第3回東根市議会定例会

平成18年9月22日 午前10時00分 開 議

 佐  藤     直  決算特別委員長      阿  部  清  雄  副委員長


◎出席委員(20名)
 1番   今  野     孝 委員       2番   加  藤  信  明 委員
 3番   浅 野 目  幸  一 委員       4番   田  中     昭 委員
 5番   阿  部  清  雄 委員       6番   阿  部  綾  子 委員
 7番   高  橋  ひ ろ み 委員       8番   大  場  英  雄 委員
 9番   清  野  貞  昭 委員      10番   奥  山  重  雄 委員
11番   森  谷  政  志 委員      12番   佐  藤     直 委員
13番   中  井  和  男 委員      14番   秋  葉  征  士 委員
15番   清  野  忠  利 委員      16番   高  橋  一  俊 委員
17番   武  田  敏  夫 委員      19番   武  田     敞 委員
20番   青  柳  安  展 委員      21番   結  城     芳 委員

◎欠席委員(1名)
18番   深  瀬  秋  広 委員

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        横 尾 智三郎
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
八 島 一 夫  農業委員会会長        青 柳 文 信  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
小 関 正 男  教  育  長        椎 名 和 男  総 務 部 長
武 田   稔  市民保険部長         寒河江 賢 一  健康福祉部長
                                 建 設 部 長
武 田 國 義  経 済 部 長        杉 浦 正 弘
                                 兼水道部長
原 田 清一郎  教 育 次 長        高 橋 一 郎  総合政策課長
荒 川 妙 子  庶 務 課 長        矢 作   隆  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
武 田   綏                 名 和 信 博
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
青 柳 弘 索
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
牧 野 利 幸  事 務 局 長        清 野 敬 信  事務局長補佐
佐 藤 慎 司  議 事 係 長        齋 藤 美奈子  主     任
森 谷 秀 範  主     事

◎本日審査した案件

 議第64号 平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について
 議第65号 平成17年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第66号 平成17年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について
 議第67号 平成17年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定について
 議第68号 平成17年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第69号 平成17年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第70号 平成17年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について
 議第71号 平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について
 議第72号 平成17年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について
 議第73号 平成17年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について
 議第74号 平成17年度東根市水道事業会計決算認定について
 議第75号 平成17年度東根市工業用水道事業会計決算認定について

◎開     議

○佐藤直決算特別委員長 皆さん、おはようございます。
 ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
 本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、18番深瀬秋広委員です。したがって、委員の出席は20名で定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 決算特別委員会に付託なりました議第64号から議第75号までの12議案につきましては、去る9月14日の本委員会において、それぞれの所管ごとに分科会を設置し、議案を付託して慎重な審査をお願いしております。
 これから審査の経過と結果について、各分科会委員長に報告を願います。

