第 3 回 定 例 会 会 議 録

平成22年9月9日 午前10時 開 会

      清  野  貞  昭 議長       秋  葉  征  士 副議長


◎出席議員(17名)
 1番   水  上  公  明 議員       2番   高  橋  光  男 議員
 3番   細  矢  俊  博 議員       4番   大  場  英  雄 議員
 5番   浅 野 目  幸  一 議員       6番   加  藤  信  明 議員
 7番   阿  部  清  雄 議員       8番   阿  部  綾  子 議員
 9番   高  橋  ひ ろ み 議員      10番   佐  藤     直 議員
11番   奥  山  重  雄 議員      12番   森  谷  政  志 議員
13番   青  柳  安  展 議員      14番   清  野  忠  利 議員
15番   武  田  敏  夫 議員      17番   秋  葉  征  士 議員
18番   清  野  貞  昭 議員

◎欠席議員(1名)
16番   結  城     芳 議員

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 荒 川 妙 子  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長                椎 名 和 男  副  市  長
小 関 正 男  教  育  長        高 橋 一 郎  総 務 部 長
山 科   優  市民生活部長         黒 田   長  健康福祉部長
                                 建 設 部 長
岡 崎 春 夫  経 済 部 長        小 林 文 雄
                                 兼水道部長
菊 池 修 明  会計管理者          杉 浦 宗 義  教 育 次 長
奥 山 忠 雄  消 防 次 長        間木野 多加志  総合政策課長
塩 野 康 二  庶 務 課 長        中 里 純 一  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
太 田 紀代子                 斎 藤 吉 則
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
今 野 和 行
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
矢 作   隆  事 務 局 長        石 垣 和 彦  事務局長補佐
安 達 利 也  議 事 主 査        高 橋 範 一  主     事
塩 野 睦 美  主     事        梅 津 佳 之  兼務書記
井 澤 志都香  兼務書記


◎議 事 日 程

 議事日程第1号
       平成22年9月9日(木) 午前10時 開 会

 日程第 1  議席の指定
 日程第 2  会議録署名議員の指名
 日程第 3  会期の決定
 日程第 4  常任委員の選任
 日程第 5  諸般の報告
 日程第 6  請願(1件)の委員会付託
    (議 案 上 程)
 日程第 7  議第74号 東根市副市長の選任について
 日程第 8  議第75号 東根市教育委員会委員の任命について
 日程第 9  議第76号 人権擁護委員候補者の推薦について
    (説明・質疑・討論・表決)
    (議 案 上 程)
 日程第10  議第50号 平成21年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 日程第11  議第51号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第12  議第52号 平成21年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第13  議第53号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につい
              て
 日程第14  議第54号 平成21年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第15  議第55号 平成21年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認
              定について
 日程第16  議第56号 平成21年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第17  議第57号 平成21年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第18  議第58号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定につい
              て
 日程第19  議第59号 平成21年度東根市水道事業会計決算認定について
 日程第20  議第60号 平成21年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
 日程第21  議第61号 東根市特別職に属する者の給与に関する条例及び東根市教育長の給与
              等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
 日程第22  議第62号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
 日程第23  議第63号 指定管理者の指定について
 日程第24  議第64号 市道路線の廃止について
 日程第25  議第65号 市道路線の認定について
 日程第26  議第66号 平成22年度東根市一般会計補正予算(第2号)
 日程第27  議第67号 平成22年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
 日程第28  議第68号 平成22年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
 日程第29  議第69号 平成22年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 日程第30  議第70号 平成22年度東根市老人保健特別会計補正予算(第1号)
 日程第31  議第71号 平成22年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)
 日程第32  議第72号 平成22年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)
 日程第33  議第73号 平成22年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
    (説     明)
 日程第34  決算特別委員会への議案付託
 日程第35  予算特別委員会への議案付託
    (散     会)


◎本日の会議に付した事件

 議事日程第1号に同じ。


◎開     会

○清野貞昭議長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから平成22年東根市議会第3回定例会を開会します。

◎開     議

○清野貞昭議長 本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、16番結城 芳議員であります。したがって出席議員の数は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第1号によって進めます。

◎仮議席の指定

○清野貞昭議長 ここで議事進行上、仮議席を指定します。
 去る8月29日執行の東根市議会補欠選挙で当選されました森谷政志議員の仮議席は、ただいまご着席の議席を指定します。

◎議席の指定

○清野貞昭議長 はじめに、日程第1 議席の指定を行います。
 ただいま仮議席となっております森谷政志議員の議席を、東根市議会会議規則第4条第2項の規定により12番に指定します。

◎会議録署名議員の指名

○清野貞昭議長 次に、日程第2 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、5番浅野目幸一議員、6番加藤信明議員、7番阿部清雄議員、以上3名を指名します。

◎会 期 の 決 定

○清野貞昭議長 次に、日程第3 会期の決定を議題とします。
 今期定例会の会期については議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。議会運営委員長 5番浅野目幸一議員。

   〔浅野目幸一議会運営委員長 登壇〕

○浅野目幸一議会運営委員長 おはようございます。
 議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果についてご報告申し上げます。
 本日招集なりました第3回定例会の会期につきましては、去る9月3日、午前10時30分から第4委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の通告数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
 その結果、会期は本日から9月28日までの20日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、決算及び予算関係議案をそれぞれ特別委員会を設置し、付託して審議すべきものと協議なりました。
 以上、よろしくお諮りくださりますようお願いを申し上げまして、ご報告といたします。
○清野貞昭議長 お諮りします。ただいまの議会運営委員長の報告のとおり、今期定例会の会期は本日から9月28日までの20日間とすることにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、今期定例会の会期は本日から9月28日までの20日間とすることに決定しました。

