第3回東根市議会定例会

平成25年9月19日 午前10時 開 議

 奥  山  重  雄  決算特別委員長      今  野     孝  副委員長


◎出席委員(14名)
 1番   河  村     豊 委員       3番   高  橋  光  男 委員
 4番   細  矢  俊  博 委員       5番   今  野     孝 委員
 6番   大  場  英  雄 委員       7番   浅 野 目  幸  一 委員
 8番   加  藤  信  明 委員       9番                
10番   阿  部  綾  子 委員      11番   高  橋  ひ ろ み 委員
12番   清  野  貞  昭 委員      13番   森  谷  政  志 委員
14番   奥  山  重  雄 委員      16番   青  柳  安  展 委員
17番   佐  藤     直 委員

◎欠席議員(1名)
 2番   原  田  利  光 委員

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        石 山 泰 博
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 荒 川 妙 子  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        黒 田   長  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        高 橋 一 郎  教  育  長
間木野 多加志  総 務 部 長        菊 池 修 明  市民生活部長
塩 野 康 二  健康福祉部長         本 田   剛  経 済 部 長
         建 設 部 長
滝 口 亮 一                 片 桐 秀 男  会計管理者
         兼水道部長
半 田   博  教 育 次 長        古 谷 利 明  総合政策課長
         庶 務 課 長
高 橋   昇  併選挙管理委員会       森 谷   健  財 政 課 長
         事 務 局 長
         監査委員                    農業委員会
網 干   賢                 原 田 光 茂
         事務局長                    事務局長

◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 宗 義  事 務 局 長        安 達 好 浩  事務局長補佐
井 上 正 宏  議  事 係 長        辻 村   充  主     事
児 玉 由希実  主     事        鈴 木 敬 一  兼務書記
牧 野 美和子  兼務書記


◎本日審査した案件

 議第73号 平成24年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第74号 平成24年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第75号 平成24年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第76号 平成24年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第77号 平成24年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第78号 平成24年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第79号 平成24年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第80号 平成24年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
 議第81号 平成24年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第82号 平成24年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎開     議

○奥山重雄決算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから決算特別委員会を開会します。
 本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、2番原田利光委員です。したがって、委員の出席は14名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 決算特別委員会に付託なりました議第73号から議第82号までの10議案につきましては、去る8月29日の本委員会において詳細な説明がありました。また、一般会計の歳入については、去る9月9日の本委員会において慎重に審査を行い、一般会計の歳出並びに各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置して、議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
 これから、審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

