平成２６年第３回東根市議会定例会　予算特別委員会　９月２４日

平成２６年９月２４日　午前１０時　開　議

　奥　　山　　重　　雄　　決算特別委員長　　　　　　今　　野　　　　　孝　　副委員長

◎出席委員（１５名）

　１番　　　河　　村　　　　　豊　委員　　　　　　　２番　　　原　　田　　利　　光　委員

　３番　　　髙　　橋　　光　　男　委員　　　　　　　５番　　　今　　野　　　　　孝　委員

　６番　　　大　　場　　英　　雄　委員　　　　　　　７番　　　浅野目　　幸　　一　委員

　８番　　　加　　藤　　信　　明　委員　　　　　　　９番　　　白　　井　　健　　道　委員

１０番　　　阿　　部　　綾　　子　委員　　　　　　１１番　　　髙　　橋　　ひろみ　委員

１２番　　　清　　野　　貞　　昭　委員　　　　　　１３番　　　森　　谷　　政　　志　委員

１４番　　　奥　　山　　重　　雄　委員　　　　　　１６番　　　青　　柳　　安　　展　委員

１７番　　　佐　　藤　　　　　直　委員　　　　　　

◎欠席委員（１名）

　４番　　　細　　矢　　俊　　博　委員

◎説明のため出席した者の職氏名


土　田　正　剛	市　　　　　　長	石　山　泰　博	教育委員会委　　員　　長
岡　田　博　雄	選挙管理委員会委　　員　　長	小　林　文　雄	代表監査委員
八　島　一　夫	農業委員会会長	片　桐　　　崇	消　　防　　長
椎　名　和　男	副　　市　　長	高　橋　一　郎	教　　育　　長
間木野　多加志	総　務　部　長	中　野　智治郎	プロジェクト担当部長
矢　萩　和　広	市民生活部長	髙　橋　　　昇	健康福祉部長
本　田　　　剛	経　済　部　長	滝　口　亮　一	建　設　部　長兼水道部長
今　野　和　行	会計管理者	半　田　　　博	教　育　次　長
古　谷　利　明	総合政策課長	浅野目　　　勇	庶　務　課　長併選挙管理委員会事　務　局　長
芦　野　耕　司	財　政　課　長	網　干　　　賢	監　査　委　員事　務　局　長
菊　池　忠　芳	農業委員会事　務　局　長

◎事務局職員出席者職氏名


斎　藤　吉　則	事　務　局　長	安　達　好　浩	事務局長補佐
井　上　正　宏	議　事　係　長	辻　村　　　充	主　　　　　事
児　玉　由希実	主　　　　　事	鈴　木　敬　一	兼　務　書　記
柴　田　友　美	兼　務　書　記

◎本日審査した案件

　議第４８号　平成２５年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について

　議第４９号　平成２５年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５０号　平成２５年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５１号　平成２５年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５２号　平成２５年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５３号　平成２５年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５４号　平成２５年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

　議第５５号　平成２５年度東根市水道事業会計決算認定について

　議第５６号　平成２５年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

　　◎開　　　　　議

○奥山重雄決算特別委員長　皆さん、おはようございます。

　　本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、４番細矢俊博委員です。したがいまして、委員の出席は15名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

　　◎発言の取り消しについて

○奥山重雄決算特別委員長　はじめに、発言の取り消しについてお諮りします。

　　土田市長から、去る９月16日の本委員会における発言について取り消しの申し出がありました。よって、会議規則第65条の規定を準用し、お手元に配付しております発言取消申出書のとおり取り消しを許可することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。したがいまして、土田市長からの発言取り消しの申し出を許可することに決しました。

　　次に、決算特別委員会に付託になりました議第48号から議第56号までの９議案につきましては、去る９月８日の本委員会において詳細な説明がありました。また、一般会計の歳入については、去る９月16日の本委員会において慎重に審査を行い、一般会計の歳出並びに各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。

