議事日程 第2(一般質問)

平成15年6月5日 午前10時 開 議

      青  柳  信  雄 議長       武  田  敏  夫 副議長


◎出席議員(22名)
 1番   清  野  貞  昭 議員       2番   佐  藤  万 記 子 議員
 3番   清  野  周  治 議員       4番   奥  山  重  雄 議員
 5番   森  谷  政  志 議員       6番   佐  藤     直 議員
 7番   岡  崎  賢  治 議員       8番   高  橋  ひ ろ み 議員
 9番   秋  葉  征  士 議員      10番   清  野  忠  利 議員
11番   高  橋  一  俊 議員      13番   結  城     芳 議員
14番   早  坂     隆 議員      15番   阿  部  綾  子 議員
16番   渡  辺  正  幸 議員      18番   深  瀬  秋  広 議員
19番   小  野  一  男 議員      20番   武  田     敞 議員
21番   阿  部  忠  男 議員      22番   槙     仙 一 郎 議員
23番   武  田  敏  夫 議員      24番   青  柳  信  雄 議員

◎欠席議員(1名)
17番   市  村  賢  治 議員

◎説明のため出席した者の職氏名
                                 教育委員会
土 田 正 剛  市     長        高 橋 良 子
                                 委  員  長
         選挙管理委員会
植 村 良 作                 横 尾   尚  代表監査委員
         委  員  長
保 角 國 雄  農業委員会会長        槙   栄 司  消  防  長
武 田 新 市  助     役        奥 山 昭 男  収  入  役
鈴 木 千 原  教  育  長        椎 名 和 男  総 務 部 長
武 田   稔  市民生活部長         小 川   武  保健福祉部長
                                 建 設 部 長
細 矢 昭 男  経 済 部 長        小 野 幸 治
                                 兼水道部長
山 本 源太郎  教 育 次 長        原 田 清一郎  総合政策課長
牧 野 利 幸  庶 務 課 長        高 橋 一 郎  財 政 課 長
         選挙管理委員会                 監 査 委 員
佐 藤 信 行                 保 科 正 一
         事 務 局 長                 事 務 局 長
         農業委員会
菊 口 吉 之
         事 務 局 長

◎事務局職員出席者職氏名
杉 浦 正 弘  事 務 局 長        荒 川 妙 子  事務局長補佐
         議 事 主 査
清 野 敬 信                 牧 野 美和子  主     任
         兼議事係長
伊 藤   公  主     事

◎議 事 日 程

 議事日程第2号
       平成15年6月5日(木) 午前10時 開 議

 日程第 1  市政一般に対する質問
        1  14番  早  坂     隆
        2   2番  佐  藤  万 記 子
        3   8番  高  橋  ひ ろ み
        4  22番  槙     仙 一 郎
        5  15番  阿  部  綾  子
    (散     会)


◎本日の会議に付した事件

 議事日程第2号に同じ。

平成15年東根市議会第2回定例会一般質問発言通告者

番号 質 問 者 質問事項 質   問   要   旨 答弁者
早 坂   隆
議     員
1.国道48
号の整備につ
いて
1.地域高規格道路の候補路線の指定につ
 いての考え方
2.当面の交通安全施設等の整備について
市  長
佐 藤 万記子
議     員
1.市民と共
に創るまちづ
くりを目指し
1.まちづくり基本条例の制定を考えるべ
 きと思うがどうか。
2.パブリックコメント制度の導入を図る
 べきと思うがどうか。
市  長
2.開かれた
公正な市政に
するために
1.職員倫理条例及び政治倫理条例の制定
 を考えるべきと思うがどうか。
市  長
3.安心して
子供を産み育
て、だれでも
がくらしやす
い環境づくり
1.不妊治療費の助成を考えていくべきと
 思うがどうか。
2.障害者にやさしい道路、駐車場、市の
 ホームページのバリアフリーを考えるべ
 きと思うがどうか。
市  長
高 橋 ひろみ
議     員
1.市道にお
ける歩道整備
について
1.歩道の整備と維持管理を相対的に考え
 るべきと思うがどうか。 
市  長
2.ゴミス
テーションに
ついて
1.ゴミステーションの適正配置について
 どのようにお考えか。
市  長
槙   仙一郎
議     員
1.市の入札
制度について
1.近い将来、本市においてインターネッ
 トによる電子入札制度を検討されている
 かどうか。
2.15年度から「すこやか・やすらぎの
 郷」建設に入るわけですが、地元業者育
 成にどのような配慮をしようとしている
 のか。
3.市事業工事全般の入札する場合の工期
 のあり方について。
市  長
2.選挙につ
いて 
1.このたびの県議会選挙において本市に
 おいても逮捕者が出ました。市長の考え
 と今後の対策はどうか。
市  長
3.社会教育
について
1.東根市の社会教育を充実させるために、
 地区公民館長は区長兼務はどうしても必
 要なのかどうか。現在はどうなっている
 のか。
2.地区公民館運営について調査に行った
 場合、公民館長は調査に応じなくともい
 いのかどうか。
教  育
委員長
阿 部 綾 子
議     員
1.東根本町
地域のまちづ
くりについて
1.大けやき周辺及び本町商店街の活性化
 と交流人口の拡大を図るためには歴史と
 文化に配慮した魅力ある「まちづくり」
 の推進が必要と思われますが、今後の計
 画をお伺いいたします。 
市  長

◎開     議

○青柳信雄議長 皆さんおはようございます。本日の会議に欠席の届け出がありましたのは、17番市村賢治議員です。したがって、出席議員の数は22名で、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
 なお、執行部において、武田助役が都合により遅刻となる届け出がありましたので、ご了承願います。
 本日の会議は、議事日程第2号によって進めます。

◎市政一般に対する質問

○青柳信雄議長 日程第1、市施一般に対する質問を行います。
 質問は通告順としますが、発言順番を迎えたときに議場にいない場合は発言権の放棄とみなしますので、そのようにご了承願います。

◎早坂 隆議員質問

○青柳信雄議長 最初に、14番早坂隆議員。

   〔14番 早坂隆議員 登壇〕

○14番(早坂隆議員) 皆さん、おはようございます。私は、多くの皆さんに感謝を申し上げながら、議員生活20年間の締めくくりとして、これまでもたびたび取り上げてまいりました国道48号の整備について質問をさせていただきます。
 現在の国道48号、かつての関山峠を語るとき、私は明治9年に初代山形県令を命ぜられ、関山新道を開削した三島通庸のことが思い起こされるわけであります。当時の関山峠は、山形県と宮城県を結ぶ山越えの中で積雪量も少なく、近距離で結ばれる重要な峠であり、ますます盛んになる両県の物資輸送のためには、どうしても関山峠の改修が必要でありました。三島県令による明治政府への上申によりまして、関山新道開削の許可がおりたのであります。峠越えには隧道を貫通させること、峠の部分は官費で整備するが、峠から山形市までは民費で整備することが決定され、民間費用調達のため村山地方一帯から強引とも言える上納金の徴収が実施されました。当時の関山村の戸長村山和十郎は、奥羽山系と若木原からの森林に囲まれた村の閉鎖性を克服するため、新道開削の重要性について村民や周辺の土地を説得いたしまして、労役の提供を申し出るなど、三島県令に直訴した経緯もあり、明治13年に起工式が行われたのでありました。
 しかし、関山峠は奥羽山脈を越える険しい山道であることにかわりはなく、この工事の中で火薬運搬のため労役に従事した村民のうち、火薬爆発により23名の命が失われるという殉難事件が発生し、これら幾多の困難を極めて関山新道が開通したことを私たちは忘れてはならないと思っているわけであります。山形新道の開通によりまして、物資や郵便物の輸送のため、馬車、人力車、人々の往来が便利になり、年間では明治17年には5,000台、同22年には1万台を超える荷車が、荷馬車が来まして、昭和11年度にはコンクリート隧道が完成し、そして戦後になって自動車輸送の時代がはじまります。昭和38年には、1級国道に昇格したのであります。さらに、旧隧道の北側に新しいルートと長大なトンネルが昭和43年に開通し、栗子新道が開通するまでは冬期間における山形県と宮城県を結ぶ唯一のルートとしての役割を担ってきたのであります。
 このような長い国道48号の歴史を振り返りながら、先人たちの努力に改めて感謝を申しながら、今日の国道48号は一日約1万台が往来し、県内の産業、観光の発展のために重要な役割を果たし、いまや物流と交流の大動脈となっており、2車線のままでは早晩重要な機能を果たせなくなるのではないかと懸念しているところであります。
 そこでお伺いいたしますが、市長は就任以来、国道48号の高規格道路の整備を表明し、本市の重要事業の中にも地域高規格道路の候補路線として必要を掲げ、各方面へ要望活動を展開されてきたものと承知しております。東根市、天童市及び仙台市で構成している国道48号道路改良促進協議会において、この問題で現在はどのように協議はなされているのか。また、新聞などで天童市が地域高規格道路の要望を断念したかのような報道がなされているが、その真意のほどはどのように受け止めておられるのか、さらに、このような関係自治体間の足並みの乱れとも言える状況下の中で、今後どのように運動展開していくのかお尋ねいたします。
 次に、2点目でございます。大型車両等がひっきりなしに往来する国道48号の沿線においては、さくらんぼなど観光シーズンに入りますと相当な渋滞を来します。また、地域住民、通学児童が交通事故に巻き込まれたり、大型車が民家に突っ込むという重大な事故も起きていることから、沿線住民は道路横断や自家用車で国道に出る際に大変な気を使うなど、日常的に不安を抱えており、早急な安全対策が望まれております。現在も峠区画の局部改良、集落区画の歩行者道路などの工事が行われておりますが、その計画と進捗状況はどうなっているのか、また今後の早期完成に向けた対策をどう考えておられるか、お尋ねいたします。
 以上、国道48号の地域高規格道路の選定に関して、また現状の渋滞対策、安全対策に関して、市長の率直な考えをお尋ねし、登壇での質問を終わらせていただきます。
○青柳信雄議長 14番早坂 隆議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 早坂議員のご質問にお答えをいたします。
 ただいまは明治政府以来、三島県令並びに村山和十郎の48号のまさに関山新道の開削にかける熱意というふうなものについては、私も承知をいたしております。時は経ち、そして48号の第2次改築的なものが今、議論されておるわけでありますけれども、私はこの場に臨みまして、歴史に学び、そして新たな熱意を持って私どもは48号の2次改築に努力をいたさなければいけない、改めて考えをいたした次第であります。そういう意味では、早坂議員の今の経過に至る話がありましたけれども、私も全く同感であります。
 早坂議員の国道48号の整備についての質問にお答えをいたします。
