第3回東根市議会定例会

平成21年9月18日 午前10時00分 開 議

 高  橋  ひ ろ み  決算特別委員長      浅 野 目  幸  一  副委員長


◎出席委員(17名)
 1番   水  上  公  明 委員       2番   高  橋  光  男 委員
 3番   細  矢  俊  博 委員       4番   大  場  英  雄 委員
 5番   浅 野 目  幸  一 委員       6番   加  藤  信  明 委員
 7番   阿  部  清  雄 委員       8番   阿  部  綾  子 委員
 9番   高  橋  ひ ろ み 委員      10番   佐  藤     直 委員
11番   奥  山  重  雄 委員      12番   岡  崎  賢  治 委員
13番   青  柳  安  展 委員      14番   清  野  忠  利 委員
15番   武  田  敏  夫 委員      16番   結  城     芳 委員
17番   秋  葉  征  士 委員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 奥 山 昭 男  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        大 江 和 明  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        小 関 正 男  教  育  長
高 橋 一 郎  総 務 部 長        杉 浦 宗 義  市民生活部長
黒 田   長  健康福祉部長         岡 崎 春 夫  経 済 部 長
         建 設 部 長
小 林 文 雄                 山 科   優  会計管理者
         兼水道部長
矢 作   隆  教 育 次 長        間木野 多加志  総合政策課長
塩 野 康 二  庶 務 課 長        中 里 純 一  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監査委員会
太 田 紀代子                 森 谷   健
         事務局長                    事務局長
         農業委員会
今 野 和 行
         事務局長

◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 信 行  事 務 局 長        石 垣 和 彦  事務局長補佐
安 達 利 也  議 事 主 査        高 橋 範 一  主     事
塩 野 睦 美  主     事

◎本日審査した案件

 議第55号 平成20年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第56号 平成20年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第57号 平成20年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第58号 平成20年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第59号 平成20年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
 議第60号 平成20年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第61号 平成20年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第62号 平成20年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第63号 平成20年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
 議第64号 平成20年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第65号 平成20年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎開     議

○高橋ひろみ決算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから決算特別委員会を開きます。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 決算特別委員会に付託なりました議第55号から議第65号までの11議案につきましては、去る9月11日の本委員会において、一般会計の歳入については全委員で慎重に審議を行い、一般会計の歳出並びに各特別会計の決算については、それぞれの所管ごとに分科会を設置し議案を付託し、慎重な審査をお願いしております。
 これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告をお願いします。

