣や文化によって、農産物の需用は異なってくるため、それらを踏まえた上で、相手国にあった品物を提案することができれば、本市農産物の評価はさらに高まるものと考えます。次なる海外戦略のためにも、事業成果の検証を継続していただくよう要望します。
  次に、第2項林業費2目林業振興費の森林病害虫等防除事業について申し上げます。委員からは、松くい虫やナラ枯れの被害状況について質疑がありましたが、終息までには至っていないものの、増加はしていないとの答弁がありました。現在、小康状態が続いている状況にありますが、防除活動を怠れば、再び大きな被害に繋がるおそれがあるため、継続的に被害対策に取り組む必要があります。引き続き、地域住民と連携しながら、森林保全に努められるようお願いいたします。
  続いて、第7款商工費について申し上げます。はじめに第1項商工費2目商工業振興費住まい応援事業についてであります。事業費が約7,400万円であったのに対し、総工事費が約10億円と、高い経済効果を生み出すとともに、中小商工業者への受注促進が図られるため、非常にすぐれた事業であると評価いたします。本事業について、概ね市民に定着したと捉えていますが、今後さらに有用性が広く周知されるよう、一層の啓発活動に取り組んでいただくことを要望いたします。
  続いて、第8款土木費について申し上げます。はじめに、第2項道路橋りょう費2目道路維持費、市道除排雪事業についてであります。昨年度も大雪となりましたが、市民の皆様よりご協力をいただきながら確保した雪押し場の増設や小型ロータリー車の拡充によって、より丁寧な道路除雪と幅出しが実施されました。また、交差点内の除排雪により、交通安全の確保がはかられるなど、冬期間における市民の負担の軽減がなされたことに感謝申し上げます。
  しかし、高齢者や障がい者世帯を中心に、間口除雪に苦慮する市民は多いようです。多様化する市民の除雪ニーズに応えるためには、本事業だけでは限界があることから、福祉部門などとも連携を密にし、高齢者世帯等の間口除雪の対応にあたっていただくようお願いいたします。
  次に、4目橋りょう維持費、社会資本整備総合交付金事業(橋りょう長寿命化)についてであります。昨年度は、柳町橋の長寿命化工事と市道橋りょう104橋のうち、46橋について点検・診断が行われるなど、計画的な維持管理がはかられたと評価しております。委員からは「橋りょうの破損は、市民生活に大きな影響を及ぼす恐れがあることから、未然に防ぐためにも、長寿命化対策は必須である。そのためには、点検・診断に力を入れて取り組むべき。」といった意見が出されました。引き続き、市民生活の安全を守るためにも、適正な維持管理に努めていただくようお願いいたします。
  次に、第4項都市計画費4目公園管理費、公園管理事業及び5目公園整備費、公園遊具整備事業について申し上げます。委員からは、公園内に設置されている遊具の維持管理について質疑がありましたが、本市では、年に1度、専門業者が点検調査を行い、不具合箇所については、修繕を行っているとの答弁があり、適正な管理がなされているものと評価いたします。また、「開発公園は雪押し場として利用される場所もあるため、それらに配慮しながら、遊具の設置場所を決めるべきである」といった意見もありました。
  遊具の設置については、地域から寄せられた要望を踏まえるとともに、雪押し場の確保にも配慮できるよう、関連部署と連携しながら、公園の適正管理に努めていただくようお願いいたします。
  続きまして、一般会計以外の特別会計及び事業会計について申し上げます。
  はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。昭和51年の事業開始から約40年が経過し、管渠の老朽化が懸念されます。委員からは、「管渠に不具合が発生してからの対処では、修繕にかかる経費や時間が膨らんでしまうが、計画的な更新作業に取り組むことで、適正な管理をはかることができる」といった意見が出されました。引き続き、計画的な更新作業を行うとともに、管渠の長寿命化に努めていただくよう、お願いいたします。
  次に、水道事業会計について申し上げます。
  はじめに、老朽管の更新作業が計画的に実施されているものと評価します。しかし、更新が進む一方で、新たな老朽管が発生することは避けられないことであります。今後とも、市民が安心して水道を利用できるよう、老朽管の状況を的確に把握し、優先順位を見極めながら、更新作業にあたっていただくよう、お願いいたします。
  最後に、工業用水道事業会計について申し上げます。今後とも、本事業会計の健全経営と、工業用水の安定供給に努められることを望みます。
  以上、意見と要望を付し、付託されました4議案を採決した結果、いずれも全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、経済建設分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○橋光男決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長、4番白井健道委員。
〔白井健道厚生分科会委員長 登壇〕
○白井健道厚生分科会委員長 おはようございます。決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました、議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
  本分科会に付託されました案件を審査するため、去る10月11日及び12日の両日、第4委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
  はじめに、一般会計について申し上げます。
  第2款総務費第1項総務管理費8目交通安全対策費の交通安全対策事業、並びに12目地方バス対策費の市民バス運行事業についてであります。運転リリーフ事業は、高齢ドライバーによる交通事故防止を目的に、運転免許証を自主的に返納された方の申請に基づき、タクシー利用券を交付する事業であります。その申請件数は年々増加傾向にあり、増え続けていくものと思われます。今後も、警察署や関係機関との連携を密にし、事業の推進に努めていただくようお願いいたします。
  あわせて、交通弱者救済と市民の生活の足の確保のため、市民バスを含めた公共交通の充実などの対策をお願いいたします。
  次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。マイナンバーカードの市民への普及率は8.3%で、県内においては4、5番目と上位に位置しているようであります。委員からは、「普及を進めるには、市民への周知が重要である。」また、「マイナンバーカードを利用する機会を増やす取り組みが必要ではないか。」といった意見もありました。引き続き、積極的な周知と市民にメリットとなるようなサービスを研究し、普及率向上に努められるようお願いいたします。
  次に、第3款民生費について申し上げます。
  第1項社会福祉費7目老人福祉費のうち、高齢者社会参加促進事業についてであります。この事業は、高齢者の積極的な社会参加と生活圏の拡大に資するため、タクシー券を交付するものでありますが、平成29年度に交付要件を緩和し、さらに今年度からはタクシー券の金額を改定したとのことであります。市民からは利用しやすくなったとの声があり、利用率も上がっているようであります。委員からは、「高齢者の移動手段の確保という観点から、非常に有効な事業である。」といった意見があり、運転リリーフ事業とあわせて、引き続き事業の推進をお願いいたします。