 はじめに、地域高規格道路候補路線の指定についてでありますが、この件に関しましては、これまでも本市の重要事業の一項目に掲げ、国、県など関係機関に要望活動等を展開してまいりました。しかしながら、現実的にはさきの3月定例会においても申し上げましたように、これらの取り組みに対する仙台市側との温度差があることも事実であります。また、昨年、道路関係4公団の民営化が議論され、その中で今後の高速道路建設のあり方については、従来の方式を大きく転換するものとなり、極めて厳しい情勢となっておりますことはご案内のとおりであります。高速道路建設をめぐるこうした情勢の中にあって、その下の計画に位置づけられている地域高規格道路の今後の動向については、さらに厳しい状況にあります。
 こうしたことから、地域高規格道路の候補路線の指定に向けた今後の取り組みにあたっては、このような現状を踏まえつつ、仙台市や天童市をはじめ関係機関との連携をさらに密にしながら、粘り強く息の長い努力が必要であると考えているところでありますので、議員皆様にも一層のご理解とご協力をお願いするものであります。
 次に、当面の交通安全施設等の整備に関する質問にお答えをいたします。
 国道48号は、仙台圏と結ぶ重要な動脈であり、交通量も年々増加している状況であります。この国道整備については、舗装の維持修繕工事、防災工事、関山トンネル消融雪設備工事、そして局部の改良整備工事等を実施していただいております。交通安全施設等の整備としては、高崎小学校から深沢集落までの区画について、歩道の幅員を拡幅し、既設歩道の段差の解消を図り、安全かつ快適で高齢者や車いすの方が利用しやすい歩道空間を確保するために、国に対し整備の要望をしております。このうち第一期整備区間として、西原地区を関係地権者の協力を得ながら歩道整備事業を実施していただいているところであります。今後においても、交通安全施設等の整備については関係機関に強く要望してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
○青柳信雄議長 14番早坂隆議員。
○14番(早坂隆議員) 再質問させていただきます。
 ただいまの答弁によりますと、仙台市、天童市、東根市で構成しますところの促進協議会の足並みが乱れているという感じを受けたわけであります。この足並みをです、そろえて運動をする意味では、どのようなことを市長は考えているのか伺います。
 そのほか専門的な視点、3点について部長の方から、建設部長の方からお願いいたします。
 最初に1番でございますけれども、地域高規格道路とはどのような性格のものであるか。
 2番目でございます。地域高規格道路の候補路線の指定から工事着手までどのような手順をしておるか。
 3番目でございます。県内には地域高規格道路の候補路線、計画路線が幾つあるか。
 この3点についてお尋ねしたいと思います。以上です。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 ただいまのはこれ、事務方が書いてくれた答弁でありますので、大分早坂議員の今の質問の主旨を聞いておりますと、事務方とのずれが非常にあるなと、まず率直に私それ感じました。
 それで、私の方からは、ここからは本音で申し上げます。
 確かに仙台市側、そして最近では天童市側等々と非常に微妙な意見のずれが目立ってきたなと私思っております。これは率直な感じであります。
 ただし、我々としては、この天童市さんと東根市が中心になって、国道48号の地域高規格化に向けていろいろと今まで大会をそれぞれ順番で開催をしてきたことはご案内のとおりであります。その中で、少なくとも昨年度までは高規格化というふうなことについて意見の一致をみてやってきたのは事実であります。そういう中で4車線であるとか、地域高規格化であるとか、いろんなことが今、新聞等で報じられておるわけであります。確かに天童市さんの方でも、今般の山形県に対する陳情要望等におきましては、地域高規格化をあきらめて、新聞報道によればですね、あきらめて、難しいという情勢の中で4車線に切りかえた方がいいというふうなことが新聞に載っておりました。そういうことの観点で、私も天童の遠藤市長にも確かめてみました。そういう話の中で、一部やはり誤解を生ずることもあったやに私も聞いております。そういう中で、今後、今年は天童市さんの側の順番開催県ということになっておりますけれども、この秋までの間に少なくとも両方が共通の認識の下で大会が開けるように私自身も調整に乗り出さなければいけないなというふうに思っております。それは私できるというふうに思っております。
 ただ、そこの中で仙台市さんの方は相当温度差がありますよということは、私は3月か12月の議会か何かで確かはじめて議会で、私も申し上げましたとおりでありますが、仙台市さんの方は事務方の話でありますけれども、少なくとも地域高規格化の道路として手をかけなければいけないものが2本あるやに聞いております。そこの中には、少なくとも48号は入ってないわけであります。したがって、いますぐ地域高規格化として、その運動をやるということであれば、仙台市さんとしてはおろさせていただくというふうなことが事務当局方の話し合いの中ではそういう話があるそうであります。したがって、そういうふうな天童市さん側の今年の表現方法にあるいはなったのかなというふうに思っております。
 ただし、これは仙台市さんの実情というのは今述べたとおりでありますけれども、しかし、地域高規格化そのものに反対するとは言ってないのであります。したがって、それは優先順位の問題でありますから、たとえば2本の路線が完成をした場合は、次は48号というふうになることは私は、なるようにですね、これから働きかけをしていかんのじゃないか、少なくとも事務方の判断で左右されるのではなくて、お互いトップ同士が話し合いをして、こういうことを決めていくという、今後ルール化をしなければならないなというふうに私は思っておる次第であります。少なくとも、この48号の高規格化というふうなものについては、私はこの現在の段階では意見のずれをみておりますから、個人的な考え方というふうなことで申し上げさせていただきますけれども、地域高規格化というふうなことについては私はおろすべきじゃないと思っております。
 ただ、そこに至るまでの経過、あるいは途中の運動形態というふうなものには若干のやはりこれまでのトーンダウンと言いますか、そういうふうなものはやはり考えていかなくちゃいけないのじゃないだろうか。確かおととしの天童市の開催のときに、私が開会のあいさつの中で申し上げた記憶がありますが、総決起大会というあの名前、名称のつけ方ですね、私は少なくとも総決起大会というのは近いうち、いわゆる2、3年のうちに実現の運びになるかもしれないと、そういうときにはやはり総決起大会というふうなものの私は開催の仕方はいいと思うんですけれども、そういうふうなところまで、いわゆる熟度というものについては、そういうところまでは私はまだ達してないのではないかと、そういうことでおととし天童市の会場の中で申し上げた記憶があります。したがって、そういうふうな仙台市さん側のそういう実情もかんがみながら、今後お互いの調整、それから最大公約数としてどの文言を使えば一番スムーズにいくのか、その辺なんかも通して私自身も、あるいは天童市長さんにも申し入れはしておりますが、仙台の市長さんの方にトップがそういうことで申し入れをしなくてはいけないのではないだろうか、こういうふうに今考えているところであります。
 少なくとも、この運動のこれまでの成果の中で、山形県の建設企画主幹、いわゆる課長でありますが、松尾主幹に私もこの問題について電話で直接話をしました。県の認識としては、あくまでも地域高規格道路というふうなことで私どもも考えていきますと、こういうことでありますから、その辺についてもご理解をお願いしたいなというふうに思っております。
 この運動のこれまでの成果というのは、私は何と言ってもですね、天童市と東根市、あるいはその他周辺の自治体だけで運動を展開するということは片手落ちであると、何としても山形県の重要事業に組み入れていかなければ、この問題の効果というのはあがっていかないよということを私は持論としてこれまで再三議会にも議論を展開してきました。それがやっと2年前に県の重要事業の候補路線に指定していただいたわけであります。ということは、100万都市仙台と125万の山形県の知事が対等に、いわゆる責任を共有してこの運動にかける気持ちというふうなものがはじめて一つになったのではないかなということを私は自己評価をさせていただいております。そういう意味でも、今後県とそして我々地域の関係する天童市、東根市を中心としてですね、やはり運動をなお一層息長く展開していかなくてはならないのではないかなと。
 ただ、その際ですね、その4車線と地域高規格化というふうなものを考えてみた場合に、48号を全線高規格化というふうにするのには理論的に私は無理があるのではないかなというふうに思います。例えば、天童市さん側で言うと、山口地域というふうなものは容易にあそこは現道を4車線にすることは私は可能だと思います。あるいは、東郷地域も可能なのではないかなというふうに思います。しかし、一方において、高崎地区を考えてみた場合に、それだけの用地があるのかどうかということも考えながら、そしてなおかつ奥羽山脈の部分というものについては非常に地理的にも4車線を確保するというふうなことについては非常に難しいのではないだろうか、そういうことを考えてみた場合に、隧道方式での地域高規格化というふうなものが当然あっていいのではないだろうかというふうに考えるわけであります。したがって、その後段の地域高規格化の道路というのはどういう道路を言うんだという質問と関連するわけでありますが、私は地域高規格化の道路というのは、一口に言いますと自動車専用道路と考えてもらっていいと思っております。そういうふうな意味の中で、私は部分的には地域高規格化と、そして4車線で行い得るところは4車線化で要望する、こういう姿勢を堅持しなければいけないのではないだろうか。地域高規格化ということは、私はそういう意味では断じておろすべきではないというふうに考えておるところであります。
 そんなふうな意味で、あとは答弁に漏れたところについては、建設部長から答弁いたさせますが、いずれにしましても、ことしの秋の大会までには、その大会の内容、スタイルなども含めて、その意見の一致をみながら運動を再展開しなければならない。このことでは天童市長とも直接私話をしておりますので、その点については何ら異論がないというふうなことでもらっておりますので、そういう方向でこれから運動をさらに息の長い運動を続けていかなければならない、こんなふうに改めて思っているところであります。
○青柳信雄議長 小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 それでは、地域高規格道路の候補路線の指定から工事着手までの手順ということでありますけれども、最初に候補路線として指定の段階がありますが、地域高規格道路としての整備を進めるにあたり、妥当性、緊急性などを検討する路線とされております。
 次に、計画路線の段階に入りまして、地域高規格道路として整備を進めるために基礎的なデータの収集とか路線全体の整備計画などの検討を進める路線とされております。
 次の段階で、調査計画の指定でありますけれども、調査路線の計画路線のうち、ルートの選定とか整備手法、それからいろんな環境影響評価等の調整を進める計画とされております。
 次に、整備区間の段階に入りますけれども、計画路線のうち事業着手に向けて都市計画の決定手続きとか環境の問題とか、予備設計等を進める区間とされている段階で、最終的に整備期間において事業の着手になるわけですけれども、工事につきましては、実施設計や用地買収補償等の完了したあとに入ることになろうかと思います。
 次に、質問の地域高規格路線の候補路線、計画路線は幾つあるかということでございますけれども、県内では候補路線としまして石巻新庄道路が1路線、それから計画路線としまして新庄酒田道路、新潟山形南部連絡道路の2路線があります。
 以上であります。
○青柳信雄議長 14番早坂隆議員。
○14番(早坂隆議員) 最後でございます。要望を申し上げて終わりたいと思います。
 この国道48号の整備につきましては、今後とも鋭意取り組んでいただくことをお願い申し上げますとともに、最後にもう1点、交通安全施設の整備として、現在取り組んでいただいておる歩道整備箇所でございますけれども、現在は北側が歩道の整備ということで街灯ということでやっておるわけですけれども、南側の方にもです、歩道整備につきましてもぜひ取り組んでいただきたいということを強くお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○青柳信雄議長 要望でご了承願います。
 以上で、ご了解願います。

