第3回東根市議会定例会

平成21年9月10日 午前10時05分 開 議

 青  柳  安  展  予算特別委員長      高  橋  光  男  副委員長


◎出席委員(17名)
 1番   水  上  公  明 委員       2番   高  橋  光  男 委員
 3番   細  矢  俊  博 委員       4番   大  場  英  雄 委員
 5番   浅 野 目  幸  一 委員       6番   加  藤  信  明 委員
 7番   阿  部  清  雄 委員       8番   阿  部  綾  子 委員
 9番   高  橋  ひ ろ み 委員      10番   佐  藤     直 委員
11番   奥  山  重  雄 委員      12番   岡  崎  賢  治 委員
13番   青  柳  安  展 委員      14番   清  野  忠  利 委員
15番   武  田  敏  夫 委員      16番   結  城     芳 委員
17番   秋  葉  征  士 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 奥 山 昭 男  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        大 江 和 明  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        小 関 正 男  教  育  長
高 橋 一 郎  総 務 部 長        杉 浦 宗 義  市民生活部長
黒 田   長  健康福祉部長         岡 崎 春 夫  経 済 部 長
         建 設 部 長
小 林 文 雄                 山 科   優  会計管理者
         兼水道部長
矢 作   隆  教 育 次 長        間木野 多加志  総合政策課長
塩 野 康 二  庶 務 課 長        中 里 純 一  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監査委員会
太 田 紀代子                 森 谷   健
         事務局長                    事務局長
         農業委員会
今 野 和 行
         事務局長

◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 信 行  事 務 局 長        石 垣 和 彦  事務局長補佐
安 達 利 也  議 事 主 査        高 橋 範 一  主     事
塩 野 睦 美  主     事

◎本日審査した案件

 議第70号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第5号)
 議第71号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
 議第72号 平成21年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
 議第73号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 議第74号 平成21年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)
 議第75号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)

◎開     議

○青柳安展予算特別委員長 皆さん、御苦労さまです。
 ただいまから予算特別委員会を開きます。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。

◎議第70号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第5号)外5件

○青柳安展予算特別委員長 8月31日の本会議において予算特別委員会に付託なりました議案は、議第70号から議第75号までの6議案です。以上の6議案を一括議題とします。
 ただいまの議案につきましては、既に8月31日の本委員会において詳細な説明がありましたので、これから一括して質疑を行います。
 質疑を行うときは、はじめに会計別とページ番号をお示しの上、簡潔な発言を願います。
 また、当局においても漏れなく簡潔な答弁を願います。
 これから一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。1番水上公明委員。
○1番(水上公明委員) まず第1点目でございますが、8款土木費第2項道路橋りょう費、事業名が地域安全環境整備事業、44ページになりますが、これについて3点ほどお伺いをいたします。
 まず地域安全環境整備事業についてでございますが、地域の安全といいましても児童生徒、高齢者等の交通安全、もしくは消火栓等の消防防災対策等々、安全対策としていろいろ考えられるわけですが、このたびの地域安全環境整備事業についての主眼となっているものは何なのかをまず第1点目にお伺いをしたいと思います。
 それから、この事業についてでございますが、この事業箇所数と主な事業内容、これについてもお伺いをいたします。