平成22年東根市議会第3回定例会会議予定表

月  日 会  議  名 開議時刻 場 所 議      事
9月9日 本  会  議 午前10時 議 場 ・開  会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・常任委員の選任
・請願(1件)の委員会付託
・議案上程(人事案件)
 説明・質疑・討論・表決
・議案上程
 説明
・決算特別委員会への議案付託
・予算特別委員会への議案付託
決算特別委員会 本 会 議
終 了 後
議 場 ・決算議案概要説明
予算特別委員会 決算特別委
員会終了後
議 場 ・予算議案概要説明
9月10日 休         会
9月11日
9月12日
9月13日 本  会  議 午前10時 議 場 ・市政一般に対する質問
9月14日 本  会  議 午前10時 議 場 ・市政一般に対する質問
9月15日 休         会
9月16日 本  会  議 午前10時 議 場 ・総括質疑
予算特別委員会 本 会 議
終 了 後
議 場 ・付託議案審査
 質疑・討論・表決
9月17日 決算特別委員会 午前10時 議 場 ・付託議案審査
 分科会の設置及び議案の付託
9月18日 休         会
9月19日
9月20日
9月21日 総務文教常任委員会・分科会 午前10時 第3委員会室 ・付託議案審査
経済建設常任委員会・分科会 第1委員会室
厚生常任委員会・分科会 第4委員会室
9月22日 総務文教常任委員会・分科会 午前10時 第3委員会室 ・付託議案審査
経済建設常任委員会・分科会 第1委員会室
厚生常任委員会・分科会 第4委員会室
9月23日 休         会
9月24日
9月25日
9月26日
9月27日 各常任正副委員長
打ち合わせ
午後1時 各 室 ・付託議案審査報告について
9月28日 決算特別委員会 午前10時 議 場 ・分科会委員長審査報告
 質疑・討論・表決
本  会  議 決算特別委
員会終了後
議 場 ・委員長審査報告
・市長提出議案(決算・補正予算・
 条例・事件決議)
 質疑・討論・表決
※委員会・議員提出議案上程
 説明・質疑・討論・表決
・閉  会

◎常任委員の選任

○清野貞昭議長 次に、日程第4 常任委員の選任を行います。
 常任委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、このたび当選されました森谷政志議員を厚生常任委員に指名します。

◎諸 般 の 報 告

○清野貞昭議長 次に、日程第5 諸般の報告を行います。
 はじめに、監査委員から報告がありました平成22年4月分から7月分までの例月出納検査結果報告並びに各課等にかかわる定例監査の結果報告につきまして、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
 次に、平成21年度決算の健全化判断比率及び資金不足比率につきまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項並びに同法第22条第1項の規定により事前に配付しております資料のとおり市長から報告がありましたので、ご了承願います。
 次に、平成21年度ふるさとづくり寄附の運用状況について、東根市ふるさとづくり寄附条例第8条の規定により事前に配付しております資料のとおり市長から報告がありましたので、ご了承願います。
 次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職氏名を一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
 なお、執行部において、大江消防長が入院治療のため今期定例会中欠席となることから、奥山消防次長が説明員として委任されておりますので、ご了承願います。
 次に、議員の派遣についての報告でありますが、地方自治法第100条第13項及び会議規則第160条の規定によりお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
 以上で諸般の報告を終わります。

◎請願(1件)の委員会付託

○清野貞昭議長 次に、日程第6 請願の委員会付託を議題とします。
 会期定例会で受理しました請願は1件です。この1件の請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、総務文教常任委員会に付託します。

請  願  文  書  表

平成22年第3回定例会
受理
番号
受理年月日 件     名 請  願  者 紹介議員 付託委員会
H22.9.2 地方財政の充実・強化を求める意見書提出の請願 村山市楯岡新町2丁目12−7
連合山形北西村山地域協議会
議長  田川 健一
佐 藤   直
加 藤 信 明
阿 部 清 雄
水 上 公 明
総務文教
常任委員会