◎佐藤万記子議員質問

○青柳信雄議長 次に、2番佐藤万記子議員。

   〔2番 佐藤万記子議員 登壇〕

○2番(佐藤万記子議員) 通告に従いまして、お尋ねいたします。
 今、日本は良きにつけ悪しきにつけ、大きな変革のときを迎えています。政治の流れは行財政改革、地方分権の時代と言われていますが、地方自治体がよほどしっかりしていないと立っているのが危ないような状態になりつつあります。今まで地方自治体はさまざまな施策を住民にとって良かれと行政主導でいろいろ企画立案して行ってきていましたが、最近はどこの自治体も市民の意見を聞き取り入れて、ともに考え、プランを練り上げて行動に移している場面が多くなりました。東根市でも、都市計画マスタープラン、大けやき環境基本計画、男女共同参画プラン、エンゼルプラン、そしてすこやか・やすらぎの郷建設など、あらゆる場面で市民とともにまちづくりを進めています。今大切なのは、市民一人一人が主人公で、議会、行政とみんなで協力し、助け合ってまちづくりを進めていくことだと思います。そのためには、例えば行政から一つの計画があれば、その素案の段階から市民に意見を寄せてもらう。つまりパブリックコメント制度を取り入れて、回答を返していきながらプランを練り上げていくことが大切になってきます。
 そこで、それらを行う上で、まちづくりの基本理念と目標を共有して、共同のまちづくりを進めるために、そのバックボーンとなるものを考えていく必要があると思います。地方分権を進めていくならば、その自治体にはその自治体独自の基本となる条例が必要であり、自治基本条例、すなわちまちづくり基本条例を市民の総意でつくりあげて、東根市のすべての条例のもととなる東根市の憲法とも言うべきものと位置づけるべきではないかと思います。市長はいかがお考えでしょうか。
 次に、開かれた公正な市政のためにでございます。
 今、政治不信はこの経済不況の中で特に目立ち、政治にかかわる一部の人々の倫理観の欠如は目を覆い、耳をふさぎたくなるほどです。政治に対する不信感は納税拒否につながっているとテレビでも伝えていました。
 前段でも申しましたように、市民と共同のまちづくりをするにしても、大切なのは情報の共有と透明度の高い倫理観です。開かれた公正な市政のためには、情報公開と政治倫理、職員倫理のこの3点は最も大切なものだと思います。ほかの自治体では、不祥事の再発防止のために慌てて倫理条例を制定したところもあります。最近では、腐敗のない公正で開かれた地方政治の基礎的条件だと認識が広まって、倫理条例をつくる自治体が増えてきております。公職にある者がその権限や地位の影響力を不正に行使して、私利私欲を得る行為としてはならないとするのが条例の主旨であり、公職にある者の適格性を住民が判断するための制度でもあり、また反面、その地位や影響力が大きければなお誘惑の機会があることでしょうが、この条例はその誘惑から公職にある者が我が身を守るための制度でもあります。その一方、職員倫理条例も各地で制定されつつありますが、これはひとえに住民が求める公正な行政執行の確保にあります。そのためには、職員の倫理にもとる行為を禁止するとともに、ここが大事ですが、職員に対する不正の働きかけを排除しなければならないという2本の柱が必要です。不正な働きかけの禁止というのは、職員の身を守るものであって、そのような事実があった場合のために第三者機関として倫理審査会が必要となります。地方分権の進展に伴い、公職にある者と自治体職員の資質と能力が改めて問われています。政治倫理条例と職員倫理条例の制定は、政治風土の浄化と古い形の行政スタイルを脱するきっかけとなると考えます。これにより、住民の政治行政不信は大きく払拭できるものと確信いたします。東根市は、市長、3役、議員、職員の倫理条例をほかのモデルとなるようなものを制定すべきと思いますが、どうお考えでしょうか。
 最後に、安心して子供を産み育て、だれでも暮らしやすい環境づくりについて申し上げます。
 一つは、不妊治療費に関してですが、結婚して2年過ぎても妊娠しないのを不妊症と言い、結婚した10組に1組は不妊症だそうです。不妊の原因の検査とか排卵誘発剤など薬を使った治療には保険がききますが、人工受精や体外受精には保険がききません。体外受精1回で妊娠する確率は1割から2割ということで、何回もチャレンジする人はその高い治療費に悲鳴をあげています。
 厚生労働省によると、不妊治療を受けている人は全国で平成11年度で約28万5,000人もいるそうで、そのうち体外受精や顕微鏡受精は約4万8,000人と推定されています。体外受精で生まれる子供は年間1万2,000人で、新生児の100人に1人に当たります。
 治療費と申しますと、人工受精が1回で5,000円から5万円ほどかかり、平均で1万円とすごく幅があります。体外受精が20万円から50万円かかり、平均で30万円ぐらい。顕微鏡受精は40万から65万ぐらいかかります。4割以上の夫婦が検査や治療費の総額が100万円を超えて、450万円になった人もいます。この経済的負担を軽くするために、与党三党は不妊治療助成を合意し、2年間に限り年間10万円助成するとして、来年度から実施される見通しと新聞報道がありました。この実施主体は都道府県、政令都市、中核市で、国と自治体が2分の1ずつ負担することになりそうです。これ以前に全国各地でその自治体独自に助成制度をとっているところがあります。来年実施されるとしても、国の助成制度では不十分と思われます。東根市も子供がほしい人が安心して産める環境を整えるべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。
 次に、車いすの人たちが安心して通れる歩道の整備をお考えいただきたいと思います。
 歩道は、ほとんど車道より一段と高くなってマウンドアップ型と呼ばれているそうですが、横断歩道のところや車道と接するところに傾斜や段差があり、また街路樹の根がはって路面がでこぼこで大変危険です。車いすの人ばかりではなく、高齢者、歩行がスムーズでない人も大勢おられますが、一日も早く段差を解消してあげていただきたいと思います。
 そして、車いす用の駐車場の件ですが、市役所や公立病院の駐車場は車いす用として表示をしてバリケードが置いてありますが、あれは車いすの人が一人で来た場合、それを移動するのが大変らしいのです。一般の健常者のモラルの問題と言ってしまえばそれまででしょうが、雨のときや雪のときなどは余計にひどいそうです。障害者の目線で早急に改善すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。
 最後に、東根市のホームページは情報満載で、アクセス件数も多く、最近はさくらんぼ園にライブカメラがあって、風に揺れる赤いさくらんぼを自分でカメラを動かしながら見られるので大好評だそうですが、もう一つ目が不自由な人のためにお願いがあります。視覚障害のある人、視力の弱い色弱の人、高齢者の人にもホームページが見やすいように文字の大きさを変えたり、画像の拡大や背景や文字の色が自分で見やすい色に変えられるシステムがございます。パソコンにあまり慣れていない人でも気軽にボタン一つでできますので、これをご検討お願いいたします。
 以上、いろいろと申し上げましたが、これらはすべて誰でも安心して住み続けたくなる東根市になればいいなと思い述べさせていただきました。これで一期目最後の登壇での一般質問を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 2番佐藤万記子議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 佐藤万記子議員の質問にお答えをいたします。
 はじめに、市民と共に創るまちづくりについてのご質問でありますが、まちづくり基本条例につきましては、一般には自治基本条例、もしくは行政基本条例などと称され、自治体運営の基本原則を総合的に定めるもので、自治体の憲法とも言われております。地方分権一括法の施行により新たな地方分権時代がスタートしたことになりますが、その流れの中で北海道ニセコ町をはじめ、この基本条例を制定した自治体があることは承知をしているところであります。また、市民の多様な価値観を反映する機会を確保し、政策形成過程の一層の透明化を図る観点から、パブリックコメント制度の導入を行っている自治体があることもあわせて承知をしているところであります。
 さて、私は常々市民と行政との共同のまちづくりを理念に掲げ、これまで市政の運営を行ってまいりました。一例として、さきに策定しました本市のまちづくり計画の最上位に位置づけている東根市総合計画をはじめとして、都市計画マスタープラン及び男女共同参画社会推進計画等の策定にあたっては、公募委員も含めた市民各層からなる市民会議を組織するとともに、それぞれアンケート調査等を行い、市民意識の集約を図りながら本市の基本となる計画策定を行ってきたところであります。特に、都市計画マスタープランや男女共同参画社会推進計画を策定するプロセスの中で、市民会議で出された意見や計画の原案を随時市報に掲載し、これらに対する意見を広く市民から求めるという方法を取り入れており、まさにパブリックコメント制度以上の手法でまちづくりを実践しているものと自負しているところであります。
 一方で、パブリックコメント制度とは異なりますが、声の宅配便をはじめ毎月の市長と語る日などの機会を通じ、直接広く市民の声を聞くことが私の市政運営の基本となっていることは議員もご承知のとおりであります。これまでも市民との対話を怠ることなく、協働のまちづくりに努めてきたところでありますが、公募委員の例を申し上げれば、思うように手があがらず、委員数の確保に苦慮する場面や市民からの意見や提言が寄せられなかったという例もあり、市民の方々の意識は理想とする熟度に達していないのではないかと思慮される一面もあると認識しているところであります。
 このように市民と共に創るまちづくりの理念につきましては、佐藤議員と共有できるものが多いと認識しておりますが、本市の現状では必ずしも条例の制定や制度の創設が最良の方法ではなく、個別の計画策定時においてこれまで本市が行ってきたまちづくりの手法を用いながら実施していくことが最良であると判断するものであります。昨今の自治体に求められている情報公開、政策評価など、普段の姿勢においても情報の共有や市民参加を積極的に進め、市民の方々の知恵やエネルギーを政策形成に反映できるシステムの構築は大いに推進していかなければならないテーマであると認識しております。今後は、これまでにも増して市民の方々との協働のまちづくりに努めるとともに、ご指摘の条例の制定や制度の導入については、その気運の盛り上がりを待って検討してまいりたいと考えますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、開かれた公正な市政のため、職員倫理条例及び政治倫理条例の制定を考えるべきとの質問にお答えいたします。
 平成7年ころから社会問題となった空出張や官官接待等、公務員の規律の緩みに対する社会の反発にこたえて制定されたのが、国家公務員倫理法であり、平成12年4月から施行されております。公務員が全体の奉仕者であることは憲法第15条や地方公務員法第30条に明文化されており、国民から疑惑や不信を招くような行為を行うことは厳に慎まなければならないことはもちろんのことであります。地方公務員法には、信用失墜行為の禁止や秘密を守る義務などの服務に関する規定が定められているところであります。また、この法律に違反した場合は免職も含めた懲戒処分も受けるということも明確に規定されているところであります。さらに、本市の条例等においても、東根市職員の懲戒の手続き及び効果に関する条例や、東根市職員服務規定等が制定されており、これらの例規については市のホームページにも掲載しておりますので、市民の誰もが容易に見ることができるようになっております。幾つかの自治体で制定している職員倫理条例の内容は、地方公務員としてふさわしくない行為、特に利害関係者や事業者との接触についての禁止事項等についてこと細かく規定しているようであり、まさに公務員として行って悪い当たり前のことを条文化したものであります。
 私は、職員の公務員倫理確立のためには新たに条例を制定することも手段の一つではあると思いますが、地方公務員にとって最上位の法律である地方公務員法をいかに遵守していくかということが最も重要なことであると考えております。そのためにも、日常の仕事を行っている中での管理監督者による指導教育や職員研修に力を注いでまいりたいと思っており、条例の制定については今後の研究課題とさせていただきますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、政治倫理条例に関する質問にお答えをいたします。
 このたびの統一地方選挙において、公職選挙法違反で多くの逮捕者を出したことは誠に憂慮すべき事態であり、改めて政治倫理の確立が求められているところであります。市民、県民から市政、あるいは県政に関する権能を信託された地方自治体の首長及び議員は、法治国家としての法律を遵守することは当然のことであり、市民、県民の代表として、その人格と倫理の向上に努めなければなりません。また、みずからの地位による影響力を不正に行使せず、かつみずからの権利をみずからの利益を図ることなく市政、県政に対する市民及び県民の信頼にこたえるとともに、清潔かつ公正で開かれた民主的な市政、あるいは県政の発展に寄与しているものと堅く信じております。
 ご指摘の政治倫理条例の制定につきましては、当然、議員の皆さんにも深くかかわることでありますので、執行部からの提案というよりは、議会内におきまして十分ご議論ご検討いただきまして意思統一が図られた上で議員提案という形をとった方がよろしいかと考えております。私は、その結果については十分尊重してまいりたいと思っておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
 次に、不妊治療費の助成についてお答えいたします。
 不妊治療を受けている方は全国で5万人とも6万人とも言われておりますが、子供がほしいけれども授からない方々の悩みは大変なことと感じております。ここ1年の中で、不妊治療に対して何らかの助成制度を設けている自治体が約全国で40余市町村になっておりますが、町村が多く、少子化対策の観点からの制度となっている傾向になっているようであります。実施している市町村の傾向を見てみますと、対象としては1年以上住所を有し、不妊治療を受けている夫婦であること、また助成の内容については、保険適用外医療費に対して、または医療費が高額になる顕微受精、体外受精等に限定しているなどで、自己負担額の2分の1までを認め上限額を設定して、期間も2年間または2回までとしている自治体が多いようであります。
 不妊治療に対する助成制度は大変望ましい制度であることは十分理解するところでありますが、何と言っても課題はプライバシーの点であろうと考えられます。先月21日に与党は、2004年度から国の助成制度として新設することで合意したところでありますが、プライバシー保護に対する制度の配慮も含め、今後の推移を見守りたいと考えております。
 なお、東根市独自の上乗せ助成の可否などについても、今後の研究課題とさせていただきたいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、障害者にやさしい道路、駐車場等に関する質問にお答えをいたします。
 道路整備のうち、特に歩道整備についてでありますが、以前は歩行者の安全を確保する目的でマウンドアップ型を基本として整備を進めてまいりました。しかし、平成11年10月、県において福祉のまちづくり整備マニュアルが制定され、この中で歩道等の設置基準が定められてからは歩道と車道の段差が少ないセミフラット型の歩道整備も進めている状況であります。また、歩道のない道路の路側における歩行者の通行帯に関しても段差があり、危険な箇所については改善していかなければならないと考えております。
 さらに、障害者の駐車場については、乗りおりなどに支障がないように整備マニュアルをもとに現状調査を行ってまいります。
 次に、ホームページのバリアフリーについてでありますが、本市のホームページについては常に新鮮な情報を提供するため、随時更新、追加を行っております。そのため情報量が増え、目的とする情報を検索するための手順が少し複雑になってきていることは認めるところであります。とりわけ障害者にやさしいホームページのあり方についてただいま議員から提案を受けたわけでありますが、こうした手法を含め、今後さらに読みやすさ、見やすさについて研究し、前向きに改善に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。
○青柳信雄議長 会議の途中ですが、ここで午前11時10分まで休憩いたします。

