第 3 回 定 例 会 会 議 録

平成18年9月6日 午前10時 開 会

      岡  崎  賢  治 議長       結  城     芳 副議長


◎出席議員(22名)
 1番   今  野     孝 議員       2番   加  藤  信  明 議員
 3番   浅 野 目  幸  一 議員       4番   田  中     昭 議員
 5番   阿  部  清  雄 議員       6番   阿  部  綾  子 議員
 7番   高  橋  ひ ろ み 議員       8番   大  場  英  雄 議員
 9番   清  野  貞  昭 議員      10番   奥  山  重  雄 議員
11番   森  谷  政  志 議員      12番   佐  藤     直 議員
13番   中  井  和  男 議員      14番   秋  葉  征  士 議員
15番   清  野  忠  利 議員      16番   高  橋  一  俊 議員
17番   武  田  敏  夫 議員      18番   深  瀬  秋  広 議員
19番   武  田     敞 議員      20番   青  柳  安  展 議員
21番   結  城     芳 議員      22番   岡  崎  賢  治 議員

◎欠席議員(なし)

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        青 柳 文 信  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
小 関 正 男  教  育  長        椎 名 和 男  総 務 部 長
武 田   稔  市民保険部長         寒河江 賢 一  健康福祉部長
                                 建 設 部 長
武 田 國 義  経 済 部 長        杉 浦 正 弘
                                 兼水道部長
原 田 清一郎  教 育 次 長        高 橋 一 郎  総合政策課長
荒 川 妙 子  庶 務 課 長        矢 作   隆  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
武 田   綏                 名 和 信 博
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
青 柳 弘 索
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
牧 野 利 幸  事 務 局 長        清 野 敬 信  事務局長補佐
佐 藤 慎 司  議 事 係 長        齋 藤 美奈子  主     任
森 谷 秀 範  主     事

◎議 事 日 程

 議事日程第1号
       平成18月9月6日(水) 午前10時 開 会

 日程第 1  議席の指定
 日程第 2  会議録署名議員の指名
 日程第 3  会期の決定
 日程第 4  常任委員の選任について
 日程第 5  諸般の報告
 日程第 6  請願の取下げ
 日程第 7  請願(3件)の委員会付託
    (議 案 上 程)
 日程第 8  議第64号 平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 日程第 9  議第65号 平成17年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第10  議第66号 平成17年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第11  議第67号 平成17年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定につい
              て
 日程第12  議第68号 平成17年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につい
              て
 日程第13  議第69号 平成17年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第14  議第70号 平成17年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第15  議第71号 平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認
              定について
 日程第16  議第72号 平成17年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第17  議第73号 平成17年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 日程第18  議第74号 平成17年度東根市水道事業会計決算認定について
 日程第19  議第75号 平成17年度東根市工業用水道事業会計決算認定について
 日程第20  議第76号 東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例
              の一部を改正する条例の制定について
 日程第21  議第77号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
 日程第22  議第78号 東根市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を
              改正する条例の制定について
 日程第23  議第79号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域内の住居表示の方法
              について
 日程第24  議第80号 平成18年度東根市一般会計補正予算(第4号)
 日程第25  議第81号 平成18年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
 日程第26  議第82号 平成18年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
 日程第27  議第83号 平成18年度東根市学校給食事業費特別会計補正予算(第1号)
 日程第28  議第84号 平成18年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
 日程第29  議第85号 平成18年度東根市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
 日程第30  議第86号 平成18年度東根市老人保健特別会計補正予算(第2号)
 日程第31  議第87号 平成18年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計補正予算
              (第1号)
 日程第32  議第88号 平成18年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)
    (説     明)
 日程第33  決算特別委員会への議案付託
 日程第34  予算特別委員会への議案付託
    (散     会)

◎本日の会議に付した事件

 議事日程第1号に同じ。

◎開     会

○岡崎賢治議長 皆さん、おはようございます。ただ今から平成18年東根市議会第3回定例会を開会します。

◎開     議

○岡崎賢治議長 本日の会議に欠席及び遅刻の届け出はありません。したがって、出席議員の数は22名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第1号によって進めます。
 ここで、議事進行上、仮議席を指定いたします。
 去る8月24日執行の東根市議会議員補欠選挙で当選されました、大場英雄議員、中井和男議員、青柳安展議員の仮議席は、ただいまご着席の議席を指定いたします。

◎議席の指定

○岡崎賢治議長 始めに、日程第1 議席の指定を行います。
 ただいま仮議席となっております3名の議員の議席を、東根市議会会議規則第4条第2項の規定により、私から指定いたします。
 8番大場英雄議員、13番中井和男議員、20番青柳安展議員、以上指定します。

◎会議録署名議員の指名

○岡崎賢治議長 次に、日程第2 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、2番加藤信明議員、3番浅野目幸一議員、4番田中 昭議員、以上3名を指名します。

◎会 期 の 決 定

○岡崎賢治議長 次に、日程第3 会期の決定を議題とします。
 今期定例会の会期については、議会運営委員会に協議を願っておりますので、その結果を委員長から報告願います。議会運営委員長 14番秋葉征士議員。

