第4回東根市議会定例会

平成21年12月7日 午前10時20分 開 議

 青  柳  安  展  予算特別委員長      高  橋  光  男  副委員長


◎出席委員(17名)
 1番   水  上  公  明 委員       2番   高  橋  光  男 委員
 3番   細  矢  俊  博 委員       4番   大  場  英  雄 委員
 5番   浅 野 目  幸  一 委員       6番   加  藤  信  明 委員
 7番   阿  部  清  雄 委員       8番   阿  部  綾  子 委員
 9番   高  橋  ひ ろ み 委員      10番   佐  藤     直 委員
11番   奥  山  重  雄 委員      12番   岡  崎  賢  治 委員
13番   青  柳  安  展 委員      14番   清  野  忠  利 委員
15番   武  田  敏  夫 委員      16番   結  城     芳 委員
17番   秋  葉  征  士 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 荒 川 妙 子  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        大 江 和 明  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        小 関 正 男  教  育  長
高 橋 一 郎  総 務 部 長        杉 浦 宗 義  市民生活部長
黒 田   長  健康福祉部長         岡 崎 春 夫  経 済 部 長
         建 設 部 長
小 林 文 雄                 山 科   優  会計管理者
         兼水道部長
矢 作   隆  教 育 次 長        間木野 多加志  総合政策課長
塩 野 康 二  庶 務 課 長        中 里 純 一  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監査委員会
太 田 紀代子                 森 谷   健
         事務局長                    事務局長
         農業委員会
今 野 和 行
         事務局長

◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 信 行  事 務 局 長        石 垣 和 彦  事務局長補佐
安 達 利 也  議 事 主 査        高 橋 範 一  主     事
塩 野 睦 美  主     事


◎本日審査した案件

 議第83号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第6号)
 議第84号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
 議第85号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
 議第86号 平成21年度東根市介護保険特別会計補正予算(第2号)
 議第87号 平成21年度東根市水道事業会計補正予算(第1号)
 議第88号 平成21年度東根市工業用水道事業会計補正予算(第1号)

◎開     議

○青柳安展予算特別委員長 皆さん、御苦労さまです。
 ただいまから予算特別委員会を開きます。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