   午前11時01分 休 憩


   午前11時10分 開 議

○青柳信雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 ただいまの2番佐藤万記子議員の質問に対し答弁漏れがありましたので、補足答弁を求めます。椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 駐車場の件について、補足してご説明申し上げます。
 ご指摘の心障者用の駐車スペースに一般の車も止めていると、こういった苦情もありまして、5月からバリケードを2つほど設置するとともに、専用駐車場のマークをつけたところであります。
 しかしながら、現在は駐車コーナーだけでの表示でありまして、1台ごとの駐車区画線が入っておりませんので、乗り降りしやすいようにある程度の間隔をとりながら、3台程度の駐車区画をとる予定でおります。その際には、表示が見やすいようにペイントなどについても検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 2番佐藤万記子議員。
○2番(佐藤万記子議員) ご答弁ありがとうございました。
 1番目の市民と共に創るまちづくりに関してでございますが、市長のご答弁は、今までいろいろなことをやってきた、その延長で続けてやっていくということをおっしゃいました。それで、確かに東根市は市民とともに本当にまちづくりをやっていると私も思います。それは認めますが、まちづくり条例をなぜつくってほしいと提案したかと申しますと、その条例の中には住民の権利とか、それから役割とか責務なども入っているわけですね。そういうところもきちんと確保してやっていかなければいけないのではないか。もちろんまちづくり条例の中には、議会、市長、執行機関の役割と責務もはっきり明確に書かれているわけです。基本原則の中に男女共同参画のこととか、子供参画まで入っております。それから、もちろん先ほど申しました情報の共有というところも高くうたわれておりますし、それからもう一つは、18歳以上の人に、住民に、住民投票を規定しているところが大きいと思います。こういうのを常設しておりますと、いろんな重要なことを決定する段階ですぐ住民投票ができるという状況になるというふうなところで、それこそ市民と共に創るまちづくりというふうになるのではないかということで提案したわけですが、確かに市長がおっしゃいますように市民の熟度はまだまだ不足していると私も思います。そこをどういうふうに工夫していくかが、これからの大きな課題ではないかなというふうに思いますが、ただ公募して委員がなかなか集まらない、根回ししないといけないとか、それからせっかく企画していただきました大けやき議会もなかなか委員が、議員がなり手がなくて困ったとかいうのをちょっと裏話をお聞きしましたが、そういうことなども、もう少し住民、頑張っていろいろな工夫をしていかなければいけないわけですが、今のままの状態でいろんなことをやっていると、その状態は同じように続くのではないかと思いますので、一層工夫しながら市民の方たちがまちづくりに参画していただけるような手だてを考えていかなければいけないと思います。
 それで、市民のまちづくりに対する、いわゆる行政、政治に対する熟度をどういうふうに高めていくかということは、どういうふうに考えておられるのか、その辺をお考えがおありでしたらお聞かせいただきたいと思います。市報で声の宅配便とか、それから市長と語る日とか、市長は各公民館をまわって市民の方たちとひざを交えて直接対話を重ねておられます。そういうところに出る意見というのは、地域公民館でやる場合は同じ顔ぶれと言ったら失礼ですが、発言しやすい方はどんどん発言しますけれども、なかなかせっかく公民館まで足を運んでも声が出ない人が結構おられる、そういうとこに声の宅配便は有効だと思いました。審議会委員を公募しても、同じような顔ぶれになってしまうという恐れもありますので、パブリックコメント制度というのは一つ一つのプランに対して市民から大きく意見を募るということにとってはとても重要なことではないかなと私は思いました。この前の合併に関する市民のアンケートのときは、地区の区長さんたちを通してアンケートをとりましたので、回収率が高くて、とてもあれ良かったわけですが、いろんな工夫の仕方によってパブリックコメント制度ももう少し意見がどんどん出てくるような手だてがあるのではないかというふうに思います。決して現状ではいいというふうには思っておられないと思いますが、なお一層工夫していただきたいと思いますが、その辺どういうふうにお考えになってらっしゃるのか、お聞かせ願えたらうれしいと思います。
 それから、開かれた公正な市政のためにでございますが、職員の倫理条例に関しましては、先ほど市長もおっしゃいましたが、国家公務員倫理法の中で43条に自治体に国に準じ地方公務員の職務に係る倫理の確保のために必要な施策を講ずるよう努めなければならないというふうになっております。今、地方公務員法があるので、服務に関するものがあるので、それを遵守しながらやっていくというご答弁でございましたが、そして、市の職員の方は採用に際し宣誓書を出しておられます。東根市の職員の服務規定もございますので、そういうところでクリアできてるというふうにある部分では確かにそう思います。でも、例えば先ほど申しましたように、職員に対する不正な働きかけがあった場合に、それを排除するためには条例を制定していないと規制されないということがあります。実行性の担保をとるためには、第三者機関として、これも先ほど申しましたが倫理審査会が不可欠だと思いますし、これは庁内の組織ではなくて、全く第三者で独立性の高いものとしてやらなければならないのではないかと思います。それから、職員に対する働きかけがあった場合には、国会でもいろいろございまして問題になっておりましたが、そういうことをすべてどういうふうな、誰がどういうふうに働きかけをしてきたかというのを文書化するということもちゃんと規定するようにすれば、いろいろと問題が排除されるのではないかと思いますが、そのあたりはどういうふうにお考えでしょうか、お尋ねいたします。
 政治倫理条例に関しましては、私たちが議員が守らなければならないことを自分たちで考えて提案していくようにすればなおいいとは思います。それで、そういうふうな方向にいけばいいなと私も思っています。これは、政治にかかわる者一人一人の意識の問題とか倫理観の問題だと思いますが、東根市がほかの自治体がいろいろ問題が起こってから政治倫理条例を県内でもどこか今つくられつつあるようですが、そういうことのならないように、ころばぬ先の杖としてたとえは悪いかもわかりませんが、何かつくっていかなければいけないのではないかというふうに私は思っています。
 次に、安心して子供を生み育てるところの不妊治療のことでございますが、東根市の方で公立病院で人工受精を受けておられる方は現在は1人だそうですが、公立病院ですのでそんなに金額も高くなくあれなんですが、顕微鏡受精とかそういうふうになりますと、すごく高くなるわけですね。そうすると、今このやり方でなかなか妊娠できないので、人工受精やりますかとお医者さんが提案しますと、その金額を聞いて二の足を踏むんだそうです。そんなに高いんだったらというので、躊躇する、やめてしまう方も現実にいるという話でございました。これを少子化対策として取り上げてしまえば、やはり妊娠しない方にとっては大きなプライバシー、プレッシャーとなって大変だということもお聞きしております。そこが微妙に難しいところだと思いますが、状況として確かに少子化に進んでおりますし、高齢化は進んでいる。東根市は県内でも人口の増えている唯一の市でございますので、ある程度は安心かとは思いますが、それでも子供さんがほしいと思っても産めない方たちのために門戸を開いて、こういうふうなあれがありますというような助成は考えていくべきではないかというふうに思います。最終的には、この不妊治療は今人工受精、顕微鏡受精は保険の適用がなっておりませんが、最終的にはこれは保険の適用をしてもらうように働きかけるのが大切ではないかなというふうに私も思っています。ここは先ほど市長が今後の研究課題とさせてもらうとおっしゃっていましたので、よろしくお願いしたいと思います。
 なかなか個人的に不妊治療をなさっている方に聞くということ、いろんな状況を聞くというのはとてもプライバシーのこともあって聞きにくい部分なんですが、ちらっと聞きましたところ、そういうふうな、何か助成があれば助かるということをおっしゃっていました。不妊治療というのは1カ月に一遍しか人工受精など行かないわけですが、そうしたら、その間、職場を休まなくてはいけない。今、東根市、山形県は共稼ぎ所帯が多いわけですが、その方は休もうと、職場でなかなか安定した地位を保たれないので、もう泣く泣く辞めてしまう、職場を辞めてしまって、その退職金を不妊治療にあてているという状況があるんだそうです。やはりそういうところを少しでも排除させてあげたいという気持ちがあるものですから、そこを考えていただきたいなというふうに思います。
 それから、歩道に関してですが、これは車いすでせめて中央、市役所付近だけでも歩道を安全に歩きたい、通りたいとおっしゃっている方がいらっしゃいます。そして、駅周辺と。駅周辺と、最初に市役所周辺、中央の部分を安心して歩けるようにしてほしいとおっしゃいます。ここを歩いていくと、このさきはどうなっているかと不安に思いながら車いすを進めるというのはとても大変だということをおっしゃっていました。それで、東根橋にかかるところのあの橋のところは、本当にフラットになっておりまして、あそこだけ安心して通れるということをおっしゃっておりました。もう段差がなくなっているわけですね。そういうふうなところを少しでも多くつくっていただきたいというのが切なる願いです。やはり福祉と環境を重視している東根市としては、障害があると言ったらいけませんが、生活に大変な方が日常歩けるような町をつくっていかなければいけないと思いますので、そこのところは先ほどもおっしゃいましたが、現状をしっかり調査していただいて、障害者の方の目線に立って、きちんとどことどこがどういうふうになっているかを地図上におとしていって、その中で最重要なポイントからさきに整備していく、改善していくというのをしていただきたいと思います。計画的に、これだけの改善箇所が見つかりました。それで、何年以内にここから順次、優先順位をつけてここから順次改善していきますというふうに出していただくと、車いすの方とか高齢者の方、その方たちが喜んでいただけると思います。あと2年ぐらいするとという感じで我慢しているということもおっしゃっていましたので、ぜひそこは計画を出していただきたいなと、整備計画を出していただきたいなというふうに思います。
 それから、県外のある市ですが、市民の方と障害者、車いすの関係の方たちにお願いしまして、自分たちが普段歩いているところをどこで「ひやっ」としましたか、どこで「はっ」としましたかというのを全部聞き取りしまして、調査していただいて、そしてそれもまた地図におとしていったんだそうです。そこを解消していく。これは歩道の段差とだぶる面がありますが、そういうふうなところも解消していって、生活弱者にやさしいまちづくりをしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。整備計画などをつくっていただければうれしいんですが、いかがでございましょうか。
 それから、車いすに関しての駐車場の件ですが、今回、北村山公立病院と市役所のところにバリケードが置いておりまして、私たちからすると簡単に動かしたり車を止めたりはできるんだと思っているんですが、実際に車いすの方にお聞きしますと、雨の降っている日なんかにそこにバリケードがあるからそれを取って、車入れて、車いすで乗るためには運転席のドアを開けないとできないので、それでせっかくちゃんとバリケードをつくってくださっているが、それが結構動かすのが大変という意見も出ておりました。そういうところは、やはりいろいろ苦情があったからああいうふうにしていただいたのはとってもうれしかったそうです。でも、もう一つ、もう一歩進んで障害者自身の声をもっと聞いていただいてしていただければうれしいということが出ておりました。
 それから、雪が降りましたら、もう地面の表示は消えて見えなくなってしまう部分が結構あります。それで、なるべく近いところに車を置いて用事を足したいという方は普通の方も多いわけですから、車いすの駐車場に普通の方が車を止めてしまうということが多くあるわけですから、そこをいろいろと考えていただいて、もう少し市民のマナーアップも考えていただくような方向で検討していただけたら、それも執行部の方たちだけのあれでなくて、障害者の方、実際に車いすに乗っておられる方の意見も取り入れながら、ご意見聞きながら、それこそ実際に自分で車いすにちょっと乗せてもらって動いてみるということも必要かと思いますが、そういうところはボランティア団体とかいろいろなところに聞いていただいて、そういうふうなことをしていただきたいなというふうに思います。
 それから、最後のホームページのことに関しましては、前向きに検討していただくそうなので、大変うれしく思っています。これは、今まででしたら普通の市販のソフトを入れて、色弱の方たちはそういうものを結構高いんだそうですが、4万ぐらいするものを入れて見ておられたらしいんです。緑の色に対しては、なかなか反応しないけど、バックが黒で文字が黄色だったら見やすいとか、いろんな方がおられるようでございます。それから、高齢者で文字がもっと大きくなれば見やすいとか、そういうふうな方もおられますので、そういうところを、これはあまりお金もかからないとお聞きしましたので、ぜひ取り組んでいただけるようにお願いしまして、2問目の質問を終わります。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 まちづくりの条例に関して、住民の熟度の向上などについての施策はというふうな質問でありますけれども、ちょっとこの問題と多少的外れになるかもしれませんが、私は常に市政をやっておって、自分の市政の展開というものが市民にどう伝わっておるのかなと、あるいはどういう方法で市民が興味を持って、あるいは関心を持って読んでいただけるのかなというふうなことの基本的な部分について非常に改めて難しいものだなということを毎日私感じております。そういうものがよく私言うように、ふれあい座談会などでも、私の「こんにちは市長です」というのは、あれは月一遍の私の考え方を生で伝えておるわけでありますけれども、大体市民の方々は聞きますと「何、あれは誰かに書かせているんだべ」と、こういうふうな受け止め方というのがものすごく多いんですよ。冗談じゃないよと。あれは私が自分で書きおろしたものですよと。あれだけはぜひ読んでくださいよというふうなことを私個人的に言うこともあります。そして、それを今までですと市報の中の真ん中ぐらいのスペースに書いておったんですね。それで、あまりにも読まない方が多いようでありますので、今度は一番前にもってきなさいと、それでも効果は同じですね。中央区の区報なんかですと、ちょうど一面の一番下の部分に写真入りで矢田区長の文章が載っているわけです。あれこそ本当に役人が事務的に書いたやつなのかなんていうことを私ね、本人に確かめたことはないんですけれども、何かそういうふうなくだりがあります。だから、私自身はね、あそこの部分に、つまり市報の一面にということも、それもあまりにも下手に考えようによっては、考える人は売名行為だということもあるかもしれないし、そこは行き過ぎなのかなと思いながらも、本当に読んでいる人はというとですね、私別に難しいこと書いているんでないんですよね。合併に対するメリットとかデメリットとかという、ああいうものは読んでいるかどうか、じゃあ読んでみてどう思いますかと具体的に聞かれるんじゃないかと思ってあげないんだということの意味も少しはわかるんだけれども、「こんにちは市長です」ぐらいは読んでいてほしいなと思うんだけど、それがさらにああいう合併の記事なんか、さらに半分くらいになってしまうんですね。ですから、私いつも事務方とそのまもなく7月1日号に載せるやつの請求書がくるんですよ。私そこでね、いつも事務方と議論しているのは、「もうあんなに読まないんだから、もう書かなくていいんじゃないか」と、「いやいや、それは全部読んでるんですよ」とこう言いながらやりとりをしながらも、いつもぶつぶつ言いながら私書いているんです。
 そういうふうなことの一例を見るまでもなく、本当に今の例えばまちづくり基本条例とか何とかというのは、そのあとの私段階だというふうに思っているんですよね。そういうことをつくったからといって、今のままの市民側の状況では私は心もとないなと。だから、まず日常の姿勢というふうなことをどうやったら市民に伝わっていくのか、非常にこれ古くて新しい問題だなということをつくづく感じているんです。その妙案があったら、ぜひひとつ議員の皆様方からも私に提案していただきたいなと本当に思います。
 例えば、大けやき市民議会なんかでも、これ実は全部きょう今、あれは議員も知っていらっしゃるようでありますけれども、議員の数の2人しか公募で手をあげた方はいません。あとは全部実は市民と行政の間の中からピックアップをしてもらって参加した方々ばかりです。だから、ああいう中で既にもう市政で行っていることを、あるいは2度、3度掲載するんですよね。例えば、ファミリーサポートセンターなんていうのは非常にいい制度だからということで、その都度2、3回は市報に掲載しているわけです。だけれども、やはりそういうことを知らないで、堂々とやはり質問する、しかもそれは第三者から見ても非常に意識の高い方だなとこう思う。だけど、おそらく今度は2度とあの人はおそらく議員にはならないだろうというふうに思います。そういう人が2人ぐらいおりましたよね、私質問の中でね。
 だから、そういういろんなことを考えますと、このまちづくりの基本条例は、あるいはパブリックコメント制度の導入については、パブリックコメントについては私はこの制度以上にいろんな意味で私はやっているとこう自負しております。少なくとも東根方式というのが、その後、尾花沢や村山等々のまちづくりに関してのやり方というのは、この東根が基本になっておるというふうに私自負しております。そういうふうな意味で、まずその熟度を高めるというふうな意味は、そういうふうないかに市政をその評価は別問題として、実際に行われている市政をどうやったらうまく伝えられるか、これは市の広報課などとも本当にいろいろ議論はしておるんですけれども、なかなか彼らも一生懸命やっておるんですけれども効果があがってこない。そういう中で、本当にもしそういう方向で何か参考になる点がありましたら、ぜひ私、あるいは広報の方までいろいろとご提案していただければなというふうに思う次第であります。
 それから、職員の倫理条例及び政治倫理条例でありますけれども、私自身は、やはり最近非常に市役所の職員の私は意識というものが非常に向上してきたというふうに思っております。そういう評価も市民の中から私も実際に指摘をされます。非常にそういうときはうれしいわけでありますが、同時にやはり服務規定というものが本市にはあります。そして、市役所の職員を新採でとった職員については、特にその研修というものには力を入れておりまして、そういうことなども含めて、その折々に職員の倫理に関する問題というものについてはおろそかにしないで研修等を重ねながら日々やっておるつもりであります。そんなふうな意味では、何かこれからの問題として研究課題にはなってきますが、こういうものについては今の市の服務規定などを含めて私は十分ではないかなというふうに思っておるところであります。
 政治倫理に関しましては、このたびの山形県議会あたりにおいての実際の県議会議員が2人も逮捕されたり、いろんな選挙違反の問題が報じられたりということで、この政治倫理条例というふうなものがいろいろな意味で指摘を受けているのかなというふうに思いますが、それだけにやはりこれは政治をやる場合というのはお互い、私もそうですが、あるいは皆さん議員の方々も含めてですね、常にみずからに問うて、そしてみずからに律して、そして事にあたるということが大切なことであって、こういう規定があればすべてなくなるのかといったら私はそうじゃないと思います。やはり実際に事にあたる首長や議員の方々が何よりもその日々研さんをし、そして公人としての役割というふうなものを広く認識をしながら改めて再原点に立ってそれぞれがやっていかなきゃいかん問題じゃないかなというふうに思っておる次第であります。
 あとのことについては、いわゆるホームページのバリアフリーという点については、私も事務当局の方にいろいろと、これは非常に大事なことであるから、そういう方向でひとつ検討しなさいということを指示しました。
 あとの問題については、担当部長の方から答弁をいたさせます。
○青柳信雄議長 椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 公務員倫理条例の中の倫理審査会、第三者機関による倫理審査会なんかも設けたらどうかという話、前段の方で市長の方からこの条例はあまり前向きにはとらえられないということで一応答弁があったわけですけれども、この倫理条例は職員の倫理の確立とともに、不正な働きかけから職員を守ると、こういう二面性があることは十分承知しております。
 しかしながら、他の自治体の例を見ますと、県単位、あるいは大都市という部分での公務員倫理条例の制定がなされているところが多いと。というのは何かと言いますと、多分目が届かないんではないかという感じがします。そんなことから、東根市のように400人ぐらいの職員であれば、ましては組織一つ一つがあまり大きくない組織でありますので、お互いに目が届くと、このような形になっているんではないかというふうに思っております。そんなことから、まずは問題があった場合は上司に相談くるのが第一ではないかと考えております。そのためにも、上司、いわゆる管理監督者の倫理観を高くすることが一番の何よりの第一義の問題なのかなと。そういう意味からも、研修に意を用いていきたいというふうに考えております。そういうふうな相談の場合は、管理監督者に相談を受けた場合は、現在の組織の中で対応していきたいというふうに考えております。
 さらに、車いすの利用者からの意見を聞きながらという部分はご最もなご意見でありますので、実際に車いすを利用されている方からのご意見も伺いながら整備していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 歩道関係の質問でありますけれども、危険と判断される箇所につきましては随時修繕を加えているところであります。
 それで、現地を再度確認した上で検討していきたいと考えております。
 それから、整備計画等については、今後研究していきたいと思っております。
○青柳信雄議長 2番佐藤万記子議員。
○2番(佐藤万記子議員) ご答弁ありがとうございました。
 時間がありませんのですが、市長から市民の政治に対する熟度をあげるためにどうしたらいいかということをおっしゃいましたが、よその自治体のホームページなんか見てみますと、市長室というところがありまして、そこで市長がみずから語っておられる、写真入りで、それは売名行為と言われるかもわかりませんが、市長の写真が出て、それで市長に対してメールを送って、それに市長の回答が全部ずっと出ている、いわゆる掲示板的なものが出ていたりして、ああ市長の考えはこういうのなんだというのが、さっきのパブリックコメント制度みたいですが、何か意見があったらそれに一つ一つ回答していくという、そういうやり方で行政と市民とのあれが、つながりが、橋がかかっているような感じを受けるところもあります。そういうやり方も一つの手ではないかなというふうに思います。とにかく市民と自治体、行政とがつながっていないと、決まった人たちに任せているから大丈夫だという風潮ではだめではないかと思いますので、私たちも何かいろいろと考えていきますが、よろしく検討していただきたいと思いまして、それから先ほどの道路、歩道のバリアフリーのことに関しても、整備計画を立てていただきたいと強く要望して終わります。ありがとうございました。
○青柳信雄議長 要望ということで、以上でご了解願います。