 次に、この事業選定ですが、どのような視点で選定をされたのか。
 この以上3点についてまずお伺いをしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 小林建設部長兼水道部長。
○小林文雄建設部長兼水道部長 はじめに、地域安全環境整備事業の趣旨についてでございますが、この事業は今年度当初におきまして予算計上を予定しておりました土木関係予算約7,800万円につきまして、平成20年度3月補正、生活対策臨時交付金事業で対応したところでございます。その後、8月臨時会におきまして土木関係に2,300万円を追加補正したことから、差し引き5,500万円について市単独の経済対策事業として行うものでございます。
 第1点目の事業の目的でございますが、現在のところ単独事業として実施を計画しておりまして、地域の安全にかかわる事業といたしまして、学校周辺等における児童生徒、歩行者の安全な環境を確保する道路整備事業と、新市街地への幹線街路完成に伴う地域の安全・安心快適環境の確保を目的とした舗装補修事業等を実施するものです。
 2点目の具体的な箇所等についてですが、市道神町東4号線につきまして、神町小学校北側の道路でございますが、現在、道路排水を処理するための側溝がなく、市道沿いに排水が流れ、歩行者に支障を来しており、なお、神町小学校の通学路になっていることから道路側溝と歩行者道分離のため改良工事を計画しております。
 また、市道白水川堤防4号線につきましては、東根第二中学校の北側の道路ですが、幅員が狭く、県道長瀞野田線、蟹沢橋との交差点で見通しがきかず、安全の確保が十分でないことから改良工事を計画しております。
 さらに市道の歩道につきまして、市役所西側の市道中央線ほか7路線の歩道でございますが、道路築造から多年経過いたしまして、植栽された樹木の根上がりによります舗装の波打ち、そして舗装の落ち込みをしている箇所47カ所ほどにつきまして、通学児童や高齢者等の安全・安心を確保するため歩道舗装の打ち替えを計画しております。
 なお、市道山形空港北線につきましては、神町北部土地区画整理事業に伴う都市計画道路神町若木線と県道との交差点の完了に伴い、交通量の増大が今後予想されております。そのことから、舗装の劣化による舗装段差を解消し、近隣への振動を防止するため、切削オーバーレイを計画しております。
 こういった道路整備と補修工事等を計画しているところでございます。
 3点目でございますが、これらの選定にあたりましては、これまで地域から要望ございました中から選定をしたところでございますので、ご理解をお願い申し上げます。
○青柳安展予算特別委員長 1番水上公明委員。
○1番(水上公明委員) ただいまのお話の中で、いわゆる地域の交通安全といいますか、主には児童生徒、そして高齢者に配慮した安全対策を行うんだというお話でございました。そしてまた、この選定におきましては地域からの要望を中心にということでございまして、非常に地域に密着した形の中で安全、特に児童生徒の安全を視野に入れた事業ということで高く評価をしているところでございます。誠にありがとうございます。
 では、次に同じページになりますが、都市計画道路神町駅前通線道路整備事業についてお伺いをいたします。
 この事業につきましては、フロンティアプラン2009、振興実施計画第42号の中では平成22年度からの事業と位置づけられたものかと思っているところであります。このたび、これを前倒しして行うということでございますが、これにつきましては平成23年度予算の用地買収、補償等も順次前倒しされるということで考えてよろしいかどうか、今年度だけ前倒しをして平準化をするということかどうかというところが第1点でございます。
 また、この事業につきましては県道東根尾花沢線交差点改良事業とあわせて、セットして行うということで、この振興実施計画第42号には記載されておるわけでありますけれども、これについて県の方もこの事業というものを前倒しといいますか、連動した形の中で遂行するということになっての視点かどうか。また、県の整備計画の状況等を把握されていれば、その点についてもお伺いをしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 小林建設部長兼水道部長。
○小林文雄建設部長兼水道部長 お答えいたします。
 本市が計画する部分につきましては、今年度におきまして測量調査設計を予定しているところでございます。これに基づきまして、平成22年度から平成24年度には用地買収を行い、平成25年度には工事に入りたいと考えておるところでございます。ただいま委員からございましたように1年前倒しをしたいということで、今後、振興実施計画におきまして調整をしたいと考えているところでございます。
 また、県事業の神町駅前通線の交差点部分の工事の関係でございますが、既に平成19年度から事業着手されておりまして、平成20年度から用地買収を行っていただいているところでございます。平成22年度までに用地買収を終え、平成23年度には工事に着手したいという考え方で進めていると伺っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○青柳安展予算特別委員長 1番水上公明委員。