◎総務分科会委員長報告

○佐藤直決算特別委員長 始めに、総務分科会委員長 15番清野忠利委員。

   〔清野忠利総務分科会委員長 登壇〕

○清野忠利総務分科会委員長 皆さんおはようございます。
 決算特別委員長の指名により、総務分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告いたします。
 本分科に付託されました議案を審査するため、去る9月15日及び19日の両日、午前10時より第3委員会室において、委員全員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 はじめに、平成17年度一般会計歳入歳出決算のうち、第1款議会費について申し上げます。
 今後とも議会として行財政改革を推進するとともに、市民と情報を共有化し、なお一層開かれた議会を目指します。
 次に、第2款総務費第1項総務管理費について申し上げます。
 1目一般管理費の人事管理事業について申し上げます。
 近年、職員の勤務状況は、時間外勤務の増加やイベント等での休日勤務が多くなっているようであります。休日勤務は振替休日で対応しているようでありますが、休日は本人や家族にとって貴重な日であり、また、時間外勤務や休日勤務の増加は職員の健康を害する要因となりかねません。職員が健康を害することは、住民サービスの低下につながります。
 毎年実施している職員健康診断の昨年度の結果、要観察・要検査などのチェック項目がなかった職員は全体の1割程度であったとの報告がありました。職員の皆さんには健康で、そして充実した市民サービスの提供を望みます。
 なお、イベント等の事業の実施にあたっては、可能な限り民間主導による実行委員会を組織し、実施されることを望むものであります。
 次に、契約管理事業についてであります。
 契約における市内業者の指名率は、継続して高い水準を維持しております。一般競争入札とは異なり、指名競争入札は市内業者育成の観点から大いに意味のある制度であります。引き続き市内の業者育成に尽力いただくとともに、合わせて効率的な予算の執行にも心がけていただきたい。また、今後とも継続して事業所等の実態を把握していただき、入札参加資格については常に厳正を期すように願います。
 次に、2目広報広聴費について申し上げます。
 広報広聴事業についてであります。
 現在、市報は区長に依頼して全戸配付を行っておりますが、配付物の増大やアパート住民の増加などにより配付に苦慮する実態が多くなってきております。市報の配付を含む区長の業務については今後見直しを行う必要があるとのことでありましたので、慎重に検討をお願いします。
 次に、ホームページ管理事業についてであります。
 市からの情報発信と市民からの要望・意見の提供手段としてホームページとEメールの活用は大変有効であり、接続件数が増加する傾向にあります。ホームページでは誰でもが見ることができ、また、Eメールはいつでも送信できることが最大の利点であります。今後とも見やすいホームページの作成に心がけていただくとともに、迷惑メールの排除についても検討を願います。
 次に、3目会計管理費について申し上げます。
 会計事務に関しては、慎重かつ的確な業務が求められます。今後とも細心の注意を払って審査事務にあたられますよう願います。
 また、年度末から出納閉鎖までの間にかけて会計事務が急激に増加するとのことでありましたので、この間の職員の健康管理には特に留意され、迅速で効果的な会計事務をお願いします。
 次に、4目財産管理費について申し上げます。
 第11節需用費、修繕料についてであります。
 旧東根保育所、青年センター、旧休日診療所の施設閉鎖のための費用が含まれているとのことであります。これら施設の周辺は死角が多く、また、夜は暗く、治安上大変不安があります。一刻も早く解体・整地及び売払いを行うなどの対処をお願いします。
 次に、5目企画費について申し上げます。
 行政改革推進事業についてであります。
 本市の行政改革は庁内での検討のほか、市民の検討委員会を設置し、市民の目で行政改革の検討と方向付けを行い、最善の方法で実施しているとの報告がありました。今後とも市民の目線で行政改革を推進し、行政改革が住民サービスの低下とならないよう細心の注意を払って実施を願います。
 次に、東根市特定非営利活動法人設立支援補助金についてであります。
 市民と協働のまちづくりとして本市のNPO法人が活躍していることは、大変すばらしいことであります。行政の一端を担っているNPO法人の運営安定のため財政支援を行うことは、とても意義のあることであります。今後は、財政面だけではなくNPOが自立し、末永く活動できるような支援をお願いします。
 次に、男女共同参画推進事業についてであります。
 市民委員会を立ち上げ、様々な事業を実施していることは大変すばらしいことであります。男女共同参画は、一人一人の意識の部分が大きく関わっております。イベントのほか、個人に対してのきめ細やかな働きかけなど一層の事業充実を期待します。
 次に、後期計画策定事業について申し上げます。
 後期計画策定市民会議委員として30名が選任され、計画策定に関わってもらったとのことであります。各種委員の選任にあたっては、今後も適切な人選を行うように心がけていただきたいと思います。
 次に、6目職員研修費について申し上げます。
 職員の接遇について研修を実施しているとの報告がありました。本市の窓口の対応は大変すばらしいと市民から高い評価を得ております。しかしながら、まだ窓口の対応に個人差もみられることから、常に市民の目線による行政サービスを心がけ、接遇を含め、なお一層の研修充実を要望いたします。
 また、重大な過失による交通事故の報道が連日のようになされております。交通安全については、職員研修などにより交通道徳の徹底をお願いします。
 次に、10目情報管理費について申し上げます。
 オンラインシステム事業についてであります。
 本市の事務は、職員一人一人にパソコンが貸与され、事務の迅速化と効率化を図っておりますが、市民の方にはその効果がなかなかわかりにくいところであります。オンラインシステムによる各事業、事務の成果を市民に伝えることは意義のあることであり、このことが市民の信頼を得ることにつながるものと考えますので、今後、市民へ成果を示す方法について検討をお願いします。
 次に、13目プロジェクト推進事業について申し上げます。
 消防庁舎建設事業並びに学校給食共同調理場整備事業は、本市における初めてのPFI事業であり、市民が注目している事業であります。事業の成功に向けて一層の努力をお願いします。
 次に、14目諸費について申し上げます。
 区長会運営事業についてであります。
 先ほども若干申し上げましたが、区長の業務は多種多様を極めております。今後、集中改革プランに沿って区政適正化の推進や区長業務のあり方をどうするか調査検討を行うとのことでありますので、慎重な検討をお願いいたします。
 次に、第2項徴税費について申し上げます。
 平成17年度から納税組合が廃止され、収納率の低下が心配されました。以前より年々収納率は低下してきており、納税組合の廃止が収納率の低下にどのように影響したか明確に示すことが難しいが、うっかり未納が増え、督促状の数も増えたとの報告がありました。税収は本市財源の根幹をなすものでありますので、新たに配置された納税業務アドバイザーの指導も受けられ、税収の確保に尽力を願います。
 また、口座振替は税の確保に有効な手段でありますので、なお一層市民への啓発活動をお願いします。
 次に、第4項選挙費について申し上げます。
 昨年度、衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査が行われました。前回の衆議院議員選挙に比べ、本市の投票率は10%以上アップし、アップ率は県内13市の中で2番目との報告がありました。これもひとえに明るい選挙推進協議会と白バラ会の啓発活動のたまものであります。
 しかしながら、最終投票率は県内13市の中では9番目と決して高くありませんので、投票参加に向けて若年層に重点を置き、強力な啓発と働きかけを願います。
 また、平成16年度より実施された期日前投票は、投票率アップに大いに貢献しておりますので、さらなるPRをお願いします。
 次に、第6項監査委員費について申し上げます。
 監査事務に関しては、大変良好に推移しております。今後とも迅速かつ効率的な事務となるよう一層の努力をお願いします。
 最後に、東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算について申し上げます。
 東根財産区は、460ヘクタールと広大な山林を所有しております。地球環境保全のため森林は貴重な資源であり、財産であります。これらを後世に残し子どもたちに引き継ぐことは、我々の使命であります。
 昨年度に実施しました「森と親しむ子ども体験教室事業」は、子どもたちが山に親しむとてもすばらしい事業であります。今後とも継続して事業の実施をお願いいたします。
 以上、意見と要望を付して、総務分科会に付託されました案件は、採決の結果、全委員異議なく各会計とも原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお願い申し上げまして、報告を終わります。