◎議第83号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第6号)外5件

○青柳安展予算特別委員長 11月30日の本会議において予算特別委員会に付託なりました議案は、議第83号から議第88号までの6議案です。以上の6議案を一括議題とします。
 ただいまの議案につきましては、既に11月30日の本委員会において詳細な説明がありましたので、これから一括して質疑を行います。
 なお、質疑を行うときは、はじめに会計別とページ番号をお示しの上、簡潔な発言を願います。
 また、当局においても漏れなく簡潔な答弁を願います。
 ご質疑ありませんか。16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 議第83号の20ページ、第2表の債務負担行為補正についてちょっとお尋ねします。
 この中に、東根市さくらんぼ図書館運営管理事業、9,474万3,000円ということで出されております。この件でありますけれども、先ほど本会議の総括質疑において9番委員からさくらんぼ図書館にかかわることで質問があった際に教育次長から答弁がありました。ちょっと整理をしてみたいと思うんですけれども、実は今年の3月議会で市長の施政方針の中で、このさくらんぼ図書館の関係で指定管理者制度に移したいという説明があった際に市長とやりとりをし、その中で教育次長からも答弁をいただいた経過があります。矢作教育次長の先ほどの答弁の中でちょっと整理をしていただきたいと思いますのは、これから指定管理者制度に移行するに当たっての教育委員会としての日程についてであります。確か私が3月の議会で質問した際に教育次長は、9月議会に債務負担行為の提案をし、10月に受託者の公募をすると。そして12月には受託者を決定したいということでありました。先ほどの答弁ですと、ちょっとずれております。1月に公募するということでこの辺の遅れというのは一体どうなってきているのか、その辺ちょっとお尋ねをしたいと思います。お願いします。
○青柳安展予算特別委員長 矢作教育次長。
○矢作隆教育次長 3月議会において、さくらんぼ図書館については業務委託にするのか指定管理者にするのかということで結城委員から質問がありまして、業務委託方式で考えたいということで進めてきたわけでありますけれども、その後、庁内において施設の管理運営について全般的に見直しを行った際に、このさくらんぼ図書館についても改めて検討を行いまして、最終的に指定管理者として運営することにしたところであります。その様なこともあり、これまで指定管理者制度あるいは業務委託についていろいろと庁内で検討したこともありまして対応が遅れたということでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 3カ月ぐらいも遅れているんでないかと私は見ますけれども、いずれにしましても4月までには間に合わせるという理解の仕方でよろしいですね。
 それから先ほどの教育次長の答えの中で、いわゆるプロポーザル方式で受託者を公募したいという中で、条件といったかどうか分かりませんでしたけれども、教育委員会の考え方としては市内のNPOと言われましたけれども、先ほどその辺ありませんでした。ですから、そのことを1つと。
 それから、このたび債務負担行為が3年間で9,474万3,000円と。そうすると、単年度にしますと1年間3,100万何がしとなるわけです。ところが平成20年度の直営でやっておったときの決算を見てみますと、人件費だけで幾らでしょう、約2,900万円ぐらいになっているんでないかと見ます。しかも、先ほど教育次長の答弁の中で人件費ばかりでなくて、消耗品とか運営にかかわる経費についても含まれるとの答えがありました。このたび債務負担行為を上げている中で単年度分としての3,100万何がしに相当するうちに、人件費以外の経費はどれぐらい含まれているのか。先ほどの件と、この点について答弁をお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 矢作教育次長。
○矢作隆教育次長 指定管理者についての募集ですけれども、これについては先ほども申し上げましたように市内のNPOに限定した形でインターネットで公募したいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 それから債務負担行為についてでありますけれども、単年度で3,158万1,000円であります。この中で先ほど基本運営事業費と図書購入費、それからシステム管理費、それから維持管理費が主な内容だということでありますけれども、人件費について除きますと大体1,300万円程度になるかと思っております。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 公募の関係は分かりました。
 それから人件費を除く経費が約1,300万円ですね。そうしますと人件費等が幾らになるんでしょうか、1,800万円強ということになります。それで先ほどもちょっと触れましたけれども、平成20年度の決算では人件費は市職員の2名分については、これは共済組合の負担金等も含めてだろうと思うんですけれども、1人当たり約600万円。それから嘱託職員6名については全部で1,200万円ぐらい。つまり市職員の2名分と嘱託分の6名分、大体フィフティー・フィフティーぐらいの人件費になっておったなということで実は市長に質問した経緯があったんです。私はこのたび指定管理者、NPOに運営も管理も委託するにあたって、市民、あるいは利用者にとって30分も開館時間が長くなる、非常にサービス提供の面ではよくなるわけです。利用する側にとって非常にいいと。ただ、今申し上げましたように、このたび提出されている人件費等から見ますと、市職員の賃金と比較した際に2分の1相当の額になる。ですから、こういう格差が生じないように何とか是正すべきでないかということで市長に3月にお願いした経過があったと思っています。その際市長は、これは受託者との関係にもなりますので、そういう極端な格差が生じないように伝えたいと言われました。我々利用する方ではいい、市でも安く受けてもらうのは大いに結構だ。