第1回東根市議会定例会

平成20年3月19日 午前10時 開 議

      武  田  敏  夫 委員長      浅 野 目  幸  一 副委員長


◎出席委員(17名)
 1番   水  上  公  明 議員       2番   高  橋  光  男 議員
 3番   細  矢  俊  博 議員       4番   大  場  英  雄 議員
 5番   浅 野 目  幸  一 議員       6番   加  藤  信  明 議員
 7番   阿  部  清  雄 議員       8番   阿  部  綾  子 議員
 9番   高  橋  ひ ろ み 議員      10番   清  野  貞  昭 議員
11番   佐  藤     直 議員      12番   秋  葉  征  士 議員
13番   青  柳  安  展 議員      14番   清  野  忠  利 議員
15番   武  田  敏  夫 議員      16番   結  城     芳 議員
17番   奥  山  重  雄 議員

◎欠席委員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
奥 山   元                 奥 山 昭 男  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長                土 田 吉 博  消  防  長
椎 名 和 男  副  市  長        小 関 正 男  教  育  長
武 田 國 義  総 務 部 長        牧 野 利 幸  市民生活部長
高 橋 一 郎  健康福祉部長                 原 田 清一郎  経 済 部 長
         建 設 部 長
青 柳 文 信                 荒 川 妙 子  会計管理者
         兼水道部長
武 田   稔  教 育 次 長        岡 崎 春 夫  総合政策課長
杉 浦 宗 義  庶 務 課 長        矢 作   隆  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
武 田   綏                 深 瀬 尚 信
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
青 柳 弘 索
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
佐 藤 信 行  事 務 局 長        石 垣 裕 之  事務局長補佐
佐 藤 慎 司  議 事 主 査        森 谷 秀 範  主     事
芦 野 美 和  主     事

◎本日審査した案件

 議第36号 平成20年度東根市一般会計予算
 議第37号 平成20年度東根市国民健康保険特別会計予算
 議第38号 平成20年度東根市東根財産区特別会計予算
 議第39号 平成20年度東根市公共下水道事業特別会計予算
 議第40号 平成20年度東根市老人保健特別会計予算
 議第41号 平成20年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算
 議第42号 平成20年度東根市介護保険特別会計予算
 議第43号 平成20年度東根市市営墓地特別会計予算
 議第44号 平成20年度東根市後期高齢者医療特別会計予算
 議第45号 平成20年度東根市水道事業会計予算
 議第46号 平成20年度東根市工業用水道事業特別会計予算


◎開     議

○武田敏夫予算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから予算特別委員会を開会します。
 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、委員の出席は17名で定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。

◎議第36号〜46号 平成20年度東根市一般会計予算外10件

○武田敏夫予算特別委員長 最初に、予算特別委員会に付託なりました議第36号の一般会計予算の歳入の全部及び第2条から第5条までの質疑については、去る11日開催の本委員会において、議長を除く全員で十分審査が尽くされましたので質疑を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、質疑を省略することに決しました。
 次に、議第36号の一般会計予算の歳出の全部及び議第37号から議第46号までの10議案については、去る11日開催の本委員会においてそれぞれ所管ごとの分科会に付託して慎重な審査をお願いしておりますので、これから審査の経過と結果について各分科会委員長に報告を願います。

