平成30年6月15日 午前10時03分 開 議

 清  野  忠  利  予算特別委員長      今  野     孝  副委員長

◎出席委員(17名)
 1番   片  桐  勝  寿 委員       2番   山  科  幸  子 委員
 3番   高  橋  鉄  夫 委員       4番   白  井  健  道 委員
 5番   河  村     豊 委員       6番   原  田  利  光 委員
 7番     橋  光  男 委員       8番   細  矢  俊  博 委員
 9番   今  野     孝 委員      10番   浅 野 目  幸  一 委員
11番   阿  部  綾  子 委員      12番   清  野  貞  昭 委員
13番   森  谷  政  志 委員      14番   佐  藤     直 委員
15番   秋  葉  征  士 委員      16番   清  野  忠  利 委員
17番     橋  ひ ろ み 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
土 田 正 剛
市      長

元 木 正 史
教  育  長
斎 藤 吉 則
代表監査委員

工 藤 喜惠治
農業委員会会長
伊 藤 孝 次
消  防  長

間木野 多加志
副  市  長
古 谷 利 明
総 務 部 長

浅野目   勇
市民生活部長
梅 津 佳 之
健康福祉部長

石 垣 裕 之
経 済 部 長
東海林 克 彦
建 設 部 長
兼 水 道 部 長

天 野 政 実
会計管理者
芦 野 耕 司
教 育 次 長

高 橋 重 俊
総合政策課長
石 垣 有 一
庶 務 課 長
併選挙管理委員会
事 務 局 長

石 垣 和 彦
財 政 課 長
半 田   薫
監 査 委 員
事 務 局 長

柴 田   昇
農 業 委 員 会
事 務 局 長


◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 浩 之
事 務 局 長

青 木   満
事務局長補佐
菅 井 美奈子
議事主査
兼議事係長

齊 藤 晋 平
副  主  任
松 山 朋 美
主     事

早 坂   康
兼 務 書 記
森 谷 賢 司
兼 務 書 記


◎本日審査した案件

 議第42号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第11号)の専決処分の承認について
 議第49号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第1号)
 議第50号 平成30年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)


平成30年東根市議会第2回定例会 予算特別委員会発言通告書

番 号
質 問 者
質 疑 事 項
要  旨
答 弁 者
原田 利光
委   員
1.議第49号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第1号)
1.歳出 第10款教育費 第4項社会教育費 4目文化振興費 東の杜資料館リノベーション事業について
教 育 長




  ◎開     議

○清野忠利予算特別委員長 皆さん、ご苦労さまです。本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
  なお、執行部において武田選挙管理委員会委員長が欠席となる旨の届け出がありますので、ご了承願います。