◎総務文教分科会委員長報告

○高橋ひろみ決算特別委員長 はじめに、総務文教分科会委員長 16番結城 芳委員。

   〔結城 芳総務文教分科会委員長 登壇〕

○結城芳総務文教分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で総務文教分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告を申し上げます。
 本分科に付託されました案件を審査するため、去る9月14日及び15日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員全員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を求め、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、第1款議会費についてでありますが、現下の厳しい財政状況を踏まえ、今後とも効率的な予算執行に努めるとともに、議員の政策能力を高めながら市民ニーズに即応できる議会づくりに努力すべきであると考えます。
 次に、第2款総務費について申し上げます。
 第1項総務管理費1目一般管理費について申し上げます。
 本市では、1,500万円以上の工事契約については条件付き一般競争入札を実施しています。今後とも、より公平性・透明性を確保した適正な入札を執行するとともに、地元業者を育成し、地域経済の振興を図ることについてもご配慮願います。
 次に、2目広報公聴費の広報公聴事業について申し上げます。
 市報の編集過程で市民の参加を得る「広報レポーター制度」、市報を市民目線で評価する「広報モニター制度」等、市民との協働による紙面づくりが行われていることは高く評価します。今後とも市民の協力を得ながら、読みやすく、親しみやすい紙面づくりを願います。
 次に、5目企画費について申し上げます。
 はじめに、企画事業の結婚推進に関する活動支援補助金について申し上げます。
 「あいネットひがしね」が行っている結婚を希望する方への支援は、少子高齢化問題解消の一助となるものであると評価します。より効果的な活動が行えるような組織のあり方、事業内容、あるいは行政のかかわり方について検討する余地があるものと思われますので、今後も適正な指導と支援を行うよう望みます。
 次に、第四次東根市総合計画策定事業について申し上げます。
 第四次総合計画の策定については、昨年の準備段階を経てスケジュールに沿って進められています。策定方法は第三次の手法を踏襲しながら行うとのことでありますので、多くの市民の意見を聞き、それに専門家の意見を加え、これまで以上に実効性の高い東根市にふさわしい計画の策定を願います。
 次に、市民まちづくり事業について申し上げます。
 これまでも内容の見直しを行い、より利用しやすい事業内容としてきたところではありますが、昨年度は平成19年度と比較し、申請件数が減っているようです。この事業は市民との協働のまちづくりのシンボル的な事業であります。市民が利用しやすいものとなるよう、補助の要件や内容についてさらに検討を望むとともに、より一層のPRを願います。
 次に、6目職員研修費、職員研修事業について申し上げます。
 職員採用平準化計画に基づき職員数が減る中、社会的な課題は複雑化し、職員には、より高度で専門的な知識が求められています。昨年度は、ほぼ全職員がそれぞれ研修を受けているとのことでありますが、専門的な研修を増やすなど研修内容のさらなる充実を望みます。
 また、現在、市が取り組んでいる「人事評価システム」では、人材育成を主眼として能力評価を行っているとのことですが、評価結果を研修計画に生かすような仕組みづくりも願います。
 次に、第2項徴税費について申し上げます。
 平成19年度と比べ不納欠損額は大きく減ったものの、収入未済額は増加しています。市税等収納対策本部による収納強化、納税業務アドバイザーによる収納業務の指導により一定の効果は得ているようですが、世界的な景気後退が続く中、企業の業績悪化や雇用の停止など市税等の収納低下が懸念されています。今年度から導入される滞納管理システムのメリットを最大限に生かすとともに、様々な手立てを講じ、収納率向上へさらなる努力を願います。
 次に、第4項選挙費について申し上げます。