◎議 案 上 程

○清野貞昭議長 次に、日程第7 議第74号から日程第9 議第76号までの3議案を一括して議題とします。

◎提案理由の説明

○清野貞昭議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 おはようございます。
 本日、平成22年第3回定例会を招集するにあたり、これから4年間にわたる市政運営に関する所信の一端を申し上げます。
 はじめに、去る8月29日に執行されました東根市議会議員の1名の補欠選挙におきまして森谷政志議員が当選されたところでありますが、今後、市民の負託に応えて市政発展のために努力されることをご期待申し上げます。
 また、同時に執行されました市長選挙におきましては、議員の皆様をはじめ多くの市民の皆様の温かいご支援のもと、無投票当選により引き続き市政を担わせていただくことになりました。このことは、これまでの3期12年間の私の市政運営に対し、議員並びに市民の皆様方から評価、支持され、さらにはこれから4年間への大きな期待が込められたものと受け止めており、無投票当選が故の身の引き締まる思いと与えられた責任の重さを痛切に感じているところであります。
 今後とも市政運営におきましては、初心から掲げております政治信条「誠実、公正、実行」を基本理念とし、県内で最も勢いのあるまち、最も元気のあるまちと言われ躍進を続けるこの東根市をさらに前進させるため、全力を傾注していく所存であります。
 8月22日、選挙告示日1日だけではありましたが市内を走り回って感じたことは、市民並びに議員の皆様、そして市役所職員の自信に満ちあふれた笑顔に接して、私自身、改めて12年間の実績に自信を深めたところでありました。そして市民と行政、議会の三者が一体となって協力すれば、幾多の難問、課題にも「熱い信念は岩をも通す」という気構えで立ち向かっていけるものと確信をしているところであります。
 顧みますと、12年前、私が市長に就任して初めに取り組んだのが、東根市の最上位の計画として位置づけられる第三次総合計画の策定でありました。その計画に数多くの魅力的なプロジェクトや事業を掲げて、「快適空間−やすらぎと交流のまち」の実現に向けスタートしたのが1期目でありました。そして今これから10年の東根市のさらなる発展を見据えた第四次総合計画を策定できることに、この上ない喜びを感じているところであります。また、この1期目の期間中にさくらんぼ東根駅の開業、環境ISO14001の認証取得、第1回さくらんぼマラソン大会の開催など、東根市を対外的に発信する先駆的な取り組みが華やかにスタートした期間でもありました。
 2期目における最大の事業は、何といってもさくらんぼタントクルセンターのオープンであります。保健と福祉、そして生涯学習的な機能も併せ持ったこの複合施設は、子育て支援の殿堂として県内外から高い評価と注目を浴び、皇太子殿下の行啓を受けるなど「子育てするなら東根市」を決定づけた施設となっております。合計特殊出生率が1.70と県内13市の中で抜きん出て高いのも、この良好な子育て環境によるものと考えております。また、東北中央自動車道の東根インターチェンジが開通し、高速交通機関3点セットがそろったのもこの期間であり、交流人口並びに物流の拡大に大きく寄与しているところであります。さらに平成17年の国勢調査では、人口の増加数並びに増加率では県内では群を抜いての第1位であり、伸び率においては東北でも4番目ということで、本市の勢いや活力を最も信頼性のある数値で示したところでありました。
 そして3期目においては、過去8年間にわたる特色ある政策や事業の展開が全国的に高い評価を受け、各部門でトップの地位に立ち、内外に本市の存在を示した期間でありました。本市のシンボリックな政策として掲げている子育て支援については、さくらんぼタントクルセンターのNPO団体による魅力的な事業展開と子育て応援五つ星事業とのパッケージ施策が高く評価され、平成20年度の第3回にっけい子育て支援大賞において最高の大賞を受賞することができました。また、マイバッグ・マイ箸運動やレジ袋の有料化など、地球温暖化防止に向けた活動に環境先進都市として積極的に取り組んでまいりましたが、中でも学校版ISOの継続的な活動が全国でも高く評価され、平成20年度の地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。
 さらにこの3期目で特筆すべきうれしい出来事がありました。私が市長就任時から「市民の目線による不断からの行革」、「民でできるものは民で」、「民間の経営感覚での市政運営」という考えのもと、職員の大幅な削減をはじめNPO団体などに対する業務委託や指定管理者制度の導入、保育所や学校給食センターの民営化など、不退転の決意で行革を断行してまいりました。さらにコストの削減と財政の平準化、市民サービスの向上をセットにしたPFI事業に積極的に取り組み、この期間中に消防庁舎と学校給食センターを相次いで完成させ、そして現在は来年春の開校に向けて新設小学校の整備を進めているということで、内閣府からの視察を受けるほどの全国に誇りうるPFI先進都市となりました。これらの効率的な行財政運営が数値となって表れ、人口1人当たりの人件費や徴税費、窓口業務やごみの収集などに要する費用などを総合的に評価した、財団法人関西社会経済研究所による自治体行政生産性ランキングにおいて、全国の800近い市の中で堂々の第1位となったところであります。今、税金の無駄遣い、行政の無駄をいかになくすかということが強く叫ばれている中で、この輝かしい結果は為政者として市民に対し大きく胸を張れることだと思っております。
 一方、悲願であった一行政一農協が3期目の最終年にようやく新生東根市農協として誕生したことは、極めて感慨深いものがありました。これを絶好の機会と捉え、「果樹王国ひがしねブランド」を確立するために今後もトップセールスとして全国を駆け巡りたいと思っております。
 そして同じく最終年となる昨年の12月に、県内初の中高一貫校が本市に設置されるとのうれしい知らせが届きました。これも議員の皆様や市民の皆様、そして私の熱い思いが県に通じたものと確信をしております。この中高一貫校の設置を本市のさらなる発展に結びつけるため、地元自治体として積極的に支援、協力してまいります。
 このように県内で唯一人口が増加している躍進著しい東根市でありますが、まだまだ多くの課題も山積しております。私は4期連続無投票当選という市民からの負託を重く受け止め、これから4年間の市政運営においては、間もなく策定する第四次総合計画に掲げる施策や事業を計画的に、積極的に展開するとともに、山積する課題の解決に向けて勇猛果敢に取り組んでまいります。
 まず個々の施策を語る前に、私はこの4年間で市民力を高め、地域力の向上を図り、東根市全体の底上げ、レベルアップに取り組みたいと考えております。県内で最も元気のある自治体と言われておりますが、東根市民の力はまだまだこんなものではないと信じております。「まちづくりは人づくり」という考えのもと、積極的な市政参画を促し、今こそ対外的にも東根市民であることに誇りと自信を持って発言や行動ができるような人材を育成していく必要があると心を新たにしているところであります。人材の育成は一朝一夕でなせる技ではありません。そのためにも幼少期から大人に至るまでの様々なライフステージの中で、魅力的な教育や学びを受けられるような環境づくりに取り組んでまいります。
 まず、幼少期におけるステージにおいては、本市の最重要施策である子育て支援の目玉事業でもある屋外版けやきホール「子どもの遊び場」を整備してまいります。これは「遊びから学ぶ」という基本コンセプトのもと、冒険心、探求心をくすぐるような空間の中で自分の責任で自由に遊び、様々な人たちとかかわることにより自主性、創造性、社会性を育み、東根市の将来を担うたくましい人材の育成を図るものであります。
 次に、青少年期におけるステージにおいては、県内初の中高一貫校の設置が、他の自治体にはない特色のある良好な教育環境の整備となるものであり、究極の子育て支援として大きな期待を寄せているところであります。中高6年間の一貫した、継続した教育により、文武両道にわたり有為な人材が育成されるような魅力的な中高一貫校となるよう、山形県とタイアップしながら地元自治体として受け入れ体制を整備してまいります。