◎総務文教分科会委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 11番高橋ひろみ委員。

   〔高橋ひろみ総務文教分科会委員長 登壇〕

○高橋ひろみ総務文教分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で総務文教分科会に付託されました議案の審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託をされました案件を審査するため、去る9月10日及び11日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、第1款議会費について申し上げます。
 インターネット議会中継により、議場における会議の生中継及び録画中継を継続的に実施した結果、多くのアクセスがあり、たくさんの方々の関心が本市議会に向けられたと考えます。今後も、より開かれた議会を目指し、議論してまいります。
 次に、第2款総務費第1項総務管理費1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
 本市職員の健康管理についてでありますが、年1回の健康診断が実施されており、診断の結果、異常がある職員に対しては再度検査を受けるよう指導しているとのことで、病気による長期休暇は減っているとのことであります。職員が心身ともに健康であることが、行政サービスの基本であると考えます。今後も、メンタルへルスも含め、職員の適切な健康管理に努めるよう要望いたします。
 次に、契約管理事業について申し上げます。
 委員からは、地元業者に対する受注機会についての質疑がありましたが、特殊工事は除くものの、指名競争入札等における業者選定については、配慮しているとのことでありました。今後は、震災復興による人件費や物価の高騰などの影響が考えられることから、適正な積算や予定価格の設定のもと、より多くの地元企業が受注できるよう要望いたします。
 次に、2目広報公聴費のホームページ管理事業について申し上げます。
 本市ホームページのアクセス数は、昨年度と比較し1カ月当たり約2,700件増の2万1,000件となっており、各種情報の伝達手段として大変重要な役割を果たしているものと考えます。
 委員からは、アクセス数増加の要因についての質疑があり、インターネット環境の増進はもとより、スマートフォン、タブレット型端末の普及によるもの、また、本市も含め自治体それぞれに様々なサービスや事業があることから、その内容を比較するため、多くの方々がホームページを活用していると考えられることなどが増加の要因であるとのことでした。今年度は、ホームページがリニューアルされ、さらにアクセス数が増加するものと期待されます。
 今後も、市内外に本市の魅力を存分に発信できるよう、要望いたします。
 次に、4目財産管理費の財産管理事業について申し上げます。
 公用車については、計画的に更新がなされており評価いたしますが、昨今、公用車による事故の発生が多く感じられます。今年度、外部講師を招き、安全運転に関する講習会を実施したとのことですが、今後も定期的な講習会を実施し、事故の未然防止に努めていただくよう要望いたします。
 次に、5目企画費のともに築く地域未来創造事業について申し上げます。
 地域活動事業費補助金について、昨年度比較し、3団体多い7団体に対し交付されたとのことでした。
 委員からは、増加の要因についての質疑があり、公民館を活動拠点とした団体に対するPR活動、さらには市報によるPR活動など積極的な広報に努めたことから、広く市民に事業が浸透したことが大きな要因であるとのことでした。
 今後も、地域力の向上のため、市民の自発性を高めるとともに、行政と協働したまちづくりのさらなる推進を要望いたします。
 次に、定住促進事業について申し上げます。
 平成24年度から実施された本事業は、49件の申請があり、総数で128人が本市に定住したとのことであり、一定の成果があったものと考えます。
 今後は、東部地区及び西部地区への転入がより一層推進され、市域の均衡ある発展が図られるよう、制度の見直しや具体的な定住施策を強く要望いたします。
 次に、9目空港対策費の空港周辺対策事業について申し上げます。
 山形東京便については、より有利な時間帯での運航及び増便を求め、関係機関と一体となり、これまでの実績を示しながら航空会社に対し要望活動を行っており、また、現在休止している名古屋便、札幌便の再開を視野に入れ、新たな空港会社に対し要望活動を行っているとのことでありました。
 また、今年度において、行政と企業との意見交換の場があり、その内容を取りまとめ、名古屋便再開の陳情に活用したとのことであります。こうした意見交換の場は非常に重要であると考えます。
 今後も、官民一体となり、多くの方々が山形空港を利用できるよう要望活動に力を入れるとともに、さらなる利用拡大の推進を要望いたします。
 次に、13目プロジェクト推進費について申し上げます。
 平成24年度は、東根市公益文化施設整備基本構想・基本計画の策定及び民間活力導入可能性調査が実施されました。