○1番(水上公明委員) そうしますと県と連動した形の中で、とりわけ県の方が平成19年度からこの事業にもう既に着手をし、行っているということでございますので、当然のことながら県との連動をされる。したがって、県としては平成25年度までに完成予定ということでございますので、これについては本市についても平成25年度完成ということになるのか、それとも県の方がもう少しスピードアップをされて、この計画年が振興実施計画第42号では平成23年までの計画としてしか見えないわけですが、全体としては、この計画は本市として、また県の事業年度の計画としてどのような形になるのか、その辺、今把握されているのであれば教えていただきたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 小林建設部長兼水道部長。
○小林文雄建設部長兼水道部長 本市の計画部分につきましては、平成25年度に工事に入るという計画でございます。また、県の交差点部分の事業につきましては、平成23年度に事業着手して、平成23年度単年度で工事が終わるのではないかと思っているところでございます。
 以上です。
○青柳安展予算特別委員長 1番水上公明委員。
○1番(水上公明委員) 平成23年度で県の方は終わる見通しだということで、工期が早まるということでございますので、できるだけ本市についても県の工事終了に合わせた形の中で完了を目指していただければありがたいと思います。その辺のところをご要望させていただきます。
 関連でございますが、この工事、交差点改良工事でございますが、これが終了しても神町の駅周辺、駅の前まで、本工事の部分は交差点周辺の部分になるだろうと思います。そうしますと駅の方の周辺のところの開発といいますか道路改修がきちんとされないと全体的に意味をなさないのではないかと思います。これについては県の施工になるわけですが、県の考え方が今示されているかどうか、計画があるかどうか、また、本市としてはどういう行動を起こされるのか、この辺についてお伺いをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 小林建設部長兼水道部長。
○小林文雄建設部長兼水道部長 交差点部分から駅前までの整備ということでございますが、これにつきましては現交差点改良と一体的な整備ということで県の方に要望をしているところでございますので、平成23年度交差点改良に引き続きお願いをしたいということでございますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 1番水上公明委員。
○1番(水上公明委員) 了解しました。是非一連の整備としてやっていただきたいと思いますし、強く要望させていただきたいと思います。とりわけ神町地区の駅前周辺については神町の核となるところでございますので、そういった視点からも速やかな執行についてご尽力、ご努力をお願いしたいと思います。
 最後になりますが、今回の補正予算、たまたま掲げられておるわけでございますが、先般、衆院選挙がございまして民主党の圧勝という形になったわけであります。そういった中で来週にも新内閣が発足するという運びであるわけですが、その中でこれまで掲げられてきた緊急経済対策、この中で一部凍結されるという話が現実味を帯びているわけであります。そういった中で、このたび補正等々ずっとやってこられているわけですが、この中で予算執行停止、凍結というものも想定されるわけでありますけれども、まだ判然としたものが見えないわけでありますが、こういう動きの中で本市としてはその緊急経済対策にあわせた中で本市としての考え方を示し、予算を計上し、執行に向けてご尽力いただいているわけでありますけれども、最後に、現況の動き等々を見ながら市長としてどういうお考えであるのか、また、緊急雇用対策、いわゆる基金事業の部分については来年度以降についても大きな影響が懸念されるわけであります。この辺についてもお考え等があればお聞かせをいただきまして、質問を終わりたいと思います。市長、よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 一部執行停止、あるいは見直しということで民主党の考え方が垣間見られるところでありますが、まだ詳細については全然伝わってはきておりません。ただ、県を通じて情報を収集しているわけでありますが、一部マスコミにも出ているとおり、森林整備加速化・林業再生基金ということで市の方で250万円計上しているわけでありますが、この点に関しては県の方から執行をちょっと待ちなさいという具体的な指示が事務当局の方にあったようであります。それ以外は今のところ全然民主党の考え方なりが具体的にまだ見えてきておりませんので、まだ何とも言いようがないわけでありますが、少なくとも8月の補正の中で緊急雇用創出事業の臨時特例基金事業ということでいろいろもう既に執行しているものもあるわけであります。また、金額的にも6,000万円余の金額も計上しているわけでありまして、本市にとってこういうものも見直しということを言われますと、既に事業を執行しているという立場からしますと非常に懸念されるところであります。したがって、こういう問題等については県も同じ今悩みを抱えておるわけでありまして、県の方と一層連絡を密に取りながら、また、私なりに独自の情報収集ということについても行動を起こしていかなきゃいかんと思っているところであります。