 そして大人のステージにおける教育環境の整備としては、第四次総合計画の基本構想案の中でもご説明申し上げましたように公益文化施設用地については「教養の空間」として整備する計画であります。具体的な整備内容については、今後、市民及び関係団体並びに議会の皆様からのご意見をいただきながら検討してまいりますが、市民の学びの場の機能をも併せ持った施設にしたいと考えております。この公益文化施設の整備については、私が市長に就任して以来、唯一実現していないマニフェストであり、これから4年間の間に少なくとも整備の方向性を明らかにしてまいりたいと考えております。
 次に、市民力の向上とともに地域力の向上に取り組んでまいります。
 人口減少時代に年々人口が増加している東根市でありますが、その人口増は中心部に偏っており、周辺部の多くでは人口が減少しており、大きな課題と受け止めております。私は市域の均衡ある発展を目指し、これまでも地域住民の利便性を図るための生活道路の整備に、特に周辺部においては重点的に取り組んでまいりました。自分が生まれ育った地域で結婚後も生活し続けられることが地域の良好なコミュニティを形成し、地域の持続的な発展に結びつくものであり、周辺部の活力が高まってこそ、東根市全体の底上げがなされるものであります。
 今後とも地域の道路網の整備や中心部とのアクセス道路の整備並びに地域の福祉力、防災力を高め、良好な生活環境の整備に積極的に取り組むとともに、東部地区において安心して生み育てられる環境を整えるために東部子育てサポートセンターを整備し、地域における定住促進の一助にしたいと考えております。
 さくらんぼにこだわったまちづくりの代表的なイベントであるさくらんぼマラソン大会は、来年度には第10回という記念すべき大会を迎えることになりました。「おもてなしの心、日本一のマラソン大会」として記念大会にふさわしい楽しく魅力的な大会にするとともに、第11回以降のさらなる発展につなげていきたいと思っております。
 また、今年、名古屋空港で開催し大きな反響をいただいたさくらんぼ種飛ばし大会を、果樹王国ひがしねのブランド戦略並びに観光戦略の大きな武器として、トップセールスも含め大都市を中心に繰り広げてまいります。さらに交流人口の拡大を図るために新たな観光戦略についても検討を進めていく考えであります。
 この夏の酷暑やゲリラ豪雨などは地球温暖化が大きな要因とされております。このかけがえのない地球を守り子孫に引き継ぐことは、今を生きる私たちの責務であります。平成13年に県内の自治体に先駆けて認証取得した環境ISO14001については、全国の自治体に瞬く間に広がりましたが、近年になって半数ほどの自治体が更新にかかる費用や事務負担を考慮して認証を返上しているとのことであります。東根市では平成13年から今日まで約7,700万円の経費を削減しておりますが、一方、審査にかかった費用はその1割の770万円ということを考えれば、環境的にはもちろんのこと、経費的にも大きな効果があったことは目に見えて明らかであります。また、地域版ISO、学校版ISOとして市民や子どもたちに対して二酸化炭素の削減を求めている市役所として、国際規格を受け続けることで本気になって地球温暖化の防止に取り組んでいるという姿勢を示す必要があると考え、今後とも継続していく所存であります。
 次に、これからの4年間を中心に多額の財源を投下し、集中して取り組むのが教育環境の整備であります。
 今年度で終了する東根小学校の耐震化に引き続き、来年度からは神町小学校をはじめとして平成27年度までに全ての学校の耐震化を完了させる一方、東根中部小学校の体育館の改築工事や神町中学校の増築工事に取り組み、次代を担う子どもたちの教育環境を積極的に整えてまいります。
 最後に、山形県とのかかわりの中での課題としては、先ほどの中高一貫校のほかに高速道路の追加インターチェンジと山形空港の活性化があります。
 追加インターチェンジについては、今後とも国・県に対し実現を強力に要望する一方、中心部へのアクセス道路についても県と連携を図りながら整備してまいります。
 山形空港については札幌・名古屋便が10月末で運行中止となったことは残念なことでありましたが、念願の東京便の時間帯が10月31日から大幅に改善され、非常に利用しやすいダイヤとなり、一つの目標が達成されたところであります。反面、大阪便が3便のうち2便が50席から76席に拡大されたことは喜ばしいことでありますが、東京便との関係で全ての便が午後の時間帯となり利用しにくくなったのが残念なことであります。今後、東京便の利用拡大と複数便化、大阪便の午前の便の運行並びに札幌・名古屋便の復活に向けて、県と連携を取りながら地元自治体の長並びに利用拡大推進協議会の副会長という立場で運動を展開してまいります。
 以上、4期目の市政運営にあたり私の所信の一端を申し上げました。
 長引く不況により、国も地方も大幅な税収減と多額の借金で厳しい財政運営を強いられております。このようなときだからこそ「金のないときには知恵を出せ」をモットーに、これまでも学校給食センターやひがしね保育所の民営化、そして3つの大型公共施設の整備のPFI事業を導入するなど、創意工夫を凝らした施策が大きな成果を上げてきました。このように積極的な財政出動を行ってきたにもかかわらず、本市の場合、財政の健全化を示す各種指標は国の基準を遥かに下回っており、厳しい財政環境の中でも市民サービスの低下を招かない良好な財政運営を行っているものと自負しているところであります。引き続き各種財政指標を注視しながら、長期的な視点に立って健全財政を堅持してまいります。
 いまや高度な情報化社会を迎え、インターネットを通じて自治体のまちづくりをはじめ様々な情報を瞬時に取得できる時代となりました。まさにそれらの情報をもとに住民が自治体を選ぶ時代になっており、いかにしてまちの魅力を高めるかということで自治体間の競争、知恵比べの時代となっております。この競争に打ち勝つためにも、これから東根市をもっともっと元気に全国にはばたくまちにしたいと思っております。
 政治の要諦は「信なくば立たず」であります。そして、その市民の信頼に応えるのが「有言実行」であり、「将来を展望し、いかに実行するか」ということであります。今後とも市民の目線に立ち、市民との協働のまちづくりを通じて市民が将来に対し明るい希望が持てるように、4万6,000人市民のリーダーとして市政発展のために全力を尽くす所存であります。議員各位並びに市民の皆様の絶大なるご理解とご協力をお願い申し上げ、私の4期目のスタートにあたっての所信表明とさせていただきます。
 さて、本日提案いたします案件についてご説明申し上げます。
 本定例会に提案いたします案件は、決算認定11件、条例の一部改正2件、事件決議事項3件、補正予算8件、人事案件3件の計27件であります。
 このうち人事案件3件につきましては先議をいただきたく、はじめにご説明を申し上げます。
 まず、議第74号 東根市副市長の選任についてでありますが、椎名和男副市長が平成22年9月25日をもって任期満了となることから、引き続き同人を選任しようとするため、議会の同意を求めるものであります。
 次に、議第75号 東根市教育委員会委員の任命についてでありますが、横尾智三郎委員が平成22年11月11日をもって任期満了となることから、後任者として新たに石山泰博氏を任命することについて議会の同意を求めるものであります。
 次に、議第76号 人権擁護委員候補者の推薦についてでありますが、高橋孝子委員が平成22年12月31日をもって任期満了となることから、引き続き同人を推薦するために議会の意見を求めるものであります。
 なお、人事案件3件についての本人の略歴につきましては、それぞれ参考資料のとおりでありますので説明を省略いたします。
 以上、先議分として提案のご説明を申し上げました。よろしくご審議を賜りまして原案のとおりご同意くださいますようお願いを申し上げます。
○清野貞昭議長 以上で提案理由の説明を終わります。
 お諮りします。ただいま議題となっております議第74号から議第76号までの3議案については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、議第74号から議第76号までの3議案については委員会付託を省略することに決しました。