ただ、そこに働く方々の犠牲の上に立ってというのは、少なくとも公設の図書館のあり方としては是正しなければならない問題でないかと思いますので、市長、その辺についてお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 確かに結城委員が指摘したことを私も記憶としてありますが、今詳細についてはいろいろ改めて検証してみなければいかんと思っております。原則としては、嘱託職員とかについては指定管理者制度に移行した後についても原則として変更はしないという中で今後委託をすると聞いてはおるわけでありますが、市の職員を引き上げるという意味では、その分についての給与水準のレベルというのはやっぱり下がることにはなるのではないかと思いますけれども、その意味でもうちょっと精査をしてみたいと思っております。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) ちょっと下がるというものではないんです。試算してみますと、課長補佐級とか主査級、それから主事級の職員の違いがありますので一概に言えませんけれども、平成20年度の決算だけから見ましても、3分の1、年間にしますと600万円の200万円ですから、もう推して知るべしという違いがあるわけですから、是非その辺については債務負担行為をここに出されておりますけれども、今後、債務負担行為の変更もあり得るということも含めて精査をお願いしたいと要望しておきます。
 同じく債務負担行為の中で東根児童館管理運営事業があります。平成20年度の決算から見ますと相当、単年度分にしますと増えている感じがしますけれども、この辺の中身をお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 私の方から、東根児童館運営事業の内容につきましてご説明したいと思います。
 単年度分としましては793万3,000円ほどになります。小規模通園事業として人件費が概算で3名分になりますけれども491万2,528円、それから単独事業費としまして36万8,000円ほどとなります。これが小規模事業費としまして合計で528万2,000円ほどになります。それから自由来館制度をやっておりますけれども、その分として人件費が135万円ほどで、概算としては1.5名分となっております。単独の事業分としては23万5,000円で、合計158万5,720円と。それからプラス維持管理費がございますので、維持管理費として年間約110万円ということで、合計で790万円ほどの単年度の予算になっているということであります。よろしくお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 分かりました。それで、この通園の障害児の保育にあたる保育士等の配置の人数はどれぐらいになるんですか。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 小規模通園ですので概数で3名程度。ただ時間帯がありまして、それぞれ4時間とか3時間とかありますから、それを概数して計算しますと3名程度になるとしています。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) そうしますと、平成21年度までやってきた中身とさほど大きく変わるということはないと理解をしていいわけですね。なぜ私がこういうことをお尋ねしたかというと、この障害児と一緒に通園をしながらお世話になっている父母の方々から、大変ありがたい事業だと言われているのが私の耳にも入っています。ですから、改めて指定管理者制度に移行した場合にどうなるんだろうという不安感がありましたので、お尋ねをしました。是非これまで以上に充実をしていただきたいと思います。
 それからもう1点お願いします。43ページの新型インフルエンザ予防の関係なんですけれども、ここの2,829万6,000円は低所得者層への全額助成、それから小学校から中学生までの2分の1等の助成と……失礼、1歳からでありますけれども、最近、山形県でも死亡者が出たと報道されております。と同時に全国的に見ますと、未就学児の死亡等の件数も増えていると言われます。あわせて、2、3日前の報道でしたか、私ちょっとメモしていなかったんですけれども、年齢別の発症というんですか罹患というんでしょうか、これが10歳未満児が22%、それから20、30、40、80代まで10%から12、3%台での罹患の状況だと言われておるわけです。ですから、当市の場合も大体同じなのかどうか。あわせて、今の段階でありますけれども季節型インフルエンザの予防接種、私は受けてきましたけれども、この新型インフルエンザでなくて季節型のインフルエンザの罹患者、特に就学前の幼児、児童等の状況などが分かればひとつお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 私の方から、それでは予算関係につきまして最初にご説明を申し上げまして、その後、未就学児の発症率関係につきましてご説明して、最後に東根市の状況ということで3点についてご説明申し上げたいと思います。
 先ほどご質問ありました新型インフルエンザの予防接種の優先接種対象者数ですけれども、東根市における対象者数につきましては国庫補助に当たる方につきましては全体で1,753名ほどいらっしゃいます。これは非課税世帯になります。優先接種者といいますのは、医療従事者、妊婦、それから1歳から小学校3年生まで、1歳未満の小児の両親、それから小学校4年生から6年生、中学生、高校生、あと65歳以上の方となっておりまして、全体では2万3,910名の方が市内に在住になっております。そのうち51.4%の方がこれに該当していくとなっております。そのうち非課税世帯につきましては2,165世帯、3,805名の方がいらっしゃいまして、その中から19歳から64歳までの対象外の方を除きますと2,506名ということで、そのうち接種を希望している方につきましては70%と想定しておりまして1,754名ということで試算しているところであります。合計しまして、この分につきましては1,078万8,000円と試算しているところであります。