◎文教経済分科会委員長報告

○佐藤直決算特別委員長 次に、文教経済分科会委員長 3番浅野目幸一委員。

   〔浅野目幸一文教経済分科会委員長 登壇〕

○浅野目幸一文教経済分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で文教経済分科会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
 本分科会に付託されました案件を審査するため、去る9月15日及び19日の両日、午前10時から第1委員会室において文教経済分科会を開催し、関係部課長の出席を求め、審査に関し詳細な説明を受け、さらに決算書並びに決算附属資料を参考に慎重に審査を行いました。
 始めに、一般会計のうち第5款労働費第1項労働諸費1目労働諸費の東根地域職業訓練センター運営委託事業についてであります。
 当センターは、年間で延べ3万6,000人の利用があるとの報告でした。特に、認定職業訓練や職業に関する研修・講座の実施については、昨今「ものづくり」の重要性が盛んにさけばれている中、就労者の資質向上に果たす役割は大変大きいものと評価します。
 いうまでもなく、技術を習得した人材の育成は簡単ではありません。地域における技術の取得をサポートする本事業は極めて重要な存在であり、カリキュラムの充実と魅力ある請座の実現に向け研さんをお願いします。
 第6款農林水産業費について申し上げます。
 第1項農業費3目農業振興費、農業用使用済プラステック適正処理推進補助金についてであります。
 本事業は、平成11年度から実施されており、環境先進自治体を標傍する本市にあって、農業面から環境の保護と資源循環型社会の形成を推進する意義深い事業であると評価します。
 本年度は回収量230トンのうち184トン、率にして79.9%をリサイクル処理したとの説明がありました。昨年度より回収量・リサイクル率ともに高まっており、事業が順調に推移しているものと考えます。
 しかしながら、回収されずに処分されている農業用使用済プラスチックも現実として存在していると思われ、全量回収を目標としてより積極的に制度の周知を図るとともに、関係機関一丸となった取り組みを期待します。
 次に、さくらんぼ生産拡大緊急対策事業についてであります。
 雨除けハウスを改良して無加温ハウスに整備することによって、さくらんぼの価格形成期である6月上旬に主力品種の佐藤錦の出荷を可能にし、出荷量の拡大と品質の向上を図り、市場評価のアップをねらいとする積極的な事業であり、大いに評価します。
 本市の果樹農家においても、今後、例外なく高齢化が進行していくことが予測される中、施設整備による労働力の分散化は必要不可欠と考えます。本事業は平成18年度で終了予定とのことですが、県へ事業の継続を強く要望していくよう望むものです。
 次に、5目農地費の農地事業のうち建設機械借上料についてであります。
 果樹の枝折れや、ハウス倒壊などの雪害を最小限度に食いとめるためには迅速な除雪の実施が肝要であります。特に「平成18年豪雪」と命名されたこの冬においては、初期の対応が遅れた自治体では、相当の被害が発生したと聞いております。
 本市において深刻な被害が幸いにして発生しなかった理由は、何より「迅速な行動」にあったと考えられます。今後とも、「雪に強い東根市農業」の実現に向け、関係機関と一体となった取り組みを望みます。
 次に、9目農業経営基盤強化促進対策費の遊休農地解消対策事業についてであります。
 本事業は、遊休農地実態調査に基づき、遊休農地の解消を図るべく所有者等に指導する事業であり、平成16年度は4件、125アール、平成17年度は4件、171アールの遊休農地解消がなされたとの報告でありました。関係各所と一体となった取り組みが着実に成果を生んでいるものと評価いたします。
 しかしながら、同時に平成17年度の遊休農地は、山際地域等を除くと合計で58ヘクタールであるとの説明があり、遊休農地の抜本的解消には「魅力ある農業」の実現が不可欠であることを痛感しております。
 今後とも、農地を守るという目的のもと認定農業者等の経営規模拡大に資する事業として、関係各所と連携した事業の推進を望むものです。
 次に、第2項林業費2目林業振興費の松くい虫防除対策事業についてであります。
 松くい虫については、いまだ有効な対処法が確立されておらず、その被害面積は全国的に拡大の一途にあります。元来、森林は人の手が入ることによってその姿を維持してきました。全国的な被害の拡大は、それだけ森林に人の手が入らなくなったことを意味しているものと考えます。
 本市の松くい虫被害は民有林を中心に発生しているとのことですが、民有林所有者への啓発活動とともに、国や県と連携し広域的で有効な取り組みがなされることを期待します。
 第7款商工費についてであります。
 第1項商工費2目商工業振興費、JR東根駅西口整備事業についてであります。
 長瀞地区をはじめとする駅利用者の利便性が格段に向上したことは、非常に喜ばしいことです。また、整備前には「暗がり」となっていた周辺の環境も改善され、放置自転車もなくなり、利用者のみならず周辺住民にも好評であるようです。
 当駅は、JRでさくらんぼ東根温泉を訪れる利用者にとって東根市の玄関口ともなる施設です。今後の適切な維持管理と乗降客の利便性向上への努力に期待します。
 次に、3目観光費、ひがしね祭実行委員会負担金についてであります。
 ひがしね祭は年々盛況さを増し、ついに参加者は10万人の大台に達したとの報告でした。関係各位の創意と工夫が結実したものと評価します。
 今後は、東根市全体の祭であるという意識をさらに醸成させるような取り組みがなされることを期待いたします。