　　これから審査の経過と結果について、総務文教、厚生分科会委員長及び経済建設分科会副委員長に報告を願います。

　　◎総務文教分科会委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長　はじめに、総務文教分科会委員長　11番髙橋ひろみ委員。

　〔髙橋ひろみ総務文教分科会委員長　登壇〕

○髙橋ひろみ総務文教分科会委員長　おはようございます。

　　決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で総務文教分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月17日及び18日の両日、午前10時から第３委員会室において総務文教分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第１款議会費について申し上げます。

　　インターネット議会中継については、議場における会議の生中継及び録画中継を継続的に実施しており、議会だよりの発行とあわせ、本市議会の情報を積極的に発信しました。

　　今後も、市民にとって身近に感じられる親しみやすい議会を目指し、議論してまいります。

　　次に、第２款総務費第１項総務管理費１目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。

　　行政サービスは、職員が心身ともに健康で勤務できることが基本であります。時間外勤務など職員の勤務実態を的確に捉え、職員の適切な健康管理に努められるよう要望いたします。

　　次に、２目広報広聴費のホームページ管理事業について申し上げます。

　　平成25年度においては、本市ホームページのリニューアルを実施しております。ホームページは本市における情報発信の重要なツールであり、閲覧しやすく、必要な情報にアクセスしやすいことが求められますが、リニューアル後の市民の反響は好評であるとのことであり、アクセス数がさらに増加するものと期待されます。

　　今後とも、ホームページを通じ、本市の魅力を積極的に発信するとともに、市民がどのような情報を求めているのかを常に考慮し、さらなる情報発信の機能向上を要望いたします。

　　次に、４目財産管理費の庁舎管理事業について申し上げます。

　　これまでの継続した維持管理により、本庁舎は比較的良好な状態に保たれております。

　　しかしながら、今後は庁舎の経年劣化がさらに進むものと考えます。庁舎の大規模な改修も視野に入れつつ、今後も計画的な維持管理の実施を要望いたします。

　　次に、５目企画費の、ともに築く地域未来創造事業について申し上げます。

　　平成25年度の地域づくり事業費補助金については、市内の２団体に交付され、市民参画のまちづくりが活発に展開されたとのことであります。

　　本事業は地域力の向上を図る有効な手段であることから、今後は市民のニーズを的確に把握し、予算確保に努めるとともに、市民との協働のまちづくり実現のため、さらなる事業の推進を要望いたします。

　　次に、同じく５目企画費の定住促進事業について申し上げます。

　　平成25年度の交付件数は76件であり、定住人口の増加は図られてはおりますが、東部地区、西部地区への転入件数は少ないようです。均衡ある発展を目指すため、より効果的な補助を検討しているとのことでありますが、委員からは、「地域の魅力を情報として積極的に発信することも有効ではないか」との意見もありました。

　　今後は、本制度の見直しはもとより、他事業とも連携した広い視点での定住施策の検討を要望いたします。

　　次に、13目プロジェクト推進費について申し上げます。

　　平成25年度はＰＦＩ導入可能性調査の結果を受け、ＰＦＩ方式での事業実施が決定され、実施方針の公表、特定事業の選定、入札公告及びそれらに係る説明会など、事業者を決定するための業務が行われました。計画した事業スケジュールに基づき適切に事業が実施されており、平成28年11月のオープンに向け順調に進捗しているようです。

　　今後も計画的な事業の執行となるよう要望いたします。

　　また、公益文化施設整備事業に係る費用の償還期間が長期となることから、健全な財政運営を願います。

　　次に、14目諸費の防災関連事業について申し上げます。

　　これまで経験したことのない大雨による大規模な土砂災害や竜巻などの自然災害が全国各地で多発しており、本市においても例外ではありません。災害等の発生時においては、エリアメールにより市内一円に緊急情報が発信されますが、登録制メールは、災害時、市外にいた場合でも緊急情報を受信することができるため、大変有効なものであります。しかしながら、本年９月３日現在、一般市民の登録者数は263人にとどまっております。