◎総務文教分科会委員長報告

○武田敏夫予算特別委員長 最初に、総務文教分科会委員長 14番清野忠利委員。

  〔清野忠利総務文教分科会委員長 登壇〕

○清野忠利総務文教分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、総務文教分科会に付託されました平成20年度予算について、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
 なお、本分科会の報告は政策的なものや新規事業などを重点的に報告しますので、ご了承をお願いします。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月13日及び14日の両日、午前10時から第3委員会室において総務文教分科会を開催し、委員全員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、平成20年度一般会計予算のうち第2款総務費について申し上げます。
 5目企画費の第4次東根市総合計画策定事業について申し上げます。
 第4次総合計画の策定にあたっては、第3次総合計画を基本としながら、さらなるスキルアップが求められます。計画策定は、当然成果品としてどのような内容の計画をつくるかも大切ですが、さらに重要なのは、どのようなプロセスで策定を進めるかということです。策定方法は第3次の手法を踏まえながら行うとのことでありますので、多くの市民の意見を聞き、それに専門家の意見を加え、これまで以上に実効性の高い計画の策定をお願いします。
 また、策定の完成までにはかなりの期間を要するものと思われます。作業スキームを明確にし、計画的に事業に取り組まれるようお願いします。
 次に、市政施行50周年記念事業について申し上げます。
 本年4月より1年間にわたり、式典やさまざまな記念事業が市内全域で開催されます。市民の皆さんとともに、これらを成功させることはもちろん、この機会を捉え全国に東根をPRしていただき、また、東根市50年の変化と50年の足跡を形として是非残していただくようお願いしたいと思います。
 次に、6目職員研修費について申し上げます。
 近年、健康を害して長期休暇を取っている職員が見受けられます。これは職員の削減に伴い1人当たりの業務量が増加し、負担が増していることも要因の一つとして考えられます。職員のスキルアップ研修のほか、メンタルヘルスなど健康管理に対する積極的な研修の実施をお願いいたしたいと思います。
 次に、13目プロジェクト推進事業について申し上げます。
 本市3番目のPFI事業、新設小学校整備等事業がいよいよスタートします。新設小学校区の児童、保護者、そして市民の方々が大変期待をしております。多くの方々の意見を取り入れ、子供たち、そして地域住民の方が喜ぶすばらしい学校となることを期待しております。
 次に、15節諸費の区長会運営事業について申し上げます。
 長瀞地区において区の再編が行われ、本年の4月1日より、これまでの24区が10区へと統合されます。長年の課題であった長瀞地区において区の再編が行われることに対しては、地区民及び関係者各位に多大なる敬意を表するものであります。また同時に、四ツ家上区及び神町下第二区においても分区が行われる予定であります。活発な区再編の動きが出始めております。今後とも東根市区制適正化要綱に基づき、区の適正化がさらに推進されることを願います。
 次に、第9款消防費第1項消防費第1目常備消防費について申し上げます。
 本市消防署に配備されてある消防・救急車両の中には、購入後、長期間が経過しているものがあります。これら緊急車両の万全の整備とともに資機材の充実を図っていただきたいと思います。
 次に、第2目非常備消防費について申し上げます。