◎高橋ひろみ議員質問

○青柳信雄議長  次に、8番高橋ひろみ議員。

   〔8番 高橋ひろみ議員 登壇〕

○8番(高橋ひろみ議員) さきに通告しております質問についてお伺いたします。
 最初に、市道における歩道の整備と維持管理についてお尋ねいたします。
 春先の芽吹きから新緑と四季折々の顔をして市民を楽しませている街路樹です。東根市の市道の街路樹は、都市区画整理事業とともに昭和50年代後半から他市に比較しても早い段階に整備され、種類も豊富で、自慢のできる景観と言えます。
 そのようにすばらしい街路樹にもいろんな点で問題が見えております。今、この時点で整理してみる必要があるのではないかと思われます。
 そこで、これまで街路樹の整備についてどのようにお考えか、お伺いいたします。
 次に、市道を建設する場合は費用の大部分を占めている路盤、舗装、縁石、側溝に関しては維持管理を深く追及し、価格を総体的に考慮して整備されてきたと思います。しかし、道路全体の施工費に対する割合が微々たる街路樹についての維持管理は、計画時点でどのように考えられてきたのか、お伺いいたします。
 第2点目についてお伺いいたします。
 先日、金山を訪れたとき、小さなごみ置き場を見て驚きました。これまで東根において設置されておりますのは、20から30世帯単位のごみステーション、ややもすると50世帯に近い単位とした収集所に対して当然と思ってまいりました。
 そこで、東根市におけるごみステーションの現況と適正配置をどのようにお考えか、お尋ねいたします。
 登壇での質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 8番高橋ひろみ議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 高橋ひろみ議員の質問にお答えをいたします。
 はじめに、歩道の整備に関するご質問についてでありますが、歩道の整備については地区の主要幹線道路で、歩行者、自転車の通行が見込まれる路線について整備を進めている状況であります。
 また、道路整備における歩道緑化については、都市部における住宅連たん地域や計画交通量の多いところに街路樹の植栽をしており、樹種については経済性と維持管理を考慮し、周囲の環境に適合した樹種の選定を行い、植栽しているところであります。
 次に、歩道の維持管理についてでありますが、特に街路樹の管理には時間と経費を要している状況であります。このため各種制度も活用して維持管理に努めているところであり、昨年度からは街路樹を養子に見たてた、わがまち街路樹里親制度をスタートさせ、市民と協働によるまちづくりの一環として歩道の維持管理を実施可能な箇所からはじめたところであります。今後ともこの里親制度など、市民ボランティアの協力も得ながら、限られた予算を有効に活用し、適正な植栽及び維持管理に努めてまいりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
 次に、ごみステーションの適正配置についてのご質問でありますが、本市では東根市外二市一町共立衛生処理組合のごみ収集所の設置基準をもとに共同住宅や住宅地の開発などにも対応した東根市ごみ収集所設置指導内規を定めて、ごみ収集所の適正配置を行っているところであります。この基準では、ごみ収集所の1カ所当たりの利用世帯を20から30所帯とし、最大でも50所帯を目安としているところであります。
 また、具体的な設置の申請につきましては、地域の衛生組合長などから市を通じて東根市外二市一町共立衛生処理組合に設置申請を提出していただき、市及び処理組合による現場調査を行い、問題がない箇所についてはすみやかに設置承認を行っているところであります。設置場所につきましては、地域管理ということから地域の協議により確保していただいております。
 なお、共同住宅の建設及び住宅用地の開発にあたっては、地域との連携がとりにくいことや、新たな確保が困難であることから、あらかじめ場所を確保するよう指導を行い、円滑なごみ処理に努めているところでありますので、ご理解をお願いいたします。
○青柳信雄議長 8番高橋ひろみ議員。
○8番(高橋ひろみ議員) ご答弁ありがとうございました。
 今回、私は市道の特に街路樹のことについてお伺いしたいと思っております。
 街路樹について、これまで取り組んでこられたことは今市長さんが答弁してくださったことで大筋、大筋というか、そういうことは理解できました。それはごく一般的なことだと思われます。街路樹の目的には研究者によっていろいろ異なる点があると思いますけれども、形態とか地域によって本当に種々様々であります。東根の市道においての街路樹の働きについて、一つは交通安全上、つまりドライバーにとって街路樹があると歩行者の車道への立ち入りや横断などに対する不安感がなくなること。また、沿道からの視覚とか聴覚、そういう刺激の情報が排除されたり、運転上の安全や快適性がそういうことで高まることだと思います。また、低木というか、そういうこと、密集された低木などは車が歩道に飛び出すことがあった場合なども衝撃を和らげる役目などもあるとは思います。また、夏において街路樹によって気温が下がったり、そういう緑の緑陰効果もあります。それに加え、街路樹は東根市は特にこういうことを目的としているんじゃないかと思われますけれども、秩序ある景観を形成したり、空間の連続性とか統一感が高められる目的とした景観向上化、多分東根にとっては重要なんではないかと、今までそういうことを考えて設置というか、樹種を選んできたのではないかと思われます。
 以上のことから、市道により街路樹の目的を考慮して樹種を選択していかなければならないと思うんですけれども、樹種の選定について、市長さんは概略的なことはおっしゃってくれましたけれども、具体的にこれまでどのように考えてこられたか、これからまたどのように考えていくのか、お伺いしたいと思います。
 次に、維持管理に関してでございますが、道路の歩道の全面補修は20年とか30年くらいを想定してると思うんですけれども、街路樹の場合は当面どのぐらいというか、想定してそういうことを考えてしていくのか、それと想定しにくいということがあると思います。そういうときには、とにかく長期において剪定とか整枝をしなければならないと思います。それも目的や木の種類、落葉樹か常緑樹か花木か、そういうことにより剪定の実施期間が異なると思います。景観を目的とする要素が強ければ、時期を逸せずに行わなければならないと思います。街路樹の目的を考えた上で、維持管理をし、樹種を選ぶ必要があるのではないかと思います。その時々の状態や都合で剪定してしまうと、樹系が乱れたり、枯れたり、花が見られなかったり、美しい紅葉が楽しめなかったり、せっかくの目的が何だったんだろうかと疑ってしまうこともしばしばありました。例えば、幾ら高価な洋服をまとっても、洗濯をしなければ美しいとは言えません。そういうことも踏まえて、維持管理が非常に大切なんではないかと思われます。
 年々街路樹も増え、維持管理費も増大するばかりだと思います。そんな中で、先ほど市長さんがおっしゃった里親制度、それはすばらしいことだと思います。それをより効果的に行うには、街路樹を計画するときから維持管理を専門家に任せる部分と、里親制度で対応するところを区別して、そういう里親制度でやれるような街路樹は市民が楽しく管理しやすいように計画するべきじゃないかと思います。そしてまた、その場所がどこであるかによって、地域の人にそういう意見とか考えを聞きながら計画していくことが、これからは大切じゃないかと思います。そんな点についてお伺いいたしたいと思います。
 次に、ごみステーションのことなんですけれども、2市1町で統一的に行われていることであるから、東根だけでできないという点、あと…すいません、3市1町でやっていることで、統一的に行われているので東根市だけの対応というのはなかなかできないことではないかと思われます。そういうことで、またごみステーションがさっきおっしゃられました20世帯から30世帯、多くても50世帯ということで、それをもうちょっと多くすれば全市的な考え、3市1町全体的に考えれば費用が非常にかかるんではないかということも思われます。それなもので、理想的な対応はなかなかできないんではないかと考えます。今は一本木地区の区画整理のときに計画の段階でごみステーションを設けてあるんだそうです。また、先ほどおっしゃられました内規の中でも、新たに宅地の用地の開発の場合にはあらかじめ、ごみの収集所を確保しなければならないという規定もあるそうなんですけれども、これからのことはそういうことで対応するということで大変よろしいと思います。しかし、中央地区やその他、今まで従来の住宅地において衛生組合の方で設置を希望すれば、規定にあえば増やせるということも先ほどおっしゃったんですけれども、そうすることによってごみステーションが増えるばかりだと思います。今の現状では、公民館等の用地とか、そういう地区単位で対応していますので、利用世帯が結構多いんではないかと思います。また、東根の場合は1戸当たりの敷地面積が非常に広いもので、集積場所までなかなか遠い世帯も多くなるんではないかと思われます。
 そんな中、今高齢化世帯が多くなる現在、どのようにこれから対処していくのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○青柳信雄議長 会議の途中ですが、ここで午後1時まで休憩いたします。

   午後12時00分 休 憩


   午後 1時00分 開 議

○青柳信雄議長 午前に引き続き会議を開きます。
 8番高橋ひろみ議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。
○土田正剛市長 歩道の整備と維持管理ということについては、建設部長に答弁をさせます。
 ごみステーションの適正配置について再質問があったわけでありますが、これについては、ちなみに現在2市1町のごみの収集所の箇所数について参考に申し上げますが、現在、燃やせるごみとしては東根市が440カ所−−−−−−−−−−−−−−−村山市が165カ所、天童市が472カ所、河北町が160カ所、燃やせないごみについては、あるいは資源ごみについては、東根市が444カ所、村山市が175カ所、天童市が448カ所、河北町が150カ所となっております。この数字を見てもおわかりのとおり、人口その他を考慮してみても、東根が一番設置箇所が多くなっております。言いかえれば、それだけ市民のために利便性を高めて行っているということが言えるだろうというふうに思います。したがって、3市1町のこの設置箇所数を見ても、東根だけがこれ以上突出して増やすというふうなことについては、他の市町の理解等も得られにくいのではないかというふうなことからいたしましても、箇所数については鋭意今後検討を加えていきながら慎重に対処してまいりたいというふうに思っております。
 と同時に、高齢者などの社会に向けてどう対処していくべきかというふうな問題でありますけれども、確かに高齢者の中には、あるいは一人暮らし、あるいは体力の弱っている方々、いろんな人があろうかと思います。そういうふうな意味で、その設置箇所までにそのごみそのものを持ってくるのが大変だという高齢所帯、あるいは一人暮らしなどもあろうかと思います。そういうところは、その地域の中で、区長あるいは衛生組合長を中心にですね、やはりボランティアなども含めてやはり対処していくという姿勢が市民のそのよりよいまちづくりというふうな観点からも、やはりボランティアということに期待をするのが当然なのではないかなというふうに思っておりますので、その辺のところはご理解をお願いをしたいと思います。
 私の方からは以上、答弁にさせていただきます。
○青柳信雄議長 小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 歩道の街路樹についてでありますけれども、街路樹の設計にあたりましては、東根市が雪国であることから落葉広葉樹を基本として選定をしているところです。統一した景観と交通安全の視線誘導など、維持管理を容易にするためにも一定区間を同一樹種で植栽をしてございます。四季を感じ、公害や風に強い樹種が一般的に使われて植栽されております。
 次に、選定の時期でありますけれども、昨年度の樹種につきましては、信号機や交通標識が見えないとの要望が出たところからと、それから予算のかねあいもありまして、特に緊急雇用対策事業なども入りましたので、ある一定期間の中で実施したために紅葉を前にして選定になった部分もあるようであります。
 あと3番目の樹種の寿命なんですけれども、花みずきとか山ぼうしなどは普通ですと50年だそうですけれども、そこの植栽の環境によっても異なるし、維持管理によっても大分異なるということでありました。
 以上です。
○青柳信雄議長 8番高橋ひろみ議員。
○8番(高橋ひろみ議員) 植栽というか、街路樹の種類について、あと維持管理で昨年は緊急雇用対策の費用などで時期的にいろいろ不都合というか、そういう点が何かあったかと思います。それもよくわかりました。
 これからは、そういうことはもちろんですけれども、いろいろと考えていただいて、皆さんが楽しめるような維持管理というか、そういうことをしていただきたいと思います。
 あと先ほど里親制度のことなんですけれども、計画、街路樹を計画する段階においても、終わってからどういうふうにケアしようかということよりも、それ計画の段階で維持管理を含めてこれからは考えていただきたいと思いますし、そういうことでお願いしたいと思います。
 あと先ほど市長さんがおっしゃられました高齢者に対応するごみの収集について、ボランティアでとおっしゃっておりましたけれども、街路樹の維持管理もボランティアと、ごみの収集というか、そういう高齢者に対しても地域でのボランティアと、そういうふうにこういう財政事情でいろんな点でボランティアが活動していただかなくちゃというか、市民みずからボランティアをしようという気持ちにならなくちゃいけない世の中なんではないかと思います。市の第3次総合計画書の中でも、もうあらゆるところにボランティアの活動、ボランティアの活動と載っておりますので、これからの社会はそういうふうにボランティアが必要ということで、議員の中でもこの何年かの間に複数の方が多分ボランティアのことで質問なされておられます。その時々で福祉協議会を中心として事業の推進に支援していきたいという答弁がなされております。現在、社会福祉協議会で登録していらっしゃるボランティアは30団体ぐらいあるそうなんですけれども、それをまとめていくボランティアの連絡協議会というものも会はあるそうなんですけれども、なかなか具体的な活動が活発でなさそうなんですけれども、そういう連絡協議会の活動を活発にしなくちゃいけないということもひとつでありますけれども、ボランティアの中にはそういう市全体でしなくちゃいけないボランティアと、先ほどごみの処理のようにその地域でするボランティアと多分2種類があると思うんですけれども、ごみのボランティアみたいに住民同士で自然に年寄りの家族がいるならば、きょうごみの日だからどうかという声かけができる地域になればいいなと私は思うんですけれども、そういうことが住民同士でお互いに支え合う仕組み、そういうことが大事であって、今この世の中においてそういう地域同士、隣組み同士の付き合いが希薄になっておる現在において、行政はどういうふうにごみの問題にしろ街路樹の問題にしろ、ボランティアをしていただく上でもどういうふうにして対処していくのかちょっとお伺いしたいと思います。
 あとまた、ボランティアの連絡協議会をもう少し活発にするためにも、そういう何か協力、専門員というか指導員というか、そういうのを置かれるお考えがないかどうかもあわせてお伺いしたいと思います。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 ボランティアと一口に言ってもいろいろあろうかと思います。例えば、私が一問目でお答えしたように、街路樹の里親制度というのは、高橋ひろみ議員がおっしゃっているような、例えば剪定だとか、整枝だとかですね、そういうことを意味しているのではないと思います。つまり雑草が非常に生えているとか、そういうところはボランティアでまずやってもらって、そして例えば私自身は大林の里親制度の一員になっておりまして、例えばことしの取り組み方はいわゆるただ雑草、草取りをやるのだけじゃなくて、そこのきれいにしたところに花を植えようということで、大林の場合はチューリップを植えましょうというふうなことで取り組んでおります。
 そういうふうなひとつの手軽にやれる労力奉仕といいますか、そしてみずから町をきれいにしましょうという意味でのボランティアというのは誰にでも参加のできる私はボランティアだというふうに思います。例えば、そのほかにNPOというふうなこともあるわけであります。これは、NPOというのは、いろんな意味で税制面で優遇を受けたり、ボランティアを高度に発展させたものと言えるかもしれませんけれども、そういうふうな意味では本市はNPOの活動というのがいまだにできてないというふうなことについては非常に残念だなというふうに思っております。行政としても、知識を広めたり、そういう形の中で何とかNPOを東根市の中にも一つほしいなということは私自身も誰よりも希望しておるわけでありますが、いまだもってこの該当がないというふうなことについては非常に残念だなと思っておりますが、今後もその意を強めてまいりたいなというふうに思っております。
 そういうふうな意味では、いろんなボランティアの形式というふうなものがあろうかと思いますけれども、私が言ういわゆるボランティアというのは、誰にでもできる難しくない仕事と言いますかね、そういうことについて例えばごみステーションの問題にしても、あるいは街路樹の里親制度のように雑草を取りのぞき、そういうふうな意味で誰にでも参加のできるような意味では、この高橋議員が今回質問しておる中では、そういう私はボランティアだというふうに思っております。今後ともそういう意味で、21世紀はいろんな意味で福祉なども中心にしまして、一方的に官だけでやれるという時代ではないというふうに思っております。それは官と民の役割というふうなものをよく認識をしながら、それぞれの立場の中でやはりよりよいまちづくりを行っていく、すなわち誰でも住みたくなるような東根市のまちづくりに向かって、そういう姿勢で臨んでいく、あるいは理念で臨んでいくということが好ましいのではないかなと、そういう意味でのボランティアということで私は申し上げたつもりでありますので、ご理解をお願いいたします。
○青柳信雄議長 以上で、ご了解願います。