◎議第74号 東根市副市長の選任について

○清野貞昭議長 これから議第74号について質疑を行いますが、本案は椎名副市長の一身上に関する事件でありますので、椎名副市長の退席を求めます。

   〔椎名和男副市長 退席〕

○清野貞昭議長 これから質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、討論を省略することに決しました。
 これから議第74号 東根市副市長の選任について採決をします。
 議第74号は、原案に同意することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。よって、議第74号は原案に同意することに決しました。
 ここで椎名副市長の復席を求めます。

   〔椎名和男副市長 復席〕

○清野貞昭議長 椎名副市長に申し上げます。
 議第74号については、これに同意することに決しましたので報告いたします。

◎議第75号 東根市教育委員会委員の任命について

○清野貞昭議長 次に、議第75号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、討論を省略することに決しました。
 これから議第75号 東根市教育委員会委員の任命について採決をします。
 議第75号は、原案に同意することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。よって、議第75号は原案に同意することに決しました。

◎議第76号 人権擁護委員候補者の推薦について

○清野貞昭議長 次に、議第76号について質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に討論ですが、本案は人事案件ですので討論を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、討論を省略することに決しました。
 これから議第76号 人権擁護委員候補者の推薦について採決をします。
 議第76号は、原案に同意することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。よって、議第76号は原案に同意することに決しました。