 今年1月の山形県知事選挙における本市の投票率は全体比で11.01ポイント上昇し、上昇率は13市中2番目とのことでした。市内小中学生及びその保護者と連携した啓発活動が投票率向上の一因でもあったようです。今後も効果的な啓発活動を行い、投票率向上にさらなる努力を願います。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 昨年度は岩手宮城内陸地震等の大規模災害が発生し、要請に基づき、本市からも隊員が派遣されたとのことであります。その際の経験から、昨年度、緊急援助にかかわる装備の充実を図り、今年度からは緊急消防援助活動事業として予算化したとのことであります。いつ、どこで、どんな災害が発生しても対応できるよう万全の装備調達と訓練を願います。
 また、消防の広域化についてでありますが、昨年度は村山地域広域消防の対象となる7市7町で課題について協議を行ったとのことであります。県では、平成24年度末までの実現を目標としているようですが、地域住民の「安全・安心」を守るという視点を重視し、広域化の課題と効果について十分な精査を行うことが重要です。
 次に、第10款教育費について申し上げます。
 はじめに、第2項小学校費3目施設維持費の小学校耐震二次診断事業について申し上げます。
 昨年度、耐震二次診断が未実施であった小学校6校の診断が前倒しで実施され、その結果については今年度、議会に対しても報告がなされました。平成27年度までに全ての耐震改修を完了させたいとのことですが、学校の安全性が早期に確保されるよう、執行部には特段の配慮をお願いします。
 次に、第4項社会教育費1目社会教育総務費の市民立大学「タントまなべ学園」事業について申し上げます。
 昨年度は、それまでの学部構成を一新し、幅広い分野の講師を迎え実施したとのことであります。本事業は、市民自らが企画し、限られた予算の中で効率よく実施されており、高く評価いたします。今後とも事業の検証と評価を常に心がけ、よりよい事業となるよう指導願います。
 次に、4目市史編さん事業について申し上げます。
 本事業は、本市の変遷を忠実に記録するとともに、必要な歴史資料を多くの人々に提供することを目的に実施され、昨年度の東根市史総目・索引・年表の発刊をもって事業終了となりました。本事業に関わってこられた多くの方々に敬意を表します。今後も資料の収集と整理を継続的に進めていただくとともに、市民の問い合わせにいつでも対応できる体制づくりを望みます。
 次に、5目文化振興費の東の杜資料館運営事業について申し上げます。
 東の杜資料館については、そのあり方や今後の活用方法等、検討が必要な時期に来ているものと思われます。できるだけ早く方向性を示していただくよう願います。
 次に、市民文化会館整備基金積立事業について申し上げます。
 第三期総合計画において主要プロジェクトの一つに位置づけられている市民文化会館について、早期に方向性が示されるよう望みます。
 次に、第5項保健体育費4目学校給食費について申し上げます。
 昨年度は、食品偽装や残留農薬問題等、食の安全が社会問題となりました。これらの問題については、現場と教育委員会が連携し、素早く安全性の確保を図ったとのことでした。ほとんどの食材が国内産を使用しているようですが、今後も安全性の確保には細心の注意を願います。
 また、学校給食センターの運営については、定期的にSPCと職員による会議を重ねるとともに、外部モニタリングの活用により良好な運営となっているようです。今後も現場と行政の連携を密にし、子どもたちが満足する学校給食の提供に心がけるよう望みます。
 一方で、給食費未納が全国的な問題となっています。本市もその例外ではなく、給食費の滞納額は年々増加傾向にあります。滞納者からの徴収は学校と連携を密にしながら行っていただくとともに、子どもたちへの配慮もお願いします。また、経済的に困難な方へは要保護・準要保護児童生徒就学援助事業等と緊密に連携した支援を願います。
 次に、第12款公債費について申し上げます。
 起債の償還は順調に進んでおり、市債残高も減少しております。しかしながら、公債費と同じ性質であるPFI事業にかかわる施設償還分があるほか、景気後退による税収減が見込まれることから、将来負担を十分見極めて、財政運営上に無理が生じないよう今後とも計画的な償還を願います。
 以上、意見と要望を付し、付託されました議案を採決した結果、東根市一般会計決算及び東根市東根財産区特別会計決算の2件について、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようにお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○高橋ひろみ決算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 6番加藤信明委員。