 いずれにしても政権交代ということになったわけでありまして、これまでと同じ、自民党政権と同じ形にはおそらくいかないだろうという認識は持ってはおりますけれども、しかし我々本市としましてもこの麻生政権下での補正予算というものは非常に意義があったわけでありますから、そういう意味で、ただ、むやみやたらに民主党政権になったからこうだということではなくて、あくまでも民主党そのものが訴えておる生活第一ということであるならば、それに沿った形で既に執行しているもの、また、これによって徐々に経済効果というものも生まれつつあるわけでありますから、そういうことも含めて市としても強く訴えてまいりたいと思っておるところであります。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 議第70号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第5号)、歳入1点、歳出1点につきましてお聞きをしたいと思います。
 まず歳入であります。歳入歳出補正予算事項別明細書25ページから26ページであります。歳入第11款地方交付税第1項1目地方交付税であります。平成21年度予算案の大綱によれば、交付税につきましては本市の税収減による増額、生活防衛のための緊急対策に基づく増額等、前年比で3.2%の増、37億4,900万円を計上したとのことでありました。今回の補正5億8,371万4,000円、トータルで43億3,271万4,000円であります。この地方交付税につきましては、私の知る限りでは毎年8月末までに決定されるわけであります。当初予算の編成時におきましては基準財政需要額と収入額を算出して、その差額を計上していると思いますが、約6億円というのは大きい数字であります。交付税の増というのは大変結構なことでありますけれども、当初の見積もりが甘かったのではないかと私は思います。そこで、この増の主な要因は何なのか、まずお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 私からお答え申し上げたいと思います。
 今回の補正については、普通交付税の確定に伴う補正であります。このたび39億8,371万4,000円で確定しましたので、その差額、今委員さんが申されました5億8,300万円ほどの補正を行ったという内容であります。
 ご質問の増額の要因は何かということでありますけれども、大きく分けて3点ほど大きいものがあると考えております。1つは、新たな歳入項目でありますけれども、地域雇用創出推進費というものが新しく項目としてできまして、全国ベースで2,500億円の予算が確保されました。それに伴って、本市においても約1億2,000万円ほどの増額が図られたということです。それからもう一つ、保健衛生費の中の病院関係の交付基準が、単価が大幅に上がっております。それらについて増額が図られたということです。もう1点ですけれども、これは先ほど委員さんもおっしゃられたように交付税は基準財政需要額と収入額との差であります。その収入額でありますけれども、本市の場合、法人税の落ち込みが大きかったということだと思います。これらの3点が大まかな増額要因ということで、先ほど申し上げました増額補正となったものであります。
 予算の見積もりでありますけれども、当然、当初予算を計上する際については地方財政計画に基づいて算定して計上するわけでありますけれども、ご承知のとおり昨年来の経済的な混乱等々で非常に不透明だったわけであります。そういう意味からすると、委員が申された甘い見積もりではないと思っておりまして、堅実な見積もりを行った結果ということでご理解いただければと思いますので、お願いしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 主な増の要因等につきましては理解をいたしました。今回5億8,371万4,000円の交付税ということでありますけれども、市としてはどのような財政調整的配慮されたのかお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 交付税については一般財源扱いであります。そういう意味では、今回の補正の中でいろいろ歳出事業等々に計上しました。それの財源として充当したわけでありますけれども、その中で充当をあふれたものということになれば、当初予算で一般財源補てんとしました財政調整基金への戻し入れを行ったということであります。さらに、それでも余剰が出れば減債基金の方に戻し入れを行ったということでありまして、そういうことによりまして、基金の戻し入れを行って安定的な財政運営を図るように努めたということであります。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) この交付税の増分につきましては、財政的調整的配慮につきましては財政調整基金、さらには減債基金に繰り入れをしたということで、将来に備えたことだろうと思います。ただ、この交付金につきましては、地方債の繰上償還もできるということになっておるわけですけれども、そこら辺の調整はどのようにしたのかお聞きいたします。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 繰上償還については、今年度、平成21年度予算の中でも政府資金、これについて約3億7,600万円ほどを予定しております。