 今後は、公益文化施設の平成28年11月のオープンに向けて計画的な事業の展開となるよう、また、公益文化施設整備事業に係る費用の償還期間が20年と長期にわたることから、計画的な財政の運用を要望いたします。
 次に、第2項徴税費1目税務総務費の税務総務事業について申し上げます。
 納税相談員については、3名体制で徴収業務にあたっているとのことでありますが、副市長以下、部課長で構成する収納対策本部及び課職員と一緒に訪問相談や夜間徴収などのきめ細やかな対応を実施しているとのことが、自主納付の推進につながっているものと考えます。夜間徴収の件数は減ってきているとのことでありますが、今年度から始まったコンビニエンスストアでの納入など、納税環境も向上していることから、今後も収納率の高水準を維持できるよう、一層の努力を要望いたします。
 次に、第4項選挙費について申し上げます。
 平成24年度は、衆議院議員総選挙が行われましたが、投票率が前回選挙と比較し約10ポイント以上下がっております。投票日の時期や天候による影響もさることながら、20代から30代における投票率の低下が大きな要因であるとのことでした。
 今後は、若い世代への選挙啓発を徹底することとともに、期日前投票が増えているとのことから、さらに多くの有権者が期日前投票ができるような環境づくりの検討をお願いします。
 次に、第6項監査委員費について申し上げます。
 平成24年度は、新設された東根公民館において、初めて工事監査を実施し、その事前調査を外部委託しており、より専門的な監査が実施されました。
 今後も行政事務の適正かつ効率的な運営が確保されるよう、引き続き監査機能の充実強化を要望いたします。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 第1項消防費2目非常備消防費についてでありますが、各種設備の整備は概ね図られているものの、消防団員の確保が大きな課題であると考えます。生活形態の変化に伴い、若年層の加入が減少しているとのことでありますが、火災や各種災害時における消防団員の果たす役割は非常に重要であることから、消防団員の確保により一層努めていただくよう要望いたします。また、委員からは、救急救命士を含めた消防職員数が他自治体と比べて不足しているとの意見がありました。
 今後とも災害時における初期対応が十分に行えるよう、計画的な消防職員の確保を要望いたします。
 次に、第10款教育費について申し上げます。
 第3項中学校費4目学校建設費の中学校仮設校舎リース事業についてでありますが、生徒の増加により不足となった教室を補うため、仮設校舎の借り上げを行ったものであります。
 委員からは、生徒数の今後の動向についての質問があり、今後は増加傾向にあるとのことでした。
 小学校費においても同様の事業がありますが、今後の児童生徒数の推移を慎重に見極め、快適な学習環境の提供を要望いたします。
 次に、第4項社会教育費1目社会教育総務費の東根市民立大学タントまなべ学園事業について申し上げます。
 本事業は、市民自ら企画運営し、各種講座を実施したものであります。
 委員からは、受講生も多く、本市における生涯学習の核となる事業であること、また、市民の自立性を強く促していることから高く評価するものとの意見がありました。
 今後も、より充実した内容で実施されることを期待します。
 次に、2目公民館費の生涯学習推進事業について申し上げます。
 本事業は、各地区の生涯学習地区民会議に対し活動費を交付しており、各地区独自の事業が展開され、生涯学習の推進に大きく寄与しているものと考えます。
 委員からは、各地区館で情報交換する場合について質疑がありましたが、公民館長、副館長及び地域づくり推進委員の各部会において適宜情報交換を実施しているとのことでした。
 今後は、より活発な事業となるよう、生涯学習地区民会議の委員同士が交流を図ることができるような機会の提供を要望します。
 次に、第5項保健体育費2目体育施設費の体育施設事業について申し上げます。
 大森緑地公園野球場等施設改修工事の実施により、適切な維持管理がなされておりますが、委員からは、今後の大森緑地公園野球場を含めた体育施設全体のあり方について質疑がありました。現在策定を進めているスポーツ推進計画において、社会体育施設等の整備に関する方針を検討するとのことでありましたが、市民のニーズを的確に見極め、市民がよりスポーツに親しめるよう、体育施設の機能強化を要望いたします。
 最後に、平成24年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算について申し上げます。
 歳出、第1款総務費第1項総務管理費2目財産管理費についてでありますが、小学校とのタイアップにより森と親しむ子ども体験教室事業を開催し、森林の大切さを学ぶ事業が実施されたことについて評価いたします。
 今後は、東根財産区をより市民に知っていただくためにパンフレット等での広報に努めるなど、新たな事業の検討を要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算及び東根市東根財産区特別会計決算の2件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 4番細矢俊博委員。