 次に、果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会事業についてですが、開催4回目にして3,738名の参加者を数え、東北有数の観光マラソン大会に成長したことは大変喜ばしいことです。本事業の実施並びに事前PRを含めた効果は、「さくらんぼ=東根市」を全国に発信する最大の役割を果たしていると考えます。
 参加者拡大を目的とした大会運営や事前PRなどの研究とともに、ご参加いただいたランナーの皆さんへの継涜的なフォローを行うなど、本事業を足がかりとした「東根市のファン」を創造するような事業展開に期待するものです。
 第10款教育費について申し上げます。
 第1項教育総務費2目事務局費の不登校児童生徒の適応指導事業についてであります。
 東根市の次代を担う子どもたちを育む環境づくりは、行政・学校・家庭・地域社会全体の責務であります。本事業はいわゆる「学校に行けない児童生徒」を対象に、体験学習等を通じ、心身にわたる育成を目的としたもので、事業の効果があられているものと評価します。
 今後は、本事業の成果を検証・集約するなどして、同様の悩みを抱える子どもたちへの指針づくりを積極的に行われることを要望します。
 次に、4目語学指導費、語学指導事業についてでありますが、平成17年8月からALTを2名体制に拡充された積極的な取り組みに感謝いたします。その成果として、従前取り組んでこられた中学校生徒への語学教育とともに、小学校児童への国際交流教育が実施できるようになったとの報告がありました。多様な文化を理解しようとする心の涵養は、若年期からの取り組みが有意であると考えます。
 今後とも、増員によるメリットを最大限に活用し、工夫を凝らした授業が展開されることを期待いたします。
 次に、第2項小学校費1目学校管理費の小学校版ISO推進事業、並びに第3項中学校費1目学校管理費の中学校版ISO推準事業についてであります。
 本事業の取り組みによって、平成17年度は約550万円の経費節減がなされたとの報告でした。また、各校における創意工夫を凝らした取り組みを紹介する発表会が関催されるなど、児童生徒の環境への意識の醸成が確実に進んでいるものと考えます。
 環境保全の取り組みは子どものころからの取り組みが肝要であり、また、児童生徒から各家庭に波及し、家庭から地域へ、そして将来的には全国へと広がるものと思われます。学校現場と連携し、児童生徒たちの興味を喚起するような取り組みへの工夫を期待します。
 次に、第2項小学校費2目教育振興費の小学校要保護・準要保護児童就学援助事業、並びに第3項中学校費2目教育振興費の中学校要保護・準要保護児童就学援助事業についてであります。
 多様化する家族構成は当市においても例外ではなく、経済的理由によって就学困難となる児童生徒数が増加傾向にあるとの報告でした。家庭環境のいかんを問わず、子どもたちは等しく教育を受ける権利を有していることはいうまでもありません。制度の周知を図られることを期待します。
 次に、第4項社会教育費2目公民館費、地域づくり活動推進事業については、市内7地区で特色ある地域づくり活動が展開されており、地域づくり専門員や推進員の創意と工夫に敬意を表します。
 今後の地域活性化は、人材の発掘・育成抜きではあり得ないと考えます。各種研修等への参加を積極的に推進するなど、それぞれの地域の特性を生かした魅力ある地域づくりが展開されることを期待します。
 次に、4目青少年対策費の青少年対策事業についてであります。
 近年、目覚しい都市化の進展の陰で、村山警察署管内の刑法犯のうち6割強が当市で発生しているという現実があります。また、昨今における青少年が被害者・加害者になる事件が全国的に続発する中、青少年を犯罪から守る環境整備は喫緊の課題であると考えます。
 学校・地域・各種団体が連携を強化し、東根市の次代を担う青少年の健全育成に一層の努力を期待します。
 次に、6目文化振興費、文化振興推進事業の大ケヤキ全国書道絵画展負担金についてであります。
 全国各地から書道・絵画の出品があり、日本有数の文化事業として定着した感があり、関係各位のこれまでのご努力に敬意を表します。
 現在、作品は無料で出品されていますが、有料での出品を検討するなど、効果的・効率的な運営に向けた改善を期待します。
 次に、東根の大ケヤキ環境整備事業についてであります。
 昨年12月、ワイヤーロープ張り替え工事の作業中、枝の一部が破損落下したことは非常に残念な出来事でした。樹木医の樹勢調査によると、現在の樹勢は良好とのことですが、今後の保存継承にかかる諸事業の実施にあたっては、「東根市のシンボル」であるという認識を一層強く持ってあたられることを要望いたします。
 次に、第11款災害復旧費第1項農林水産施設災害復旧費でありますが、常に現状を調査、把握し、災害発生の際には市民生活に不便を来さぬよう速やかなる復旧に万全を期されることを要望するものであります。
 最後、学校給食事業費特別会計について申し上げます。
 さくらんぼ給食やいちご給食等に代表される、市内産の農産物や加工産品を積極的にメニューに取り込んでおられることに敬意を表します。
 食の安全・安心への社会的関心は年々高まりを見せています。施設並びに人的な制約が厳しい中であることは認識していますが、職員・栄養士協力のもと、児童生徒の心身の健全な発達に寄与すべく、高い意識を持って職務にあたられることを要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員異議なく認定すべきと決定した次第であります。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいますようお顧い申し上げまして、報告を終わります。