  ◎議第42号 平成29年度東根市一般会計補正予算(第11号)の専決処分の承認について外2件

○清野忠利予算特別委員長 本日の予算特別委員会で審査をする議案は、議第42号、議第49号及び議第50号の3議案です。以上3議案を一括して議題とします。
  これらの議案については、既に6月8日の本委員会において詳細な説明がありましたので、これから通告に基づき質疑を行います。
  6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) おはようございます。議第49号 平成30年度東根市一般会計補正予算(第1号)、歳出、第10款教育費、第4項社会教育費、第4目文化振興費についてお伺いをいたします。
  東の杜資料館リノベーション事業について、これまで平成28年第3回定例会一般質問においても、質問をさせていただきました。前回の答弁では、東の杜資料館のリノベーションを行う前段階として、土蔵造りの4棟の精密診断と、木造の母屋及び緑筠亭(りょくいんてい)の耐震診断を行うとのこと、どの建物も耐震力不足が判明、明治倉、辰巳倉は特に耐震上問題があり、解体。ほかの倉2棟は耐震補強を行い、改修する。母屋については、半分以上、特に2階建ての部分を解体し、既存の梁と柱を利用し、減築をして整備。また、床や天井裏の小屋組みなどは解体し、新しいものと交換。緑筠亭については、曳家工事をし、耐震補強をする。庭の樹木は十分活用できる。剪定を行い、現状を活かしていくと、こういう発言があったわけでございます。
  私は、現場を見ましたところ、既存のものの再利用をするために解体し、再利用をする材料をつぶさに見、解体時に洗浄し、保管小屋にそれを収納する。その状況を見ているわけでございます。昨年12月に確認したところであります。
  しかし、完成予定まであと9カ月の時期になり、梁や柱の虫食いがあると。壁内部の老朽化、既存植栽の樹勢悪化など、確認されたとお聞きします。十分な調査の結果、再利用できると判断し、信頼して任せた基本設計、実施設計で進めた工事を、解体したところ使用できませんと、母屋は全て解体、梁と柱は再利用できず、樹木は腐食、虫食いで一部伐採とは大変お粗末なことではないでしょうか。
  12月の材料を保管していたときに、このことがわかっていたら、いち早くどの時点で調査外の結果が判明したことが、なぜ我々に提示をできなかったのか、もっと早い段階で報告できたのではないでしょうか。
  先日も、工事進捗状況を心配し、会派でも現状視察をしたところ、現時点で辰巳倉新築、イベントホール、緑筠亭、旧大正倉、旧麹倉、旧前倉、耐震補強など、順調に進んでいる中、母屋だけが基礎工事で止まっている状況でありました。それを見て残念に思ったわけでございます。
  詳細な確認をしたはずなのに、なんでここでこのようなことが出てきたのかということをお聞きしたいと思います。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 お答えをいたします。
  まずは今回の補正の中身について、ご説明させていただきます。
  本事業は議員からもございましたとおり、平成29年、30年の2カ年に渡りまして、施設の改修工事を実施したところでございます。24年に策定した基本構想の方針から、可能な限り現存の建物の保存を基本にして、これに新築建物を付加して、補完することで施設を整備することとしたところでございます。こうした既存活用を前提とした工事でございますので、解体工事が進むにつれて、当初設計のときにはわからなかった、把握できなかった柱や梁などの既存建築部材の腐食や虫食い、石や壁内部の老朽化、先ほどもご指摘がございましたが、既存の植栽の樹勢の悪化などの状況が順次確認されまして、その対応として変更の工事費の増額を今回お願いしたところでございます。よろしくお願いいたします。
○清野忠利予算特別委員長 6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) 確かに、解体していくうちにそれが見つかったということであろうかと思います。しかしながら、我々素人目に見ても、母屋の解体時に見ているわけでございますが、新しい建物につながった母屋ということで、そちこちにほぞ穴があって、これは使えないだろうと、素人判断でも思われるような状況でありました。それを工事現場ではきれいに洗って保存をしているわけでございますが、その時点でなぜ把握できなかったのかということを申し述べたいということであります。
  基本設計・実施設計において、母屋の既存部材、また植栽や切石などは事前調査を実施した上で、改修内容を判断していると思われますが、どのような詳細な調査が行われたかをお聞きいたします。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 お答えをいたします。
  既存の建築物を活用する施設については、目視による現状の確認、それと可能な範囲で取り壊しを行った上で床下の基礎、あるいは天井裏の梁や柱の状況を確認をしております。
  植栽については、移植のために目視によるチェックをしたほかに、一部掘削などを行っております。このような現況の調査を踏まえまして、建物については耐震診断を実施をいたしまして、どのような改修をするのか方針を決定したところでございます。よろしくお願いいたします。
○清野忠利予算特別委員長 6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) ありがとうございます。目視での検査ということで、この度の説明の中でもレントゲン検査とかいろいろな話も出ましたが、高額なところでやれないということもお話を聞いております。
  母屋既存部材の使用不可などは、事前調査の中で判断できたのではないのかと思うわけでございます。いかがでしょうか。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 お答えをいたします。
  ただいま申し上げた現況調査を踏まえまして全ての施設の耐震診断を行いまして、耐震補強をした上で使っていくもの、それから取り壊すもの、できる限り既存部材を活用して再築するものなどの検討を行いました。その結果、明治倉については、委員からもございましたとおり使用できないということで、取り壊しの判断をしております。
  今回話題になりました、増額が必要になっている母屋についてですが、耐震性の点から基礎を補強しても活用できないという判断でございました。そのようなことから、新しい基礎をつくって母屋全体から見れば半分以上、特に2階をなくすなど、そういうことをして減築をしまして、既存部材を軸組みとして活用し、再構築可能であると判断したものでございます。これは調査の結果を踏まえ、委託業者と市が協議をいたしまして、基本構想に沿ったできる限り既存部材を活用した改修ということで判断をしたものでございます。しかしながら、工事の進捗が進む中で、現況調査では確認できなかった梁や基礎、それから柱の接合の部分ですね、おっしゃる、ほぞなどの部分ですが、そういうところについて、虫食いが確認をされたものであります。
  また、切石につきましても、現場確認もしておりましたが、その当時に把握できなかった、それ以外の場所からも出てきたものでございまして、事前の調査では、その段階ではこれらを知ることはできなかったということでございますので、よろしくお願いいたします。