   〔細矢俊博経済建設分科会委員長 登壇〕

○細矢俊博経済建設分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月10日及び11日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち、第5款労働費第1項労働諸費1目職業訓練センター指定管理委託事業についてであります。
 職業訓練センターは、指定管理者制度を導入し昨年度末で2年が経過しました。施設については、国の補助事業を活用し計画的に施設修繕工事を行っており、利用者の利便性が図られていることは評価すべきものであります。
 しかし、各種講座の受講者数が減少傾向にあり、昨年度の受講者数は、震災の影響があった一昨年よりも少なかったとのことです。若干の雇用回復により失業者向け講座が減少したことも要因の一つであるようですが、地域経済社会の発展を図るため、今後とも離職者の再就職支援、就労者向けの各種講座を開催し、より一層、施設が有効に活用されることを望みます。
 次に、第6款農林水産業費について申し上げます。
 第1項農業費3目農業振興費及び第2項林業費2目林業振興費の有害鳥獣対策についてであります。
 有害鳥獣による農作物被害は甚大であり、農業従事者の収入に影響を及ぼし、生産意欲を減退させます。これまでも地元協議会が中心となって様々な対策を講じておりますが、被害がおさまりません。より効果的な対策を講じ、被害の縮少が図られるよう、引き続き国・県への支援、補助制度について要望するとともに、市における対策の強化を望みます。
 次に、第1項農業費3目農業振興費のさくらんぼ生産・販売促進等各種事業及び活力ある園芸産地創出支援事業についてです。
 さくらんぼの生産や販売促進に対しては、加温・無加温ハウスや高生産性雨除け施設等の整備促進、受粉環境の向上など、本市の基幹作物として様々な事業に力を入れております。本市には、さくらんぼ以外にもリンゴやモモ、ラ・フランスなどの果物がたくさんあります。「果樹王国ひがしね」という名を確実に発信すべく、さくらんぼ以外の果樹にも生産、販売の支援についての検討をお願いします。
 また、全国の市場等へのトップセールスでは、「品質の高い農作物を、より早く、より多く」を求められるとのことです。しかし生産者は、市場よりも販売に有利な個人販売へ流れる傾向にあります。
 高品質の農産物が市場に流通しなければ、幾ら生産基盤の充実を図っても、ブランドの発信、定着には結びつきません。生産者の意識改革ができるよう、高い知名度と収益の高い魅力ある販売ルートを確立し、農協と一体となり、農産物の安定生産、高品質化に力を入れていただくよう要望いたします。
 次に、第1項農業費9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業及び遊休農地解消対策事業についてであります。
 時代の変化によるひとり農家の増加、また、農業従事者の高齢化により、担い手不足が大変厳しい状況となっています。懸命に遊休農地の解消努力を行っている一方で、片方では拡大が進行し、抜本的な解決に至っていないのが現状です。農業委員各位による指導・助言を強化し、担い手確保と遊休農地の未然防止と解消に向け、取り組んでいただくことを要望します。
 次に、第7款商工費について申し上げます。
 第1項商工費3目観光費の観光事業についてです。
 観光振興を図るため、各事業の実行委員会や協議会等の関係団体へ補助金や負担金を支出しております。これらの中には、長年恒常的に支出しているものが見受けられますが、観光振興という本来の目的に沿った運営を行うことが求められます。各種補助金、負担金については、事業効果を見極め、観光振興に結びつく事業展開の指導をお願いします。
 また、東根温泉の振興については、宿泊利用者数が年々減少し、昨年度は、ここ10年で過去最低の宿泊客数であります。各温泉旅館がこの問題に真剣に向き合い、早急な対策に取り組む必要があると考えます。自立した経営が図られるよう、温泉組合、各温泉旅館に対する抜本的改革について検討されるよう要望いたします。
 次に、第8款土木費について申し上げます。
 第2項道路橋梁費2目道路維持費の市道除排雪事業についてであります。
 昨年度は、過去2年に比べれば降雪も少なく、的確な除雪体制により生活道路の安全確保に努められましたことに敬意を表します。市民の除排雪に対する要望は、地域や道路状況によって様々です。迅速かつ現場に応じた対応をお願いします。
 また、昨年度は、区長の協力により、一部の地区において雪押し場の新たな確保が可能となったとのことです。区長の努力に感謝申し上げます。特に市内中心部は、空き地が少なく、雪押し場の確保が困難な状況であります。今後とも区長への協力依頼をお願いするとともに、地域の方々にも協力していただけるよう、雪押し場の増設に向けた努力と地域における自発的な除排雪活動の支援をお願いします。