　　今後は、登録制メールのさらなる普及に努めるとともに、市民の防災意識を向上させるような取り組みを要望いたします。

　　次に、第２項徴税費について申し上げます。

　　平成25年度の本市における現年度課税分の市税徴収率は99.33％であり、県内において非常に高い水準にあります。これは、滞納整理システムの導入はもとより、納税相談員を中心とした納税者へのきめ細やかな対応が大きな要因であると考えます。

　　平成25年度からはコンビニエンスストアでの納入が始まり、納税者の利便性がさらに高まったことから、今後も収納率の高水準を維持できるよう要望いたします。

　　次に、第４項選挙費について申し上げます。

　　平成25年度は参議院議員通常選挙が行われ、投票率は前回選挙と比較し2.49ポイント減少しました。投票率の向上は今後の大きな課題であると言えます。委員からは、「投票者数全体の約３分の１を期日前投票者が占めていることから、投票率の向上のため、期日前投票所の増設を検討すべきでは」との意見がありました。

　　今後は、選挙を呼びかける啓発活動のさらなる充実とともに、有権者がより投票しやすい環境づくりを要望いたします。

　　次に、第６項監査委員費について申し上げます。

　　平成25年度は、小田島小学校の耐震工事について工事監査を実施しております。より専門的な監査は、職員のみならず、施工業者の技術向上にも寄与しているとのことであります。

　　今後も、行政の適正な事務執行が確保されるよう、さらなる監査機能の強化を要望いたします。

　　次に、第９款消防費第１項消防費２目非常備消防費の非常備消防事業について申し上げます。

　　消防団の確保については、全国的にも大きな課題であり、生活形態の変化による若年層の加入の減少が大きな要因となっております。しかしながら、火災や災害時における消防団員の果たす役割は極めて重要であります。

　　本市においても、東根市消防団条例の改正により年齢要件の上限を廃止するなど、消防団員の減少に歯どめをかける対策を講じておりますが、今後とも人員の確保については粘り強く取り組むとともに、消防団員のさらなる処遇の改善を図っていただくよう要望いたします。

　　次に、第10款教育費第１項教育総務費２目事務局費の特別支援教育推進事業について申し上げます。

　　本事業は、スクールサポーターを配置し、特別支援学級や発達障がいを持つ児童の教育支援を行うもので、平成25年度は市内の八つの小学校に14名が配置されました。スクールサポーターは全員各種教員免許を有しており、児童心理学を学んでいるとのことです。

　　児童とのかかわり方には十分な経験ときめ細やかな対応が必要であることから、今後とも支援を必要とする児童に対する指導体制には万全を期すよう要望いたします。

　　次に、４目語学指導費について申し上げます。

　　本事業は、２名のＡＬＴによる英語指導を行うものであり、市内の全小中学校で実施されております。英語の授業はもとより、授業以外の時間も児童生徒と一緒に過ごすことで、気軽に英語に親しむ体制ができているだけでなく、児童生徒の積極性も引き出しているとのことであり、その成果を高く評価いたします。

　　今後は、英語教育の充実をさらに図るため、ＡＬＴの増員を強く要望いたします。

　　次に、第２項小学校費３目施設維持費の小学校施設維持事業及び第３項中学校費３目施設維持費の中学校施設維持事業について申し上げます。

　　学校施設の維持管理については、平成25年度においても各種改修工事や施設維持に係る保守点検等が実施されておりますが、限られた予算の中での事業執行であり、修繕を必要とする箇所は各学校において多く残されております。

　　今後は、施設の現状を的確に把握し、必要な予算の確保に努めるとともに、児童生徒の教育環境の向上のため、学校施設の積極的な修繕を要望いたします。

　　次に、第４項社会教育費１目社会教育総務費の東根市民立大学「タントまなべ学園」事業について申し上げます。

　　本事業は、市民自ら事業の企画運営を行い、趣向を凝らした各種講座を実施しているものです。

　　受講生も多く、市民に浸透してきた事業でありますので、今後もさらに充実した内容で事業が実施されることを要望します。

　　最後に、第12款公債費について申し上げます。

　　本市の市債残高は平成25年度末で約181億円となっており、年々減少傾向にあります。今後の財政負担を慎重に見極め、財政運営に無理を生じさせることなく、的確な公債費の管理に努めるよう要望いたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算については賛成多数により、東根市東根財産区特別会計決算については全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ本分科会の決定どおり認定してくださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