◎槙 仙一郎議員質問

○青柳信雄議長 次に、22番槙仙一郎議員。

   〔22番 槙仙一郎議員 登壇〕

○22番(槙仙一郎議員) 最初に、市の入札制度について質問いたします。
 1つは、21世紀は電子化によって社会生活は大きく変わると言っております。本市の場合も今年からパソコンが本格的に導入されて、事務決裁もパソコンによる決裁になり、職員によっては苦労されている方もおられるようであります。さらに、機器の整備が予想外に必要とされ、リース会社の職員が現在このパソコンの対応について、今現在市に常駐し整理にあたっていると言われております。この状況と、つまり利便性の影に多額の資金と障害があるということであります。
 そこで、インターネットによる電子入札制度を検討されているかどうか、お尋ねします。
 次に、地元業者の育成についてであります。
 今年度からすこやか・やすらぎの郷の建設に入るわけでありますけれども、総事業費約30億と示されました。この30億円は、基本設計で示された施設概要にある事業費であることは言うまでもありません。この30億を地元業者育成にどう配慮されようとしておられるのか、お伺いします。
 さらに、平面計画では、1つは子育て支援エリア、2つは保健エリア、3つはワークショップエリア、4つは医療エリア、5番目としては共有エリア、さらに行政エリアがございます。
 しかし、今まで議会でこのエリアの中に設備される中身について、金額や、あるいはその内容については一切示されず、論議もならないでまいりました。備品の品目、数量は、私の考えですけれども膨大なものと思われます。その予算については、いつお示しなるのか。さらに多額な金額になると思いますので、これもあわせて検討していただきたいわけであります。少しでもこの不況を地元業者が乗り切るためには、配慮、つまり例えばエリアの備品については共同入札制度、そういうような一括の共同入札でなくして、協同組合的なものがあって、その分野分野で入札があってしかるべきだ、斯様に私は考えるわけでありますけれども、それらの配慮についてどうお考えになっておられるか。
 次に、市の公共事業全般にわたって入札する場合の工期のあり方についてでありますけれども、市は入札にあたって入札指名業者に対して事業工期についてどのような指導をなされているのか。また、指導を守らなかった場合には、この業者などに対する処置がどうなされておられるのか、お伺いします。
 次に、選挙についてでありますけれども、本市は今、さくらんぼ東根の名のもとに、土田市長を中心に約4万5,000人近い全市民の努力によって発展の一途をたどっているのは言うまでもございません。私はある資料を手に入れました。週刊ダイヤモンド社の調査によると、全国698都市総合力の評価されております。その中で、快適性では長野県諏訪市に継ぐ698の24位という非常に高位な本市の快適性があるということで評価されております。さらに、経済力についても驚きました。698都市の中で、経済力の優位性は84位という高く評価されているときでありますので、去る4月13日に行われた山形県議会選挙において買収による違反逮捕者が本市に出たということは、慚愧に堪えないことであり、許されるものではございません。発展途上にある、さくらんぼ東根の歴史に大きな汚点を残したと私は申し上げたいわけであります。二度とあってはならないことであります。
 午前中の質問で市長は、この政治倫理については議会議員同士で論議をしながらというお話しでありましたけれども、私は市長も選挙の洗礼を受けなければならない一人であり、まもなく本市の市会議員選挙が実施されます。市長の考えと、今後の対策、これは当然議長と協議の上、私はできるならば今議会において追加議案でこの政治倫理条例的なものを設置すべきだというように考えますけれども、お願い申し上げます。
 私は今はじめて申し上げているわけではございません。全協において、懇談会において、この対策があってしかるべきだということを強調してまいりました。したがって、議長においても、この点については十分配慮あってしかるべきだ、このように申し上げながら次に進みます。
 次に、社会教育についてでありますけれども、地区公民館は地域づくりを推し進めるためになくてならない機関であり、地区民との直接交流による職員の生きた研修の場であることも評価すべきものと考えます。
 一方、地区公民館長は地区長を兼務することによって、本市の社会教育がさらに充実するものと考えておられるのか、教育委員会としての方針をお聞かせ願いたいと思います。現在の、そして実態はどうなっているのか、お伺いします。
 なお、地区公民館の運営についてでありますけれども、4月8日、午前中、高橋生涯課長を同席していただいて、大富の地区公民館調査にまいりました。ところが、地区公民館長により調査はどうしても応じてもらうことができなかった。なぜ応じていただけないのか。教育委員会では、そういう指導をなされているのかどうか、まず前段でお伺いをして終わりたいと思います。
 以上です。
○青柳信雄議長 22番槙 仙一郎議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 槙議員のご質問にお答えをいたします。
 はじめに、市の入札制度についてのご質問でありますが、電子入札につきましては、所定の日時、場所に集まることなくインターネットを利用して行われる入札方法であり、公共事業支援統合情報システムの一環として国土交通省が中心となって進めているものであります。このシステムは、公共事業の調査、計画、設計、入札、施工及び維持管理の各段階で発生する図面、書類、写真などの各種情報を電子化し、インターネット等を利用して関係者間及び事業プロセス間で効率的に情報交換、共有、連携できるようにするもので、国土交通省では本年4月21日より随意契約も含めてすべての建設工事と建設コンサルタント業務等について電子入札を行っております。
 山形県では、平成22年度の全市町村本格運用に向けた基本方針のもとで整備が進められておりますが、電子入札導入に際し、業者においても機器の導入や人材育成が必要になることや、入札に参加する機会が少ない業者においては、導入が進まないことも懸念されております。また、電子入札の最大の効果は、一般競争入札において発揮されるものと考えられます。
 しかし、本市は現在、指名競争入札を主に実施していることから、当面導入する考えはありませんが、今後の県内の状況を注視してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、平成15年度に行われる東根すこやか・やすらぎの郷建設事業における地元業者育成への配慮についての質問にお答えをいたします。
 本事業は、これまでにない大規模建築工事であることや、今般の社会経済情勢等を考慮して、本市では初めてとなる条件つき一般競争入札の導入を検討しているところであります。この工事施工にあたりましては、本年度の工事種別を建築資材工事、機械設備工事、電気設備工事及び附帯機構設備工事の4種別に分けて実施する予定でありますが、総額約33億円の大規模な工事となり、確実かつ円滑な施工を図ることが大きな課題となっております。
 このため入札の参加条件の基本として、建築関連工事につきましては、大手業者に県内に本店を持つ地元業者を加えた特定建設工事共同企業体による入札方式を導入する予定でおります。このことから市内業者につきましても一定基準の能力と技術を持つ業者は、今回の入札に参加できるように配慮いたしたところであります。
 また、舞台機構設備設置工事につきましては、特殊な工事であるため、参加業者数が限定されることから、単体での参加条件を付する予定でおりますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、市発注工事の工期のあり方に関するご質問でありますが、工期の設定方法につきましては、山形県の手法に準じて工期の設定を行っているのが現状であり、土木工事における標準工期に関する土木部長通知を参考にし、各工事の特殊性、気象条件や工程労働時間等を勘案しながら設定しているところであります。
 また、工程管理におきましては、契約関係書類とともに工程表の提出を求め、監督職員のもと工程管理を行い、増工事の必要が生じた場合等、特別な事情が発生した場合には契約額や工期の延長など契約変更の手続きを行っているところでありますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、このたびの県議会選挙において、本市においても逮捕者が出たというふうなことでの市長の考えはどうかというふうなご質問でありますが、これは大変残念なことであり、非常に遺憾なことであるなというふうに思っております。議員が指摘したように、二度とあってはならないことだなというふうに思っております。我々は、私も含めて議員皆様も先ほど佐藤万記子議員にもお答えしたとおりですね、やはりみずからに問いかけ、そしてみずからを律し、公職選挙法を遵守し、そして来たるべき間近かに迫った市会議員の選挙におきましても、正々堂々と選挙を競っていたただきたい、このように思う次第であります。そういう意味で、よろしくご理解をお願いしたいと思います。
○青柳信雄議長 次に、高橋教育委員長に答弁を求めます。
○高橋良子教育委員会委員長 私からは、社会教育についてのご質問にお答えいたします。
 はじめに、東根市の社会教育を充実させるために地区公民館長は区長兼務がどうしても必要かというご質問でありますが、そのようなことは全くございません。また、現在はどうなっているかというご質問ですが、現在は7つの地域公民館のうち6つの公民館では兼務をしておりませんが、1つの地域公民館においては館長が区長を兼務しているところがございます。
 次に、地域公民館運営についての調査に行った場合の対応についてのご質問でありますが、公民館運営については、調査ということでなくとも日ごろよりいろんな問い合わせに対しましてお答えや説明をしております。今後とも各公民館におきましては、市民の皆様から明朗で楽しい施設として親しまれるよう運営してまいりますので、よろしくご理解をお願いいたします。
○青柳信雄議長 それでは、椎名総務部長。
○椎名和男総務部長 私の方からすこやか・やすらぎの郷の備品購入関係で若干補足してご説明申し上げます。
 どのくらいの金額なのかという話だったんですけれども、現在の振興実施計画では約9,900万円を見込んでおります。具体的には、平成16年度の予算に計上なるものであって、その時点で具体的な説明がなされるものだというふうに思っております。この9,900万は何かと言いますと、この費用の算出に当たっては各エリアごと、あるいは各フロアごとに必要な備品について算出しまして、それを積み上げた数値だというふうに考えております。
 なお、一口に備品と言いましても多種多様な備品があるわけでございます。特に、すこやか・やすらぎの郷は福祉と保健と医療との合築施設ために、さまざまな種類の備品の購入の計画を持っております。一つは、事務室などで使う、つくえ、いす、キャビネットなどの事務用品の備品。2つ目が、保健センターで使用する調理器具や食器などの関係備品。さらに、共有スペースで使用するテレビやパソコンなどの電化製品の備品。さらには、各エリアで使用する雑誌や絵本、医学図書などの図書類。さらには、休日診療所で使用する医療器具類の備品。それから、保育所等で使用する幼児用のつくえやいす、ロッカーなどの保育用品と、このように大ざっぱに言いますと6種類の大分類に分けられるのではないかなというふうに考えております。これらの備品の購入の仕方はどうするのかと言いますと、例えば、平成13年度における三中の備品購入のやり方はということで一つの参考になるのかなというふうに考えております。管理備品や教材備品など約11種類に分類しまして、できるだけ多くの業者が指名競争に参加されるように配慮されたようであります。その結果、市内業者の指名率は73%、市内業者への落札率は88%と高い数値を示したものであります。すこやか・やすらぎの郷の事業はそれよりもより大きな事業でありますので、特殊な備品で市内の業者が調達できないようなものは別ですけれども、デザインの統一性やその後のメンテナンスを考慮しながらも、三中で実施したような、できるだけ多くの地元業者が指名競争に参加できるような配慮について、今後さらに検討を加えていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
 それから、工期のことについてどのような指導を行っているのか、あるいは守らなかった場合はどうなるのかということにつきましては、工期につきましては各事業ごとに監督職員を決裁でもって指定しまして、その監督職員が現場に立ち会って工程管理表に基づいて工程管理を行っております。そこで指導等を行っているわけです。それで、それについて守らなかった場合と、いわゆる請負者側に責務がある場合、責任がある場合は、当然工事の工期が遅延するわけですから、損害金の請求ということになりますので、年8.25%の割合で遅延日数に応じまして未完成部分の請負額の未完成部分の8.25%を掛けて、その額について損害遅延金ということで請求するような形になります。これは、あくまでも請負者側の責任がある場合ということになります。
 以上です。
○青柳信雄議長 22番槙仙一郎議員。
○22番(槙仙一郎議員) 入札制度については、市長の考えも、できるだけこの大きな部門、3部門について、1部門についてはこれはやむを得ないような中身、あるいは電気工事についても特殊な面もあるということもあって、しかしながらこれを何とか配慮を考えていきたい。
 なぜ私はその点を強調するかというと、本市の場合は昨年度、事業をまず廃業をやった業者、これは40カ所あるようです。それから、倒産は5件であります。そこで、全県下のこの調査、中小企業の中での調査でありますけれども、山形県では1998年から2002年までのこの倒産件数、1998年は1,408件、ところが昨年度は1609件という膨大な倒産であります。本市においても5件。しかも廃業した企業は約40件ほどある、こういう状況。しかも、商工会から脱退しなければならない会員、多く出ているようであります。
 今、私は非常に関心を持たせていただいた中身は、三中のこの各エリアの問題についての三中でやってきた、その入札的なもの、考慮したい、しかも70%から80%の地元業者、これは非常に潤いをもたらす要素になるのではないか、斯様に考えました。今、はじめてそのエリアの資金は9,900万というようになっておられるようであります。私は1億超えるんではないか。それよりも相当多くなる可能性がある。私は、外のまわりが立派で、中身がまず予算がないのでいろいろ研修や、あるいは医療、そういうものがおろそかになったんでは、その建て屋が非常にあわれなものになっていく可能性がある。ですから、中身の市民が日夜利用する、この備品については、まず一つは映写機も必要なようです。それから、インターネットと申しますか、その機械が学習される場所というように、ですから1台だけではないものになりかねない。ですから、そういうものを考えていくと、中身が非常に狭められた施設ということになると、私は非常に残念な施設になりかねない。その点については市長はあらゆる努力をしながら、その中身の充実をやるべきだというように考えます。まずその点どうお考えになっているか。
 それから、公共事業の中身について、この中身についての入札過程その他については細く市長から説明がありましたので了解いたしました。
 次に、この最後の方の公共事業工事全般、この点について総務部長はそれなりの損害金その他を言われました。私は、こういう例があります。泉郷北部線の道路工事であります。この道路工事が、名前を言わないで私に電話が入りました。この電話が入ったのは24日の朝です。24日の朝で、工期が、このとおり工期が24日というように書かれておりました。まだ終わっていない。まだ終わっていない中で、ダンプが3台並んでおった。市役所にすぐ私はまいりました。ところが、市役所では、これは入れる砂利が県から受けるその中身が非常に悪い砂利であるから、そのために少し延びる可能性がある、こういうふうに言われました。そうしたならば、その延びるならば、24日終わっていなければならない工期が、事業がまだ残っている。さらに私はその点を指摘した。そして、その後2日、また現場に行って、その看板を見たところが、2月3日、そして3月24日と変わっておった、その数字、4を消されておった。これは誰が指導したのか。かつての建設部長したのか、あるいは現在の建設課長が指導したのか。あるいは業者がこれを24日の4を消して、そのまま工事が続行した。一体こういう事業というのは、事実、私は3回現場に行って市にそれを申し上げた。ところが、私であるならば、その入れ替えをするときに当然この工期の変更があらなければならない。工期の変更をしないで、そしてしかもその数字を消して31日まで延ばした。一体東根市の事業というのは、こういうやり方でいいのかどうか。その中身を私はもっと明らかに責任の所在というものを今日報告していただかなければなりません。まずその点を申し上げます。
 それから、選挙でありますけれども、先ほど申し上げましたとおり、これは非常に重要な本市から逮捕者が出た選挙、県議会、ですから私は市長と議長が十分話をして、政治倫理というものの条例をこの議会に追加議案を出すまでになるだろうということで待っていた。ところが、今何もその中身がございません。ですから、16日まで議会があります。これをつくるならば、つくる気であるならば、夜明かしてまでもつくられる中身であります。その点の検討は、これは市長、議長両方で協議をして、どうしてもできなかったならばやむを得ない。先ほど私はだから全国の600何がしの自治体で、住みよい快適な東根が24番目、それがいかに法律をして今現在議席に座っている、ですから私はどうしてもこの政治倫理という条例は、この議会で示して、そしてやがて行われる東根の市会議員の選挙で間に合うような努力はすべきである。再度その点についてお伺い申し上げます。
 それから、教育委員会であります。教育委員長は、そういうことはございません。それから、対応できるようにしております、こう言われました。したならば、今まで私は、日程を申し上げますと、まず記録をしておりますけれども、一番最初は大富公民館に行ったのは4月の8日。この時点で生涯学習課長同伴、だから私はしてもらった。その調査に応ずることはできません、私はしゃべりません、こういう館長でございました。そして、私はどうしてもこの区長の兼務について明らかにするために聞こうとしても、自分が実際兼務をしている中身を聞きに行ったんです。その答弁がなかったんです。私は市長か、あるいは教育長の名のもとに、市長室か教育長室で、このことを明らかにするようにと思って、課長がいた前で電話をした。それは、教育長は受けているはずです。そして受けて、4月17日、教育長をはじめ、そして次長、それから生涯学習課長、館長、私5名、教育委員会室で話をした。あの教育委員長の答弁は、私はなってない。あなたに職員が一切報告もなかったということを私は受けざるを得ない。どうですか。その場所でも話に、調査に応じなかった。資格ありますか、館長。
 そこで、今度は、俺は直接課長、それから次長、それから主査、それは去年です。あまりにも要件が多いから、大富の公民館の地域づくりの予算の使い方については指摘をし、教育長、監査委員はこれは大変不行き届きであったということをこの場所で言った。そして、そのあとの調査で改めてこの資料をつくられた。地域づくりの資料をつくられた。つくられた資料そのものも、いいですか、資金計画書はパソコン購入が30万、ところがこれを訂正した決算書29万、しかも私に指摘されたのでパソコンを買ったという領収書がございます。ところが、計画とそれから領収書は1万の違いがあった。1万円違いがあったので指摘をした。ところが、その金がどこからどうそのパソコンに支払われたかということを指摘されたので、全く日にちも何もない文書を出した。これはにわかづくりです。こういうような教育委員会の社会教育の先頭に立つ館長が目を届かなければならない書類が、こういう実態であります。ですから、私は主査に、次長に、これは教育次長でございません、生涯学習課の次長に、これはやめてもらわなければならないと申し上げた。ところが、そういう市の資料はございません、できませんと言いました。その後、私は調べました。この公民館長を任命するに教育委員会が任命することになっています。これは東根市教育委員会事務委任規則の中に、校長、公民館長、青年センター所長云々、任免を行うということが市の規則にあるんです。これがないと言ったんです。どうですか。そのとき私は、それはあなた大富の公民館長を弁護するのかと言った。その中身をもう少し、今日教育委員会の方で明らかにしていただきたい。どうですか。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 工期の問題でありますが、具体的に市道泉郷北部線の道路改良工事においてということでご質問がありました。お答えをいたします。
 当初計画しておりました県からの残土の調達が、予定していた期日に間に合わなかったことから、結果的に工期延長の変更を行い、3月31日に完了したところであります。しかし、その際に工期の変更事務処理に不手際があったことから、今後におきましてはこのようなことが起こらないように十分注意してまいりたいと思います。
 私は、ちなみにこのことは槙議員から指摘があったことで私は知ったわけでありますけれども、私自身、入札で立ち会っております。その際に必ず落札業者には監督職員の指示に従って、工期を必ず守って、かつ安全に工事をしてくださいというふうなことを私は通達を必ず出すようになっております。この原点に立ち返って3月31日までの泉郷北部線のことについては、若干のルーズがあったのではないかなと、こういうふうに思います。そんなふうな意味で、工期変更に伴う場合は、きちっとルールに則ってそれを提出してもらい、なおかつそういう形の中で工期を幾ら延ばすのか等なども踏まえて、いわゆる徹底してまいりたい、こんなふうに思っておるところであります。
 あと政治倫理の確立についてでありますが、私自身は、いわゆる政治家でもあります。しかし、市長としての職分と、つまりそれは行政色が非常に強いと思います。そういうことからしますと、一人の市長の冠をはずしてなった場合は、私は政治家として堂々とそういう政治倫理の確立というふうなものについての議論はできるだろうと思います。しかし、行政側と議会側を代表する議長と、そうやっていわゆるこの政治倫理確立に伴って議論をするということ自体は、これはある意味では越権行為なのではないかなというふうに私は考えます。したがって、そういう意味で午前中の佐藤議員に申し上げたことからいたしまして、これは議会側でいろいろと問われる条件ではないのかなというふうに思っておるところであります。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 もう少し議会とですね、執行部の間での質問の要旨というものをやる場合に、私はもっと密にしてほしいなというふうに思います。例えば、私のところには最初、15年度のすこやか・やすらぎの郷建設に入るわけですが、地元業者の育成はどのように配慮しているのでしょうかという質問であったんです。したがって、そういう中で具体的な部門については、私のところには全然入っておりません。したがって、そういうふうな形の中で答弁漏れがあったと言われても、私は困るわけでありますので…だから、その部分はその答えた…。