 全国的に消防団の団員が減少している中、本市では関係者各位の努力により団員数は確保されておりますが、今後とも消防団員の確保に努力をお願いしたいと思います。
 3目消防施設費について申し上げます。
 本市の防火貯水槽や消火栓など消防設備は年々充実しております。しかし、全国的には毎年多くの方が火災により尊い命を失っております。
 消防法の改正により、平成23年5月末までにすべての住宅に住宅用火災警報器設置が義務づけられます。市内でも徐々に設置が進んでいるようでありますが、しかし、これには罰則規定がないことから全世帯への設置に関しては大変危惧されるところであります。このことから、これまで以上に設置の促進と啓発活動の強化をお願いいたします。
 次に、4目水防費について申し上げます。
 本市には最上川をはじめとする白水川、村山野川、乱川の一級河川のほか、中小河川が多くあります。ひとたび堤防が決壊すれば甚大な被害が発生いたしますので、万全の資材備蓄と水防訓練をお願いいたします。
 次に、第10款教育費第1項教育総務費2目事務局費について申し上げます。
 平成19年度まで予算化されておりました学校評価システム構築事業について、平成20年度は全く予算が計上されておりません。これは国の補助事業が平成18年度・19年度の2カ年で終了したことから、平成20年度は事業の予算化をせず通常の事務経費で行うとのことでありました。学校評価は2カ年かけて内部評価と外部評価のシステムをつくり上げてきました。平成20年度はその評価システムを活用していく重要な年であります。しかしながら、その活用について全く予算化されていないことは問題があると感じます。
 来年度は各学校において、いかに学校評価システムを活用し学校運営に役立てるかを教育委員会として常にチェックし、必要であれば予算についてもご配慮をお願いいたします。
 次に、第4項社会教育費1目社会教育総務費放課後子どもプラン推進事業について申し上げます。
 平成20年度の予算は、前年度に比較し予算が大幅に減額しております。
 本事業は、文部科学省の放課後子ども教室推進事業と厚生労働省の放課後児童健全育成事業の2つの柱からなっております。
 本市の事業展開を見てみますと、学童保育所整備など放課後児童健全育成事業を主にしております。放課後子どもプランは、子どもたちを地域で見守り、社会性をどのように育てるかを考え、そして実践する大切な事業であります。2つの事業を連携させ、常に事業の検証を行い、より充実した事業展開をお願いいたしたいと思います。
 次に、第5項保健体育費4目学校給食費について申し上げます。
 中国製冷凍食品の農薬問題に端を発した食への不安は、学校給食の食材にも波及しております。安全で安心な給食を子どもたちに提供することは当然であります。
 しかし、現在の負担金の額で計上されている新年度予算の給食食材購入費では、すべての食材を国産品で賄うにはかなり厳しい予算であると感じます。最善の努力をしていただき、可能な限り国産の食材を使った給食の提供と、あわせて地産地消の推進を図っていただきたいと思います。
 現在、さまざまな食材が値上がりしており、将来的に負担金の値上げを検討しなければならない時期が来ることと思われます。また、給食費の未納は予算のみならず学校運営、そして先生方にとっても大きな負担となっております。このように学校給食についてはさまざまな問題が生じてきておりますので、今後とも総合的な検討をお願いします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件について採決の結果、東根市一般会計予算及び東根市財産区特別会計予算の2件について全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上ご報告を申し上げ、何とぞ本分科会の決定どおりご可決くださいますようお願いいたします。
 終わります。