   〔秋葉征士議会運営委員長 登壇〕

○秋葉征士議会運営委員長 おはようございます。議長の指名により、議会運営委員会における協議の結果について、ご報告申し上げます。
 本日招集なりました第3回定例会の会期につきましては、去る8月31日午前10時から第4委員会室において議会運営委員会を開催し、提案されます議案数や一般質問の通告数などを勘案し、慎重に協議を行いました。
 その結果、会期は本日から9月22日までの17日間とし、その間の会議などについては別紙会議予定表のとおりであり、議案の取り扱いについては、決算及び予算関係議案をそれぞれの特別委員会を設置し、付託して審査すべきものと協議なりました。
 以上、よろしくお諮りくださるようお願いを申し上げまして、ご報告といたします。
○岡崎賢治議長 お諮りします。ただいまの議会運営委員長の報告のとおり、今期定例会の会期は本日から9月22日までの17日間とすることにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎賢治議長 異議なしと認めます。したがって、会期定例会の会期は本日から9月22日までの17日間とすることに決定しました。

平成18年東根市議会第3回定例会会議予定表

月  日 会  議  名 開議時刻 場 所 議      事
9月6日 本  会  議 午前10時 議 場 ・開  会
・議席の指定
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・常任委員の選任
・請願の取下げ
・請願(3件)の委員会付託
・議案上程
 説明
・決算特別委員会への議案付託
・予算特別委員会への議案付託
決算特別委員会 本 会 議
終 了 後
議 場 ・決算議案概要説明
予算特別委員会 決算特別委
員会終了後
議 場 ・予算議案概要説明
9月7日 休         会
9月8日
9月9日
9月10日
9月11日 本  会  議 午前10時 議 場 ・市政一般に対する質問
9月12日 休         会
9月13日 本  会  議 午前10時 議 場 ・総括質疑
予算特別委員会 本 会 議
終 了 後
議 場 ・付託議案審査
 質疑・討論・表決
9月14日 決算特別委員会 午前10時 議 場 ・付託議案審査
 分科会の設置及び議案の付託
9月15日 総務常任委員会・分科会 午前10時 第3委員会室 ・付託議案審査
文教経済常任委員会・分科会 第1委員会室
建設常任委員会・分科会 第2委員会室
厚生常任委員会・分科会 第4委員会室
9月16日 休         会
9月17日
9月18日
9月19日 総務常任委員会・分科会 午前10時 第3委員会室 ・付託議案審査
文教経済常任委員会・分科会 第1委員会室
建設常任委員会・分科会 第2委員会室
厚生常任委員会・分科会 第4委員会室
9月20日 休          会
9月21日 各常任・正副委員長会 午前10時 各 室 ・付託議案審査報告について
9月22日 決算特別委員会 午前10時 議 場 ・分科会委員長審査報告
 質疑・討論・表決
本  会  議 決算特別委
員会終了後
議 場 ・委員長審査報告
・市長提出議案(決算・補正予算・
 条例・事件決議)
 質疑・討論・表決
・議員提出議案上程
 説明・質疑・討論・表決
・閉  会

◎常任委員の選任について

○岡崎賢治議長 次に、日程第4 常任委員の選任を行います。
 ただ今欠員となっております3つの常任委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、私から指名したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎賢治議長 異議なしと認めます。したがって、私から指名いたします。
 文教経済常任委員に大場英雄議員、建設常任委員に青柳安展議員、厚生常任委員に中井和男議員、以上指名します。

◎諸 般 の 報 告

○岡崎賢治議長 次に、日程第5 諸般の報告を行います。
 最初に、監査委員から報告がありました6月並びに7月分の例月出納検査結果報告と各課等に関わる定例監査の結果報告について、その写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第100条第12項及び会議規則第159条の規定により議員の派遣について、別紙報告書をお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
 次に、今期定例会に説明員として出席通知がありました者の職氏名を、一覧表にしてお手元に配付しておきましたので、これもご了承願います。
 以上で諸般の報告を終わります。

◎請願の取下げ

○岡崎賢治議長 次に、日程第6 請願の取下げについて議題とします。
 平成18年第2回定例会において文教経済常任委員会に付託され継続審査となっております、平成18年請願第4号 「ずさんな米国産牛肉の輸入に抗議し、BSEの万全な対策を求める」意見書提出の請願については、別紙お手元に配付のとおり、請願者から取下げの願いがありました。
 お諮りします。平成18年請願第4号は、願いのとおり取り下げを承認することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎賢治議長 異議なしと認めます。よって、平成18年請願第4号は、願いのとおり取り下げを承認することに決しました。

◎請願(3件)の委員会付託

○岡崎賢治議長 次に、日程第7 請願の委員会付託を議題とします。
 今期定例会で受理しました請願は3件です。3件の請願については、別紙お手元に配付の請願文書表のとおり、建設常任委員会、文教経済常任委員会、総務常任委員会にそれぞれ付託いたします。

請  願  文  書  表

平成18年第3回定例会

受理
番号
受理年月日 件     名 請  願  者 紹介議員 付託委員会
H18.8.30 「公共工事における資金等確保等(仮称)」の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める請願 大石田町大字大石田丁92-10
北村山建設労働組合
執行委員長
    菅戸 政春
浅 野 目幸 一
清 野 忠 利
奥 山 重 雄
阿 部 綾 子
建   設
常任委員会
H18.8.30 食料主権に基づく貿易ルールと農業政策の確立を求める請願 山形市門伝裏城1
山形県農民運動連合会
代表  遠藤 重輔
今 野   孝 文教経済
常任委員会
H18.8.30 地方財政の充実・強化を求める請願 村山市楯岡8番15号
連合山形北村山地域協議会
議長  松田 信宏
深 瀬 秋 広 総   務
常任委員会