　　◎経済建設分科会副委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長　次に、経済建設分科会副委員長　10番阿部綾子委員。

　〔阿部綾子経済建設分科会副委員長　登壇〕

○阿部綾子経済建設分科会副委員長　おはようございます。

　　決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査経過と結果についてご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月17日及び18日の両日、午前10時から第１委員会室において経済建設分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。

　　はじめに、一般会計のうち、第５款労働費について申し上げます。

　　第１項労働諸費１目労働諸費の職業訓練センター指定管理委託事業についてであります。

　　指定管理者である職業訓練法人東根職業訓練協会は、工夫を凝らした事業を開催するなどして、技能向上、施設の活用に努力されておりますが、センター利用者数は減少しているとのことであります。

　　東根市職業訓練センターは、本市の職業訓練及び各種研修の実施など、地域経済社会発展を図るため設置された施設です。目的達成のため、市所有の施設の有効活用について検討していくことを望みます。

　　次に、第６款農林水産業費について申し上げます。

　　まず、第１項農業費３目農業振興費、農業振興事業の有害鳥獣対策についてです。

　　本事業については、地域の対策協議会や猟友会と連携し、追い払い活動や駆除、電気柵設置による被害対策を実施しておりますが、有害鳥獣が増加傾向にある中、なかなか追いつかないのが現状であります。

　　有害鳥獣による被害は農業従事者の生産意欲を減退させるだけでなく、本市の農業の根幹を揺るがす重大な問題です。関係者だけでなく、地域住民が一緒になり、被害縮小に向けた本市独自の対策を講じ、営農環境の確保が図られるよう強く要望いたします。

　　次に、同じく３目農業振興費の果樹王国ひがしねブランド戦略事業、園芸産地活性化支援事業及びさくらんぼ生産量日本一確保対策事業についてであります。

　　果樹王国ひがしねブランドを広く発信する全国の主要市場へのトップセールスや、仙台駅や、都営地下鉄を活用したＰＲは、果樹王国ひがしねの知名度向上に大きな効果を上げています。

　　今後とも市場拡大に挑み、さらなる知名度の向上と有利販売に向けた事業の推進を望みます。

　　また、さくらんぼの生産基盤の整備と受粉環境の整備促進は、さくらんぼの高品質化、安定生産につながるものです。継続して各種施策に取り組まれることを要望いたします。

　　次に、９目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業についてであります。

　　本事業は、農地の貸し手と借り手双方に対し推進費を交付するものであります。昨年度は180人が交付対象となり、約66万平方メートルの農地が有効に活用されたとのことです。

　　今後も、農業委員各位による指導、助言により、担い手確保と遊休農地の未然防止・解消に向け取り組んでいただくことを要望します。

　　次に、第２項林業費２目林業振興費の森林病害虫等防除事業についてです。

　　松くい虫防除やナラ枯れの被害対策に積極的に取り組まれておりますが、その被害の拡大はとどまるところを知らない状況にあります。被害拡大により山に住む動物の餌がなくなり、鳥獣被害が出ているとも考えられます。このままでは生態系そのものが崩壊することが危惧されます。

　　広い視野で状況調査を行い、今年度最終年度となるナラ枯れ被害対策計画の見直しを図るとともに、健全な森林の保全と公益的機能の強化に努められることを望みます。

　　次に、第７款商工費について申し上げます。

　　はじめに、第１項商工費２目商工業振興費の住宅新築・リフォーム支援事業についてです。

　　本事業の昨年度の総工事費は11億4,200万円で、新築工事の増加により過去最高の経済効果であったと報告がありました。市内住宅関連業種を中心に地域経済の振興が図られたことを評価いたします。