   〔加藤信明経済建設分科会委員長 登壇〕

○加藤信明経済建設分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る9月14日及び15日の両日、午前10時から第1委員会室において経済建設分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計のうち、第6款農林水産業費第1項農業費第3目農業振興費の農業振興事業について申し上げます。
 さくらんぼ受粉環境整備事業費補助金についてであります。ここ数年、さくらんぼの作柄がよくない状況が続いておりますが、その要因の検証、研修を行い、対策を講じて収穫量向上に努められておられることを評価いたします。しかしながら、天候等の影響もあり収穫量が平年並みまで届かなかったことは大変残念でありました。
 近年は、地球温暖化等、環境変化が農業に及ぼす影響を生産者も大変憂慮しているところであります。また、現在、市では農協合併に合わせて「東根産」であることのブランド化を図っていこうとしていますが、そのためにも安定した持続可能な生産体制が確立されることは大変重要であります。今後とも、生産向上のために市は何を支援すればよいのかということを生産者の声に耳を傾け、対応策に万全を期していただくよう要望いたします。
 次に、第9目農業経営基盤強化促進対策費の高生産性農業構造確立推進対策事業及び遊休農地解消対策事業についてであります。
 遊休農地解消のための調査及び活動は評価をいたします。しかしながら、農業従事者の高齢化等、遊休農地の発生要因は様々でありますので、解消に向けてより具体的な対策を要望いたします。
 次に、認定農業者支援事業についてであります。
 効率的で安定した魅力ある農業経営を目指す認定農業者に対し、農業用機械の購入や桜桃雨除けハウスの整備などに対する補助を行うことで、経営規模の拡大や生産の合理化が図られ、経営者の育成及び農業の活性化に結びついている有益な事業であります。
 本事業は平成21年度までの事業でありますが、認定農業者の方々から大変評価を受けている事業であり、継続を切に望む声が高い事業であります。市においても、その有効性を認め、是非継続されるよう強く要望いたします。
 次に、第2項林業費第2目林業振興費のみどり環境交付金事業についてであります。
 豊かな緑をかけがえのない財産として未来に引き継ぐためには、一人一人が進んで環境保全活動に取り組もうとする意識の醸成を図ること、特に次代を担う子どもたちの育成が重要であります。その点において、本事業は緑の少年団事業や自然環境学習支援事業を行う等、大変効果的であると評価をいたします。
 事業の決定に際しては、よりよい事業となるよう事業報告書の内容をよく精査、検討していただき、また、市民へ事業結果を周知する等して一層の意識啓発に努められることを望みます。
 次に、第7款商工費第1項商工費第2目商工業振興費の商業げんきわくわく資金利子補給補助事業について申し上げます。
 本事業は、市内中小商業者が既存店舗の新増改築等を行う際、市内金融機関からの借入金に対する利子の一部補給を行うものであります。平成16年度から現在まで37件の実績があり、平成21年度で完了するとのことですが、現在の厳しい経営情勢を踏まえ、市内中小商業者の支援策の一環としてさらに充実した事業となるよう見直しを加えながら継続されることを要望いたします。
 次に、第3目観光費について申し上げます。
 まず、第7回果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会についてでありますが、年々参加者が増加し、約7,000名の参加者を迎え、名実ともに東北一の大会に成長されたことは大変喜ばしい限りであります。今後とも市民や、さらに自衛隊、企業等に協力を願い、運営基盤を強固なものにし、より一層充実した大会の継続となるよう要望いたします。
 また、本市が持つ観光資源を各種イベント等の開催により全国に向けてPRした結果、前年度に比べ観光客数が増加しているということは大変喜ばしいことであります。様々なイベントへ負担金を支出しているわけですが、助成した事業についてはその内容等を十分検証するとともに、社会情勢や市民ニーズを的確に捉え、実施を検討されるよう望みます。