◎議 案 上 程

○清野貞昭議長 次に、日程第10 議第50号から日程第33 議第73号までの24議案を一括して議題とします。

◎提案理由の説明

○清野貞昭議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 それでは、先議いただきました議案以外の案件についてご説明を申し上げます。
 はじめに決算の認定11議案についてでありますが、地方自治法及び地方公営企業法の規定により監査委員の意見を付けて議会の認定に付するものであります。
 議第50号 平成21年度東根市一般会計歳入歳出決算認定についてから議第58号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてまでの9議案における各会計の歳入歳出の内容は、配付しております決算書のとおりであります。
 なお、一般会計に特別会計を含めた9会計の決算総額は、歳入が273億1,768万9,064円、歳出が264億218万3,527円となり、歳入から歳出を差し引き必要な翌年度繰越財源を引いた実質収支は7億5,552万7,537円となったところであります。
 平成21年度はリーマンショックに端を発した金融危機により世界経済が急激に落ち込み、本市においても景気低迷を背景とした市税の大きな落ち込みが見られ、前年度より個人市民税が1.6%、法人市民税が36.5%、固定資産税が1.0%、それぞれ減となり、市税全体としては6.3%の減となったところであります。
 しかし、国の景気対策や地方財政対策によって国庫支出金が前年度より174.3%増の24億9,211万7,117円となり、地方交付税が8.7%増の44億5,261万2,000円、市債が52.2%増の7億7,220万円となったことなどによって、一般会計における歳入は前年度より11.6%、歳出では9.1%の伸びとなったものであります。
 今後におきましても景気の不透明感が強く、依然として税収の落ち込みが懸念されるなど財源確保が大変厳しい状況下が続くものと考えられますので、財源の確保に関しては今後ともより一層努力するとともに、地方債の繰上償還や経常経費の削減に努め、健全財政を堅持しながら「快適空間−やすらぎと交流のまち」の実現に向け積極的に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 次に、議第59号 平成21年度東根市水道事業会計決算認定についてでありますが、総括といたしましては、簡易水道統合整備事業計画に基づき入・上野台地区の統合整備に係る工事に着手したところであり、また、良質で安定した給水を維持するため排水池耐震補強工事をはじめ老朽排水管の布設替え工事などを実施し、施設整備並びに給水体制の整備に努めてまいりました。
 事業の経営につきましては、経費の節減等に努めた結果、2億6,391万9,016円の純利益を計上したところであります。
 今後におきましても、さらに効率的な事業運営を図り、施設の計画的更新と適切な維持管理に努め、市民サービスの向上を図りながら安定給水に努めてまいります。
 次に、議第60号 平成21年度東根市工業用水道事業会計決算認定についてでありますが、経常経費の縮減を図るなど健全な事業運営に努めた結果、9,621万2,955円の純利益を計上したところであり、各受水企業からの協力を得ながら順調に経営を行うことができたところであります。
 今後とも、より一層の経営健全化を図りながら工業用水の安定供給に努めてまいります。
 次に、議第61号 東根市特別職に属する者の給与に関する条例及び東根市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、市報の再発行に伴い経費が増嵩したことから、市長、副市長及び教育長の給料を減額するため、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第62号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第63号 指定管理者の指定についてでありますが、東根市立さくらんぼ保育所の管理を行わせる指定管理者の指定に関し、地方自治法等の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。
 次に、議第64号及び議第65号 市道路線の廃止及び認定についてでありますが、市道路線の見直しにより市道3路線の廃止及び4路線の市道認定を行うものであります。
 次に、議第66号 平成22年度東根市一般会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、普通地方交付税等の額の確定により増額、事業等決定に伴う国庫及び県支出金の調整、さらに繰越金の確定に伴う歳入調整、財政調整基金の基金繰入金の減額補正等を行うものであります。
 歳出の主なものは、一本木土地区画整理事業などの東根市土地開発基金で先行取得した用地の公有財産取得事業及び安心こども基金特別対策事業などの新規計上、果樹王国ひがしねブランド戦略事業や介護雇用プログラム事業などの緊急雇用創出事業並びに基金管理事業の増額補正などを行うものであります。
 第2表 地方債補正については、街路整備事業の限度額の変更を行うものであります。
 以上の結果、歳入歳出予算に4億8,880万3,000円を追加し、予算総額を172億745万8,000円とするものであります。
 次に、議第67号 平成22年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の増額補正及び基金繰入金の財源調整を行うものであります。
 歳出については、臓器移植法改正に伴う増額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に13万6,000円を追加して、予算総額を43億3,513万6,000円とするものであります。
 次に、議第68号 平成22年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の増額及びこれに伴う事業費の調整等を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に40万2,000円を追加し、予算総額を190万2,000円とするものであります。
 次に、議第69号 平成22年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正は、管渠建設事業及び下水道維持事業の増額補正が主なものであり、その財源として下水道受益者負担金及び一般会計繰入金等の増額補正を行うものであります。
 第2表 地方債補正については、管渠建設事業の限度額の変更を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に2,353万円を追加し、予算総額を20億4,053万円とするものであります。
 次に、議第70号 平成22年度老人保健特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の確定に伴う歳入調整であり、歳出については、過年度分の第三者納付金等に伴う国庫等償還金及び一般会計繰出金の増額を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に586万7,000円を追加し、予算総額を666万7,000円とするものであります。
 次に、議第71号 平成22年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、繰越金の確定に伴う歳入調整であり、繰越金の増額と介護給付基金繰入金の減額を行うこととし、歳出については、施設介護サービス給付事業の財源調整及び精算に伴う国庫等償還金の増額を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に1,050万3,000円を追加し、予算総額を25億9,350万3,000円とするものであります。
 次に、議第72号 平成22年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、繰越金の確定に伴う増額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に7,000円を追加し、予算総額を4,600万7,000円とするものであります。
 次に、議第73号 平成22年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、後期高齢者医療保険料率の改定及び保険基盤安定負担金の額の確定に伴う広域連合納付金の増額等を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に2,628万3,000円を追加し、予算総額を3億8,228万3,000円とするものであります。
 以上、提案理由を申し上げましたが詳細につきましては担当部課長に説明させますので、審議を賜りまして原案のとおりご可決くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○清野貞昭議長 次に、議第61号から議第65号までの5議案について、庶務課長に補足説明を求めます。塩野庶務課長。

   〔塩野康二庶務課長 登壇〕

○塩野康二庶務課長 議長の指示により、補足してご説明を申し上げます。
 議案書の12ページ、参考資料の1ページをお願いいたします。
 議第61号 東根市特別職に属する者の給与に関する条例及び東根市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてご説明申し上げます。
 改正の内容ですが、それぞれの条例の制定附則に平成22年10月の給料の支給額の項を加え、市長の給料月額から30万円、副市長17万円、教育長10万円を減額するものであります。
 なお、期末手当や退職金を算定するための給料月額には適用しないこととするものであります。
 条例の施行は、公布の日からとするものであります。
 次に、議案書の15ページ、参考資料の5ページをお願いいたします。
 議第62号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、国民健康保険法が改正され、法第74条の4が削除されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
 施行は公布の日からとし、本年5月19日に遡及して適用するものであります。
 次に、議案書の16ページをお願いいたします。
 議第63号 指定管理者の指定についてご説明申し上げます。
 指定の内容ですが、千葉県野田市中野台564番地の2、株式会社コビーアンドアソシエイツ、代表取締役小林照男を、平成23年4月1日から平成28年3月31日までの5カ年間、地方自治法及び本市の条例に基づき東根市立さくらんぼ保育所の指定管理者として指定するものであります。
 次に、議案書の17ページ、参考資料の6ページをお願いいたします。
 議第64号 市道路線の廃止についてご説明申し上げます。
 市道路線網の見直しにより路線を廃止するもので、路線名は18ページの調書にあるとおり、神町北9号線から神町北歩道4号線までの3路線で、位置につきましては参考資料のとおりであります。
 次に、議案書の19ページ、参考資料の9ページをお願いいたします。
 議第65号 市道路線の認定についてご説明申し上げます。
 市道路線網の見直しにより、20ページの調書にあるとおり神町北9号線ほか3路線の計4路線の認定を行うため提案するもので、位置につきましては参考資料のとおりであります。
 以上、ご説明申し上げました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○清野貞昭議長 次に、監査委員より決算審査意見書が提出されておりますので、その説明を求めます。荒川代表監査委員。