◎議 案 上 程

○岡崎賢治議長 次に、日程第8 議第64号から日程第32 議第88号までの25議案を一括議題とします。

◎提案理由の説明

○岡崎賢治議長 これから提案理由の説明を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 おはようございます。
 本日、平成18年第3回定例会を招集するに当たり、これから4年間にわたる市政運営に関する所信の一端を申し上げます。
 去る8月24日執行されました東根市議会議員の3名の補欠選挙に当たりましては、大場英雄議員、中井和男議員、青柳安展議員の3名が当選されたところであります。今後、市民の負託に応えて、市政発展のために努力されることをご期待申し上げます。
 また、同時に執行されました市長選挙におきましては、議員の皆様を初め多くの市民の皆様の温かいご支援のもと、無競争当選により引き続き市政を担わせていただくことになりました。このことは身に余る光栄であるとともに、与えられた責任の重さを感じる次第であります。三度市長に就任した今、今後4年間の市政運営に当たりましては引き続き私の政治信条であります「誠実、公正、実行」を基本理念として、活力ある東根市と市民福祉の向上のため全力を傾注していく所存であります。
 振り返りますと、これまでの8年間の地方自治体を取り巻く社会経済情勢は、大きな変革期でありました。特に2期目の4年間は、長引く景気の低迷による税収の低下や小泉内閣の聖域なき構造改革のもと進められた三位一体改革によって、本市では約10億円の一般財源が削減されたところであり、市政運営にとって非常に厳しい状況下に置かれたところであります。また、山形県においても硬直化している県財政を再構築するため、徹底した県行財政改革を進めており、本市においても関連した県補助金の廃止や縮小などによって多大な影響を受けたところでありました。
 しかし、私はこのような厳しい環境下においても創意と工夫を重ねながら積極的な市政運営を行ってきたところであります。中でも子育て支援の拠点施設である「さくらんぼタントクルセンター」は、昨年4月の開所以来、市内外から多くの来訪者があり、過日、入館者50万人を達成したところであります。その運営方法なども含め、子育て支援のモデル施設として全国から注目を浴び、猪口少子化大臣を始め全国各地から行政視察が相次ぐ一方、去る3日には皇太子殿下のご視察を賜ったところであり、本市の歴史に残る大きな名誉となるものであります。そのほか中心市街地の形成、さくらんぼにこだわったまちづくりや全市挙げての環境保全の取り組み、さらにはNPOとの協働など、県内自治体の先駆けとなる数多くの事業を展開してまいりました。
 その結果、先般平成17年度の国勢調査の確定値が発表されたところでありますが、人口の増加数並びに伸び率とも県内第1位、東北でも第4位の伸び率ということで勢いのある東根市を数字で裏付ける結果となりました。
 しかし私は、この結果に満足することなく、次の世代に誇りと自信を持って引き継いでいける夢と希望に満ちあふれた風格のあるまち東根市をつくりあげてまいりたいと考えております。そのためにも負託を受けましたこれからの4年間につきましては、8年間の成果を踏まえ、厳しい行財政環境の中でも選択と集中を行いながら市政運営を行ってまいります。
 初めに、少子化対策であります。
 少子高齢化が急速に進行している中で、今後一人でも多くの子どもを産んでもらえる環境をどうつくりあげていくかが国、地方ともに知恵が試されるときであります。私は他市に先駆けて多くの子育て支援事業を行い、「子育てするなら東根市」と言われることを目指してまいりました。申すまでもなく市民との協働事業としてNPO法人へ運営を委託した「さくらんぼタントクルセンター」は、子育てに関する情報発信施設としての機能を十分に発揮しており、連日、若い親子でにぎわっております。ここで得られた知識、経験、そして築かれた子育てネットワークは、若い母親が安心して産み育てられるための貴重な財産となるものと考えておりますので、一層の充実を図ってまいります。
 また、男女ともに仕事と家庭を両立できる環境をつくりあげていくことも少子化対策の大きな柱の一つであります。その意味では、生活環境の変化に伴い市民が求める保育需要に的確に対応していくことが重要であることから、多様な保育需要への対応と効率的な運営を図るため、保育所の民営化を検討してまいります。第一弾として、保護者等の十分な理解を前提に、ひがしね保育所の民営化を進めてまいります。
 次に、市民の安全・安心の確保についてであります。
 今年の梅雨季における集中豪雨は、長野県を初め西日本各地に甚大な被害を発生させました。地震や豪雨への防災対策は常日頃から危機管理対策を講じ、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりを進めていかなければなりません。防災の拠点となる新消防署は、来年4月に開庁いたします。新鋭の器具機材の装備や高機能通信司令システムを完備し、これらの最新の機能と市民の自主防災組織とのネットワークの強化で災害の未然防止と災害時の市民の安全を図ってまいります。
 また、小さな子どもたちを犯罪から守るためには、市挙げての取り組みが効果的であります。学校だけでなくPTA、地域住民等との連携を図るとともに、暗がり解消対策並びに下校時の警戒強化や不審者情報の共有化を進めてまいります。
 次に、環境保全への取り組みについてであります。
 地球環境に配慮した循環型社会の構築に向けた取り組みについては、環境先進都市としての県内自治体に先駆け取り組んでまいりました。本市の環境保全活動が市民レベルまで広がりをみせています。異常気象など地球温暖化がもたらす各種の影響が報じられておりますが、市民一人一人の取り組みが大切であります。かけがえのない地球を守り、子ども、孫の代に確実に残すためにも、今後とも環境行政の推進を図ってまいります。
 次に、地域経済の活性化についてであります。
 継続して自立した自治体経営を行っていくためには、財政基盤となる地域経済の活性化が重要であります。連担する中心市街地の形成は、一本木土地区画整理事業、神町北部土地区画整理事業、長谷平林線等の幹線市道の整備により順調に推進してまいりました。その結果、大型店や専門店が集積し、市内外からの多くの人でにぎわう中心市街地が形成されつつあります。その一角を占める将来の公益文化施設用地として確保している4ヘクタールについては、将来の施設整備を見据えながら環境整備をしてまいります。その際、多くの市民が憩える緑空間をつくるなど、より魅力的な中心市街地の形成に努め、活性化を図ってまいります。
 また、順調に人口が増加している東根市でありますが、さらに地域経済の活性化を図るためには観光などによる交流人口の拡大策を進めていかなければなりません。そのためには広域圏から本市へ誘導するために、東北中央自動車道の整備促進や山形空港利用拡大に取り組んでまいります。
 日本一のさくらんぼを初めとする豊富な果樹は、本市が持つ自然の豊かさを象徴するものであり、東根市を全国に発信できる貴重な特産品であります。高品質の生産量を確保し、東根ブランドを確立していくためにも意欲ある生産農家の支援を強化してまいります。
 次に、人材の育成についてであります。