　　今年は新たな計画での事業実施をされておりますが、今後については、地域経済の活性化を図る目的の成果を十分に検証するとともに、定住促進の観点からも今後の事業のあり方について検討していただくよう要望いたします。

　　次に、３目観光費、果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会事業についてです。

　　ランナーの募集定員を１万2,000人と定めているものの、会場内の観客数は年々増えており、にぎわいを見せております。また、沿道での応援にもたくさんの方が訪れ、半日の大会にもかかわらず、約３万人の交流人口の拡大が図られました。

　　今後とも、おもてなしの心で大会運営に当たり、滞在型のプランを取り入れるなど、観光マラソンとしてのさらなる充実を要望いたします。

　　次に、第８款土木費について申し上げます。

　　第２項道路橋りょう費２目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。

　　昨年度も適切かつ迅速な対応による除雪で市民生活の安全が図られたことは、関係職員に改めて敬意を表すものであります。委員からは、交差点付近の見通しが悪い箇所の除雪に特に留意するよう意見が出されました。

　　また、雪押し場の確保について、事前に区長へ協力依頼を行う際は、各地区でしっかりコミュニケーションを図り、十分な理解と協力が得られるようお願いいたします。

　　次に、第４項都市計画費５目公園整備費の大森山公園グラウンドゴルフ場整備事業についてです。

　　昨年度は用地買収をはじめ、管理棟の実施設計や造成工事も実施し、着実に事業が進行しております。隣接するあそびあランドは市内外の子どもたちと保護者から大いに利用されており、グラウンドゴルフ場の整備後は大森山公園一帯がさらに幅広い世代の利用者でにぎわうことが予想されます。

　　平成28年春の供用開始に向け、世代間交流が図られるよう計画的に整備されることを期待いたします。

　　次に、第５項住宅費１目住宅管理費の住宅管理事業についてであります。

　　昨年度は政策空き家となった西楯団地３棟の解体工事を実施し、解体後の敷地についても適正に管理がなされております。

　　今後とも、昨年度策定した東根市公営住宅等長寿命化計画に基づき、老朽化した公営住宅の長寿命化を図り、安全な住宅の供給に努められるよう望みます。

　　続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。

　　はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。

　　昨年度は第６期事業計画に基づき順調に事業が進められ、さらに、第７期事業計画に向けた調査が実施されました。

　　今後、第７期計画の認可手続を経る予定でありますが、計画的な整備区域の拡大を図るとともに、一層の普及啓発に努めていただくことを要望いたします。

　　次に、水道事業会計決算について申し上げます。

　　給水戸数、給水人口がともに増加している中で年間給水量が減少している状況は、市民の節水意識の高揚や節水機器の普及によるものでありますが、本事業の経営に大きく影響を与えることから、健全経営に努められることを望みます。

　　また、職員による未収金徴収事務の努力に敬意を表すものであります。

　　さらに、沼沢・猪野沢簡易水道統合事業の今年度完成に向けた計画的な推進が図られており、安全で良質な飲料水の安定供給に努められることを望みます。

　　最後に、工業用水道事業会計決算について申し上げます。

　　工業用水道更新計画に基づき、年次計画に沿った機械設備等の更新工事が進められております。受水企業の基本水量は景気の動向により左右され、本事業の経営に影響を与えます。

　　今後とも、年次計画による施設整備の推進と管理に万全を期すとともに、経済の動向に注視され、健全経営と工業用水の安定供給に努められることを望みます。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市公共下水道事業特別会計決算、東根市水道事業会計決算及び東根市工業用水道事業会計決算の４件について、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

　　◎厚生分科会委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長　次に、厚生分科会委員長　６番大場英雄委員。

　　　〔大場英雄厚生分科会委員長　登壇〕

○大場英雄厚生分科会委員長　おはようございます。

　　決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案審査の経過と結果についてご報告申し上げます。

　　本分科会に付託されました案件を審査するため、去る９月17日及び18日の両日、午前10時から第４委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。