   〔荒川妙子代表監査委員 登壇〕

○荒川妙子代表監査委員 それでは私から、決算審査意見書についてご説明申し上げます。
 はじめに平成21年度東根市一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに基金運用審査意見書からご説明いたします。
 1ページをお願いいたします。
 第1の審査の対象は、平成21年度東根市一般会計歳入歳出決算のほか特別会計歳入歳出決算8件及び各基金の運用状況についてであります。
 第2 審査の期間は、平成22年7月9日から同年7月28日までの間で審査を行いました。
 次に、第3の審査の方法ですが、清野忠利監査委員とともに審査に付されました一般会計、特別会計の歳入歳出決算及び附属書類並びに基金の運用状況を示す附属書類が法令に基づいて処理されているか、計数は正確かについて関係諸帳簿、証書類と照合するとともに関係職員から説明を聴取するなどにより審査を行いました。
 第4の審査結果であります。審査に付されました各会計の決算及び附属書類は、関係法令に準拠して処理されており、計数は正確であり、予算の執行についても適正であると認め、また、各基金についてもそれぞれの設置目的に沿って運用されており、かつ決算における計数も正確で、その執行は適正であると認めました。
 次に、2ページをお願いいたします。
 第5 審査の概要であります。決算の総括、一般会計、特別会計、財産に関する調書については詳細を28ページまで記載しております。ご参照いただき、説明は省略させていただきます。
 28ページをお願いいたします。
 第6の基金の運用状況についてであります。平成22年3月31日現在における運用状況でありますので、ご参照いただき、説明は省略いたします。
 30ページをお願いいたします。
 第7のむすびについてであります。
 21年度の一般会計における歳入は171億9,471万7,695円で、前年度より17億9,215万6,667円、11.6%の増となっております。これは軽自動車税を除くほとんどの市税とともに自動車取得税交付金、財産収入等は減となりましたが、地方交付税、国庫支出金、県支出金及び市債等が増となり、前年に引き続き景気後退に伴う収入減を地方交付税や臨時財政対策債で補われたこと、緊急経済対策や緊急雇用を目的とした国及び県の出資金が増額したことによるものとなっております。
 また、歳出は163億2,981万5,003円で、前年度より13億6,558万3,414円、9.1%の増となりました。これは処理組合負担金、広域斎場事務組合負担金が減少したことにより衛生費は大きな減額となりましたが、経済対策臨時交付金事業や緊急雇用創出事業等により総務費、民生費、農林水産業費、土木費、教育費が増加したことによるものとなっております。
 この結果、一般会計の歳入歳出差引額は8億6,490万2,692円となり、翌年度繰越財源の1億5,997万8,000円を差し引いた実質収支額は7億492万4,692円の黒字となっております。
 特別会計につきましては、後期高齢者医療特別会計への移行期間であります老人保健特別会計と、事業が終了しました一本木土地区画整理事業特別会計が大きく減少しておりますが、公共下水道事業特別会計では補償金免除繰上償還のための公債費が増加し、国民健康保険特別会計でも保険財政共同安定化事業拠出金等が増加しております。
 この結果、8特別会計の歳入合計は101億2,297万1,369円で、前年度より1.7%の増となり、歳出の合計は100億7,236万8,524円、前年度より1.4%の増で、歳入歳出差引額は5,060万2,845円、翌年度繰越額はないことから、実質収支額も同額となっております。
 普通会計における財政構造を見ますと、経常収支比率は83.8%と前年度より1.8ポイント低くなって、財政構造の硬直性は弱まり、財政力指数につきましては0.592で前年度よりも0.017ポイント低下しておりますが、県内においてはまだ高い方の水準を保っていると言えます。
 公債費につきましては、継続して繰上償還を行い、起債残高の低減のために努力されておりますので、公債費比率は15.8%と1.1ポイント、起債制限比率は10.5%と0.4ポイントそれぞれ下降し、望ましい傾向にあると判断いたしました。
 資産の管理につきましては、公会計改革による価格も含めた管理がようやく始まろうとしております。市有財産の現状把握には相当な時間と経費がかかるものと推測されるところですが、適正な市債残高や公共施設の維持更新計画等のためにも積極的に取り組まれることを要望するものであります。
 次に、市税についてですが、経済情勢の影響を受け法人市民税などの落ち込みにより市税全体の収入済額は前年度より4億574万7,404円、6.3%の減少となっております。また、市税等の収入状況につきましても、市民税の収納率は91.2%で前年度より1.1ポイント低くなり、収入未済額は5億532万5,612円、不納欠損額は7,727万9,060円で、一般会計と特別会計を合わせた収入未済額は8億2,855万1,745円で、市税のほか保育所運営費負担金、学校給食費負担金、国民健康保険税、公共下水道受益者負担金、公共下水道使用料、介護保険料等によるものとなっております。
 収入未済額は前年度より1,161万3,982円減少しましたが、このように多額の収入未済額が発生していくことにつきましては、今後の環境変化に即応し、持続可能な財政運営を行っていくためにもマイナス要因となりかねないことでありますので、収納率向上対策に向け、より一層の新たな効果的手法を模索され、自主財源の確保とともに負担の公平の観点からも実行性のある取り組みがなされるよう強く望むものであります。
 これからも健全財政を堅持しつつ、市民福祉の向上と市政発展のため人材育成を重視するとともに、事務の執行にあたっては計画、実行、評価、見直しのマネジメントサイクルと危機管理の徹底に最大限の努力を傾注されることを切に臨み、一般会計及び特別会計等の決算審査のまとめといたしました。
 次に、平成21年度東根市公営企業会計決算審査意見書をお願いします。
 1ページをお願いいたします。
 第1の審査の対象は、平成21年度東根市水道事業会計及び工業用水道事業会計決算であります。
 第2 審査の期間は、平成22年5月28日から同6月24日までであります。
 次に、第3の審査の方法ですが、清野忠利監査委員とともに審査に付されました決算書並びに財務諸表、附属書類が事業の経営成績及び財務状態を適正に表示しているか、計数が正確か、事業の運営が常に企業としての経済性を発揮するとともに、公共の福祉増進が図られているか等を主眼として、関係帳簿及び証拠書類の照合並びに関係職員から説明を求める等の方法により行いました。
 第4の審査の結果であります。審査に付されました決算書及び財務諸表は、関係法令並びに会計規程に基づいて作成され、計数は正確で、経営成績及び財政状態を適正に表示しているものと認めました。
 2ページをお願いいたします。
 第5の審査の概要につきましては、2ページから8ページまでが水道事業会計について、9ページから14ページまでが工業用水道事業会計について記載しております。ご参照いただき、説明は省略させていただきます。
 15ページをお願いいたします。
 第6のむすびについてです。
 はじめに水道事業についてであります。今年度の普及率は前年度と同じ98.8%ですが、給水戸数、給水人口は伸びております。年間の給水量は468万4,692立方メートルで、前年度に比べ0.3%の微増であり、節水意識の高まりからか1世帯当たりの年間給水量は年々減少傾向にあり、給水戸数が増加してもそれに見合った給水量の増加とはならず、給水収入については減少する傾向が見られます。
 損益につきましては、当年度の純利益は2億6,391万9,016円で、水道料金改定により大きく減となりました前年度に比べ1,892万3,108円、7.7%の増であります。
 市債につきましては、市債の合計は88億2,339万7,442円、前年度より3億6,992万9,432円、4.4%の増で、本年度未処分利益剰余金は2億6,391万9,016円となっております。
 水道料金の徴収につきましては、料金の引き下げやコンビニ支払いによる窓口の拡大など収納率向上に努められておりますが、徴収率は92.1%で前年度より1.0ポイント低下しており、本年度の水道料金の未収金は8,427万844円となっております。これからも水道料金の未納者には納付指導の徹底を図り、受益者負担の公平性を確保されるとともに、関係部、関係課との緊密な連携等により徴収率向上になお一層努力されることを望むものであります。
 財務及び経営の分析では、概ね順調に推移し、県内各市と比較しても高成績にあり、長年にわたる経営努力の成果が表れているものと判断いたしました。
 次に、工業用水道事業会計についてであります。
 本年度も経済不況の影響により使用水量が減少し、給水収益は前年度に比べ1,490万4,780円の減となりましたが、営業費用が前年度より1,007万4,395円減となったことにより当年度純利益は9,621万2,955円で、前年度より656万2,631円、7.3%の増となっております。
 財務及び経営分析では、給水量減少に伴うものをはじめ一般職員1人当たりの営業収益などマイナスのものも見受けられ、今後の経済動向を注視する必要はありますが概ね順調に推移しております。
 最後に水道事業、工業用水道事業とも健全経営が確保されておりますが、この経営状態を引き続き堅持していくためにも経営全般について簡素・合理化に最大限の努力を傾注され、より低廉な価格で良質な飲料水及び工業用水の安定的供給に努められ、公共の福祉の増進と産業の発展に寄与されることを強く望み、まとめといたしました。
 以上で決算審査意見書の説明を終わります。