  次に、第2項児童福祉費2目保育所費のうち、保育所等整備加速化事業についてであります。保育施設を整備し、保育需要の受け皿を拡充しましたが、予想を上回って3歳未満児のニーズが増え、待機児童が発生しております。待機児童解消のため、ニーズの把握に努めていただくとともに、受入枠を増やしていただくよう既存施設への働きかけなど、引き続き対策をお願いいたします。
  次に、3目児童館費のうち、放課後児童健全育成事業についてであります。放課後児童クラブにつきましては、地域の実情を踏まえ、地域の団体等により運営され、クラブ数の増加等、その規模は急激に大きくなっております。施設整備は充実しておりますが、その運営面においても、地域によって質の格差が生じないよう、行政としての指導をお願いいたします。
  次に、第2項児童福祉費6目医療給付費のうち、子ども医療費無料化事業についてであります。中学校3年生までの医療保険における自己負担額を助成し、子育て費用の負担軽減を図るものですが、委員からは、「事業費は年々増加傾向にあるが、保護者からすれば非常に良い制度である。少子化の中でこれから先のことを考えれば、今後もっと充実していくべきではないか。」といった意見がありました。
  一方で、医療費無料化の対象者拡充については、自治体間競争となっており、果たしてどこまでいくのかといった議論もあります。また、市民にとっての経済的厚生という観点からすれば、その費用を医療従事者の確保や質の向上に充てた方が良いという研究などもあり、その拡充にあたっては十分な検討をお願いいたします。
  次に、特別会計について申し上げます。
  はじめに、国民健康保険特別会計であります。年々増大を続ける医療費について、その抑制は喫緊の課題であります。そのためにも、若年層の健康づくり、早い時期からの健康管理について、関係団体と連携しながら引き続き周知啓発に努めていただくようお願いいたします。
  次に、介護保険特別会計について申し上げます。高齢者数及び高齢化率が上昇し続けている中、介護保険制度を持続可能なものとするためには、介護予防や重度化防止の取り組みが重要であります。平成29年度から、介護予防・日常生活支援総合事業を展開しておりますが、高齢者が住みなれた地域でいつまでも元気でいられるよう、サービスの充実、事業の推進をお願いいたします。また、住民主体の取り組みである通いの場の育成や、継続的な支援についてもお願いいたします。
  次に、市営墓地特別会計について申し上げます。平成29年度末で、全体で561区画中、墓石が建てられた区画は298区画で、墓石の建立率は53%となっております。また、昨年度は5区画の返還がありましたが、いずれの区画も公募により次の使用者が決定したとの報告がありました。今後も区画の返還があった場合は、速やかに適切な対処をお願いいたします。
  最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。本制度は、高齢者の健康保持のために、大きな役割を果たしております。高齢化の進行に伴い、医療費の増加が見込まれますが、今後とも、広域連合との連携のもと、健全で安定的な財政運営をお願いいたします。
  以上、意見と要望を付し、付託されました5議案を採決した結果、いずれも全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上、厚生分科会における、審査の経過と結果についての報告を終わります。
○橋光男決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
  これから、各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
  次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。
  これから、採決を行います。
  はじめに、議第53号 平成29年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する各分科会委員長の報告はいずれも認定すべきものであります。本決算は各分科会委員長報告のとおり、決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第53号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第54号 平成29年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第54号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第55号 平成29年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第55号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第56号 平成29年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものであります。本決算は分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第56号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第57号 平成29年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第57号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第58号 平成29年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第59号 平成29年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第60号 平成29年度東根市水道事業会計決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  次に、議第61号 平成29年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。
  本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものであります。本決算は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定すべきものと決しました。
  以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。なお、本委員会の審査の結果については、この後の本会議において審議されることとなっておりますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○橋光男決算特別委員長 異議なしと認めます。したがいまして、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を、本会議における決算特別委員長の報告に代えることに決しました。
  次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望など十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

  ◎閉     会

○橋光男決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

   午前10時39分 閉 会