 委員のご質問は今回さらに上積みしなければならないのではということだと思いますけれども、1つは民間資金、JA等から借りているわけですけれども、これらについては平成15年度から継続的にこれまでやってきました。その結果、低利な借入れしかなくなってあまり繰上償還のメリットがないということであります。それからもう一つ、政府資金でありますけれども、これは3カ年間の特認期間ということで、今回、先ほど申し上げました3億7,600万円ほどするわけですけれども、これも今年度で終わりであります。一定枠が示されておりますので、一方的な返還はできないという状況であります。そういう意味で今回は戻し入れをしたということであります。
 今後の考え方でありますが、まずはそういう余剰財源があれば減債基金の方に繰り戻し、あるいは積み立てをしていきたいというのが1つであります。それから、さらに財政的な余裕があれば、当初計画の中で事業実施する際に起債を充当しながら予算編成をしておりますので、その後、年度途中の中で財源的な余裕があれば、その起債を借りないで一般財源で対応していくことも将来的には負債の減少につながるということですので、そういう財政運営をやってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 理解をいたしました。地方交付税にあまりにも頼ることなく、地方税等につきましても、今後とも自主財源を含む歳入確保に努められまして予算の執行を図られたいと要望します。
 次に、歳出であります。37ページから38ページ、第3款民生費第3項生活保護費2目扶助費であります。住宅手当緊急特別措置事業であります。今回の補正で初めて計上された事業と思います。この事業は、離職によって住宅を喪失または喪失の恐れのある方への緊急特別措置事業ということで、歳入にもありますけれども国費100%の新規事業と聞いております。事業の内容につきまして、まず支給対象と支給の期間、それに支給額はどのようになっているのか、あわせて今回の補正額199万8,000円の根拠についてお聞きをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 住宅手当緊急措置事業について加藤委員の質問にお答え申し上げます。
 まず最初に支給対象者でありますけれども、支給対象者は、支給申請時に要件がありまして、その要件のいずれにも該当した場合について対象となります。1つ目は、2年以内に離職した方。2つ目は、離職前に自らの労働により賃金を得て生計を維持していた方。3つ目は、就職の意欲があり、職業安定所へ求職申し込みを行う方。4つ目は、住宅を失っている方、または喪失する恐れがある方等が主な要件となっております。当該支給期間中は常用就職に向けての就職活動をしていただくことになります。
 手当の支給期間ですが、6カ月を限度として支給するとなります。支給額は、単身者の場合は2万8,000円、それから複数世帯の場合は3万7,000円となっております。この金額についてはアパートの経営者等への直接支払いとなりますので、申請者本人への支払いにはならないとなっております。
 それから補正予算の算定根拠についてでありますけれども、申請対象者数につきましては、東根市の完全失業者に対する数になります。完全失業者の把握につきましては、平成17年の国勢調査の数値をすべて用いているとなっております。完全失業者に不動産被保有率や世帯主割合及び申請率を乗じた数値を計算しまして、現在のところ東根市では約9名の方が申請なさるだろうと推計をしているところであります。これに複数世帯の単価であります3万7,000円と、月数6カ月を乗じまして得た199万8,000円という数値を補正額としてあげさせていただいたところでありますので、よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 分かりました。
 次でありますけれども、この制度といいますのは離職者にとりましては安心ネットワークとして大変いい制度だと思っております。そこで、この制度のPRといいますか、普及についてはどのように考えているのかお伺いをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 対象者への制度普及につきましては、経済危機対策の中の緊急雇用対策の一つとして実施されている事業であり、国としてもあらゆる機会を利用して制度の周知を図ると申しております。国では、労働政策を含めた関係各制度が分かる統一パンフレットとか、対象者向けの周知用パンフレットを作成するとしておりまして、また、このパンフレットを直接都道府県宅建協会を通じて厚生労働省から不動産向けパンフレットを送付することになっております。市におきましても、このパンフレットの活用や内容等については市報等により制度の周知に取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 分かりました。
 3点目でありますけれども、来年度以降の支給につきましてどのようになっているのかお伺いをいたします。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 来年度以降の制度の存続についてですけれども、現在のところ来年度以降も同様の制度があるかどうかについては国の方より何の通知もありませんので不明であるというお答えしかできませんので、よろしくご理解のほどをお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 6番加藤信明委員。