 続きまして、市単独で行います1歳から中学校3年生までの予防接種の対象者でありますけれども、6,743名の方がいらっしゃいまして、そのうち先ほど言いました非課税者の方が263名いらっしゃいます。差し引き6,480名の方が対象になるということで、このうち85%の方が接種されるだろうと推定しております。というのは、現在罹患しておられる方、もう発症して治っている方はインフルエンザの抗体を持っておりますので、その方は受ける必要がありませんから、そういう方等も差し引きますと大体85%ぐらいだろうと推計しているところであります。それで計算していきますと約1,680万円ということで、今回の予算措置の2,700万円ほどになってくるとしているところであります。
 それから未就学児の接種につきまして、非常に発生率が高いということがございます。市内の状況については詳しいことはまだデータとして私の手元にはございませんけれども、全国的に見てみますと入院患者数ということで厚労省から出ております。それによりますと、7月28日から12月2日時点までの新型インフルエンザによる入院患者数につきましては1万487名ほどいらっしゃいます。そのうち1歳から9歳までの方が6,600名ほどいらっしゃいまして、全体の63%という状況になっております。
 高齢者の方、65歳以上の方につきましてはトータルで約400名ほどの方が入院しているということで、断然、10歳未満の方が新型インフルエンザで入院している割合が高いというのが全国的な現況になっているところであります。
 東根市の場合についてでありますが、先ほど申しましたように手元にデータがございませんし、山形県の方で統括しておりますので、東根市ではどうかということになりますとちょっとデータがありませんのでお答えすることはできません。しかしながら、保育園では学級閉鎖とか閉園を実施しておりますので、今の段階では閉園を実施しているところはそんなにありませんけれども、流行期は今のところまだ継続しているということで非常に警戒しているところであります。
 それから、園内におきましては感染を防ぐためにマスクをするなど飛散防止をして感染予防に努めているなどということを聞いておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから季節性のインフルエンザにつきましてでありますけれども、季節性のインフルエンザにつきましても罹患者数というのは、私どもの手元にはございません。ただ、季節性のインフルエンザの予防接種につきましては、聞くところによりますと11月いっぱいで終了したと話を聞いているところであります。12月以降、季節性インフルエンザについては予防接種はできないと言われております。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 大変親切ご丁寧な答弁ありがとうございます。
 最後にありましたけれども、実は就学前、特に幼児関係の罹患発症が心配されておって、全国的なデータの中でも今の部長のお答えの中で明らかになったんですけれども、と同時に季節性のインフルエンザもまだまだ幼児等が罹患した場合に大変な状況になり得るということも、特に医師の方あたりから聞いております。予防接種、確かに私も終わりましたけれども、11月中で季節性の予防接種は終わったと。65歳以上、市の助成をもらっているわけですけれども、私はこれまで65歳以上の対象にした人、あるいは65歳未満であっても60歳以上の呼吸器等、あるいは心臓等の病気とか障害を持っている方についても対象になったわけですけれども、この方々と同じように幼児等の予防接種への助成もしてほしいという声があるということを市長にもたびたび申し上げてきた経過があるんですけれども、来年以降に向けて季節性インフルエンザの予防接種の低年齢層に対する助成策を市長どのように考えていますか、お願いします。
○青柳安展予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 まず基本的には、新型インフルエンザについては場合によって重症化する、あるいは死亡に至るということなどがあって緊急的に1歳から中学3年生までを半額助成をいたしましょうということで議会の皆様方にご理解、ご協力ということで今、審議いただいているわけであります。そういう意味で、季節型のインフルエンザについても未就学児等についての助成を来年度以降どうかということでありますが、現在のところは、まずは新型インフルエンザについていろいろと国保の基金の減少化を食い止めるという観点の中で、実際これを助成しようとしたわけでありまして、まずはこの点をひとつ十分考えながら、季節型については今後の検討課題ということで受け止めさせていただきたいと考えております。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ございませんか。6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) それでは私から、議第83号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第6号)、歳入の1点についてお聞きをしたいと思います。
 24ページであります。歳入歳出補正予算事項別明細書 2 歳入第1款市税についてお聞きをいたします。
 第1項市民税2目の法人市民税、今回補正額、減5,000万円についてであります。決算見込みとのことで、当初予算5億1,250万1,000円、差し引き4億6,250万1,000円であります。平成20年度法人市民税の決算額は約8億9,800万円でありました。今年度決算見込みと比較した場合、約4億3,600万円の減と、およそ半分になっております。予想されたことではありますけれども、このことについてどのように捉えているのかお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 私の方からお答えいたしたいと思います。