◎決算特別委員会への議案付託

○清野貞昭議長 次に、日程第34 決算特別委員会への議案付託を議題とします。
 お諮りします。議第50号から議第60号までの決算関係11議案については、議長を除く全員で構成する決算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、決算関係11議案については、別紙議案付託表のとおり決算特別委員会を設置して審査することに決しました。


決 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第50号 平成21年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第51号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第52号 平成21年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第53号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第54号 平成21年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
議第55号 平成21年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第56号 平成21年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第57号 平成21年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
議第58号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
議第59号 平成21年度東根市水道事業会計決算認定について
議第60号 平成21年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎予算特別委員会への議案付託

○清野貞昭議長 次に、日程第35 予算特別委員会への議案付託を議題とします。
 お諮りします。議第66号から議第73号までの予算関係8議案については、議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○清野貞昭議長 異議なしと認めます。したがって、予算関係8議案については、別紙議案付託表のとおり予算特別委員会を設置して審査することに決しました。


予 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第66号 平成22年度東根市一般会計補正予算(第2号)
議第67号 平成22年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議第68号 平成22年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
議第69号 平成22年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議第70号 平成22年度東根市老人保健特別会計補正予算(第1号)
議第71号 平成22年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議第72号 平成22年度東根市市営墓地特別会計補正予算(第1号)
議第73号 平成22年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)

  ◎散     会

○清野貞昭議長 これで本日の日程は全部終了しました。
 本日は、これで散会します。御苦労さまでした。

   午前11時11分 散 会