◎建設分科会委員長報告

○佐藤直決算特別委員長 次に、建設分科会委員長 2番加藤信明委員。

   〔加藤信明建設分科会委員長 登壇〕

○加藤信明建設分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、今期定例会決算特別委員会で建設分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る9月15日、19日の両日、第2委員会室において、全委員出席のもと、建設部長兼水道部長並びに関係課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 始めに、東根市一般会計のうち第8款土木費について申し上げます。
 第2項道路橋りょう費につきましては、道路橋りょう総務事業のうち道路交通情勢調査業務については全国一斉に行われたものであり、市内では市道五間通り線ほか11路線で実施され、交通量、通行車両の車種などの調査を行ったということであります。将来の道路整備計画の基礎資料となるものであり、有効に活用されるよう期待いたします。
 東北中央自動車道につきましては、東根以北、尾花沢までの整備を国土交通省の所管で新直轄方式により行われることが既に決定しており、現在も国との協議が進められているということであります。今後、対策協議会等との協議に入るかと思われますので、誠意を持って対応していただくとともに、建設促進連絡会議を組織する東根、村山、大石田、尾花沢の3市1町のみならず、計画路線沿線の土地所有者がいる河北町などとも連携を取り、事業の推進に努めていただくよう望みます。
 市道側溝修繕事業につきましては、市内各地から数多くの要望があり、緊急性の高いものなどから順次修繕を行っているということでありますが、その全ての要望になかなかすぐに対応できていないようであります。早急に対応くださるよう要望いたします。
 生活道路舗装整備事業については、平成17年度は8路線の整備を実施したと報告があり、着実に対応されているようであります。しかし、以前に整備した路線の中には既に損傷の甚だしい箇所があります。現在の整備基準では整備は一度だけとなっていることから、整備基準を改正するなどの対応を検討していただき、住民の日常生活の利便性を高めるよう願うものであります。
 市道除雪事業に関しては、昨年度の冬も豪雪対策本部が設置されるなどの大雪となり、除排雪作業も大変なものであったと思われます。一部には十分な除排雪作業が行なわれなかった箇所があったと聞いております。歩行者、自動車ともに安全に通行できるよう、今後もきめ細かな除排雪作業に努めてくださるよう強く要望いたします。
 メイクアップロード21推進事業に関しては、主要地方道尾花沢関山線、通称月山眺望ラインの歩道部分を手入れしている団体などに対して山形県が花の種などを助成する事業でありますが、四季折々の草花を咲かせ、通行者の目を楽しませております。今は市内4団体でありますが、今後は助成する団体を増やし、景観整備に力を注いでいただくよう望みます。
 わがまち街路樹里親事業でありますが、平成17年度の管理本数は543本、参加人数は615名となり、着実に成果を挙げているようであり評価をいたします。
 しかし、せっかくの景観整備事業でありながら丁寧に手入れされている箇所とされていない箇所があり、統一した景観にはなっていないように感じる箇所もあります。まちの景観整備としても大変有効な手段と考えますので、今後は市道沿線の自治会と連携するなどの対策を取り、一層の事業推進を要望いたします。
 市道白水川ダム線災害防除事業については、この8月10日に全面開通し、市民の憩いの場であるレークピア白水へも3シーズンぶりに行くことができて市民は大変喜んでおります。今後も安心して通行できるよう、安全管理に努力していただくよう要望いたします。
 そのほか道路改良事業に関しては、いずれの事業もその進捗率から見ても努力が伺えます。その中で、一部の地権者の協力を得ることができずに時間を要していた事業もあるようですが、現在、鋭意交渉中とのことであり、より一層の事業推進に期待いたします。
 また、空港周辺対策事業であります市道神町東14号線について、予算の執行はなされなかったものの、今後とも格段の努力を要望いたします。
 次に、第3項河川費について申し上げます。
 河川公園等管理事業のうち、小見川のイバラトミヨ観察棟の維持管理に関して地元区長会と契約し、清掃業務の委託を行っておりますが、観察棟のガラス部分など汚れの目立つところがあるという話も聞いております。イバラトミヨは、本市の観光資源としても重要なものと考えております。委託内容の検討を行なうなどして維持管理をきちんとしていただきたく要望いたします。
 次に、第4項都市計画費について申し上げます。
 生垣設置奨励事業については、平成17年度の実績は6件との報告がありました。毎年確実に実施され成果を挙げている事業ではありますが、実施件数が少ないように思われます。今後も、年2回の市報掲載にとどまらず、詳細にわかりやすく制度の周知を図っていくよう要望いたします。
 山形県OD調査負担金事業については、都市計画道路の現在の交通量調査及び将来の交通量の予測、そして車両通行からの直接の聞き取りによる車の流れの調査とのことであり、今後行なう都市計画道路網の見直しに係る事業とのことであります。この調査結果を大いに活用して、本市の将来の道路網整備に役立てていただくよう望みます。
 組合施行神町北部土地区画整理事業支援事業についてでありますが、組合設立時に事業に対して理解を得られなかった地権者にも粘り強く説明を行なうなどした結果、一部の地権者からは理解をいただき、さらには仮換地案にも概ね了解を得ることができたとの報告がありました。これも、組合役員を初め担当課職員の努力のたまものと高く評価をいたしております。
 今後は、新設小学校用地の確保など大きな課題があります。組合役員、担当課職員だけでなく、市全体としても不退転の決意で事業推進に向けて努力していただくよう強く要望いたします。