○6番(加藤信明委員) 安心ネットワークとしてよい制度であると思いますし、一過性の事業でなくて、当然、政権交代いたしましても雇用・経済対策の立場からは来年度以降についても存続に向けて県に対して強く要望していただきたく、質問を終わります。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 42ページの森林整備加速化・林業再生事業250万円についてお尋ねをします。
 まず当初出してきた事業の内容といいますか、事業の概要、そしてまた今後この辺の事業がどう進むのか、その辺について概要と一緒に説明をしていただきたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 岡崎経済部長。
○岡崎春夫経済部長 お答えを申し上げます。
 この事業につきましては、京都議定書におけるCO2の森林吸収目標、これを達成するという目的で今回事業化されたものであります。事業の内容につきましては、間伐あるいは下刈り、あるいは補植等を行うものであります。今予定しているのが、間伐が約2ヘクタール、あと広葉樹等の再生ということで下刈りを含めた再生事業でありますけれども約10ヘクタールを予定しているところであります。ただ、この事業につきましては、先ほど市長からもありましたとおり9月7日に県の方から口頭で、当分の間、手続きを進めないようにということの連絡が来ております。ただ、この事業についてはこれまで十分県の方と何回も詰めて、そして内諾を得て計上した内容でありますので、ひとつよろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) そうすると、県の方からは一時、申請はちょっと控えるようにという指示があったということなんですけれども、そうしますと先ほど市長の答弁にもありますけれども、仮に国の補正の見直し等でこれが凍結されたという場合については、県の方で面倒見ますよということもなされているのかどうかが1つ、それからもう一つは、2ヘクタールと10ヘクタールという具体的な事業面積等もありましたけれども、具体的にはこれ民有林なのか、あるいは例えば財産区等の森林も対象にしておったのか、その辺どうなんでしょうか。
○青柳安展予算特別委員長 岡崎経済部長。
○岡崎春夫経済部長 まだ国の方針が定まっていないということで、県の方からも具体的なことは何も来ておりません。県の方とこれからもいろいろ情報をいただいて、そして進めていきたいと思っております。
 事業の場所でありますけれども、これも特に決まっておりません。現在予定しているのが財産区の山と、あとは民有林を予定をしていたところであります。これらについても、先ほど申し上げましたとおり県の方と十分打ち合わせを行いまして、そして場所等も実施内容も決めて進めてきた内容でありますので、よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 仮の議論はあとしたくありませんけれども、総務部長にちょっとお尋ねします。
 このたび補正が出された案件の中で、8月6日の第2回臨時会の中で地域活性化・経済危機対策臨時交付金事業、また、緊急雇用対策事業を除く公共事業関連の緊急補正が組まれ、それに則った事業がかなり多く、というよりも、むしろ9億3,000万円を超した額でしたか、出されましたけれども、今回のこの補正の議案の中で、先ほど市長から答弁ありましたように県の方から政権交代に伴って先が見えないというふうにあったという、これと同じ、あるいは似てる案件が含まれているとすれば、ありましたらお願いしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 高橋総務部長。
○高橋一郎総務部長 繰り返しになりますけれども、先ほど市長が申し上げたように、まだ不透明な部分がありまして確定的ではないと思いますけれども、新聞報道等から類推しますと、民主党の中でマニフェスト、あるいは活動の中で言ってきたのは、国の補正予算の見直しをすると。その中でも46の基金事業について、未執行部分について見直ししますよということを言っているようです。46の基金事業というのは、国からの財源で県あるいは公益法人等に支出して、その団体で基金を造成いたしまして市町村あるいは関係団体に資金を配分するという流れだと思いますけれども、その流れで先ほど出てきております森林整備加速化・林業再生事業ですか、そういうものが一つですので、委員がおっしゃられた経済危機対策臨時交付金等々の8月の補正でやった部分の大半については、民主党が言っている見直しの対象に入らないのではないかと私自身、報道等の中で理解しております。ただ、基金事業の中では先ほど言ったように東根市では該当するものが4事業ほどあるかと捉えております。それらについては今後の動向を見ながら対応しなければならないと思っておりますので、よろしくお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 確かに部長が言われるように、私も新聞を見る限りにおいてしか分からないわけでありますけれども、基金を活用しての交付金事業、公共的なものもありますけれども、今、私ちょっと心配しているのは、平成21年度、国の予算全体についても見直しをすべきでないかという民主党の考え方も出されているようでありまして、特に生活重視、特に新聞等に出ているもろもろの件等、民主党のマニフェストを実施するために具体的な金額まで出てきておるわけです。