 次に、道路維持事業及び生活密着道路整備事業についてです。
 日頃から市道の維持管理や改良等、迅速に対応していただいていることに敬意を表します。今後とも、定期的な点検の実施と早めの補修により、事故等の未然防止が図られることを望みます。
 次に、わがまち街路樹里親事業についてです。
 協働のまちづくり事業として、昨年度も124団体940人が参加し、993本の街路樹の里親として活動してくださいました。長年活動されている方々に改めて感謝申し上げます。
 平成14年からスタートした本事業も、昨年度で10年が経過し、現在は当初から事業に参加されてきた方の高齢化、新規活動者の不足が懸念されます。また、委員からは、里親による管理のあるなしで街路樹に差が出ているという意見がありました。
 事業の趣旨について市民へ改めて周知をし、参加者の募集に力を入れるよう要望いたします。
 次に、第4項都市計画費4目公園管理費の公園管理事業についてであります。
 市内の公園の中には、樹木が大きく育ち、日照など周辺に影響を及ぼしている箇所があるようです。また、街区公園内にあるトイレは、老朽化により使用頻度が少なく、不審者等の問題が懸念されます。市内の公園は、市民に「自然とのふれあい」や「憩い」と「安らぎ」の場を提供する機能を持つものです。
 今後も、トイレを含めた公園の管理について、地元自治会等と連携し、市民の方々が気持ちよく、また安全に利用できるよう定期的な点検を実施し、適正な公園管理に努められることを要望します。
 次に、5目公園整備費の子どもの遊び場整備事業及び大森山公園グランドゴルフ場整備事業についてです。
 昨年度は、子どもの遊び場整備事業の最終年度として、造成工事、遊具設置工事、管理棟の建築工事等の計画的な実施により、見事な「あそびあランド」が完成いたしました。今年5月のオープン以来、休日だけでなく平日も賑わいを見せており、またひとつ子育て環境が整備されましたことは、大変喜ばしいことです。
 グランドゴルフ場については、昨年度、実施設計を行い、平成28年度の供用開始に向け着実に事業が進行しております。
 現在、あそびあランドの利用者から、水飲み場とトイレの増設要望が多数あるようです。グランドゴルフ場整備と合わせて遊び場との間に設置予定とのことですが、子どもからお年寄りまで世代を超えた交流が図られるよう、一体的な整備を要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。
 現在、第6期事業計画に基づき事業が進められており、平成24年度末現在の整備面積は1,435.5ヘクタールで、整備率は82.5%であるとのことです。引き続き、計画的な事業の推進と公共下水道の利用促進に努められ、現在実施している公共下水道環境長寿命化についても計画的に実施されるよう、お願いいたします。
 次に、一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 本事業は、平成24年度をもちまして清算業務が完了いたしました。市の中心市街地発展に大きく寄与してきた本事業の円滑な終了に敬意を表するものであります。
 次に、水道事業会計決算について申し上げます。
 昨年度は、東部中区配水池耐震補強工事、老朽配水管の布設替工事を実施し、大規模地震の対策が講じられました。また、有収率向上のため漏水調査を実施し、発見箇所の修繕に努めているとのことです。
 今後とも、簡易水道から上水道への計画的な統合実施を進めるとともに、安全で良質な飲料水の安定供給と本会計の健全経営に努められることを要望いたします。
 最後に、工業用水道事業会計決算について申し上げます。
 工業用水道更新計画に基づき、年次計画に沿った機械設備等の更新工事が進められております。受水企業の基本水量は、経済情勢の変化により影響を受けやすく、本会計の経営にも影響を与えるものです。
 今後とも、年次計画による施設整備の推進と管理に万全を期すとともに、経済の動向に注視され、本会計の健全経営と工業用水の安定供給に努められることを望みます。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市公共下水道事業特別会計決算、東根市一本木土地区画整理事業特別会計決算、東根市水道事業会計決算及び東根市工業用水道事業会計決算の5件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○奥山重雄決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 6番大場英雄委員。