 都市計画道路宮崎西道線道路整備事業に関しては、本市の振興実施計画へも計上し計画的に事業を進めているようでありますが、かねてより懸案となっております県への事業移行年度である平成19年度が目前に迫っております。この移行について確実にかつ円滑に行なわれるよう、県に対しては、なお一層強く働きかけをしていくよう要望いたします。
 公園管理につきましては、各公園とも除草や清掃、また危険な遊具を撤去して安全な遊具を設置するなどよく管理されていると評価しております。
 しかしながら、昨今マスコミ報道などにもあるように、子どもたちをねらった不審者の出没事件が発生しております。公園内で不審者に声をかけられる事例も報告されておりますので、不審者対策としても、公園の外から死角になるような箇所がないよう樹木の手入れにもなお目を配るとともに、遊具の定期的な点検にもさらに力を入れていただき、今後も安全管理に努めていただくよう要望いたします。
 次に、第4項住宅費について申し上げます。
 住宅建設事業に関しては、市営住宅ストック総合活用計画に基づき、東根駅西団地として計画戸数20戸のうちの10戸が平成17年度に建設され、そのすべてに入居者が入っております。残りの10戸の工事も順調に進んでいるようでありますので、計画どおりに事業を進めていただくよう期待いたします。
 民家防音対策事業機能回復事業に関しては、当該件数1,800件余りについて平成4年度から順次計画的に事業を行なっているとのことであります。今後も計画どおり事業を進めていただくよう要望いたします。
 次に、第11款災害復旧費第2項公共土木施設災害復旧費について申し上げます。
 市道白水川ダム線及び市道柳沢線についての災害復旧事業でありますが、特に市道柳沢線に関しては平成17年11月25日に発生した落石事故の対策事業であり、平成18年度へ繰越をして現在順調に事業が進められております。今後も安全管理に配慮しながら、事業の早期完成に向けて努力するよう要望いたします。
 続きまして、一般会計以外の特別会計について申し上げます。
 始めに、東根市公共下水道事業特別会計について申し上げます。
 第4期の整備計画が順調に進められ、計画の変更認可を受けて平成18年度までだった第4期整備計画を1年前倒しの平成17年度までとして、平成18年度から平成20年度までの第5期整備計画を新たに策定したとのことであります。これらの報告書からも、事業は滞りなく進められているものと評価をしております。
 申すまでもなく、下水道は快適な生活を送る上で必要不可欠な施設であります。平成17年度末の水洗化率は71.8%とのことでありましたが、水洗化率向上のため、いまだ水洗化がなされていない市の施設なども早期に整備し、さらなる整備の促進に努めてくださるよう要望いたします。
 また、歳入については下水道費負担金や下水道使用料の収入未済額、あるいは不納欠損額など、残念ながら年々金額が増加してきております。これらを解消するために、戸別訪問徴収や分割納付の指導など継続して行なっているということでありました。
 事業推進のためには、強固な財政基盤が不可欠であります。今後もより効果的な徴収方法などを検討しながら、徴収率100%を目指してより一層努力されるよう要望いたします。
 次に、東根市簡易水道事業特別会計について申し上げます。
 配水管布設替工事は、道路改良工事に合わせて行なうなど効率的に、かつ経費の節減に努めながら事業を進めているようであり、今後とも安全で安心な水道水の安定供給に努力されるよう期待をいたします。
 次に、東根市一本木土地区画整理事業特別会計について申し上げます。
 山形県の中核となるまちづくり事業でありまして、平成17年度末までの事業進捗率は88%、保留地処分に関しては、平成17年度は11区画を処分し、92%を完了したとのことであります。
 また、市道東根尾花沢線にある松の木「相生の松」については、消毒や樹勢の調査など保存へ向けての作業がなされており、その他の街路樹についても植栽する箇所を工夫するなど、本市の陸の玄関口となる、さくらんぼ東根駅前の景観についてはかなりの配慮がなされております。全体として、平成20年度の事業完了に向けて順調に進められているものと評価をしております。今後とも計画に沿って、経費節減に努めながら事業を進められるよう期待をいたします。
 次に、東根市水道会計事業について申し上げます。
 平成17年度の経営状況は約3億7,809万円の純利益となっております。また、施設更新計画に基づいて神町配水池及び東部中区配水池の施設更新が行われており、安全で安心な水道水のさらなる安定供給が図られたと評価をしております。
 また、現在本市の水道料金は県内13市の中でも5番目に高い料金となっており、本分科会としても、その見直しについて検討いただくようかねてより要望してまいりました。
 水道料金については、住民サービスの観点からいってもそろそろ見直しの時期に来ていると考えます。今後、村山広域水道からの受水費や水道事業会計の経営状況など、様々な状況を勘案しながら検討していただくよう強く要望するものであります。より一層の経営努力と、安価で安全・安心な水道水の供給に努められるよう要望いたします。
 最後に、東根市工業用水道事業会計について申し上げます。
 平成17年度の経営状況は約5,930万円の純利益となっており、基本水量8,500立方メートルとする新協定に基づき、各受水企業からの協力を得て順調な経営を行っているようであります。今後も安定した経営に努力するよう要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件は、採決の結果、全委員異議なく各会計とも原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定どおり認定くださいるようお願いを申し上げまして、報告を終わります。
○佐藤直決算特別委員長 会議の途中ですが、ここで午前11時まで休憩いたします。