そうしますと、先ほど市長は非常に心配して、これは県とも十分協議をしながらやると言ってますけれども、そしてまた市長は、独自の情報収集もしながら一生懸命頑張ると言われましたけれども、これは市長単独で頑張っても相当の難しさが出てくるのでないかと。そうした場合に、かつての地方六団体とかそういう力というか組織というのはどうなのかなと私は思うんですけれども、少なくとも市長会としての、県の市長会なり、あるいは東北市長会なりとしてのきちっとした対応が必要になってくるんでないかと私は思うんですけれども、政権交代する民主党は地方自治体を敵に回すということはないと思う。少なくともやっぱり地方の自治体の活性化、あるいは国民の福祉向上のためにということでやると思いますので、その辺、市長として市長自らの努力は、これはこれまでも私は評価しておりますし、そう願うわけでありますけれども、市長会に対する提起とか考え、あるいは今後のその辺も含めて市長のお考え等あればお願いします。
○青柳安展予算特別委員長 土田市長。
○土田正剛市長 今、私は結城委員のおっしゃるとおりだと思います。したがって当面は、昨日、地方六団体と鳩山総裁のもとでいろいろと協議をしたようでありますが、まだこれが第1ラウンドということで、地方六団体とのいろんな地方分権がらみの問題というのがこれからいろいろと具体化されることになるだろうと思っております。そういう中で、私としましても当面は、来月の23日に東北市長会が青森県のむつ市であるわけでありますけれども、この中で私自身も今のことも含めて強く発言をしていきたいと思っておりますし、また同時に、山形県市長会としてもいろんな意味で要望なり、あるいは新政権に対しての要請なりというものも緊急にまとめていかなければいけないのではないだろうかと考えているところであります。
 いずれにしましても、まだまだこの不透明な状態の中でということになりますが、精いっぱいの情報、あるいは我々山形県市長会としても共通の課題というものもあるわけでありますから、それらを踏まえて今後、市長会等々で発言を強めてまいりたいと思っておるところであります。
○青柳安展予算特別委員長 16番結城 芳委員。
○16番(結城芳委員) 是非大変な状況、大変な状況といいますか、我が市が事業をこれからやっていくのに、あるいは市政を運営する上で極めて大きなハードルになると思いますので、特段の努力と、これまで以上の力を発揮していただきますようお願いして終わります。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。9番高橋ひろみ委員。
○9番(高橋ひろみ委員) 議案書37ページ、第3款民生費第2項児童福祉費の中の児童扶養手当給付事業についてお尋ねいたします。
 当初予算に対して1割以上の増ということですので、その内容的なことをまずはお尋ねしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 私からは児童扶養手当給付金に関する補正内容についてお答え申し上げたいと思います。
 補正につきましては、ここ数年間の児童扶養手当の推移を勘案しまして、当初1人当たり3万6,000円の230名で当初予算として予算措置をしていましたが、今年度に入ってからの給付実績を見ますと、4月定期払いで240名、それから8月定期払いで243名と増加傾向にあります。児童扶養手当につきましては4月、8月、12月と4カ月毎に支払うとなっておりまして、そういう増加傾向にあるとともに、支給額も3万6,000円前半から3万7,000円前半と支給額が増加しているとなっています。これは経済動向による母子家庭の所得の低下に伴う増ではないかと考えられております。
 以上により、今回は12月定期払いに向けて260名で補正予算を組んだところであります。その結果、1,246万円の増額補正となったものでありますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○青柳安展予算特別委員長 9番高橋ひろみ委員。
○9番(高橋ひろみ委員) 現状は1世帯当たりの支給額も増額し、また、対象者も増ということで260名、当初予算に対して30名増の補正ということで理解いたしました。今年は対象者が増になっておりますけれども、この2、3年間の推移はどのようになっているのか、お尋ねしたいと思います。
○青柳安展予算特別委員長 黒田健康福祉部長。
○黒田長健康福祉部長 児童扶養手当に関する受給者の推移についてですけれども、平成18年度につきましては210名の方が受給してまして、1人当たり概数計算ですけれども3万5,940円程度であります。総額としては9,366万1,000円ほどになっております。平成19年度でありますけれども、同じく受給者が210名でして、1人当たりの受給額が3万6,590円程度になっています。総額で9,279万2,000円ほどになっております。平成20年度になりますと、受給者が231名ということで21名ほど、1割ほど増えておりまして、1人当たりの受給額が3万6,250円程度になっておりまして、トータルで9,992万7,000円程度と、平成20年度は非常に増加してきております。現在の状況を見ますと、先ほど申しましたように8月定期払い期ですけれども243名でありまして、1人当たり3万7,000円強となっております。