 また、イベントの実施には市民の理解と協力が不可欠であります。市民の積極的な参加を得られるようなPRをしていただきますよう要望いたします。
 次に、第8款土木費について申し上げます。
 第2項道路橋りょう費第3目道路新設改良費の臨時地方道整備事業についてであります。
 市民生活に密着した道路の改良・整備を行うことで、市民生活の向上に努めておられることを評価いたします。安心・安全な住みよいまちには、地域環境に即した道路は欠くことのできないものであります。各地区における様々な要望については、今後とも必要性を十分に検討し、計画的な事業の推進に当たられるよう要望いたします。
 次に、第4項都市計画費第3目街路事業費の東根地区まちづくり交付金事業について申し上げます。
 関係区長をはじめとして地権者や地域の皆さんからなる本町地区まちづくり協議会が設立され、交流センター建設を含め4つのワークショップごとに協議が進められているとのことですが、市民との協働のまちづくりの実践そのものであります。景観づくりや清流活用など、地域の中にやすらぎを与える快適空間づくりは重要なことでありますので、市民と協働によるなお一層の地域づくりを望みます。
 次に、第2目土地区画整理事業の組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業について申し上げます。
 現在の一般分譲保留地の処分率は約30%で、百年に一度と言われる世界的同時不況という経済情勢の中、ご多分に漏れず分譲に大変苦慮しているとのことであります。本市と「みのりの樹団地」の子育てに優れた環境や交通の利便性等、充実した住環境の最大限のPRを行い、早期完売となりますよう組合に対し十分な指導と助言に努めていただくよう要望いたします。
 次に、第11款災害復旧費第2項公共土木施設災害復旧費第1目公共土木施設災害復旧費の19年災(河川)公共土木施設災害復旧事業について申し上げます。
 平成19年度の台風災害への早期対応は大変評価いたします。災害への対応は人命にかかわることですから、後手に回ってはなりません。目視だけでは分かり得ない災害につながる危険箇所も多いことから、定期のパトロールに加え、現場の声も十分に把握し、災害の未然防止により一層努力されるよう要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、公共下水道事業特別会計についてであります。
 第6期計画策定中とのことでありますが、未整備地域の衛生環境の実態を踏まえ早期実施を望むものであり、また、公平性を欠くことのないように受益者負担金の収入未済額の収納に努めていただきたいと思います。
 次に、一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 本事業は、山形県の中核となるまちづくりを目指し、平成5年に着工、約112億円の事業費と15年有余の歳月を費やし竣工を迎えました。清算事業を残すのみとなっておりますので、平成24年度までに清算完了されるよう努力を願います。
 次に、水道事業会計決算について申し上げます。
 簡易水道統合事業を計画的に実施し、水道施設の耐震化工事を始められ、より安全で安心した水の供給に努めていることを評価いたします。
 また、コンビニ収納事業を県内において先駆けて実施され、市民の皆さんの利便性を確保されていること並びに水道料金の値下げを実施しておりますが、大幅に収益が減少する中、コストの低減に努められ、黒字を確保していることは評価をいたします。今後とも、計画的な施設及び配水管の更新を進められるよう望みます。
 最後に、工業用水道事業会計決算について申し上げます。
 経済不況による使用水量減少による営業収益の減にもかかわらず、営業費用の削減等により純利益を確保、前年比3.3%増となったことを評価いたします。今後とも健全経営を確保し、安定供給に努められることを望みます。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件を採決した結果、全委員一致により、各会計とも原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○高橋ひろみ決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 7番阿部清雄委員。