◎経済建設分科会委員長報告

○武田敏夫予算特別委員長 次に、経済建設分科会委員長 7番阿部清雄委員。

  〔阿部清雄経済建設分科会委員長 登壇〕

○阿部清雄経済建設分科会委員長 予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で経済建設分科会に付託されました議案審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る3月13日及び14日の両日、午前10時から第1委員会室において、全委員出席のもと経済部長、建設部長兼水道部長及び関係課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、東根市一般会計のうち第6款農業水産業費について申し上げます。
 第1項農業費認定農業者支援事業についてであります。
 後継者不足が大きな社会問題となっている昨今、本事業は意欲ある農業者への支援策として評価するものであります。今後とも効率的で安定した魅力ある農業経営を目指す認定農業者の育成・確保のために、農協との協力・連携した取り組みを願います。
 次に、第2項林業費みどり環境交付金事業についてであります。
 松くい虫防除については従来の松くい虫防除事業に加え、平成19年度から本事業でも取り組んでいるとの報告がありました。松枯れの被害は有効的な対策が確立されていない中、全国的に広まり、深刻な問題となっておりますので、豊かな緑を後世に残すため、国や県と連携をとりながら広域的で有効な粘り強い取り組みを望みます。
 第7款商工費について申し上げます。
 第1項商工費ひがしね祭実行委員会負担金についてであります。
 ひがしね祭は回数を重ねるごとににぎわいを増し、昨年観客動員数は前回より多い約12万人を数えております。さらに、今年は市制施行50周年を記念して前夜祭を開催する予定とのことで、記念すべき年にふさわしい趣向を凝らしたイベントになることを期待するものであります。
 果樹王国ひがしねマラソン大会事業につきましては、昨年の参加者数は5,000名を超え、東北を代表する観光マラソン大会に成長したことは、関係各位のたゆまぬ努力の賜物であります。また、本年はウォークの部に5キロメートルのコースを設置するなど、毎年新たな企画を盛り込み、参加人数の拡大を図る取り組みは評価するところであります。
 積極的に広報活動を推進した結果、既に昨年を上回る数の申し込みがあるとの報告がありましたが、受け入れ態勢に万全を期されますよう要望いたします。
 さらに、参加選手の安全確保のため、AEDなどの医療体制の整備についてもご配慮くださいますようあわせて要望いたします。
 次に、第8款土木費について申し上げます。
 まず、第4項都市計画費東根地区まちづくり交付金事業についてであります。
 本事業は、都市計画道路宮崎西道線の周辺地域における浸水対策やアクセス道路の整備、本町地区のにぎわいのあるまちづくりなどを行う事業であります。初年度となる本年度は、アクセス道路及び公共下水道の設計などや本町地区のワークショップを立ち上げる予定とのことであります。空き店舗の活用や景観の創出、浸水対策など多岐にわたる事業であります。関係機関との連携をとりながら地域と一体となった取り組みを要望いたします。
 (仮称)東根中央橋建設事業につきましては、東根地区と神町北部土地区画整理地内を結ぶ連担した市街地の形成と交通ネットワークの構築を図るための重要なアクセスでありますので、本事業の早期完成を目指して整備促進されるよう願います。
 公園管理事業につきましては、高齢者、障がい者などに十分配慮した施設の管理運営を図るとともに、通年開放について検討を望みます。
 次に、第5項住宅費の住宅管理事業については、本市主催の講習会修了者を耐震診断士として木造家屋を診断する事業であります。今後の事業拡大も視野に入れながら、多くの市民が望んで利用できる事業の取り組みを要望いたします。あわせて、住宅の耐震化には診断だけではなく改修してこそ効果があるため、改修についての支援も将来的に検討してくださるよう期待します。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 はじめに、東根公共下水道事業特別会計についてであります。
 生活環境の向上のため広報活動などによる水洗化促進をさらに積極的に行い、水洗化率の向上に努められるよう要望いたします。さらに、下水道使用料の見直しについても、他市の状況も含め今後の展望を慎重に考慮しながら引き続き検討されるよう願います。
 次に、東根市一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 本事業につきましては、本年度の事業完了に向けて保留地処分も終わり、順調に事業を進めているようであります。事業の適正な執行に努め、円滑な事業完了に努力されるよう望むものであります。
 次に、東根市水道事業会計について申し上げます。
 村山広域水道からの受水費引き下げを受けて本年度から水道料金が値下げされることは、豊かで安定した市民生活に大きく寄与されるものと評価いたします。
 また、安心・安全な水道水供給のために、簡易水道の上水道への統合や老朽管布設替えによる有収率向上、施設の耐震化などを計画的に推進しながら均衡のとれた健全な運営を維持されますよう要望いたします。
 最後に、東根市工業用水道事業会計についてであります。
 今後とも安定した工業用水の給水に努力されることを望むものであります。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は採決の結果、全員異議なく各会計とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎厚生分科会委員長報告