　　はじめに、第２款総務費第１項総務管理費12目地方バス対策費、市民バス運行事業についてであります。

　　平成25年度の市民バスの利用者数については２万8,603人で、増加傾向にあることから、市民に定着していることがうかがえます。特に、地域の要望を受けて平成25年度に実証運行した泉郷線については、独自の取り組みもあり、利用者が1,135人で、地域住民の重要な足となっています。

　　今後、高齢者が増えることにより、市民バスの需要はますます高まっていくと予測されます。路線や便数などの検討に当たっては、運行時間や経路、利用者の声などを考慮しているとのことでありますが、より広く細やかなニーズ調査などを実施し、充実した交通弱者対策が図られることを望みます。

　　次に、15目空き家等対策費の空き家等所有者調査啓発事業についてであります。

　　平成26年１月から実施している本事業でありますが、現在、各地区の協力のもと、空き家であるとされた330軒のうち、倒壊の恐れなど周囲に被害が及ぶ危険性がある35軒について先行して調査を行っているとのことです。少子高齢化や核家族化が進む中で、所有者が県外または海外に住んでいるケースや、相続放棄しているケースなど、それぞれ複雑な事情を抱えており、業務の困難さがうかがえます。

　　しかしながら、市民の安全・安心な暮らしを守る上で、空き家等の適正管理を図ることは重要であることから、引き続き所有者の特定及び注意喚起をお願いいたします。

　　次に、第３項戸籍住民基本台帳費１目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。

　　住民基本台帳カードについては、公的個人認証として国税電子申告（ｅ－Ｔａｘ）の際に使用することが考えられますが、そのほかの活用についてはほとんど普及していないのが現状です。また、平成28年１月からは、住民基本台帳カードにかわりマイナンバーカードが交付される予定であります。

　　今後、市民の利便性の向上を図るため、マイナンバーカードの効果的な利用方法、活用方法について、市民に十分な周知が図られることを望みます。

　　次に、第３款民生費について申し上げます。

　　第１項社会福祉費１目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業及び福祉推進員設置事業についてであります。

　　皆さんご存じのとおり、民生委員・児童委員は、地域の高齢者、障がい者、児童など地域住民の相談に応じ、自立支援、福祉サービスの利用に関する情報提供を行っております。また、福祉推進員は、高齢者や障がい者世帯などの地域の見守り活動や高齢者サロンといった福祉活動に参加、協力するなど、いずれも地域住民のネットワーク構築に欠かせない存在となっております。

　　今後、地域コミュニティの希薄化が懸念される中、現代社会においてその役割はますます重要になります。引き続き事業の充実をお願いするとともに、各種研修、学習会などを開催し、人材育成にも努められますよう要望します。

　　次に、７目老人福祉費の高齢者緊急通報体制等整備事業についてであります。

　　ひとり暮らしの高齢者などの急病や事故、災害などの緊急事態に際し、迅速かつ適切な対応が期待される本事業は、少子高齢化、核家族化が進む中でひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増え、今後、需要が高まることが予想されます。しかし、平成25年度の登録件数は124件と伸び悩んでいることから、広報の必要性を感じます。

　　今後、事業の周知徹底を図り、ひとり暮らし高齢者などの安全の確保と不安解消を図られることを望みます。

　　次に、第２項児童福祉費１目児童福祉総務費の子ども・子育て支援計画推進事業についてであります。

　　平成25年度においては、保育に関するニーズ調査や２回の子ども・子育て会議を開催するなど、平成26年度中の策定に向けて進めているとのことであります。計画策定に当たっては、保護者の保育ニーズが反映されるよう子ども・子育て会議の中で十分に協議し、くわえて、市民にわかりやすい制度の広報にも努め、「子育てするなら東根市」をさらに深化できることを望みます。

　　次に、第４款衛生費について申し上げます。

　　第１項保健衛生費１目保健衛生総務費のこうのとり支援事業についてであります。

　　妊娠、出産を望んでも子どもに恵まれない夫婦を支援するため不妊治療費を助成する本事業は、平成25年度に27人が対象となり、延べ44回の治療に対し助成しております。そのうち11人が妊娠するという大変喜ばしい効果がもたらされました。