 以上が今までの推移でありますので、よろしくお願いいたします。
○青柳安展予算特別委員長 9番高橋ひろみ委員。
○9番(高橋ひろみ委員) ここ数年、2、3年を見ましても増の傾向にあるということになっておるようです。この児童扶養手当は母子家庭というか、そういう方に支払われる手当ということですけれども、このように毎年のように受給者が増加していくその要因としては、離婚者が増えたり、また、このような現在の経済状態で所得制限ということを踏まえて対象者が増になったり、また、母子家庭の転入者が増えたり、そういういろんな要因が含まれていると思います。そういう母子家庭の状況に対して市民の中からいろんな話が聞こえてきます。この経済状態の中で母子家庭でなくてもいろいろ大変な時代になっております。そういうことを踏まえて、本当に社会的、精神的、そして経済的に不安な状況の人への給付となるよう、母子家庭の現況がどのようになっているかの調査、今後その辺も含めてよろしくお願いしたいと思います。
 以上で終わります。
○青柳安展予算特別委員長 以上で、ご了承願います。
 ほかにご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、議第70号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第70号 平成21年度東根市一般会計補正予算(第5号)について採決をします。
 議第70号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第70号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第71号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第71号 平成21年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第71号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第71号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第72号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第72号 平成21年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第72号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第72号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第73号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第73号 平成21年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第73号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第73号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第74号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第74号 平成21年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第74号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第74号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第75号の討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第75号 平成21年度東根市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について採決をします。
 議第75号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青柳安展予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第75号は原案のとおり可決されました。
 以上で、本予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、本委員会の審査の結果については9月18日の本会議で審議されることになっていますが、審査の経過と結果についての私からの口頭の報告は、申し合わせにより結果についての報告とさせていただきますので、ご了承願います。
 次に、執行部に申し上げます。予算の審査の中で示された各委員の意見、要望等を十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

◎閉     会

○青柳安展予算特別委員長 これで、予算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。

   午前11時06分 閉 会