○清野忠利予算特別委員長 6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) この度の4,800万の増額ということであるわけでございますが、施設の一つ、例えば母屋改修をやめるなど、現状予算額の中で改修工事を進めていくという判断はないのかということで、ちょっとお聞かせください。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 お答えをいたします。
  母屋は交流機能の中心でございまして、研修施設としての役割もございまして、母屋を残すかを検討はいたしました。ただ、母屋がないと当初の伝統文化の継承の場という機能が遠ざかってしまいます。目指してきたその事業の趣旨から離れてしまいます。そうしないためにも、池や庭の形状を変更したり、切石を再利用したりするなど、リノベーションとしてのクオリティーを落とさずに、コストの削減はできるという工夫、そういう工夫をした上で、母屋の機能は残すという判断に至ったところでございますので、ご理解をお願いいたします。
○清野忠利予算特別委員長 6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) 了解しました。
  最後に、今後外周の工事、造園工事を含め、増額はあり得ないのかということをお聞きいたします。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 既に造成工事が完了しまして、施設の改修に着手をしております。今後想定外のことが発生することは考えにくいことから、これから実施する外構工事も含めまして、本工事についてはよほどのことがない限り、例えば災害のようなことがない限り、今後増額することはないものと考えております。よろしくお願いいたします。
○清野忠利予算特別委員長 6番原田利光委員。
○6番(原田利光委員) ありがとうございます。
  増額はないということで安心をしたところであります。しかしながら、現状を見ますと、まだまだ栽植が残っておって、木の腐りなども見られるような状況にありますので、是非、その点も含めた中でよろしくお願いしたいと思います。
  要望でございます。さくらんぼ東根駅前に開けた新しい街並み、その中心にまなびあテラスや東桜学館が整備され、市の玄関口の機能を果たす一方で、本町地区は城跡の風景、古い街並み、大ケヤキや龍興寺沼、寺院など地域資源が豊富に存在しているわけでございます。東の杜を中心とした日本文化の拠点設備が完成してこそ、東根市第4次総合計画の目標とする、環境、自然、歴史、文化が調和する風格とうるおいのまちが達成するものと考えます。東の杜はその重要な施設であり、この施設が市民にとって有効に活用されてこそ、東根市の奥行きの深さ、懐の深さが発揮されるものと考えます。
  また、2020年には東京オリンピック、パラリンピックにおけるドイツのハンドボール競技のホストタウンとしての登録や、インゲルハイム・アム・ライン市との交流など、市が国際交流を進めていく中で、東の杜が市民の話では、東根の迎賓館として機能する施設となるよう要望する声もあります。これまでも私は一般質問で述べてきましたが、東の杜が新たな魅力を携えた施設としてオープンすれば、市内外から大勢のお客様が集うことが想定されると思います。
  平成28年第3回定例会においても、また何回かの議員懇談会においても、同僚議員からも大型バスに対応した駐車場の増設やアクセス道路の整備についても、必要不可欠と考えます。この点についても、強く要望して私の質問を終わるわけでございますが、ここで教育長の所見などもお聞きをしたいということも考えておりますので、教育長何かありましたら、よろしくお願いしたいと思います。
○清野忠利予算特別委員長 元木教育長。
○元木正史教育長 ただいま東の杜の工事費の増額について、ご審議いただいたところですけれども、議員の質問を伺いながら、市民をはじめ、皆様の東の杜に期待する想いというのでしょうか、東根の躍進する新しさと、さらに風格という意味で、この施設がなくてはならない、そして、その完成後の運用も含めて立派なものにしていかないといけないというその気持ち、想いを私も強く持ったところでございます。今後も議会の皆様のご支援、ご理解をいただきながら、いい施設になるように努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○清野忠利予算特別委員長 以上でご了承願います。
   〔「委員長、関連質問」と呼ぶ者あり〕
○清野忠利予算特別委員長 5番河村 豊委員。
○5番(河村 豊委員) 関連質問を1回だけ許されていますので、一つだけお聞きしますけれども、今の原田委員のやりとりの中でございましたけれども、詳細な説明がなかったものでですね。
  当初、この予定になかった部材が使えないということが発見された、あるいは報告があった時点から、今回この6月、第2回の定例会に補正予算を上程されるまでの間に、どのような報告がなされて、庁内でどのような会議が行われて、今回の補正に至るところまでになったのかというところを、是非お聞きしておきたいと思います。
  先ほど、原田委員からもございましたけれども、どの段階で、我々もお聞きして、そういうことを調査したりとか、判断したりとかということがベストなのかというところが非常に気になるところでありますので、その間様々な議論が行われた、また報告、調査が行われていたという、そこの庁内の動きだけお聞きしたいと思います。
○清野忠利予算特別委員長 芦野教育次長。
○芦野耕司教育次長 お答えいたします。
  記憶がちょっと正確なところでないかもしれませんが、追加の工事が必要になるということで、増額になりそうだということを受けまして、教育部門から総務部門と相談をし始めたのが、最初が2月の頭から半ばだったと記憶をしております。それが1回目の協議を行いまして、どのようなその議会に対しての説明とか、議案とか、あるいはその契約の変更であるとか、様々な、今後は議決事項が発生してまいりますから、そのようなことを相談をしたというのが2月の頭から半ばにかけてということになります。
  ただ、その時点では数字というものは全く固まっておりませんでした。解体工事が進む中で、順次必要なものがわかってきたわけですので。そして、数値が固まったのは年度があけてからということになりますから、先ほど原田委員の方からも早く知らせていただきたかったというお話をいただきましたが、なかなか、私どもも幾らかかるかもわからない中で足りなくなりそうだという、ちょっとご相談はできなかったものですから、6月の議会でとなったものでございます。よろしくご理解をいただきたいと思います。
○5番(河村 豊委員) もう少し詳しく聞きたかったのですが、1回のみというルールですので、以上です。
○清野忠利予算特別委員長 以上でご了承願います。
  これで質疑を終わります。

  ◎散     会

○清野忠利予算特別委員長 以上で本日の日程は全部終了しました。
  なお、本委員会は6月21日に再開しますので、ご協力をお願いいたします。
  本日はこれで散会します。
  ご苦労さまでした。

   午前10時28分 散 会