   〔阿部清雄厚生分科会委員長 登壇〕

○阿部清雄厚生分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で厚生分科会に付託されました議案の審査経過と結果についてご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月14日及び15日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を求め、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 はじめに、第2款総務費第1項総務管理費12目地方バス対策費のうち、市民バス運行事業についてであります。
 平成20年度においては、これまでの休日運行を廃止し、平日4路線12便で運行しているところです。本事業は、交通弱者と呼ばれる方々にとっての交通手段を確保するものとして有意な事業と考えます。利用率を高めるためにも、市民の目線に立って効果的な運行路線、運行時間及び運行方式等についてさらに検討を願うものです。
 次に、第3項戸籍住民基本台帳費1目戸籍住民基本台帳費のアパート台帳管理事業についてですが、本市も都市化の進展に伴い、アパートが数多く建設されております。居住者の中には住民登録のない方もあり、居住の実態について精査することは非常に困難な作業とは思いますが、精度の高い台帳の作成と有効的な活用方法についての検討を望みます。
 次に、窓口業務委託事業についてであります。
 平成17年度より「市民と協働のまちづくり」を推進するべく、戸籍や住民基本台帳等に関する諸証明発行の窓口業務を特定非営利活動法人に委託しております。あわせて、庁内の総合案内や申請書の記載指導も委託し、来庁者への説明や案内を積極的に行うことで好評を得ていることは評価するものであります。今後も事業が円滑に推進されるよう、受託者である特定非営利活動法人職員の資質向上を行いながら、市民に信頼される窓口業務が行われることを強く望むものであります。
 第3款民生費について申し上げます。
 第1項社会福祉費1目社会福祉総務費の民生委員・児童委員活動事業についてであります。
 90名の委員においては、各地区の中で相談業務、生活状態の適切な把握及び各種福祉サービスの情報提供等、多岐にわたっており、地域との連携を図りながら日々の活動に当たられていることに対し、敬意を表するものです。
 しかしながら、民生委員・児童委員等への待遇を見ますと、活動実態に見合ったものとは言い難いところです。今後は、民生委員・児童委員の待遇改善について、国に対し、強く要望することを望むものであります。
 次に、6目地域生活支援費の訪問入浴サービス事業についてであります。
 在宅高齢者を対象にした温泉入浴等のサービス、健康づくり等が実施されており、介護予防支援の一端を担う事業として評価するものです。今後は、利用者数が減少傾向にあることや男性の利用者数が少数にあることから、制度の検証を行った後、さらなる広報活動を行い、利用者の増加に努めることを望みます。
 次に、7目老人福祉費の老人クラブ活動助成事業についてであります。
 補助金額の減については、団体数、会員数の減及び県の補助金が減となったことによるものとのことであります。今後、独居老人や高齢者世帯に発生しがちな高齢者のひきこもりは、医療措置の手遅れや老々介護に伴う介護疲れなどによって悲惨な事故や事件を誘発する恐れがあります。高齢者が住み慣れた地域で安心に暮らすためには、地域住民によるコミュニケーションが大切であります。特にコミュニケーションの担い手として老人クラブ活動の充実が求められるところでありますので、さらに積極的な支援を要望するものです。
 次に、2項児童福祉費2目保育所費の保育所事業についてであります。
 平成20年度より「ひがしね保育所」が民営化されたわけですが、昨年12月に実施した保護者へのアンケート調査では、全ての調査項目において90%以上の保護者が「満足している」との結果が出たことは大変喜ばしいことです。今後も保護者ニーズに対応した保育行政を進めていくためには、保育士のスキルアップを図っていくことが非常に重要となっていきます。保育士の雇用形態を問わず、各種研修事業等の実施や外部研修へ積極的に参加することで、保育士のさらなるスキルアップが図られることを期待します。
 第4款衛生費について申し上げます。
 第1項保健衛生費2目予防費のインフルエンザ予防接種事業についてであります。
 高齢者のインフルエンザ予防策として、年々、接種率が向上していることは一定の評価をするものであります。しかしながら、北村山管内においては接種料金が一律3,500円であり、近隣市町の中には接種料金が3,000円の自治体もあるとのことでした。接種率を向上するためには自己負担を軽減することもその一つであることから、北村山管内の自治体が一体となって、これまで同様に医師会等への働きかけを強く要望いたします。
 あわせて、今年は世界中で新型インフルエンザが猛威を奮い、これから冬季のピークに向かっていくことになります。市内への蔓延を未然に防ぐためにも、国・県等からの情報収集や予防に努め、発生の際は早急に的確な対策を行い、市民の健康的な生活に万全を期するよう強く要望いたします。
 次に、8目健康増進事業のがん検診事業について申し上げます。
 今年度、国の施策の一つとして女性特有のがん検診推進事業が行われることは、がんの早期発見・早期治療につながることから喜ばしいことであります。しかしながら、本市のがん検診受診率は依然として低位であるとのことであります。受診率の向上は早期治療につながり、市民が健康的な生活を営むことができ、ひいては医療費の抑制にもつながります。自己負担額の見直しや普及活動にこれまで以上に取り組み、受診率の向上に努められることを要望します。
 次に、第2項清掃費1目清掃総務費の東根市外二市一町共立衛生処理組合事業についてであります。
 本市のほか、構成市町のごみ処理等を一手に担っているわけですが、来年4月から直接搬入によるごみ処理手数料の改定や新たにプラスチック製容器包装類の分別収集が始まるとのことであります。ついては、処理組合と一体となり、市民に対する制度改正の説明や広報活動に努められ、混乱なく円滑に実施されることを要望します。
 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
 まず、国民健康保険税の税収は本会計の歳入の根幹を成すものであり、収納率向上のため収納対策本部の組織強化を図る等、日夜ご努力されていることに対し敬意を表します。
 国民健康保険税の税率については、平成14年に改定を行って以降、平成20年度まで改定を行わずにきたところですが、平成19年度に約5,000万円、平成20年度に約7,000万円の給付基金取り崩しを行ったところです。さらなる給付費の増嵩を踏まえ、平成21年度の改定に引き続き3カ年で収支均衡を行うべく税率の見直しを検討していることに対しては、一定の理解を示すところです。しかしながら、税率の改正は市民の負担に直結することから、今後とも周知等には万全を期すと同時に医療制度改革の内容を見極めながら国保会計のさらなる健全化に努められることを要望するものです。
 次に、老人保健特別会計について申し上げます。
 制度自体は、後期高齢者医療制度に改編されたことに伴い平成20年度で廃止となり、過年度分の精算行為のみが残ることになり、特別会計は平成22年度まで継続となるとのことであります。今後も高齢者が健やかに安心して老後を過ごせるよう、業務実施に万全を期していただくことを願います。