   午前10時51分 休 憩


   午前11時00分 開 議

○佐藤直決算特別委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。

◎厚生分科会委員長報告

○佐藤直決算特別委員長 次に、厚生分科会委員長 7番高橋ひろみ委員。

   〔高橋ひろみ厚生分科会委員長 登壇〕

○高橋ひろみ厚生分科会委員長 おはようございます。
 決算特別委員長の指名により、厚生分科会に付託されました議案の審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
 付託されました案件を審査するため、去る9月15日及び19日の両日、第4委員会室において厚生分科会を開催し、全委員出席のもと、関係部課長の出席を求め、慎重に審査を行いました。
 始めに、一般会計のうち第2款第1項総務管理費の所管に関する事項について申し上げます。
 交通安全対策費でありますが、道路改良工事やバイパス工事途中において、交差点の形状がT字路になるなど、事業完了後に信号機が設置されるとしても、交差点の現状を把握し、見通しの悪い箇所等についてはカーブミラーの設置や路面表示による交通安全施設の整備を行うなど、交通安全の確保と事故防止について関係機関と連携した取り組みをお願いいたします。
 次に、市民生活費の消費者行政事業についてでありますが、近年の社会問題としても大きく取り上げられております「オレオレ詐欺」等の防止対策として、警察署や各地域の防犯活動とともに一層の啓発活動を要望いたします。
 次に、防犯事業についてでありますが、児童生徒への声かけ事案や不審者の出没など社会環境が都市化とともに悪化し、年々増加の傾向にあることは大変残念であります。本市においては、昨年度から「子ども見守り隊」を始め学校・地域・家庭が一体なって取り組まれ、これまで大きな事件等が発生しなかったことは関係者の御苦労のたまものであり、敬意を表するものであります。
 さて、市内の危険な箇所などについては各地域や学校等で既に把握しているものと存じますが、集落外における通学路や公園などの安全確保が懸念されている状況であります。通学路の安全確保はもとより、市民生活の安定と犯罪防止対策の観点からも夜間の危険箇所の点検を行い、公園管理者や関係機関と連携した対応がなされるようお願いしますとともに、集落外における公衆街路灯設置事業等の推進を強く要望いたします。
 次に、第3項戸籍住民基本台帳費について申し上げます。
 住居表示事業でありますが、平成17年度は東根東部地区の本丸南・本丸東・本丸北において実施され、わかりやすい住居表示がなされたことは評価するものであります。
 今後も、地域住民とのコンセンサスを得ながら、市民生活の利便性の向上のために事業が円滑に推進されるよう望むものであります。
 次に、窓口業務委託事業についてであります。
 一昨年4月1日から窓口業務の一部をNPO法人へ委託しておりますが、窓口における対応については市民から高く評価されておりますことは大変喜ばしいことであります。今後とも、市民に信頼される窓口業務が実施されるよう、個人情報の保護及びセキュリティーの確保には万全な対策を講じるとともに、より一層慎重な運営管理と事務従事者への研修指導等がさらに充実されるようお願いいたします。
 次に、第3款民生費について申し上げます。
 社会福祉総務費の民生委員児童委員活動事業でありますが、本市の民生委員児童委員数については、平成16年度に10名の増員が図られ88名になったところであります。それぞれの委員の方々が地域との連携を図りながら活動されていることに対して敬意を表するところであります。
 近年の社会問題になっております「老々介護」「老人虐待」や「児童虐待」「引きこもり」など地域社会における取り組みもますます重要になってきております。また、老人世帯が増加の傾向にある中、閉鎖的な生活になることのないよう地域における見守りや声かけなどがますます重要になってきております。
 今後も新任民生委員児童委員等への研修等を十分に行うとともに、必要な福祉サービスの情報提供や相談・援助等、社会福祉の一層の増進が図られるよう、民生委員児童委員の増員を図るなど、より親しまれ信頼される民生委員児童委員活動事業が推進されることを強く望むものであります。
 次に、障害者小規模作業所助成事業であります。
 東根さくらんぼの家が開所され3年目を迎え、現在、通所されている方は14名に達しております。
 障害者小規模作業所運営補助により運営されておりますが、通所人数が16人を超えた場合は施設区分がA型になり、県からの運営補助額も増額されるようになるとのことであります。今後、通所者の増員が予想されることから、障害者自立支援法に合わせた施設運営の充実を検討していただくとともに新たな場所への移転が望まれるもので、引き続き支援策等についてご検討くださるよう要望いたします。
 次に、社会福祉施設費のさくらんぼタントクルセンター維持管理事業でありますが、昨年4月にオープンし、猪口少子化担当大臣、皇太子殿下もご視察なされ、施設入場者が50万人を超え、当施設とともに「東根市」の名を県内外に発信できたことは、土田市長を初めNPO法人クリエイトひがしね、市当局関係各位のご努力の成果であり、高く評価するものであります。今後とも当施設の適切な維持管理と、市民に親しまれ愛される施設の管理運営に努められるようお願いいたします。
 次に、身体障害者福祉費の障害者社会参加促進事業についてであります。
 在宅身体障がい者の生活訓練及び自立支援により社会参加を促進するため、そのニーズに合わせた事業が展開され、在宅身体障がい者の生活訓練と自立支援が図られたものと高く評価するものであります。
 特に、福祉タクシー券助成及び給油券助成事業については事業内容が充実されたほか、労働ボランティアサークル「やまびこ」による声の広報や手話奉仕員派遣事業をはじめ、その他の事業についても高い実績をあげており、引き続き事業の促進を望むものであります。
 次に、在宅酸素療法者支援事業についてでありますが、本事業は県内自治体に先駆けて取り組まれ、利用者からも高く評価されているとともに、他の自治体からも注目されております。
 今後とも本事業の継続と個人負担の軽減が図られるよう県に要望するなど、支援策の一層の充実を望むものであります。
 次に、知的障害者福祉費の知的障害者通所施設整備事業について申し上げます。
 大けやきの家施設整備補助金については、平成16年度で借入金の償還が終了しており、償還補助金は「こすもすの家」の分が支出されておりますが、大けやきの家については道路改良に伴う移転計画があり、現場所を含め検討中であり、まだ結論に至っていないとのことであります。
 当該施設については、通所者にとっての利便性などを考慮し、早急に移転整備計画等が決定され施設運営の安定が図られるよう、引き続き関係者への指導・助言をお願いいたします。
 次に、老人福祉費について申し上げます。
 生きがい活動支援通所事業でありますが、在宅高齢者の介護予防支援策として平成12年度に事業がスタートし、既に6年経過しております。県内外から多くの行政視察や見学者が訪れ、本市の誇れる事業の一つになっていることは大変喜ばしいことでありますが、6年間における本事業を検証し、その効果を把握することが大切であり、本事業の一層の充実とPRに反映させることが必要と考えますので、事業の実績とその効果等について数値で示せるように、利用者の協力を得ながら早急に取り組まれるよう望むものであります。
 次に、高齢者緊急通報体制等整備事業についてでありますが、単身高齢者の急病等緊急事態に対処できるなど当システムは単身高齢者等の生活の安全確保と不安の解消を図る上で大変有効に機能しておりますので、今後とも普及されるように要望いたします。
 次に、児童福祉費の医療給付費についてであります。
 0歳児及び第3子医療費無料化事業でありますが、対象乳幼児を持つ保護者の乳幼児医療費の負担軽減に貢献できたことは、安心して生み育てられる環境の一つとして高く評価できるものであります。
 乳幼児医療事業の拡大充実については、だれもが期待しているものでありますが、県単事業の改正により平成17年7月1日から扶養者の所得制限額が引き下げられたことから対象者が大幅に減少しており、大変残念な状況であります。所得制限の緩和について県に強く要望していただくなど本事業の目的が達成されるよう、より一層の充実を強く望むものであります。
 次に、第4款衛生費について申し上げます。
 インフルエンザ予防接種事業についてでありますが、関係各位のご努力により、山形県内において広域的に予防接種を受けることができる体制が整備され、接種率の向上と負担が軽減されたことは大変喜ばしく、また、東根医師会の積極的な対応についても高く評価するものであります。
 今後とも医療費の軽減につながる予防対策の推進とともに、安定供給システムの確保と医療体制の一層の充実を望むものであります。
 次に、老人保健事業費について申し上げます。
 がん検診事業については、引き続き受診率の向上に努め、がんの早期発見・早期治療につながるよう一層の推進と啓発の強化に努めていただくとともに、受診後の指導・相談等のさらなる充実が図られるよう望むものであります。
 また、オプション検診種目については前立腺がん等の検診費用の助成を行うなど、受診率の向上と早期発見が図られるよう要望いたします。
 次に、第9款消防費について申し上げます。
 常備消防事業については、現在55名体制であたられておりますが、災害発生時や救助活動において道路事情等により緊急機動車が現場に急行できない場合も想定されます。山間部や狭小な現場においてはバイクを活用しての状況把握と情報伝達が迅速にできることから、今後、本市においてもバイク隊の設置について検討していただくようお願いいたします。