 加藤委員が申されたように、決算比較の中では12月補正予算後の額で比較しますと約42%ぐらいは減額になっているところであります。これらの見込みでありますけれども、ご承知のとおり昨年のリーマンショック以来の未曾有の経済不況ということで、東根市内における企業においても大きな影響があったということがあると思います。そういう観点から法人市民税の累計を見ますと、11月末現在でありますけれども昨年比で47%にとどまっているということから、今後につきましても残り4カ月ほどあるわけですけれども大幅な増収期待はできないということで、今回の減額補正に至ったというところであります。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 次にお聞きをいたします。今回、市民税、法人税の減、固定資産税の増、たばこ税の減、都市計画税の増など、トータル的な数字につきましては当初予算57億6,002万円と変更はないようでありますが、この経済情勢の中で気になります個人市民税の見通しはどうかお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 今回、個人市民税については補正予算に計上してないわけでありますけれども、当初の中では17億8,000万円ほど計上していまして、これらの見込みでありますけれども、ご承知のとおり市民税については前年の所得に対して課税になるわけであります。ということは、平成20年の1月から12月までの所得ということであります。先ほど申し上げましたように昨年の10月から非常に景気が低迷したということでありまして、前半戦は概ね順調に推移してきたということが言えると思います。そういう観点から見ますと、今年度の市民税については、そう大幅に削減は見込まなくてもいいんじゃないかと推測しております。そういうことで今回減額補正をしなくて当初予算程度の額は確保できるのではないかと思っております。来年度以降、今年の所得が課税対象となりますので、その辺が非常に影響が出てくるものだろうと推測しているところであります。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 分かりました。今年度、市税約57億6,000万円、平成20年度の市税全体の決算額を調べてみますと約64億6,600万円であります。今後、多少の数字の動きはあるわけでありますけれども、約7億600万円の減になるようであります。
 そこで市長にお尋ねをいたします。来年度の市税、特に法人税、さらには個人市民税、これにつきましては、今年度につきましては平成20年の1月から12月ということで、昨年の11月以降がいろいろ経済的にうんと調子悪くなっておったわけであります。ということで、来年度の法人税、個人市民税につきまして私はさらに厳しい見方をしなければならないと思います。どのような方針で予算編成に望まれるのかお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 去年のリーマンショック以来、日本全体あるいは東根市にも相当影響を及ぼしていることは間違いありません。そして、今年度に入ってからだけでも市内の企業の代表者の方々とトップ懇談会というのを2回開催しております。そういう状況の中で、今年度に入っても相当な落ち込みがあります。そういう意味で、一時は底を脱したのではないかということで大体最盛期の6割程度と見込んでおったわけでありますが、ここに来て再び中東のオイルショックなど新たな懸念材料も発覚をしておるわけであります。そういう状況の中で、よく巷で言われる二番底というものが非常に懸念をされている状況の中で、来年度のことを現段階で軽々に申し上げるわけにはいきませんけれども、かなり厳しい市政運営に臨んでいかなければいけないのではないかと思っております。
 ただ、そういう中において、このたびの国の第2次補正予算などにおいて地方自治体の財政の落ち込みなどを補てんしようという中において3兆円ほどの補正予算を組むのではなかろうかと今言われているわけでありますが、早晩、2次補正の総額についても決定されるようであります。また同時に、来年度の当初予算において、地方交付税については少なくとも増額の期待を我々としては持っているわけであります。そういういろんなことを頭に入れながら予算編成をやっていかなければいかんと。一方においては、高金利の起債の償還というものも大体一巡しているわけでありますから、そんなに妙案というものがあるわけではありませんけれども、そういう意味で予算編成に臨んでいきたいと思っております。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 分かりました。振興実施計画第43号につきましても来たる21日に議会に示すということでありました。市税の減少を補完する地方交付税につきましても、原資となる国税収入も低調だということをマスコミ等で話しております。一層の事業の選択と集中により効率的な財政運営を進めてもらいたく要望して終わります。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 先ほど私の方から季節性インフルエンザにつきまして11月末で期間が終わりのような表現を使いましたけれども、ワクチンは現在あまり在庫がない状態でありますが、接種期間としては12月末までの接種期間となっておりますので訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。12番岡崎賢治委員。
○12番(岡崎賢治委員) 私から、議第83号、ページ番号42、43にかけての第4款衛生費2目の予防費、16番委員とだぶらないように質問をさせていただきたいと思います。
 実は、昨日のNHKのニュース、ラジオだったんですけれども、全国で猛威を奮っている新型インフルエンザ、大変残念なことに死亡者が100人に達したという報道がされて、私も猛威を奮っているインフルエンザに危惧をしなければならないと大変心配をしたところであります。先ほども質問が出ましたけれども、県内でも死亡者が出たということは非常に残念でもあるし、今後の予防対策等々についてもこれは行政のみならず私ども市民も真剣に取り組まなければいけないだろうという観点から質問をさせていただきたいと思います。