 将来の東根市を支えていく人材の育成は非常に大切であります。私はこれまで物が豊富にあふれている今こそ「足るを知る」の精神が大切であると申し上げてまいりました。連日、子どもたちを巻き込んだ悲惨な事件が多発している社会情勢にあることや、今後ますます少子化が進む中で、物を大切にする心や新しい時代を切り開いていくたくましさ、さらには情操豊かな心をはぐくんでいくことが今求められております。そのためにも、次代を担う子どもたちが勉学はもとより、スポーツや文化活動等の体験を通じて個性や特性を伸ばす教育の実現を目指してまいります。
 また、学校等教育環境の整備を積極的に進めてまいります。東根中部小学校と神町小学校の生徒数の増加に対応するため、PFIによる新設小学校の建設を進めていくとともに、体育館等の耐震化についても喫緊の課題であると認識しておりますので、長期的な財政計画を踏まえながら順次整備を進めてまいります。
 中心部の学校の過密による分離が迫られる一方、周辺部の学校は少子化の影響で生徒数が減少していく傾向にありますので、望ましい教育環境はどうあるべきかなど学校経営に対する基本方針を定めてまいります。
 終わりに継続して自立できる自治体の創造についてであります。
 私は就任以来一環して効率的な行財政運営を目指し、積極的に行財政改革に取り組んでまいりました。その成果は職員数の削減を初め民間資金とノウハウを活用したPFIの導入、NPOとの協働などであります。これらによって生み出した財源を三位一体改革によって削減された財源に補てんすることにより、これまで行ってきた市民へのサービスを後退させることなくこの難局を乗り切ってまいりました。今後においてもさらなる補助金の削減や新型交付税の導入などにより財政環境は一段の厳しくなると予測しておりますが、徹底した行財政改革を継続断行して市民サービスの低下を来さないように努力してまいります。
 国は地方分権と行財政改革の名のもとに再び市町村合併の推進を掲げ、昨年度、県は合併の枠組みを公表したところであります。私は当面、自立の道を歩むことを表明してきたところであり、ただいま申し上げてまいりました各種施策を推進していくことによって、骨太で体力のある東根市をつくりあげることができるものと確信しているところであります。
 以上、3期目の市政運営に当たり私の所信の一端を申し上げました。
 本市を取り巻く環境は一層厳しさを増していくものと考えておりますが、こういう時代であるからこそ「金のないときは知恵を出せ」をモットーに、さらに創意工夫を重ねてまいります。政治は「信なくば立たず」であり、政治家の最も大切なことは、時代を展望し、いかに実行していくかであります。私は市民との対話を最重要視してまいりました。今後とも市民の目線、市民の視点に立ち、市民が将来に対し明るさと希望がもてるように4万6,000市民のリーダーとして東根市発展のため全力を尽くす所存であります。
 議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願いを申し上げまして、私の3期目のスタートに当たっての所信表明とさせていただきます。
 さて、本日提案いたします案件についてご説明を申し上げます。
 本定例会に提案いたします案件は、決算認定12件、条例の一部改正3件、事件決議事項1件、補正予算9件の計25件であります。
 始めに、決算の認定12議案についてでありますが、議第64号 平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算認定についてから、議第73号 平成17年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定についてまでの10議案につきましては、地方自治法の規定により監査委員の意見をつけて議会の認定に付するものであります。
 各会計の歳入歳出の内容は配付しております決算書のとおりでありますが、一般会計及び特別会計を含めた10会計の決算総額は、歳入が291億7,903万6,161円、歳出が283億5,590万4,007円となり、差引残額8億2,313万2,154円の黒字となったところであります。
 国の三位一体改革2年目の平成17年度は、市税では前年度より個人市民税が4.6%、法人市民税が4.0%、固定資産税が1.4%の増加を示し、全体としては2.2%の緩やかな増加となりました。しかし、頼みとする地方交付税が1億3,852万1,000円、3.3%の減と前年度より削減率は低くなったものの、2年連続の減少となりました。特に三位一体改革前の平成15年度と比較すると、4億3,573万9,000円の減額、税源移譲措置として創設された取得譲与税を加えても2億321万1,000円、4.5%の減となり、ますます厳しい財政状況となっております。
 さて、一般会計の決算概要でありますが、歳入において16年度と比較して増額となった主なものは、市税、地方譲与税、繰越金、県支出金などであります。また、減額となった主なものは、地方交付税、国庫支出金、繰入金、市債などであります。
 歳出の主なものは、都市計画道路長谷平林線などの道路整備事業、山形県産地競争強化生産総合対策事業、及び、さくらんぼ生産拡大緊急対策事業などの農業振興事業、市営住宅東根駅西団地の住宅建設事業、消防庁舎建設事業、市道柳沢線の落石事故に伴う災害復旧事業、並びに、事務事業費を削減するため市民生活環境課の窓口業務の一部と、さくらんぼタントクルセンターの管理運営の一部の委託事業などであります。
 なお、土木費の都市計画道路長谷平林線街路整備事業や市道白水川ダム線災害防除事業など6事業で2億478万4,000円、消防費の消防庁舎建設事業で2億3,864万4,000円、災害復旧費の公共土木施設災害復旧費で1,283万5,000円を豪雪や落石による工期の変更、用地買収や物件補償の地権者との交渉による遅延などの理由で本年度に繰り越して執行しているところであります。
 次に、特別会計9会計の決算概要でありますが、老人保健特別会計を除く8会計は実質黒字となったところでありますが、老人保健特別会計は歳入不足により402万7,275円を18年度から繰上充用したところであります。
 なお、一本木土地区画整理事業特別会計において2億1,060万円を用地交渉による遅延などにより本年度に繰り越して執行しているところであります。
 また、今後の公債費比率を抑制するため、一般会計並びに東根市市営墓地特別会計、合せて約4億円の繰上償還を実施したところであります。
 今後におきましても財源の確保を図るとともに、地方債の繰上償還や経常経費の削減に努め、健全財政を堅持しながら「快適空間やすらぎと交流のまち」の実現に向けて積極的に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 次に、議第74号 平成17年度東根市水道事業会計決算認定についてでありますが、事業の概要としては、公共下水道事業関連の配水管布設替工事や市営墓地給水管布設工事のほか、上水道事業施設更新計画に基づき神町配水池等の施設更新を実施いたしました。事業の経営につきましては、経費の節減等に努めた結果、3億7,808万7,797円の純利益を計上したところであります。
 次に、議第75号 平成17年度東根市工業用水道事業会計決算認定についてでありますが、健全な事業運営に努めてまいりました結果、5,930万273円の純利益を計上したところであり、各受水企業からの協力を得ながら順調に経営を行うことができたところであります。今後ともより一層の経営健全化を図りながら、工業用水の安全供給に努めてまいります。