   〔大場英雄厚生分科会委員長 登壇〕

○大場英雄厚生分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月10日及び11日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、第2款総務費第1項総務管理費11目市民生活費防犯事業についてであります。
 防犯灯のLED化については、平成24年度から7か年計画で交換工事を進めており、予定どおり順調に整備が進んでいるとのことです。
 省エネルギー、省資源のLED防犯灯に交換することは、地球環境に対する負荷を軽減するものとして大変有意義なものです。また、従来の蛍光灯に比べ、耐用年数が長く、電気料も抑制できることは、自治組織の負担軽減につながるもので評価するものであります。
 しかしながら、LED灯に切り替えた場合、各自治組織に対する電気料の補助は行わないとのことです。市内の安全・安心な暮らしを守る観点から、市側が電気料の負担を担い、地元住民が自主的な防犯活動の拡大に取り組めるよう、LED化の効果を検証しつつ、支援の検討もお願いいたします。
 今後とも、犯罪を未然に防止し、地域住民を守るため、防犯に対する地域との連携強化を要望いたします。
 次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費の住民基本台帳ネットワーク事業についてであります。
 住民基本台帳カードの活用については、国税電子申告(e−Tax)のほか、自動車運転免許証にかわる高齢者の本人確認資料等が挙げられますが、昨年度の住民基本台帳カードの交付枚数は89枚と伸び悩んでおります。また、今年5月24日に「番号関連法案4法案」が国会本会議で可決成立いたしました。これにより、平成27年10月には個人番号が通知されます。そして、平成28年1月から個人番号カードが公布され、住民基本台帳カードにかわり利用されるものとなります。
 今後、政省令が整備され、国全体で個人番号制度が推進されますが、市民生活向上のため、証明証等のコンビニ交付の検討をはじめ、より一層、円滑で効果的な事業実施に取り組むようお願いいたします。
 次に、第3款民生費について申し上げます。
 第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業及び福祉推進員設置事業についてであります。
 民生委員・児童委員は、地域の高齢者、障がい者、児童などをはじめ、あらゆる地域住民の相談に応じ、自立支援、福祉サービスの利用に関する情報提供を行うなど、住民と各福祉機関をつなぐ窓口として活躍していただいております。
 平成23年度に民生委員・児童委員の活動報償費を上げたことは、役割の重要性から評価いたしますが、まだ十分とはいえず、事業の継続と一層の推進を図るため、さらなる処遇改善について検討をお願いいたします。
 また、地域の見守り活動や高齢者サロンなどへの参加・協力を行う福祉推進員は、現在、市内152区中128区で設置されており、未設置は東根、神町、小田島地区の一部となっております。支え合う地域づくり、地域力の向上につながる存在であることを考慮し、地域の実情に応じてではありますが、計画どおり平成26年度に全地区設置するようお願いいたします。
 次に、7目老人福祉費の高齢者社会参加促進事業についてであります。
 平成24年度からの実施となっております「お出かけサポートタクシー事業」は、高齢者の積極的な社会参加と生活圏の拡大に大きく貢献しています。80歳以上の高齢者を対象に、移動の際にタクシーを利用した場合、基本料金の一部を助成する本事業は、市民からも大変好評を得ております。徐々に市民に広がりを見せ、中には相乗りで利用するといった工夫も見られ、地区住民の交流にもつながっております。
 平成24年度の利用者数は523人で、今年度の実績は既に前年度を超えており、今後ますます市民に浸透していくものと予測されます。高齢者の免許証返還を促し、交通事故防止の効果も期待されることから、引き続き事業を推進していただきますようお願いいたします。
 次に、第2項児童福祉費3目児童館費の放課後児童健全育成事業についてであります。
 平成25年3月1日、長瀞地区に「かりがね学童クラブ」が開所し、放課後児童クラブが市内全地域に整備されましたことを改めて感謝を申し上げます。
 都市化や核家族化、女性の就労機会の増加など、昼間、保護者がいない家庭は増加傾向にあります。そのような状況の中、放課後、適切な遊びや生活の場を提供することは、子どもの健やかな成長、また、共育の観点から重要であります。
 今後とも、保護者のニーズを的確に捉え、児童の健全育成が図られるようお願いいたします。
 次に、6目医療給付費の未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、子育て支援医療給付事業、小学校低学年医療費無料化事業についてであります。
 子育て支援の一環として、より一層子育てしやすい環境を整えるため、小学生医療費無料化及び中学生入院費無料化と、医療費無料化を実施していることは評価するところであります。
 しかしながら、医療費無料化に伴い、医療費のかかり増しや交付金の減額といった財政面での課題も懸念されます。本来、子育て施策は国全体で統一的に取り組むべき重要な課題であると考えます。引き続き、全国市長会をはじめ関係機関に働きかけるとともに、財政面とサービスのバランスを慎重に見極め、子育て支援策が実施されるよう要望いたします。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 第1項保健衛生費1目保健衛生総務費のこころの健康推進事業についてであります。
 交通事故死亡者数を大きく超える自殺による死亡者数は、大きな社会問題として取り上げられています。平成24年の全国の自殺者数は、15年ぶり中3万人を下回ったものの、若年層は増加傾向にあり、深刻な状況にあります。このような状況の中、自殺予防のため、臨床心理士によるこころの相談やゲートキーパー養成講座を開催するなど、事業内容については評価するものであります。
 しかしながら、こころの相談は月1回、年間で36人と限られており、定員を超えた場合は保健師で対応するなど工夫は見られますが、こころに不安を抱えた方は潜在的に多いことが予測され、十分な対応とはいえません。くわえて、本事業は全てが県からの補助によるものであり、補助期間は平成25年度までとされていることから、事業の継続が懸念されるところです。
 自殺予防といった実施目的と重要性を勘案し、事業の継続・拡大を要望いたします。
 次に、特別会計について申し上げます。
 はじめに、国民健康保険特別会計であります。
 国民健康保険制度については、第1次産業人口の減少、非正規雇用や無職者の加入増加、加えて少子高齢化などの影響により、非常に厳しい財政運営を強いられております。そうした状況を踏まえ、一般会計からの繰り入れや基金の取り崩し、さらには税率改正を行い、安定的な運営を図ったことは理解いたします。