 次に、介護保険特別会計について申し上げます。
 東根市地域包括支援センターが設置され、4年目を迎えております。この間、職員の努力や社会福祉協議会と行政の後押しもあり、高齢者支援の相談窓口として定着しつつあることは評価すべきことと思います。しかし、包括支援事業本来の業務内容である「高齢者サービスに関する情報の提供から、サービスのつなぎまでの総合的な支援の窓口相談体制の整備」については、十分に構築されたとは言い難い状況にあります。今後は、主任ケアマネージャー、社会福祉士及び保健師、いわゆる三業種間の有機的な連携を強めながら包括的支援事業の質の向上を図るとともに、地域の介護サービス提供の中核を担う存在としてサービスの利用者、事業者及び関係機関等の意見を幅広く汲み上げ、本市の介護予防事業に反映されることを要望します。
 次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 平成20年度は2期工事が行われ、実施設計、測量及び用地買収が完了したとのことであります。今後は、平成22年秋の分譲開始に向けて造成工事等を円滑に進められるよう要望します。
 最後に、後期高齢者医療特別会計についてであります。
 後期高齢者医療制度については、平成20年度より国民皆保険を堅持しつつ、将来にわたり安心して医療を受けられるようにするため、増大する医療費を安定的に賄う制度としてスタートし、今後も高齢化社会の進展に伴い被保険者数は年々増加が予想されるとのことであります。
 昨年4月に制度が開始され、年金から保険料が特別徴収されることにより年金の手取り額が減額となること、また、国民健康保険や共済組合保険などに加入している者の被扶養者であった者は新たに保険料を負担する必要が出てくる等、制度の周知不足もあり、様々な課題が浮き彫りになってきたところです。
 国においては、制度上の課題に対応すべく保険料特別徴収の選択性や低所得者の保険料減額措置、凍結措置等、運用面での見直しを行ってきましたが、十分な国民の理解を得たとは言い難い状況にあります。今後は抜本的な制度の見直し等が生ずることが予測されますので、広域連合との連携のもと制度のさらなる周知に努めていただくとともに、窓口における相談体制にも万全を期するよう要望します。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件を採決した結果、出席者委員一致により、各会計とも原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定のとおり認定くださいますようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
○高橋ひろみ決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第55号 平成20年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決します。
 本決算に対する各分科会委員長の報告は、いずれも認定すべきものとするものです。お諮りします。本決算は、各分科会委員長の報告どおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第55号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第56号 平成20年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第56号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第57号 平成20年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第57号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第58号 平成20年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第59号 平成20年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第59号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第60号 平成20年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第60号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第61号 平成20年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第61号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第62号 平成20年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第62号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第63号 平成20年度東根市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第63号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第64号 平成20年度東根市水道事業会計決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第64号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第65号 平成20年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決します。
 お諮りします。本決算に対する分科会委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、分科会委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第65号は原案のとおり認定されました。
 以上、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了しました。
 なお、この後開催の本会議における本委員会での審査経過と結果についての報告ですが、私からは結果の報告とし、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋ひろみ決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの報告は結果の報告とし、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。
 次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望等を十分に尊重し、的確な事務処理に当たられることをお願いいたします。

◎閉     会

○高橋ひろみ決算特別委員長 これで、決算特別委員会を閉会します。御苦労さまでした。

   午前10時54分 閉 会