 実は、私もこの乳幼児対策、あるいは小学校、中学校の子どもたちの対策ということもさることながら、基礎疾患者への対応、基礎疾患をお持ちの高齢者の対応ということのみならず、これは死亡が拡大をされているということでありますから、これは大変だと思います。まず第1に、保育所あるいは児童館、様々な箇所があるんだろうと思います。そういう園児に対しての対応策、あるいは小学校での子どもたちの予防対応策、いわゆる感染が広まっているのは飛沫感染ということを初めて聞いたわけでありますけれども、いわゆるせきをすることによって菌が飛散をするということのようでありますけれども、園児あるいは子どもたち、学校などでの感染への対応をどう今されているのか、まずそれから伺いたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 保育所、児童館における飛沫感染に対する対応等につきましてでありますけれども、現在、保育所等ではできるだけ手洗い、うがいを基本に行っております。特に、せきをすることによって飛沫感染しますので、マスクをつけるなどして飛沫感染を防止するというやり方をやっているところであります。特に指導をやっておりますのは、先ほど申し上げましたうがい、手洗い等の予防のための対応としております。
 以上でよろしいでしょうか。
○青柳安展予算特別委員長 矢作教育次長。
○矢作隆教育次長 小中学校に対する新型インフルエンザの対応についてのご質問でありますけれども、これまで臨時校長会等を開催するなど感染防止と対応策について協議を行いまして新型インフルエンザの予防に当たってきたところであります。
 小中学校では、保護者に対しまして感染の予防対策と、かかった場合の対応についてチラシを配付し注意を促すとともに、各学校においては基本的な事項でありますけれども、うがいや手洗いの徹底、マスクの着用、あるいはアルコール消毒での除菌の励行などを行ってきたところであります。
 2つ目に、集会あるいはスポーツ大会について感染機会を減らすために事業の中止を含めて検討し、文化祭あるいは音楽祭等の事業についても同様に延期あるいは中止の措置を取ってきたところであります。また、複数人の生徒が罹患し学校を休んでいる場合については、休校あるいは学級閉鎖の措置を取ってきたところであります。
○青柳安展予算特別委員長 12番岡崎賢治委員。
○12番(岡崎賢治委員) やっぱり子どもたち、あるいは乳幼児に対しての対応というものは、これは非常に大事でもあるわけでありますので、12月1日号の市報に大きく掲載されて、予防あるいは感染防止等々について記載はされているようでありましたけれども、今後、年末年始等々は外での大変往来の激しい時期にも入るわけです。このことがいわゆる感染拡大の原因につながるのだろうと思います。できるだけ早い時期に予防、あるいは感染防止のためのPR等々を是非やってほしいと。12月1日号で今のところ終わっているわけでありますので、今後どういうふうに予防対策をされていくのか、是非これは行政のしっかりとした市民対応という部分でお願いを申し上げたいと思います。
 それと関連するわけでありますけれども、いわゆる予防する上で市民が一番と願っているのは、この新型インフルエンザに対する対応の部分で行政がどう市民の方々に反映をしていくのかという積極的なアピールといいますか、タイムスケジュール等々の発信も必要なんだろうと思います。是非、金額の算出根拠は分かりましたけれども、今後の予防対策についてのタイムスケジュール等々も当然持ち合わせあるのかどうか分かりませんけれども、これなどについても是非計画がされているんだとすればお示しをいただいて、市民に安心を与えると、あるいは感染予防を市民と一緒になってやっていくという場面も是非つくっていただければありがたいと思っているところでありますので、ひとつ持ち合わせがあればお願いをしたいと。もし持ち合わせがなければ、今後の対応について真剣に取り組んでいただきたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 私の方からは、新型インフルエンザに対する今後のタイムスケジュールということでありますけれども、現在のところ、保護者会等に対しましても教育委員会と同様、通知を出しながらいろいろと予防に関しては周知をしているところであります。保育所の所長会議等もありますので、その所長会議をやるたびに新型インフルエンザの予防についてということでいろいろな情報が国の方から来ております。その情報をもとに予防についていろいろお知らせをしておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 矢作教育次長。
○矢作隆教育次長 これまで学校と教育委員会が連携を密にしながら進めてきたわけですけれども、特に休校あるいは学級閉鎖の措置について学校と綿密に連携を進めてきたところであります。今後とも感染予防については学校長と連携を取りながら感染の予防に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 12番岡崎賢治委員。
○12番(岡崎賢治委員) 最後にお伺いしますけれども、この予算の中で今後、例えば感染者が大幅に増えた、あるいは対応によっては何かの施策をしなければいけないという場面が出てくるかもしれません。例えばここに先般、全員協議会で「平成21年度東根市新型インフルエンザ接種の実費負担に係る費用軽減事業実施要綱(案)」という資料をいただいたわけでありますけれども、実はこの資料の中では償還払い方式で、本来であれば、かかればすぐその場でということにすれば一番よかったんだろうと思いますけれども、議決をいただかないことには実費負担等々についての対応がされないというので、これは償還払い方式を取らざるを得ないとなるわけでありますけれども、いわゆる償還払い方式を取った場合での対応といいますか、本来であれば85%の接種者を算出根拠として設定をしてた部分と、70%の接種者算定基準をされていた部分があるわけであります。その差15%あるわけです。その15%の差という根拠などについては、この償還払い方式によって出てしまうのかと実は思ったところであります。