 しかしながら、今後の税率改正等については市民生活を圧迫する大きな要因になることから、慎重な対応をお願いいたします。
 また、健康診査や保健指導などの受診率向上に努め、効果的な医療費抑制に向けた取り組みを積極的に行い、くわえて、運営主体を市町村から都道府県に移管するという国の動きも注視しながら、国保会計のさらなる健全運営が図られるよう要望いたします。
 次に、介護保険特別会計について申し上げます。
 平成24年度の要介護・要支援認定者数は1,953人で、前年度と比較し88人増え、また、居宅介護(介護予防)サービス受給者数が、年度累計で1万2,634人と前年度より629人増えております。県内でも最も高齢化率が低い本市ではありますが、それでも例外なく高齢者数は増加傾向にあり、介護給付費も年々増加しております。
 今後とも、給付費が高額になる重度の介護状態を未然に防ぐため、介護予防の積極的な取り組みをお願いいたします。
 また、抜本的な国の制度の転換も求められる中、現在、国の社会保障審議会の介護保険部会において、要支援1、要支援2の高齢者向けサービス(予防給付)事業を市町村に移すことについて議論されております。国の動きも注視しながら地域包括支援センターととも連携を強化し、地域の実情に応じた積極的なサービス提供をお願いいたします。
 次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 現在、全体で561区画中546区画の使用者が決まっております。しかしながら、まだ墓石が建立されていない区画が203区画あり、一部では荒れている状況も見受けられます。管理組合による共有地の維持管理はもちろんのこと、個別分譲区画、特に墓石が建立されていない区画について適正に管理されるよう、今後とも管理指導及び啓発広報に努め、市営墓地の適正管理をお願いいたします。
 最後に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
 高齢化が進む現代において、医療費抑制は喫緊の課題です。医療費抑制の施策について、ほかの自治体の取り組み事例等を研究し、今後とも広域連合に適正な運営を働きかけるよう要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算、東根市国民健康保険特別会計決算、東根市介護保険特別会計決算、東根市市営墓地特別会計決算及び東根市後期高齢者医療特別会計決算の5件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
○奥山重雄決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第73号 平成24年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも「認定すべきもの」とするものです。本決算は、各分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第73号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第74号 平成24年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第74号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第75号 平成24年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第75号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第76号 平成24年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第76号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第77号 平成24年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第77号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第78号 平成24年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第78号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第79号 平成24年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第79号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第80号 平成24年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第80号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第81号 平成24年度東根市水道事業会計決算認定について採決します。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第81号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第82号 平成24年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をします。
 本決算に対する分科会委員長の報告は、「認定すべきもの」とするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第82号は原案のとおり認定されました。
 以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、この後の本会議における決算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、私からの口頭報告は申し合わせにより、結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○奥山重雄決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果についての報告とし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。
 次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願いいたします。

◎閉     会

○奥山重雄決算特別委員長 これで決算特別委員会を閉会します。ご苦労さまでした。

   午前11時01分 閉 会