   〔何事か呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 詳しくは存じませんけれども、変更契約で31日までに変更しておりますので、職員が現場の方に指示して24日の4を消させたと思います。

   〔何事か呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 暫時休憩をいたします。10分まで休憩をいたします。

   午後 2時03分 休 憩


   午後 2時10分 開 議

○青柳信雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 槙議員の質問に対する答弁を続けます。小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 申し上げます。
 指示したのは建設課長であります。
○青柳信雄議長 次に、鈴木教育長。
○鈴木千原教育長 ただいまの質問に、館長が調査に応じなかったということについてでございますが、公民館は地域の皆さんの共有の行動、健康の増進とか、そういったことに関する生活上の全般にわたって実施していく社会教育館でありますので、いかなる方々にも、いかなることにおいても個人のプライバシー以外のことについては応ずべきだと、こういうふうに私ども思っておりますし、館長に対してもそのことについて教育長室に来てもらって、次長同伴の上に注意指導したところであります。
 2番目の館長の任命権についてでありますが、これはおっしゃるとおりに教育委員会が任命することになっております。社会教育法28条によって、当該市町村の教育委員会が任命する、こういうことになっておりますので、もしそういうことでない答弁と言いますか、説明なさったら誤りでありますので訂正させていただきます。
 次、公民館のことについて、大富地区から一つは公民館の近い方、従前と違ったことを公民館報に出しているので、その点は従前どおりに公民館を使用させてもらいたいという要望が地区民から私にありました。それから、地区民の声を公民館の運営に十分反映さてもらいたいという要望もありました。その件につきましても、教育長室に来てもらって、こういう地区民から要望があるので十分これを意に大して地域づくり、あるいは社会教育の向上に全力を尽くしてもらいたい、こういう指導監督をいたしたところであります。
 以上、答弁漏れがありましたらご指摘いただきたいと思います。
○青柳信雄議長 22番槙仙一郎議員。
○22番(槙仙一郎議員) その工期の掲示された数字を課長は消せという指示をしたと。その消せと言ったその中身を、4だけを消せという指導したのか。なぜ24と書かったのを31日まで工期延ばす計画であれば、なぜ24というものをそのまま消せなかったのか。私であるならば、正々堂々と24と書かって、その訂正した時点の中で31日までと、あの掲示された看板に書くのが公の仕事だというように私は判断します。なぜですか。業者にそういうことを消せと言ったのは、ただ業者が4ということを消したのか。課長みずから4だけを消していいと言ったのか。東根の職員にそういうものの考え方の方がいるとすれば、非常に恐ろしい。その中身は一体どうですか。その点もう一回。
 それから、先ほど社会教育法28条、これは法がことができる以前は、公民館運営審議委員会を置くことができる。そして、その中で館長を選任し、教育委員会にすることになっておった。ところが法改正によって、11年以降は置かなければならない、できる、ならないと変わった。そこで、その館長の任命についての問題が分かれてくる。それはそれとして、この館長は区長だけではございません。兼務は特別職、納税組合長もこれは区長であるから兼務ということになっているはずです。だと思います。しかしながら、特別職、区長、公民館長、さらに納税組合長、そういう忙しい中であるから、この地域づくりの予算の使い方、訂正やってもまだこのままです。これを一たん監査にまわした場合、その1万円というのはどこからどう入って業者に渡したのか。必ず指摘があるはずです。何も変わってないです、これに。そういう館長をそのままにしておくんですか。私は一応教育委員会でその公民館、こういう、去年の11月からですからまだ問題が残っているんです。あの問題。まだ私は、はっきりしたそのものの証拠をつかむことができないので、この議会で問題はしないままになっております。相当問題があります。ですから、任免という以上は、これは教育委員会で議会で問題になったんですから、しかも予算の使い方が間違っているんですから、監査委員が釈明しなければならない予算の使い方をしてきたんです。どうですか、教育長。この問題について、教育委員会で議題として、任免できるという市の規則でこれがあるわけですから、私はぜひともやらなければならない、やっていただければ、私は今期あと議会は終わりになります。しかしながら、このままではおきません。あらゆる手段でこれを是正しなければ、取り組んでいきます。今申し上げました問題について、どのような措置されるか、お願い申し上げます。
○青柳信雄議長 小野建設水道部長。
○小野幸治建設部長兼水道部長 変更契約を準備中に最後の期日が20何日でなくて31日と変更しているわけですので、現場に行って指示すれば、そういう誤りはなかったと思いますけれども、大変事務的なミスだと思います。

   〔何事か呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 鈴木教育長。
○鈴木千原教育長 任免についてということでございますが、これまでも再三指導をやってきましたし、その個人のこれからの自己評価、自己判断というものも十分考慮に入れてまいりたいと、こういうふうに思っております。
○青柳信雄議長 以上で、ご了解願います。
 担当課長から事務手続き上のミスであったというふうな部分の謝りがあったわけでありますので、以上でご了解願います。