○武田敏夫予算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 8番阿部綾子委員。

   〔阿部綾子厚生分科会委員長 登壇〕

○阿部綾子厚生分科会委員長 おはようございます。予算特別委員長の指名により、今期定例会予算特別委員会で厚生分科会に付託されました平成20年度予算について、審査経過と結果についてご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る3月13日及び14日の両日、午前10時から第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、一般会計第2款総務費第3項戸籍住民基本台帳費について申し上げます。
 戸籍住民基本台帳事業でありますが、戸籍を現行の台帳方式から電子化することにより、戸籍編製事務など大幅な事務量の軽減が可能になるとの説明がありました。1万8,000件を超える戸籍が電子化されれば、謄・抄本の作成交付に係る時間が短縮され、窓口サービスの向上に大きく寄与するものと期待しております。
 電子化作業は業者に委託するとのことですが、極めて個人的な情報を取り扱う業務となりますので、個人情報などに最大限の注意を払って実施されるよう切に要望するものです。
 次に、第3款民生費について申し上げます。
 第1項社会福祉費の地域福祉計画策定事業についてであります。
 少子高齢化の進行をはじめ市民の価値観やライフスタイルの変化により地域コミュニティーの衰退が危惧される中、高齢の方や障がいを持つ方々など支援を必要とする人たちを「どのようにして、誰が見ていくのか」という仕組みづくりが急務であるという認識に立ち、新規に本事業に取り組まれることを評価するものです。
 委員からは、計画を策定する上で住民相互の支え合いや声かけが日常化するような地域づくりが重要である、という意見がありました。地域福祉は新しい福祉制度の大きな柱でありますので、市民各層の意識の醸成に向けた取り組みを願うものです。
 次に、老人福祉施設整備事業についてであります。
 社会福祉法人東根福祉会の施設整備に係る建設資金借入金分を補助するもので、約5,800万円の予算が計上されております。補助金の額は年々逓減するようですが、償還計画は平成31年度までとのことであります。施設の安定経営の一助となってきた事業と認識していますが、同法人のこれまでの内部留保は相当額確保されていると聞いておりますので、財政計画の提示を受けるなどして本事業の見直しを含めた検討並びに行政の適切な指導を切に望むものです。
 次に、家族介護者激励金支給事業についてであります。
 平成19年度における激励金の年額は3万円で、平成20年度予算においては年額2万円に減額されております。
 振興実施計画(第41号)によると、当該事業は平成20年度で終了予定とのことですが、在宅で介護をしている家族に対しては引き続き市として一定の支援が必要と考えます。金銭支給にかわる在宅介護者の実態に即した新たな支援を望むものです。
 次に、第2項児童福祉費保育所事業について申し上げます。
 子育て応援5つの星の一事業として、ひがしね保育所において休日保育事業を実施される取り組みに敬意を表します。県内初の民間事業者によるひがしね保育所の民営化は、県内外から大きな注目を浴びており、円滑な事業実施により質の高い保育サービスが提供されることに期待しております。
 また、ひがしね保育所の民営化が注目されるがゆえに、ほかの市営保育所などとの運営面での違いなどについて市民の関心も高まることが予想されます。双方の相乗効果により、より質の高い保育サービスが提供されることに期待するものです。
 次に、放課後児童健全育成事業について申し上げます。
 本事業は、仕事と子育ての両立と少子化対策に大変有意な事業であり、新たに小田島地区で学童保育所の運営が開始されることは喜ばしいことです。これにより、学童保育施設がない地区は長瀞地区・東郷地区・高崎地区の3地区となり、委員からは、早期の設立を要望する意見が出されましたが、現行の補助制度においては利用者が20名程度いないと安定した運営に支障を来たす恐れがあり、現状では難しい状況にあるという回答でありました。
 今後、未設置の地区からも設置に対する要望が出されることが予想されますが、運営体制を含めた地元の機運の盛り上りが不可欠であります。地元の知恵を引き出すような適切なる助言・提言に期待します。
 また、既設の学童保育所においては、同一水準のサービスが受けられることが肝要でありますので、各運営団体間の調整にも万全を期していただくよう要望します。
 次に、未就学児医療費無料化事業、小学生入院医療費無料化事業、父子家庭医療費無料化事業であります。
 少子化に歯止めをかけ活力あるまちづくりを進めていくためには、特徴ある施策が求められる時代になっております。そのような中、子育て支援5つの星の一環を成すこれらの事業は、まさに新年度予算の目玉とも言える事業と評価するものです。
 これら事業の本当の評価は、継続的に実施されることにより初めて評価できるものと思われますので、効果的かつ持続的な制度となるよう、定期的に事業の検証を実施されることを望みます。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 第1項保健衛生費の浄化槽設置整備事業についてであります。
 生活排水処理対策として、東部地区を特定補助対象区域とし、補助嵩上げにより合併浄化槽整備促進を図るものとして平成19年度から実施されており、当局の創意ある取り組みに敬意を表します。特定補助対象区域並びに一般補助対象地域においても環境衛生組合長の協力をいただくなどして、より一層の制度普及に努められるよう要望いたします。
 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
 委員からは、後期高齢者医療制度の発足に伴い4,000名を超える被保険者が新制度に移行することによる税収の減。また、給付基金の取り崩しにより基金残高が条例上の基金積立額や県の指導による目標額を割り込んでしまう恐れなど、国保会計の健全性を危惧する意見が多く出されました。
 国の要綱などが未公布のものもあり、医療制度改革による国保事業への影響が明確でない点を勘案しても、国保財政の健全化は喫緊の課題であります。
 平成20年度中に国民健康保険税の税率を見直していくとの説明がありましたが、介護納付金の逆ザヤ解消や給付基金積立金の確保、応能応益割合の調整など解決すべき課題は少なくないと考えますが、税率の見直しは市民の負担に直結する案件でありますので、慎重かつ適切な対応を切に望むものです。
 また、特定健康診査事業については、平成24年度に受診率が65%に満たなかった場合、国から交付される後期高齢者支援金に影響が出るとの説明がありました。
 東根市国民健康保険特定健康診査・特定保健指導実施計画によると、平成20年度の目標受診率は35%とあります。平成18年度の受診率24.3%と乖離がありますので、事業の趣旨啓発に万全を期すことを望みます。
 次に、東根市介護保険特別会計について申し上げます。
 介護保険料滞納者に対し、4月以降の認定申請から給付制限が実施されますが、本市においては該当者がいない予定であるとの報告がありました。市民への給付を制限する内容のものでありますので、制度の周知に万全を期すよう要望するとともに、関係所管課と連携した収納対策・相談業務にも万全を期すように望むものです。
 現在、特別養護老人ホームなどへの入所待機者は約270人を数えており、引き続き深刻な問題になっております。また、厚生会館跡地利用も本市の課題の一つでありますので、平成20年度に策定予定の第4期介護保険事業計画の策定に当たっては、これらの状況を踏まえた計画策定を強く望むものです。
 次に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 市営墓地の第2期計画関連予算として、実施設計・測量調査、用地買収・補償などの費用が計上されております。本事業は定住効果も期待される事業でもありますので、円滑なる計画実施を期待するものです。