 次に、議第76号 東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、地方公務員災害補償法の改正に伴い、補償の対象となる通勤範囲の改定や休業補償を行わない施設及び介護補償を行わない施設の表記等について整備をする必要があるため提案するものであります。
 次に、議第77号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本市国民健康保険事業における出産育児一時金の支給額の引き上げを行うため提案するものであります。
 次に、議第78号 東根市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、東根都市計画東根市神町北部地区計画のうち、地区整備計画の区域が定められたことに伴い、規定の整備を図るため提案するものであります。
 次に、議第79号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域内の住居表示の方法についてでありますが、平成19年度の実施区域について提案するものであります。
 次に、議第80号 平成18年度東根市一般会計補正予算(第4号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、普通交付税や繰越金の額の確定による増額、事業費の変更などに伴う国庫及び県支出金の増減、臨時財政対策債の確定に伴う増額、さらに財政調整基金繰入金の減額補正等を行うものであります。
 歳出の主なものは、旧市営住宅宮崎団地の解体工事費、市道柳沢線の除雪経費、産業立地促進資金融資制度による貸付金、凍上災災害査定経費、学校評価システム構築事業費等を新たに予算化するとともに、防犯灯の増設経費、介護保険特別会計ほか各特別会計への繰出金、地方特定道路及び都市計画道路事業費、消防庁舎建設事業費の増額補正などを行うものであります。
 第2表 地方債補正については、臨時財政対策債の確定や事業費の変更に伴う起債額の変更を行うものであります。
 以上の結果、歳入歳出予算に3億2,020万8,000円を追加し、予算総額を151億4,850万2,000円とするものであります。
 次に、議第81号 平成18年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、共同事業交付金、繰越金、一般会計及び給付基金繰入金の増額補正と、国・県支出金の減額補正などを行うものであります。
 歳出については、保険財政共同安定化事業拠出金事業を新たに予算化するとともに、介護納付金及び高額医療費拠出金事業費の減額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算に1億4,001万4,000円を追加し、予算総額を43億1,901万4,000円とするものであります。
 次に、議第82号 平成18年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入については、運営基金繰入金の減額及び繰越金の増額等を行うものであります。
 歳出については、財産管理事業費の増額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ27万7,000円を追加し、予算総額を147万7,000円とするものであります。
 次に、議第83号 平成18年度東根市学校給食事業費特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入は、一般会計繰入金の増額補正し、歳出では、給食運搬車運転業務委託事業など学校給食事業費の増額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ22万4,000円を追加し、予算総額を3億6,422万4,000円とするものであります。
 次に、議第84号 平成18年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正は、汚水桝設置事業費等の増額と、その財源として繰越金及び一般会計繰入金の増額補正を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ1,442万円を追加し、予算総額を22億1,562万円とするものであります。
 次に、議第85号 平成18年度東根市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正については、使用料、一般会計繰入金、市債の歳入補正を行うとともに、歳出では、沼沢・猪野沢簡易水道維持管理事業として市道出戸蛇木線配水管布設替工事を新たに予算化するものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ1,103万6,000円を追加し、予算総額を4,403万6,000円とするものであります。
 次に、議第86号 平成18年度東根市老人保健特別会計補正予算(第2号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の主なものは、前年度実績に基づき歳入では医療費国県負担金を、歳出では支払基金への返還金等をそれぞれ増額補正するものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ309万2,000円を追加し、予算総額を46億84万9,000円とするものであります。
 次に、議第87号 平成18年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、事業費負担金、一般会計繰入金、繰越金の増額及び保留地処分金の減額。一方、歳出では若木本郷線道路工事ほか単独事業費の増額補正を行うものであります。
 第2表 地方債補正については、事業費の変更に伴う起債額の変更を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ3,000万円を追加し、予算総額を6億8,300万円とするものであります。
 次に、議第88号 平成18年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、第1表 歳入歳出予算補正の歳入の主なものは、介護給付費国県負担金、一般会計繰入金、繰越金等の増額と介護保険給付基金繰入金の減額を行い、歳出では、居宅介護サービスに関わる給付費及び計画給付費を増額するとともに、介護サービス等諸費ほか諸事業に係る充当財源の変更を行うものであります。
 この結果、歳入歳出予算にそれぞれ1億7,370万1,000円を追加し、予算総額を26億2,070万1,000円とするものであります。
 以上、提案のご説明を申し上げましたが、詳細については担当部課長に説明させますので、よろしくご審議を賜りまして提案のとおりご可決くださいますようお願いを申し上げます。 
○岡崎賢治議長 次に、議第76号から議第79号までの4議案について庶務課長に補足説明を求めます。荒川庶務課長。