 次に、非常備消防費についてであります。
 本市における自主防災組織については、一部を除き各地区で組織化されたことは各地域住民の危機管理意識の高揚と関係各位並びに消防本部のご努力の成果であり、敬意を表します。
 本市の防災計画並びに国民保護計画との整合性を図り、市民の生命と財産の保護に向け、情報伝達の迅速化など今後とも各地域の実情に応じた防災体制と組織強化が図られるよう要望いたします。
 次に、消防施設費の消防施設維持補修事業及び貯水槽・消火栓新設事業でありますが、維持管理の向上と既存施設の点検を含め、市民が安心して暮らせる「防災環境づくり」のために市内全域の整備計画を立て、安全性及び機能性の高い貯水槽並びに消火栓の新設整備を早急に進めていただくようお願いいたします。
 次に、水防事業でありますが、中小河川の氾濫や洪水に対応するためハザードマップの活用を図りながら、長瀞地区自主防災会を中心として訓練が行われたとのことは関係地域住民の危機管理意識の高揚と訓練や啓発活動が効果的に行われたものと高く評価します。
 今後とも各地域におけるそれぞれの訓練が展開されるよう要望いたします。
 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
 未納額については年々増加しており、収納率の向上対策が急務となっており、その対応についても、収納対策本部の組織強化を図るなど収納率の向上のため日夜ご努力されておりますことに対して敬意を表するところであります。
 今日の社会経済情勢はやや上向きとはいうものの、若年層におけるフリーターの増加や勤務形態の多様化等により、収納率の向上に大変苦労している状況のようであります。
 現状のまま推移すれば、基金からの取り崩しも毎年1億円程度必要となり、平成20年度には基金残高が5億円を切るのではないかと懸念されます。
 また、被保険者証のカード化による世帯全員保有方式を早急に導入し、加入者の利便性を図るとともに、国民健康保険制度の必要性の啓発普及を徹底され、今後とも予防対策に重点を置きながら、本制度が充実されるようご努力を願うものであります。
 また、生活困窮者や低所得者の実情にも十分配慮され、救済や減免措置などについても十分考慮していただくことをお願いいたします。
 次に、東根市老人保健特別会計についてでありますが、国民健康保険特別会計と同様に一般会計からの繰入金が年々増加の傾向にあります。高齢者が健やかに安心して老後を過ごせるよう、予防事業に重点を置き、医療費の軽減が図られるよう施策の充実を求めるものであります。
 次に、東根市介護保険特別会計について申し上げます。
 昨年11月に神町地区に80床規模の民間による介護保険施設として「おなさぎ」が開所され、既に満床とのことであり、関係各位のご努力により多くの入所待機者の要望にこたえることができたことに敬意を表します。
 一方、このたびの介護保険制度の改正については、急激に進展する高齢化に伴う給付費の拡大や、間近かにした団塊世代の高齢化に対応し、安定的・持続的な制度を構築するためとして介護予防に重点を置いた改正でありましたが、反面、施設入所者等に係る居住費・食費を給付対象外にすることや、介護報酬、保険料の改定など総じて被保険者の負担増となる改正でもありました。
 また、介護認定審査事業についても年間約1,900件を数え、今後ますます増加するものと推測されますが、適正な認定調査業務が行われるなどとともに給付率が低下したりすることのないよう、今後とも福祉サービスの支援と充実を望むものであります。
 最後に、市営墓地特別会計について申し上げます。
 市民待望の市営墓地300区画が完成し、全区画が完売したことは関係各位の努力と行政側の努力が実ったものと高く評価いたします。
 しかしながら、予想以上の人気でうれしい反面、抽選に漏れた100名の方々にとっては大変残念な思いをされているわけであります。希望者の願いにこたえるためにも市営墓地の第2期計画を早急に進めていただくよう強く要望いたします。
 以上、意見と要望を付し、付託されました案件を採決した結果、全委員一致により各会計とも原案のとおり認定すべきものと決しました。
 何とぞ、本分科会の決定のとおりご可決くださいますようお願い申し上げて、報告を終わります。
○佐藤直決算特別委員長 以上で、各分科会における審査の経過と結果についての報告を終わります。
 これから各分科会委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。ご質疑ありませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 質疑もありませんので、これで終わります。
 次に、討論ですが、通告がありませんので討論を終わります。
 これから議第64号 平成17年度東根市一般会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 本決算は、歳入については議長を除く全議員で慎重に審査を行い、歳出については各分科会に付託し、審議を願った結果、各分科会委員長報告はいずれも認定すべきものとするものです。議第64号は、各分科会委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第64号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第65号 平成17年度東根市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第65号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第66号 平成17年度東根市東根財産区特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第66号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第67号 平成17年度東根市学校給食事業費特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第67号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第68号 平成17年度東根市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第68号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第69号 平成17年度東根市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第69号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第70号 平成17年度東根市老人保健特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第70号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第71号 平成17年度東根市一本木土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第71号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第72号 平成17年度東根市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第72号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第73号 平成17年度東根市市営墓地特別会計歳入歳出決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第73号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第74号 平成17年度東根市水道事業会計決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第74号は原案のとおり認定されました。
 次に、議第75号 平成17年度東根市工業用水道事業会計決算認定について採決をいたします。
 お諮りします。本決算に対する委員長の報告は認定すべきものとするものです。本決算は、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。よって、議第75号は原案のとおり認定されました。
 以上で、決算特別委員会に付託されました議案の審査は全部終了いたしました。
 なお、この後開催の本会議において本委員会における審査の経過と結果についての報告ですが、私からは結果の報告とし、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤直決算特別委員長 異議なしと認めます。したがって、私からの報告は結果の報告とし、各分科会委員長の報告を本会議における決算特別委員長の報告にかえることに決しました。
 次に、執行部に申し上げます。決算審査の中で示された各委員の意見、要望などを十分に尊重し、的確な事務処理にあたられることをお願いいたします。

◎閉     会

○佐藤直決算特別委員長 これで、決算特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

   午前11時34分 閉 会