 前回抽選に漏れた方々への配慮も必要と考えますので、分譲価格の設定にあたっては前回と同水準となるようご配慮を願うものです。
 また、既に分譲されている300区画のうち、2年以上を経過している現在でも墓石建立数は58基と建立率が20%にも達していないとのことです。次期分譲に係る募集にあたっては、この点を考慮した精査も必要と思われますので、検討を望むものです。
 最後に、東根市後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。
 国民皆保険を堅持しつつ、後期高齢者が将来にわたり安心して医療を受けられるようにするため、増大する医療費を安定的に賄う制度として制度開始を目前に控えております。
 委員からは、制度上の課題として、原則、特別徴収による保険料徴収に対する疑問、滞納による資格証明書発行の是非、広域連合による運営できめ細かなサービスを提供できるかを懸念する意見が出されました。
 これらの意見は、同時に新制度に対して市民が持つ疑問点であるということを認識していただき、制度のさらなる周知を努めていただくとともに、窓口における相談体制にも万全を期していただくよう要望します。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件を採決した結果、東根市一般会計予算、東根市国民健康保険特別会計予算、東根市老人保健特別会計予算、東根市介護保険特別会計予算、東根市市営墓地特別会計予算、東根市後期高齢者医療特別会計予算の6件について、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 何とぞ本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。
○武田敏夫予算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、議第36号に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第36号 平成20年度東根市一般会計予算について採決をします。
 本予算の歳入については議長を除く全員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し審査を願った結果、各分科会委員長の報告は、いずれも原案のとおり可決すべきものであります。本案は、各分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第36号は各分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第37号から議第46号までの10議案に対する討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第37号 平成20年度東根市国民健康保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第37号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第37号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第38号 平成20年度東根市東根財産区特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第38号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第38号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第39号 平成20年度東根市公共下水道事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第39号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第39号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第40号 平成20年度東根市老人保健特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第40号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第40号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第41号 平成20年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第41号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第41号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第42号 平成20年度東根市介護保険特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第42号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第42号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第43号 平成20年度東根市市営墓地特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第43号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第43号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第44号 平成20年度後期高齢者医療特別会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第44号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 ご異議がありますので、起立により採決します。本案は、分科会委員長報告のとおり決することに賛成の委員の起立を求めます。

   〔賛成者起立〕

○武田敏夫予算特別委員長 起立多数であります。よって、議第44号は原案のとおり可決されました。
 次に、議第45号 平成20年度東根市水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第45号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第45号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 次に、議第46号 平成20年度東根市工業用水道事業会計予算について採決をします。
 本予算に対する分科会委員長の報告は、原案のとおり可決すべきものであります。議第46号は、分科会委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第46号は分科会委員長報告のとおり決しました。
 以上で、予算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
 なお、本会議における予算特別委員会の審査の経過と結果についての報告ですが、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○武田敏夫予算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの口頭報告は結果のみとし、経過については各分科会委員長の報告を本会議における予算特別委員長の報告にかえることに決しました。

◎閉     会

○武田敏夫予算特別委員長 次に、執行部に申し上げます。
 予算審査の中で示された各委員の意見・要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願い申し上げまして、予算特別委員会を閉会します。
 大変に御苦労さまでございました。

   午前10時48分 閉 会