   〔荒川妙子庶務課長 登壇〕

○荒川妙子庶務課長 議長から指示ありました議案についてご説明申し上げます。
 始めに、議案書の13ページと参考資料の1ページをお願いいたします。
 議第76号 東根市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
 地方公務員災害補償法の改正に伴い、補償の対象となる通勤範囲の改定と休業補償を行わない施設及び介護補償を行わない施設の表記等について整備する必要があるため改正を行うものです。
 参考資料で改正の概要をご説明申し上げます。参考資料1ページのU 改正案の概要をお願いいたします。
 (1)は、条例第2条の2の改正で、これまでは住居と勤務場所との往復だけを通勤とするものでしたが、アの複数就業者の就業の場所から勤務場所への移動と、イの単身赴任者の赴任先住居と帰省先住居との間の移動を通勤の範囲に加えるものです。
 (2)は、第8条但し書の改正で、拘禁されている場合に休業補償を行わない施設としております「監獄」を「刑事施設」に改め、また、(3)は第10条の2第2号で、入所している場合に介護補償を行わない施設としております「身体障害者福祉法に規定する身体障害者療護施設」を「障害者自立支援法に規定する障害者支援施設」に改めるものです。そのほか法律等の改正による語句等の修正と条文の整備を行っております。
 条例の施行期日は、附則第1項で公布の日からとし、第10条の2、介護補償を行わない入所施設の改正規定につきましては、平成18年10月1日から施行とするものです。
 附則第2項の経過措置につきましては、改正後の条例第2条の2の規定、追加された通勤の範囲につきましては、施行日以後に発生した事故に起因する通勤による災害について適用し、施行日前に発生した災害については従前の例によるものとするものです。
 次に、議案書の16ページと参考資料の17ページをお願いいたします。
 議第77号 東根市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。
 国民健康保険の被保険者が出産したときに世帯主に対し支給する出産育児一時金の支給額30万円を、平成18年10月1日以降の出産分から35分円に引き上げるものです。
 附則の第1項は、条例の施行期日。第2項は、経過措置で、平成18年9月30日以前の出産に係る出産育児一時金につきましては従前の例によるとするものです。
 次に、議案書の17ページと参考資料の18ページをお願いいたします。
 議第78号 東根市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、東根都市計画東根市神町北部地区地区計画のうち、地区整備計画の区域が定められたことに伴い、規定の整備を図るものです。
 改正の概要ですが、第2条の適用区域、第3条 建築物の用途の制限、第4条 建築物の敷地面積の最低限度、第5条 建築物の外壁等の面の位置の制限の部分に神町北部地区地区整備計画区域に係る部分を別表第1、別表第2、別表第3に追加するものです。
 条例の施行は公布の日からとしております。
 次に、議案書の24ページをお願いいたします。
 議第79号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域内の住居表示の方法について、ご説明申し上げます。
 平成19年度住居表示実施予定区の区域を25ページの別図のとおりと定め、住居表示の方法につきましては街区方式とするものです。
 以上ご説明申し上げました。よろしくお願いいたします。
○岡崎賢治議長 以上で提案理由の説明を終わります。
 次に、監査委員より決算監査意見書が提出されておりますので、その説明を求めます。横尾代表監査委員。