本来であれば接種したらその場でというのが一番よかったんだと思いますけれども、議会を通らないとということでありますので、これはやむを得ないだろうと思いますけれども、その本当に、例えば70%、85%に満たなかった場合、どうしてもこの作業があるわけでありますので、満たなかった場合の対応ということ、あるいは感染者が多くなったということなども含めた今後のその部分での対応ということをお伺いして終わりたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 優先接種対象者につきましては、先ほど申しましたように70%ほどの方が接種を受けるでしょうとしているところであります。これにつきましては高齢者とか非課税世帯のいろいろな問題がありますので、率としては70%程度としているところであります。優先接種者につきましては医師会との話の中では委任払いということで、医院の方でまとめて東根市の方に請求してくるという方式で、窓口で払う必要はありません。ですので、そういうことでやっておりますので、接種率は通常の季節性のインフルエンザの予防接種率を見ますと大体55、6%から60%ほどになっているところであります。ですので今回は新型ということで、その分増えるでしょうということで推計値として70%と高く見ているところであります。
 それから市単独事業であります新型インフルエンザにつきましては、1歳から中学校3年生まででありますけれども、その分につきましては医師会との話の中では委任払いができないということで全て償還払いにしてくださいと言われていますので、全額、医院の窓口でお金を払ってきて、それから子育て健康課の窓口で半額お支払いするという方式になっております。ここで我々としては85%という率を換算として挙げておりますけれども、これも先ほどから言っておりますように小学生以下の感染率が非常に高いということがありますとともに関心が非常に高くなっているということがありまして、85%という高い接種率の希望者がいるだろうということで推計しているところであります。
 ということで、よろしくお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、議第83号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第83号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第6号)について採決をします。
 議第83号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第83号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第84号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第84号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について採決をします。
 議第84号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第84号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第85号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第85号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)について採決をします。
 議第85号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第85号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第86号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第86号 平成21年度東根市介護保険特別会計補正予算(第2号)について採決をします。
 議第86号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第86号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第87号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第87号 平成21年度東根市水道事業会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第87号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第87号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第88号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第88号 平成21年度東根市工業用水道事業会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第88号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第88号は原案のとおり可決されました。
 以上で、本予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、本委員会の審査の結果については、12月11日の本会議で審議されることになっていますが、審査の経過と結果についての私からの口頭報告は、申し合わせにより結果についての報告とさせていただきますので、ご了承願います。
 次に、執行部に申し上げます。予算の審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

◎閉     会

○青柳安展予算特別委員長 これで予算特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

   午前11時21分 閉 会