　　引き続き事業の継続をお願いするとともに、さらなる拡大についても検討していただけるよう要望いたします。

　　次に、特別会計について申し上げます。

　　はじめに、国民健康保険特別会計であります。

　　国民健康保険制度については、市町村国保の構造的な問題に対応するため、国において財政基盤の強化や財政運営の都道府県単位化など改革の内容が示されています。しかしながら、平成29年度からの実施を前に、具体的にはまだ何も示されておらず、先行きは不透明であります。引き続き国保会計の健全な運営を図るためにも、医療費の抑制策は大きな課題と考えます。

　　このような中、後発医薬品（ジェネリック医薬品）は、先発医薬品に比べ安価であり、医療保険財政の改善に加え、患者の負担軽減にもつながります。今後さらなる普及に向けて啓発をお願いいたします。

　　次に介護保険特別会計について申し上げます。

　　平成25年度の要介護・要支援認定者数は2,013人で、前年度と比較し60人増えております。また、居宅介護（介護予防）サービス受給者数についても１万3,447人と、前年度より813人増え、今後も給付費の増加が想定されます。

　　このような中、平成27年度より地域支援事業の再編成が行われ、市町村主体の新しい総合事業への移行を求められるなど、介護保険制度の改革が進んでいくことになります。また、本市においては、平成26年度中に第６期介護保険事業計画を策定することから、策定委員を中心に議論が進められているとのことです。

　　地域包括支援センターの体制強化も課題となっていることから、関係機関、団体と意見交換を図るなど連携を密にし、地域包括ケアシステムの構築が図られることを望みます。

　　次に、市営墓地特別会計について申し上げます。

　　現在、全体で561区画中使用者が決まっていない区画は３区画で、墓石の建立率は42％です。残りの区画も限られており、今後早急に必要とされている方に対応できない可能性があります。

　　ついては、墓石が建立されていない区画の使用者の現状なども把握され、市営墓地の管理に努められることを望みます。

　　最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。

　　急速に進む少子高齢化に対応するためつくられた医療制度でありますが、今後とも広域連合と連携し、適正な事業執行がなされるようお願いいたします。

　　以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市国民健康保険特別会計決算、東根市介護保険特別会計決算、東根市市営墓地特別会計決算及び東根市後期高齢者医療特別会計決算の５件について、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。

　　何とぞ本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

○奥山重雄決算特別委員長　以上で各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。

　　これからただいまの報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　質疑もありませんので、これで終わります。

　　次に、討論ですが、通告がありませんので、討論を終わります。

　　これから採決を行います。

　　はじめに、議第48号　平成25年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する総務文教、厚生分科会委員長及び経済建設分科会副委員長の報告は、いずれも認定すべきものとするものです。本決算は、報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第48号は報告のとおり認定されました。

　　次に、議第49号　平成25年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第49号は分科会委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第50号　平成25年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第50号は原案のとおり認定されました。

　　次に、議第51号　平成25年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　本決算に対する分科会副委員長の報告は、認定すべきものとするものです。本決算は、分科会副委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第51号は分科会副委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第52号　平成25年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第52号は分科会委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第53号　平成25年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第53号は分科会委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第54号　平成25年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第54号は分科会委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第55号　平成25年度東根市水道事業会計決算認定について採決します。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第55号は分科会副委員長報告のとおり認定されました。

　　次に、議第56号　平成25年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。よって、議第56号は分科会副委員長報告のとおり認定されました。

　　以上で決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。

　　なお、本委員会の審査の結果については、この後の本会議において審議されることになっていますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については総務文教、厚生分科会委員長及び経済建設分科会副委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長　異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については総務文教、厚生分科会委員長及び経済建設分科会副委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。

　　次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

　　◎閉　　　　　会

○奥山重雄決算特別委員長　　これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

　　　午前１０時５４分　閉　会