   〔横尾尚代表監査委員 登壇〕

○横尾尚代表監査委員 議長からご指示ありましたので、決算審査意見書についてご説明を申し上げます。
 最初に、一般会計及び特別会計の意見書について申し上げます。
 1ページからお願いをいたします。
 平成17年度東根市一般会計及び特別会計歳入歳出決算、並びに、基金運用状況審査意見であります。
 第1の審査の対象は、平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算及び平成17年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算、以下9特別会計決算、並びに、平成17年度東根市各基金の運用状況であります。
 第2の審査の期間でありますが、平成18年7月11日から同年7月26日までであります。
 第3 審査の方法であります。平成18年7月11日付で市長から審査に付された平成17年度一般会計、特別会計歳入歳出決算及び付属書類、並びに、基金の運用状況を示す書類が法令に基づいて処理されているか、計数は正確かについて、関係諸帳簿、証書類と照合するとともに、関係職員から説明を聴取するなどにより審査を行いました。
 第4 審査の結果であります。審査に付された各会計の決算及び付属書類は、関係法令に準拠して処理されており、計数は正確であり、予算の執行についても適正であると認めました。
 また、各基金は、それぞれの設置目的に沿って運用されており、かつ、決算における計数も正確で、その執行は適正であると認めたところであります。
 次の2ページをお願いいたします。
 第5 審査の概要でありますが、以下29ページまで詳細に記載してございますので、ご覧いただきたいと思います。説明は省略させていただきます。
 29ページをお願いいたします。
 第6 基金の運用状況でございます。基金の運用状況につきましては、平成18年3月31日現在で記載してございますので、ご覧いただきたいと思います。説明は省略させていただきます。
 31ページをお願いいたします。
 第7のむすびでございます。
 当年度一般会計においては、歳入は151億8,634万2,927円となり、前年度より29億9,985万5,188円、16.5%の減となりました。これは、市税が前年度より1億2,782万3,516円、2.2%の増と堅調に伸びたものの、地方交付税が前年度より1億3,852万1,000円、3.3%の減となり、これを補てんすべき所得譲与税も前年度より8,256万円、111.1%増加したとはいえ、いまだ十分とは言い難く、加えて事業面で、すこやかやすらぎの郷建設事業の完了等により前年度より基金繰入金が5億8,122万1,081円、62.0%、市債が24億3,950万円、70.9%とそれぞれ大幅に減少したことによるものであります。
 歳出は、146億3,930万8,192円となり、前年度より30億4,577万4,140円、17.2%の減となりました。これは、消防費で消防庁舎用地取得事業などで前年度より1億5,225万4,255円、27.6%の増となったものの、民生費で、すこやかやすらぎの郷建設事業などの完了により24億3,330万4,133円、45.1%、商工費でタント館駐車場用地取得事業完了により1億8,744万6,542円、42.5%とそれぞれ減少したほか、公債費の大幅な減少などによるものであります。
 この結果、一般会計歳入歳出差引5億4,703万4,736円の黒字となり、翌年度繰越財源1億5,273万5,700円を差し引いた実質収支額は3億9,429万9,036円の黒字となりました。
 特別会計においては、老人保健特別会計で402万7,275円の赤字となって繰上充用を行ったほかは、いずれも黒字決算となりました。
 当年度から休日診療所特別会計が一般会計に組み込まれまして9特別会計となりましたが、その合計では歳入が139億9,269万3,234円で、前年度より2億4,811万3,257円、1.8%の増となり、歳出が137億1,659万5,816円で、前年度より1億7,641万1,386円、1.3%の増となって、歳入歳出差引2億7,609万7,418円の黒字となりました。
 翌年度繰越財源5,494万3,000円を除いた実質支収額は、2億2,115万4,418円の黒字となりました。
 10会計全体では、歳入が291億7,903万6,161円で、前年度より27億6,059万3,157円、8.6%の減となり、歳出が283億5,590万4,007円で、前年度より28億7,821万3,980円、9.2%の減となり、歳入歳出差引8億2,313万2,154円の黒字となりました。
 翌年度繰越財源2億767万8,700円を差し引いた実質収支額は6億1,545万3,454円の黒字となっており、単年度収支額は1,057万3,123円、実質単年度収支額は4億1,167万3,518円、それぞれ黒字となりました。
 財政構造を見ますと、経常収支比率は84.7%と前年度より2.4ポイント上昇しているものの、財政力指数は0.554となって前年度より0.009ポイントの伸びを示して着実に上昇しており、公債費比率は19.4%と0.9ポイント、起債制限比率は12.8%と0.4ポイントそれぞれ下降しており、おおむね望ましい傾向にあると判断されますが、経常経費における扶助費や物件費の上昇など懸念される要素も見受けられますことから、今後ともより一層、行財政改革を推進していくことが重要であると考えられます。
 また、かねてから続く低下傾向により懸念してきた市税の収納状況は93.4%で、前年度より1.1ポイント低下し、収入未済額は3億8,470万6,929円となって4億円台到達も目前の様相を呈し、国民健康保険税も85.9%で前年度より1.2ポイント低下し、収入未済額は2億1,252万8,858円となって、ついに2億円台に達しております。これまでの数々の収納率向上対策を講じてきたにもかかわらず依然として低下傾向に歯止めがかからないことから勘案いたしまして、新たにより一層効果的な手法を模索して自主財源の確保に努められるよう望むものであります。
 いずれにしましても、国の三位一体の改革が進められる中で地方への財源移譲が適正に推進されない限り、地方財政の苦難の道は続くものと考えられます。日本銀行は景気が回復したとの判断で、ゼロ金利対策を転換するとしましたが、一般的にはまだ地方では景気回復の感触は得られておらず、地方財政にとっては必ずしもプラスになるとは一概にいいきれないものがあることから、望ましい三位一体の改革が早期に成し遂げられるよう強力に働きかけるとともに、英知を結集して自主財源の確保を図り、行財政改革を推進することによって引き続き健全財政を堅持しつつ、市民福祉の向上を目指して最大限の努力を傾注されるよう切に望むものであります。
 以下、決算審査資料等を添付してございますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
 次に、公営企業会計決算審査意見書について申し上げます。
 1ページをお願いいたします。
 平成17年度東根市公営企業会計決算審査意見であります。
 第1 審査の対象は、平成17年度東根市水道事業会計決算並びに工業用水道事業会計決算であります。
 第2 審査の期間でありますが、平成18年5月25日から同年6月23日までであります。
 第3 審査の方法であります。平成18年5月25日付で市長から審査に付されました、平成17年度東根市水道事業会計決算書及び平成17年度東根市工業用水道事業会計決算書並びに財務諸表、付属書類が当該事業の経営成績及び財務状況を適正に表示しているか、計数が正確であるか、事業の運営が常に企業としての経済性を発揮するとともに本来の目的である公共の福祉増進と産業の発展という法の趣旨に従ってなされているかを主眼として、関係帳票及び証拠書類との照合並びに関係職員から説明を求めるなどの方法により審査を実施いたしました。また、水道事業における貯蔵品については、現品と照合してその確認を行ったところであります。
 第4の審査の結果であります。審査に付されました決算書及び財務諸表は、地方公営企業法及び関係法令並びに東根市水道事業及び工業用水道事業会計規程に基づいて作成され、かつ計数も正確で、経営成績及び財政状況を適正に表示しているものと認めました。
 次に、2ページをお願いいたします。
 第5 審査の概要でございますが、以下13ページまで記載してございますのでご覧いただきたいと思います。なお、説明は省略させていただきます。
 14ページをお願いいたします。
 第6のむすびでございます。
 水道事業においては、着実な市政の発展に伴う人口の増加を受けて給水人口及び給水戸数が順調な伸びを示していることにより、普及率は前年度より0.1ポイント上昇して98.4%となり、年間給水量も503万8,691立方メートルとなって前年度より9万1,290立方メートル、1.8%の増となりました。これによって収益的収入が11億8,132万7,627円となって、前年度より761万8,408円、0.6%の増となり、収益的支出が原価償却費などの増により8億323万9,830円、8.5%の増となりました。
 この結果、当年度純利益は3億7,808万7,797円となり、前年度より5,554万7,616円、12.8%の減となっております。
 財務及び経営分析では、一部にマイナスとなったものも見受けられますが、ほとんどの数値が引き続き順調に推移し、県内各市と比較しても優秀な成績を修めており、特に職員1人当たりの給水量や営業収益などの成績は群を抜いており、長年にわたる経営努力の成果があらわれたものと判断されます。
 また、かねてから料金徴収率の低下が懸念されてまいりましたが、95.2%と前年度並みに確保ができたことは職員各位の努力の賜物と敬意を表するところでありますが、累積する未収金は増嵩の一途をたどっており、不納欠損額も多額になってきておりますことから、なお一層の努力を望むものであります。
 工業用水道事業においては、年間給水量が291万2,551立方メートルで、前年度より15万6,860立方メートル、5.7%の増となり、給水収益は1億9,294万9,057円で、前年度より434万617円、2.3%の増となりました。これを受けて、収益的収入は1億9,303万1,641円で、前年度より436万3,128円、2.3%の増となり、収益的支出は修繕費の増などにより1億3,373万1,368円で、前年度より1,661万6,826円、14.2%の増となりました。
 この結果、当年度純利益は5,930万273円となり、前年度より1,225万3,698円、17.1%の減となりました。
 財政及び経営分析では水道事業と同様でございますが、一部マイナスのものも見受けられますが、ほとんどの数値が順調に推移しております。ただ、有収率が97.4%と前年度より1.1ポイント下降し、修繕費の増加と合わせ考えますと、創設以来長い年月を経過し施設が老朽化しつつあるのではないかと懸念されますことから、今後、施設の点検を計画的に行い、有収率の向上に努められるよう望むものであります。
 いずれにしましても、両事業とも健全経営が確保されていると判断されますが、この経営状態を引き続き堅持していくために最大限の努力を傾注し、良質な飲料水並びに工業用水を安定的に供給するとともに、より低廉な価格で提供することにより、事業本来の目的である公共の福祉の増進と産業の発展に寄与されることを強く望むものであります。
 以下、決算審査資料等添付してございますので、後ほどご覧になっていただきたいと思います。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