◎阿部綾子議員質問

○青柳信雄議長 次に、15番阿部綾子議員。

   〔15番 阿部綾子議員 登壇〕

○15番(阿部綾子議員) 通告しております東根本町地域のまちづくりについて、お伺いいたします。
 中央土地区画整備、さくらんぼ駅周辺の整備、一本木土地区画整理と新市街地の整備が順調に進み、都市化された市街地形成の基盤が築かれ、次々と大型店、中型店が進出、商業集積が高まり、新たな商店街が形成されつつあることは大きな発展であり、喜びであります。
 中心市街地形成事業推進の中に交流都市機能を高めるために東根城址の里整備事業があります。大けやきを中心に周辺に点在する歴史的、文化的資源を活用し、昔人の声が聞こえてくるような町、昔ながらの落ち着いた町並み空間を生かしたまちづくりをしていこうというものです。本町地区商店街との回遊性を高めるために、宮崎西道線が計画され、都市計画道路を促進するためのまちづくりワークショップ委員会、検討委員会が結成され、議論や調査の中から一気にまちづくりに対する気運が高まりました。東根公民館の地区民の集いの中から、大けやきを見守る会が結成され、絵になるまちづくりを目指すまちづくりわくわく応援隊も出てくるなど、改めて自分たちの住む町の魅力に気づかされてきたように思います。
 そこで、市長に3点ほどお伺いいたします。
 1点目は、東根城址の里整備事業の進展とまちづくりワークショップ委員会、検討委員会の貴重な調査資料、アンケート、まちづくりに対する意見を報告書として出てくると聞いておりますが、報告書だけに終わることなく、これからのまちづくりに活用すべきと思いますが、市長の考えをお聞きいたします。
 2点目は、歴史、文化を語る資源、歴史的建造物の価値を生かしたまちづくりを推進していくと掲げてありますが、まだまだそこにあるだけということで、紹介や保存の手が軽く、それぞれのすばらしい資源が生かされていないように思われます。東の杜資料館はできてから15年も経っているのに、全然といってよいくらい展示物が変わらず、活用も弱く、残念に思います。建物自体が歴史を語る建築物になっているわけで、資料館としては申し分のないものだと私は思います。常設展示されているものの場所や内容を変えたり、企画展示、特別展示などもっと活用の幅を広くして、動きの見える資料館とするために、専門の学芸員、専門の職員を置いて、歴史と文化の町に重みをもたせ特色のある町にすべきと思いますが、市長の考えをお聞かせください。
 3点目は、大けやき周辺が整備され、ウォーキングトレイル構想、散策する人、龍興寺沼公園で遊ぶ親子連れなど、自然景観を求めて集まってくる人が多くなりました。今の時期、緑があざやかで、まさしく快適空間ですが、自然景観の中に統一されたもの、誘因性のあるものが欠けるように思います。街路灯、景観に配慮した道路づくり、道標などに統一をもたせ、歩きたくなる町並み、昔人の声が聞こえてくるような落ち着いた町並みをイメージした東根城址の里整備事業であってほしいと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか、お聞きいたします。
 以上で、登壇での質問を終わります。
○青柳信雄議長 15番阿部綾子議員の質問に対し、答弁を求めます。土田市長。

   〔土田正剛市長 登壇〕

○土田正剛市長 阿部綾子議員の質問にお答えをいたします。
 ご質問の大けやき周辺におけるまちづくりについては、第3次総合計画で陽がシャインプロジェクトの一つに東根城址の里整備事業の推進として掲げ、水と緑と歴史の広場整備事業やウォーキングトレイル事業など、本市が持つ魅力的な歴史的な文化的資源と豊かな自然環境を生かして進めているところであります。さらに、同計画では魅力ある商店街の形成に向けた取り組みとして、本町地区を地域の持つ歴史的建造物や町並みの保存整備により他の地域からの誘客を目指す魅力と個性のある商店街、いわゆる観光交流型の商店街と位置づけております。したがいまして、議員ご提案の大けやきにこだわり活用したまちづくりについては意を同じくするものであり、これらの計画を着実に実践していく中で、通過型ではない誘因性のある、外から見て魅力的なまちづくりがつくられるものであり、交流人口の拡大にもつながっていくものと確信しているところであります。
 また、平成14年度においては、東根地区のまちづくりの中で現在整備計画中の都市計画道路宮崎西道線も生かしていくために、地域の方々から検討委員会及びワークショップ委員会を組織していただき、総合的な検討をお願いしたところであり、今回そのまとめとして提出いたただいた報告書については、庁内で十分に検討して、これからのまちづくりに反映させていきたいと考えております。
 聞くところによりますと、その話し合いの中から自主的な地域づくりの市民組織として大けやきわくわく応援隊が結成され、東根地区まちづくりの実践活動の企画推進を目的として活動しはじめているようであります。まちづくりは日常生活から遊離したものでは成り立たないことは明らかであり、住民がみずから主役となって展開していくことが重要なかぎとなるわけで、このことは市民と行政との協働のまちづくりを目指している本市にとって大変喜ばしいものであり、今後の活躍を大いに期待するところであります。
 次に、東の杜資料館の充実に関してでありますが、確かにこれからの展開によっては学芸員などの専門職員の配置を必要とする時期がくることも想定されますので、担当課に研究をさせていきたいと考えております。
 また、東の杜資料館、大けやき周辺、龍興寺沼公園に係る施設の統一性が欠けているのではないかとのご指摘については、それぞれの整備には時期的なずれもあるわけで、どうしても統一できない部分も出てきております。所管の異なる補助事業を導入している事情も考慮していただき、ご理解をお願いいたします。
 さらに、歴史的、文化的資源を活用する方策としての地区内景観整備については、非常に価値のあることと考えます。ぜひ町並みにふさわしいものを研究していただき、実践にあたりましては大けやきパートナーシップ事業の手づくりまちづくりモデル事業に申請していただきたいと考えるところであります。
 これからのまちづくりは、さくらんぼ東根株式会社や大けやきわくわく応援隊など、市民活動が中心となって進められることを期待するところでありますが、各団体が連携して、よりよいまちづくりが進められるよう行政も支援してまいりたいと考えておりますので、なお一層のご理解とご協力をお願いいたします。
○青柳信雄議長 15番阿部綾子議員。
○15番(阿部綾子議員) ご答弁ありがとうございます。
 区画整理が南へ南へと進んでいて、北の方が忘れられているのかなということもないのでしょうが、ご答弁の中から誘客を目指す魅力と個性のある商店街、また観光交流型の商店街と位置づけていることを再確認いたしました。
 まちづくりワークショップ委員会の件も庁内で検討するということで、よろしくお願いしたいと思います。
 5月21日の合同発表会をもって解散というワークショップ委員会でございますが、気運が高まりメンバー独自で次回の集まりを決めるなど、大きな盛り上がりをみせておりますので、提案でございますが、本町商店街、町並み景観モデル地区に指定していただきまして、町並みデザインアドバイザーとして研修したノウハウを実践していただこうというのはいかがなものでしょうか。
 次に、東の杜資料館の活用と学芸員の件ですが、必要とする時期の想定ではなくて、歴史のある町、香り高い文化のまちづくりをするためには専門的な知識を持つ職員、また学芸員などが不可欠と思います。歴史と文化のまちづくりを掲げる本町地区は、もっと東の杜資料館を充実に活用すべきと思います。一つの例ですが、毎日恒例のひなかざりの行事が商工観光課と実行委員会で主催されます。旧家に残る大変貴重な古いおひなさまをお借りして、東の杜資料館のホールに見事に飾られるわけですけれども、享保びなや寛永びなの段飾り、また土人形など16点ほど今年は時代ひなが一軒一軒の家から運ばれてきて、持ち主の方と実行委員で飾りました。東根にも旧家、だんなさまと言われる人が多く、まだまだ古いおひなさまを持っている人がいるということですが、出し入れが面倒とか、また知識人、専門家でない人に簡単に貸してはくれません。しっかり説明して大事にお借りするということになると、やはり専門の知識を持っている人、学芸員などが必要になるのではと思います。古くて優雅なおひな飾りは今、山形県の観光スポットとしても注目を集めております。今年は28市町村、山形県で28市町村62カ所で公開され、全国的にはひなの数も51.7%と山形県がずいぶん多く展示されているということです。東根のひなかざりもことしは3月21日から4月4日まで飾られましたが、本町商店街のお菓子屋さんめぐりとセットで開催したこともあって、去年の倍の人数で大入りしたというふうに聞いております。東根温泉でも、あわせてひな膳でのおもてなしをしてくださり、一大イベントに発展しようとしております。おひなさまはもてなしを教え、心を癒し、ぬくもりを与えてくれます。このひなかざりの行事を東の杜資料館の企画展示に位置づけして、歴史的背景、ひな文化と山形の歴史に触れる機会と、また大けやき周辺の歴史の散歩道、本町商店街へのつなぎ、歴史文化の一大イベントにつなげたら資料館の充実活用、香り高い文化のまちづくりになっていくのではないでしょうか。そのためにも改めて学芸員、専門の職員の配置をすべきと思いますが、再度これからの計画をお聞かせください。
 町並み景観の統一性ですが、工事の時期的なずれ、また補助事業導入の所管の事業もわかりますが、東根城址の里、自然景観、歩きたくなる町並みイメージをしたとき、自然に統一すべきもの、また誘因性をもたせるものが共通してくると思います。自然の素材をどこまでも生かして、あまりデコレーションしない方が統一性を保てるのかもしれません。東の杜資料館と横尾登軌彌さんとの見事な石垣がつながって、またひとつ自然の景観が楽しめるスポットができました。あまり手を入れて、自然の空間を壊してほしくないというふうに思っております。
 最後に、東根城址公園を整備する上で、大けやきを対外的にもっとアピールすることと、大けやきの延命だと思います。大けやきは東根小学校のもの、東根地区のものであって、市民のものになっていないような気がいたします。学校の敷地内にあるということからでしょうが、日本一の大けやきの延命などを考える上でも、東根小学校の移転を実現し、文字どおり城址公園としての計画を進めていくべきと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。
 以上で質問を終わります。
○青柳信雄議長 土田市長。
○土田正剛市長 まず景観整備、そして後段で触れられました町並み景観等については、どういうふうな形でそれを進めたらいいかなということで、私自身まだ定まっておりません。というのは、小布施町を私視察したときに、ちょうどあそこに景観にあわない、いわゆるスーパーが進出をしてきまして、それはどこにでもこの辺でもあるようなスーパーであります。それで、その中で地区民の根強い反対運動といいますか、建ってからですよ、そのスーパーがもう営業開始してからですが、長い間のその地域住民の方々の圧力というとどうなんですか、そういういわゆる景観になじまないというふうなことの中で、結局は最後はスーパーが撤退したという例を私まじかに見てきました。
 そういうことからしますと、例えば茨城県の古河市(ふるかわし)というんですかね、古河市(こがし)というんですかな、あそこはね、その景観条例をつくって、そしてその違反した場合は罰金をとるとか、そういう厳しいあれになっているんですね。ところが、なかなか景観の整備というのが進まないというのが現状なんだそうです。私は小布施でその話を聞いたんです。そして、我々の小布施では、いわゆる地域住民が主体となってつくった景観、町並みということなので、いわゆるあまり行政がしゃしゃり出ると失敗するよというふうなことを実は当時、私視察行ったときにそういうことを申されておりました。そういう中身の中で、例えばわくわく応援隊だとか、そういう、あるいはフォーラム21とかいろいろ町並みやまちづくりのための自主的な応援団体があるわけでありますから、そういうところで例えば町並み景観についてもひとつ議論をしてもらった方がいいのではないかと。そして逆に行政側をこういう面でやってみたらどうだろうかというふうなことがないと、結局は行政が主導になってしまうといろんな意味で住民にも甘えが出てきますし、また統一性を欠くものになってくるのではないかなというふうなことを考えるときに、一つの問題提起ではないかなというふうに私は思っておるところであります。
 それと、学芸専門員と言いますかね、これは私も必要だというふうに思っております。具体的にこの間も庁内でいろいろ話し合いをしました。庁議の席上で、こういう問題についてどうだろうかというふうなことで議論をしているところであります。その意見を集約してみますと、やはり東根としてもここら辺でやはり学芸専門員みたいなものを市の行政委員の一員として雇う方法も考えなければいけないのではないだろうかというふうなことの意見も出されました。そういうふうな中で、今後来年の新規採用になるのか、あるいは再来年の新規採用の条件の中に入ってくるのか、いずれにしても今後近い将来の立場の中でいろいろ検討を加えてみたいなというふうに思っておるところであります。
 それから、大けやきの延命策などについては、いろんな意味で検討相談をしながらいろいろやっておるわけでありますけれども、今後ともその問題についてはやはり天然記念物として日本一の歴史があるわけでありますから、それを大切に今後ともやっていきたいというふうに、守っていきたいというふうに思っております。
 そういう中で、城址公園という話が出たわけでありますけれども、これも私再三議会に申し上げておりますとおり、将来的にはあそこは城址公園にすべきだというふうなのは私の考え方であります。しかし、その中で小学校の校舎の今近代建築として建てられてからまだ28、9年しか経ってないのではないかなというふうに思っています。近代建築の耐用年数というのは、大体45年ぐらいが目途だというふうに言われております。しかも、本市の財政状況から見ても、まだちょっとさきの話だろうなというふうには思っております。ただし、私が市長在任中の間に、その城址公園というのは私のあとに市長になる方の私は仕事ではないかなというふうに思っておりますので、いわゆる何らかの形で、いわゆる城址公園にすべしというふうなものを今後の市の方針として入れていかなければならない、またそのための検討をしてみたいなというふうに思っておるところであります。
 以上であります。
○青柳信雄議長 15番阿部綾子議員。
○15番(阿部綾子議員) 東根本町地区のまちづくりについて、いろいろなまちづくり委員会ができておりますので、その人たちの感性にゆだねるという市長の答弁でございますけれども、市長の頭の中でもまだどういうふうなまちづくりするかというイメージができてないということですけれども、本当に市長の感性のイメージを期待申し上げます。
 あと、学芸員のことですけれども、これも大変前向きに考えてくださるということでうれしく思います。
 城址公園ですけれども、これもやはりまだまだ大変さきの話ですけれども、東根日本一の大けやきの延命を考えたときに、まず学校の問題を出しましたけれども、まわり、いろいろな延命策がいろいろあると思いますけれども、これからも日本一の大けやきを東根市のシンボルとして見守っていきたいし、またみんなでいってもらいたいと思います。
 以上で質問を終わります。
○青柳信雄議長 最後のことについては、要望というような受け止め方でよろしいですか。

   〔「はい」と呼ぶ者あり〕

○青柳信雄議長 以上で、ご了解願います。

◎散     会

○青柳信雄議長 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。
 御苦労さまでした。

   午後 2時47分 散 会