◎決算特別委員会への議案付託

○岡崎賢治議長 次に、日程第33 決算特別委員会への議案付託を議題とします。
 お諮りします。議第64号から議第75号までの決算関係12議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり議長を除く全議員で構成する決算特別委員会を設置し、議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎賢治議長 異議なしと認めます。したがって、ただいまの決算関係12議案については、別紙議案付託表のとおり決算特別委員会を設置して審査することに決しました。


決 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第64号 平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
議第65号 平成17年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第66号 平成17年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
議第67号 平成17年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定について
議第68号 平成17年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第69号 平成17年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第70号 平成17年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
議第71号 平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
議第72号 平成17年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
議第73号 平成17年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
議第74号 平成17年度東根市水道事業会計決算認定について
議第75号 平成17年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎予算特別委員会への議案付託

○岡崎賢治議長 次に、日程第34 予算特別委員会への議案付託を議題とします。
 お諮りします。議第80号から議第88号までの予算関係9議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり議長を除く全員で構成する予算特別委員会を設置し、議案を付託したいと思います。これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎賢治議長 異議なしと認めます。したがって、予算関係9議案については、議案付託表のとおり予算特別委員会を設置して審査することに決しました。


予 算 特 別 委 員 会 議 案 付 託 表

議第80号 平成18年度東根市一般会計補正予算(第4号)
議第81号 平成18年度東根市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議第82号 平成18年度東根市東根財産区特別会計補正予算(第1号)
議第83号 平成18年度東根市学校給食事業費特別会計補正予算(第2号)
議第84号 平成18年度東根市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
議第85号 平成18年度東根市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
議第86号 平成18年度東根市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議第87号 平成18年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)
議第88号 平成18年度東根市介護保険特別会計補正予算(第1号)

  ◎散     会

○岡崎賢治議長 これで、本日の日程は全部終了しました。
 本日は、これで散会します。御苦労さまでした。

   午前11時09分 散 会